NISA口座はどこがいい?選び方とおすすめ証券会社を比較

「SBI新生銀行って実際どうなの?」「評判が気になる」とお考えではないでしょうか。
SBI新生銀行は、SBI証券との連携で普通預金金利が0.42%になるなど、お得なサービスが魅力の銀行です。
しかし、格付けがやや低いことや実店舗が少ないといったデメリットもあります。
この記事では、SBI新生銀行の評判やメリット・デメリット、お得な活用方法まで詳しく解説します。
口座開設を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SBI新生銀行とは
SBI新生銀行は、預金や保険などの金融商品、インターネットバンキングなどのサービスを提供している銀行です。
2023年1月4日に「新生銀行」から現在の「SBI新生銀行」へと社名が変更されました。
SBI新生銀行の前身は、1952年に設立された「日本長期信用銀行(長銀)」です。
長銀はバブル崩壊時の1998年に経営破綻し、一時国有化された後に「新生銀行」として再出発しました。
2021年にSBIホールディングスの傘下となり、2023年から現在の社名となっています。
2024年4〜12月期の連結決算では700億円以上の最終利益を計上しており、経営状況は安定しています。
また、2024年には公的資金の完済を目指す動きがあり、SBIホールディングスが全額を負担する方向で進んでいます。
SBI新生銀行と住信SBIネット銀行は、どちらもSBIグループの銀行ですが、まったく別の銀行です。
SBI新生銀行は普通預金金利が高く、住信SBIネット銀行は自動入金・自動振込などの資金管理機能が充実しているという違いがあります。
両行の連携サービスの違い
SBI新生銀行:SBIハイパー預金
住信SBIネット銀行:SBIハイブリッド預金
どちらも預金残高がSBI証券の買付余力に反映される便利なサービスですが、金利や特典内容が異なります。
SBI新生銀行は、金融庁登録の正規の銀行であり、預金保険制度(ペイオフ)の対象です。万が一銀行が破綻した場合でも、1,000万円までの預金とその利息は保護されます。
日本格付研究所(JCR)による格付けは「A」、格付投資情報センター(R&I)による格付けも公表されており、SBIホールディングスの傘下であることから、グループの信用力が反映されています。
過去の経営破綻から再生した実績もあり、現在はSBIグループの一員として安定した経営基盤を持っています。
SBI新生銀行の評判・口コミ
SBI新生銀行は、ネット銀行の中でも総合的なサービスや手数料面で高い評価を受けています。
ここでは、実際の利用者の口コミを良い点・気になる点に分けて紹介します。
実際の利用者からは、以下のような良い評判が寄せられています。
手数料の無料回数が多いこと、金利が高いこと、SBI証券との連携メリット、セキュリティ対策の充実などが高く評価されています。
一方で、以下のような気になる点も指摘されています。
カスタマーサポートの対応、高齢者向けの使いやすさ、ステージ特典の適用条件などに改善の余地があるようです。
オリコンのインターネットバンキングサービスの調査では、SBI新生銀行を選んだ利用者から一定の評価を得ています。
手数料の無料回数や金利の高さなど、経済的なメリットを重視する利用者からは高い満足度を得ている一方、サポート対応や使いやすさの面では改善の余地があるという評価です。
総合的には、SBI証券ユーザーや手数料・金利を重視する方には満足度が高く、対面サポートを重視する方やスマホ操作が苦手な方には不向きという傾向が見られます。
SBI新生銀行の5つのメリット
SBI新生銀行には、他の銀行にはない魅力的なメリットがあります。
ここでは、特にお得に使える5つのポイントを詳しく解説します。
SBI新生銀行とSBI証券の口座を連携させるサービス「SBIハイパー預金」を利用すると、普通預金金利が年0.42%に大幅アップします。
メガバンクの普通預金金利が0.001〜0.02%程度であることを考えると、20倍以上の金利差があります。
SBIハイパー預金に預けた資金で、実際にSBI証券で取引をおこなわなくても、0.42%は適用されます。貯蓄用口座として使うだけでも、十分にメリットがあります。
利息は毎月11日に計算され、毎月12日に入金されるため、複利効果も期待できます。
なお、2026年1月9日からは金利が0.5%へ引き上げられる予定となっており、さらにお得になります。
SBIハイパー預金を開設することで、ステップアッププログラムの最高ランクであるダイヤモンドステージが適用されます。
ダイヤモンドステージでは、他行宛振込手数料が月10回まで無料になります。
提携ATMの出金手数料が24時間無料
セブン銀行・イーネットATM・ローソン銀行ATM・イオン銀行ATM・PatSat・VIEW ALTTE
平日だけでなく土日祝日でも無料で出金できるため、時間が取りにくい方でも気軽に利用できます。
振込手数料が月10回無料になるだけでも、年間で数千円の節約になります。
