会社設立のミチシルベ

子供が生まれたら、お祝い金やお年玉を貯めるために口座を作りたいと考える親御さんは多いですよね。

でも、子供名義の口座ってどうやって作るの？何が必要なの？と疑問に思うこともあるでしょう。

ゆうちょ銀行なら、0歳の赤ちゃんから子供名義の口座を開設できます。

窓口だけでなく、2025年7月からはアプリでも開設できるようになり、より便利になりました。

この記事では、ゆうちょ銀行で子供の口座を開設する方法を、必要なものから具体的な手順まで詳しく解説します。

年齢別の違いや、窓口とアプリどちらを選ぶべきかもわかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

ゆうちょ銀行で子供名義の口座は作れる？

結論から言うと、ゆうちょ銀行では0歳の赤ちゃんから子供名義の口座を開設できます。親権者が代理で手続きを行うことで、生まれたばかりの赤ちゃんでも自分名義の口座を持つことができるんです。

2025年7月からは、窓口だけでなくアプリでも子供の口座開設ができるようになりました。忙しい子育て中でも、スマホから手軽に手続きできるのは嬉しいポイントですね。

0歳の赤ちゃんから口座開設できる

ゆうちょ銀行では、年齢制限なく子供名義の口座を開設できます。出生届を出した直後から、赤ちゃん本人の名義で口座を作ることが可能です。

マイナンバーカードや健康保険証など、子供の本人確認書類があれば手続きできます。生まれてすぐにお祝い金を貯め始めたい場合でも、すぐに対応できるのが特徴です。

親権者が代理で手続きを行う

15歳未満の子供の口座開設では、親権者（父または母）が代理人として手続きを行います。子供本人が窓口に来る必要はありませんが、子供の本人確認書類は必須です。

親権者自身の本人確認書類も必要になります。両親のどちらか一方が手続きすれば大丈夫で、両親揃って来店する必要はありません。

15歳以上18歳未満の場合は、子供本人が手続きを行いますが、親権者の同意が必要になる点が異なります。

窓口とアプリの2つの方法がある

ゆうちょ銀行では、窓口での開設とアプリでの開設の2つの方法から選べます。窓口なら対面で相談しながら手続きでき、アプリなら自宅で好きな時間に手続きできるのがメリットです。

アプリでの開設は2025年7月に追加された新しい機能で、マイナンバーカードがあればオンラインで完結します。ただし、対象年齢や条件があるため、後ほど詳しく解説します。

子供の口座開設に必要なもの｜年齢別チェックリスト

子供の口座開設に必要なものは、年齢によって異なります。窓口に行ってから「書類が足りない」と言われないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。

ここでは、0歳から15歳未満、15歳以上18歳未満の2つのパターンに分けて、必要なものをチェックリスト形式でご紹介します。

0歳～15歳未満の場合

15歳未満の子供の口座開設では、子供本人の書類と親権者の書類の両方が必要です。特に赤ちゃんの場合は、マイナンバーカードをまだ作っていないケースも多いため、代替書類も確認しておきましょう。

子供の本人確認書類

子供本人の本人確認書類として、以下のいずれか1点が必要です。マイナンバーカード（顔写真付き）があれば1点で済みますが、ない場合は健康保険証と母子手帳など2点の組み合わせが必要になります。

親権者の本人確認書類

親権者（代理人）の本人確認書類も必要です。運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの公的書類が1点あれば大丈夫です。

顔写真付きの書類がない場合は、健康保険証＋住民票の写しなど2点の組み合わせが必要になります。

印鑑

口座開設には印鑑が必要です。シャチハタは使えないため、認印または銀行印を用意しましょう。子供専用の印鑑を作る方も多いですが、親の印鑑を使うこともできます。

ただし、将来子供が成人して自分で口座を管理する際に、印鑑の変更手続きが必要になる点は覚えておきましょう。

15歳以上の場合

15歳以上18歳未満の場合、基本的には子供本人が手続きを行います。ただし、未成年のため親権者の同意が必要になる点が異なります。

子供本人の本人確認書類

15歳以上の場合は、子供本人の本人確認書類を用意します。学生証は本人確認書類として使えないため、以下のいずれかを準備しましょう。

親権者の同意（15歳～17歳）

15歳以上18歳未満の場合、親権者の同意が必要です。窓口で手続きする場合は、親権者が同伴するか、同意書を持参します。

親権者が同伴しない場合は、親権者の本人確認書類のコピーと同意書が必要になることがあるため、事前にゆうちょ銀行に確認しておくと安心です。

印鑑

15歳以上の場合も、印鑑は必要です。子供本人の印鑑を用意しましょう。将来的に自分で口座を管理することを考えると、この機会に本人専用の印鑑を作っておくのもおすすめです。

