野村證券アプリの評判は?|機能と使い方を解説

証券会社を選ぶとき、手数料の違いで年間数万円もの差が出ることをご存じですか。
同じ銘柄を同じタイミングで売買しても、証券会社によって手数料が大きく異なります。
2023年以降、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券が相次いで手数料無料化を実施し、投資環境は大きく変わりました。
この記事では、主要証券会社の手数料を取引金額別に比較し、あなたの投資スタイルに合った証券会社の選び方を解説します。
手数料以外の重要なポイントや、投資スタイル別のおすすめ証券会社もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
証券会社の手数料とは?
証券会社の手数料とは、株式や投資信託などの金融商品を売買する際に証券会社に支払う費用のことです。
手数料は投資のリターンに直接影響するため、できるだけ抑えることが資産形成の基本となります。
手数料の仕組みを理解することで、自分に合った証券会社を選べるようになります。ここでは、手数料の基本的な種類と特徴を解説します。
株式取引には「現物取引」と「信用取引」の2種類があり、それぞれ手数料体系が異なります。
現物取引は自己資金で株式を売買する取引で、初心者の方はまずこちらから始めるのが一般的です。
信用取引は証券会社から資金や株式を借りて取引する方法で、現物取引よりも手数料が安く設定されていることが多いです。
ただし、信用取引には別途金利や貸株料がかかる点に注意が必要です。
2023年以降、SBI証券や楽天証券では条件を満たすと現物取引・信用取引ともに手数料が無料になりました。これにより、投資家の取引コストは大幅に削減されています。
証券会社の手数料体系には、大きく分けて「1約定制」と「1日定額制」の2種類があります。
1約定制は1回の取引ごとに手数料が発生する仕組みで、少額取引や取引回数が少ない方に適しています。
一方、1日定額制は1日の取引金額の合計に対して手数料が決まる仕組みです。
例えば松井証券では、1日の約定代金が50万円以下なら手数料が無料になります。デイトレードなど1日に複数回取引する方におすすめです。
自分の取引スタイルに合わせて手数料体系を選ぶことで、無駄なコストを削減できます。
多くの証券会社では手数料コースを途中で変更できるので、実際に取引してみて自分に合う方を選びましょう。
証券会社は大きく「ネット証券」と「対面証券」に分かれ、手数料には大きな差があります。
下の表で主な違いを確認してみましょう。
| 項目 | ネット証券 | 対面証券 |
| 手数料水準 | 低い~無料 | 高い |
| 取引方法 | インターネット | 店舗・電話 |
| 担当者 | なし | あり |
| 向いている人 | 自分で判断できる人 | 相談しながら進めたい人 |
ネット証券は店舗を持たず、人件費を抑えているため手数料が安く設定されています。
SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券では、条件を満たせば国内株式の売買手数料が無料です。
対面証券は野村證券やSMBC日興証券などが代表的で、担当者に相談しながら投資できる安心感がありますが、手数料は高めです。
例えば100万円の取引で、ネット証券なら無料のところ、対面証券では数千円かかることもあります。
初心者の方でも、基本的な知識を身につければネット証券で十分に取引できます。手数料を抑えたい方は、まずネット証券から始めることをおすすめします。
証券会社の手数料は取引金額によって大きく変わります。
ここでは、主要証券会社の手数料を10万円・50万円・100万円の取引金額別に比較します。
実際の取引金額に近い条件で比較することで、自分にとって最もお得な証券会社が見つかります。
なお、手数料は2025年12月時点の情報です。最新の情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
10万円以下の少額取引は、投資初心者の方が最も利用する金額帯です。
下の表で主要証券会社の手数料を比較してみましょう。
| 証券会社 | 現物取引(税込) | 信用取引(税込) |
| SBI証券 | 0円 | 0円 |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 |
| マネックス証券 | 55円 | 99円 |
