ネット証券の口座開設で銀行口座はどう選ぶ?連携メリットと始め方まとめ【2025年版】

dポイントが毎月のお買い物で貯まっていくけれど、使い道に困っていませんか。
実は、そのdポイントを投資に回して資産を増やす方法があります。
ネット証券とdポイントを組み合わせることで、元手ゼロから投資を始められるだけでなく、投資するたびにポイントが貯まる好循環も生み出せます。
この記事では、dポイントが使えるネット証券5社の特徴や還元率を詳しく比較し、あなたに合った証券会社の選び方まで解説します。
目次
ネット証券とdポイントを連携させると、大きく分けて「dポイントで投資商品を購入する」「投資活動でdポイントを貯める」という2つの使い方ができます。
dポイント経済圏の拡大に伴い、複数の証券会社がdポイントに対応するようになりました。
それぞれの仕組みを詳しく見ていきましょう。
dポイントで株や投資信託を購入できるのは本当です。
dアカウントと証券口座を連携させることで、1ポイント=1円として金融商品の購入代金に充てられます。
マネックス証券では投資信託の買付にdポイントを利用でき、期間・用途限定ポイントも使用可能です。
SMBC日興証券の日興フロッギーでは、dポイントで個別株やETFを100円単位から購入できます。
大和コネクト証券でも、ひな株(単元未満株)やまいにち投信の買付にdポイントを使えます。
現金を使わずにポイントだけで投資を始められるため、投資初心者の方でも心理的なハードルが低くなります。
証券会社とdアカウントを連携すると、投資活動に応じてdポイントが貯まります。
ポイントが貯まる主なタイミングは、投資信託の保有残高に応じた付与、クレジットカード積立による還元、取引手数料に対するポイントバックなどです。
マネックス証券では投資信託の保有残高に応じて最大0.26%(年率)のdポイントが付与されます。
さらにdカードで積立投資を行うと、カードランクに応じて最大3.1%のポイント還元を受けられます。
SBI証券でもdポイントをメインポイントに設定すれば、投資信託の保有や株式取引でポイントが貯まります。
貯まったポイントを再投資に回すことで、複利効果を高められるのが魅力です。
キャンペーンなどで獲得した期間・用途限定dポイントも、一部の証券会社では投資に使えます。
通常、期間・用途限定ポイントは有効期限が短く、使い道が制限されていることが多いです。
しかし、SMBC日興証券の日興フロッギーやマネックス証券では、期間・用途限定ポイントでも投資信託や株式の購入が可能です。
大和コネクト証券でもひな株などの買付に期間・用途限定ポイントを利用できます。
失効しそうなポイントを金融資産に変えられるのは、dポイント投資ならではのメリットといえます。
ただし、ドコモの「dポイント運用(旧ポイント投資)」では期間・用途限定ポイントは使用できないので注意が必要です。
dポイントを活用できるネット証券は複数ありますが、それぞれ特徴や強みが異なります。
ここからは、主要5社のサービス内容を詳しく比較していきます。
自分の投資スタイルに合った証券会社を見つける参考にしてください。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約14,000,000口座 ※2025年3月10日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 |
【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円 【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円 ※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は口座数1,400万口座を超える国内最大級のネット証券です。
2022年2月からdポイントサービスに対応し、投資信託の保有残高や株式取引に応じてdポイントを貯められるようになりました。
取扱商品の豊富さと低コストな手数料体系が特徴で、国内株式の売買手数料は条件を満たせば無料です。
SBI証券でdポイントを貯めるには、まずdアカウントを連携してメインポイントをdポイントに設定します。
投資信託を保有していると、残高に応じて毎月ポイントが付与される「投信マイレージ」の対象となります。
