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三井住友銀行の口座開設｜手順と必要書類を解説
三井住友銀行で口座を開設したいけれど、どうやって手続きすればいいのか分からない。
必要な書類は何か、どれくらい時間がかかるのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
三井住友銀行の口座開設は、アプリ・Web・店頭の3つの方法から選べます。
アプリなら最短当日で開設でき、スマホだけで手続きが完結します。
この記事では、三井住友銀行の口座開設方法を初心者にも分かりやすく解説します。
必要書類や開設後の初期設定まで、口座開設のすべてが分かります。
この記事の要約
- 三井住友銀行の口座開設はアプリ・Web・店頭の3つの方法から選べる
- アプリ開設なら最短当日で完了し、本人確認書類と顔写真の撮影だけで手続き可能
- 口座開設後はSMBCダイレクトの初期設定と給与振込設定で便利に使える
監修者
SOICO株式会社
共同創業者＆取締役COO 土岐 彩花（どきあやか）
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
目次
三井住友銀行の口座開設とは｜基本情報
三井住友銀行の口座開設は、普通預金口座を新たに作る手続きです。給与振込や公共料金の引落、ATMでの入出金など、日常的なお金の管理に使えます。
口座開設には3つの方法があります。アプリで開設する方法、Webで開設する方法、店頭で開設する方法です。それぞれ手続きの流れや所要時間が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
アプリでの開設なら、スマートフォンだけで手続きが完結し、最短当日で口座を使い始められます。
本人確認書類をスマホで撮影し、必要事項を入力するだけで申込みが完了します。忙しい方や、すぐに口座を使いたい方におすすめです。
Webでの開設は、パソコンから手続きする方法です。画面が大きいため、情報入力がしやすいのが特徴です。アプリと同様に、自宅にいながら手続きができます。
店頭での開設は、銀行の窓口で対面サポートを受けながら手続きする方法です。分からないことをその場で質問できるため、初めて銀行口座を作る方や、丁寧な説明を受けたい方に向いています。
三井住友銀行は三大メガバンクの一つで、預金保険制度により万が一銀行が破綻した場合でも1,000万円までの預金とその利息が保護されます。
口座開設の3つの方法｜特徴とポイント
口座開設の3つの方法
三井住友銀行の口座開設方法は、アプリ・Web・店頭の3つから選べます。それぞれに特徴があり、自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
アプリで開設｜最短当日で完了
アプリでの口座開設は、スマートフォン一つで手続きが完結する最も手軽な方法です。三井住友銀行アプリをダウンロードして、画面の指示に従って進めるだけで申込みができます。
手続きの流れは以下の通りです。
1.三井住友銀行アプリをダウンロード
2.本人確認書類（運転免許証・マイナンバーカード等）をスマホで撮影
3.顔写真を撮影（本人確認のため）
4.お客さま情報（氏名・住所・職業等）を入力
5.申込み完了後、審査を経てキャッシュカードが郵送される
最短当日で口座開設が完了し、すぐにネットバンキングが使えるようになります。キャッシュカードは後日郵送で届きますが、それまでの間もアプリで残高照会や振込ができるため便利です。忙しくて銀行に行く時間がない方や、今すぐ口座を使いたい方に最適です。
Webで開設｜パソコンから手続き
Webでの口座開設は、パソコンから三井住友銀行の公式サイトにアクセスして手続きする方法です。画面が大きいため、情報の入力がしやすく、じっくりと内容を確認しながら進められます。
手続きの流れはアプリと似ていますが、本人確認書類の提出方法が異なります。
1.三井住友銀行の公式サイトから口座開設ページにアクセス
2.本人確認書類をスマホで撮影してアップロード、または郵送
3.お客さま情報を入力
4.申込み完了後、審査を経てキャッシュカードが郵送される
本人確認書類を郵送する場合は、口座開設までに1週間程度かかることがあります。スマホで撮影してアップロードする方法を選べば、アプリと同様に最短当日での開設が可能です。
