住信SBIネット銀行の金利は高い?|お得に使う方法まとめ

住信SBIネット銀行の金利は高い?|お得に使う方法まとめ

「住信SBIネット銀行の金利って、実際どのくらいなんだろう?」と気になっていませんか。

メガバンクの普通預金金利が0.001%の今、少しでも高い金利で預金したいと考えるのは当然のことです。

住信SBIネット銀行の普通預金金利は0.200%で、SBI証券と連携すれば0.210%までアップします。

これはメガバンクの200倍以上の金利で、100万円預けると年間約2,000円の利息が受け取れる計算です。

この記事では、住信SBIネット銀行の金利を最大限に活用する方法から、他のネット銀行との比較、実際にいくら利息がもらえるのかまで、分かりやすく解説します。

お得に使うためのスマートプログラムの攻略法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要約
  • 住信SBIネット銀行の普通預金金利は0.200%、SBI証券連携で0.210%にアップ
  • 100万円預けると年間約2,000円、500万円なら約10,000円の利息が受け取れる
  • スマートプログラムを活用すればATM・振込手数料が月最大20回無料になる
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

住信SBIネット銀行の金利はどのくらい?

住信SBIネット銀行の金利について、まずは基本的な情報からお伝えします。

普通預金、SBIハイブリッド預金、定期預金の3種類があり、それぞれ金利が異なります。メガバンクの金利が0.001%であることを考えると、住信SBIネット銀行の金利水準は非常に魅力的です。

普通預金金利は0.200%

住信SBIネット銀行の普通預金金利は年0.200%(税引前)です。

これはメガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)の普通預金金利0.001%の200倍にあたります。

100万円を1年間預けた場合の比較

メガバンク:税引前で10円の利息

住信SBIネット銀行:税引前で2,000円の利息

口座開設後、特別な手続きなしでこの金利が適用されるため、給与振込口座や生活費の管理口座として使うだけで、メガバンクより圧倒的に多くの利息を受け取ることができます。

金利は変動する可能性があるため、最新の情報は公式サイトで確認することをおすすめします。

住信SBIネット銀行:円預金金利

SBIハイブリッド預金なら0.210%

SBI証券の口座を開設し、SBIハイブリッド預金を設定すると、金利が年0.210%(税引前)にアップします。

普通預金の0.200%と比べて0.010%高く、わずかな差に見えますが、預金額が大きくなるほど差額も大きくなります。

預金額 普通預金(0.200%) SBIハイブリッド預金(0.210%) 差額
500万円 10,000円 10,500円 500円

SBIハイブリッド預金は、住信SBIネット銀行の代表口座に預けた資金を、SBI証券の買付余力として自動的に反映させる仕組みです。

投資をしない間は銀行預金として0.210%の金利が適用され、株式や投資信託を購入する際には自動的に証券口座に資金が移動します。

投資をしない人でも、SBI証券の口座を開設するだけでこの高金利を享受できるため、非常にお得なサービスと言えます。

設定方法については後ほど詳しく解説しますが、SBI証券の口座開設は無料で、維持費用もかかりません。

投資をする予定がない方でも、金利アップのためだけに口座を開設する価値は十分にあります。

住信SBIネット銀行:SBIハイブリッド預金

定期預金金利は0.275~0.400%

住信SBIネット銀行の定期預金金利は、預入期間によって年0.275%~0.400%(税引前)となっています。

2024年12月時点の金利は、1ヶ月もの0.275%、6ヶ月もの0.300%、1年もの0.350%、3年もの0.350%、5年もの0.400%です。

他のネット銀行と比較すると、住信SBIネット銀行の定期預金金利は特別高いわけではありません。例えば、UI銀行の1年もの定期預金は0.50%、オリックス銀行の5年もの定期預金は0.55%など、より高金利な定期預金を提供している銀行もあります。

そのため、定期預金を重視する場合は、他行との比較検討をおすすめします。

住信SBIネット銀行を使うメリットは、普通預金やSBIハイブリッド預金の金利の高さにあります。定期預金は必要に応じて活用し、日常的な資金はSBIハイブリッド預金で運用するのが賢い使い方と言えるでしょう。

住信SBIネット銀行:円預金金利

他のネット銀行と比べて金利は高い?低い?