新規口座開設時には100ポイントが付与され、国内株式の取引手数料に対しても1.1%のポイント還元があります。
友人を紹介すると年間最大15,000ポイントを獲得できるプログラムも用意されています。
ただし、クレカ積立で貯まるのはVポイントであり、dカードでのクレカ積立には対応していません。
SBI証券ではdポイントを投資に使うことはできません。
SBI証券で投資に使えるポイントはVポイントとPontaポイントに限られています。
貯まったdポイントはドコモの携帯料金への充当や、街のお店での買い物などに利用することになります。
dポイントを投資に使いたい場合は、マネックス証券や日興フロッギー、大和コネクト証券を検討しましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券はNTTドコモとの業務提携により、dポイント経済圏の中核を担う証券会社となりました。
2024年7月からdカード積立、同年9月からdポイント投資がスタートし、dポイントユーザーにとって最も相性の良い証券会社といえます。
米国株の取り扱いが豊富で、注文機能も充実しているのが特徴です。
マネックス証券のdカード積立は、カードランクによってポイント還元率が異なります。
dカード PLATINUMでは最大3.1%という業界トップクラスの還元率を誇ります。
dカード GOLDでNISA口座を利用すれば、積立金額に関わらず一律1.1%の還元を受けられます。
年会費無料のdカードでも、5万円以下の積立なら1.1%の還元率です。
毎月の積立金額は最大10万円まで設定でき、年間で数千円から数万円分のポイントを獲得できます。
eximoポイ活プランを契約している方は、dカード積立の還元率がさらにアップします。
通常の還元に加えて1.0%のdポイント(期間・用途限定)が追加で付与され、最大4.1%の還元を受けられます。
dカード積立開始記念キャンペーンの対象期間中であれば、さらに還元率が上乗せされます。
ahamoユーザー向けにも、dアカウント連携で毎月500ポイントがもらえるキャンペーンが実施されています。
ドコモユーザーであれば、マネックス証券でのdカード積立が最もポイントを貯めやすい選択肢となります。
(出典:資産所得倍増プラン – 内閣官房)
大和コネクト証券は大和証券グループのスマホ専業証券で、スマホアプリの操作性に優れています。
dポイント、Pontaポイント、永久不滅ポイントの3種類に対応しており、ポイントの月間利用上限は3万ポイントです。
1株から投資できる「ひな株」サービスで、少額から気軽に株式投資を始められます。
ひな株は、通常100株単位でしか購入できない株式を1株から購入できるサービスです。
取扱銘柄数は461銘柄(2025年10月時点)で、話題の銘柄から身近な企業まで幅広くラインナップされています。
dポイントを使って購入でき、買付約定金額の0.1%相当のdポイントが貯まります。
「ひな株つみたて」を利用すれば、毎月自動で積立投資を行うことも可能です。
スプレッド(取引コスト)は約0.5%かかりますが、少額から分散投資ができる点がメリットです。
大和コネクト証券の「株のタイムセール」は、対象銘柄を最大7%割引で購入できるお得なキャンペーンです。
1時間限定で開催され、割引率は1%、3%、5%、7%のいずれかがランダムで適用されます。
基準価格は開催日当日の終値となり、そこから割引された価格で購入できます。
参加条件を満たしていれば、dポイントを使って購入することも可能です。
翌日の株価が7%以上下落することは稀なため、短期売却でも利益を得やすい仕組みとなっています。
ただし、上限株数に達すると終了となるため、早い者勝ちの要素があります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約400万口座 |
| 取引手数料 | ダイレクトコース:137円~27,500円 総合コース:1,925円〜192,500円 |
| 投資信託 | 約1,000本 |
| ミニ株(単元未満株) | 非対応 |
| NISA対応 | 対応(つみたて投資枠・成長投資枠) |
| 外国株 | 2カ国以上 米国株:約2,200銘柄 |
| IPO取扱実績 | 年間52銘柄(2024年実績) |