頻繁に振込をする方にとっては、大きなメリットです。
ダイヤモンドステージは最上位ステージではあるものの、SBI証券との口座振替契約をするだけで達成できる最も簡単なステージです。
他のネット銀行では、最上位ステージに到達するために高額な預金残高や複数の取引条件が必要なことが多いですが、SBI新生銀行は条件が非常に緩いのが特徴です。
若年層やシニア層にとっては、特に利用しやすい銀行と言えます。
SBI新生銀行は、セブン銀行・イーネットATM・ローソン銀行ATM・イオン銀行ATM・PatSat・VIEW ALTTEなど、提携ATMが多く、全国のコンビニで利用できます。
ダイヤモンドステージ以上であれば、これらの提携ATMでの出金手数料が回数無制限で無料です。
スタンダードステージでも月5回まで無料で利用できるため、急な現金が必要なときでも安心です。
ただし、ゆうちょ銀行・全都市銀行・三菱UFJ信託銀行・三井住友信託銀行のATMは、1回あたり110円の手数料がかかる点には注意が必要です。
SBI新生銀行のスマホアプリは使いやすさが高く評価されており、「アプリの立ち上がりはスムーズで、よく使う機能に直感的にアクセス可能。簡単に必要な操作が完了するため、時間がないときでもストレスなく取引できます」という声があります。
振込、残高照会、入出金明細の確認など、銀行の主要な機能がすべてアプリで完結します。
SBIハイパー預金の開設もアプリから簡単に申し込めるため、店舗に行く必要がありません。
SBI新生銀行の3つのデメリット
SBI新生銀行には多くのメリットがある一方で、利用前に知っておきたいデメリットもあります。
公平な評価のため、気をつけたい3つのポイントを正直に解説します。
日本格付研究所(JCR)による格付けは「A」となっており、メガバンクの格付けと比較するとやや低めの水準です。
これは、過去の経営破綻の歴史や、SBIグループ傘下となってからの期間がまだ短いことが影響していると考えられます。
ただし、預金保険制度(ペイオフ)の対象であるため、1,000万円までの預金とその利息は保護されます。また、SBIホールディングスという大手グループの支援があることから、現時点での経営状況に大きな問題があるわけではありません。
格付けを気にする方は、複数の銀行に預金を分散するなどのリスク管理を検討すると良いでしょう。
SBI新生銀行の実店舗は都市部が中心となっており、「県に1店舗しかない」というケースもあるため、地方の方をはじめ、対面で相談したい方にとって不便に感じる可能性があります。
複雑な手続きや相談が必要な場合、電話やチャットでのサポートが中心となります。
ただし、SBI新生銀行は完全なネット銀行ではなく、インターネットバンキングサービスを提供している銀行であるため、一部の店舗は存在します。
口座開設やローン相談など、必要に応じて店舗を利用することも可能です。
日常的な取引はスマホアプリやインターネットで完結できるため、オンラインでの取引に慣れている方であれば、実店舗の少なさはそれほど問題にならないでしょう。
SBI新生銀行の最大のメリットは、SBI証券との連携による高金利とダイヤモンドステージの特典です。
逆に言えば、SBI証券を利用しない場合、普通預金金利は年0.21%となり、他のネット銀行と比較して特別に高いわけではありません。
また、ステージアップの条件も、SBI証券との連携以外では預金残高や投資商品の保有など、達成が難しい条件が多くなります。
SBI証券を利用する予定がない方は、他のネット銀行を検討した方が良い場合もあります。
ただし、28歳以下または60歳以上の方は、SBI証券を利用しなくてもダイヤモンドステージになれるため、これらの年齢層の方には十分にメリットがあります。
SBIハイパー預金の仕組みと設定方法
SBIハイパー預金は、SBI新生銀行の最大の魅力とも言えるサービスです。
ここでは、その仕組みと具体的な設定手順を詳しく解説します。
SBIハイパー預金は、SBI証券とSBI新生銀行間の資金移動を自動化できる元本保証の新しい円預金です。
SBIハイパー預金の残高は、SBI証券の現物取引の買付余力、信用取引の信用建余力と現引可能額に自動的に反映されるため、証券総合口座への入金手続きが不要となります。
SBIハイパー預金のメリット
資金移動が自動化される
高金利で資金を運用できる
元本保証・預金保険対象
現物取引による受渡代金、信用取引における必要保証金は自動的に証券総合口座とSBIハイパー預金の間で精算されます。
例えば、株式を売却した代金は自動的にSBIハイパー預金に振り替えられ、すぐに高金利で運用されます。
円普通預金およびSBIハイパー預金金利は毎日見直しとなる変動金利で、元本保証、預金保険対象となっています。
投資に使わない待機資金を低金利の証券口座に置いておく必要がなくなるため、資金効率が大幅に向上します。
SBIハイパー預金の設定は、以下の手順で行います。