パソコンでの作業に慣れている方や、大きな画面で確認しながら手続きしたい方におすすめです。
店頭で開設｜対面サポートあり
店頭での口座開設は、三井住友銀行の支店窓口で直接手続きする方法です。銀行員が対面でサポートしてくれるため、分からないことをその場で質問できます。
店頭開設の特徴は以下の通りです。
- 銀行員が手続きをサポートしてくれる
- 必要書類の不備をその場で確認できる
- 口座開設と同時に各種サービスの申込みができる
- キャッシュカードは後日郵送（即日発行は不可）
店頭での手続きには待ち時間が発生することがあります。特に混雑する時間帯（平日の昼休みや月末）は、1時間以上待つこともあるため注意が必要です。
事前に来店予約をすることで、待ち時間を短縮できます。初めて銀行口座を作る方や、丁寧な説明を受けながら手続きしたい方に向いています。
アプリでの口座開設手順｜4ステップで完了
アプリでの口座開設は、スマートフォンがあれば誰でも簡単に手続きできます。ここでは、実際の手順を4つのステップに分けて詳しく解説します。
STEP1｜アプリをダウンロード
まず、三井住友銀行アプリをスマートフォンにダウンロードします。App Store（iPhone）またはGoogle Play（Android）で「三井住友銀行」と検索し、公式アプリをインストールしてください。
アプリを起動したら、以下の手順で進めます。
1.アプリのトップ画面で「口座開設」を選択
2.利用規約を確認して同意
3.口座の種類を選択（通常は「普通預金口座」）
この段階では、まだ個人情報の入力は不要です。アプリのダウンロードと初期設定だけで、数分で完了します。Wi-Fi環境でダウンロードすることをおすすめします。
STEP2｜本人確認書類を撮影
次に、本人確認書類をスマートフォンのカメラで撮影します。使用できる書類は、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードの3種類です。
撮影時の注意点は以下の通りです。
1.書類全体が画面に収まるように撮影する
2.文字がはっきり読めるように、明るい場所で撮影する
3.反射や影が入らないようにする
4.運転免許証の場合は、表面と裏面の両方を撮影
撮影が完了したら、次に自分の顔写真を撮影します。これは、本人確認書類の写真と実際の顔が一致するかを確認するためです。画面の指示に従って、正面を向いた状態で撮影してください。
書類の文字がぼやけていたり、顔写真が不鮮明だと審査に時間がかかる場合があるため、丁寧に撮影することが大切です。
STEP3｜お客さま情報を入力
本人確認書類の撮影が完了したら、お客さま情報を入力します。入力する項目は以下の通りです。
1.氏名（漢字・カナ）
2.生年月日
3.住所（本人確認書類と同じ住所）
4.電話番号（携帯電話でも可）
5.職業・勤務先情報
6.取引の目的（給与振込・貯蓄等）
7.暗証番号（キャッシュカード用の4桁の数字）
住所は本人確認書類に記載されているものと完全に一致している必要があります。番地や建物名の表記が異なると、審査に時間がかかったり、手続きが進まない場合があります。
また、暗証番号は生年月日や電話番号など、推測されやすい数字は避けてください。
すべての情報を入力したら、内容を確認して送信します。入力ミスがあると審査に影響するため、送信前に必ず確認しましょう。この段階で申込みは完了です。
STEP4｜カード受取・ログイン
申込み後、三井住友銀行で審査が行われます。審査は通常1～2営業日で完了し、問題がなければキャッシュカードが簡易書留で郵送されます。
カード到着までの流れは以下の通りです。
- 審査完了後、口座番号が記載されたメールが届く
- この時点でネットバンキング（SMBCダイレクト）が利用可能
- キャッシュカードは申込みから1週間程度で自宅に届く
- カード受取時は本人確認が必要（家族の代理受取は不可）
キャッシュカードが届いたら、アプリまたはWebでSMBCダイレクトにログインできます。初回ログイン時には、ログインパスワードの設定が必要です。これで口座開設のすべての手続きが完了し、ATMでの入出金や振込などのすべてのサービスが利用できるようになります。
口座開設に必要な書類｜準備するもの一覧
口座開設に必要な書類
三井住友銀行の口座開設には、本人確認書類が必要です。書類の不備は手続きの遅れにつながるため、事前にしっかり準備しましょう。
本人確認書類は3種類から選択