住信SBIネット銀行の金利が実際にお得なのかどうかは、他のネット銀行と比較してみるとよく分かります。

ここでは、主要なネット銀行10行の普通預金金利と定期預金金利を比較し、住信SBIネット銀行がどのような位置づけにあるのかを見ていきましょう。

普通預金金利の比較

主要ネット銀行の普通預金金利を比較すると、以下のようになります(2024年12月時点)。

銀行名 普通預金金利 条件
住信SBIネット銀行 0.200%~0.210% SBI証券連携で0.210%
楽天銀行 0.02%~0.10% 楽天証券連携で0.10%
PayPay銀行 0.03% 条件なし
auじぶん銀行 0.001%~0.30% au金利優遇プログラムで最大0.30%
UI銀行 0.10% 条件なし
みんなの銀行 0.001%~0.30% プレミアムサービス加入で0.30%
SBJ銀行 0.02% 条件なし
イオン銀行 0.001%~0.15% イオン銀行Myステージで最大0.15%
ソニー銀行 0.02% 条件なし
新生銀行 0.003% 条件なし

この比較から分かるように、住信SBIネット銀行の普通預金金利0.200%~0.210%は、主要ネット銀行の中でトップクラスの水準です。

条件なしで0.200%が適用される点も大きなメリットで、SBI証券と連携すれば0.210%とさらに高くなります。auじぶん銀行やみんなの銀行は最大0.30%と高金利ですが、複数の条件をクリアする必要があり、実際に最大金利を得るのは難しい場合があります。

定期預金金利の比較

定期預金金利(1年もの)を比較すると、以下のようになります(2024年12月時点)。

銀行名 1年もの定期預金金利 備考
住信SBIネット銀行 0.350%
UI銀行 0.50%
オリックス銀行 0.45%
SBJ銀行 0.40%
auじぶん銀行 0.35%
楽天銀行 0.12%
PayPay銀行 0.03%
ソニー銀行 0.15%
イオン銀行 0.05%
新生銀行 0.10%

定期預金金利については、住信SBIネット銀行の0.350%は中程度の水準です。

UI銀行の0.50%やオリックス銀行の0.45%と比べると低めですが、メガバンクや一部のネット銀行よりは高い水準を維持しています。定期預金を重視するなら、UI銀行やオリックス銀行も検討する価値があります。

住信SBIネット銀行の金利の特徴

住信SBIネット銀行の金利の最大の特徴は、普通預金金利の高さと、SBI証券連携によるさらなる金利アップにあります。

定期預金金利は他行と比べて特別高いわけではありませんが、普通預金で0.200%~0.210%という高金利を実現している点が大きな魅力です。

SBI証券と連携することで、投資をしない待機資金にも0.210%の金利が適用される点は、他のネット銀行にはない独自のメリットです。楽天銀行も楽天証券との連携で金利がアップしますが、最大0.10%と住信SBIネット銀行の半分程度にとどまります。

投資と預金を一元管理したい方にとって、住信SBIネット銀行は非常に使い勝手の良い選択肢と言えるでしょう。

金利を0.210%にアップする方法|SBIハイブリッド預金の設定手順

住信SBIネット銀行の金利を最大の0.210%にするには、SBIハイブリッド預金の設定が必要です。

この設定には、SBI証券の口座開設が前提となりますが、手続きは思ったより簡単で、オンラインで完結します。ここでは、SBIハイブリッド預金の仕組みから、具体的な設定手順まで詳しく解説します。

SBIハイブリッド預金とは?

SBIハイブリッド預金は、住信SBIネット銀行の代表口座に預けた資金が、SBI証券の買付余力として自動的に反映される預金サービスです。

銀行預金でありながら、証券取引にも使えるという、銀行と証券の境界をなくした画期的なサービスと言えます。

SBIハイブリッド預金の仕組み

資金移動が自動化:株式や投資信託を購入する際に自動的に証券口座に振り替え

売却資金も自動返還:証券口座で売却した資金は自動的にSBIハイブリッド預金に戻る

手数料無料:資金移動はリアルタイムで手数料無料

重要なのは、投資をしない間は銀行預金として0.210%の金利が適用されるという点です。

つまり、SBI証券の口座を開設しても、実際に投資をしなければ、ただの高金利預金として利用できます。投資に興味がない方でも、金利アップのためだけにSBI証券の口座を開設する価値は十分にあるのです。