| 松井証券 | 0円 | 0円 |
| DMM株 | 55円 | 0円 |
10万円以下の取引では、SBI証券・楽天証券・松井証券が手数料無料で最もお得です。
年間100回取引すると仮定した場合、手数料が55円の証券会社では年間5,500円のコストがかかりますが、無料の証券会社ならゼロです。
50万円前後の取引は、ある程度投資に慣れてきた方が利用する金額帯です。
この金額帯でも手数料の差は大きく開きます。
| 証券会社 | 現物取引(税込) | 信用取引(税込) |
| SBI証券 | 0円 | 0円 |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 |
| マネックス証券 | 275円 | 198円 |
| 松井証券 | 0円 | 0円 |
| DMM株 | 198円 | 0円 |
50万円の取引でも、SBI証券・楽天証券・松井証券が手数料無料で優位です。
月に10回取引する場合、手数料が275円の証券会社では年間33,000円のコストになりますが、無料の証券会社なら全額節約できます。
100万円以上の取引は、まとまった資金で投資する方の金額帯です。
この金額帯になると、手数料の差がより顕著になります。
| 証券会社 | 現物取引(税込) | 信用取引(税込) |
| SBI証券 | 0円 | 0円 |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 |
| マネックス証券 | 535円 | 385円 |
| 松井証券 | 1,100円 | 1,100円 |
| DMM株 | 374円 | 0円 |
100万円の取引では、SBI証券・楽天証券が完全無料で最もお得です。
松井証券は1日定額制のため、100万円を超えると手数料が発生します。
月に5回取引する場合、手数料が535円の証券会社では年間32,100円のコストがかかります。
手数料は長期的に見ると大きな差になります。自分の取引金額に合わせて、最もコストを抑えられる証券会社を選びましょう。
手数料無料化の動き
2023年以降、証券業界では手数料無料化の波が広がっています。
SBI証券が「ゼロ革命」、楽天証券が「ゼロコース」を開始し、国内株式の売買手数料が条件付きで無料になりました。これは投資家にとって大きなメリットです。
ここでは、手数料無料化の最新動向と、その仕組みについて詳しく解説します。
楽天証券は2023年10月1日から「ゼロコース」をスタートしました。
ゼロコースでは、国内株式の現物取引・信用取引の手数料が約定代金に関わらず0円になります。
楽天証券ゼロコースの特徴
利用条件:SORとRクロスの利用に同意するだけ
対象取引:国内株式の現物取引・信用取引
単元未満株:かぶミニも手数料無料(スプレッド0.22%)
SORは複数の市場から最良の価格を選んで注文を執行する仕組みで、投資家にとって有利な価格で約定できる可能性が高まります。
また、ゼロコースでは単元未満株サービス「かぶミニ」の売買手数料も無料ですが、約定金額の0.22%がスプレッドとして発生する点に注意が必要です。
外国株式や先物・オプション取引の手数料1%がポイント還元される特典もあります。
SBI証券は2023年9月30日から「ゼロ革命」を開始しました。
インターネットコースを選択し、取引報告書などを電子交付に設定するだけで、国内株式の売買手数料が約定金額に関わらず無料になります。
SBI証券ゼロ革命の特徴
利用条件:電子交付設定のみ
対象取引:現物取引・信用取引・S株(単元未満株)
新NISA:米国株式と海外ETFの売買手数料も無料
ゼロ革命の対象は、現物取引・信用取引・S株(単元未満株)のすべてです。
特にS株は完全無料で、スプレッドなどの隠れたコストも一切かかりません。これは主要ネット証券の中でSBI証券だけの強みです。
さらに、2024年からの新NISA口座では、米国株式と海外ETFの売買手数料も無料になりました。
国内株式だけでなく、海外投資でもコストを抑えられる点が大きな魅力です。
証券会社が手数料を無料にできる理由は、取引手数料以外の収益源を確保しているためです。
主な収益源として、以下のようなものがあります。
楽天証券のゼロコースでは、Rクロス(ダークプール)を利用することで、東証より有利な価格で約定した場合の差額を収益としています。
SBI証券も同様に、多様な金融商品の取り扱いで収益を確保し、手数料無料化を実現しています。