| IPO主幹事件数 | 年間22社(2024年実績) |
| ポイントサービス | Vポイント / dポイント |
| 口座開設スピード | 最短即日 |
| 取引ツール(PC) | パワートレーダー / BRiSK |
| スマホアプリ | SMBC日興証券アプリ |
日興フロッギーは、SMBC日興証券が提供する投資初心者向けWebサービスです。
記事コンテンツから直接株式を購入できる独自性があり、投資を学びながら実践できます。
dポイントを使った株式投資(ポイ株)の草分け的存在で、2020年3月からdポイント投資に対応しています。
日興フロッギーでは、100万円以下の買付注文の手数料が0円です。
キンカブ(金額・株数指定取引)というサービスを利用して、100円単位で金額を指定して株を購入できます。
購入時にスプレッド(手数料相当)がかからないため、買いたい金額がそのまま投資に回ります。
100万円を超える買付の場合は、約定代金に1.0%のスプレッドが上乗せされます。
少額でコツコツ積み立てていく投資スタイルに適した手数料体系といえます。
買付手数料が無料でも、売却時には必ずスプレッドが発生します。
100万円以下の売却では約定代金に0.5%、100万円超では1.0%のスプレッドがかかります。
ただし、売却時には約定金額500円ごとに1ポイントのdポイントが付与されます。
実質的なコストは0.3%程度と考えることができますが、短期売買を繰り返すとコストがかさみます。
配当金や株主優待を狙った長期保有であれば、売却時のスプレッドを気にする頻度も減らせます。
約定タイミングが前場または後場の始値に限定される点も、事前に理解しておきましょう。
(出典:金融商品取引法について – 金融庁)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約480,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料】 ~10万円:108円 ~20万円:220円 ~50万円:385円 ~100万円:660円 ~150万円:1,100円 ~300万円:1,650円 以降100万円ごと:330円加算【1日定額コース】 ~100万円:0円 ~200万円:1,430円 以降100万円ごと:550円加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 非公開(公式サイトで要確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 投資信託(約480本) |
| 投資信託 | 約480本(すべて購入時手数料無料) |
| 外国株 | なし |
| 取引ツール(PC) | 岡三ネットトレーダーWEB2 / 岡三ネットトレーダーライト / 岡三RSS |
| スマホアプリ | 岡三カブスマホ / 岡三ネットトレーダースマホ |
| 提携銀行口座 | 公式サイトで確認(明記なし) |
| ポイント投資・付与 | dポイント |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマホで本人確認完了) |
岡三オンラインは岡三証券が運営するネット証券サービスで、投資信託の買付手数料がすべて無料です。
定額プランでは現物取引・信用取引それぞれ1日100万円まで株式手数料が0円となります。
dポイントクラブ会員番号を入力して口座開設すると、条件達成に応じてdポイントが付与されます。
IPO抽選の事前入金が不要なため、複数口座でIPO当選確率を上げたい方にも向いています。
ただし、米国株の取り扱いがないため、海外株投資を考えている方は別の証券会社を検討する必要があります。
dカードを使った投資信託の積立は、投資しながらポイントを貯められる一石二鳥の方法です。
ここでは、カードの種類ごとの還元率と、年会費とのバランスについて詳しく解説します。
自分に合ったカードを選んで、効率的にポイントを貯めましょう。
dカード PLATINUMは年会費29,700円(税込)で、dカード積立の還元率が最も高いカードです。
NISA口座で積立を行い、月間20万円以上のショッピング利用があれば、最大3.1%の還元率となります。
入会初年度はショッピング条件なしで最大3.1%の還元を受けられます。