住信SBIネット銀行:SBIハイブリッド預金

SBI証券の口座を開設する

SBIハイブリッド預金を利用するには、まずSBI証券の口座を開設する必要があります。

SBI証券の口座開設は無料で、維持費用もかかりません。オンラインで申し込みが完結し、最短で翌営業日には取引が開始できます。

1. SBI証券公式サイトにアクセス
2. メールアドレスを登録して認証コードを入力
3. 本人情報を入力(氏名、住所、生年月日、職業など)
4. 本人確認書類をアップロード(運転免許証、マイナンバーカードなど)
5. 口座の種類を選択(特定口座「源泉徴収あり」を推奨)
6. 審査完了後、ログインIDとパスワードを受け取る(1~2営業日)

口座の種類は、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶのが一般的です。

これは、証券会社が自動的に税金を計算して納税してくれるため、確定申告が不要になります。NISA口座の開設も同時に申し込めますが、後から開設することもできるので、必要に応じて選択してください。

SBIハイブリッド預金を設定する

SBI証券の口座開設が完了したら、次はSBIハイブリッド預金の設定を行います。

この設定は、住信SBIネット銀行のウェブサイトまたはアプリから行うことができます。

1. 住信SBIネット銀行にログイン
2. メニューから「商品・サービス一覧」→「SBIハイブリッド預金」を選択
3. 「SBIハイブリッド預金を申し込む」ボタンをクリック
4. SBI証券のログインIDとパスワードを入力して連携
5. SBIハイブリッド預金に振り替える金額を設定(即時反映)

振替金額に上限はなく、代表口座の残高の範囲内で自由に設定できます。

一度設定すれば、その後は自動的にSBIハイブリッド預金として管理され、0.210%の金利が適用されます。設定は数分で完了し、特に難しい操作はありません。

設定後の確認方法

SBIハイブリッド預金の設定が完了したら、正しく反映されているか確認しましょう。

住信SBIネット銀行にログインし、「口座情報」または「残高照会」を選択すると、SBIハイブリッド預金の残高が表示されます。また、SBI証券にログインすると、「買付余力」として住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金残高が反映されていることが確認できます。

金利の適用状況は、毎月の利息計算時に確認できます。住信SBIネット銀行では、毎月末に利息が計算され、翌月の第3土曜日に利息が入金されます。通帳(取引明細)を確認すると、「SBIハイブリッド預金利息」として記載されているはずです。

100万円・500万円預けたらいくら利息がもらえる?

金利の数字を見ても、実際にどのくらいの利息がもらえるのかイメージしにくいですよね。

ここでは、具体的な金額でシミュレーションしてみましょう。100万円、500万円、1000万円を1年間預けた場合の利息額を、普通預金、SBIハイブリッド預金、定期預金の3つのケースで計算します。

普通預金(0.200%)の場合

普通預金金利0.200%で預けた場合の利息は以下の通りです。

預金額 年間利息(税引前) 年間利息(税引後)
100万円 2,000円 約1,594円
500万円 10,000円 約7,969円
1,000万円 20,000円 約15,937円

メガバンクの普通預金金利0.001%と比較すると、100万円を預けた場合、メガバンクでは税引後で約8円しかもらえないのに対し、住信SBIネット銀行では約1,594円と、約200倍の差があります。

500万円なら約7,969円、1,000万円なら約15,937円と、預金額が大きくなるほど差額も大きくなります。

SBIハイブリッド預金(0.210%)の場合

SBIハイブリッド預金金利0.210%で預けた場合の利息は以下の通りです。

預金額 年間利息(税引前) 年間利息(税引後)
100万円 2,100円 約1,674円
500万円 10,500円 約8,367円
1,000万円 21,000円 約16,734円

普通預金と比べると、100万円で約80円、500万円で約398円、1,000万円で約797円の差が生まれます。

わずかな差に見えますが、何もしなくても自動的に高い金利が適用されるため、SBI証券の口座を開設する価値は十分にあります。

定期預金(1年)の場合

定期預金(1年もの)金利0.350%で預けた場合の利息は以下の通りです。

預金額 年間利息(税引前) 年間利息(税引後)
100万円 3,500円 約2,789円
500万円 17,500円 約13,945円
1,000万円 35,000円 約27,890円

