三菱UFJモルガン・スタンレー証券の評判は?手数料やサポート体制を解説

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の評判は?手数料やサポート体制を解説

三菱UFJモルガン・スタンレー証券を検討しているけれど、実際の評判はどうなのか気になりますよね。

大手金融グループの証券会社だから安心感はあるけれど、手数料が高いという声も聞くし、担当者のサポートは本当に良いのか、営業電話は多いのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の実際の評判や口コミ、手数料体系、メリット・デメリットを詳しく解説します。

MUFGグループの信頼性やモルガン・スタンレーとの提携メリット、2024年6月の行政処分後の改善状況についても正直にお伝えします。

他の証券会社との比較や、どんな人におすすめなのかも分かりやすく説明しますので、あなたに合った証券会社選びの参考にしてください。

この記事の要約
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券はMUFGグループの一員で、専門家による手厚いサポートが特徴
  • 手数料はネット証券より高めだが、対面での相談や質の高い投資情報を重視する人に向いている
  • 2024年6月の行政処分後、コンプライアンス体制の強化と改善に取り組んでいる
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

三菱UFJモルガン・スタンレー証券とは|基本情報と特徴

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と米国の大手投資銀行モルガン・スタンレーが共同で運営する証券会社です。

国内トップクラスの金融グループの信頼性と、グローバルな投資銀行のノウハウを兼ね備えた総合証券として、個人投資家から富裕層まで幅広い顧客にサービスを提供しています。

会社概要とMUFGグループの信頼性

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、金融庁に登録された第一種金融商品取引業者であり、日本投資者保護基金にも加入しています。

MUFGグループの一員として、三菱UFJ銀行や三菱UFJ信託銀行との連携により、預金・融資・相続対策まで含めた総合的な資産管理サービスを提供できる点が大きな強みです。

口座開設数は約1,800万口座を超え、国内でも有数の規模を誇ります。

健康経営優良法人やプラチナくるみん認定など、企業としての信頼性を示す認定も取得しており、長期的に付き合える安定した証券会社と言えるでしょう。

モルガン・スタンレーとの提携メリット

米国モルガン・スタンレーとの戦略的提携により、グローバルな投資情報やリサーチレポートを活用できる点が特徴です。

海外市場の動向や国際的な投資機会について、世界トップクラスの投資銀行の知見を取り入れた情報提供が受けられます。

特に富裕層向けのサービスでは、モルガン・スタンレーのプライベートバンキング的なアプローチを取り入れた、高度な資産運用コンサルティングが提供されています。

外国株式や債券、オルタナティブ投資など、幅広い投資商品へのアクセスも可能です。

取扱商品とサービスの全体像

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、国内株式・外国株式・投資信託・債券・FX・先物オプションなど、幅広い金融商品を取り扱っています。

投資信託は約750本、外国株式は14カ国・約650銘柄(米国株)を扱い、多様な投資ニーズに対応しています。

取引コースは「MUFGテラス・コース」と「コンサルティング取引コース」の2種類があり、投資スタイルや資産規模に応じて選択できます。

NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)やiDeCoにも対応しており、税制優遇制度を活用した資産形成も可能です。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の良い評判・口コミ