年間の上限は37,200ポイントで、毎月10万円を積み立てると年間37,200ポイントを獲得できる計算です。
ドコモ携帯料金の最大20%還元やプライオリティ・パスなど、他の特典も充実しています。
投資とカード利用を積極的に行う方であれば、年会費を上回るメリットを得やすいでしょう。
dカード GOLDは年会費11,000円(税込)で、NISA口座での積立なら一律1.1%の還元率です。
毎月10万円を積み立てると年間13,200ポイントを獲得でき、年会費を上回る還元を受けられます。
ドコモ携帯料金の10%還元やケータイ補償(最大10万円)など、投資以外の特典も魅力です。
dカード積立開始記念キャンペーン期間中は、条件達成で最大5%の還元率にアップします。
ドコモユーザーで毎月の携帯料金が高い方は、ポイント還元だけで年会費の元を取りやすくなっています。
年会費無料のdカードでも、dカード積立でポイントを貯めることができます。
5万円以下の積立であれば還元率は1.1%となり、dカード GOLDと同じ水準です。
5万円超~7万円以下の場合は0.6%、7万円超~10万円以下の場合は0.2%と、金額が増えると還元率が下がります。
投資初心者で少額から始めたい方や、年会費をかけたくない方には十分な選択肢といえます。
まずはdカードで積立を始めて、投資金額が増えてきたらGOLDへのアップグレードを検討するのも一つの方法です。
マネックス証券では、d払い残高を使った投資信託の積立サービスも提供されています。
2025年7月31日から開始されたこのサービスでは、決済金額に対して0.5%のdポイントが還元されます。
月額100円から1円単位で積立設定が可能で、d払いアプリ内の「かんたん資産運用」メニューから申し込めます。
dカード積立との併用が可能で、合わせて月15万円まで積立投資ができます。
dカードを持っていない方でも、d払い残高があればポイント還元を受けながら積立投資を始められます。
(出典:No.1476 特定口座制度 – 国税庁)
dポイントが貯まったら、そのポイントを使って投資を行うことができます。
投資信託、個別株、積立投資など、ポイントの使い方にはいくつかの選択肢があります。
それぞれの方法を確認して、自分に合った活用法を見つけましょう。
マネックス証券では、dポイントを1ポイント=1円として投資信託の購入に充てられます。
dアカウント連携を行えば、期間・用途限定ポイントも含めて利用可能です。
金額指定買付で投資信託を購入する際に、ポイント利用を「全額利用」または「一部利用」から選択できます。
ただし、積立買付にはdポイントを直接使用できないため、スポット購入での利用となります。
投資信託はスプレッドがかからないため、ポイント投資で最もコスト効率が良い商品といえます。
SMBC日興証券の日興フロッギーでは、dポイントで個別株やETFを購入できます。
ポイント利用は100ポイント単位で、1注文あたり30,000ポイントが上限となっています。
2025年9月からは月間のdポイント利用上限が50,000ポイントに設定されました。
大和コネクト証券でも、ひな株の買付にdポイントを利用でき、月間利用上限は30,000ポイントです。
個別株投資ではスプレッドがかかりますが、配当金や株主優待を狙った長期投資には向いています。
dポイントを使った積立投資を継続するには、定期的にスポット購入を行う方法があります。
マネックス証券では、ポイントが貯まるたびに投資信託のスポット買付にdポイントを充てることができます。
日興フロッギーでは、毎月決まった日にポイントを使って株を購入する習慣をつけるのが効果的です。
キャンペーンで獲得した期間・用途限定ポイントは有効期限があるため、失効前に投資に回しましょう。
dカード積立でポイントを貯め、そのポイントで再投資するサイクルを作ると、効率的に資産を増やせます。
証券口座を開設せずにdポイントで投資体験ができるサービスとして、ドコモの「dポイント運用」があります。
2025年11月に「ポイント投資」から名称変更されたこのサービスは、手軽に始められる点が魅力です。
証券会社での投資との違いを理解した上で、活用を検討しましょう。
dポイント運用は、dポイントを「運用ポイント」に交換し、投資信託の価額に連動してポイントが増減する仕組みです。
