高校生の銀行口座開設ガイド|必要なものと選び方

高校生の銀行口座開設ガイド|必要なものと選び方

高校生になってアルバイトを始めたり、お小遣いを管理したりする中で「銀行口座を持ちたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、15歳以上の高校生なら親の同意なしで一人で銀行口座を開設できます。

この記事では、高校生が銀行口座を開設する方法、必要なもの、おすすめの銀行、選び方のポイントを詳しく解説します。

口座開設に必要な書類は「本人確認書類」「印鑑(不要な銀行もある)」「暗証番号」の3つだけです。

スマホで最短翌日に開設できる銀行もあるので、初めての方でも安心して手続きできます。

自分に合った銀行を選んで、お金の管理を始めましょう。

この記事の要約
  • 15歳以上なら一人で銀行口座を開設できる
  • 必要なものは本人確認書類・印鑑・暗証番号の3つ
  • スマホで最短翌日開設、手数料無料の銀行を選ぼう
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

高校生でも銀行口座は開設できる?

高校生でも銀行口座を開設することは可能です。年齢によって開設方法が異なるため、自分の年齢に合った手続きを確認しましょう。

15歳以上なら一人で開設できる

15歳以上の高校生であれば、親の同意なしで一人で銀行口座を開設できます。多くの銀行では、15歳を「単独で口座開設できる年齢」としています。

開設方法は大きく分けて2つあります。スマホやパソコンから申し込むオンライン開設と、銀行の店舗窓口で申し込む方法です。

オンライン開設なら自宅で手続きが完結し、最短翌日には口座が使えるようになります。店舗での開設も可能ですが、営業時間内に訪問する必要があります。

自分の都合に合わせて選びましょう。15歳以上なら、保護者の同伴や同意書は原則不要です。

15歳未満は親の同意が必要

15歳未満の中学生や高校1年生の場合、親権者の同意が必要になります。多くの銀行では、親権者の同伴または同意書の提出を求めています。

具体的には、親と一緒に銀行窓口に行くか、親が記入した同意書を持参する必要があります。

オンライン開設でも、親権者の本人確認書類や同意の手続きが必要です。銀行によって必要な書類が異なるため、事前に公式サイトで確認するか、電話で問い合わせることをおすすめします。

15歳の誕生日を迎えれば、一人で開設できるようになります。

18歳になるとできることが増える

18歳になると、成人として扱われるため、できることが大幅に増えます。

クレジットカードの申し込みや、ローンの契約が可能になります。また、証券口座を開設して投資を始めることもできます。

NISAやiDeCoといった税制優遇制度も利用可能になるため、資産形成の選択肢が広がります。18歳未満では親の同意が必要だった金融サービスも、18歳以降は自分の判断で利用できます。

銀行口座を持つメリットは?

高校生が銀行口座を持つことには、お金の管理や将来への準備など、さまざまなメリットがあります。

アルバイト代を安全に受け取れる

アルバイトを始めると、給料の受け取りに銀行口座が必要になることが多いです。現金手渡しのアルバイト先もありますが、多くの企業は銀行振込で給料を支払います。

銀行口座があれば、給料日に自動的に口座に振り込まれるため、受け取り忘れの心配がありません。

また、大金を持ち歩く必要がないため、紛失や盗難のリスクも減らせます。通帳やアプリで入金履歴を確認できるため、いつ、いくら受け取ったかを正確に把握できます。

お金の管理がしやすくなるのも大きなメリットです。

キャッシュレス決済が使える

銀行口座を持つと、デビットカードやスマホ決済アプリと連携できます。コンビニやネットショッピングで現金を使わずに支払いができるようになります。

PayPayや楽天ペイなどのスマホ決済アプリは、銀行口座からチャージして使います。

デビットカードは口座から直接引き落としされるため、使いすぎる心配もありません。ポイント還元があるサービスも多く、お得に買い物ができます。

お金の管理が身につく

銀行口座を持つと、入金と出金の記録が残るため、自分がどれだけお金を使ったかを把握しやすくなります。

スマホアプリで残高をいつでも確認できるため、計画的にお金を使う習慣が身につきます。貯金の目標を立てて、毎月一定額を貯める練習もできます。

お金の流れを可視化することで、無駄遣いを減らし、将来に向けた資産形成の基礎を学べます。

将来の進学・独立に備えられる

高校生のうちから銀行口座を持っておくと、大学進学や就職後もそのまま使い続けられます。

奨学金の受け取りや学費の支払いにも銀行口座が必要です。社会人になると、給料の振込口座や公共料金の引き落とし口座として使います。

早いうちから銀行口座を持つことで、金融機関との付き合い方を学べます。将来的にクレジットカードやローンを利用する際にも、取引実績があると審査で有利になることがあります。