マイナンバーカードがない場合の対処法

マイナンバーカードがない場合でも、口座開設は可能です。健康保険証と母子手帳、または健康保険証と住民票の写しの組み合わせで本人確認ができます。

ただし、アプリでの開設を希望する場合は、マイナンバーカードが必須になります。窓口での開設なら代替書類でも対応できるため、急いで口座を作りたい場合は窓口を利用するとよいでしょう。

窓口での口座開設手順｜5つのステップ

窓口での口座開設は、対面で相談しながら進められるため、初めての方でも安心です。ここでは、実際に窓口で手続きする流れを5つのステップに分けて解説します。

ステップ1：最寄りのゆうちょ銀行を探す

まずは、自宅や勤務先の近くにあるゆうちょ銀行の窓口を探しましょう。ゆうちょ銀行の公式サイトには店舗検索機能があり、郵便番号や住所から最寄りの店舗を簡単に見つけられます。

窓口の営業時間は平日9時～16時が一般的ですが、店舗によって異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。

ステップ2：必要書類を準備する

窓口に行く前に、必要書類を揃えておきましょう。子供の本人確認書類、親権者の本人確認書類、印鑑の3点セットを忘れずに持参してください。

書類が不足していると、その日のうちに手続きが完了しない可能性があります。特に赤ちゃんの場合は、マイナンバーカードがないケースが多いため、健康保険証と母子手帳のセットを用意しておきましょう。

ステップ3：窓口で申込用紙に記入する

窓口で「子供名義の口座を開設したい」と伝えると、申込用紙を渡されます。申込用紙には、子供の氏名・生年月日・住所、親権者の情報などを記入します。

通帳ありかなしかを選択する欄もあります。通帳ありを選ぶと、お金の出入りを記録として残せるため、子供の成長記録としても活用できます。通帳なしを選ぶと、Web通帳で管理することになります。

キャッシュカードの発行を希望する場合は、その旨も記入しましょう。キャッシュカードがあれば、ATMで入出金ができて便利です。

ステップ4：本人確認と審査

申込用紙を提出すると、窓口の担当者が本人確認書類をチェックします。書類に不備がなければ、そのまま審査に進みます。

審査といっても、信用情報をチェックするようなものではなく、提出書類の内容確認が中心です。通常は数分から10分程度で完了します。

ステップ5：通帳・キャッシュカードの受け取り

審査が完了すると、その場で通帳が発行されます。通帳を受け取ったら、記載内容に間違いがないか確認しましょう。

キャッシュカードは後日郵送されます。申込から1週間～10日程度で、簡易書留で自宅に届きます。キャッシュカードが届いたら、すぐにATMで使えるようになります。

通帳なしを選択した場合は、Web通帳の設定方法が案内されます。ゆうちょダイレクト+（インターネットバンキング）の登録が必要になるため、帰宅後に設定を行いましょう。

アプリでの口座開設手順｜画面付きで解説

2025年7月から、ゆうちょ銀行の公式アプリ「ゆうちょ手続きアプリ」で子供の口座開設ができるようになりました。自宅にいながらスマホで完結できるため、小さな子供を連れて窓口に行く手間が省けます。

ここでは、アプリでの開設手順を画面の流れに沿って詳しく解説します。

アプリ開設の対象年齢と条件

アプリで子供の口座を開設できるのは、0歳から18歳未満の子供が対象です。ただし、以下の条件を満たしている必要があります。

マイナンバーカードがない場合は、アプリでの開設はできません。窓口での開設を選びましょう。

ゆうちょ手続きアプリのダウンロード方法

まずは、ゆうちょ手続きアプリをスマートフォンにダウンロードします。App Store（iPhone）またはGoogle Play（Android）で「ゆうちょ手続きアプリ」と検索し、インストールしてください。

アプリを開いたら、利用規約に同意し、初期設定を行います。親権者のゆうちょ銀行口座情報でログインすると、子供の口座開設メニューが表示されます。

アプリでの開設手順（画面付き）

アプリを起動したら、「子供の口座開設」メニューを選択します。画面の指示に従って、以下の手順で進めていきましょう。

申込が完了すると、受付完了のメールが届きます。審査には数日かかる場合があり、審査完了後に通帳やキャッシュカードが郵送されます。

よくあるエラーと対処法

アプリでの開設中に、エラーが発生することがあります。ここでは、よくあるエラーとその対処法をご紹介します。

エラーが解決しない場合は、ゆうちょ銀行のコールセンターに問い合わせるか、窓口での開設に切り替えることも検討してください。

窓口とアプリどちらを選ぶ？｜比較表で確認

窓口とアプリ、どちらで口座を開設するか迷っている方も多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。