三井住友銀行で使用できる本人確認書類は、以下の3種類です。
- 運転免許証：表面と裏面の両方が必要。有効期限内のものに限る。
- マイナンバーカード：顔写真付きの表面のみ使用可能。通知カードは不可。
- 在留カード：外国籍の方が使用可能。有効期限内のものに限る。
これらの書類は、現住所が記載されている必要があります。引越しをして住所変更をしていない場合は、まず本人確認書類の住所変更手続きを行ってから口座開設を申し込んでください。
健康保険証やパスポートは、単独では本人確認書類として使用できません。これらの書類を使用する場合は、店頭での開設時に限り、追加の補助書類（公共料金の領収書等）と合わせて提出する必要があります。
その他に必要なもの
本人確認書類以外に、口座開設時に準備しておくべきものは以下の通りです。
- メールアドレス（連絡用・ログイン用）
- 電話番号（携帯電話でも可）
- 暗証番号（キャッシュカード用の4桁の数字）
- 印鑑（店頭開設の場合のみ）
メールアドレスは、口座開設の進捗状況や重要なお知らせを受け取るために必要です。普段使用しているメールアドレスを登録しましょう。電話番号は、本人確認や緊急時の連絡先として使用されます。
暗証番号は、ATMでの取引やネットバンキングのログインに使用する重要な番号です。生年月日や電話番号など、他人に推測されやすい数字は避けてください。
書類の注意点｜よくある不備
口座開設の審査で書類不備になるケースは少なくありません。以下のような不備に注意してください。
- 有効期限切れ：運転免許証や在留カードの有効期限が切れている
- 住所不一致：本人確認書類の住所と現住所が異なる
- 撮影不良：文字がぼやけている、反射で読めない、書類の一部が切れている
- 書類の種類ミス：通知カードやパスポートなど、単独では使用できない書類を提出
特に、引越しをした直後は住所不一致に注意が必要です。本人確認書類の住所変更を忘れている場合は、まず住所変更手続きを済ませてから口座開設を申し込んでください。また、アプリやWebで書類を撮影する際は、明るい場所で丁寧に撮影することが大切です。撮影後に画像を確認し、文字がはっきり読めるかチェックしましょう。
Oliveアカウントと通常口座の違い｜どちらを選ぶ？
Oliveアカウントと通常口座の違い
三井住友銀行には、通常の普通預金口座とは別に「Oliveアカウント」というサービスがあります。どちらを選ぶべきか迷う方も多いため、それぞれの特徴を解説します。
Oliveアカウントの特徴
Oliveアカウントは、三井住友銀行の口座・クレジットカード・デビットカード・ポイントサービスが一体化したサービスです。一つのアプリですべてを管理できるため、利便性が高いのが特徴です。
- マルチナンバーレスカード：キャッシュカード・デビットカード・クレジットカードの機能が1枚に集約
- Vポイントが貯まる：対象のコンビニや飲食店での利用で最大20%ポイント還元
- 選べるプラン：一般・ゴールド・プラチナプリファードの3種類
- アプリで一元管理：銀行・クレジット・ポイントをまとめて確認
Oliveアカウントは、三井住友銀行の口座を持っていない方でも新規に開設できます。ただし、クレジットカード機能を含むため、審査があります。
通常口座の特徴
通常の普通預金口座は、銀行の基本的なサービスを利用できるシンプルな口座です。給与振込や公共料金の引落など、日常的なお金の管理に使えます。
- 審査なし：クレジットカードの審査がないため、誰でも開設しやすい
- キャッシュカードのみ：ATMでの入出金と振込ができる
- シンプルな機能：銀行口座としての基本機能に特化
- 後からOliveに切替可能：必要に応じてOliveアカウントに変更できる
通常口座は、クレジットカードが不要な方や、まずはシンプルに銀行口座だけを持ちたい方に向いています。また、すでに他社のクレジットカードを使っている方や、学生・未成年の方にもおすすめです。
どちらがおすすめ？｜選び方のポイント
Oliveアカウントと通常口座のどちらを選ぶべきかは、利用目的によって異なります。以下の表を参考に、自分に合った方を選んでください。
| 項目 | Oliveアカウント | 通常口座 |
| 審査 | あり（クレジット機能を含む場合） | なし |
| カード機能 | キャッシュ・デビット・クレジット一体型 | キャッシュカードのみ |
| ポイント還元 | 最大20%還元 | なし |
| 年会費 | プランにより異なる（一般は無料） | 無料 |