定期預金は、普通預金やSBIハイブリッド預金よりも高い金利が適用されますが、満期まで引き出せないという制約があります。

緊急時に使えない資金を預けるなら定期預金、いつでも引き出せる資金ならSBIハイブリッド預金と、用途に応じて使い分けるのが賢い方法です。

税金を引いた実際の受取額

預金の利息には、20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。

この税金は、銀行が自動的に差し引いて納税するため、確定申告は不要です。上記の表に記載した「税引後」の金額が、実際に受け取れる利息額です。

例えば、100万円をSBIハイブリッド預金に1年間預けた場合、税引前では2,100円の利息がつきますが、税金として約426円が差し引かれ、実際に受け取れるのは約1,674円となります。

スマートプログラムでお得に使う方法

住信SBIネット銀行を最大限に活用するには、スマートプログラムの理解が欠かせません。

スマートプログラムは、利用状況に応じてATM手数料や振込手数料が無料になる優遇サービスです。ランクを上げることで、月最大20回まで手数料無料で利用できるようになります。

スマートプログラムとは?

スマートプログラムは、住信SBIネット銀行の利用状況に応じて、ATM手数料・振込手数料の無料回数が変わる優遇プログラムです。

ランクは1から4まであり、ランクが高いほど無料回数が増えます。ランクは毎月自動的に判定され、翌々月に適用されます。

ランク判定の仕組み

1月の利用状況でランク判定

3月にそのランクの優遇が適用

特別な申し込みは不要で自動適用

住信SBIネット銀行:スマートプログラム

ランク別の優遇内容

各ランクの優遇内容は以下の通りです。

ランク ATM出金手数料無料回数 振込手数料無料回数 ランクアップ条件(一例)
ランク1 月2回 月1回 条件なし(全員)
ランク2 月5回 月5回 総預金残高30万円以上など
ランク3 月10回 月10回 総預金残高300万円以上など
ランク4 月20回 月20回 外貨預金・仕組預金残高500万円以上など

ランク1は誰でも適用されますが、月2回のATM出金と月1回の振込しか無料になりません。

ランク2以上になると、月5回以上の無料回数が確保できるため、日常的な利用で手数料を気にする必要がなくなります。

ATM出金手数料は、無料回数を超えると1回110円(税込)、振込手数料は1回145円(税込、他行宛)がかかります。月に数回でも手数料を払うと年間で数千円の負担になるため、ランクアップして無料回数を増やすことは大きな節約につながります。

住信SBIネット銀行:スマートプログラム

ランク3・4に上げる方法

ランク3・4に到達するには、複数の条件を組み合わせる必要があります。

ランク判定は、総預金残高、商品・サービスの利用状況、SBI証券との連携などの条件をポイント化し、合計ポイントで決まります。

ランク3に到達する最短ルート

①総預金残高300万円以上(30ポイント)

②SBIハイブリッド預金の利用(10ポイント)

③給与振込または年金受取の設定(30ポイント)

合計70ポイントでランク3達成(50ポイント以上が条件)

ランク4に到達するには、さらに高額な預金や、外貨預金・仕組預金の利用が必要です。

外貨預金残高500万円以上で50ポイント、仕組預金残高500万円以上で50ポイントが獲得できますが、これらの商品は元本割れのリスクがあるため、リスクを理解した上で利用することが重要です。

一般的な利用者にとっては、ランク3を目指すのが現実的です。

総預金残高300万円、SBIハイブリッド預金の利用、給与振込の設定という3つの条件を満たせば、月10回のATM出金・振込が無料になるため、日常的な利用には十分です。

手数料を無料にするコツ

スマートプログラムを最大限に活用するコツは、給与振込口座として設定し、SBIハイブリッド預金を利用することです。

この2つを実行するだけで、ランク2(月5回無料)は簡単に達成できます。さらに、総預金残高を300万円以上に保つことで、ランク3(月10回無料)に到達できます。

また、無料回数を超えないように、計画的にATM出金や振込を行うことも大切です。例えば、月初めに1ヶ月分の現金をまとめて引き出す、振込は月に数回にまとめるなど、無駄な手数料を払わないように工夫しましょう。

住信SBIネット銀行のアプリでは、現在の無料回数と残り回数が確認できるため、定期的にチェックすることをおすすめします。

住信SBIネット銀行を使うメリット7つ

住信SBIネット銀行を使うメリットは、金利の高さだけではありません。

SBI証券との連携、手数料優遇、便利な機能など、多くのメリットがあります。ここでは、主要な7つのメリットを詳しく解説します。

①普通預金金利が高め(0.200%~0.210%)