口座開設に必要なものは3つ

銀行口座を開設するために必要なものは、基本的に「本人確認書類」「印鑑」「暗証番号」の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

本人確認書類(学生証・保険証など)

本人確認書類は、あなたが本人であることを証明するために必要です。高校生の場合、以下の書類が使えます。

使える本人確認書類の例

マイナンバーカード

運転免許証

パスポート

健康保険証

学生証(写真付き)

住民票の写し

在留カード

最も便利なのはマイナンバーカードです。顔写真付きで住所も記載されているため、1枚で本人確認が完了します。

オンライン開設でもスマホで撮影するだけで手続きできます。健康保険証や学生証を使う場合、住所が記載されていないため、住民票の写しなど住所を証明する書類を追加で求められることがあります。

銀行によって必要な書類が異なるため、事前に公式サイトで確認しましょう。

全国銀行協会「銀行口座開設の基礎知識」

印鑑(不要な銀行もある)

従来、銀行口座の開設には印鑑が必要でしたが、最近は印鑑不要の銀行が増えています。特にネット銀行やスマホ銀行では、印鑑なしで口座開設できることが多いです。

印鑑が必要な銀行では、シャチハタ(インク浸透印)は使えません。認印と呼ばれる普通の印鑑を用意しましょう。100円ショップで売っている印鑑でも問題ありません。

印鑑を登録すると、窓口での手続きや書類の提出時に使います。紛失しないよう大切に保管しましょう。

オンライン開設の場合、印鑑は不要なことがほとんどです。

暗証番号(4桁の数字)

暗証番号は、ATMでお金を引き出すときやデビットカードを使うときに必要な4桁の数字です。自分で好きな数字を設定できます。

避けるべき暗証番号:誕生日(例:0101)、連続した数字(例:1234)、同じ数字の繰り返し(例:1111)などは推測されやすいため避けましょう。

暗証番号は絶対に他人に教えてはいけません。友達や家族にも教えないようにしましょう。

忘れないように、スマホのメモアプリなど安全な場所に記録しておくことをおすすめします。ただし、スマホを紛失した場合に備えて、メモには「銀行の暗証番号」とは書かず、自分だけが分かる形で保存しましょう。

銀行口座の開設方法は2つ|手順を解説

銀行口座を開設する方法は、オンライン開設と店舗開設の2つがあります。それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

スマホで開設する方法(最短翌日)

スマホやパソコンから申し込むオンライン開設は、自宅で手続きが完結する便利な方法です。最短翌日には口座が使えるようになります。

1. 銀行の公式サイトまたはアプリから申込
  • 「口座開設」を選択し、メールアドレスや電話番号を入力して本人情報の登録を始めます
2. 個人情報を入力
  • 氏名、住所、生年月日などを入力します。入力ミスがないよう、慎重に確認しましょう
3. 本人確認書類をアップロード
  • マイナンバーカードや運転免許証をスマホのカメラで撮影してアップロードします。表面と裏面の両方を撮影する必要があります
4. 暗証番号を設定
  • 4桁の数字を入力し、忘れないようにメモしておきましょう
5. 申込内容を確認して送信
  • 銀行側で審査が行われ、問題がなければ口座が開設されます。キャッシュカードは後日郵送で届きます

オンライン開設のメリットは、24時間いつでも申し込めることと、店舗に行く手間が省けることです。印鑑も不要なことが多いため、手軽に始められます。

店舗で開設する方法(当日受取可能)

