積立NISAのおすすめ銘柄と組み合わせ|初心者向けの選び方

楽天証券で投資を始めようか迷っているけれど、実際の評判はどうなのか気になりますよね。
ネット証券の中でも人気の高い楽天証券ですが、「やめたほうがいい」という声も耳にして不安に感じている方も多いでしょう。
この記事では、楽天証券の基本情報から実際の利用者の評判、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
手数料体系やSBI証券との比較、楽天ポイント投資の活用法など、口座開設の判断に必要な情報を網羅的にお届けします。
楽天経済圏を活用している方、これから投資を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券会社です。1999年にサービスを開始し、現在では口座数約1,200万を超える大手ネット証券会社の一つとして知られています。
楽天証券株式会社は、金融庁に登録された第一種金融商品取引業者で、投資者保護基金にも加入しています。楽天グループの一員として、楽天銀行や楽天カードなど他の楽天サービスと連携できる点が大きな特徴です。
本社は東京都港区にあり、1999年のサービス開始以来、ネット証券のパイオニアとして業界をリードしてきました。東証プライム市場に上場する楽天グループ株式会社の子会社として、安定した経営基盤を持っています。
投資者保護基金への加入により、万が一の場合でも1,000万円までの顧客資産が保護される仕組みになっています。
顧客の資産は分別管理され、会社の自己資産とは完全に分離して管理されているため、安心して取引できる環境が整っています。
楽天証券の最大の特徴は、楽天ポイントが貯まる・使えるという点です。投資信託の購入や株式取引で楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで投資もできます。楽天市場や楽天カードを日常的に使っている方にとって、非常に相性の良い証券会社と言えるでしょう。
楽天証券の主な特徴
手数料の安さ
国内株式の取引手数料が原則無料の「ゼロコース」を選択可能
楽天ポイント投資
貯まった楽天ポイントで投資信託や国内株式を購入できる
取引ツールの充実
PC向け「MARKET SPEED Ⅱ」、スマホアプリ「iSPEED」が使いやすいと評判
豊富な商品ラインナップ
米国株約4,500銘柄、投資信託約2,550本を取り扱い
取引手数料の安さも魅力です。国内株式の取引手数料が原則無料の「ゼロコース」を選択すれば、コストを抑えた投資が可能になります。投資信託は約2,550本と豊富なラインナップを誇り、NISA・つみたてNISAにも対応しています。
取引ツールも充実しており、PC向けの「MARKET SPEED Ⅱ」やスマホアプリ「iSPEED」は、初心者から上級者まで幅広く利用されています。楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、普通預金金利が優遇されるほか、自動入出金(スイープ)機能で資金管理も楽になります。
楽天証券を実際に使っている人の評判はどうなのでしょうか。良い評判と悪い評判の両方を見ていきましょう。
楽天証券の良い評判として多く挙げられるのは、以下のようなポイントです。
特に楽天経済圏を活用している方からは、「楽天サービスをまとめて使えるのが便利」「ポイント投資で投資のハードルが下がった」という声が多く聞かれます。楽天ポイントを使って投資信託を購入できるため、現金を使わずに投資を始められる点が初心者にも好評です。
また、取引ツールの使いやすさも高く評価されています。「MARKET SPEED Ⅱ」は情報量が豊富で、リアルタイムの株価情報や日経テレコンが無料で利用できる点が魅力です。スマホアプリ「iSPEED」も直感的な操作が可能で、通勤時間などのスキマ時間に取引できると好評を得ています。
一方で、楽天証券には以下のような不満の声もあります。
特に「ポイント制度の改悪」については、多くの利用者が不満を感じています。以前は投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「ハッピープログラム」がありましたが、2022年4月に改悪され、ポイント付与率が大幅に下がりました。
クレカ積立のポイント還元率も、一部のカードでは1.0%から0.5%に引き下げられています。
IPO投資を重視する方からは、「楽天証券はIPOに弱い」という声が多く聞かれます。2024年のIPO取扱数は年間56銘柄で、SBI証券の78銘柄と比べると少ない状況です。主幹事案件もほとんどないため、IPO投資をメインにしたい方には物足りないかもしれません。