証券口座の開設は不要で、dアカウントがあれば1ポイントから始められます。
「おまかせ運用」には積極的な「アクティブコース」と安定的な「バランスコース」があります。
「テーマ運用」では、日経平均、新興国、クリーン・エネルギーなど複数のテーマから選べます。
運用ポイントはいつでもdポイントに戻せるため、流動性が高いのもメリットです。
2025年11月からは自動追加機能も実装され、毎月自動でポイントを積み立てられるようになりました。
dポイント運用では運用手数料や管理費用は一切かかりません。
ただし、期間・用途限定dポイントは運用ポイントに交換できないという制限があります。
実際の株式や投資信託を購入するわけではないため、配当金や株主優待はもらえません。
運用ポイントは毎日17時頃に更新されますが、土日祝日は変動がありません。
追加や引き出しの注文締切は毎日14時で、14時以降は翌営業日扱いとなります。
連動先ETFの価格変動に加え、ドコモ側の運営コストが内包されている可能性も考慮しておきましょう。
dポイント運用と証券口座での投資は、それぞれ異なる特徴があります。
dポイント運用は口座開設不要で手軽に始められ、通常ポイントのみで運用できます。
一方、証券口座での投資は期間・用途限定ポイントも使え、実際の金融資産を保有できます。
配当金や株主優待を得たい場合は、証券口座での投資が必須となります。
本格的に資産形成を目指すなら証券口座での投資、まずは投資体験をしたいならdポイント運用がおすすめです。
両方を併用して、dポイント運用で投資に慣れてから証券口座を開設するという流れも有効です。
ネット証券とdポイントを組み合わせた投資には、現金だけの投資にはないメリットがあります。
ここでは、dポイント投資ならではの5つのメリットを詳しく解説します。
dポイント投資の最大のメリットは、現金を用意しなくても投資を始められることです。
日常の買い物やドコモの携帯料金で貯まったポイントだけで、投資信託や株式を購入できます。
マネックス証券では1ポイントから、日興フロッギーでは100ポイントから投資が可能です。
まとまった資金がない方でも、ポイントをコツコツ貯めて投資に回すことで資産形成を始められます。
「投資は怖い」と感じている方でも、ポイントなら気軽にチャレンジしやすいでしょう。
ポイントは「もともとおまけでもらったもの」という意識があり、投資への心理的ハードルが下がります。
現金投資では損失を過度に恐れてしまう方でも、ポイント投資なら比較的冷静に取り組めます。
行動経済学でいう「メンタル・アカウンティング」により、ポイントへのリスク許容度は高くなりがちです。
この特性を活かして、投資の経験を積みながら適切なリスク管理を学べます。
ただし、ポイントも現金と同等の価値があることを忘れず、慎重な投資判断を心がけましょう。
dポイント投資はNISA口座でも利用可能で、非課税のメリットとポイント活用を同時に享受できます。
マネックス証券のdカード積立はNISA口座対象で、運用益が非課税になる上にポイントも貯まります。
日興フロッギーでもNISA口座でdポイントを使った株式購入ができます。
大和コネクト証券のまいにち投信も、NISA口座での積立に対応しています。
NISA口座を活用することで、投資収益の税金約20%を節約しながらポイントも貯められます。
dポイント投資では、投資でポイントを貯め、そのポイントで再投資する好循環を作れます。
dカード積立で毎月ポイントが貯まり、そのポイントを投資信託のスポット購入に充てることができます。
投資信託の保有残高が増えれば、投信マイレージでさらにポイントが貯まります。
この複利効果により、時間をかけて資産を効率的に増やしていくことが可能です。
ポイントの有効活用と資産形成を同時に進められるのは、dポイント投資ならではの魅力です。
キャンペーンで獲得した期間・用途限定ポイントは、有効期限が短いことが多いです。
使い道に困って失効させてしまうこともありますが、投資に回せばその心配がなくなります。
日興フロッギーやマネックス証券では、期間・用途限定ポイントも投資信託や株式の購入に使えます。
大和コネクト証券でも、ひな株の買付に期間・用途限定ポイントを利用可能です。
失効予定のポイントを金融資産に変換することで、ポイントの価値を無駄にせず活かせます。
