優待株おすすめ27選|選び方と注意点を初心者向けに解説

優待株おすすめ27選|選び方と注意点を初心者向けに解説

株主優待は、株式投資の楽しみのひとつです。

企業から自社商品や食事券、割引券などがもらえる株主優待は、日常生活をお得にしてくれます。しかし、どの優待株を選べばよいのか、どんなリスクがあるのか、初心者にはわかりにくいことも多いでしょう。

この記事では、投資金額別におすすめの優待株27選を紹介し、選び方のポイントや注意すべきリスクまで詳しく解説します。株主優待を活用して、賢く資産形成を始めましょう。

この記事の要約
  • 優待株は5万円・10万円・30万円以下の投資金額別に選べる銘柄が豊富
  • 選び方は優待利回り・配当利回り・企業業績・使い勝手を総合的に判断
  • 優待廃止や株価下落のリスクを理解し、分散投資で対応することが重要

目次

優待株とは|株主優待の基本を知ろう

株主優待とは、企業が株主に対して自社製品やサービス、割引券などを提供する制度です。配当金とは別に、株主への感謝の気持ちとして贈られます。

日本では上場企業の約4割が株主優待制度を導入しており、個人投資家に人気の投資手法となっています。優待内容は企業によってさまざまで、食事券、商品券、自社製品、カタログギフトなど多岐にわたります。

株主優待の仕組みと受け取り方

株主優待を受け取るには、企業が定める「権利確定日」に株主名簿に記載されている必要があります。多くの企業では、決算期末である3月末や9月末を権利確定日としています。

ただし、権利確定日当日に株を買っても優待はもらえません。株式の受け渡しには2営業日かかるため、「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株を購入し、保有している必要があります。

例えば、3月31日が権利確定日の場合、権利付最終日は3月27日(土日を挟まない場合)となります。この日の取引終了時点で株を保有していれば、優待を受け取る権利が得られます。

優待品は権利確定日から2~3カ月後に、企業から株主の住所へ送付されます。

優待株投資のメリット・デメリット

優待株投資の主なメリットは、配当金に加えて優待品がもらえることで、実質的な利回りが高まる点です。日常的に使える商品や食事券であれば、生活費の節約にもつながります。また、企業を応援する気持ちが生まれ、長期投資のモチベーションになります。

一方、デメリットも存在します。株価が下落すれば元本割れのリスクがあり、優待品の価値以上に損失が出る可能性があります。また、企業の業績悪化により優待制度が廃止されることもあります。

優待品の使い勝手が悪い場合、実質的な価値が低くなることにも注意が必要です。

優待株投資を始める際は、優待内容だけでなく企業の業績や財務状況も確認し、総合的に判断することが大切です。

【投資金額別】おすすめ優待株27選

ここでは、投資金額別におすすめの優待株を紹介します。少額から始められる5万円以下、手頃な10万円以下、本格的な投資向けの30万円以下に分けて、それぞれ9銘柄ずつ厳選しました。

紹介する銘柄は、優待内容の使いやすさ、企業の安定性、優待利回りなどを総合的に評価したものです。投資判断の際は、必ずご自身で最新の株価や企業業績を確認してください。