注意点として、手数料無料の対象はインターネット取引のみで、電話注文などは有料になります。また、信用取引では別途金利や貸株料がかかります。無料化の条件や対象範囲を事前に確認しておきましょう。
手数料が安い証券会社ランキング5社
手数料の安さで証券会社を選ぶなら、以下の5社がおすすめです。
各社の特徴を理解して、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。
ここでは、手数料の安さを基準にランキング形式でご紹介します。
SBI証券は主要ネット証券の一つで、「ゼロ革命」により国内株式の売買手数料が完全無料です。
電子交付設定をするだけで、現物取引・信用取引・S株(単元未満株)のすべてが無料になります。
SBI証券の特徴
手数料:国内株式売買手数料無料
商品数:投資信託約2,600本、米国株約5,000銘柄
ポイント:5種類から選択可能
単元未満株:S株が完全無料(スプレッドなし)
特にS株は他社のようなスプレッドもなく完全無料なので、少額投資から始めたい方に最適です。
投資信託は約2,600本、米国株は約5,000銘柄と商品ラインナップも充実しています。
Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイントの5種類から選べるポイントプログラムも魅力で、取引や保有残高に応じてポイントが貯まります。
楽天証券は「ゼロコース」により、国内株式の現物取引・信用取引の手数料が無料です。
SORとRクロスの利用に同意するだけで、約定金額に関わらず手数料がかかりません。
楽天証券の特徴
手数料:国内株式売買手数料無料
商品数:投資信託約2,550本、米国株約4,500銘柄
ポイント:楽天ポイントが貯まる・使える
ツール:マーケットスピードⅡが高機能
楽天経済圏を活用している方には特におすすめで、楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで投資もできます。
投資信託は約2,550本、米国株は約4,500銘柄と充実しています。
取引ツール「マーケットスピードⅡ」は高機能で使いやすく、日本経済新聞の記事が無料で読める「日経テレコン」も利用できます。
DMM株は25歳以下なら国内株式の現物取引手数料が実質無料(キャッシュバック)になります。
26歳以上でも、現物取引は55円~880円、信用取引は0円と業界最安水準です。
DMM株の特徴
手数料:25歳以下実質無料、信用取引0円
米国株:約1,950銘柄
ツール:DMM株 PRO+が高機能
注意点:投資信託の取り扱いなし
米国株取引にも強く、約1,950銘柄を取り扱っています。
取引ツール「DMM株 PRO+」は高機能で、デイトレーダーにも人気があります。
投資信託の取り扱いがない点は注意が必要ですが、株式取引をメインにする方には手数料の安さが魅力です。
GMOクリック証券は2025年9月1日から、株式(現物・信用)と投資信託の取引手数料を条件なしで完全無料化しました。
電子交付設定などの条件もなく、誰でも手数料無料で取引できます。
GMOクリック証券の特徴
手数料:条件なしで完全無料
商品数:投資信託約120本、米国株約4,300銘柄
1日定額制:100万円以下無料
ツール:Platフォームが高機能
1日定額制では、現物・信用取引の合計で100万円以下なら手数料無料です。
投資信託は約120本、米国株は約4,300銘柄と、商品ラインナップも充実しています。
取引ツール「Platフォーム」は高機能で、CFD取引やFX取引にも強みがあります。
松井証券は1日定額制で、1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料です。
さらに25歳以下なら、約定金額に関わらず手数料が無料になります。
松井証券の特徴
手数料:1日50万円以下無料、25歳以下完全無料
商品数:投資信託約1,900本、米国株約4,900銘柄
サポート:HDI三つ星を11年連続獲得
歴史:創業100年以上の老舗証券会社
創業100年以上の老舗証券会社で、サポート体制が充実している点が特徴です。
HDI-Japan主催の「問合せ窓口格付け」で最高評価の三つ星を11年連続で獲得しています。
投資信託は約1,900本、米国株は約4,900銘柄と商品も豊富です。初心者の方でも安心して利用できる証券会社です。
手数料以外で比較したい5つのポイント
証券会社を選ぶとき、手数料だけに注目するのは危険です。
取扱商品の種類、ツールの使いやすさ、サポート体制など、総合的に判断することが大切です。
