5大証券を比較|特徴・手数料・選び方を解説

マネックス証券で投資を始めたいけれど、手数料がどのくらいかかるのか気になりますよね。
証券会社選びで手数料は重要なポイントですが、マネックス証券には2つの手数料コースがあり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
実は、マネックス証券はNISAやワン株(単元未満株)の手数料が無料で、米国株の取扱銘柄数も約5,000と豊富なのが特徴です。
この記事では、マネックス証券の手数料体系を詳しく解説し、他社との比較や最適なコースの選び方までお伝えします。
手数料を抑えて賢く投資を始めたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
マネックス証券の手数料はいくら?
マネックス証券の手数料体系は、投資家のニーズに合わせて選べる2つのコースが用意されています。取引毎手数料コースと一日定額手数料コースのどちらかを選択でき、いつでも変更可能です。
手数料は取引の頻度や金額によって最適なコースが変わるため、自分の投資スタイルを理解することが大切なんです。また、NISA口座やワン株など、手数料が無料になるサービスも充実しています。
マネックス証券では、取引毎手数料コースと一日定額手数料コースの2種類から選択できます。取引毎手数料コースは1回の取引ごとに手数料が発生するシンプルな仕組みで、月に数回程度の取引をする方に向いています。
一日定額手数料コースは、1日の約定金額の合計に対して手数料が決まる仕組みです。100万円以下なら550円(税込)の定額制で、頻繁に取引する方にとってお得になります。
コースの変更は月に1回まで可能で、翌月から新しいコースが適用されます。投資スタイルが変わったときに柔軟に対応できるのが魅力ですね。
NISA口座での国内株式取引は、買付・売却ともに手数料が完全無料です。つみたて投資枠・成長投資枠のどちらも対象となります。
ワン株(単元未満株)は、1株から株式を購入できるサービスで、買付手数料が無料です。売却時は約定金額の0.55%(税込)の手数料がかかりますが、少額から投資を始めたい方にとって非常に便利なサービスと言えます。
NISA口座とワン株を組み合わせることで、手数料を最小限に抑えながら分散投資を実現できるんです。
米国株の取引手数料は約定代金の0.495%(税込)で、最低手数料は0ドル、上限は22ドル(税込)です。マネックス証券は米国株の取扱銘柄数が約5,000と業界トップクラスで、為替手数料も買付時0銭、売却時25銭と競争力があります。
信用取引の手数料は、取引毎手数料コースで99円~385円(税込)、一日定額手数料コースでは約定金額に応じた定額制です。信用取引の金利は年率2.30%で、業界平均的な水準となっています。
中国株の取引手数料は約定代金の0.275%(税込、最低手数料47.5香港ドル、上限手数料517.5香港ドル)です。
取引毎手数料コースの詳細
取引毎手数料コースは、1回の取引ごとに手数料が発生するシンプルな料金体系です。月に数回程度の取引をする方や、まとまった金額で投資する方に適しています。
手数料は約定金額に応じて段階的に設定されており、少額取引でも比較的低コストで利用できるのが特徴です。取引回数が少ない投資家にとって、無駄な固定費がかからないメリットがあります。
現物取引の手数料は約定金額に応じて以下のように設定されています。10万円以下の取引なら55円(税込)と、少額投資でも始めやすい水準です。
| 約定金額 | 手数料(税込) |
| 10万円以下 | 55円 |
| 10万円超~20万円以下 | 99円 |
| 20万円超~30万円以下 | 115円 |
| 30万円超~40万円以下 | 275円 |
| 40万円超~50万円以下 | 275円 |
| 50万円超~100万円以下 | 535円 |
| 100万円超~150万円以下 | 640円 |
| 150万円超~3,000万円以下 | 1,070円 |
| 3,000万円超 | 1,070円 |
例えば、50万円の株式を購入する場合、手数料は275円(税込)です。100万円の場合は535円(税込)となり、約定金額が大きくなるほど手数料率は低くなります。
信用取引の手数料は現物取引よりも低く設定されています。信用取引を活用することで、手持ち資金以上の取引が可能になりますが、リスクも高まるため注意が必要です。
| 約定金額 | 手数料(税込) |
| 10万円以下 | 99円 |
| 10万円超~20万円以下 | 148円 |