銀行の店舗窓口で直接申し込む方法もあります。スタッフに質問しながら手続きできるため、初めての方でも安心です。

1. 銀行の店舗に行く
  • 営業時間は平日9時~15時が一般的です。受付で「口座を開設したい」と伝えましょう
2. 申込用紙に記入
  • 氏名、住所、生年月日、電話番号などを書きます。分からないことがあればスタッフに聞きましょう
3. 本人確認書類と印鑑を提出
  • マイナンバーカードや健康保険証などを持参しましょう。印鑑が必要かどうかは事前に確認してください
4. 暗証番号を設定
  • 用紙に記入するか、タブレット端末で入力します
5. キャッシュカードを受け取る
  • 審査が完了すると、その場でキャッシュカードを受け取れる銀行もあります。通帳を発行する銀行の場合は、通帳もその場で受け取れます

店舗開設のメリットは、スタッフに直接質問できることと、当日中にキャッシュカードを受け取れる可能性があることです。オンラインでの手続きが不安な方におすすめです。

高校生におすすめの銀行6選|特徴を比較

高校生が使いやすい銀行を6つ紹介します。手数料、特典、使いやすさを比較して、自分に合った銀行を選びましょう。

三井住友銀行 Olive

三井住友銀行のOliveは、スマホアプリで簡単に口座管理ができるサービスです。キャッシュカード、デビットカード、ポイントカードが1枚に統合されています。

三井住友銀行 Oliveの特徴

ATM手数料は月1回まで無料

Vポイントが貯まる

アプリの使いやすさが高評価

15歳以上なら一人で開設可能

コンビニでの買い物がお得になり、アプリの使いやすさも評価が高く、初めての銀行口座におすすめです。

三井住友銀行「Olive公式サイト」

みんなの銀行

みんなの銀行は、スマホだけで完結する日本初のデジタル銀行です。通帳やキャッシュカードの発行がなく、すべてアプリで管理します。

みんなの銀行の特徴

口座開設が最短10分

ATM手数料は月15回まで無料(プレミアム会員)

貯蓄預金機能「ボックス」で目的別に貯金

デビットカードは即日発行

若い世代に人気のデジタルバンクで、スマホ世代の高校生にぴったりです。

PayPay銀行

PayPay銀行は、PayPayとの連携が便利なネット銀行です。PayPayへのチャージが即座にでき、手数料無料で利用できます。

PayPay銀行の特徴

Visaデビットカードが発行される

ATM手数料は月1回無料、3万円以上の入出金なら何度でも無料

スマホアプリで残高確認や振込がすぐにできる

PayPayをよく使う高校生には特におすすめです。

PayPay銀行「公式サイト」

楽天銀行

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天銀行は、楽天ポイントが貯まるネット銀行です。楽天市場をよく使う人には特におすすめです。

楽天銀行の特徴

ATM手数料は月最大7回無料

振込手数料も月最大3回無料

楽天カードや楽天証券と連携でポイント還元率アップ

デビットカードは16歳以上から発行可能(JCBまたはVisa)

楽天銀行「公式サイト」

住信SBIネット銀行

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

住信SBIネット銀行は、手数料の安さが魅力のネット銀行です。

住信SBIネット銀行の特徴

ATM手数料は月2回~20回無料

振込手数料も月1回~20回無料

スマート認証NEOでセキュリティが高い

定額自動入金サービスで貯金用口座として便利

住信SBIネット銀行「公式サイト」

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、全国に店舗とATMがあるため、地方に住んでいる高校生でも使いやすい銀行です。郵便局で口座開設できます。

ゆうちょ銀行の特徴

ゆうちょATMなら平日8:45~18:00は手数料無料

通帳が発行されるため記帳して確認できる

15歳以上なら一人で開設可能

店舗で丁寧にサポート

ゆうちょ銀行「公式サイト」

銀行の選び方|4つのポイント

銀行を選ぶときは、手数料、ATMの利便性、アプリの使いやすさ、学生向け特典の4つをチェックしましょう。

手数料が安いか(ATM・振込)

