会社設立のミチシルベ

暗号資産（仮想通貨）を始めたいけれど、どの取引所を選べばいいか迷っていませんか。

SBI VCトレードは、金融大手のSBIグループが運営する暗号資産取引所として注目を集めています。

この記事では、SBI VCトレードの手数料体系や実際の利用者の口コミ、メリット・デメリットを詳しく解説します。

取扱通貨は39種類と豊富で、ステーキングやレンディングといった資産運用サービスも充実しています。

DMM Bitcoinとの統合による変化や、初心者が気をつけるべきポイントもわかりやすくまとめました。

この記事を読めば、SBI VCトレードがあなたに合った取引所かどうかを判断できるようになります。

SBI VCトレードとは｜SBIグループの暗号資産取引所

SBI VCトレードは、SBIホールディングス傘下の暗号資産取引所です。金融庁に正式登録された業者として、安全性と信頼性を重視したサービスを提供しています。

取扱通貨は39種類と国内トップクラスの品揃えで、ビットコインやイーサリアムはもちろん、さまざまなアルトコインにも投資できます。

2024年にはDMM Bitcoinとの統合を実施し、取扱銘柄がさらに充実しました。ステーキングやレンディング、積立サービスなど、暗号資産を増やすための機能も豊富に用意されています。

約1円から取引できる少額投資にも対応しており、初心者でも始めやすい環境が整っています。

SBIグループの信頼性

SBIグループは証券、銀行、保険など幅広い金融事業を展開しており、長年にわたる実績と信用力があります。暗号資産業界では新興企業が多い中、確立された金融グループの運営という安心感は大きなメリットです。

顧客資産は分別管理され、コールドウォレットでの保管によりハッキングリスクを軽減しています。万が一の事態に備えた体制が整っており、資産保全の面でも信頼できる取引所と言えます。

SBI証券やSBI銀行を利用している方なら、グループ内での資産管理を一元化できる利便性もあります。

取扱通貨は39種類

SBI VCトレードでは、ビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）といった主要通貨から、リップル（XRP）、ポルカドット（DOT）、チェーンリンク（LINK）などの人気アルトコインまで、合計39種類の暗号資産を取り扱っています。

国内取引所の中でもトップクラスの品揃えで、分散投資を考えている方には魅力的な選択肢です。

DMM Bitcoinとの統合により、以前は取引できなかった銘柄も追加されました。新しい通貨への投資機会が広がり、ポートフォリオの多様化がしやすくなっています。

金融庁登録済みの正規業者

SBI VCトレードは、関東財務局長 第00011号として金融庁に正式登録された暗号資産交換業者です。

日本暗号資産取引業協会（JVCEA）の会員でもあり、業界の自主規制ルールを遵守しています。登録業者であることは、法令に基づいた適切な運営が行われている証拠です。

金融庁の監督下にあるため、顧客保護の仕組みや情報開示の透明性が確保されています。暗号資産業界では無登録業者による詐欺や不正も発生しているため、正規登録業者を選ぶことは資産を守る第一歩です。

SBI VCトレードなら、法的に保護された環境で安心して取引できます。

金融庁:暗号資産交換業者登録一覧

SBI VCトレードの手数料｜他社との比較

暗号資産取引では、手数料が利益に大きく影響します。SBI VCトレードは取引手数料が無料という点が大きな魅力ですが、実際のコストを正確に把握するには、入出金手数料やスプレッド（売買価格差）も含めて考える必要があります。

ここでは、各種手数料の詳細と他社との比較を見ていきましょう。

取引手数料は無料

ビットコインやイーサリアムなど、どの通貨を売買しても取引ごとの手数料はかかりません。頻繁に取引する方にとっては、手数料負担を気にせず売買できるのは大きなメリットです。

スプレッドは市場の状況や時間帯によって変動するため、取引のタイミングによってコストが異なります。特に相場が急変動している時や取引量が少ない時間帯は、スプレッドが広がりやすい傾向があります。

入出金手数料のしくみ

日本円の入金は、銀行振込による方法が基本です。振込手数料は利用者負担となるため、各銀行の手数料体系によってコストが変わります。

住信SBIネット銀行を利用すれば、SBIグループ内の振込として手数料を抑えられる可能性があります。即時入金サービスは提供されていないため、入金反映には銀行の営業時間を考慮する必要があります。

