SBI証券のクレカ積立とは?やり方とおすすめカードを解説

貯金がなかなか貯まらないと悩んでいませんか。
生活費と貯金を同じ口座で管理していると、つい使いすぎてしまい、気づけば残高が減っているということも多いでしょう。
貯金用の口座を別に作ることで、お金の流れが見えやすくなり、計画的に資産を増やせるようになります。
この記事では、貯金に適した銀行10選を金利や手数料で比較し、自分に合った口座の選び方を詳しく解説します。
年代別の貯金戦略や自動で貯まる仕組みづくりまで、実践的な方法をお伝えします。
目次
貯金用口座とは
貯金用口座とは、生活費を管理する口座とは別に、貯金専用として使う銀行口座のことです。
多くの人が給与振込口座で生活費も貯金も一緒に管理していますが、これでは貯金がなかなか増えません。
貯金用口座を別に作ることで、お金の使い道が明確になり、計画的に資産を増やせるようになります。金融広報中央委員会の調査によると、貯金専用口座を持っている世帯のほうが、平均貯蓄額が高い傾向にあります。
ここでは、生活費口座と貯金用口座を分けることで得られる3つの具体的なメリットを解説します。
生活費と貯金を同じ口座で管理していると、今月いくら使って、いくら貯まったのかが分かりにくくなります。
口座を分けることで、生活費口座は「使うお金」、貯金用口座は「貯めるお金」と役割がはっきりします。
たとえば、給与振込口座には生活費だけを残し、貯金分は別口座に移すようにすれば、毎月の収支が一目瞭然です。
家計簿アプリと連携すれば、さらに管理がしやすくなります。
お金の流れが見えることで、無駄な支出に気づきやすくなり、自然と節約意識も高まります。
給与口座に残高があると、つい使ってしまいがちです。
「まだ口座にお金があるから大丈夫」と思って買い物をしてしまい、月末には貯金できる余裕がなくなってしまいます。
貯金用口座を分けて、給与が入ったらすぐに貯金分を移動させる仕組みを作れば、使えるお金が明確になります。
生活費口座に残っている金額だけで生活するという意識が生まれ、自然と計画的な支出ができるようになります。
特に、貯金用口座はキャッシュカードを持ち歩かない、ATMで簡単に引き出せない銀行を選ぶといった工夫をすることで、さらに使いすぎを防げます。
貯金専用の口座を持つことで、貯金残高が増えていく様子を実感しやすくなります。
生活費と混ざっていると、貯金がどれだけ増えたのか分かりにくく、達成感を得にくいものです。
貯金用口座なら、毎月確実に残高が増えていくため、「今月も目標額を貯められた」という達成感を味わえます。
目標金額を設定して、それに向かって貯めていく過程も楽しめるでしょう。
また、銀行によっては目的別に複数の口座を作れる機能があり、「旅行資金」「車の購入資金」「緊急予備資金」など、目的ごとに貯金を分けることもできます。
貯金用口座におすすめの銀行10選
貯金用口座を選ぶ際には、金利の高さと手数料の安さが重要なポイントです。
せっかく貯金しても、ATM手数料や振込手数料で利息が相殺されてしまっては意味がありません。
ここでは、金利が高く手数料が安いネット銀行を中心に、貯金に適した銀行10選を紹介します。
| 銀行名 | 普通預金金利 | ATM手数料無料回数 | 振込手数料無料回数 | 特徴 |
| SBI新生銀行 | 0.10% | 月5回~無制限 | 月1回~ | 普通預金で高金利 |
| 住信SBIネット銀行 | 0.01%(証券連携で最大0.30%) | 月2回~ | 月1回~ | 証券連携で金利アップ |
| 楽天銀行 | 0.02%(証券連携で0.10%) | 月0~7回 | 月0~3回 | 楽天ポイントが貯まる |
| イオン銀行 | 0.001%~0.15% | 月0~5回 | 月0~5回 | WAONポイント連携 |
| あおぞら銀行BANK | 0.20% | 月2~無制限 | 月1~無制限 | 高金利が魅力 |
| UI銀行 | 0.10%~0.30% | 月1~20回 | 月1~20回 | きもち預金で金利優遇 |