楽天証券の6つのメリット
楽天証券が多くの投資家に選ばれている理由を、具体的なメリットとともに見ていきましょう。
楽天証券の大きなメリットの一つが、取引手数料の安さです。「ゼロコース」を選択すれば、国内株式の現物取引手数料が原則無料になります。SOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文を利用することで、手数料ゼロで取引できるため、頻繁に売買する方でもコストを気にせず取引できます。
従来の「超割コース」でも、1日の取引金額が50万円以下なら手数料は無料です。投資初心者や少額取引が中心の方にとって、手数料負担が少ないのは大きな魅力でしょう。手数料は投資リターンを直接圧迫するコストなので、できるだけ抑えたいところです。
投資信託の購入時手数料も、ほとんどの銘柄で無料(ノーロード)です。信託報酬などの保有コストは発生しますが、購入時の負担がないため、気軽に積立投資を始められます。
楽天証券の最大の特徴が、楽天ポイントを投資に活用できる点です。楽天カードでクレカ積立をすると、積立額の0.5%~1.0%のポイントが貯まります。月5万円の積立なら、年間最大6,000ポイントが貯まる計算です。
貯まった楽天ポイントは、投資信託や国内株式の購入に使えます。楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを投資に回せるため、実質的にリスクゼロで投資体験ができるのが魅力です。
「ポイントだから損しても気にならない」という心理的なハードルの低さが、投資初心者にとって大きなメリットになります。
ただし、期間限定ポイントは投資に使えない点には注意が必要です。投資に使えるのは通常ポイントのみなので、楽天市場のキャンペーンで獲得した期間限定ポイントは別の用途で使いましょう。
楽天証券と楽天銀行を連携させる「マネーブリッジ」も、大きなメリットの一つです。マネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利が優遇されます。通常の普通預金金利は年0.02%程度ですが、マネーブリッジ設定により年0.10%(税引前)に引き上げられます。
自動入出金(スイープ)機能も便利です。楽天証券で株式を購入する際、楽天銀行の口座から自動的に資金が振り替えられるため、いちいち入金手続きをする必要がありません。売却代金も楽天銀行に自動で戻されるため、資金管理が非常に楽になります。
楽天銀行の口座開設は無料で、楽天証券の口座開設と同時に申し込むこともできます。楽天経済圏を活用したい方は、ぜひマネーブリッジを設定しておきましょう。
楽天証券は、投資信託の取扱数が約2,550本と非常に豊富です。インデックスファンドからアクティブファンド、バランス型ファンドまで、幅広い商品ラインナップが揃っています。人気の「eMAXIS Slim」シリーズや「楽天・バンガード」シリーズなど、低コストで評判の良いファンドも取り扱っています。
つみたてNISA対象の投資信託も約200本と充実しており、金融庁が定める基準を満たした優良なファンドから選べます。初心者でも安心して積立投資を始められる環境が整っています。
投資信託の検索機能も使いやすく、運用実績や手数料、リスク・リターンなどの条件で絞り込めます。ランキングや特集記事も充実しているため、どのファンドを選べばよいか迷っている方にも参考になるでしょう。
楽天証券の取引ツールは、初心者から上級者まで幅広く利用されています。PC向けの「MARKET SPEED Ⅱ」は、リアルタイムの株価情報や豊富なチャート機能を備えた本格的なトレーディングツールです。日経テレコンが無料で利用できるため、日本経済新聞の記事や企業情報をチェックしながら取引できます。
スマホアプリ「iSPEED」も高機能で使いやすいと好評です。直感的な操作で株価チェックや注文ができ、通勤時間などのスキマ時間に取引したい方に最適です。プッシュ通知機能もあり、株価アラートや約定通知をリアルタイムで受け取れます。
米国株専用アプリ「iSPEED for iPad」や、投資信託専用の「かんたん積立アプリ」など、用途に応じた複数のアプリが用意されている点も便利です。
楽天証券は、NISA・つみたてNISAに完全対応しています。2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の両方を利用できます。非課税保有限度額は1,800万円で、長期的な資産形成に最適です。