日本円の出金手数料は、出金額に応じて設定されています。一般的には数百円程度の手数料がかかるため、少額の出金を頻繁に行うと手数料負担が大きくなります。

まとまった金額を一度に出金する方が、手数料を節約できます。出金処理には通常1〜3営業日かかるため、急ぎの場合は余裕を持って申請しましょう。

送金手数料はいくら？

暗号資産を外部のウォレットや他の取引所に送金する際には、送金手数料（マイナーフィー）がかかります。手数料は通貨ごとに異なり、ビットコインの場合は0.0006BTCが標準的な設定です。

イーサリアムやリップルなど、他の通貨もそれぞれ固定の手数料が設定されています。

送金手数料は、ブロックチェーンネットワークの混雑状況によって変動することがあります。ネットワークが混雑している時期は、送金の優先度を上げるために手数料が高くなる傾向があります。

頻繁に送金する予定がある方は、手数料の安い通貨を選ぶか、送金のタイミングを工夫することでコストを抑えられます。

他社との手数料比較表

SBI VCトレードと主要な暗号資産取引所の手数料を比較すると、取引手数料の無料化は業界標準になりつつあります。しかし、スプレッドの幅や入出金手数料には各社で違いがあります。

以下の表で、主要取引所の手数料体系を比較してみましょう。

総合的に見ると、GMOコインは入出金・送金手数料がすべて無料という点で優れています。SBI VCトレードは取引手数料が無料で、SBIグループの信頼性というメリットがありますが、送金を頻繁に行う方は手数料負担を考慮する必要があります。

自分の取引スタイルに合わせて、最もコストを抑えられる取引所を選ぶことが大切です。

SBI VCトレードの評判・口コミ｜実際の利用者の声

SBI VCトレードを実際に利用している人たちは、どのような評価をしているのでしょうか。ここでは、インターネット上の口コミやレビューを分析し、良い評判と改善が望まれる点をまとめました。

取引所選びでは、実際の利用者の声が重要な判断材料になります。

良い評判｜手数料の安さとSBIの信頼性

暗号資産業界では新興企業も多く、セキュリティや経営の安定性に不安を感じる方も少なくありません。その点、SBI VCトレードは金融大手の傘下企業として、信頼性の高さが評価されています。

特に、これまでSBI証券やSBI銀行を利用してきた方からは、「同じグループなら安心」という意見が目立ちます。

手数料の安さも高く評価されています。取引手数料が無料で、取扱通貨も豊富なため、「コストを抑えながら多様な通貨に投資できる」という声が多数あります。

ステーキングやレンディングで資産を増やせる点も、長期保有を考えている投資家から支持されています。「銀行に預けるよりも利率が良い」「放置しているだけで増えるのが嬉しい」といった、運用サービスへの満足度も高い傾向です。

また、少額から始められる点も初心者に好評です。「約1円から投資できるので、試しに始めやすかった」「少しずつ積立できるのが自分に合っている」など、リスクを抑えながら暗号資産投資を始められる環境が評価されています。

イマイチな評判｜アプリの使いづらさ

「画面が見づらい」「操作が直感的でない」「チャートが見にくい」といった意見が目立ちます。特に、他の取引所アプリと比較して、デザインや機能面で物足りなさを感じるユーザーが多いようです。

頻繁に取引する方や、スマホをメインに使う方にとっては、アプリの使いやすさは重要なポイントです。

スプレッドの広さを指摘する声もあります。「取引手数料は無料だが、スプレッドが広い時間帯がある」「実質的なコストを考えると、他社の方が有利な場合もある」という意見です。

特に、取引量が少ない時間帯や、マイナーな通貨では、スプレッドが広がりやすい傾向があります。短期売買を繰り返す方にとっては、スプレッドの変動が利益に影響する可能性があります。

また、「レンディングやステーキングの仕組みが分かりにくい」という初心者からの声もあります。利率や条件、リスクについての説明が不十分と感じる方もおり、より詳しいガイドやサポートが求められています。

カスタマーサポートの対応についても、「返信が遅い」「電話サポートがない」といった不満の声が一部で見られます。

口コミから分かる向いている人

実際の口コミを総合すると、SBI VCトレードは以下のような方に向いていると言えます。

逆に、以下のような方には他の取引所も検討する価値があります。

自分の投資スタイルや優先順位に合わせて、SBI VCトレードが最適な選択肢かどうかを判断しましょう。

SBI VCトレードの5つのメリット

SBI VCトレードには、他の取引所にはない独自の強みがあります。ここでは、特に注目すべき5つのメリットを詳しく解説します。

これらの特徴を理解することで、SBI VCトレードがあなたの投資目的に合っているかどうかを判断できます。

各種手数料が無料でコスパ良好

ビットコインやイーサリアムなど、どの通貨を売買しても取引ごとの手数料はかかりません。頻繁に取引する方や、少額で複数回に分けて購入したい方にとって、手数料負担がないのは大きな利点です。