ここでは、手数料以外で比較したい重要なポイントを5つご紹介します。
証券会社によって取り扱う商品や銘柄数は大きく異なります。
国内株式だけでなく、米国株・投資信託・債券・IPOなど、幅広い商品を扱っている証券会社を選ぶと、投資の選択肢が広がります。
例えばSBI証券は投資信託約2,600本、米国株約5,000銘柄と充実しています。一方、DMM株は投資信託の取り扱いがないため、株式取引のみを考えている方に向いています。
将来的に投資の幅を広げたい方は、取扱商品が豊富な証券会社を選んでおくと、口座を複数持つ手間が省けます。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)は、税制優遇を受けながら資産形成できる制度です。
証券会社によって、NISA対応の投資信託の本数やiDeCoの商品ラインナップが異なります。
2024年からの新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。
SBI証券や楽天証券は、つみたて投資枠対応の投資信託が200本以上あり、選択肢が豊富です。
長期的な資産形成を考えている方は、NISA・iDeCoに強い証券会社を選びましょう。
取引ツールの使いやすさは、投資の効率に直結します。
特にデイトレードや短期売買をする方は、注文のスピードやチャートの見やすさが重要です。
楽天証券の「マーケットスピードⅡ」やSBI証券の「HYPER SBI 2」は、高機能で多くの投資家に支持されています。
スマホアプリの使いやすさも重要で、外出先でもスムーズに取引できるかチェックしましょう。
多くの証券会社では口座開設後にツールを無料で試せるので、実際に使ってみて自分に合うか確認することをおすすめします。
証券会社によっては、取引や保有残高に応じてポイントが貯まるプログラムがあります。
貯まったポイントは、投資に使えたり、他のサービスで利用できたりします。
SBI証券はVポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・PayPayポイントの5種類から選べます。
楽天証券は楽天ポイントが貯まり、楽天市場でのお買い物にも使えます。
普段使っているポイントサービスと連携できる証券会社を選ぶと、ポイントを効率よく貯められます。
投資初心者の方は、サポート体制が充実している証券会社を選ぶと安心です。
電話・チャット・メールなど、複数の問い合わせ方法があるか、対応時間は長いかを確認しましょう。
松井証券はサポート体制に定評があり、HDI-Japanの「問合せ窓口格付け」で最高評価の三つ星を11年連続で獲得しています。
初心者向けのセミナーや投資情報の提供も充実しています。
困ったときにすぐ相談できる環境があると、安心して投資を続けられます。
証券会社選びで迷ったら、自分の投資スタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
投資の目的や経験、取引頻度によって最適な証券会社は変わります。
ここでは、4つの投資スタイル別におすすめの証券会社をご紹介します。
投資初心者の方や少額から始めたい方には、SBI証券・楽天証券・松井証券がおすすめです。
これらの証券会社は手数料が安く、サポート体制も充実しています。
SBI証券のS株(単元未満株)なら、数百円から株式投資を始められます。完全無料で取引できるため、少額投資でも手数料負担がありません。
楽天証券の「かぶミニ」も1,000円から積立投資ができます。
初心者向けの投資情報やセミナーも豊富で、分からないことがあればすぐに調べられます。
まずは少額から始めて、慣れてきたら投資額を増やしていくのが良いでしょう。
NISA口座を活用すれば、運用益が非課税になるため、初心者の方は必ず開設しておきましょう。
長期投資やつみたてNISAを中心に考えている方には、SBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめです。
これらの証券会社は、つみたて投資枠対応の投資信託が200本以上あり、選択肢が豊富です。
楽天証券では、楽天カードで投資信託を積立購入すると、最大1%の楽天ポイントが貯まります。
SBI証券も三井住友カードで積立すると、最大5%のVポイントが貯まります(カードのランクによる)。
長期投資では、手数料の安さよりも商品の質や分散投資のしやすさが重要です。