つみたて投資枠では、金融庁が定める基準を満たした約200本の投資信託から選べます。成長投資枠では、国内株式や米国株式、投資信託など幅広い商品に投資可能です。楽天ポイントを使ってNISA口座で投資信託を購入することもできるため、ポイント投資とNISAの非課税メリットを同時に享受できます。
NISA口座の開設数は約600万口座を超え、多くの投資家が楽天証券でNISA投資を行っています。NISA口座の開設手続きもオンラインで完結し、最短翌営業日から取引を始められます。
楽天証券の4つのデメリット
楽天証券にはメリットが多い一方で、いくつかのデメリットも存在します。口座開設前に知っておきたい注意点を見ていきましょう。
楽天証券の大きなデメリットの一つが、IPO(新規公開株)の取扱数が少ない点です。2024年のIPO取扱数は年間56銘柄で、SBI証券の78銘柄と比べると見劣りします。主幹事案件もほとんどないため、IPO投資で大きな利益を狙いたい方には物足りないでしょう。
IPOは上場初日に株価が大きく上昇することが多く、当選すれば高い確率で利益を得られる人気の投資手法です。しかし、楽天証券では取扱数が少ないため、当選のチャンス自体が限られてしまいます。IPO投資をメインにしたい方は、SBI証券やSMBC日興証券など、IPOに強い証券会社を併用することをおすすめします。
抽選方式は完全平等抽選(1人1票制)なので、資金量に関係なく当選チャンスがある点は公平です。ただし、取扱数が少ない以上、当選確率も低くなってしまうのが現実です。
楽天証券の大きな魅力だったポイント制度ですが、近年は改悪が続いています。2022年4月には、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる「ハッピープログラム」が改悪され、ポイント付与率が大幅に下がりました。以前は残高に応じて毎月ポイントが貯まっていましたが、現在は一部の投資信託のみが対象となっています。
クレカ積立のポイント還元率も変更されています。楽天プレミアムカードや楽天ゴールドカードでは、以前は1.0%の還元率でしたが、現在は0.75%または0.5%に引き下げられています。楽天カード(一般カード)は0.5%のまま維持されていますが、他社と比べて特別高いわけではなくなりました。
楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の条件も厳しくなっており、「楽天証券でポイント投資+マネーブリッジ設定」で+0.5倍となっていますが、以前と比べると改悪傾向にあります。今後もポイント制度が変更される可能性があるため、ポイント目当てで楽天証券を選ぶ場合は注意が必要です。
楽天ポイントを投資に使えるのは楽天証券の大きな魅力ですが、期間限定ポイントは投資に使えないという制限があります。投資に使えるのは通常ポイントのみで、楽天市場のキャンペーンで獲得した期間限定ポイントは対象外です。
楽天市場では「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」などのキャンペーンで大量のポイントが貯まりますが、その多くは期間限定ポイントです。これらのポイントは投資に使えないため、楽天市場や楽天トラベルなど他のサービスで消化する必要があります。
通常ポイントだけを貯めるのは意外と難しく、楽天カードの利用や楽天銀行の取引など、限られた方法でしか貯まりません。ポイント投資を積極的に活用したい方は、通常ポイントを効率よく貯める工夫が必要になります。
楽天証券の外国株取扱国は、米国・中国・アセアン(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)の6カ国のみです。欧州株やオーストラリア株など、他の地域の株式は取り扱っていません。SBI証券は8カ国、マネックス証券は米国と中国の2カ国ですが、楽天証券は中間的な位置づけです。
米国株の取扱銘柄数は約4,500銘柄と豊富ですが、欧州の有名企業(ネスレ、LVMH、シーメンスなど)に投資したい場合は、楽天証券では取引できません。グローバルに分散投資をしたい方にとっては、取扱国の少なさがデメリットになるでしょう。
ただし、米国株と中国株だけで十分という方にとっては、特に問題ありません。米国株は世界最大の市場で、GAFAMなどの有名企業にも投資できます。アセアン株は成長市場として注目されており、新興国投資に興味がある方には魅力的な選択肢です。
楽天証券はやめたほうがいい?