住信SBIネット銀行の最大のメリットは、普通預金金利の高さです。

通常の普通預金でも0.200%、SBI証券と連携すれば0.210%と、メガバンクの200倍以上の金利が適用されます。100万円を預けるだけで年間約1,600円~1,700円(税引後)の利息が受け取れるため、生活費や緊急予備資金を預けておくだけで、自然と資産が増えていきます。

②SBI証券と連携でさらにお得

SBI証券と連携することで、金利が0.210%にアップするだけでなく、資金移動が自動化されるため、投資と預金の管理が非常に楽になります。

株式や投資信託を購入する際、わざわざ銀行から証券口座に資金を移動する必要がなく、SBIハイブリッド預金から自動的に引き落とされます。売却した資金も自動的に銀行預金に戻るため、手間がかかりません。

また、SBI証券では、投資信託の保有残高に応じてVポイントやTポイントが貯まるサービスもあります。銀行と証券を一元管理できるため、資産全体の把握がしやすく、効率的な資産運用が可能になります。

③ATM・振込手数料が無料

スマートプログラムを活用すれば、ATM出金手数料と振込手数料が月最大20回まで無料になります。

ランク2でも月5回無料となるため、日常的な利用で手数料を払う必要がほとんどなくなります。メガバンクでは、ATM手数料が1回110円~220円、振込手数料が1回220円~440円かかることを考えると、年間で数千円~数万円の節約になります。

④スマホATMが使える

住信SBIネット銀行は、キャッシュカードがなくてもスマホアプリだけでATMから現金を引き出せる「スマホATM」に対応しています。

セブン銀行ATMとローソン銀行ATMで利用でき、アプリでQRコードを表示してATMにかざすだけで出金できます。キャッシュカードを持ち歩く必要がなく、紛失や盗難のリスクも減らせます。

⑤目的別口座で貯蓄管理がしやすい

住信SBIネット銀行では、代表口座とは別に、最大10個の「目的別口座」を作成できます。

旅行資金、結婚資金、教育資金など、目的ごとに口座を分けて管理できるため、貯蓄の進捗が一目で分かります。各口座に目標金額と期限を設定でき、達成度がグラフで表示されるため、モチベーションを保ちながら貯蓄を続けられます。

⑥定額自動入金・振込サービスが便利

他の銀行から住信SBIネット銀行に、毎月自動で資金を移動する「定額自動入金サービス」が無料で利用できます。

給与振込口座がメガバンクのままでも、毎月決まった金額を自動的に住信SBIネット銀行に移動させることができるため、手間なく高金利の恩恵を受けられます。

また、定額自動振込サービスを使えば、家賃や習い事の月謝など、毎月決まった金額を自動で振り込むこともできます。振込忘れを防げるだけでなく、スマートプログラムの無料回数内で設定すれば、手数料もかかりません。

⑦住宅ローン金利が低め

住信SBIネット銀行は、住宅ローンの金利も低めに設定されています。

変動金利は年0.298%~(2024年12月時点)と、業界最低水準です。さらに、全疾病保障が無料で付帯するため、病気やケガで働けなくなった場合でも、住宅ローンの返済が免除されます。

住宅購入を検討している方にとって、預金と住宅ローンを同じ銀行にまとめることで、資金管理がしやすくなるメリットもあります。

住信SBIネット銀行:住宅ローン

住信SBIネット銀行で気をつけたいこと

住信SBIネット銀行には多くのメリットがありますが、いくつか注意すべき点もあります。

デメリットや制約を理解した上で利用することで、後悔のない選択ができます。ここでは、主な注意点を4つ挙げて解説します。

定期預金の金利は他行より低め

住信SBIネット銀行の定期預金金利は、他のネット銀行と比べて特別高いわけではありません。

1年もので0.350%ですが、UI銀行の0.50%、オリックス銀行の0.45%と比べると低めです。定期預金を重視するなら、他行との併用を検討する価値があります。

ただし、住信SBIネット銀行の強みは普通預金金利の高さにあるため、定期預金は必要最小限にとどめ、日常的な資金はSBIハイブリッド預金で運用するのが賢い使い方です。

金利アップにはSBI証券口座が必要

普通預金金利を0.210%にアップするには、SBI証券の口座開設が必須です。

投資をしない人にとっては、証券口座を開設することに抵抗があるかもしれません。ただし、SBI証券の口座開設は無料で、維持費用もかかりません。実際に投資をしなくても、口座を開設してSBIハイブリッド預金を設定するだけで金利がアップするため、デメリットはほとんどありません。

