仮想通貨はなぜ価値がある?3つの理由と投資前に知るべきリスク【2026年】

仮想通貨はなぜ価値がある?3つの理由と投資前に知るべきリスク【2026年】

「仮想通貨ってなぜ価値があるの?」「実体のないデジタルデータに、なぜ何百万円もの価値がつくのか不思議」と感じていませんか。

仮想通貨の価値の仕組みは、法定通貨とは大きく異なります。

ビットコインは2009年に誕生した当初はほぼ無価値でしたが、2026年2月現在は約1,000万円台で推移しています。

この記事では、仮想通貨に価値がある3つの理由を初心者にも分かりやすく解説します。

価値が上がるタイミングや、投資前に知っておくべきリスクもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の要約
  • 仮想通貨の価値は「人々の信頼」「希少性」「技術的価値」の3つで支えられている
  • 2024年のビットコイン現物ETF承認や半減期などが価格上昇の要因となった
  • 投資を始めるなら金融庁登録の取引所を選び、少額から始めることが重要
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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

仮想通貨に価値がある3つの理由

仮想通貨は実体のないデジタルデータですが、明確な価値の根拠があります。

ここでは、仮想通貨に価値がある3つの理由を解説します。

人々が価値を信じているから

仮想通貨の価値を支える最大の理由は、世界中の人々がその価値を信じて取引していることです。

法定通貨の価値が国家の信用によって保証されているのに対し、仮想通貨は利用者の信頼に基づいて価値が成り立っています。

法定通貨も本質的には「紙」や「金属」に過ぎません

日本円に価値があるのは、日本政府と日本銀行への信頼があるからです。仮想通貨も同様に、多くの人が「価値がある」と信じて取引することで、実際に価値が生まれています。

ビットコインの場合、2026年2月現在で約1,000万円台の価格がついているのは、世界中の投資家や企業がその価値を認めているからに他なりません。需要が高まれば価格は上昇し、需要が減れば価格は下落します。この市場原理が、仮想通貨の価値を決定しているのです。

ブロックチェーン技術による革新性

仮想通貨を支えるブロックチェーン技術は、従来の金融システムにはない革新的な特徴を持っています

この技術的価値が、仮想通貨が単なる投機対象ではなく、実用的な価値を持つ理由となっています。

国際送金の手数料を大幅に削減できます

ブロックチェーンは「分散型台帳技術」とも呼ばれ、取引記録をネットワーク参加者全員で共有・管理する仕組みです。銀行のような中央管理者を必要とせず、ユーザー同士が直接取引できるため、国際送金の手数料を大幅に削減できます。

また、ブロックチェーンでは過去の取引記録が鎖のようにつながっており、データの改ざんが極めて困難です。一つのデータを改ざんしようとすると、それ以降のすべてのブロックを書き換える必要があり、実質的に不可能とされています。この透明性と安全性が、仮想通貨の技術的価値を高めています。

さらに、複数のコンピューターがデータを分散して管理しているため、一部のサーバーが故障してもシステム全体がダウンすることはありません。この分散型システムが、仮想通貨の信頼性を支えているのです。

発行上限による希少性

ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨には、発行枚数に上限が設定されています

この希少性が、仮想通貨の価値を支える重要な要素となっています。

ビットコインの発行上限は2,100万枚と決められています

ビットコインの発行上限は2,100万枚と決められており、2026年1月時点で約1,998万枚が発行済みで、発行上限の約95%に達しています。残りは約100万枚しかありません。新規発行されるビットコインの量は約4年ごとの「半減期」で半分に減少し、2140年頃にはすべてのビットコインが発行される予定です。

出典:bitlending.jp「ビットコイン(BTC)の発行上限を理解する」

法定通貨は無制限に発行できるためインフレが起こる可能性があります

この発行上限が設けられた理由は、インフレを防ぐためです。法定通貨は中央銀行が無制限に発行できるため、通貨の価値が下がるインフレが起こる可能性があります。一方、ビットコインは発行量が限られているため、需要が増えれば価格が上昇する仕組みになっています。

金(ゴールド)が埋蔵量に限りがあるために希少価値を持つのと同じように、ビットコインも発行上限があることで「デジタルゴールド」として認識されています。この希少性が、長期的な価値の保存手段としての役割を果たしているのです。

仮想通貨と法定通貨の違い|何が異なるのか?