また、口座開設費用や口座維持費用も一切かかりません。取引しない期間があっても、費用が発生する心配がないため、気軽に口座を開設して様子を見ることができます。

暗号資産投資を始めるハードルが低く、初心者でも安心してスタートできる環境が整っています。

SBIグループの安心感

SBIホールディングスは、証券、銀行、保険、暗号資産など、幅広い金融サービスを展開する総合金融グループです。東証プライム市場に上場しており、財務基盤が安定しています。

暗号資産業界では、経営破綻や不正流出などのトラブルが過去に発生していますが、SBIグループという後ろ盾があることで、そうしたリスクが相対的に低いと考えられます。

万が一、会社が経営難に陥った場合でも、顧客の資産は保護される仕組みです。また、コールドウォレットでの資産管理により、ハッキングリスクも軽減されています。

セキュリティ対策が充実している点も、SBIグループならではの強みです。

ステーキング・レンディングで資産を増やせる

SBI VCトレードでは、保有している暗号資産を貸し出すことで利息を得られる「レンディング（貸コイン）」サービスと、対応通貨を保有するだけで報酬を得られる「ステーキング」サービスを提供しています。

通貨によって利率は異なりますが、年率数パーセントの収益が期待できます。

特に、長期保有を前提としている方にとっては、ただ保有しているだけよりも、ステーキングやレンディングで運用した方が効率的です。銀行預金の金利が低い現在、暗号資産の運用サービスは魅力的な選択肢と言えます。

積立サービスで長期投資しやすい

SBI VCトレードには、毎日または毎月、自動で暗号資産を購入する積立サービスがあります。一度設定すれば、あとは自動的に買い付けが行われるため、タイミングを気にせず継続的に投資できます。

価格が高い時も安い時も一定額を購入する「ドルコスト平均法」により、購入価格を平準化できるメリットがあります。

暗号資産は価格変動が大きいため、一度に大きな金額を投資するのはリスクが高いと感じる方も多いでしょう。積立なら、少額から始められ、リスクを分散しながら長期的に資産を形成できます。

「毎月1万円ずつビットコインを買う」といった設定ができるため、無理なく続けられるのが魅力です。

約1円から少額取引できる

ビットコインは1BTCが数百万円することもありますが、少額から購入できるため、初心者でも気軽に始められます。「まずは少額で試してみたい」という方にとって、低いハードルでスタートできるのは大きなメリットです。

また、複数の通貨に少しずつ分散投資することも可能です。例えば、ビットコイン、イーサリアム、リップルにそれぞれ数千円ずつ投資するといった戦略が取れます。

少額投資なら、仮に価格が下落しても損失を限定できるため、リスク管理の面でも有利です。暗号資産投資を学びながら、徐々に投資額を増やしていくアプローチに適しています。

SBI VCトレードの3つのデメリット

どの取引所にも長所と短所があります。SBI VCトレードにも、利用する上で注意すべき点がいくつかあります。

ここでは、実際の利用者から指摘されることが多い3つのデメリットを正直に解説します。これらを理解した上で、自分にとって許容できる範囲かどうかを判断しましょう。

スマホアプリの使い勝手に課題

画面のデザインが古く感じられたり、操作が直感的でなかったりする点が、特に他社アプリを使ったことがある方から指摘されています。チャート機能も基本的なものに限られており、高度なテクニカル分析を行いたい方には物足りないかもしれません。

また、アプリの動作が重いと感じる場面もあるようです。相場が急変動している時に、注文がスムーズに通らないとストレスになります。

頻繁にスマホで取引する方や、外出先でも細かく相場をチェックしたい方にとっては、アプリの使い勝手は重要な選択基準です。今後のアップデートでの改善が期待されますが、現時点ではこの点を理解しておく必要があります。

スプレッドが広い時間帯がある

取引手数料が無料であっても、実質的なコストとなるのが「スプレッド」です。スプレッドとは、買値と売値の差額のことで、この差が大きいほど、投資家にとっては不利になります。

特に、深夜や早朝などの取引量が少ない時間帯は、スプレッドが広がりやすい傾向があります。

また、マイナーな通貨ほどスプレッドが広くなりがちです。ビットコインやイーサリアムといった主要通貨は比較的安定していますが、取引量の少ないアルトコインでは、スプレッドが数パーセントに達することもあります。