| ソニー銀行 | 0.02% | 月4回~無制限 | 月2回~ | 外貨預金に強い |
| オリックス銀行 | 0.01% | 月2回 | 月2回 | 定期預金が高金利 |
| みんなの銀行 | 0.001%~0.30% | 月10~15回 | 月10回 | ボックス機能で目的別管理 |
| 東京スター銀行 | 0.001%~0.25% | 月8回 | 月3回 | 給与振込で優遇 |
金利・手数料は変更される可能性があります。最新情報は各銀行公式サイトでご確認ください。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI新生銀行は、普通預金の金利が0.10%と高水準なのが特徴です。
メガバンクの金利が0.001%程度であることを考えると、100倍の金利で貯金を増やせます。
SBI新生銀行の特徴
ステージプログラムで手数料無料回数が増加
スマホアプリが使いやすい
セブン銀行ATMが利用可能
ステージプログラムに応じてATM手数料や振込手数料の無料回数が増えるため、コストを抑えて貯金できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
住信SBIネット銀行は、SBI証券と連携することで普通預金金利が最大0.30%にアップします。
通常は0.01%ですが、ハイブリッド預金を利用すれば大幅に金利が上がります。
住信SBIネット銀行の特徴
目的別口座機能で最大10個まで口座作成可能
自動振替機能が充実
定額自動入金サービスで先取り貯金が簡単

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天銀行は、楽天証券と連携するマネーブリッジを設定すると、普通預金金利が0.10%になります。
楽天カードや楽天市場を利用している人なら、楽天ポイントも効率的に貯められます。
楽天銀行の特徴
ハッピープログラムで手数料無料回数が増加
楽天ポイントが貯まる・使える
楽天経済圏との連携がスムーズ
イオン銀行は、イオンカードセレクトを利用することで普通預金金利が最大0.15%になります。
イオンでの買い物が多い人なら、WAONポイントも貯まりやすくお得です。
イオン銀行Myステージに応じて手数料無料回数が増えるため、使い方次第でコストを大幅に抑えられます。
あおぞら銀行BANKは、普通預金金利0.20%という業界トップクラスの金利を誇ります。
ゆうちょ銀行ATMが無制限で利用できるため、全国どこでも手数料を気にせず入出金できます。
UI銀行は、「きもち預金」という独自のサービスがあり、条件を満たすと普通預金金利が最大0.30%になります。
東京きらぼしフィナンシャルグループの銀行で、信頼性も高いです。
ソニー銀行は、外貨預金の取り扱いが豊富で、将来的に海外旅行や留学を考えている人におすすめです。
Club S(優遇プログラム)のステージに応じて、ATM手数料や振込手数料が無料になります。
オリックス銀行は、定期預金の金利が高いことで知られています。
普通預金金利は0.01%ですが、定期預金なら0.30%以上の金利も狙えます。
みんなの銀行は、スマホ完結型のデジタルバンクで、ボックス機能を使って目的別に貯金を管理できます。
プレミアム会員(月額600円)になれば、普通預金金利が0.30%にアップし、手数料無料回数も増えます。
東京スター銀行は、給与振込口座に指定することで普通預金金利が0.25%にアップします。
ATM手数料は月8回まで無料、振込手数料も月3回まで無料なので、メイン口座として使いやすいです。
貯金用口座を選ぶ5つのポイント
貯金用口座を選ぶ際には、金利だけでなく、手数料や機能面も総合的に比較することが大切です。
自分のライフスタイルや貯金の目的に合った銀行を選ぶことで、効率的に資産を増やせます。
貯金用口座を選ぶ際、最も重要なのが金利の高さです。
メガバンクの普通預金金利は0.001%程度ですが、ネット銀行なら0.10%~0.30%の金利も珍しくありません。