仮想通貨と法定通貨は、どちらも「通貨」と呼ばれますが、その性質は大きく異なります。

ここでは、4つの観点から両者の違いを解説します。

発行主体の違い

法定通貨と仮想通貨の最も大きな違いは、発行主体の有無です。

日本円は日本政府と日本銀行、米ドルは米国政府と連邦準備制度理事会(FRB)というように、法定通貨は国家やその中央銀行によって発行・管理されています。発行量も中央銀行が経済状況に応じて調整します。

一方、ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨には、特定の発行主体や管理者が存在しません。ブロックチェーン技術を用いて、ネットワーク参加者全員で取引を管理する分散型システムを採用しています。新規発行はマイニング(採掘)という作業を通じて行われ、発行量はプログラムによって自動的に決定されます。

項目 法定通貨 仮想通貨
発行主体 国家・中央銀行 なし(分散型)
発行量の決定 中央銀行が調整 プログラムで自動決定
管理方法 中央集権型 分散型ネットワーク

価値の裏付けの違い

法定通貨の価値は国家の信用によって裏付けられていますが、仮想通貨の価値は利用者の信頼と需給関係によって決まります

日本円や米ドルなどの法定通貨は、その国の経済力や政治的安定性が価値の裏付けとなっています。また、法律によって強制通用力が認められており、国内での支払いを拒否できません。これを「法定通貨」と呼ぶ理由です。

仮想通貨には国家による価値の保証がありません

仮想通貨には国家による価値の保証がなく、金や銀のような現物資産との交換保証もありません。その価値は、取引市場における需要と供給のバランスで決まります。多くの人が「価値がある」と信じて取引することで、実際に価値が生まれる仕組みです。

このため、仮想通貨の価格は法定通貨と比べて変動が激しく、短期間で大きく上下することがあります。2026年2月現在、ビットコインは約1,000万円台で推移していますが、過去には数日で数百万円単位の変動が起きたこともあります。

法的保護の違い

法定通貨と仮想通貨では、利用者保護の仕組みが大きく異なります

銀行に預けた日本円は、預金保険制度によって1金融機関につき1,000万円まで保護されます。万が一銀行が破綻しても、この範囲内の預金は保証されます。また、法定通貨の取引は各国の金融規制によって厳格に管理されています。

仮想通貨には預金保険のような公的な保証制度はありません

仮想通貨には預金保険のような公的な保証制度はありません。国内の暗号資産交換業者は金融庁への登録が義務付けられており、顧客資産の分別管理やコールドウォレット管理などのセキュリティ対策が求められています。しかし、取引所がハッキング被害に遭ったり破綻したりした場合、資産が返ってこないリスクがあります。

日本では資金決済法によって暗号資産交換業が規制されており、登録業者は顧客の暗号資産の95%以上をインターネットに接続していないコールドウォレットで管理することが義務付けられています。

出典:金融庁「暗号資産関連」

価値変動の違い

法定通貨と仮想通貨では、価格の安定性に大きな差があります

主要な法定通貨は、中央銀行が金融政策を通じて価値の安定を図っています。日本銀行は物価安定の目標として「消費者物価の前年比上昇率2%」を掲げており、極端なインフレやデフレを防ぐよう調整しています。このため、日本円の価値は比較的安定しています。

仮想通貨の価格は短期間で大きく変動することがあります

仮想通貨には価値の安定を図る中央管理者が存在しないため、需給関係によって価格が大きく変動します。ビットコインは2021年11月に過去最高値を更新した後、2022年には約70%下落しました。しかし、2024年には再び過去最高値を更新し、2026年2月現在は約1,000万円台で推移しています。