dポイント投資には多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。
投資を始める前に、デメリットや潜在的なリスクを理解しておきましょう。
スプレッドとは、売買価格の差額で、実質的な取引コストとなるものです。
日興フロッギーでは買付時は無料(100万円以下)ですが、売却時に0.5%のスプレッドがかかります。
大和コネクト証券のひな株も、約0.5%のスプレッドが約定代金に含まれています。
手数料が「無料」と表示されていても、スプレッドという形でコストが発生している場合があります。
短期売買を繰り返すとスプレッドコストが積み重なるため、長期保有を基本とするのが賢明です。
投資信託であればスプレッドはないため、コストを気にする方は投信へのポイント投資がおすすめです。
dポイントで株を購入し、すぐに売却して現金を得る「即売り」は注意が必要です。
形式上は合法的な取引ですが、プラットフォームの利用規約に抵触する可能性があります。
ドコモやd払いの利用規約では、ポイントや決済枠の「現金化」を目的とした利用を禁じているケースがあります。
不自然な取引パターンが検知されると、アカウント停止などのペナルティを受けるリスクがあります。
アカウント停止はdポイントだけでなく、dアカウントに紐づく全サービスに影響する可能性があります。
ポイントは投資目的で活用し、現金化を主目的とした利用は避けることをおすすめします。
ポイントで購入した金融商品も、価格変動により元本割れするリスクがあります。
株式や投資信託の価格は市場の動向によって日々変動し、購入時より下がることもあります。
「ポイントだから損しても気にしない」という考えは、適切なリスク管理を妨げる可能性があります。
ポイントも現金と同じ価値を持つ資産として、分散投資や長期保有を心がけましょう。
リスクを抑えたい場合は、値動きの小さい債券型ETFや投資信託を選ぶのも一つの方法です。
dポイント投資には、証券会社ごとにポイント利用の上限が設定されています。
日興フロッギーでは1注文あたり30,000ポイント、月間累計50,000ポイントが上限です。
大和コネクト証券では月間30,000ポイントが利用上限となっています。
大量のポイントを一度に投資したい場合は、複数回に分けるか、複数の証券会社を併用する必要があります。
上限設定は不正利用防止の目的もあるため、一般的な利用範囲では問題になりにくいでしょう。
dポイント投資で利益が出た場合、税金の取り扱いは投資方法によって異なります。
確定申告が必要になるケースを理解し、適切に対応しましょう。
ポイントのまま運用する「dポイント運用」では、運用ポイントを引き出して使用した時点で課税対象となります。
証券会社でポイントを現金化して購入した株式や投資信託は、売却して利益が確定した時点で課税されます。
配当金を受け取った場合は、その時点で配当所得として課税対象となります。
ポイントを運用中や株式を保有中の含み益の段階では、課税は発生しません。
NISA口座で運用した利益は非課税となるため、税金の心配なく投資を続けられます。
通常の買い物で貯まるポイントは「値引き」とみなされ、課税対象外となります。
しかし、キャンペーンや抽選で獲得したポイントは「一時所得」として扱われる場合があります。
一時所得には年間50万円の特別控除があり、50万円以下であれば課税所得は発生しません。
50万円を超えた場合でも、超えた金額の2分の1が課税対象となります。
通常のポイント投資で50万円以上の一時所得が発生するケースは稀ですが、他の一時所得との合算には注意が必要です。
証券会社での株式投資で利益が出た場合、「特定口座(源泉徴収あり)」なら確定申告は原則不要です。
売却益や配当金にかかる税金(約20.315%)が自動的に源泉徴収されます。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で取引している場合は、確定申告が必要になります。
口座開設時に「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば、税金の手続きで悩むことが減ります。
ただし、損失が出た場合に損益通算や繰越控除を受けるには、確定申告が必要です。
会社員など給与所得者は、給与以外の所得が20万円以下なら所得税の確定申告は不要です。