| 向いている人 | ポイントを貯めたい、カードを一本化したい | シンプルに銀行口座だけ持ちたい |
クレジットカードを使いたい方や、コンビニや飲食店での支払いが多い方はOliveアカウントがお得です。一方、クレジットカードは不要で、銀行口座としての基本機能だけを使いたい方は通常口座を選ぶとよいでしょう。なお、通常口座を開設した後でも、Oliveアカウントに切り替えることは可能です。
三井住友銀行のメリット｜選ばれる理由
三井住友銀行のメリット
三井住友銀行は三大メガバンクの一つとして、多くの人に選ばれています。ここでは、三井住友銀行を選ぶメリットを具体的に解説します。
メガバンクの安心感と信頼性
三井住友銀行は、三菱UFJ銀行・みずほ銀行と並ぶ三大メガバンクの一つです。長年の実績と高い信用力があり、安心して資産を預けられます。
- 預金保険制度：万が一銀行が破綻しても、1,000万円までの預金とその利息が保護される
- SMBCグループ：三井住友フィナンシャルグループの中核銀行として、高い財務健全性を維持
- 上場企業：東京証券取引所プライム市場に上場し、経営の透明性が高い
メガバンクならではの安定性は、長期的に資産を管理する上で重要なポイントです。特に、給与振込口座や住宅ローンなど、長期間にわたって利用するサービスでは、銀行の信頼性が大きな意味を持ちます。
全国に店舗・ATMネットワーク
三井住友銀行は、全国に約400の店舗と約5,000台のATMを展開しています。都市部だけでなく、地方でも利用しやすいのが特徴です。
- 店舗数：全国約400店舗（2024年時点）
- ATM数：三井住友銀行ATM約5,000台、提携ATM含めると全国約10万台以上
- コンビニATM：セブン銀行・ローソン銀行・イーネット（ファミリーマート等）で利用可能
- 営業時間：店舗は平日9:00-15:00、ATMは24時間利用可能（一部を除く）
転勤や引越しが多い方でも、全国どこでも同じサービスを受けられるのは大きなメリットです。また、旅行先や出張先でも、近くのコンビニATMで入出金ができるため便利です。
SMBCダイレクトで手数料を節約
SMBCダイレクトは、三井住友銀行のインターネットバンキングサービスです。スマホやパソコンから、24時間いつでも取引ができます。
- 振込手数料の優遇：SMBCダイレクトでの振込は、窓口やATMよりも手数料が安い
- 残高照会・取引明細：いつでも無料で確認できる
- 定期預金の作成：ネット専用の金利優遇定期預金に申込める
- 外貨預金：オンラインで外貨預金の取引ができる
特に振込手数料の節約効果は大きく、窓口での振込手数料は880円ですが、SMBCダイレクトなら同じ銀行間で無料、他行宛でも220円～と大幅に安くなります。
SMBCポイントパックでお得に
SMBCポイントパックは、取引内容に応じてポイントが貯まる優遇サービスです。条件を満たすと、ATM手数料や振込手数料が無料になります。
- ATM手数料無料：月4回まで三井住友銀行ATM・コンビニATMの手数料が無料
- 振込手数料無料：月3回まで他行宛振込手数料が無料
- ポイント付与：給与振込・クレジットカード利用等でポイントが貯まる
- Vポイント交換：貯まったポイントはVポイントに交換可能
SMBCポイントパックに登録するには、給与振込や年金受取、クレジットカードの利用など、いくつかの条件を満たす必要があります。条件を満たせば、年間で数千円分の手数料を節約できるため、メインバンクとして使う方にはお得なサービスです。
三井住友銀行のデメリット｜気をつけたいこと
三井住友銀行のデメリット
三井住友銀行にはメリットが多い一方で、いくつか注意すべきデメリットもあります。口座開設前に確認しておきましょう。
普通預金の金利は低め
三井住友銀行の普通預金金利は、年0.001%（2024年12月時点）と非常に低い水準です。これはメガバンク全般に共通する特徴で、ネット銀行と比較すると大きな差があります。
- 三井住友銀行：年0.001%
- ネット銀行（例）：年0.1%～0.2%（条件により異なる）
- 差額の例：100万円を1年間預けた場合、三井住友銀行は10円、ネット銀行は1,000円～2,000円の利息
資産を増やすことを目的とする場合、普通預金だけでは効果が薄いと言えます。資産運用を考えるなら、定期預金や投資信託など、他の金融商品も検討する必要があります。ただし、三井住友銀行の強みは金利の高さではなく、安全性と利便性にあることを理解しておきましょう。