この価格変動の激しさは、投資家にとってはリスクであると同時に、大きな利益を得るチャンスでもあります。ただし、短期的な値動きに一喜一憂せず、余裕資金で投資することが重要です。

仮想通貨の価格が決まる仕組み|需要と供給の原則

仮想通貨の価格は、株式市場と同じように需要と供給のバランスで決まります。

ここでは、価格決定の仕組みを分かりやすく解説します。

取引所での売買が価格を決める

仮想通貨の価格は、暗号資産交換業者が運営する取引所での売買によって決まります

取引所では、買いたい人と売りたい人がそれぞれ希望価格を提示し、条件が一致したときに取引が成立します。多くの人が「この価格で買いたい」と考える価格が、その時点での市場価格となります。

取引所には「取引所形式」と「販売所形式」の2種類があります

取引所には「取引所形式」と「販売所形式」の2種類があります。取引所形式では、ユーザー同士が直接売買するため、市場の需給によって価格が決まります。一方、販売所形式では、業者が提示する価格で売買するため、取引所形式よりも手数料が高くなる傾向があります。

  • 取引所形式:ユーザー同士で売買、価格は需給で決定
  • 販売所形式:業者と売買、価格は業者が提示
  • スプレッド:買値と売値の差額(実質的な手数料)

需要が高まると価格が上がる要因

仮想通貨の需要が高まると、価格は上昇します。需要が増加する主な要因を見ていきましょう。

2024年1月、米国のビットコイン現物ETF承認で価格が大きく上昇

2024年1月、米国証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFを承認したことで、機関投資家や個人投資家が証券口座を通じて安全に参入できるようになりました。これにより、年金基金や保険会社などの大口資金がビットコイン市場に流入し、価格が大きく上昇しました。

出典:野村総合研究所「SECがビットコインの現物ETF(上場投資信託)を承認」

また、大企業がビットコインを決済手段として採用したり、自社の資産としてビットコインを購入したりすることも、需要増加の要因となります。企業の参入は市場の信頼性を高め、さらに多くの投資家を呼び込む好循環を生み出します。

さらに、世界的な金融不安やインフレが起きたときに、資産の逃避先としてビットコインが買われることがあります。2013年にキプロスで通貨危機が発生した際には、自国通貨からビットコインに資産を移動する動きが見られました。

供給が増えると価格が下がる要因

仮想通貨の供給が増加したり、需要が減少したりすると、価格は下落します

規制強化や取引所のハッキング事件で売り注文が増加します

マイニング報酬として新規発行されたビットコインが市場に売却されると、供給が増加して価格が下がる要因となります。ただし、ビットコインは約4年ごとの半減期でマイニング報酬が半分に減少するため、長期的には供給量の増加ペースは鈍化しています。

また、規制強化のニュースや取引所のハッキング事件などが起きると、投資家の不安が高まり、売り注文が増加します。2022年には大手仮想通貨取引所FTXの破綻があり、仮想通貨市場は一気に冬の時代に突入しました。

中国政府が2021年9月以降、仮想通貨の取引とマイニングを全面的に禁止したことも、市場に大きな影響を与えました。各国政府による規制強化の動きは、短期的には価格の下落要因となり得ます。

ブロックチェーン技術と価値の関係|なぜ革新的なのか

ブロックチェーン技術は、仮想通貨の価値を支える重要な基盤です。

ここでは、ブロックチェーンがなぜ革新的なのかを解説します。

改ざんできない透明性

ブロックチェーンは、データの改ざんが極めて困難な仕組みを持っています

ブロックチェーンでは、取引データを「ブロック」という単位でまとめ、それを時系列順に鎖のようにつなげて保存します。各ブロックには、前のブロックの内容を表す「ハッシュ値」と呼ばれる暗号化されたデータが含まれています。

取引記録は誰でも閲覧できるため、透明性が高いのも特徴です

もし過去のブロックのデータを改ざんしようとすると、そのブロックのハッシュ値が変わってしまいます。すると、それ以降のすべてのブロックのハッシュ値も変更する必要があり、実質的に改ざんは不可能とされています。この仕組みによって、取引記録の信頼性が担保されています。

