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海外旅行から帰国後、クレジットカードの請求額を見て「思ったより高い」と感じたことはありませんか。
実は、海外でクレジットカードを使うと「海外事務手数料」という追加コストが発生しているんです。
この手数料はカード会社や国際ブランドによって1.6%から3.85%まで大きく異なり、知らないうちに数千円の差が生まれることも。
この記事では、主要クレジットカード15社の海外手数料を徹底比較し、お得なカード選びのポイントから実際の計算方法まで詳しく解説します。
渡航先別のおすすめカードやDCC(自国通貨建て決済)の罠など、海外利用で損をしないための実践的な情報をお届けします。
目次
クレジットカードの海外手数料とは?
海外でクレジットカードを使うと、日本円に換算する際に追加の手数料が発生します。この仕組みを理解することで、無駄なコストを避けることができるんです。
海外手数料は、実は2つの要素から構成されています。1つ目は国際ブランド(Visa、Mastercard、JCBなど)が設定する基準レートに含まれる為替手数料、2つ目がカード発行会社が設定する海外事務手数料です。この二重構造が、海外利用時のコストを押し上げている要因なんですね。
国際ブランドは、1日に1回、市場の為替レート(TTM:仲値)を基に独自の基準レートを設定します。
この基準レートには、すでに若干の為替手数料が上乗せされているため、VISAやMastercard、JCBなどのクレジットカードで外貨の買い物をすると、若干不利なレートで両替されてしまいます。
2024年11月時点のデータでは、1米ドルあたりの市場仲値が152.72円のとき、Visaは152.82円、Mastercardは152.84円、JCBは152.81円という基準レートを設定していました。
つまり、国際ブランドの段階で約0.1円前後の為替手数料が上乗せされているわけです。
この仕組みにより、決済から数日後にレートが確定するため、実際の請求額は利用時の予想と多少異なる場合があります。為替変動が大きい時期は特に注意が必要ですね。
国際ブランドの基準レートに加えて、カード発行会社がさらに「海外事務手数料」(または海外事務処理手数料、海外利用に伴う事務処理コストなど、呼称はカード会社により異なります)を上乗せします。この手数料率は、カード会社によって大きく異なるのが特徴です。
2024年から2025年にかけて、多くのカード会社が海外事務手数料の値上げを実施しました。一方で、JCBブランドは2025年10月現在も値上げに踏み切っておらず、海外事務手数料は1.60%と低水準を維持しています。
海外事務手数料は、カード会社が海外取引を処理するための事務コストとして設定されるものです。為替レートの変動リスクや、国際決済ネットワークの利用料なども含まれています。
一般的に、海外事務手数料はVisaやMastercardで1.6%前後、JCBでは1.6〜2.2%程度、アメリカン・エキスプレスでは約2%というケースが多くなっています。ただし、同じ国際ブランドでも、カード発行会社によって手数料率は異なります。
2024年12月以降、ライフカードやセゾンカードなど複数のカード会社が手数料を改定し、Visaで2.2%、Mastercardで2.25%、JCBで3.85%(JCBの基準1.6%+カード会社の手数料2.25%)といった水準になっています。
手数料が最も安いカード
1位:ダイナースクラブカード(1.3%)
2位:イオンカード全ブランド(1.6%)
逆に、手数料が高いカードでは3.85%に達するため、10万円の決済で約2,250円もの差が生まれることになります。
海外手数料の計算方法
海外手数料がどのように計算されるのか、具体的な例を見ながら理解していきましょう。実際の計算方法を知ることで、渡航前に予算を正確に立てることができます。
海外手数料の計算式は、「国際ブランド基準レート × 使った外貨額 × 海外事務手数料(%)」となります。
例えば、基準レート 1USD=150円、手数料2%、100USD決済の場合、手数料=150×100×2%=300円、総支払額=150×100×102%=15,300円となります。