実際に三菱UFJモルガン・スタンレー証券を利用している方からは、どのような評価を得ているのでしょうか。

利用者の良い評判や口コミから、この証券会社の強みが見えてきます。

大手金融グループで安心感がある

最も多く聞かれる評価が、MUFGグループという大手金融グループの一員であることへの安心感です。

「ネット証券も考えたけれど、やはり大手の安心感で選んだ」「三菱UFJ銀行と連携できるので資産管理がしやすい」といった声が多く寄せられています。

金融庁への登録や投資者保護基金への加入はもちろん、顧客資産の分別管理も徹底されており、万が一の場合でも投資家保護の仕組みが整っています。

長期的な資産形成を考える上で、証券会社の信頼性と安定性を重視する方には大きなメリットとなっています。

担当者のサポートが丁寧で頼りになる

対面でのサポート体制について、「担当者が親身になって相談に乗ってくれる」「投資初心者でも分かりやすく説明してくれた」という好意的な評価が目立ちます。

特に投資経験が少ない方や、専門的なアドバイスを求める方からの評価が高い傾向にあります。

電話やメール、店舗での相談など、複数のチャネルでサポートを受けられる点も評価されています。

「市場が大きく動いた時に担当者から連絡があり、冷静に対応できた」「資産配分の見直しを定期的に提案してくれる」など、継続的なフォローアップを評価する声もあります。

投資情報・レポートの質が高い

モルガン・スタンレーとの提携により提供される投資情報やリサーチレポートの質の高さも、利用者から高く評価されています。

「市場分析が詳しくて参考になる」「海外市場の情報が充実している」といった声が聞かれます。

定期的に開催されるセミナーやウェビナーも好評で、「著名なアナリストの話を直接聞けるのが良い」「投資の勉強になる」という意見があります。

投資判断の材料として、質の高い情報を求める投資家にとって、大きな価値となっているようです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の悪い評判・口コミ

一方で、利用者からはデメリットや不満の声も聞かれます。

証券会社選びでは、良い面だけでなく悪い面も知っておくことが大切です。

手数料がネット証券より高い

最も多い不満が手数料の高さです。

「SBI証券や楽天証券と比べると手数料が高い」「少額取引だと手数料負けしてしまう」という声が目立ちます。

対面でのサポートやコンサルティングサービスの対価として手数料が設定されているため、ネット証券の手数料無料化と比較すると割高に感じられるのは事実です。

特に頻繁に売買を繰り返す短期投資家や、少額から投資を始めたい方にとっては、手数料の負担が大きく感じられるようです。

営業電話が多いと感じる人もいる

担当者からの連絡について、「営業電話が多い」「商品の勧誘が煩わしい」と感じる方もいるようです。

特に資産規模が大きい顧客や、取引が活発な顧客には、担当者から積極的に投資提案が行われる傾向があります。

「必要な時だけ連絡してほしい」「自分のペースで投資したい」という方にとっては、こうした営業スタイルが合わないこともあります。

ただし、連絡頻度については担当者に相談することで調整できる場合もあります。

インターネット取引だけでは完結しにくい

「ネット取引の機能が限定的」「一部の取引は店舗や電話が必要」という声もあります。

ネット証券に慣れている方からは、「アプリの使い勝手がイマイチ」「取引ツールが物足りない」という意見も聞かれます。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は対面サービスを重視しているため、完全にオンラインで完結するネット証券と比べると、インターネット取引の利便性では劣る面があります。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の5つのメリット

評判や口コミを踏まえて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の具体的なメリットを5つに整理して解説します。

MUFGグループの総合力を活用できる

三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・三菱UFJモルガン・スタンレー証券の連携により、預金・融資・資産運用・相続対策まで、ワンストップで金融サービスを受けられます。

銀行口座と証券口座の資金移動もスムーズで、総合的な資産管理がしやすい点が大きなメリットです。

専門家による手厚いサポート体制

投資の知識や経験が少ない方でも、専門家のアドバイスを受けながら安心して投資を始められます。

市場の変動時や資産配分の見直しなど、必要なタイミングでサポートを受けられる点は、対面証券ならではの強みです。

豊富な商品ラインナップ

国内株式・外国株式(14カ国)・投資信託(約750本)・債券・FX・先物オプションなど、多様な金融商品を取り扱っています。

投資の選択肢が広く、資産規模や投資目的に応じた柔軟なポートフォリオ構築が可能です。

質の高い投資情報とレポート

モルガン・スタンレーとの提携により、グローバルな視点での市場分析やリサーチレポートを活用できます。

国内外の経済動向や個別企業の分析など、投資判断に役立つ質の高い情報が定期的に提供されます。

富裕層向けの専任サービス

一定以上の資産規模を持つ顧客には、専任の担当者による高度なコンサルティングサービスが提供されます。

相続対策や事業承継、海外投資など、複雑なニーズにも対応できる専門性の高いサービスが受けられます。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の4つのデメリット