また、ブロックチェーン上の取引記録は誰でも閲覧できるため、透明性が高いのも特徴です。どのアドレスからどのアドレスにいくら送金されたかが公開されており、不正な取引を発見しやすくなっています。

中央管理者が不要な分散型システム

ブロックチェーンは、銀行のような中央管理者を必要としない分散型システムです。

従来の金融システムでは、銀行や決済会社などの中央管理者が取引を管理していました。しかし、ブロックチェーンでは、ネットワークに参加する複数のコンピューター(ノード)が取引を検証・承認する仕組みを採用しています。

一部のサーバーが故障してもシステム全体がダウンしません

この分散型システムには、いくつかのメリットがあります。まず、一部のサーバーが故障したり攻撃を受けたりしても、他のノードがデータを保持しているため、システム全体がダウンすることはありません。また、中央管理者への依存がないため、管理コストを削減できます。

さらに、P2P(ピア・ツー・ピア)ネットワークによって、ユーザー同士が直接取引できるため、銀行などの仲介業者を介さずに送金や決済が可能です。これにより、取引の透明性が高まり、手数料も削減できます。

国際送金や決済の利便性

ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨は、国際送金の手数料を大幅に削減できます

従来の銀行経由の国際送金では、複数の銀行を経由するため手続きに時間がかかり、手数料も高額になることがありました。送金先の国によっては、数日かかることも珍しくありません。

ビットコインの取引承認は約10分程度で完了します

仮想通貨を使った国際送金では、インターネット上で直接取引できるため、送金時間を大幅に短縮できます。ビットコインの場合、取引の承認には約10分程度かかりますが、銀行送金と比べると圧倒的に速いです。また、送金手数料も銀行と比べて安く済む場合が多いです。

リップル(XRP)などの仮想通貨は、国際送金に特化した設計になっており、世界各国の金融機関や企業の送金サービスに導入されています。ブリッジ通貨として機能することで、より高速・低コストで送金を行うことができます。

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仮想通貨の価値が上がるタイミング|3つのパターン

仮想通貨の価格が上昇するタイミングには、いくつかの共通パターンがあります。

ここでは、価格上昇の具体的な要因を3つ解説します。

大企業の参入や提携発表

大手企業がビットコインを決済手段として採用したり、自社資産として保有したりすると、価格が上昇する傾向があります

2021年には、米大手電気自動車メーカーが自社の自動車購入にビットコインの使用を認めたことで、ビットコイン価格が大きく上昇しました。また、同社が自社資産としてビットコインを購入したことも、市場に大きな影響を与えました。

機関投資家の参入は市場の信頼性を高めます

大手資産運用会社ブラックロックが2023年にビットコイン現物ETFの上場申請を行ったことも、市場の期待感を高めました。機関投資家の参入は、仮想通貨市場の信頼性を高め、さらに多くの投資家を呼び込む好循環を生み出します。

世界各国の金融機関や企業が仮想通貨関連サービスへの参入を表明することも、価格上昇の要因となります。シティグループ、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスなど大手金融機関が暗号資産関連事業への参入を表明しており、市場の流動性向上と価格の安定化が期待されています。

法規制の整備や現物ETF承認

各国政府による法規制の整備や、現物ETFの承認は、価格上昇の大きな要因となります

2024年1月、米国のビットコイン現物ETF承認で価格が大きく上昇

2024年1月10日、米国証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETF11本の上場申請を承認しました。これにより、機関投資家や個人投資家が証券口座を通じて安全にビットコインに投資できるようになり、価格が大きく上昇しました。

出典:野村総合研究所「SECがビットコインの現物ETF(上場投資信託)を承認」

日本では金融庁への登録が義務付けられています

日本では2020年5月に改正資金決済法が施行され、仮想通貨交換業者に対する規制が強化されました。暗号資産交換業を営むには金融庁への登録が必要であり、無登録業者の利用はトラブルの原因となります。適切な規制は投資家の信頼を高め、機関投資家の参入を促進する効果があります。