5万円以下で買えるおすすめ優待株9選

5万円以下で購入できる優待株は、投資初心者でも始めやすい価格帯です。少額から株主優待を楽しみたい方に適しています。

  • すかいらーくホールディングス(3197):ガスト、バーミヤン、ジョナサンなどで使える食事券(年間6,000円相当)がもらえます。全国に店舗があり、使い勝手が良好です。
  • コメダホールディングス(3543):コメダ珈琲店で使える電子マネー「KOMECA」(年間2,500円相当)が受け取れます。議決権行使でさらに500円相当が追加されます。
  • ヤマダホールディングス(9831):ヤマダ電機で使える優待買物券(年間1,500円相当)がもらえます。家電購入時に利用でき、実用性が高い優待です。
  • 吉野家ホールディングス(9861):吉野家、はなまるうどんなどで使える食事券(年間3,000円相当)が受け取れます。外食の機会が多い方におすすめです。
  • イオン(8267):イオンオーナーズカードが発行され、買い物金額の3~7%がキャッシュバックされます。日常的にイオンを利用する方に最適です。
  • タカラトミー(7867):自社製品の玩具(3,000円相当)またはトミカ博の入場券がもらえます。子育て世帯に人気の優待です。
  • ダイドーグループホールディングス(2590):自社グループ商品の詰め合わせ(3,000円相当)が年2回届きます。飲料やコーヒーが好きな方に適しています。
  • 松屋フーズホールディングス(9887):松屋で使える食事券(年間2,500円相当)が受け取れます。牛丼チェーンを頻繁に利用する方におすすめです。
  • ビックカメラ(3048):ビックカメラで使える買物優待券(年間2,000円相当)がもらえます。家電やパソコン購入時に活用できます。

これらの銘柄は、日常生活で使いやすい優待内容が魅力です。投資金額が少額なため、複数銘柄に分散投資することも可能です。

10万円以下で買えるおすすめ優待株9選

10万円以下の価格帯では、より充実した優待内容の銘柄が選べます。配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りが高い銘柄も多く見られます。

  • オリックス(8591):カタログギフトまたはふるさと優待(5,000円相当)が選べます。3年以上保有で内容がグレードアップし、長期投資に適しています。
  • 日本マクドナルドホールディングス(2702):マクドナルドで使える食事券(年間6冊)がもらえます。家族で利用しやすく、人気の高い優待です。
  • KDDI(9433):カタログギフト(3,000円相当)が受け取れ、5年以上保有で5,000円相当にグレードアップします。配当利回りも3%台と高水準です。
  • タカラトミー(7867):自社製品の玩具または展示会入場券がもらえます。子どもがいる家庭に喜ばれる優待内容です。
  • 西松屋チェーン(7545):店舗とオンラインストアで使える優待割引カード(年間2,000円相当)が受け取れます。子育て世帯の必需品購入に便利です。
  • コロワイド(7616):グループ店舗(牛角、かっぱ寿司など)で使える食事券(年間20,000円相当)がもらえます。優待利回りが非常に高い銘柄です。
  • ゼンショーホールディングス(7550):すき家、はま寿司などで使える食事券(年間3,000円相当)が受け取れます。外食チェーンを頻繁に利用する方に最適です。
  • 日本たばこ産業(JT)(2914):自社グループ商品の詰め合わせ(2,500円相当)がもらえます。配当利回りが5%を超える高配当銘柄でもあります。
  • キヤノン(7751):自社製品(カメラ用品など)の優待販売または社会貢献活動への寄付が選べます。カメラ愛好家におすすめです。

10万円以下の銘柄は、優待内容と配当利回りのバランスが良い銘柄が多く見られます。長期保有特典がある銘柄も多いため、NISA口座での保有も検討する価値があります。

30万円以下で買えるおすすめ優待株9選

30万円以下の価格帯では、大手企業や高配当銘柄が選択肢に入ります。優待内容も充実しており、本格的な優待株投資を始めたい方に適しています。

  • オリエンタルランド(4661):東京ディズニーリゾートの1デーパスポート(年間1~6枚)がもらえます。保有株数により枚数が増え、家族で楽しめる優待です。
  • ソニーグループ(6758):自社製品の優待販売(10~50%割引)が利用できます。エレクトロニクス製品を購入予定の方におすすめです。
  • トヨタ自動車(7203):トヨタ博物館の招待券や地域の特産品カタログギフトがもらえます。自動車メーカーならではの優待内容です。
  • ホンダ(7267):鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎの優待券が受け取れます。モータースポーツファンに人気の優待です。
  • アサヒグループホールディングス(2502):自社グループ商品の詰め合わせ(3,000円相当)が年2回届きます。継続保有特典でさらに充実します。
  • キリンホールディングス(2503):自社グループ商品の詰め合わせ(3,000円相当)が受け取れます。ビールや飲料が好きな方に適しています。
  • 明治ホールディングス(2269):自社グループ商品の詰め合わせ(2,000円相当)がもらえます。お菓子や乳製品が中心の優待です。
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):カタログギフトまたは寄付が選べます。金融大手の安定性と配当利回りの高さが魅力です。
  • 伊藤園第1種優先株式(25935):自社製品の詰め合わせ(3,000円相当)が年2回もらえます。優先株式のため普通株より配当利回りが1.25倍と高く、優待もあるためNISAに最適です。