メリットだけでなく、デメリットも正直にお伝えします。

証券会社選びでは、自分にとって許容できるデメリットかどうかを見極めることが大切です。

手数料がネット証券より割高

対面でのサポートやコンサルティングサービスの対価として、手数料はネット証券より高めに設定されています。

例えば、100万円の株式を購入する場合、ネット証券では無料~数百円程度ですが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では数千円の手数料がかかります。

頻繁に売買する方や少額投資の方は、手数料の負担が大きくなる可能性があります。手数料とサービス内容のバランスを考えて、自分に合っているか判断する必要があります。

営業の電話や提案がある

担当者から定期的に投資提案の連絡が入ることがあります。

投資のアドバイスとして歓迎する方もいれば、煩わしいと感じる方もいるでしょう。

自分のペースで投資したい方や、営業を受けたくない方には向いていない面があります。

店舗数が限られている

全国に店舗はありますが、地方では店舗数が限られている地域もあります。

対面での相談を重視する方にとって、近くに店舗がない場合は不便に感じるかもしれません。

ただし、電話やオンラインでの相談も可能です。

インターネット取引の機能が限定的

完全オンライン完結型のネット証券と比べると、インターネット取引の機能や利便性は劣ります。

取引ツールやアプリの使い勝手についても、ネット証券専業と比較すると物足りなさを感じる方もいるでしょう。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の手数料はいくら?

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の手数料はいくら?

投資をする上で手数料は重要なコストです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の手数料体系を具体的に見ていきましょう。

国内株式の売買手数料

国内株式の売買手数料は、約定金額に応じて以下のように設定されています。

約定金額2,750円までは約定金額の99.00%、100万円~500万円は約定金額の0.869%+3,520円、5,000万円超は約定金額の0.055%+212,520円となっています。

例えば、100万円の株式を購入する場合、手数料は約12,210円(税込)となります。

これはネット証券の手数料無料と比較すると大きな差があります。

ただし、この手数料には担当者のサポートやコンサルティングサービスが含まれていると考えることができます。

投資信託の手数料

投資信託の購入時手数料は、ファンドによって異なりますが、購入金額の0~3.3%程度が一般的です。

一部のファンドはノーロード(購入時手数料無料)で購入できます。

信託報酬(運用管理費用)は年率0.1~2%程度で、ファンドの種類によって異なります。

NISA口座での投資信託購入は、一部のファンドで購入時手数料が無料になるなどの優遇措置があります。

詳しくは公式サイトでご確認ください。

ネット証券との手数料比較

主要ネット証券と手数料を比較すると、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の手数料は明らかに高めです。

SBI証券や楽天証券では国内株式の現物取引手数料が原則無料となっており、投資信託もノーロードファンドが豊富です。

ただし、手数料だけで証券会社を選ぶのではなく、サポート体制や投資情報の質、自分の投資スタイルに合っているかを総合的に判断することが大切です。

対面でのアドバイスや質の高い情報提供を重視する方にとっては、手数料に見合った価値があると言えるでしょう。

2つの取引コースの違いと選び方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「MUFGテラス・コース」と「コンサルティング取引コース」の2つの取引コースが用意されています。