短期売買を繰り返す方や、頻繁に売買する方は、スプレッドの変動を確認しながら取引することが重要です。

レンディングのしくみが分かりづらい

ステーキングやレンディングは魅力的なサービスですが、初心者にとっては仕組みが複雑で分かりにくいという声があります。

利率がどのように決まるのか、貸出期間中に価格が下落したらどうなるのか、途中で解約できるのかなど、疑問点が多く、公式サイトの説明だけでは理解しきれない部分もあります。

「高い利率」という魅力に惹かれて始めたものの、リスクを十分に把握していなかったというケースも見られます。

利用前には、公式サイトのFAQやガイドをしっかり読み、分からない点はカスタマーサポートに問い合わせることが大切です。リスクを理解した上で、自己責任で利用する姿勢が求められます。

ステーキング・レンディングの始め方｜利率と注意点

SBI VCトレードでは、保有している暗号資産を活用して利息を得られるステーキングとレンディングのサービスを提供しています。

これらのサービスを上手に活用すれば、長期保有しながら資産を増やすことができます。ここでは、それぞれの仕組みと始め方、注意すべきポイントを詳しく解説します。

ステーキングとは？利率をチェック

ステーキングとは、特定の暗号資産を保有し、ブロックチェーンネットワークの維持に貢献することで報酬を得る仕組みです。対応通貨をウォレットに保有しているだけで、自動的に報酬が付与されます。

SBI VCトレードでは、イーサリアム（ETH）、ポルカドット（DOT）、テゾス（XTZ）など、複数の通貨でステーキングが可能です。

利率は通貨によって異なり、年率で数パーセントから10パーセント程度が一般的です。ただし、利率は市場の状況やネットワークの状態によって変動するため、常に一定ではありません。

公式サイトで最新の利率を確認してから始めることをおすすめします。

ステーキングを始めるには、対象通貨を購入し、マイページからステーキングの申し込みを行うだけです。特別な設定や複雑な操作は不要で、初心者でも簡単に始められます。

また、ステーキング報酬は課税対象となるため、確定申告の際には注意が必要です。

レンディング（貸コイン）のしくみ

レンディングは、保有している暗号資産をSBI VCトレードに貸し出し、その対価として利息を受け取るサービスです。貸し出した通貨は、取引所が他のユーザーへの貸出や運用に利用します。

利率は貸出期間や通貨によって異なり、年率で数パーセント程度が一般的です。貸出期間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月など、複数のプランから選べます。

レンディングを始めるには、マイページから貸出したい通貨と数量、期間を選択して申し込みます。貸出期間中は、その通貨を売却したり送金したりすることはできません。

期間満了後、元本と利息が自動的にウォレットに返還されます。

レンディングのメリットは、長期保有を予定している通貨を有効活用できる点です。「どうせ売るつもりはない」という通貨があれば、レンディングで利息を得た方が効率的です。

ただし、貸出先が破綻した場合に元本が返還されないリスクや、貸出期間中に価格が急騰しても売却できないリスクがあることを理解しておきましょう。

始める前に知っておきたいリスク

ステーキングやレンディングは魅力的なサービスですが、いくつかのリスクがあります。

特に、価格変動が激しい暗号資産では、利息以上に価格が下落することも珍しくありません。

次に、流動性リスクです。ステーキングやレンディング中の通貨は、すぐに売却できません。相場が急変して「今すぐ売りたい」と思っても、解除手続きに時間がかかるため、タイミングを逃す可能性があります。

緊急時に現金化できないリスクを考慮し、全資産をステーキングやレンディングに回すのではなく、一部を流動性の高い状態で保有することが重要です。

また、税金の問題もあります。ステーキングやレンディングで得た報酬は、雑所得として課税対象になります。年間の利益が一定額を超えると、確定申告が必要です。

税金の計算は複雑なため、不安な方は税理士に相談することをおすすめします。これらのリスクを理解した上で、自分のリスク許容度に合った範囲で利用しましょう。

DMM Bitcoin統合で何が変わった？｜メリットと影響

2024年、SBI VCトレードはDMM Bitcoinとの統合を実施しました。この統合により、取扱銘柄やサービス内容に変化がありました。

ここでは、統合の経緯と、実際にどのような変更があったのか、既存ユーザーへの影響について詳しく解説します。

統合の経緯とタイミング

DMM Bitcoinは、DMM.comグループが運営していた暗号資産取引所で、レバレッジ取引に強みを持っていました。しかし、2024年に大規模なハッキング事件が発生し、顧客資産が流出する事態となりました。