30万円以下の銘柄は、企業規模が大きく財務基盤が安定している企業が多いため、長期保有に適しています。優待内容も魅力的で、配当利回りとの組み合わせで総合利回りが高くなる銘柄が多く見られます。

優待株の選び方|5つのチェックポイント

優待株を選ぶ際は、優待内容だけでなく複数の観点から総合的に判断することが重要です。ここでは、優待株を選ぶときに確認すべき5つのポイントを解説します。

自分のライフスタイルに合った優待を選ぶ

株主優待は、自分や家族が実際に使えるものを選ぶことが基本です。日常的に利用する店舗の食事券や、よく買う商品の優待であれば、実質的な生活費の節約につながります。

外食が多い方
飲食チェーンの食事券がおすすめです
子育て中の方
子ども用品店の割引券が便利です
旅行好きな方
航空会社やホテルの優待が活用できます

使わない優待品は、いくら優待利回りが高くても実質的な価値は低くなります。

優待利回りと配当利回りを確認する

優待株の魅力を判断する際は、優待利回りと配当利回りを合わせた「総合利回り」で評価します。優待利回りは、優待品の価値を投資金額で割って計算します。

例えば、株価5万円(100株)で年間3,000円相当の優待品がもらえる場合、優待利回りは6%です。これに配当利回り2%を加えると、総合利回りは8%となります。

一般的に、総合利回りが4%を超える銘柄はお得と言われています。

ただし、優待利回りが異常に高い銘柄は、株価が大きく下落している可能性があります。業績悪化が原因で株価が下がっている場合、優待廃止のリスクも高まるため注意が必要です。

企業の業績と財務状況をチェックする

優待株を選ぶ際は、企業の業績と財務状況を必ず確認しましょう。業績が悪化している企業は、コスト削減のために優待制度を廃止する可能性があります。

  • 最終赤字に転落している企業
  • 自己資本比率が10%台など財務状況が悪化している企業
  • 過去3年程度の売上高・営業利益が減少傾向の企業

優待廃止が発表されると、株価が大きく下落することもあります。過去3年程度の売上高、営業利益、自己資本比率などを確認し、安定した業績を維持している企業を選びましょう。

権利確定日と長期保有条件を確認する

優待株を購入する前に、権利確定日と長期保有条件を確認しましょう。権利確定日は企業によって異なり、3月末や9月末が多いですが、それ以外の月に設定している企業もあります。

また、一定期間の継続保有を条件に優待内容がグレードアップする「長期保有特典」を設けている企業もあります。1年以上、3年以上など保有期間によって優待品の価値が増える銘柄は、長期投資に適しています。

複数銘柄を保有する場合は、権利確定月を分散させることで、年間を通じて優待品を受け取れるようになります。

優待の使い勝手を見極める

優待品の使い勝手も重要なポイントです。食事券や割引券には有効期限があり、使える店舗が限られている場合もあります。近隣に店舗がない場合や、有効期限が短い場合は、実質的な価値が下がります。

QUOカードやカタログギフトなど、使い道が広い優待は汎用性が高く便利です。ただし、自社製品以外の優待品を提供している企業は、コストがかかるため優待廃止のリスクが高まる傾向があります。

自社製品や自社サービスの優待は、企業にとってもコストが低く、宣伝効果もあるため長続きしやすいと言われています。

権利確定日と購入タイミング|いつ買えばいい?