重要なポイントは、海外手数料には決済時点の為替レートではなく、「取引データが国際ブランドのシステムに反映された時点」の為替レートが適用されることです。
たとえば決済時に1ドル=145円でも、システム反映時点で1ドル=150円なら後者の為替レートが適用されます。
この仕組みにより、決済から数日後にレートが確定するため、実際の請求額は利用時の予想と多少異なる場合があります。為替変動が大きい時期は特に注意が必要ですね。
実際に10万円相当の買い物をした場合の手数料を、カード別に比較してみましょう。1USD=150円、666.67USDの決済と仮定します。
このように、最安のダイナースクラブカードと最も高いライフカードでは、10万円の決済で2,550円もの差が生まれます。年に数回海外旅行をする方なら、カード選びだけで年間数千円から1万円以上の節約になる可能性があるわけです。
さらに、ポイント還元率も考慮すると、実質的な手数料負担はさらに変わってきます。例えば、楽天カード(手数料2.2%、還元率1.0%)なら実質負担は1.2%、エポスカード(手数料2.2%、還元率0.5%)なら実質負担は1.7%となります。
帰国後、クレジットカードの明細書を確認する際のポイントを押さえておきましょう。明細書には通常、「利用日」「利用店舗」「外貨額」「換算レート」「円貨額」が記載されています。
明細書の「摘要」欄に「海外利用」や「外貨建て」といった表記があれば、その取引に海外事務手数料が適用されています。オンラインショッピングでも、海外の事業者から購入した場合は海外手数料が発生するため、注意が必要です。
主要クレジットカード15社の海外手数料比較
ここでは、主要クレジットカード15社の海外事務手数料を国際ブランド別に徹底比較します。カード選びの際の参考にしてください。
VISAとMastercardは世界中で最も加盟店が多い国際ブランドです。海外旅行では必ず1枚は持っておきたいブランドですね。
| カード会社 | VISA | Mastercard | 年会費 |
| イオンカード | 1.60% | 1.60% | 無料 |
| 楽天カード | 2.20% | 2.25% | 無料 |
| エポスカード | 2.20% | – | 無料 |
| 三井住友カード(NL) | 3.63% | 3.63% | 無料 |
| 三菱UFJカード | 3.63% | 3.63% | 初年度無料 |
| リクルートカード | 2.20% | 2.25% | 無料 |
| ライフカード | 2.20% | 2.25% | 無料 |
| セゾンカード | 2.15% | 2.15% | 無料~ |
イオンカードは、Visa・Mastercard・JCBの3つの国際ブランドから選べる上に、いずれの海外手数料も1.6%と安く、年会費も永年無料です。
世界的に加盟店が多いVisaまたはMastercardを選べば、ほとんどの国で問題なく利用できるでしょう。
楽天カードやエポスカードは手数料2.2%と中程度ですが、ポイント還元率が高いため実質的な負担を抑えられます。一方、三井住友カードや三菱UFJカードは手数料が3.63%とやや高めですが、海外旅行保険やサポート体制が充実しているメリットがあります。
JCBは日本発の国際ブランドで、特にアジア圏や日本人観光客が多い地域で強みを発揮します。
| カード会社 | JCB | 年会費 | 特徴 |
| イオンカード | 1.60% | 無料 | 全ブランド最安水準 |
| JCBカード W | 1.60% | 無料 | 39歳以下限定 |
| 楽天カード | 2.20% | 無料 | ポイント高還元 |
| 三菱UFJカード | 2.04% | 初年度無料 | 他ブランドより低い |
| ライフカード | 3.85% | 無料 | JCB基準1.6%+2.25% |
| セゾンカード | 3.85% | 無料~ | JCB基準1.6%+2.25% |
JCBは2025年10月現在、海外事務手数料の値上げに踏み切っておらず、JCBが発行するプロパーカードの海外事務手数料は1.60%と低水準を維持しています。JCBカード Wは39歳以下限定ですが、年会費無料で手数料も最安水準なので、該当する方には特におすすめです。