楽天証券が自分に合っているかどうか、判断するためのポイントを見ていきましょう。
楽天証券は、以下のような方に特におすすめです。
特に楽天経済圏を活用している方にとって、楽天証券は非常に相性が良い証券会社です。楽天ポイントで投資信託を購入できるため、実質的にリスクゼロで投資体験ができます。楽天銀行のマネーブリッジ設定で普通預金金利が優遇されるのも大きなメリットです。
NISA・つみたてNISAを活用した長期投資を考えている方にもおすすめです。投資信託の取扱数が豊富で、低コストのインデックスファンドも充実しています。楽天カードでクレカ積立をすれば、ポイントも貯まるため、効率的に資産形成ができます。
一方で、以下のような方は楽天証券以外の選択肢も検討したほうがよいでしょう。
IPO投資を重視する方は、楽天証券だけでは取扱数が少ないため、SBI証券やSMBC日興証券を併用することをおすすめします。SBI証券は年間78銘柄、SMBC日興証券は年間52銘柄のIPOを取り扱っており、主幹事案件も多いため、当選チャンスが広がります。
楽天サービスをあまり使っていない方は、楽天証券のメリットを十分に活かせない可能性があります。その場合は、SBI証券やマネックス証券など、他のネット証券も検討してみましょう。SBI証券はポイントの選択肢が多く(Vポイント、Pontaポイント、dポイントなど)、自分に合ったポイントを貯められます。
楽天証券の手数料体系は、3つのコースから選べます。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったコースを選びましょう。
「ゼロコース」は、国内株式の現物取引手数料が原則無料になるコースです。SOR(スマート・オーダー・ルーティング)注文を利用することで、手数料ゼロで取引できます。頻繁に売買する方や、手数料を徹底的に抑えたい方におすすめです。
ただし、ゼロコースではポイント還元がありません。超割コースで貯まる「大口優遇ポイント」や「手数料1%ポイントバック」の対象外となるため、ポイントを重視する方は注意が必要です。
また、信用取引の手数料は別途発生します(約定金額に応じて0円~1,385円)。
ゼロコースは、「とにかく手数料を抑えたい」「ポイントよりもコスト削減を優先したい」という方に最適なコースです。
「超割コース」は、取引手数料の1%がポイントバックされるコースです。1日の取引金額が50万円以下なら手数料無料で、50万円を超える場合は約定金額に応じた手数料が発生します(55円~1,070円)。手数料が発生した場合、その1%が楽天ポイントとして還元されます。
大口優遇制度もあり、一定の条件を満たすと手数料が割引されたり、ポイント還元率がアップしたりします。楽天ポイントを貯めたい方や、ある程度の取引量がある方におすすめのコースです。
信用取引の手数料も、超割コースでは約定金額に応じて99円~385円が発生しますが、こちらもポイントバックの対象です。ポイントを活用しながら投資をしたい方は、超割コースを選ぶとよいでしょう。
「いちにち定額コース」は、1日の取引金額の合計で手数料が決まるコースです。1日の取引金額が100万円以下なら手数料無料、100万円を超えると取引金額に応じて手数料が発生します(100万円超で2,200円、200万円超で4,400円など)。
複数の銘柄を頻繁に売買する方や、デイトレードをする方に向いています。1日に何回取引しても、合計金額で手数料が計算されるため、取引回数が多い方ほどお得になります。
ただし、少額取引が中心の方や、月に数回しか取引しない方は、ゼロコースや超割コースのほうがお得になる可能性が高いです。自分の取引スタイルに合わせて、最適なコースを選びましょう。
楽天証券とSBI証券を比較
楽天証券とSBI証券は、ネット証券の2大巨頭として常に比較されます。どちらを選ぶべきか、具体的に比較していきましょう。
楽天証券とSBI証券の基本スペックを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
| 口座数 | 約1,200万口座 | 約1,500万口座 |
| 投資信託取扱数 | 約2,550本 | 約2,600本 |
| 外国株取扱国 | 6カ国 | 8カ国 |
| 米国株取扱数 | 約4,500銘柄 | 約5,000銘柄 |
| IPO取扱数(2024年) | 56銘柄 | 78銘柄 |
| つみたてNISA対象 | 約200本 | 約271本 |
基本スペックでは、SBI証券がやや優勢です。口座数、投資信託取扱数、外国株取扱国、IPO取扱数のすべてでSBI証券が上回っています。特にIPO取扱数の差は大きく、IPO投資を重視する方はSBI証券が有利でしょう。