株主優待を受け取るには、正しいタイミングで株を購入する必要があります。権利確定日の仕組みを理解し、適切な購入タイミングを把握しましょう。

権利確定日・権利付最終日・権利落ち日の違い

株主優待を受け取るために理解すべき3つの日があります。

1.権利確定日
  • 株主名簿に記載される株主が確定する日
  • 多くの企業では決算期末の3月末や9月末に設定
2.権利付最終日
  • 権利確定日の2営業日前の日
  • この日の取引終了時点で株を保有していれば優待を受け取れる
3.権利落ち日
  • 権利付最終日の翌営業日
  • この日以降に株を購入しても、その期の優待は受け取れない

権利落ち日には、優待目的で購入していた投資家が売却するため、株価が下落する傾向があります。理論的には、配当金や優待品の価値分だけ株価が下がると言われていますが、市場全体の状況によって変動します。

優待を受け取るための具体的な購入タイミング

株主優待を確実に受け取るには、権利付最終日の取引終了時点(15時30分)までに株を購入し、保有している必要があります。例えば、3月31日(火)が権利確定日の場合、権利付最終日は3月27日(金)となります(土日を挟まない場合)。

ただし、権利付最終日直前に購入すると、株価が割高になっている可能性があります。人気の優待株は、権利確定日に向けて株価が上昇する傾向があるためです。

余裕を持って1~2カ月前から購入を検討すると、株価上昇前に購入できる可能性が高まります。また、権利落ち日に株価が下落することを見越して、権利落ち日以降に購入するのも一つの戦略です。次回の優待は半年後になりますが、割安な価格で購入できる可能性があります。

優待利回りの計算方法と見方

優待株の魅力を数値で評価するために、優待利回りの計算方法を理解しましょう。配当利回りと合わせて判断することで、投資判断の精度が高まります。

優待利回りの計算式と具体例

優待利回りは、以下の計算式で求めます。

優待利回り(%)= 年間優待品の価値(円)÷ 投資金額(円)× 100

具体例で計算してみましょう。株価2,000円の銘柄を100株(投資金額20万円)購入し、年間6,000円相当の食事券がもらえる場合、優待利回りは以下のようになります。

優待利回り = 6,000円 ÷ 200,000円 × 100 = 3%

一般的に、優待利回りが3%を超えると「お得な優待」と言われています。3.5%以上であれば、かなり高い水準です。ただし、優待品の価値は主観的な要素も含むため、自分にとって本当に使える優待かどうかを考慮することが大切です。

配当+優待の総合利回りで判断する

優待株投資では、優待利回りだけでなく配当利回りも合わせた「総合利回り」で評価することが重要です。総合利回りは、以下の計算式で求めます。

総合利回り(%)= 優待利回り(%)+ 配当利回り(%)

先ほどの例で、配当利回りが2%の場合、総合利回りは5%(優待利回り3% + 配当利回り2%)となります。著名な優待投資家の桐谷さんは、総合利回りが4%を超える銘柄をおすすめとしています。

総合利回りで評価することで、無配だが優待が充実している銘柄と、優待は少ないが高配当の銘柄を公平に比較できます。ただし、表面上の利回りだけでなく、企業の業績や財務状況も確認し、優待・配当が継続できる体力があるかを見極めることが重要です。

優待株で気をつけたい3つのリスク

株主優待は魅力的ですが、リスクも存在します。投資を始める前に、主なリスクを理解しておきましょう。

株価下落による元本割れのリスク

株主優待株も株式投資である以上、株価変動リスクは避けられません。優待品の価値以上に株価が下落すれば、トータルで損失が出ます。

例えば、20万円で購入した株が15万円に下落した場合、5万円の含み損です。年間6,000円の優待品をもらっても、損失を取り戻すには約8年かかります。

優待目的であっても、株価が適正水準かを確認し、業績が安定している企業を選ぶことが大切です。

優待廃止のリスクと見極め方

近年、株主優待を廃止する企業が増えています。主な理由は、業績悪化によるコスト削減、株主還元の公平性重視、東証市場再編による株主数基準の緩和などです。

  • 業績不振が続き、特に最終赤字に転落している企業
  • 自己資本比率が低く、財務状況が悪化している企業
  • QUOカードやカタログギフトなど自社製品以外の優待を提供している企業
  • 海外投資家の持ち株比率が高い企業