ただし、この20万円にはポイント投資の利益だけでなく、副業収入など他の所得も含まれます。
所得税の申告が不要でも、住民税の申告は別途必要となる場合があるので注意しましょう。
20万円以下だから何も手続きがいらないと誤解している方は多いので注意しましょう。
複数の所得がある場合は合算して判断し、必要に応じて税務署や税理士に相談することをおすすめします。
dポイントが使えるネット証券は複数ありますが、投資スタイルによって最適な選択肢は異なります。
ここでは、タイプ別におすすめの証券会社を紹介します。
毎月一定額を積み立てて長期的な資産形成を目指す方には、マネックス証券がおすすめです。
dカード積立の還元率が最大3.1%と高く、投資しながら効率的にポイントを貯められます。
投資信託の保有残高に応じたポイント付与率も最大0.26%と、業界トップクラスの水準です。
dカードで積立、貯まったポイントで再投資という好循環を作りやすい環境が整っています。
NTTドコモとの提携によりdポイント連携が充実しており、ドコモユーザーには特に相性が良いでしょう。
個別株やETFに投資したい方には、SMBC日興証券の日興フロッギーがおすすめです。
100円から金額指定で株を購入でき、100万円以下の買付手数料が無料という点が魅力です。
期間・用途限定ポイントも使えるため、失効しそうなポイントの消化先としても最適です。
記事を読みながら投資先を選べるコンテンツが充実しており、投資の学習と実践を同時に進められます。
配当金や株主優待を狙った長期保有スタイルに向いている証券会社といえます。
投資が初めての方には、スマホ操作に特化した大和コネクト証券がおすすめです。
アプリのUIが直感的で分かりやすく、口座開設から取引まですべてスマホで完結します。
ひな株なら1株から購入でき、数百円から株式投資を体験できます。
株のタイムセールでは最大7%割引で株を購入できるチャンスもあり、お得感があります。
dポイント、Pontaポイント、永久不滅ポイントの3種類に対応しており、ポイントの選択肢が広いのも特徴です。
商品ラインナップや取引環境の総合力で選ぶなら、SBI証券がおすすめです。
口座数1,400万口座超の実績があり、投資信託の取扱本数や外国株の対応国数も業界トップクラスです。
dポイントは貯められますが、投資には使えないため、貯まったポイントは街での買い物などに活用します。
IPO取扱実績が豊富で、クレカ積立(Vポイント)やiDeCoなど、幅広いサービスを利用できます。
本格的に資産運用を行いたい方や、複数の投資商品を扱いたい方に向いています。
各証券会社では、口座開設や取引に応じてポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。
お得なキャンペーンを活用して、効率的にポイントを獲得しましょう。
マネックス証券では、新規口座開設とNISA口座開設で最大2,000ポイントがもらえます。
公式サイトのクイズに正解し、dアカウント連携を完了することが条件となっています。
さらに「dポイントご家族・ご友人紹介キャンペーン」では、紹介者に最大18,000ポイントが付与されます。
dカード積立開始記念キャンペーンでは、条件達成で還元率が最大10%にアップします。
キャンペーンは期間限定のものが多いため、最新情報は公式サイトで確認してください。
大和コネクト証券では、口座開設後にdアカウント連携で1,000ポイントがもらえます。
さらにアプリからの口座開設で追加100ポイント、紹介コード入力で500ポイントも獲得可能です。
株のタイムセールは定期的に開催されており、対象銘柄を最大7%割引で購入できます。
ひな株の銘柄追加記念キャンペーンでは、全銘柄7%還元のタイムセールが実施されることもあります。
dポイント100倍キャンペーンなど、期間限定の高還元キャンペーンも随時開催されています。
SBI証券では、新規口座開設とdポイント設定でもれなく100ポイントがもらえます。
「SBI証券の口座開設ご紹介プログラム」では、友人を紹介すると年間最大15,000ポイントを獲得できます。
紹介された側がSBI証券の口座を開設し、dアカウント連携を完了すると紹介者に5,000ポイントが付与されます。
年間3名まで紹介可能で、全員が条件を達成すれば15,000ポイントとなります。