ATM手数料と振込手数料は、銀行によって大きく異なります。頻繁にATMを使う人は、手数料無料回数が多い銀行を選びましょう。

ネット銀行は手数料が安い傾向があります。月に数回は無料で入出金できる銀行が多いため、比較してみてください。

コンビニATMが使えるかどうかも重要です。セブン銀行、ローソン銀行、ファミリーマートのATMに対応していると便利です。振込手数料も確認しましょう。

友達への送金や、ネットショッピングの支払いで振込を使うことがあります。月1回でも無料になる銀行を選ぶと、無駄な出費を減らせます。

ATMが近くにあるか

自宅や学校、アルバイト先の近くにATMがあるかを確認しましょう。ネット銀行の場合、コンビニATMを利用することになります。

ゆうちょ銀行や三井住友銀行など、店舗がある銀行は専用ATMが多いです。地方に住んでいる場合は、全国に店舗がある銀行が便利です。

都市部ならコンビニATMが使えるネット銀行でも問題ありません。

スマホアプリが使いやすいか

スマホアプリの使いやすさは、日常的な口座管理に大きく影響します。残高確認、振込、入出金履歴の確認がスムーズにできるアプリを選びましょう。

アプリストアのレビューを参考にするのもおすすめです。評価が高く、更新頻度が多いアプリは使いやすい傾向があります。

デビットカードの利用明細がアプリで確認できると、お金の管理がしやすくなります。

学生向けの特典があるか

銀行によっては、学生向けの特典やキャンペーンを実施しています。25歳以下は手数料無料、ポイント還元率アップなどの優遇があります。

口座開設キャンペーンで現金やポイントがもらえることもあります。公式サイトで最新のキャンペーン情報をチェックしましょう。

学生専用のサービスがある銀行は、サポートも充実していることが多いです。

開設後の使い方|入金・出金・振込の方法

口座を開設したら、実際にATMやアプリを使ってお金を管理します。基本的な使い方を覚えましょう。

ATMでの入金・出金

ATMでの入金・出金は簡単です。キャッシュカードを挿入し、暗証番号を入力して、入金または出金を選びます。

入金の手順
  • ATMにキャッシュカードを入れ、「お預け入れ」を選択します
  • 現金を投入口に入れると、金額が表示されます
  • 確認して「確認」ボタンを押せば完了です
出金の手順
  • ATMにキャッシュカードを入れ、暗証番号を入力します
  • 「お引き出し」を選び、金額を入力します
  • 現金が出てきたら受け取り、カードを忘れずに取りましょう

コンビニATMでも同じ手順で入出金できます。手数料がかかる時間帯もあるため、無料時間を確認しておくと節約になります。

振込のやり方

振込は、他の人の口座にお金を送る方法です。ATMまたはスマホアプリから手続きできます。

ATMでの振込手順
  • キャッシュカードを入れ、暗証番号を入力します
  • 「お振込」を選び、振込先の銀行名、支店名、口座番号、口座名義を入力します
  • 振込金額を入力し、確認画面で内容を確認して実行します
アプリでの振込手順
  • アプリにログインし、「振込」メニューを選びます
  • 振込先の情報を入力し、金額を指定します
  • 確認画面で内容をチェックし、暗証番号やパスワードを入力して送信します

振込には手数料がかかることが多いため、無料回数を活用しましょう。振込先の情報を間違えると取り消しが難しいため、慎重に確認してください。

デビットカードの使い方

デビットカードは、銀行口座と直接つながったカードです。支払いと同時に口座から引き落とされます。

使い方はクレジットカードと同じで、店舗でカードを提示し、暗証番号を入力するかサインをします。ネットショッピングでは、カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力します。

デビットカードのメリットは、口座残高以上は使えないため、使いすぎを防げることです。ポイント還元があるカードも多く、現金で払うよりお得です。高校生でも発行できるため、キャッシュレス決済を始めたい人におすすめです。

気をつけたい3つのこと

銀行口座を使う上で、トラブルを避けるために注意すべきポイントがあります。

暗証番号は絶対に教えない

暗証番号は、あなたの口座を守る大切な情報です。誰にも教えてはいけません。友達や家族にも教えないようにしましょう。

銀行の職員が暗証番号を聞くことは絶対にありません。電話やメールで暗証番号を聞かれた場合は、詐欺の可能性が高いです。無視して、銀行に確認しましょう。

暗証番号を忘れた場合は、銀行に連絡して再設定の手続きをします。本人確認書類が必要になるため、準備しておきましょう。

カードを紛失したらすぐ連絡

キャッシュカードやデビットカードを紛失したら、すぐに銀行に連絡してカードを停止しましょう。不正利用を防ぐためです。

銀行の公式サイトには、紛失・盗難の連絡先が記載されています。24時間対応の電話番号を事前にメモしておくと安心です。

カードを停止した後、再発行の手続きをします。手数料がかかる場合があります。カードが見つかった場合でも、一度停止したカードは使えません。再発行したカードを使いましょう。