ただし、楽天証券も十分な商品ラインナップを備えており、一般的な投資ニーズには十分対応できます。米国株も約4,500銘柄と豊富で、GAFAMなどの主要企業には問題なく投資できます。
手数料とポイント還元を比較すると、以下のようになります。
| 項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
| 国内株式手数料 | 原則無料(ゼロコース) | 原則無料 |
| クレカ積立還元率 | 0.5%~1.0% | 0.5%~5.0% |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント | Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイント |
| ポイント投資 | 可能 | 可能 |
手数料面では、両社とも国内株式の取引手数料が原則無料で、大きな差はありません。ただし、クレカ積立のポイント還元率では、SBI証券が最大5.0%(三井住友カード プラチナプリファード利用時)と圧倒的に高くなっています。楽天証券は最大1.0%(楽天プレミアムカード利用時)なので、ポイント還元率を重視する方はSBI証券が有利です。
一方、楽天証券は楽天経済圏との連携が強みです。楽天市場、楽天銀行、楽天カードなど、他の楽天サービスと組み合わせることで、トータルでのポイント還元率を高められます。楽天経済圏をすでに活用している方は、楽天証券のほうが使い勝手が良いでしょう。
楽天証券とSBI証券、どちらを選ぶべきかは、あなたの投資スタイルや利用しているサービスによって異なります。
もちろん、両方の口座を開設して使い分けることも可能です。楽天証券でNISA・つみたてNISAを運用し、SBI証券でIPO投資や外国株投資をするなど、それぞれの強みを活かした使い方もおすすめです。
楽天ポイント投資の始め方
楽天証券の最大の魅力である楽天ポイント投資について、詳しく解説します。
楽天ポイント投資は、楽天ポイントを使って投資信託や国内株式を購入できるサービスです。楽天市場や楽天カードで貯めたポイントを投資に回せるため、実質的にリスクゼロで投資体験ができます。「ポイントだから損しても気にならない」という心理的なハードルの低さが、投資初心者にとって大きなメリットです。
投資に使えるのは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは対象外です。楽天市場のキャンペーンで獲得した期間限定ポイントは、楽天市場や楽天トラベルなど他のサービスで使いましょう。
通常ポイントは、楽天カードの利用や楽天銀行の取引、楽天証券での取引などで貯まります。
ポイント投資の設定は簡単で、楽天証券のサイトやアプリから「ポイント利用設定」を行うだけです。投資信託の購入時に、使用するポイント数を指定できます。「すべて使う」「一部使う」「使わない」を選択できるため、柔軟に活用できます。
楽天ポイント投資をすると、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象にもなります。「楽天証券でポイント投資+マネーブリッジ設定」で楽天市場でのポイント還元率が+0.5倍になるため、楽天市場をよく利用する方にとってはさらにお得です。
楽天ポイント投資を効果的に活用するための戦略を紹介します。
ポイント投資は、「投資を始めるきっかけ」として非常に優れた仕組みです。まずはポイントで投資を体験し、慣れてきたら現金での投資に移行するのがおすすめです。
楽天経済圏を活用した最適化戦略
楽天証券の真の価値は、楽天経済圏全体で活用することで最大化されます。具体的な最適化戦略を見ていきましょう。
楽天経済圏の最適化の基本は、楽天銀行・楽天証券・楽天カードの三位一体活用です。この3つを連携させることで、ポイント還元率を最大化し、資金管理も効率化できます。
まず、楽天銀行と楽天証券を「マネーブリッジ」で連携させます。これにより、楽天銀行の普通預金金利が年0.10%(税引前)に優遇されます。自動入出金(スイープ)機能も使えるようになり、証券取引の際に楽天銀行から自動的に資金が振り替えられるため、入金の手間がなくなります。
次に、楽天カードで楽天証券のクレカ積立を設定します。月5万円まで積立でき、積立額の0.5%~1.0%のポイントが貯まります。楽天プレミアムカードなら1.0%還元なので、月5万円の積立で年間6,000ポイントが貯まる計算です。
楽天銀行の引き落とし口座を楽天カードに設定すると、楽天カードの利用額に応じて楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントを楽天証券のポイント投資に回すことで、ポイントを無駄なく資産形成に活用できます。