| 20万円超~50万円以下 | 198円 |
| 50万円超~100万円以下 | 385円 |
| 100万円超~150万円以下 | 385円 |
| 150万円超 | 385円 |
信用取引では、手数料に加えて金利(年率2.30%)や貸株料が発生します。短期的な取引では手数料が中心ですが、建玉を長期間保有する場合は金利負担も考慮する必要があります。
取引毎手数料コースが向いている人
月に数回程度の取引で、じっくり銘柄を選んで投資したい方
1回あたりの取引金額が比較的大きい方(50万円以上)
長期投資を前提に、配当金や株主優待を目的とした投資をする方
逆に、デイトレードや短期売買を頻繁に行う方は、一日定額手数料コースの方がお得になる可能性が高いです。自分の取引スタイルを見極めて、最適なコースを選びましょう。
一日定額手数料コースの詳細
一日定額手数料コースは、1日の約定金額の合計に対して手数料が決まる仕組みです。100万円以下なら550円(税込)の定額で、何回取引しても手数料は変わりません。
頻繁に取引する方や、少額の売買を繰り返すデイトレーダーにとって非常にお得なコースです。また、マネックスポイントによる還元制度もあり、実質的な手数料負担をさらに軽減できます。
一日定額手数料コースの料金体系は以下の通りです。1日の約定金額の合計で手数料が決まるため、複数回取引しても手数料は固定されます。
| 1日の約定金額合計 | 手数料(税込) |
| 100万円以下 | 550円 |
| 100万円超~300万円以下 | 2,750円 |
| 300万円超~600万円以下 | 5,500円 |
| 600万円超 | 以降300万円ごとに2,750円を加算 |
例えば、1日に30万円の取引を3回行った場合、合計90万円となり手数料は550円(税込)です。取引毎手数料コースなら1回275円×3回=825円となるため、一日定額コースの方がお得になります。
一日定額手数料コースでは、月間の約定金額に応じてマネックスポイントが還元されます。月間約定金額が300万円以上の場合、手数料の一部がポイントで還元され、実質的な手数料負担が軽減されます。
還元率は月間約定金額によって変動し、取引量が多いほど還元率が高くなる仕組みです。貯まったマネックスポイントは、株式購入代金に充当したり、Amazonギフトカードやdポイントに交換できます。
また、信用取引の場合は現物取引よりも手数料が低く設定されており、デイトレードを行う方にとってさらに有利な条件となっています。
一日定額手数料コースが向いている人
デイトレードや短期売買を頻繁に行う方
少額の取引を繰り返す投資スタイルの方
複数銘柄に分散投資したい方
相場の動きに応じて機動的に売買したい方
手数料コースの選び方
手数料コースの選択は、投資スタイルと取引頻度によって決まります。どちらのコースが有利かは、月間の取引回数と1回あたりの約定金額によって変わるため、具体的なシミュレーションが重要です。
また、投資スタイルが変化したときには、コースを見直すことで手数料を最適化できます。自分の取引パターンを把握し、最もコストパフォーマンスの高いコースを選びましょう。
具体的な投資額と取引頻度で、年間手数料がどのくらい変わるかをシミュレーションしてみましょう。自分の投資スタイルに近いパターンを見つけることで、最適なコースが分かります。
| 投資スタイル | 1回の約定金額 | 月間取引回数 | 取引毎手数料コース(年間) | 一日定額手数料コース(年間) | お得なコース |
| 長期投資家 | 50万円 | 2回 | 6,600円 | 13,200円 | 取引毎 |
| 積立投資家 | 10万円 | 4回 | 2,640円 | 13,200円 | 取引毎 |
| 中期投資家 | 30万円 | 8回 | 11,040円 | 13,200円 | 取引毎 |
| アクティブ投資家 | 20万円 | 20回 | 23,760円 | 13,200円 | 一日定額 |
| デイトレーダー | 10万円 | 60回 | 39,600円 | 13,200円 | 一日定額 |
このシミュレーションから、月間取引回数が10回以上になると一日定額手数料コースの方がお得になる傾向が見えます。ただし、1回の約定金額が大きい場合は、取引毎手数料コースの方が有利なケースもあります。
自分の過去の取引履歴を振り返り、平均的な取引回数と金額を把握することが、最適なコース選択の第一歩です。
取引毎手数料コースと一日定額手数料コースの損益分岐点は、1日の取引回数と約定金額によって決まります。一般的に、1日に2回以上取引する場合は一日定額コースが有利になることが多いです。