たとえば、100万円を1年間預けた場合、金利0.001%なら利息は10円ですが、金利0.20%なら2,000円になります。長期間貯金するほど、この差は大きくなります。
証券口座との連携で金利が上がる銀行もあるため、投資も検討している人はそうした選択肢も考えましょう。
ATM手数料や振込手数料が高いと、せっかくの利息が手数料で消えてしまいます。
ネット銀行の多くは、条件を満たせばATM手数料や振込手数料が月数回無料になります。
特に、給与口座から貯金用口座へ毎月振込を行う場合、振込手数料が無料になる銀行を選ぶことで、年間数千円のコスト削減になります。
貯金を確実に増やすには、自動積立機能が欠かせません。
給与が入ったら自動的に貯金用口座へ振り替える仕組みを作ることで、「残ったら貯める」ではなく「先に貯めてから使う」習慣が身につきます。
多くのネット銀行には、定額自動入金サービスや自動振替機能があります。たとえば、住信SBIネット銀行の「定額自動入金サービス」なら、他行から毎月決まった金額を手数料無料で自動入金できます。
貯金の目的が複数ある場合、目的別に口座を分けられる機能があると便利です。
たとえば、「旅行資金」「車の購入資金」「緊急予備資金」など、目的ごとに貯金を管理できます。
住信SBIネット銀行の「目的別口座」やみんなの銀行の「ボックス機能」は、1つの口座内で複数の貯金目標を設定できます。
貯金を続けるには、残高を定期的に確認してモチベーションを保つことが大切です。
スマホアプリが使いやすい銀行なら、気軽に残高をチェックでき、貯金の進捗を楽しめます。
アプリのデザインや操作性は、実際に使ってみないと分からない部分もあります。口座開設前に、各銀行のアプリストアでのレビューや評価をチェックしておくと安心です。
口座の種類はどれを選ぶ?
貯金用口座には、普通預金・定期預金・貯蓄預金の3種類があります。
それぞれ金利や引き出しの自由度が異なるため、貯金の目的や期間に応じて使い分けることが大切です。
| 口座タイプ | 金利 | 引き出し | 向いている人 |
| 普通預金 | 低い(0.001%~0.30%) | いつでも自由 | 短期的な貯金、緊急予備資金 |
| 定期預金 | 高い(0.10%~0.50%) | 満期まで制限あり | 長期的な貯金、使わないお金 |
| 貯蓄預金 | 残高に応じて変動 | いつでも自由 | 残高が多い人、普通預金より高金利を狙う |
普通預金は、いつでも自由に入出金できる最も基本的な口座タイプです。
金利は低めですが、急な出費にも対応できる柔軟性があります。
貯金を始めたばかりの人や、緊急予備資金を貯めたい人には普通預金が向いています。ネット銀行の普通預金なら、メガバンクより金利が高いため、貯金用口座としても十分に活用できます。
定期預金は、一定期間お金を預けることで、普通預金より高い金利が適用される口座です。
満期まで原則として引き出せないため、すぐに使う予定のないお金を預けるのに適しています。
中途解約すると金利が下がるため、満期まで引き出さない前提で利用しましょう。
貯蓄預金は、残高に応じて金利が変わる口座タイプです。
普通預金よりも金利が高く設定されていることが多く、ある程度まとまった金額を貯めたい人に向いています。
たとえば、あおぞら銀行BANKの「BANK The 貯蓄」は、残高が増えるほど金利が上がる仕組みです。
証券口座と連携して金利を上げる方法
銀行口座と証券口座を連携することで、普通預金の金利が大幅にアップするサービスがあります。
投資をしなくても金利優遇を受けられる場合もあるため、貯金を効率的に増やしたい人は活用を検討しましょう。
住信SBIネット銀行とSBI証券を連携すると、ハイブリッド預金の金利が最大0.30%になります。
通常の普通預金金利は0.01%なので、30倍の金利で貯金を増やせます。
ハイブリッド預金は、証券口座の買付余力として利用できる預金ですが、投資をしなくても金利優遇を受けられます。SBI証券の口座を開設し、住信SBIネット銀行と連携するだけで設定完了です。