逆に、自社製品や自社サービスの優待は、宣伝効果もあり長続きしやすいと言われています。

権利確定日前後の株価変動

人気の優待株は、権利確定日に向けて株価が上昇し、権利落ち日に下落する傾向があります。これは、優待目的で購入する投資家が権利確定日前に集中し、権利落ち日に売却するためです。

理論的には、配当金と優待品の価値分だけ株価が下落すると言われています。例えば、株価5万円で配当金2,000円、優待品3,000円相当の銘柄では、合計5,000円分(10%)の下落が予想されます。

権利確定日直前の高値で購入し、権利落ち日に株価が大きく下落すると、優待品の価値以上の損失が出る可能性があります。

余裕を持った購入タイミングを検討し、長期保有を前提とした投資を心がけましょう。

NISA成長投資枠で優待株を買うべき?

2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠を使って株主優待株を購入できます。NISA口座で優待株を保有するメリットと注意点を解説します。

NISA成長投資枠のメリットと注意点

新NISA制度では、成長投資枠(年間240万円)で個別株を購入でき、売却益と配当金が無期限で非課税になります。株主優待株を保有する場合、配当金が非課税で受け取れる点が大きなメリットです。

優待株投資では、配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りが重要です。NISA口座で保有すれば、配当金に対する20.315%の税金がかからないため、実質的なリターンが高まります。

また、非課税期間が無期限になったことで、長期保有特典がある優待株も安心して保有できます。

ただし、注意点もあります。成長投資枠の年間投資枠240万円は、一度使用すると売却しても再利用できません。そのため、短期売買には向いておらず、長期保有を前提とした銘柄選びが重要です。

NISA枠で優待株を買うときのポイント

NISA口座で優待株を購入する際は、以下のポイントを意識しましょう。

1.長期保有に適した銘柄を選ぶ
  • 業績が安定し、財務基盤がしっかりしている企業
2.配当利回りが高い銘柄を優先
  • 配当利回り3%以上、総合利回り4%以上を目安に
3.長期保有特典がある銘柄
  • 1年以上、3年以上の継続保有で優待内容がグレードアップ

ただし、優待内容だけで選ばず、企業の成長性や株価の割安感も考慮し、将来的な値上がりも期待できる銘柄を選びましょう。

長期保有特典のある優待株一覧

一定期間継続して株を保有すると、優待内容がグレードアップする「長期保有特典」を設けている企業があります。長期投資を考えている方におすすめの銘柄を紹介します。

1年以上保有で優待が増える銘柄

1年以上の継続保有で優待内容が充実する銘柄を紹介します。

  • KDDI(9433):通常3,000円相当のカタログギフトが、1年以上保有で内容が充実します。5年以上保有でさらに5,000円相当にグレードアップします。
  • オリックス(8591):通常5,000円相当のカタログギフトが、3年以上保有で内容が充実します。配当利回りも高く、総合利回りが魅力的です。
  • アサヒグループホールディングス(2502):1年以上保有で優待品の内容がグレードアップします。自社グループ商品の詰め合わせが充実します。
  • キリンホールディングス(2503):1年以上保有で優待品の選択肢が増えます。ビールや飲料の詰め合わせが豪華になります。
  • コロワイド(7616):1年以上保有で食事券の金額が増額されます。優待利回りが非常に高い銘柄です。

1年以上の保有条件は比較的達成しやすく、長期投資の入門として適しています。

3年以上保有で特別優待がある銘柄

3年以上の長期保有で特別な優待が受けられる銘柄を紹介します。

  • オリエンタルランド(4661):3年以上保有で、通常の1デーパスポートに加えて追加特典があります。ディズニーファンには魅力的な優待です。
  • イオン(8267):3年以上保有でキャッシュバック率が上がります。日常的にイオンを利用する方に最適です。
  • 日本マクドナルドホールディングス(2702):3年以上保有で食事券の冊数が増えます。家族で利用しやすい優待です。
  • ビックカメラ(3048):3年以上保有で買物優待券の金額が増額されます。家電購入時にお得です。

3年以上の長期保有特典がある銘柄は、企業側が安定株主を確保したい意向の表れです。長期投資を前提とする場合、こうした銘柄を選ぶことで、優待内容の充実と株価上昇の両方を期待できます。