例えば、1回30万円の取引を1日に2回行う場合、取引毎手数料コースなら115円×2回=230円、一日定額コースなら550円です。この場合は取引毎コースの方がお得ですが、3回以上になると一日定額コースの方が有利になります。
また、少額取引(10万円以下)を頻繁に行う場合は、より早い段階で一日定額コースが有利になります。自分の取引パターンを分析し、どちらのコースが損益分岐点を超えるかを確認しましょう。
手数料コースの変更は、マネックス証券のウェブサイトから簡単に手続きできます。変更申請は月に1回まで可能で、申請した月の翌月から新しいコースが適用されます。
コース変更のタイミングとしては、投資スタイルが変わったときや、取引頻度が大きく変化したときが最適です。例えば、長期投資から短期売買に切り替える場合は、一日定額コースへの変更を検討しましょう。
また、年末年始や決算期など、取引が集中する時期の前にコースを見直すことも有効です。定期的に自分の取引状況を振り返り、手数料を最適化する習慣をつけることが大切です。
マネックス証券と他社の手数料比較
マネックス証券の手数料が他社と比べてどうなのか、主要ネット証券5社と比較してみましょう。手数料だけでなく、取扱商品やサービスの違いも含めて、総合的に判断することが重要です。
証券会社選びでは、手数料の安さだけでなく、自分の投資スタイルに合ったサービスが提供されているかも確認しましょう。
主要ネット証券5社の現物取引手数料を比較すると、以下のようになります。約定金額別に最もお得な証券会社が変わるため、自分の取引金額に合わせて選ぶことが大切です。
| 証券会社 | 10万円 | 30万円 | 50万円 | 100万円 | 備考 |
| SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 原則無料 |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 原則無料 |
| マネックス証券 | 55円 | 115円 | 275円 | 535円 | 取引毎コース |
| 松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 50万円まで無料 |
| 三菱UFJeスマート証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1日100万円まで無料 |
信用取引の手数料は、証券会社によって大きく異なります。特に、SBI証券と楽天証券は信用取引手数料も無料化しており、コスト面で優位性があります。
| 証券会社 | 10万円 | 50万円 | 100万円 | 金利(年率) |
| SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 2.28% |
| 楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 2.28% |
| マネックス証券 | 99円 | 198円 | 385円 | 2.30% |
| 松井証券 | 0円 | 0円 | 1,100円 | 2.00% |
| 三菱UFJeスマート証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 2.79% |
信用取引では手数料に加えて金利も重要な要素です。松井証券は金利が2.00%と最も低く、長期的な建玉保有には有利です。
NISA口座の手数料は、主要ネット証券のほとんどが無料です。一方、単元未満株の手数料は証券会社によって差があり、この点がマネックス証券の強みの一つとなっています。
| 証券会社 | NISA手数料 | 単元未満株サービス | 単元未満株買付手数料 | 単元未満株売却手数料 |
| SBI証券 | 無料 | S株(約3,500銘柄) | 無料 | 0.55% |
| 楽天証券 | 無料 | かぶミニ®(約2,100銘柄) | 無料 | 0.55% |
| マネックス証券 | 無料 | ワン株(約1,500銘柄) | 無料 | 0.55% |
| 松井証券 | 無料 | 取扱なし | – | – |
| 三菱UFJeスマート証券 | 無料 | プチ株® | 無料 | 0.55% |
NISA口座は各社とも手数料無料で、差はありません。単元未満株では、SBI証券の取扱銘柄数が最も多く、選択肢が広がります。