この事件を受けて、DMM Bitcoinは事業の継続が困難と判断し、SBI VCトレードへの事業統合が決定されました。

統合は2024年後半に実施され、DMM Bitcoinの顧客は自動的にSBI VCトレードに移管されました。移管手続きは基本的に自動で行われたため、ユーザー側での複雑な手続きは不要でした。

ただし、一部のサービスや条件が変更されたため、移管後の内容を確認する必要がありました。

取扱銘柄の増加

DMM Bitcoinで取り扱っていた通貨が追加され、合計で39種類の暗号資産が取引可能になりました。これにより、投資の選択肢が広がり、より多様なポートフォリオを構築できるようになりました。

特に、レバレッジ取引に対応する通貨も増えたことで、より高度な取引戦略を実行できるようになりました。

取扱銘柄が増えたことで、SBI VCトレードの競争力が向上し、国内トップクラスの取引所としての地位が強化されました。

既存ユーザーへの影響

DMM Bitcoinから移管されたユーザーにとって、最も大きな変化は取引画面やアプリの操作方法が変わった点です。DMM Bitcoinのインターフェースに慣れていた方は、SBI VCトレードのシステムに慣れるまで時間がかかったかもしれません。

また、一部の手数料体系やサービス内容も変更されたため、移管後の条件を確認することが重要でした。

一方、SBI VCトレードの既存ユーザーにとっては、取扱銘柄が増えたことで投資の選択肢が広がるメリットがありました。統合により、ユーザー数も増加し、取引の流動性が向上したことで、より有利な価格で取引できる可能性も高まりました。

統合は、両社のユーザーにとって、長期的にはメリットが大きい変化と言えます。

口座開設の方法｜3ステップで完了

SBI VCトレードで暗号資産取引を始めるには、まず口座開設が必要です。手続きはオンラインで完結し、最短で翌営業日には取引を開始できます。

ここでは、口座開設の具体的な手順を3つのステップに分けて解説します。初めての方でも迷わず進められるよう、詳しく説明します。

ステップ1：メールアドレス登録

まず、SBI VCトレードの公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。最初に求められるのは、メールアドレスの登録です。

普段使っているメールアドレスを入力し、利用規約とプライバシーポリシーに同意してから、「登録する」ボタンを押します。

登録したメールアドレス宛に、認証用のメールが届きます。メール内のリンクをクリックすると、本登録画面に進みます。

ここで、氏名、生年月日、住所、電話番号などの基本情報を入力します。

ステップ2：本人確認書類の提出

基本情報の入力が完了したら、次は本人確認書類の提出です。SBI VCトレードでは、オンライン本人確認（eKYC）に対応しており、スマートフォンで運転免許証やマイナンバーカードを撮影するだけで本人確認が完了します。

画面の指示に従って、書類の表面・裏面、そして自分の顔を撮影します。

また、顔写真の撮影では、マスクやサングラスを外し、顔全体が確認できる状態で撮影してください。eKYCを利用すれば、郵送での本人確認よりも早く口座開設が完了します。

ステップ3：審査完了後に取引開始

本人確認書類の提出が完了すると、SBI VCトレード側で審査が行われます。審査には通常1〜2営業日かかりますが、混雑状況によってはもう少し時間がかかることもあります。

審査が完了すると、登録したメールアドレスに通知が届きます。

審査通過後、マイページにログインできるようになります。初回ログイン時には、二段階認証の設定を行うことを強くおすすめします。

二段階認証を設定することで、不正ログインのリスクを大幅に減らせます。設定が完了したら、日本円を入金して、いよいよ暗号資産の購入が可能になります。

取引を始める前に、操作方法やリスクについて十分に理解しておきましょう。

初心者が気をつけたい3つのポイント

暗号資産投資を始める際、初心者が陥りやすい失敗や見落としがちなポイントがあります。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを取り上げ、具体的な対策を解説します。

これらを理解しておくことで、リスクを最小限に抑えながら投資を始められます。

価格変動リスクへの備え方

初心者の中には、価格が急落した時にパニックになり、損失を確定させてしまう方もいます。

価格変動リスクに備えるには、まず余裕資金で投資することが基本です。生活費や緊急時の資金には手をつけず、失っても生活に影響しない範囲で投資しましょう。

また、一度に大きな金額を投資するのではなく、積立投資でリスクを分散する方法も有効です。毎月一定額を投資することで、高値掴みを避け、平均購入価格を抑えられます。

価格が下落しても、「安く買えるチャンス」と前向きに捉えられる心の余裕が大切です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続ける姿勢が成功の鍵です。