出典:金融庁「暗号資産関連」

米国では2025年にステーブルコイン法案「GENIUS法」が成立し、発行・保有・流通に関するルールが整備されました。規制強化は必ずしも市場にとってマイナスではなく、長期的には成長を支える基盤となる可能性があります。

半減期による供給減少

ビットコインの半減期は、価格上昇の重要な要因の一つとされています

2024年4月に4回目の半減期を迎えました

ビットコインの半減期とは、マイニング報酬が半分になるイベントのことです。約4年ごとに訪れ、新規発行されるビットコインの量が半減します。2024年4月20日には4回目の半減期を迎え、マイニング報酬は6.25BTCから3.125BTCに減少しました。

出典:SBI VCトレード「4年に1度のビッグイベント『ビットコインの”半減期”』」

半減期によってビットコインの新規供給量が減少するため、需要が一定であれば価格が上昇すると考えられています。過去の半減期では、半減期の翌年にかけてビットコインの価格が大幅に上昇する傾向が見られました。

  • 2012年11月:1回目の半減期(50BTC→25BTC)
  • 2016年7月:2回目の半減期(25BTC→12.5BTC)
  • 2020年5月:3回目の半減期(12.5BTC→6.25BTC)
  • 2024年4月:4回目の半減期(6.25BTC→3.125BTC)
  • 2028年:5回目の半減期予定(3.125BTC→1.5625BTC)

次回の半減期は2028年の予定となっており、マイニング報酬は1.5625BTCまで減少する予定です。半減期を迎えた後にビットコインが大きく上昇する事例が過去に起きており、今後も価格上昇が期待されています。

仮想通貨に「価値がない」と言われる理由|リスクと注意点

仮想通貨には価値がある一方で、リスクも存在します。

ここでは、投資前に知っておくべきデメリットを正直に解説します。

価格変動が激しく投機的

仮想通貨の最大のリスクは、価格変動が非常に激しいことです。

ビットコインは2021年11月に過去最高値を更新した後、2022年には約70%下落しました。このような急激な価格変動は、投資家に大きな損失をもたらす可能性があります。短期間で数百万円単位の変動が起きることも珍しくありません。

法定通貨のように価格の維持を担う機関が存在していないため、需給関係だけで価格が決まります

大口投資家の売買や、SNS上の噂などで価格が乱高下することもあります。

ただし、過去のデータを見ると、ビットコインは暴落後に必ず回復し、長期的には右肩上がりの成長を続けてきました。2024年には再び過去最高値を更新し、2026年2月現在は約1,000万円台で推移しています。価格変動の激しさは確かにリスクですが、長期保有を前提とした投資戦略であれば、一時的な下落を乗り越えられる可能性があります。

ハッキングや詐欺のリスク

仮想通貨には、ハッキングや詐欺による資産喪失のリスクがあります

過去には、暗号資産交換業者がハッキング被害に遭い、顧客の仮想通貨が盗まれる事件が発生しています。2018年にはCoincheckが580億円相当、2019年にはBitpointが35億円相当のハッキング被害を受けました。

国内の登録業者は顧客の暗号資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられています

ホットウォレット(インターネット接続)部分は同額以上の弁済原資を保持する必要があります。

出典:金融庁「暗号資産関連」

「必ず儲かる」などをうたう投資詐欺にも注意が必要です

SNSを通じた投資勧誘トラブルが増加傾向にあり、高齢者を狙った暗号資産投資詐欺が社会問題化しています。金融庁登録業者であることを必ず確認し、無登録業者の利用は避けましょう。

法整備が途上で不透明

仮想通貨に関する法規制は、各国で整備が進んでいますが、まだ不透明な部分も多く残されています

中国は2021年9月以降、仮想通貨の取引とマイニングを全面的に禁止しており、2026年1月には中国人民銀行が監視強化を重点業務として明記しました。各国政府による規制強化の動きは、仮想通貨市場の成長を阻害する要因となり得ます。