マネックス証券が有利なケースは、米国株投資を重視する方です。米国株の取扱銘柄数が約5,000と業界トップクラスで、銘柄スカウターなどの分析ツールも充実しています。
また、IPO投資に力を入れている方にもおすすめです。マネックス証券は完全平等抽選を採用しており、資金量に関係なく当選チャンスがあります。2024年は54銘柄のIPOを取り扱いました。
一方、マネックス証券が不利なケースは、国内株式の現物取引を頻繁に行う方です。SBI証券や楽天証券が手数料無料であるのに対し、マネックス証券は有料のため、取引コストが高くなります。
手数料だけでなく、取扱商品やツール、ポイント還元など、総合的に自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。
NISA・ワン株の手数料無料を活用する方法
マネックス証券のNISA口座とワン株(単元未満株)は、手数料を抑えながら投資できる強力なツールです。特に投資初心者や少額投資家にとって、これらのサービスを活用することで効率的に資産形成を始められます。
手数料無料のメリットを最大限に活かすためには、制度の詳細と活用方法を理解することが重要です。
マネックス証券のNISA口座では、国内株式の売買手数料が完全無料です。つみたて投資枠と成長投資枠のどちらも手数料無料で、年間投資枠の上限まで利用できます。
つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資でき、非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)です。投資信託の購入時手数料も無料で、信託報酬のみが発生します。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、証券会社選びは慎重に行いましょう。マネックス証券は米国株や投資信託のラインナップが充実しており、長期的な資産形成に適しています。
ワン株は、通常100株単位で取引される株式を1株から購入できるサービスです。買付手数料が無料なので、少額から分散投資を始められます。
| 取引種別 | 手数料 | 最低手数料 | 備考 |
| 買付 | 無料 | – | 約1,500銘柄対応 |
| 売却 | 約定金額の0.55%(税込) | 52円 | – |
例えば、株価5,000円の銘柄を1株購入する場合、手数料は無料です。売却時は5,000円×0.55%=27.5円ですが、最低手数料52円が適用されます。
ワン株を活用することで、数千円から株式投資を始められ、複数銘柄に分散投資することでリスクを抑えられます。
少額投資で手数料を最小化するには、NISA口座とワン株を組み合わせる戦略が効果的です。まず、NISA口座で投資信託の積立投資を行い、長期的な資産形成の基盤を作ります。
次に、ワン株を活用して個別株に少額投資し、配当金や株主優待を楽しみながら投資経験を積むことができます。買付手数料が無料なので、毎月少しずつ買い増していくことも可能です。
また、NISA枠を使い切った後は、ワン株で追加投資を行うことで、手数料負担を最小限に抑えながら投資額を増やせます。このように、複数のサービスを組み合わせることで、効率的な資産形成が実現できるんです。
米国株・中国株の手数料
マネックス証券は外国株投資に強みがあり、特に米国株の取扱銘柄数は業界トップクラスです。ただし、外国株投資では売買手数料だけでなく、為替手数料も発生するため、総合的なコストを理解することが重要です。
外国株投資を検討している方は、手数料体系を正確に把握し、他社との比較も行いましょう。
米国株の手数料は、売買手数料と為替手数料の2つに分かれます。マネックス証券の米国株売買手数料は約定代金の0.495%(税込)で、最低0ドル、上限22ドルです。
| 手数料種別 | 料率・金額 | 備考 |
| 売買手数料 | 約定代金の0.495%(税込) | 最低0ドル、上限22ドル |
| 為替手数料(買付時) | 0銭 | 円→ドル両替時 |
| 為替手数料(売却時) | 25銭 | ドル→円両替時 |
例えば、1万ドル(約150万円)の米国株を購入する場合、売買手数料は1万ドル×0.495%=49.5ドル(約7,425円)です。為替手数料は買付時0銭なので、追加コストはかかりません。
売却時は、1万ドル×25銭=2,500円の為替手数料が発生します。為替手数料は売却時のみ発生するため、長期保有する場合はコスト負担が軽減されます。
マネックス証券では中国株(香港市場)も取り扱っており、約2,600銘柄に投資できます。中国株の売買手数料は約定代金の0.275%(税込)で、最低手数料は47.5香港ドル、上限手数料は517.5香港ドルです。