二段階認証は必ず設定する

パスワードだけでは、不正ログインのリスクがあります。二段階認証を設定することで、ログイン時にパスワードに加えて、スマートフォンに送られる認証コードの入力が必要になります。

これにより、第三者が勝手にログインすることを防げます。

二段階認証の設定は、口座開設後すぐに行いましょう。Google AuthenticatorやAuthyといった認証アプリを使う方法が一般的です。

SMS認証よりも、認証アプリの方がセキュリティレベルが高いとされています。

また、パスワードは推測されにくい複雑なものに設定し、他のサービスと使い回さないようにしましょう。セキュリティ対策を怠ると、資産を失うリスクが高まります。

税金の計算方法を知っておく

暗号資産で利益が出た場合、税金がかかります。暗号資産の売却益や、ステーキング・レンディングで得た報酬は、雑所得として総合課税の対象になります。

給与所得など他の所得と合算され、最大で約55%の税率が適用されることもあります。年間の利益が20万円を超える場合、確定申告が必要です。

税金の計算は複雑で、取引のたびに損益を記録しておく必要があります。取引履歴をダウンロードできる機能を活用し、年間の損益をまとめておきましょう。

専用の税金計算ツールやソフトを使うと、計算が楽になります。

不安な場合は、税理士に相談することをおすすめします。

よくある質問（Q&A）

SBI VCトレードについて、初心者の方からよく寄せられる質問をまとめました。口座開設や取引を始める前に、疑問点を解消しておきましょう。

SBI証券の口座は必要？

SBI VCトレードの口座開設に、SBI証券の口座は必要ありません。SBI VCトレードは独立したサービスなので、SBI証券の口座を持っていなくても、SBI VCトレード単体で口座開設できます。

ただし、SBI証券やSBI銀行を既に利用している方は、グループ内での資産管理を一元化できるメリットがあります。

未成年でも口座開設できる？

SBI VCトレードでは、18歳以上であれば口座開設が可能です。ただし、18歳・19歳の方は、親権者の同意が必要です。

未成年者の口座開設には、本人確認書類に加えて、親権者の同意書や親権者の本人確認書類の提出が求められる場合があります。詳しくは公式サイトで最新の条件を確認してください。

レバレッジ取引はできる？

SBI VCトレードでは、レバレッジ取引（証拠金取引）も提供しています。レバレッジをかけることで、少ない資金で大きな取引が可能になりますが、その分リスクも高まります。

初心者の方は、まず現物取引から始めることをおすすめします。

キャンペーンはある？

SBI VCトレードでは、不定期で口座開設キャンペーンや取引キャンペーンを実施しています。キャンペーン内容は時期によって異なりますが、新規口座開設で暗号資産がもらえたり、取引量に応じてキャッシュバックがあったりすることがあります。

最新のキャンペーン情報は、公式サイトで確認しましょう。

解約方法は？

SBI VCトレードの口座を解約したい場合は、マイページから解約手続きを行います。解約前に、保有している暗号資産をすべて売却し、日本円を出金しておく必要があります。

残高がある状態では解約できません。解約手続きが完了すると、口座は閉鎖され、再度利用する場合は新規口座開設が必要になります。

まとめ

SBI VCトレードは、SBIグループの信頼性と充実したサービス内容が魅力の暗号資産取引所です。取引手数料が無料で、39種類の豊富な通貨を取り扱っており、初心者から経験者まで幅広い層に対応しています。

ステーキングやレンディング、積立サービスを活用すれば、長期的な資産形成にも適しています。

一方で、スマホアプリの使い勝手や、時間帯によるスプレッドの広がりなど、改善が望まれる点もあります。自分の投資スタイルや優先順位に合わせて、SBI VCトレードが最適な選択肢かどうかを判断することが大切です。

特に、SBIグループの信頼性を重視する方や、長期保有を前提にステーキングやレンディングで資産を増やしたい方には、おすすめできる取引所です。

暗号資産投資を始める際は、少額から始め、リスクを十分に理解した上で取引しましょう。二段階認証の設定や税金の計算など、セキュリティと法令遵守も忘れずに行ってください。

なお、暗号資産投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくはSBI VCトレード公式サイトでご確認ください。