この三位一体の連携により、「楽天カードで生活費を支払う→ポイントが貯まる→ポイントで投資する→投資でさらにポイントが貯まる」という好循環が生まれます。楽天経済圏をフル活用すれば、年間で数万円分のポイントを投資に回すことも可能です。
楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用することで、楽天市場でのポイント還元率を最大化できます。楽天証券でポイント投資をすると、SPUの対象になり、楽天市場でのポイント還元率が+0.5倍になります。
SPUの条件は複数あり、楽天モバイル契約、楽天ひかり契約、楽天カード利用、楽天銀行+楽天カード引き落とし、楽天証券ポイント投資など、様々なサービスを組み合わせることで還元率を高められます。最大で+16倍(通常の1倍と合わせて17倍)まで引き上げることも可能です。
例えば、楽天市場で月10万円の買い物をする場合、SPUが10倍なら10,000ポイントが貯まります。このポイントを楽天証券で投資に回せば、実質的に月10,000円の積立投資ができることになります。楽天市場をよく利用する方にとって、SPUは非常に強力な資産形成ツールです。
ただし、SPUの条件は変更されることがあるため、定期的に最新情報を確認しましょう。過去にはSPU条件の改悪もあったため、楽天経済圏に依存しすぎるのもリスクがあります。他の証券会社やポイントサービスも併用して、リスク分散することをおすすめします。
楽天証券の口座開設は、オンラインで簡単に手続きできます。具体的な流れを見ていきましょう。
楽天証券の口座開設は、以下の5ステップで完了します。
最短翌営業日で取引を始められるため、すぐに投資を始めたい方にも便利です。口座開設費用や口座維持費は無料なので、気軽に開設できます。
口座開設に必要な書類は、以下のとおりです。
「スマホで本人確認」を選択する場合は、マイナンバーカードまたは運転免許証+通知カードの組み合わせが必要です。マイナンバーカードがあれば、1枚で本人確認とマイナンバー確認が完了するため、最もスムーズです。
注意点として、以下の点に気をつけましょう。
口座開設後は、楽天銀行とのマネーブリッジ設定、楽天カードのクレカ積立設定、ポイント利用設定などを行うことで、楽天証券のメリットを最大限に活用できます。
楽天証券以外のおすすめ証券会社5社
楽天証券が合わない場合や、併用を検討している方のために、おすすめの証券会社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、口座数約1,500万を誇る国内最大手のネット証券です。投資信託約2,600本、IPO年間78銘柄、外国株8カ国と、商品ラインナップの豊富さが魅力です。クレカ積立のポイント還元率も最大5.0%と業界トップクラスで、総合力では楽天証券を上回ります。
楽天経済圏にこだわりがない方、IPO投資を重視する方、幅広い外国株に投資したい方におすすめです。楽天証券と併用して、それぞれの強みを活かした使い分けも効果的です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つネット証券です。米国株の取扱数は約5,000銘柄と業界トップクラスで、米国ETFの買付手数料が実質無料(キャッシュバック)になるサービスもあります。米国株投資をメインにしたい方に最適です。
NISA口座でのクレカ積立還元率が1.1%と高く、マネックスポイントはAmazonギフト券やdポイントに交換できます。米国株投資と日本株投資をバランスよく行いたい方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、1918年創業の老舗証券会社で、サポート体制の充実が特徴です。電話サポートの対応が丁寧で、初心者でも安心して利用できます。25歳以下は国内株式の取引手数料が無料になるため、若年層にもおすすめです。
1日の取引金額が50万円以下なら手数料無料で、少額取引が中心の方にも向いています。投資信託の取扱数は約1,900本と十分で、NISA・つみたてNISAにも対応しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数(残あり口座) | 約105.3万口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 約定代金 × 最大1.265%(税込) ※最低手数料2,750円(税込) 【米国株式】 約定代金 × 0.495%(税込) ※最低手数料22米ドル(税込) ※手数料は取引チャネルや銘柄により異なります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 29銘柄 ※2025年時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式(約4,000銘柄) / 米国株式 / 投資信託(約285本) |