ATM手数料が発生する場合がある
三井住友銀行のATMは、利用時間帯や取引内容によって手数料が発生します。特にコンビニATMを頻繁に使う方は注意が必要です。
- 三井住友銀行ATM：平日8:45-18:00は無料、それ以外は110円～220円
- コンビニATM：原則として110円～220円（SMBCポイントパック利用で月4回まで無料）
- 他行ATM：220円～330円
ATM手数料を節約するには、SMBCポイントパックに登録するか、平日の日中に三井住友銀行のATMを利用することが有効です。また、SMBCダイレクトを活用すれば、ATMに行かずに振込や残高照会ができるため、手数料を抑えられます。
口座維持手数料の可能性
三井住友銀行では、現在のところ口座維持手数料は発生していません。ただし、将来的に導入される可能性はゼロではありません。
- 現状：口座維持手数料は無料
- 休眠口座：2年以上取引がないと休眠口座扱いになり、管理手数料が発生する可能性
- 対策：定期的に取引を行う、または不要な口座は解約する
海外の銀行では口座維持手数料が一般的であり、日本でも一部の銀行で導入が検討されています。口座を開設したら、定期的に利用して休眠口座にならないよう注意しましょう。
口座開設後にやること｜初期設定ガイド
口座開設後にやること
口座開設が完了したら、すぐに使い始められるように初期設定を行いましょう。ここでは、開設後にやるべき3つの設定を解説します。
SMBCダイレクトの初期設定
SMBCダイレクトは、三井住友銀行のネットバンキングサービスです。初回ログイン時に、以下の設定を行います。
1.三井住友銀行の公式サイトまたはアプリにアクセス
2.口座番号と初期パスワード（口座開設時に設定したもの）でログイン
3.新しいログインパスワードを設定（8文字以上の英数字）
4.秘密の質問と答えを設定（パスワードを忘れた時の本人確認用）
5.メールアドレスの登録・確認
ログインパスワードは、他のサイトと同じものを使い回さないようにしてください。また、定期的に変更することでセキュリティを高められます。
SMBCダイレクトの設定が完了すれば、24時間いつでも残高照会や振込ができるようになります。
給与振込・公共料金の設定
口座を日常的に使うために、給与振込口座や公共料金の引落口座に設定しましょう。これにより、SMBCポイントパックの条件を満たし、手数料優遇を受けられます。
設定すべき項目のチェックリスト：
- 給与振込口座の変更（勤務先の人事部に申請）
- 電気・ガス・水道の引落口座変更
- 携帯電話料金の引落口座変更
- クレジットカードの引落口座変更
- 家賃・駐車場代の振込先登録（定額自動送金サービスの利用）
給与振込口座の変更は、勤務先によって手続き方法が異なります。多くの場合、人事部に「給与振込先変更届」を提出する必要があります。変更には1～2ヶ月かかることがあるため、早めに手続きしましょう。
セキュリティ設定を強化する
ネットバンキングを安全に使うために、セキュリティ設定を強化しましょう。以下の設定を行うことで、不正利用のリスクを減らせます。
1.ワンタイムパスワードの設定：振込時に毎回異なるパスワードが発行される
2.生体認証の設定：アプリで指紋認証・顔認証を有効にする
3.取引通知メールの設定：振込や残高変動があった時にメールで通知
4.利用限度額の設定：1日あたりの振込限度額を低めに設定
特にワンタイムパスワードは、フィッシング詐欺や不正アクセスを防ぐ効果が高いため、必ず設定しましょう。また、取引通知メールを設定しておけば、万が一不正利用があった場合でもすぐに気づけます。セキュリティ設定は、SMBCダイレクトの「セキュリティ設定」メニューから行えます。
属性別の口座開設ガイド｜ケース別に解説
属性別の口座開設ガイド
口座開設の手続きは、年齢や職業によって必要な書類や手順が異なる場合があります。ここでは、属性別の注意点を解説します。
学生・未成年の口座開設
学生や未成年（18歳未満）の方でも、三井住友銀行の口座を開設できます。ただし、通常の手続きとは異なる点があります。
- 15歳以上18歳未満：本人が申込可能だが、親権者の同意が必要
- 15歳未満：親権者が代理で申込む
- 必要書類：本人の本人確認書類＋親権者の本人確認書類
- 制限事項：クレジットカード機能は18歳以上から、ローンは20歳以上から