また、将来的に投資を始めたくなった場合、すでに口座があるため、スムーズに投資を開始できます。NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用する際にも、SBI証券は有力な選択肢となるため、口座を持っておいて損はないでしょう。

d NEOBANKへの移行について

2025年10月以降、住信SBIネット銀行の新規口座開設は「d NEOBANK」ブランドに移行する予定です。

d NEOBANKは、NTTドコモと住信SBIネット銀行が提携して提供するデジタルバンクで、dポイントとの連携が強化されます。既存の住信SBIネット銀行の口座は引き続き利用できますが、新規開設はd NEOBANKとなります。

この移行により、サービス内容や金利が変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認することをおすすめします。ただし、既存口座の基本的なサービス(金利、スマートプログラムなど)は維持される見込みです。

住信SBIネット銀行:d NEOBANK

ランク1・2だと手数料がかかる

スマートプログラムのランク1・2では、ATM出金手数料が月2回・5回、振込手数料が月1回・5回しか無料になりません。

頻繁にATMを利用する方や、多くの振込を行う方にとっては、無料回数が不足する可能性があります。無料回数を超えると、1回110円~145円の手数料がかかるため、年間で数千円の負担になることもあります。

ランク3以上を目指すか、無料回数内で計画的に利用することが大切です。また、他のネット銀行と併用することで、手数料負担を分散させる方法もあります。例えば、住信SBIネット銀行をメイン口座とし、PayPay銀行やソニー銀行をサブ口座として使い分けることで、それぞれの無料回数を有効活用できます。

住信SBIネット銀行はこんな人におすすめ

住信SBIネット銀行は、すべての人に向いているわけではありません。

金利の高さやSBI証券との連携を重視する人には最適ですが、定期預金を重視する人や、証券口座を持ちたくない人には向かない場合もあります。ここでは、どんな人に住信SBIネット銀行が向いているのかを具体的に解説します。

SBI証券で投資をしている人

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

すでにSBI証券で投資をしている人にとって、住信SBIネット銀行は最高の選択肢です。

SBIハイブリッド預金を設定することで、投資資金と生活資金を一元管理でき、資金移動の手間がなくなります。また、投資をしない待機資金にも0.210%の金利が適用されるため、無駄なく資産を増やせます。

SBI証券と住信SBIネット銀行の組み合わせは、投資家にとって最も効率的な資産管理の仕組みと言えるでしょう。NISA口座やiDeCo口座もSBI証券で開設すれば、すべての資産を一つのプラットフォームで管理できるため、資産全体の把握が容易になります。

メガバンクの金利に不満がある人

メガバンクの普通預金金利0.001%に不満を感じている人には、住信SBIネット銀行への乗り換えを強くおすすめします。

金利が200倍以上になるため、同じ金額を預けていても、年間で数千円~数万円の差が生まれます。給与振込口座を住信SBIネット銀行に変更するだけで、自動的に高金利の恩恵を受けられます。

また、定額自動入金サービスを使えば、給与振込口座はメガバンクのままでも、毎月自動的に住信SBIネット銀行に資金を移動させることができます。メガバンクの利便性(窓口、ATMの多さなど)を保ちながら、高金利の恩恵も受けられるため、両方のメリットを享受できます。

ATM・振込手数料を節約したい人

ATM手数料や振込手数料を頻繁に払っている人にとって、住信SBIネット銀行のスマートプログラムは大きな節約につながります。

ランク2以上になれば、月5回以上のATM出金・振込が無料になるため、年間で数千円~数万円の手数料を節約できます。

特に、フリーランスや個人事業主など、頻繁に振込を行う人にとっては、振込手数料の無料回数が多い住信SBIネット銀行は非常に便利です。ランク3・4になれば月10回・20回と無料回数が増えるため、ビジネス用途でも十分に活用できます。

住宅ローンを検討している人

住宅ローンを検討している人にとって、住信SBIネット銀行は有力な選択肢です。

変動金利が年0.298%~と業界最低水準で、さらに全疾病保障が無料で付帯します。預金口座と住宅ローンを同じ銀行にまとめることで、資金管理がしやすくなり、繰り上げ返済もスムーズに行えます。

また、住宅ローンを借りることで、スマートプログラムのランクアップ条件も満たしやすくなります。住宅ローン利用者は自動的にランクアップのポイントが加算されるため、ATM・振込手数料の無料回数も増えます。住宅購入を機に、メイン銀行を住信SBIネット銀行に切り替えるのも良い選択です。

よくある質問(Q&A)

住信SBIネット銀行の金利やサービスについて、よくある質問をまとめました。

疑問点がある方は、ここで解消してください。

金利はいつ変わる?