為替手数料は、円から香港ドルへの両替時に1香港ドルあたり15銭が発生します。中国株は成長性が高い一方、カントリーリスクや為替リスクもあるため、分散投資の一環として検討するのが良いでしょう。
中国株投資では、企業情報の入手が難しい場合もあるため、マネックス証券の情報ツールや銘柄レポートを活用することをおすすめします。
米国株の手数料を他社と比較すると、マネックス証券は競争力のある水準です。SBI証券や楽天証券も同様の手数料体系で、約定代金の0.495%(税込)となっています。
ただし、マネックス証券の強みは取扱銘柄数の多さと、銘柄スカウターUSなどの分析ツールの充実度です。約5,000銘柄の米国株に投資でき、企業分析や財務データも詳しく確認できます。
為替手数料では、住信SBIネット銀行を活用すると為替コストをさらに抑えられるSBI証券が有利です。一方、マネックス証券は買付時の為替手数料が0銭なので、積立投資には適しています。
マネックスポイントで実質手数料を削減する方法
マネックスポイントは、マネックス証券独自のポイントプログラムで、取引や保有資産に応じてポイントが貯まります。貯まったポイントは株式購入代金に充当できるため、実質的な手数料負担を軽減できます。
ポイント還元を活用することで、長期的には大きなコスト削減につながります。マネックスポイントの仕組みを理解し、効率的に貯める方法を知っておきましょう。
マネックスポイントは、以下の方法で貯めることができます。取引量が多いほど、ポイント還元率も高くなる仕組みです。
特にクレカ積立の1.1%還元は業界トップクラスで、毎月5万円を積立すると年間6,600ポイント(6,600円相当)が貯まります。長期的な積立投資を行う方にとって、大きなメリットです。
マネックスポイントは、1ポイント=1円相当として以下の用途に使えます。最も効率的な使い道は、株式購入代金への充当です。
株式購入代金に充当する場合、ポイントで購入した分も配当金や値上がり益の対象となるため、実質的な投資元本を増やす効果があります。
マネックスポイント還元を考慮した実質手数料を計算してみましょう。例えば、クレカ積立で毎月5万円を投資信託に積立投資する場合を考えます。
年間積立額は60万円で、1.1%のポイント還元により6,600ポイントが貯まります。このポイントを株式購入に充当すると、実質的に6,600円分の投資元本が増えることになります。
また、投資信託の保有残高が1,000万円ある場合、年率0.08%のポイント還元で8,000ポイントが貯まります。これらを合計すると、年間14,600ポイント(14,600円相当)の還元となり、長期的には大きな差になります。
手数料が安いおすすめの証券会社5社
マネックス証券以外にも、手数料が安く投資しやすい証券会社は複数あります。それぞれの証券会社には独自の強みがあるため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。
ここでは、手数料重視の投資家におすすめの証券会社5社を紹介します。複数の証券会社を使い分けることで、それぞれの強みを活かした投資戦略も可能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内株式の現物取引と信用取引の手数料が原則無料で、業界最安水準です。口座数は約1,500万と業界トップで、投資信託の取扱本数も約2,600本と豊富です。
米国株の取扱銘柄数も約5,000と多く、外国株投資にも強みがあります。また、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類のポイントから選べる柔軟性も魅力です。
IPO取扱数も年間78銘柄(2024年実績)と業界トップクラスで、幅広い投資ニーズに対応できる総合力の高い証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天経済圏を活用できるのが最大の強みです。楽天ポイントで投資信託や株式を購入でき、取引でもポイントが貯まります。
国内株式の手数料も原則無料で、投資信託の取扱本数は約2,550本です。楽天カードでの積立投資では、積立額の最大1.0%の楽天ポイントが還元されます。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は高機能で、情報収集から発注まで効率的に行えます。楽天銀行との連携で普通預金金利が優遇されるマネーブリッジも便利です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株投資に強みがあり、約5,000銘柄の取扱があります。銘柄スカウターUSなどの分析ツールが充実しており、企業分析を重視する投資家に適しています。