ここでは、所要時間、必要書類、手間の違いを比較表でわかりやすく整理します。

所要時間と手間の違い

アプリの方が所要時間は短く、自宅で好きな時間に手続きできるのが大きなメリットです。窓口は対面で相談できる安心感がありますが、営業時間内に来店する必要があります。

必要書類の違い

アプリでの開設は、子供と親権者の両方のマイナンバーカードが必須です。マイナンバーカードがない場合は、窓口での開設を選びましょう。

おすすめの選び方

以下のような方には、それぞれの方法がおすすめです。

どちらの方法でも口座開設は可能ですので、自分の状況に合った方法を選んでください。

子供名義の口座を作る5つのメリット

子供名義の口座を作ることには、さまざまなメリットがあります。単にお金を貯めるだけでなく、教育資金の準備や金融教育にも役立ちます。

ここでは、子供名義の口座を作る主なメリットを5つご紹介します。

教育資金を計画的に貯められる

子供名義の口座を作ることで、教育資金を計画的に貯めることができます。進学費用は年々増加しており、大学進学までに数百万円が必要になることも珍しくありません。

子供が小さいうちから毎月コツコツと積み立てることで、将来の大きな出費に備えられます。通帳に記録が残るため、「今どれくらい貯まっているか」を可視化できるのもメリットです。

お年玉やお祝い金を管理しやすい

お年玉や出産祝い、入学祝いなど、子供がもらったお金を子供名義の口座で管理できます。親の生活費と混ざらないため、「子供のお金」として明確に区別できるのがポイントです。

祖父母からのお祝い金も、子供名義の口座に入れておけば、将来子供に渡す際にスムーズです。

親の生活費と分けて管理できる

子供名義の口座を作ることで、親の生活費と子供の貯金を分けて管理できます。親の口座に一緒に入れてしまうと、つい使ってしまうこともありますが、子供名義の口座なら「子供のお金」として意識しやすくなります。

家計管理の面でも、教育資金を別口座で管理することで、計画的な貯蓄がしやすくなります。

子供に金融教育ができる

子供が成長したら、一緒に通帳を見ながらお金の大切さを教えることができます。「お年玉を貯めたらこれだけ増えたね」と実感させることで、貯蓄の習慣を身につけさせられます。

中学生や高校生になったら、自分で通帳やキャッシュカードを管理させることで、金融リテラシーを育てることもできます。

全国どこでも使える利便性

ゆうちょ銀行は全国に約23,000の拠点があり、どこでもATMが利用できます。引っ越しや進学で住む場所が変わっても、そのまま使い続けられるのが大きなメリットです。

ゆうちょATMなら、平日8:45～18:00は手数料無料で利用できるため、コストを抑えながら利用できます。

子供の口座開設で気をつけたい4つのこと

子供名義の口座を作る際には、いくつか注意すべき点があります。特に贈与税や休眠口座のリスクは、知らないと後で困ることもあるため、事前に理解しておきましょう。

ここでは、子供の口座開設で気をつけたい4つのポイントを解説します。

贈与税がかかる可能性がある

子供名義の口座にお金を入れる場合、贈与とみなされる可能性があります。贈与税には年間110万円の非課税枠がありますが、これを超えると贈与税が課税されることがあります。

例えば、親が毎年150万円を子供の口座に入れた場合、110万円を超える40万円に対して贈与税がかかる可能性があります。贈与税の税率は10%～55%と高いため、注意が必要です。

また、子供名義の口座でも、実質的に親が管理している場合は「名義預金」とみなされ、相続時に親の財産として扱われることもあります。贈与の証拠として、通帳や印鑑を子供に渡しておくことが重要です。

国税庁「贈与税」

休眠口座にならないよう注意

長期間使わない口座は「休眠口座」になる可能性があります。ゆうちょ銀行では、最後の取引から10年以上経過すると、休眠口座として扱われます。

休眠口座になっても、窓口で手続きすれば復活できますが、手間がかかります。子供の口座は長期間使わないことが多いため、定期的に記帳や入金を行い、口座を活性化させておくことが大切です。

成人後の口座管理権限の移行

子供が18歳（成人年齢）になると、法律上は本人が口座を管理する権限を持ちます。親が代理で管理していた口座も、成人後は本人に引き渡す必要があります。

通帳や印鑑、キャッシュカードを子供に渡し、暗証番号も伝えましょう。成人後も親が管理し続けると、名義貸しとみなされるリスクがあります。

子供が成人したら、ゆうちょダイレクト+の登録情報も本人に変更してもらい、自分で管理できるようにサポートしましょう。

名義貸しとみなされるリスク

子供名義の口座を親が勝手に使い続けると、「名義貸し」とみなされる可能性があります。名義貸しは、犯罪収益移転防止法に違反する行為であり、口座が凍結されることもあります。