住信SBIネット銀行の金利は変動金利制で、市場金利や日本銀行の政策金利に応じて変更されます。

金利の改定は不定期で、変更がある場合は公式サイトで事前に告知されます。過去の傾向を見ると、日本銀行の政策金利が変更されたタイミングで、ネット銀行各社が金利を見直すことが多いです。

2024年は日本銀行がマイナス金利政策を解除したことで、一部のネット銀行が金利を引き上げました。今後も金融政策の動向によって金利が変動する可能性があるため、定期的に公式サイトで最新の金利を確認することをおすすめします。

預金保険制度の対象?

住信SBIネット銀行は、預金保険制度の対象です。

万が一、銀行が破綻した場合でも、元本1,000万円とその利息までは保護されます。これは、メガバンクと同じ保護水準で、安心して預金できます。

ただし、1,000万円を超える預金については保護されないため、大きな金額を預ける場合は、複数の銀行に分散させることをおすすめします。例えば、住信SBIネット銀行に1,000万円、他のネット銀行に1,000万円と分散させることで、リスクを軽減できます。

預金保険機構:預金保険制度

利息にかかる税金は?

預金の利息には、20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。

この税金は、銀行が自動的に差し引いて納税するため、確定申告は不要です。例えば、年間2,000円の利息がついた場合、約406円が税金として差し引かれ、実際に受け取れるのは約1,594円となります。

SBI証券を使わないと損?

SBI証券を使わなくても、住信SBIネット銀行の普通預金金利0.200%はメガバンクの200倍と十分に高いため、損ではありません。

ただし、SBI証券と連携することで金利が0.210%にアップするため、少しでも高い金利を求めるなら、SBI証券の口座を開設する価値はあります。

SBI証券の口座開設は無料で、維持費用もかかりません。実際に投資をしなくても、口座を開設してSBIハイブリッド預金を設定するだけで金利がアップするため、デメリットはほとんどありません。将来的に投資を始める可能性がある方は、今のうちに口座を開設しておくことをおすすめします。

キャンペーン金利はある?

住信SBIネット銀行では、不定期で定期預金のキャンペーン金利を実施することがあります。

通常の定期預金金利よりも高い金利が適用されるため、キャンペーン期間中に定期預金を組むとお得です。キャンペーン情報は公式サイトのトップページやメールマガジンで告知されるため、定期的にチェックすることをおすすめします。

過去には、新規口座開設者限定のキャンペーンや、一定金額以上の預金で金利がアップするキャンペーンなどが実施されました。キャンペーンの条件や期間は毎回異なるため、公式サイトで最新情報を確認してください。ただし、キャンペーン金利は期間限定であり、満期後は通常金利に戻るため、その点も考慮して利用しましょう。

住信SBIネット銀行:キャンペーン情報

まとめ

住信SBIネット銀行の金利は、普通預金で0.200%、SBI証券と連携すれば0.210%と、メガバンクの200倍以上の高水準です。

100万円を預けるだけで年間約1,600円~1,700円(税引後)の利息が受け取れるため、生活費や緊急予備資金を預けておくだけで、自然と資産が増えていきます。

お得に使うためには、SBIハイブリッド預金の設定とスマートプログラムの活用が鍵です。

SBI証券の口座を開設してSBIハイブリッド預金を設定すれば、金利が0.210%にアップします。さらに、給与振込口座として設定し、総預金残高を300万円以上に保つことで、スマートプログラムのランク3に到達し、ATM・振込手数料が月10回まで無料になります。

住信SBIネット銀行がおすすめな人

SBI証券で投資をしている人

メガバンクの金利に不満がある人

ATM・振込手数料を節約したい人

住宅ローンを検討している人

定期預金金利は他行より低めですが、普通預金金利の高さとSBI証券との連携が大きな魅力です。

なお、預金金利は変動する可能性があります。最新の金利情報は住信SBIネット銀行公式サイトでご確認ください。また、投資を伴う場合は元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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