IPO投資では完全平等抽選を採用しており、資金量に関係なく当選チャンスがあります。2024年は54銘柄のIPOを取り扱いました。
クレカ積立のポイント還元率が1.1%と業界トップクラスで、長期的な積立投資を行う方にとってメリットが大きいです。NISA口座とワン株を活用することで、手数料を抑えながら少額投資も可能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、1日の約定金額が50万円まで手数料無料です。また、25歳以下は約定金額に関係なく手数料無料で、若年層の投資家に優しい料金体系となっています。
投資信託の取扱本数は約1,900本で、NISA口座での取引も手数料無料です。信用取引の金利が年率2.00%と低く、信用取引を活用する方にとって有利な条件です。
サポート体制が充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。投資初心者でも安心して利用できる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 非公開 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 ~5万円:55円 ~10万円:88円 ~20万円:106円 ~50万円:198円 ~100万円:374円 ~150万円:440円 ~300万円:660円 300万円超:880円※信用取引手数料は0円、25歳以下は実質手数料0円(キャッシュバック) |
| NISA対応 | 〇(新NISA・成長投資枠/国内株・米国株、取引手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 取扱なし |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 |
| 投資信託 | 取扱なし |
| 外国株 | 米国株:約1,950銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | DMM株 PRO+ / DMM株 STANDARD |
| スマホアプリ | DMM株アプリ(かんたんモード/ノーマルモード) |
| 提携銀行口座 | 約340行に対応(ゆうちょ、みずほ、三菱UFJ、住信SBIなど) |
| ポイント投資・付与 | 取引手数料の1%をDMM株ポイントで還元(1pt=1円で現金化可) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマホでスピード本人確認) |
DMM株は、25歳以下の投資家に対して取引手数料を全額ポイントバックしており、実質無料で取引できます。若年層の資産形成を応援する姿勢が特徴です。
米国株の取扱銘柄数は約1,950で、取引手数料は無料です。取引ツール「DMM株 PRO+」は高機能で、デイトレードにも対応しています。
ただし、投資信託の取扱がなく、つみたて投資枠のNISAには対応していません。個別株投資を中心に行う方に適した証券会社です。
マネックス証券の手数料体系は、取引毎手数料コースと一日定額手数料コースの2種類から選べ、投資スタイルに合わせて最適化できます。NISA口座とワン株の手数料が無料なので、少額投資家や長期投資家にとって非常に使いやすい証券会社です。
特に米国株投資に強みがあり、約5,000銘柄の取扱と充実した分析ツールが魅力です。クレカ積立のポイント還元率1.1%は業界トップクラスで、長期的な積立投資を行う方にとって大きなメリットとなります。
一方、国内株式の現物取引手数料は有料で、SBI証券や楽天証券と比べるとコスト面では不利です。ただし、手数料だけでなく、取扱商品やツール、ポイント還元など総合的に判断することが重要です。
自分の投資スタイルと取引頻度を分析し、最適な手数料コースを選ぶことで、コストを最小限に抑えながら効率的な資産形成が実現できます。複数の証券会社を使い分けることも一つの戦略です。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。詳しくは各証券会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!