学生の場合、アルバイト代の受取口座として使うことが多いです。給与振込口座に設定すれば、SMBCポイントパックの条件を満たし、手数料優遇を受けられます。また、学生のうちから銀行口座を持つことで、お金の管理を学ぶ良い機会になります。
個人事業主・屋号付き口座
個人事業主やフリーランスの方は、事業用とプライベート用で口座を分けることが推奨されます。三井住友銀行では、屋号付き口座の開設も可能です。
屋号付き口座の開設手順：
1.店頭で申込み（アプリ・Webでは開設不可）
2.本人確認書類（運転免許証等）を提出
3.開業届の写し、または確定申告書の写しを提出
4.屋号の記載がある書類を提出（請求書・領収書等でも可）
5.事業内容を説明（簡単なヒアリング）
屋号付き口座を持つことで、取引先からの信頼性が高まり、経費の管理もしやすくなります。ただし、通常の口座と比べて審査が厳しく、開設までに1～2週間かかることがあります。
外国人・在留カード保有者
外国籍の方でも、在留カードがあれば三井住友銀行の口座を開設できます。ただし、在留資格や在留期間によって開設できない場合があります。
- 必要書類：在留カード（表面・裏面）
- 在留期間：原則として在留期間が3ヶ月以上残っている必要がある
- 在留資格：就労可能な在留資格（留学・技能実習等）が必要
- 言語対応：一部店舗では英語・中国語での対応が可能
在留期間が短い場合や、観光ビザで滞在している場合は、口座開設ができないことがあります。また、在留カードの住所変更を忘れていると、手続きが進まないため注意してください。
外国人の口座開設は、店頭での手続きが推奨されます。言語サポートが必要な場合は、事前に対応可能な店舗を確認しましょう。
家族名義の口座開設
家族名義の口座を開設したい場合、本人が申込むのが原則です。ただし、未成年や高齢で来店が難しい場合は、代理人による手続きも可能です。
- 本人申込が原則：口座名義人本人が手続きを行う
- 代理人申込の条件：未成年（親権者が代理）、病気・高齢で来店困難な場合
- 必要書類：本人の本人確認書類＋代理人の本人確認書類＋委任状
- 手続き場所：店頭のみ（アプリ・Webでは代理申込不可）
家族のために口座を作りたい場合でも、勝手に名義を使って開設することはできません。必ず本人の同意を得て、適切な手続きを行ってください。
口座開設でよくあるトラブルと対処法
口座開設でよくあるトラブルと対処法
口座開設の手続きでは、書類不備や審査落ちなど、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。ここでは、よくあるトラブルと対処法を解説します。
本人確認書類の不備で開設できない
本人確認書類の不備は、口座開設が遅れる最も多い原因です。以下のような不備に注意してください。
- 有効期限切れ：運転免許証や在留カードの有効期限が切れている→最新の書類を取得してから申込む
- 住所不一致：本人確認書類の住所と現住所が異なる→本人確認書類の住所変更を先に行う
- 撮影不良：文字がぼやけている、反射で読めない→明るい場所で再撮影する
- 書類の一部が切れている：書類全体が画面に収まっていない→全体が写るように撮影し直す
特に、引越しをした直後は住所不一致に注意が必要です。運転免許証の住所変更は警察署で、マイナンバーカードは市区町村の窓口で手続きできます。住所変更を忘れていると、口座開設だけでなく、他の手続きでも不便が生じるため、早めに対応しましょう。
審査に落ちた場合の対処法
三井住友銀行の口座開設には審査があり、場合によっては開設できないこともあります。審査に落ちる主な理由は以下の通りです。
- 過去の金融トラブル：他行での不正利用歴や、口座凍結の経験がある
- 反社会的勢力との関連：警察データベースとの照合で問題が検出された
- 申込内容の矛盾：入力した情報と本人確認書類の内容が一致しない
- 短期間に複数の口座開設：詐欺やマネーロンダリングの疑いがある
審査に落ちた場合、銀行から具体的な理由は教えてもらえないことが多いです。心当たりがある場合は、その問題を解決してから再度申込むか、他の銀行での開設を検討しましょう。また、入力ミスが原因の場合は、正しい情報で再申込すれば開設できることがあります。
カードが届かない・遅い
キャッシュカードは通常、申込みから1週間程度で自宅に届きます。しかし、以下のような理由で遅れることがあります。
- 郵便事情：年末年始やゴールデンウィークなど、配達が遅れる時期がある