低コストのインデックスファンドを中心に、バランス良くポートフォリオを組みましょう。
自動積立設定をしておけば、毎月決まった日に自動で買付されるため、忙しい方でも無理なく続けられます。
短期売買やデイトレードをする方には、松井証券・GMOクリック証券・DMM株がおすすめです。
これらの証券会社は、1日定額制の手数料プランがあり、取引回数が多くてもコストを抑えられます。
松井証券は1日の約定代金が50万円以下なら手数料無料で、デイトレ信用なら返済期日が当日中の取引の手数料も無料です。
GMOクリック証券も1日100万円以下なら手数料無料です。
取引ツールの高速性も重要で、注文の遅延が少ない証券会社を選びましょう。
板情報やチャートの更新速度、注文方法の豊富さもチェックポイントです。
短期売買では手数料以外にも、スプレッドや約定力(注文が成立しやすいか)も重要です。実際に取引してみて、自分に合うか確認しましょう。
米国株や外国株に投資したい方には、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・moomoo証券がおすすめです。
これらの証券会社は、米国株の取扱銘柄数が多く、為替手数料も比較的安いです。
SBI証券は米国株約5,000銘柄、楽天証券は約4,500銘柄を取り扱っています。
NISA口座なら米国株の売買手数料も無料になるため、長期的に米国株に投資したい方に最適です。
マネックス証券は米国株取引に強く、銘柄分析ツールや情報提供が充実しています。
moomoo証券は米国株の取引手数料が業界最安水準で、24時間取引にも対応しています。
為替手数料や取引時間、情報提供の充実度を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
手数料で損しないための3つの注意点
手数料を抑えることは大切ですが、見落としがちなコストや注意点もあります。
隠れたコストを把握し、年間の取引コストを計算することで、本当にお得な証券会社を選べます。
ここでは、手数料で損しないための3つの注意点を解説します。
証券会社の手数料は、売買手数料だけではありません。
以下のような隠れたコストがあることを知っておきましょう。
例えば楽天証券の「かぶミニ」は売買手数料が無料ですが、約定金額の0.22%がスプレッドとして発生します。
10万円の取引なら220円のコストがかかる計算です。
外国株取引では、為替手数料も重要です。SBI証券や楽天証券は1ドルあたり25銭ですが、住信SBIネット銀行を経由すると為替手数料を抑えられます。
売買手数料だけでなく、総合的なコストを比較して証券会社を選びましょう。
手数料が安いかどうかは、年間でどれくらい取引するかによって変わります。
自分の取引頻度や金額を想定して、年間の取引コストを計算してみましょう。
例えば、月に10回、1回あたり50万円の取引をする場合を比較してみます。
手数料が275円の証券会社なら、年間で33,000円(275円×10回×12ヶ月)のコストがかかります。一方、手数料無料の証券会社ならゼロです。
1日定額制の場合は、1日の取引金額の合計で手数料が決まります。
松井証券なら1日50万円以下は無料なので、少額取引を複数回する方に向いています。
自分の取引スタイルに合わせて、最もコストを抑えられる手数料プランを選びましょう。
途中でプラン変更もできるので、実際に取引してみて調整するのも良いでしょう。
証券会社を乗り換える際には、株式の移管手数料がかかる場合があります。
移管元の証券会社で1銘柄あたり数千円の手数料が発生することが多いです。
ただし、移管先の証券会社が移管手数料を負担してくれるキャンペーンを実施していることもあります。
SBI証券や楽天証券では、他社からの移管手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを定期的に行っています。
NISA口座を移管する場合は、年に1回しか変更できないため注意が必要です。また、移管手続きには1〜2週間かかることもあるため、余裕を持って手続きしましょう。
複数の証券口座を持つことも一つの方法です。用途別に使い分けることで、それぞれの証券会社の強みを活かせます。
手数料が安いからといって、サービスの質が低いわけではありません。SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券は、金融庁に登録された正規の証券会社で、投資者保護基金にも加入しています。