子供名義の口座は、あくまで子供のお金を管理するためのものです。親の生活費や投資資金として使わないよう注意しましょう。

ゆうちょと他の銀行どちらがいい？｜比較のポイント

子供の口座を作る際、ゆうちょ銀行以外にも選択肢があります。楽天銀行やイオン銀行など、ネット銀行も人気です。

ここでは、ゆうちょ銀行と他の銀行を比較し、どちらが自分に合っているかを判断するポイントをご紹介します。

ゆうちょ銀行の特徴

ゆうちょ銀行の最大の特徴は、全国に約23,000の拠点があり、どこでも利用できる利便性です。郵便局と一体になっているため、地方でも必ず店舗があります。

ATM手数料も、ゆうちょATMなら平日8:45～18:00は無料です。通帳ありを選べば、紙の通帳でお金の流れを確認できるため、子供と一緒に貯金を確認しやすいのもメリットです。

一方で、金利は低めで、普通預金の金利は年0.001%程度です。利息での資産増加はあまり期待できません。

楽天銀行・イオン銀行との比較

楽天銀行は金利が高く、楽天ポイントが貯まるのが魅力です。ただし、店舗がないため、対面での相談はできません。イオン銀行は、イオンモールによく行く方には便利ですが、店舗数はゆうちょ銀行に比べて少ないです。

子供の口座に向いている銀行の選び方

子供の口座に向いている銀行を選ぶポイントは、以下の通りです。

どの銀行を選ぶかは、自分のライフスタイルや重視するポイントによって異なります。複数の銀行を比較して、自分に合ったものを選びましょう。

口座開設後の使い方｜活用のコツ

口座を開設したら、次はどう活用するかが大切です。ただ口座を作っただけでは、お金は貯まりません。

ここでは、口座開設後の使い方や、子供の金融教育に役立つ活用のコツをご紹介します。

ゆうちょダイレクト+の設定方法

ゆうちょダイレクト+は、ゆうちょ銀行のインターネットバンキングサービスです。スマホやパソコンから、残高照会や振込ができます。

子供の口座もゆうちょダイレクト+に登録しておくと、わざわざATMに行かなくても残高を確認できて便利です。設定方法は、ゆうちょ銀行の公式サイトから「ゆうちょダイレクト+」にアクセスし、口座番号と暗証番号を入力して登録します。

通帳記帳で子供と一緒に確認する

通帳ありを選んだ場合は、定期的に記帳して子供と一緒に確認しましょう。「今月はお年玉を入れたから、こんなに増えたね」と話すことで、お金の大切さを実感させられます。

記帳は、ゆうちょ銀行のATMで簡単にできます。子供が小学生くらいになったら、一緒にATMに行って記帳の仕方を教えてあげるのもいいですね。

定期的な入金で貯蓄習慣をつける

毎月決まった金額を子供の口座に入金することで、貯蓄の習慣をつけることができます。例えば、毎月1万円ずつ積み立てれば、10年間で120万円貯まります。

自動積立の設定をしておけば、毎月自動的に入金されるため、手間がかかりません。ゆうちょ銀行では、自動積立の設定も可能です。

子供が成長したら自分で管理させる

子供が中学生や高校生になったら、少しずつ自分で口座を管理させてみましょう。通帳やキャッシュカードを渡し、ATMでの入出金の仕方を教えます。

最初は親が見守りながら、徐々に自分で管理できるようにサポートすることで、金融リテラシーが育ちます。18歳（成人年齢）になったら、完全に本人に引き渡しましょう。

よくある質問（Q&A）

まとめ

ゆうちょ銀行では、0歳の赤ちゃんから子供名義の口座を開設できます。窓口とアプリの2つの方法があり、自分の状況に合わせて選べるのが便利です。

必要なものは、子供と親権者の本人確認書類、印鑑の3点です。年齢によって手続きが異なるため、事前に確認しておきましょう。マイナンバーカードがあれば、アプリで自宅から簡単に開設できます。

子供名義の口座を作ることで、教育資金を計画的に貯められるだけでなく、金融教育にも役立ちます。ただし、贈与税や休眠口座のリスクもあるため、注意点を理解した上で活用することが大切です。

全国どこでも使えるゆうちょ銀行の口座は、引っ越しや進学があっても使い続けられる安心感があります。子供の将来のために、今から計画的に貯蓄を始めてみてはいかがでしょうか。

なお、口座開設の条件や手続きは変更される可能性があります。最新情報は、ゆうちょ銀行の公式サイトでご確認ください。