- 住所不備：マンション名や部屋番号が抜けていて、配達できない
- 不在：簡易書留のため、不在時は持ち帰られる（再配達が必要）
- 審査遅延：追加確認が必要で、審査に時間がかかっている
2週間以上経ってもカードが届かない場合は、三井住友銀行のカスタマーセンターに問い合わせてください。配達状況を確認し、必要に応じて再発行の手続きを行えます。
よくある質問（Q&A）
よくある質問（Q&A）
三井住友銀行の口座開設に関して、よくある質問とその回答をまとめました。
口座開設は無料？手数料はかかる？
三井住友銀行の口座開設は完全無料です。申込時の手数料、口座維持手数料、キャッシュカード発行手数料はすべて無料です。ただし、ATM利用時や振込時には、別途手数料が発生する場合があります。
最短どれくらいで口座を使える？
アプリまたはWebで申込んだ場合、最短当日で口座開設が完了し、ネットバンキングが使えるようになります。キャッシュカードは後日郵送されますが、それまでの間もアプリで残高照会や振込ができます。店頭での開設の場合、キャッシュカードは後日郵送となり、1週間程度かかります。
複数の口座を持てる？
三井住友銀行では、原則として一人につき一つの普通預金口座のみ開設できます。ただし、用途が明確な場合（貯蓄用・事業用など）は、複数の口座を持つことも可能です。複数口座を希望する場合は、店頭で相談してください。
通帳は発行される？
三井住友銀行では、2021年4月以降、新規口座開設時の通帳発行を原則停止しています。取引明細はSMBCダイレクトで確認できます。ただし、どうしても通帳が必要な場合は、店頭で相談すれば発行してもらえることがあります（手数料が発生する場合があります）。
口座開設できない理由は？
口座開設ができない主な理由は、本人確認書類の不備、過去の金融トラブル、反社会的勢力との関連、申込内容の矛盾などです。具体的な理由は銀行から教えてもらえないことが多いため、心当たりがある場合は問題を解決してから再度申込むか、他の銀行を検討しましょう。
解約方法は？
三井住友銀行の口座を解約する場合は、店頭での手続きが必要です。本人確認書類、キャッシュカード、通帳（発行している場合）、届出印を持参してください。残高がある場合は、その場で現金で受け取るか、他の口座に振り込むことができます。アプリやWebでの解約はできません。
休眠口座になったらどうなる？
2年以上取引がない口座は「休眠口座」扱いになります。休眠口座になっても預金は保護されますが、一部のサービスが制限される場合があります。休眠口座を復活させるには、店頭で手続きが必要です。本人確認書類とキャッシュカードを持参してください。
他行からの乗り換えは簡単？
他の銀行から三井住友銀行に乗り換える場合、給与振込口座や公共料金の引落口座の変更手続きが必要です。これらの手続きには1～2ヶ月かかることがあるため、計画的に進めましょう。また、旧口座の残高をゼロにしてから解約する必要があります。乗り換えの際は、一時的に両方の口座を使いながら、徐々に移行するのがおすすめです。
まとめ
三井住友銀行の口座開設は、アプリ・Web・店頭の3つの方法から選べます。アプリなら最短当日で開設でき、スマホだけで手続きが完結するため、忙しい方にも便利です。必要な書類は、運転免許証・マイナンバーカード・在留カードのいずれか一つだけです。
口座開設後は、SMBCダイレクトの初期設定を行い、給与振込や公共料金の引落口座に設定することで、手数料優遇を受けられます。また、セキュリティ設定を強化することで、安全に口座を利用できます。
三井住友銀行は、メガバンクならではの安心感と、全国に広がる店舗・ATMネットワークが魅力です。一方で、普通預金の金利が低いことや、ATM手数料が発生する場合があることには注意が必要です。自分の利用目的に合わせて、メリット・デメリットを理解した上で口座開設を検討してください。
口座開設や銀行サービスに関する最新情報は、三井住友銀行の公式サイトでご確認ください。個人の状況により口座開設できない場合があります。ご不明な点は、三井住友銀行のカスタマーセンターまたは最寄りの店舗にお問い合わせください。
監修者
SOICO株式会社
共同創業者＆取締役COO 土岐 彩花（どきあやか）
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
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