楽天銀行と楽天証券を連携するマネーブリッジを設定すると、普通預金金利が0.10%にアップします。
通常金利の0.02%から5倍になるため、楽天経済圏を利用している人には特にお得です。
マネーブリッジは、証券口座の買付時に銀行口座から自動的に資金を振り替える機能ですが、投資をしなくても金利優遇を受けられます。楽天カードや楽天市場を利用している人なら、楽天ポイントも効率的に貯まります。
貯金の目標額や戦略は、年代やライフステージによって異なります。
20代と40代では必要な貯金額も優先順位も違うため、自分の状況に合った貯金計画を立てることが大切です。
ここでは、年代別におすすめの貯金戦略と目標金額を解説します。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に、現実的な目標設定を紹介します。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」
自動で貯まる仕組みを作る
貯金を確実に増やすには、「残ったら貯める」のではなく、「先に貯めてから使う」という先取り貯金の仕組みを作ることが重要です。
給料日に自動的に貯金用口座へお金を移す設定をしておけば、意識しなくても貯金が増えていきます。
先取り貯金の基本は、給料日に自動的に貯金用口座へお金を振り替える設定をすることです。
多くのネット銀行には、定額自動入金サービスや自動振替機能があり、手数料無料で利用できます。
たとえば、住信SBIネット銀行の「定額自動入金サービス」なら、給与振込口座から毎月決まった日に指定金額を自動入金できます。楽天銀行やイオン銀行にも同様のサービスがあります。
先取り貯金の金額は、手取り収入の10~20%が目安です。
無理のない範囲で設定することが、長く続けるコツです。手取り20万円なら、月2万~4万円を貯金に回しましょう。
最初は少額から始めて、慣れてきたら徐々に金額を増やすのもおすすめです。
貯金を続けるには、お金の流れを見える化することが大切です。
家計簿アプリと銀行口座を連携すれば、収支が自動的に記録され、貯金の進捗も一目で分かります。
マネーフォワードMEやZaimなどの家計簿アプリは、複数の銀行口座やクレジットカードを連携でき、資産全体を管理できます。貯金用口座の残高が増えていく様子をグラフで確認できるため、モチベーション維持にもつながります。
1,000万円を超えたらどうする?
貯金が1,000万円を超えたら、預金保険制度(ペイオフ)の保護範囲を意識する必要があります。
1つの銀行に1,000万円以上を預けている場合、万が一銀行が破綻したときに、全額が保護されない可能性があります。
預金保険制度とは、銀行が破綻した場合に、預金者の預金を保護する仕組みです。
1つの銀行につき、預金者1人あたり元本1,000万円とその利息までが保護されます。
たとえば、A銀行に1,500万円を預けている場合、銀行が破綻すると1,000万円とその利息は保護されますが、残りの500万円は保護されない可能性があります。
1,000万円を超える資産を守るには、複数の銀行に分散して預けることが有効です。
たとえば、1,500万円を貯めたい場合、A銀行に1,000万円、B銀行に500万円というように分けて預ければ、どちらの銀行が破綻しても全額が保護されます。
分散する際は、それぞれの銀行の金利や手数料も比較して、効率的に資産を管理しましょう。高金利の銀行をメインにしつつ、サブの銀行も活用することで、リスクを抑えながら貯金を増やせます。
貯金用口座で気をつけたい3つのこと
貯金用口座を作る際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
金利や手数料だけでなく、リスクやデメリットも理解しておくことが大切です。
預金は元本が保証されている安全な資産ですが、インフレ(物価上昇)が進むと、実質的な価値が減少する可能性があります。
たとえば、金利0.10%で100万円を預けても、物価が年2%上昇すれば、実質的には資産が目減りしていることになります。