日本では資金決済法や金融商品取引法に基づく登録制度により、利用者保護の仕組みが確立されています

適切な規制は投資家の信頼を高め、機関投資家の参入を促進する効果があります。

暗号資産取引の利益は雑所得に分類され、最高税率は最大55%と高額です

損失の繰越控除も認められていません。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

実用性がまだ限定的

仮想通貨の決済手段としての実用性は、まだ限定的です

日本では大手家電量販店など、ビットコインで決済できる店舗が少しずつ増えていますが、日常的な買い物で使えるお店はまだ多くありません。価格変動が激しいため、決済手段としては使いにくいという側面があります。

ビットコインの取引承認には約10分程度かかるため、即時決済などの用途には向いていません

取引量が多くなると送金に時間がかかったり、手数料が高くなったりする「スケーラビリティ問題」も指摘されています。

ただし、国際送金の分野では実用性が認められつつあります。リップル(XRP)などの仮想通貨は、世界各国の金融機関や企業の送金サービスに導入されており、従来の銀行送金よりも高速・低コストで送金を行うことができます。

仮想通貨投資を始める前に知っておきたいこと

仮想通貨投資を始める前に、準備すべきことや注意点があります。

ここでは、初心者が安全に投資を始めるためのポイントを解説します。

金融庁登録の取引所を選ぶ

仮想通貨投資を始める際は、必ず金融庁登録の暗号資産交換業者を選びましょう

国内で暗号資産交換業を営むには、金融庁への登録が必要です。2026年1月時点で28業者が登録されています。登録業者は、顧客資産の分別管理やコールドウォレット管理などのセキュリティ対策が義務付けられており、利用者保護の仕組みが整っています。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

無登録業者の利用はトラブルの原因となります

海外取引所の中には日本居住者向けのサービス提供が認められていない業者もあり、トラブルが発生しても日本の法律で保護されない可能性があります。

取引所を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 金融庁への登録状況(登録番号の確認)
  • 取扱銘柄の種類と数
  • 取引手数料・入出金手数料の水準
  • セキュリティ対策(二段階認証、コールドウォレット管理)
  • 過去のハッキング被害の有無
  • カスタマーサポートの充実度

少額から始める(余裕資金で)

仮想通貨投資は、必ず余裕資金で少額から始めましょう

生活費や教育費など、近い将来に使う予定のあるお金を投資に回すのは避けましょう

万が一失っても生活に支障がない範囲の資金で投資することが重要です。

国内の主要取引所では、500円程度の少額からビットコインを購入できます

まずは少額で取引の流れを体験し、仕組みを理解してから投資額を増やしていくのがおすすめです。

また、一度に大きな金額を投資するのではなく、時間を分散して少しずつ購入する「積立投資」も有効な戦略です。価格が高いときも安いときも一定額を購入することで、平均購入価格を平準化できます。

税金・確定申告の基礎知識

仮想通貨取引で利益が出た場合、税金の申告が必要になることがあります

暗号資産取引の利益は原則として「雑所得」に分類され、総合課税の対象となります。給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得があると確定申告が必要です。最高税率は所得税45%+住民税10%=最大55%と高く、株式投資の約20%と比べてかなり高い税率となっています。

損失の繰越控除は認められていません

今年大きな損失が出ても、翌年の利益と相殺することはできないため注意が必要です。

出典:国税庁「暗号資産等に関する税務上の取扱い」

取得価額の計算は「総平均法」または「移動平均法」のいずれかを選択できます。複数の取引所を利用している場合も、暗号資産の種類ごとに一括して計算する必要があります。取引履歴をしっかり記録し、確定申告に備えましょう。