それぞれの特徴を理解して、自分に合ったコースを選びましょう。

MUFGテラス・コース

MUFGテラス・コースは、インターネット取引を中心としたコースです。

店舗での対面サポートは限定的ですが、その分手数料が抑えられています。

自分で投資判断ができる方や、ある程度投資経験がある方に向いています。

オンラインでの取引がメインとなりますが、必要に応じて電話や店舗でのサポートも受けられます。

投資情報やレポートは通常通り提供されるため、情報を活用しながら自分のペースで投資したい方におすすめです。

コンサルティング取引コース

コンサルティング取引コースは、担当者による手厚いサポートを受けられるコースです。

投資の相談や市場動向の説明、資産配分の提案など、専門家のアドバイスを受けながら投資ができます。

手数料はMUFGテラス・コースより高めですが、充実したサービスが受けられます。

投資初心者の方や、専門家のアドバイスを重視する方、まとまった資産の運用を考えている方に適しています。

定期的なフォローアップや、ライフプランに合わせた提案も受けられます。

自分に合ったコースの選び方

コース選びのポイントは、「自分で投資判断できるか」「サポートをどの程度必要とするか」「手数料とサービスのバランスをどう考えるか」の3点です。

投資経験が豊富で自分で判断できる方はMUFGテラス・コース、投資初心者や専門家のアドバイスを求める方はコンサルティング取引コースが向いています。

なお、コースは後から変更することも可能です。最初はコンサルティング取引コースで始めて、慣れてきたらMUFGテラス・コースに変更するという使い方もできます。

行政処分後の改善状況と現在の体制

証券会社を選ぶ上で、コンプライアンス体制や過去の行政処分について知っておくことは重要です。

透明性を持って正直にお伝えします。

2024年6月の行政処分の内容

2024年6月、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は金融庁から業務改善命令を受けました。

主な内容は、顧客への説明不足や適合性原則の不徹底、社内管理体制の不備などが指摘されたものです。

具体的には、高齢者への複雑な金融商品の販売において、リスク説明が不十分だったケースや、顧客の投資経験や資産状況に見合わない商品を勧めたケースなどが問題となりました。

これは投資者保護の観点から重大な問題であり、金融庁は改善を求めました。

改善に向けた取り組みと現在の体制

行政処分を受けて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は全社的な業務改善に取り組んでいます。

主な改善策として、顧客への説明プロセスの見直し、適合性原則の徹底、社内チェック体制の強化、コンプライアンス研修の充実などが実施されています。

特に高齢者への販売については、より慎重な対応が求められるようになり、複数回の説明や家族への情報共有など、丁寧なプロセスが導入されています。

社内監査体制も強化され、不適切な営業がないかを定期的にチェックする仕組みが整備されました。

改善の進捗状況は金融庁に定期的に報告されており、現在は再発防止に向けた取り組みが継続されています。

投資家としては、こうした改善の動きを注視しつつ、自分自身でもリスクを理解し、納得した上で投資判断を行うことが大切です。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券がおすすめな人・向いていない人

三菱UFJモルガン・スタンレー証券がおすすめな人・向いていない人

これまでの内容を踏まえて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がどんな人に向いているのか、逆にどんな人には向いていないのかを整理します。

おすすめな人

三菱UFJモルガン・スタンレー証券がおすすめな人

投資初心者で専門家のアドバイスを受けたい人

まとまった資産を運用したい人

MUFGグループで資産を一元管理したい人

質の高い投資情報を重視する人

対面でのサポートを重視し、手数料よりサービスの質を優先する人

投資初心者で専門家のアドバイスを受けたい人には最適です。

担当者が丁寧にサポートしてくれるので、投資の知識がなくても安心して始められます。

まとまった資産を運用したい人にもおすすめです。

富裕層向けのサービスや、相続対策を含めた総合的なコンサルティングが受けられます。

MUFGグループで資産を一元管理したい人には便利です。

銀行・信託・証券を連携させた総合的な資産管理ができます。

質の高い投資情報を重視する人にも向いています。

モルガン・スタンレーとの提携による、グローバルな視点での情報提供が受けられます。

対面でのサポートを重視し、手数料よりサービスの質を優先する人には満足度の高いサービスとなるでしょう。

向いていない人

手数料を最優先で安く抑えたい人には向いていません。ネット証券の方が手数料は圧倒的に安いです。

自分で投資判断したい、サポートは不要という人にも向いていません。

担当者からの提案を煩わしいと感じる可能性があります。

少額から投資を始めたい人には、手数料の負担が大きくなるため、ネット証券の方が適しています。

頻繁に売買する短期トレーダーにも向いていません。

取引のたびに手数料がかかるため、コストが膨らみます。

完全にオンラインで完結させたい人には、インターネット取引の機能が限定的なため、ネット証券専業の方が使いやすいでしょう。

他の証券会社との比較|大手証券とネット証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券を他の証券会社と比較することで、それぞれの特徴がより明確になります。

大手証券会社との比較(野村・大和・SMBC日興・みずほ)