近年、日本でもインフレが進んでおり、預金だけで資産を持つことのリスクが指摘されています。
ネット銀行は金利が高く手数料も安いですが、インターネット上で取引を行うため、セキュリティ対策が重要です。
不正アクセスやフィッシング詐欺などのリスクがあるため、二段階認証やワンタイムパスワードなどのセキュリティ機能を必ず設定しましょう。
また、パスワードは定期的に変更し、他のサービスと使い回さないことが大切です。
貯金用口座を複数持つことは資産分散の観点から有効ですが、持ちすぎると管理が煩雑になります。
それぞれの口座の残高や金利、手数料無料条件などを把握しきれず、結果的に手数料がかかってしまうこともあります。
口座は、メイン口座1つ、貯金用口座1~2つ程度に絞るのがおすすめです。家計簿アプリを使って複数の口座を一元管理すれば、管理の手間を減らせます。
貯金の目的が複数ある場合や、1,000万円を超える資産を持つ場合は、複数の口座を持つことをおすすめします。目的別に口座を分けることで、貯金の進捗が分かりやすくなり、モチベーションも維持しやすくなります。ただし、口座を増やしすぎると管理が煩雑になるため、2~3つ程度に絞るのが現実的です。
金利や手数料の面では、ネット銀行のほうが有利です。メガバンクの普通預金金利は0.001%程度ですが、ネット銀行なら0.10%~0.30%の金利も珍しくありません。一方、メガバンクは全国に店舗があり、対面でのサポートを受けられる安心感があります。金利重視ならネット銀行、サポート重視ならメガバンクを選びましょう。
ネット銀行の口座開設には、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)とスマートフォンがあれば、オンラインで完結します。最短即日で口座開設できる銀行もあります。メガバンクの場合は、店舗に行く必要がある場合もありますが、最近はオンライン申込に対応している銀行も増えています。
金利が高いからといって、必ずしも危険というわけではありません。ネット銀行は店舗運営コストが低いため、その分を金利に還元できるという仕組みです。ただし、預金保険制度の対象かどうかは必ず確認しましょう。預金保険機構に加入している銀行なら、1,000万円までは保護されます。
貯金用口座は基本的に「貯めるための口座」なので、頻繁に引き出すのは避けるべきです。ただし、緊急時や計画していた支出のためなら、引き出しても問題ありません。貯金用口座から引き出す際は、その目的を明確にし、使った分は翌月以降に補填するなど、計画的に管理しましょう。
貯金用口座を生活費口座と分けることで、お金の流れが見えやすくなり、使いすぎを防げます。
計画的に貯金を増やすには、金利の高さ、手数料の安さ、自動積立機能を比較して、自分に合った銀行を選ぶことが大切です。
SBI新生銀行やあおぞら銀行BANKは普通預金で高金利、住信SBIネット銀行や楽天銀行は証券連携で金利がアップします。
給与が入ったら自動的に貯金用口座へ振り替える先取り貯金の仕組みを作れば、意識しなくても確実に貯金が増えていきます。
年代別の貯金戦略を参考に、20~30代は生活防衛資金100万円、30~40代は教育資金・住宅資金、40~60代は老後資金2,000万円を目標に、計画的に資産形成を進めましょう。
1,000万円を超える資産は、預金保険制度の保護範囲を超えるため、複数の銀行に分散することも検討してください。
なお、証券連携を利用する場合、証券口座を開設することになりますが、投資を行う場合は元本割れのリスクがあります。貯金は安全性が高い一方で、インフレで実質的な価値が減少する可能性もあります。預金だけでなく、NISAやiDeCoを活用した投資も組み合わせることで、より効率的に資産を増やせます。最終的な資産形成の判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各銀行にご確認ください。
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