| 投資信託 | 約4,054本 ※2025年7月時点 |
| 外国株 | 米国株:約4,500銘柄 その他外国株:取扱限定的 |
| 取引ツール(PC) | オンライントレード(WEB) 専用取引アプリ(PC版) |
| スマホアプリ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券アプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行(即時入出金サービス対応) |
| ポイント投資・付与 | なし(ポイント投資制度は未対応) |
| 口座開設スピード | 通常2〜3営業日 ※オンライン申込後、書類提出状況により変動 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーの合弁による証券会社です。大手の安心感と、対面サポートが受けられる点が魅力です。口座数は約1,800万と業界トップクラスです。
IPO取扱数は年間21銘柄、主幹事案件は年間9社と、IPO投資にも強みがあります。投資初心者で、対面でのサポートを受けたい方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 非公開 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 ~5万円:55円 ~10万円:88円 ~20万円:106円 ~50万円:198円 ~100万円:374円 ~150万円:440円 ~300万円:660円 300万円超:880円※信用取引手数料は0円、25歳以下は実質手数料0円(キャッシュバック) |
| NISA対応 | 〇(新NISA・成長投資枠/国内株・米国株、取引手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 取扱なし |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 |
| 投資信託 | 取扱なし |
| 外国株 | 米国株:約1,950銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | DMM株 PRO+ / DMM株 STANDARD |
| スマホアプリ | DMM株アプリ(かんたんモード/ノーマルモード) |
| 提携銀行口座 | 約340行に対応(ゆうちょ、みずほ、三菱UFJ、住信SBIなど) |
| ポイント投資・付与 | 取引手数料の1%をDMM株ポイントで還元(1pt=1円で現金化可) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマホでスピード本人確認) |
DMM株は、DMMグループが運営するネット証券です。25歳以下は国内株式の取引手数料が実質無料(キャッシュバック)になるため、若年層に人気があります。米国株も約1,950銘柄と充実しており、取引手数料も業界最安水準です。
ただし、投資信託の取扱がなく、つみたてNISAには対応していません。個別株投資をメインにしたい若年層におすすめの証券会社です。
楽天証券は、楽天ポイントが貯まる・使える、手数料が安い、楽天経済圏と連携できるなど、多くのメリットを持つネット証券です。特に楽天市場や楽天カードを日常的に使っている方にとって、非常に相性の良い証券会社と言えるでしょう。
一方で、IPO取扱数の少なさ、ポイント制度の改悪、外国株取扱国の限定性などのデメリットもあります。これらのデメリットが自分の投資スタイルに影響するかどうかを考えて、口座開設を判断しましょう。
楽天証券がおすすめなのは、楽天経済圏ユーザー、ポイント投資をしたい方、NISA・つみたてNISAで長期投資をしたい方です。IPO投資を重視する方や、幅広い外国株に投資したい方は、SBI証券など他の証券会社も検討してみてください。
複数の証券会社を併用して、それぞれの強みを活かした使い分けをするのもおすすめです。楽天証券でNISA・つみたてNISAを運用し、SBI証券でIPO投資をするなど、自分に合った投資スタイルを見つけましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
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