SBIハイパー預金の申込手続き完了時間とご利用開始のタイミングは、SBI新生銀行とSBI証券の両方の口座が利用開始となった日が平日の場合は翌営業日17:15頃、土曜・日曜・祝日の場合は翌々営業日17:15頃となります。
SBI証券の口座開設ページから、SBI新生銀行の口座も同時に開設できるため、一度の手続きで両方の口座を作ることができます。
SBIハイパー預金の設定でよくあるミスと対処法を紹介します。
設定に不明点がある場合は、SBI新生銀行のチャットサポートやウェブ相談フォームで問い合わせることができます。
ステップアッププログラム完全ガイド
SBI新生銀行の「ステップアッププログラム」は、取引状況や残高に応じて5つのステージが用意されており、ステージに応じた優遇サービスを受けられます。
ここでは、その詳細と最上位ステージへの到達方法を解説します。
ステップアッププログラムには、スタンダード・シルバー・ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドの5つのステージがあります。
各ステージの主な特典は以下のとおりです。
| ステージ | 円普通預金金利 | ATM出金手数料無料回数 | 他行宛振込手数料無料回数 |
| ダイヤモンド | 年0.40% | 無制限(提携ATM) | 月10回 |
| プラチナ | 年0.21% | 無制限(提携ATM) | 月5回 |
| ゴールド | 年0.21% | 無制限(提携ATM) | 月1回 |
| シルバー | 年0.21% | 無制限(提携ATM) | 月1回 |
| スタンダード | 年0.21% | 月5回(6回目以降110円) | 月1回 |
ダイヤモンドステージは、他のステージと比較して普通預金金利が年0.40%と高く、振込手数料の無料回数も月10回と最も充実しています。
ダイヤモンドステージの条件は、以下のいずれか1つを満たすだけで達成できます。
SBI証券との口座振替契約は月末の時点でご利用のお申し込みが完了していると、翌々月の1日からダイヤモンドステージとなります。最も簡単な方法は、SBIハイパー預金を開設することです。
ダイヤモンドステージを維持するための具体的な戦略は以下のとおりです。
ステージ判定は毎月行われるため、月末時点で条件を満たしていない場合は翌々月からステージダウンします。
ただし、他の条件でダイヤモンドステージの条件を満たしている場合は、ステージダウンしません。
SBI新生銀行の使い方
SBI新生銀行をどのように活用するかは、あなたの利用目的によって異なります。
ここでは、用途別の最適な使い方を提案します。
SBI新生銀行をメインバンクとして使う場合、以下のようなメリットがあります。
ただし、実店舗が少ないため、対面サポートが必要な複雑な手続きには不向きです。
また、給与振込や口座引き落としの設定変更など、初期設定に手間がかかる点も考慮が必要です。
SBI新生銀行をサブバンクとして使う場合、以下のような活用方法がおすすめです。
メインバンクは従来の銀行を維持しつつ、SBI新生銀行を特定の用途に特化して使うことで、それぞれのメリットを最大限に活かせます。
SBI新生銀行と他のネット銀行を併用することで、さらに便利に使えます。
複数の銀行を用途別に使い分けることで、それぞれの強みを活かした効率的な資金管理が可能になります。
SBI新生銀行は万人におすすめというわけではありません。
ここでは、あなたの状況に応じた判断基準を提示します。
以下のような方には、SBI新生銀行が特におすすめです。
特に、SBI証券ユーザーにとっては、連携メリットが非常に大きいため、口座開設をおすすめします。
一方で、以下のような方には、SBI新生銀行はあまりおすすめできません。
これらに該当する方は、メガバンクや他のネット銀行を検討した方が良いでしょう。
SBI新生銀行は、SBI証券との連携による高金利(0.42%)とダイヤモンドステージの充実した特典が最大の魅力です。
振込手数料が月10回無料、提携ATMの出金手数料が無制限で無料など、経済的なメリットが大きい銀行と言えます。
一方で、格付けがやや低いことや実店舗が少ないといったデメリットもあります。
ただし、預金保険制度の対象であり、1,000万円までの預金は保護されるため、適切な金額を預ける分には安心して利用できます。
SBI証券ユーザーや手数料を節約したい方、28歳以下・60歳以上の方には特におすすめの銀行です。
スマホアプリで完結する便利さも魅力で、オンラインバンキングに慣れている方なら、メインバンクとしても十分に活用できます。
口座開設を検討している方は、SBI証券との同時開設がおすすめです。
SBIハイパー預金を設定するだけで、すぐにダイヤモンドステージの特典を受けられます。
ご自身の投資目的や利用スタイルに合わせて、ぜひ活用してみてください。なお、投資には元本割れのリスクがあります。預金保険制度の内容や、ご自身のリスク許容度を十分に理解したうえで、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!