ただし、ライフカードやセゾンカードのJCBブランドは、JCBの基準レート1.6%に加えてカード会社の手数料2.25%が上乗せされるため、合計3.85%と割高になっています。同じJCBブランドでも、カード発行会社によって大きく異なる点に注意が必要です。
American Express(アメックス)は、ステータス性が高く、充実したサービスが魅力の国際ブランドです。
| カード会社 | American Express | 年会費 | 特徴 |
| アメリカン・エキスプレス・カード | 2.00% | 13,200円 | プロパーカード |
| アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード | 2.00% | 月会費1,100円 | 月会費制 |
| 楽天カード | 2.20% | 無料 | 年会費無料 |
| セゾンカード | 3.85% | 無料~ | Amex基準0.25%+3.60% |
アメックスのプロパーカードは手数料2.0%と比較的低めですが、年会費が発生します。アメリカン・エキスプレスはJCBと提携しているため、JCBに対応している店舗の多くがアメリカン・エキスプレスに対応しており、現在では使いやすさが大幅にアップしています。
楽天カードのアメックスブランドは年会費無料で手数料2.2%と、コストパフォーマンスに優れています。一方、セゾンカードのアメックスは手数料が3.85%と高めなので、海外利用が多い方は他のブランドを検討した方が良いでしょう。
海外手数料が安いおすすめクレジットカード8選
ここからは、海外手数料が安く、海外旅行に適したクレジットカードを8枚厳選してご紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った1枚を見つけてください。
イオンカードセレクトの特徴
海外手数料:Visa、Mastercard、JCB全て1.6%
年会費:永年無料
イオングループで還元率1.0%
毎月20日・30日は買い物代金5%OFF
イオンカードセレクトは、Visa、Mastercard、JCBの3つの国際ブランドから選べる上に、いずれの海外手数料も1.6%と安く、年会費も永年無料です。海外での利用を重視するなら、世界的に加盟店が多いVisaまたはMastercardを選ぶと良いでしょう。
イオングループ店舗でポイント還元率が1.0%になり、毎月20日・30日は買い物代金が5%OFFになるなど、国内での特典も充実しています。公共料金の振替や給与振込口座に設定すれば、毎月ボーナスポイントも獲得できます。
ただし、海外旅行保険は付帯していないため、保険が必要な方は別途加入するか、保険付きのサブカードを用意する必要があります。
日常的にイオン系列店を利用する方で、海外手数料を最小限に抑えたい方におすすめの1枚です。
ダイナースクラブカードの特徴
海外手数料:1.3%(最安水準)
年会費:24,200円
海外旅行保険:最高1億円(自動付帯)
空港ラウンジ無料・利用限度額に一律制限なし
ダイナースクラブカードの海外手数料は1.3%と、主要クレジットカードの中で最も安い水準です。年会費は24,200円と高額ですが、充実したサービスと低い海外手数料を考えれば、海外渡航が多い方にとってはコストパフォーマンスに優れています。
空港ラウンジの無料利用、海外旅行保険の自動付帯(最高1億円)、24時間日本語対応のトラベルデスクなど、海外旅行をサポートする特典が豊富です。利用限度額に一律の制限がなく、高額決済にも対応できる点も魅力ですね。
ステータス性も高く、ビジネスシーンでも信頼されるカードです。年に数回以上海外に行く方、海外出張が多いビジネスパーソンには特におすすめできる1枚と言えるでしょう。
エポスカードの特徴
海外手数料:Visa 2.2%
年会費:永年無料
海外旅行保険:最高3,000万円(利用付帯)
海外キャッシングの繰り上げ返済がオンラインで簡単
エポスカードで国際ブランドに選べるのはVisaのみですが、海外手数料は2.2%と標準的な水準です。年会費永年無料ながら、海外旅行傷害保険が最高3,000万円まで付帯する点が大きな魅力です。