使わない口座は解約する

複数の銀行口座を持っていて、使わない口座がある場合は解約を検討しましょう。長期間使わない口座は「休眠口座」となり、手数料がかかることがあります。

解約の手続きは、銀行窓口で行います。キャッシュカード、通帳、本人確認書類、印鑑(必要な場合)を持参しましょう。

残高がある場合は、現金で返金されるか、別の口座に振り込まれます。使わない口座を放置すると、管理が煩雑になります。必要な口座だけを残して、整理することをおすすめします。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
親にバレずに開設できる?

15歳以上であれば、親の同意なしで一人で口座を開設できます。ただし、キャッシュカードや通知が自宅に郵送されるため、完全に内緒にするのは難しいです。

親に相談せずに開設すること自体は可能ですが、後でトラブルになる可能性があります。できれば親に相談してから開設することをおすすめします。お金の管理を学ぶ良い機会にもなります。

複数の口座を持てる?

同じ銀行で複数の口座を持つことは原則できませんが、異なる銀行であれば複数の口座を持つことができます。

貯金用と支出用で口座を分けると、お金の管理がしやすくなります。例えば、ゆうちょ銀行で貯金用口座を作り、ネット銀行で日常の支払い用口座を作るといった使い分けができます。ただし、口座が増えすぎると管理が大変になるため、必要な分だけ持つようにしましょう。

学校の規則は大丈夫?

学校によっては、アルバイトや銀行口座の開設に関する規則がある場合があります。事前に学校の校則を確認しましょう。

多くの学校では、銀行口座を持つこと自体は問題ありません。ただし、アルバイトが禁止されている学校もあります。その場合、口座開設の理由を親と相談して決めると良いでしょう。学校に相談する際は、担任の先生や生徒指導の先生に聞いてみてください。

口座維持費はかかる?

ほとんどの銀行では、口座維持費は無料です。ただし、長期間使わない口座は「休眠口座」となり、手数料がかかることがあります。

休眠口座とは、一定期間(通常2年以上)取引がない口座のことです。銀行によっては、休眠口座管理手数料が年間数百円かかります。定期的に入出金や残高確認をしていれば、休眠口座にはなりません。アプリで残高を確認するだけでも取引とみなされることがあります。

マイナンバーは必要?

銀行口座を開設する際、マイナンバーの提出は原則必要です。ただし、口座開設時にすぐ提出しなくても、後日提出できる銀行もあります。

マイナンバーカードを持っていない場合は、通知カードやマイナンバーが記載された住民票でも対応できます。マイナンバーは税務署への報告に使われるため、銀行が求める情報です。提出しないと、口座開設ができない場合があります。

税金はかかる?

銀行口座に預けたお金に対する利息には、20.315%の税金がかかります。ただし、普通預金の利息は非常に少ないため、実際に税金を気にする必要はほとんどありません。

例えば、10万円を1年間預けても、利息は数十円程度です。税金は自動的に差し引かれるため、自分で手続きする必要はありません。アルバイト代を受け取る口座として使う場合、口座自体に税金がかかることはありません。

金融庁「マイナンバー制度について」

まとめ

高校生でも15歳以上なら一人で銀行口座を開設できます。必要なものは本人確認書類、印鑑(不要な銀行もある)、暗証番号の3つです。

スマホで最短翌日に開設できる銀行もあり、手続きは思ったより簡単です。銀行を選ぶときは、手数料の安さ、ATMの利便性、アプリの使いやすさ、学生向け特典をチェックしましょう。

銀行口座を持つことで、アルバイト代を安全に受け取り、キャッシュレス決済を活用でき、お金の管理スキルが身につきます。将来の進学や独立に向けた準備にもなります。

暗証番号は絶対に他人に教えず、カードを紛失したらすぐに銀行に連絡しましょう。使わない口座は解約して、必要な口座だけを管理することが大切です。

銀行口座の開設・利用は自己責任で行ってください。詳しくは各銀行にご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

この記事のキーワード

キーワードがありません。

この記事と同じキーワードの記事

まだ記事がありません。

キーワードから探す

資料請求

資料請求

カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ

お問い合わせ

そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!