ネット証券は店舗を持たず、システム化を進めることで人件費を抑えているため、手数料を安くできます。むしろ、取引ツールや情報提供は大手対面証券に劣らないレベルです。
証券会社を選ぶ際は、金融庁の登録番号があるか、投資者保護基金に加入しているかを確認しましょう。大手ネット証券なら安心して利用できます。
手数料無料化には、いくつかの条件や注意点があります。SBI証券の「ゼロ革命」は電子交付設定が必要で、楽天証券の「ゼロコース」はSORとRクロスの利用が必須です。
また、手数料無料の対象はインターネット取引のみで、電話注文などは有料になります。信用取引では別途金利や貸株料がかかる点も理解しておきましょう。
楽天証券の「かぶミニ」のように、手数料は無料でもスプレッドが発生するケースもあります。無料化の条件や対象範囲を事前に確認することが大切です。
取引頻度や金額によって、お得な手数料プランは変わります。1約定制は1回の取引ごとに手数料が発生するため、取引回数が少ない方に向いています。
1日定額制は1日の取引金額の合計で手数料が決まるため、1日に複数回取引する方やデイトレーダーにおすすめです。松井証券なら1日50万円以下は無料なので、少額取引を複数回する方に最適です。
多くの証券会社では手数料プランを途中で変更できるので、実際に取引してみて自分に合う方を選びましょう。
NISA口座での取引は、多くの証券会社で手数料が無料または優遇されています。SBI証券や楽天証券では、NISA口座での国内株式・米国株式・投資信託の売買手数料が無料です。
NISA口座は運用益が非課税になるだけでなく、手数料も優遇されるため、長期投資をする方は必ず活用しましょう。つみたて投資枠では、対象の投資信託の買付手数料がすべて無料です。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、手数料やサービス内容を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
株式取引の手数料は、原則として売却時の譲渡所得から差し引くことができます。特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合は、証券会社が自動的に計算してくれるため、確定申告は不要です。
一般口座や特定口座(源泉徴収なし)を利用している場合は、確定申告で手数料を必要経費として申告できます。取引報告書に記載されている手数料を合計して申告しましょう。
NISA口座での取引は非課税のため、確定申告は不要です。ただし、NISA口座での損失は他の口座の利益と相殺できない点に注意しましょう。
複数の証券口座を持つことで、それぞれの証券会社の強みを活かせます。例えば、国内株式はSBI証券、米国株はマネックス証券、IPOは野村證券など、用途別に使い分けることができます。
また、システム障害などのリスク分散にもなります。1つの証券会社でトラブルが発生しても、他の証券会社で取引を続けられます。
ただし、口座が増えると管理が煩雑になるため、最初は1〜2社から始めて、必要に応じて増やしていくのが良いでしょう。NISA口座は1人1口座のため、メインで使う証券会社で開設しましょう。
証券会社の手数料は、投資のリターンに直接影響する重要な要素です。
2023年以降、SBI証券や楽天証券が手数料無料化を実施し、投資環境は大きく改善されました。
手数料を比較する際は、売買手数料だけでなく、為替手数料やスプレッドなどの隠れたコストにも注意しましょう。
自分の取引頻度や金額に合わせて、年間の取引コストを計算することが大切です。
手数料以外にも、取扱商品の種類、NISA・iDeCoへの対応、取引ツールの使いやすさ、ポイント還元、サポート体制など、総合的に比較して証券会社を選びましょう。
初心者の方は、SBI証券・楽天証券・松井証券など、手数料が安くサポート体制が充実している証券会社から始めるのがおすすめです。
長期投資やつみたてNISAを中心に考えている方は、商品ラインナップが豊富な証券会社を選びましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。手数料やサービス内容は変更される可能性があるため、最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
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