紹介プログラムは相互紹介や自己紹介は対象外となるため、ルールを確認した上で活用しましょう。
dポイント投資を始めるのは難しくありません。
3つのステップで、すぐに投資をスタートできます。
まずは、dポイント投資に対応したネット証券で口座を開設します。
マネックス証券、SMBC日興証券、大和コネクト証券、SBI証券などから選びましょう。
口座開設はオンラインで完結し、本人確認書類のアップロードで数日〜数週間程度で完了します。
スマホアプリから申し込める証券会社も多く、手続きは簡単です。
NISA口座も同時に申し込んでおくと、非課税のメリットを活かした投資ができます。
口座開設が完了したら、証券会社のサイトやアプリからdアカウント連携を行います。
連携することで、dポイントの利用や付与が可能になります。
マネックス証券ではMY PAGEから、SBI証券ではポイントサービスの設定画面から連携できます。
日興フロッギーではdポイントサービスへの登録が必要です。
大和コネクト証券ではアプリの「マイメニュー」から「ポイント連携状況」で設定します。
連携後はメインポイントをdポイントに設定することも忘れずに行いましょう。
dアカウント連携が完了したら、実際にポイントを使って投資してみましょう。
マネックス証券では投資信託の買付画面でdポイント利用を選択できます。
日興フロッギーでは日興フロッギー+docomoのサイトからキンカブで株を購入します。
大和コネクト証券ではアプリからひな株やまいにち投信の買付時にポイントを充当します。
最初は少額から始めて、操作に慣れてきたら徐々に投資金額を増やしていくのがおすすめです。
dポイント投資に関してよく寄せられる質問にお答えします。
最低投資ポイントは証券会社やサービスによって異なります。
マネックス証券では1ポイントから投資信託の購入に使えます。
日興フロッギーでは100ポイント単位での利用となり、最低100ポイントから投資可能です。
大和コネクト証券でも1ポイントから利用できます。
ドコモのdポイント運用も1ポイントから始められます。
少額から投資を始めたい方でも、貯まったポイントを無駄なく活用できます。
NISA口座でもdポイントを使った投資は可能です。
マネックス証券ではNISA口座での投資信託購入にdポイントを充当できます。
日興フロッギーでもNISA口座でdポイントを使った株式購入ができます。
大和コネクト証券のまいにち投信もNISA口座対象で、dポイントでの購入が可能です。
NISA口座なら運用益が非課税になるため、ポイント投資との相性は抜群です。
証券会社でポイントを使って購入した株式や投資信託は、売却すれば現金として受け取れます。
売却代金は証券口座に入金され、出金手続きを行えば銀行口座に振り込まれます。
ただし、売却時にはスプレッドや税金がかかる場合があります。
現金化を主目的とした短期売買は、プラットフォームの規約に抵触するリスクがあるため避けましょう。
ドコモのdポイント運用は、運用ポイントをdポイントとして引き出すことはできますが、直接現金にはなりません。
dポイント投資は、ドコモの携帯回線を契約していなくても利用できます。
dアカウントはドコモユーザー以外でも無料で作成可能です。
dアカウントを作成してdポイントクラブに入会すれば、dポイントを貯めたり使ったりできます。
証券会社とdアカウントを連携することで、ポイント投資を始められます。
ただし、一部のキャンペーンはドコモ回線契約者限定の場合があるため、詳細は各社サイトで確認してください。
dポイントとネット証券の組み合わせは、投資初心者から経験者まで幅広い方に適した資産形成の方法です。
マネックス証券はdカード積立での高還元率が魅力で、コツコツ積立派に向いています。
日興フロッギーは個別株への投資に強く、期間・用途限定ポイントの活用先としても最適です。
大和コネクト証券はスマホ操作に特化しており、投資初心者でも始めやすい環境が整っています。
SBI証券はdポイントを貯めることはできますが投資には使えないため、総合的な資産運用を重視する方向けです。
証券口座を開設せずに投資体験をしたい方は、ドコモのdポイント運用から始めるのも一つの選択肢です。
自分の投資スタイルや目的に合った証券会社を選び、dポイントを活用した資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!