セキュリティ対策を徹底する

仮想通貨を安全に保管するため、セキュリティ対策を徹底しましょう

取引所のアカウントには必ず二段階認証を設定しましょう

パスワードだけでなく、スマートフォンの認証アプリなどを使った二段階認証を有効にすることで、不正ログインのリスクを大幅に減らせます。

パスワードは、他のサービスと使い回さず、英数字と記号を組み合わせた複雑なものを設定しましょう。定期的にパスワードを変更することも重要です。

大きな金額を長期保有する場合は、ハードウェアウォレット(コールドウォレット)での保管も検討しましょう

取引所に預けたままにしておくと、ハッキング被害に遭うリスクがあります。

フィッシング詐欺にも注意が必要です

取引所を装ったメールやSNSのメッセージには絶対にアクセスせず、必ず公式サイトから直接ログインしましょう。

よくある質問(Q&A)

仮想通貨はなぜ価値があるのですか?

仮想通貨の価値は、主に3つの理由で支えられています。第一に、世界中の人々がその価値を信じて取引していること。第二に、発行上限による希少性があること。第三に、ブロックチェーン技術による革新性があることです。多くの人が価値を認めて取引することで、実際に価値が生まれています。

ビットコインの発行上限はなぜ決まっているのですか?

ビットコインの発行上限が2,100万枚と決められている理由は、インフレを防ぐためです。法定通貨は中央銀行が無制限に発行できるため、通貨の価値が下がるインフレが起こる可能性があります。ビットコインは発行量を限定することで、金(ゴールド)のような希少性を持つ資産として設計されています。

仮想通貨と電子マネーの違いは何ですか?

仮想通貨と電子マネーの最大の違いは、決済に使われる通貨の種類です。電子マネーは日本円などの法定通貨を電子的に決済する手段ですが、仮想通貨はそれ自体が独立した通貨です。また、仮想通貨はブロックチェーン技術を用いて第三者機関を経由せずに価値の移転を行うことができますが、電子マネーは運営会社が管理しています。

仮想通貨は誰が管理しているのですか?

ビットコインをはじめとする多くの仮想通貨には、特定の管理者が存在しません。ブロックチェーン技術を用いて、ネットワーク参加者全員で取引を管理する分散型システムを採用しています。マイニングという作業を通じて取引が検証・承認され、新規発行もプログラムによって自動的に行われます。

仮想通貨の価格はどこで確認できますか?

仮想通貨の価格は、暗号資産交換業者のウェブサイトやアプリで確認できます。また、CoinMarketCapやCoinGeckoなどの仮想通貨情報サイトでは、複数の取引所の価格を一覧で確認できます。

仮想通貨は実際に使えますか?

日本では大手家電量販店など、ビットコインで決済できる店舗が少しずつ増えています。ただし、日常的な買い物で使えるお店はまだ多くありません。一方、国際送金の分野では実用性が認められており、リップル(XRP)などの仮想通貨は世界各国の金融機関や企業の送金サービスに導入されています。

仮想通貨投資は危険ですか?

仮想通貨投資には、価格変動が激しい、ハッキングや詐欺のリスクがある、法整備が途上であるなどのリスクがあります。ただし、金融庁登録の取引所を選び、余裕資金で少額から始めることで、リスクを抑えることができます。投資する際は、リスクとリターンの両面を理解した上で、自己責任で判断することが重要です。

仮想通貨の価値に関して、よくある質問にお答えします。

まとめ

仮想通貨に価値がある理由は、「人々の信頼」「発行上限による希少性」「ブロックチェーン技術の革新性」の3つで支えられています。実体のないデジタルデータですが、世界中の人々がその価値を信じて取引することで、実際に価値が生まれています。

ビットコインは2009年の誕生時はほぼ無価値でしたが、2026年2月現在は約1,000万円台で推移しています。2024年の米国でのビットコイン現物ETF承認や、4月の半減期などが価格上昇の要因となりました。

価格変動が激しい、ハッキングや詐欺のリスクがある、法整備が途上であるなどのデメリットもあります

投資を始める際は、金融庁登録の取引所を選び、余裕資金で少額から始めることが重要です。

仮想通貨は、従来の金融システムにはない革新的な技術を持つ一方で、リスクも存在します。メリットとデメリットの両面を理解した上で、慎重に投資判断を行いましょう。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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