優待株投資におすすめの証券会社5社

株主優待株を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。優待株投資に適した証券会社を5社紹介します。

SBI証券|優待検索機能が充実

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は、国内株式の取引手数料が原則無料で、優待株検索機能が充実しています。優待内容、権利確定月、優待利回りなど、さまざまな条件で銘柄を検索できます。

SBI証券の特徴

楽天証券|楽天ポイントで投資可能

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券は、楽天ポイントを使って株式や投資信託を購入できる点が特徴です。楽天経済圏を利用している方にとって、ポイント投資は大きなメリットです。

楽天証券の特徴

マネックス証券|米国株優待も豊富

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富で、海外投資にも強みがあります。国内株の優待検索機能も充実しており、権利確定日カレンダーなど便利なツールが揃っています。

マネックス証券の特徴

松井証券|50万円まで手数料無料

松井証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,670,000口座 ※2025年3月時点
取引手数料 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料
NISA対応 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上)
投資信託 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点)
取引ツール(PC) ネットストック・ハイスピード(無料)
スマホアプリ 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料)
提携銀行口座 MATSUI Bank(松井証券専用銀行)
ポイント投資・付与 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込)

松井証券は、1日の約定代金が50万円までなら取引手数料が無料です。少額投資から始めたい方や、複数銘柄に分散投資したい方に適しています。

松井証券の特徴

三菱UFJeスマート証券|プチ株で少額投資

三菱UFJ eスマート証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,800,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算
NISA対応 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 251銘柄(2025年4月時点)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄)
投資信託 約1,853本(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点)
取引ツール(PC) kabuステーション / 銘柄スカウター
スマホアプリ 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込)

三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、「プチ株」と呼ばれる単元未満株取引が可能です。通常100株単位での購入が必要な銘柄を、1株から購入できます。

三菱UFJeスマート証券の特徴

ただし、単元未満株では株主優待を受け取れない場合が多いため、優待目的の場合は単元株(通常100株)での購入が必要です。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
優待株は何株から買える?

株主優待を受け取るには、通常100株(1単元)以上の保有が必要です。日本の株式市場では、100株を1単元として取引するのが一般的です。

優待はいつ届く?

株主優待品は、権利確定日から2~3カ月後に企業から株主の住所へ送付されます。例えば、3月末が権利確定日の場合、優待品は5~6月頃に届きます。

優待クロス取引とは?

優待クロス取引(つなぎ売り)とは、現物株の買いと信用取引の売りを同時に行い、株価変動リスクを抑えながら株主優待だけを取得する手法です。権利確定日前後の株価変動を避けられるメリットがあります。

確定申告は必要?

株主優待品は雑所得に該当しますが、年間20万円以下であれば確定申告は不要です。ほとんどの優待品は年間20万円を超えないため、実質的に課税されないケースが多くなっています。

複数の証券会社で同じ株を買える?

はい、複数の証券会社で同じ銘柄の株を購入できます。例えば、A証券で100株、B証券で100株を保有すれば、合計200株として株主優待の条件を満たせる場合があります。

まとめ

株主優待株は、配当金に加えて優待品がもらえる魅力的な投資手法です。日常的に使える食事券や商品券、自社製品など、生活に役立つ優待品を受け取りながら、長期的な資産形成を目指せます。

優待株を選ぶ際は、優待内容だけでなく、企業の業績、財務状況、優待利回り、配当利回りを総合的に判断することが重要です。総合利回りが4%を超える銘柄を目安に、自分のライフスタイルに合った優待内容を選びましょう。

また、株価下落リスクや優待廃止リスクも理解し、複数銘柄に分散投資することでリスクを軽減できます。業績が安定し、自社製品の優待を提供している企業は、優待が長続きしやすい傾向があります。

NISA口座を活用すれば、配当金が非課税になり、実質的なリターンが高まります。長期保有特典がある銘柄は、NISA口座での保有に特に適しています。証券会社の優待検索機能を活用し、自分に合った銘柄を見つけましょう。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。優待内容は企業の判断で変更・廃止される可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくは各証券会社・企業の公式サイトでご確認ください。

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