大手証券会社同士で比較すると、サービス内容や手数料体系は似ている部分が多いです。

野村證券は国内最大手で、IPO取扱数や情報力に強みがあります。

SMBC日興証券もIPOに強く、Pontaポイントが貯まる点が特徴です。

みずほ証券はみずほフィナンシャルグループの一員として、銀行との連携が強みです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の特徴は、MUFGグループの総合力とモルガン・スタンレーとの提携によるグローバルな投資情報です。

富裕層向けサービスにも力を入れており、資産規模が大きい方には魅力的な選択肢となります。

手数料面では各社とも似た水準ですが、サポート体制や得意分野が異なるため、自分のニーズに合った証券会社を選ぶことが大切です。

ネット証券との比較(SBI・楽天・マネックス)

ネット証券と比較すると、手数料の差は歴然です。

SBI証券や楽天証券では国内株式の取引手数料が原則無料、投資信託もノーロードファンドが豊富です。

口座開設数もSBI証券が約1,500万口座、楽天証券が約1,200万口座と、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を上回っています。

一方、サポート体制では三菱UFJモルガン・スタンレー証券が優位です。

ネット証券は基本的に自分で投資判断する必要があり、対面でのサポートは限定的です。

投資初心者や、専門家のアドバイスを求める方にとっては、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の手厚いサポートが大きなメリットとなります。

「手数料の安さ」を重視するならネット証券、「サポートの質」を重視するなら三菱UFJモルガン・スタンレー証券という選び方になるでしょう。

資産運用の相談先|証券会社・FP・IFAの違い

資産運用を始める際、証券会社以外にも相談先の選択肢があります。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った相談先を見つけましょう。

証券会社で相談するメリット・デメリット

証券会社で相談するメリットは、投資商品の購入と相談が一体化している点です。

担当者のアドバイスを受けながら、その場で商品を購入できる利便性があります。

市場情報やレポートも豊富に提供されます。

デメリットは、自社で扱う商品の中から提案される点です。

他社の商品や、証券会社では扱っていない保険商品などは提案されません。

また、営業ノルマの影響で、必ずしも顧客にとって最適な商品が提案されるとは限らない場合もあります。

FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する

FPは、家計全体を見渡した総合的なアドバイスをしてくれます。

投資だけでなく、保険・住宅ローン・教育資金・老後資金など、ライフプラン全体を考慮した提案が受けられます。

特定の金融機関に属さない独立系FPであれば、中立的なアドバイスが期待できます。

ただし、FPへの相談は有料の場合が多く、相談料として1時間あたり5,000円~2万円程度かかることがあります。

また、FP自体は金融商品を販売できないため、実際の商品購入は別途証券会社などで行う必要があります。

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という選択肢

IFAは、特定の金融機関に属さない独立系の資産運用アドバイザーです。

複数の金融機関の商品を取り扱えるため、顧客にとって最適な商品を幅広い選択肢の中から提案できます。

証券会社のように転勤がないため、長期的に同じ担当者と付き合えるメリットもあります。

デメリットは、IFAによってサービスの質にばらつきがある点です。

また、IFAも商品販売による手数料収入を得ているため、完全に中立とは言えない面もあります。

信頼できるIFAを見つけることが重要です。

どの相談先を選ぶかは、自分の投資経験・資産規模・求めるサービス内容によって異なります。

複数の選択肢を比較検討して、自分に合った相談先を見つけましょう。

まとめ

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、MUFGグループの信頼性とモルガン・スタンレーとの提携による高度な投資情報を強みとする総合証券です。

専門家による手厚いサポート体制や、富裕層向けの専任サービスが特徴で、投資初心者や対面でのアドバイスを重視する方に向いています。

一方で、手数料はネット証券より高めであり、頻繁に売買する方や少額投資の方には負担が大きくなる可能性があります。

2024年6月の行政処分を受けて、現在はコンプライアンス体制の強化と改善に取り組んでいる状況です。

証券会社選びでは、手数料の安さだけでなく、サポート体制や投資情報の質、自分の投資スタイルに合っているかを総合的に判断することが大切です。

ネット証券との比較や、FP・IFAという選択肢も含めて、自分に最適な資産運用のパートナーを見つけてください。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重にご検討ください。詳しくは三菱UFJモルガン・スタンレー証券の公式サイトでご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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