マルイ・モディでのポイント還元率が1.0%になり、年4回実施される「マルコとマルオの7日間」期間中は買い物代金が10%OFFになります。海外サポートデスクも充実しており、現地での緊急時にも日本語で相談できる安心感があります。
さらに、海外キャッシングの繰り上げ返済がオンラインで簡単にできるため、利息を最小限に抑えられます。年会費無料で海外旅行保険が欲しい方、マルイでの買い物が多い方におすすめの1枚です。
三井住友カード(NL)の特徴
海外手数料:Visa 3.63%
年会費:永年無料
対象コンビニ・飲食店で最大7%還元※
最短10秒でカード番号発行
三井住友カード(NL)は、カード番号が券面に記載されていないナンバーレスカードで、セキュリティ性が高いのが特徴です。海外手数料はVisaで3.63%とやや高めですが、充実したサポート体制が魅力です。
対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元(※)、海外旅行傷害保険が最高2,000万円まで利用付帯、24時間365日対応の緊急サポートなど、海外旅行に安心な特典が揃っています。※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
即時発行に対応しており、最短10秒でカード番号が発行されるため、急な海外渡航にも対応できます。三井住友銀行のキャッシュカード機能も付けられるなど、メインカードとしての利便性も高い1枚です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天カードの特徴
海外手数料:Visa 2.20%、Mastercard 2.25%、JCB 2.20%、Amex 2.20%
年会費:永年無料
ポイント還元率:1.0%(実質負担1.2%)
楽天市場で最大3倍ポイント
楽天カードの海外事務手数料は、Visaで2.20%、Mastercardで2.25%、JCBで2.20%、American Expressで2.20%となっています。年会費永年無料で、ポイント還元率が1.0%と高いため、実質的な手数料負担は1.2%程度に抑えられます。
楽天市場での買い物でポイントが最大3倍になり、楽天経済圏を活用している方には特にメリットが大きいカードです。海外旅行傷害保険も最高2,000万円まで利用付帯しており、海外アシスタンスサービスも利用できます。
世界38拠点に楽天カードデスクがあり、現地でのトラブル時にも日本語でサポートを受けられます。楽天ポイントを貯めている方、楽天サービスをよく利用する方におすすめの1枚です。
JCBカード Wの特徴
海外手数料:JCB 1.60%
年会費:永年無料(39歳以下限定)
ポイント還元率:常に1.0%以上
ハワイで特典充実
JCBカード Wは、39歳以下限定で年会費永年無料、海外事務手数料は1.60%と低水準を維持しています。ポイント還元率が常に1.0%以上と高く、海外旅行傷害保険も最高2,000万円まで付帯します。
特にハワイでは、JCBプラザ ラウンジ・ホノルルが利用でき、ワイキキ・トロリー(ピンクライン)の乗車賃が無料になるなど、特典が充実しています。JCBブランドはアジア圏や日本人観光客が多い地域で特に使いやすいのが特徴です。
Amazonやスターバックスなどの優待店では、ポイント還元率がさらにアップします。39歳以下で、ハワイやアジア方面への旅行が多い方に特におすすめできる1枚です。
リクルートカードの特徴
海外手数料:Visa 2.2%、Mastercard 2.25%、JCB 1.6%
年会費:永年無料
ポイント還元率:1.2%(業界最高水準)
Pontaポイントに等価交換可能
リクルートカードは、年会費永年無料ながらポイント還元率が1.2%と業界最高水準を誇ります。海外事務手数料はVisaで2.2%、Mastercardで2.25%、JCBで1.6%となっており、特にJCBブランドを選べば手数料を抑えられます。
貯まったリクルートポイントは、じゃらんやホットペッパーなどのリクルート系サービスで利用できるほか、Pontaポイントに等価交換も可能です。海外旅行傷害保険も最高2,000万円まで利用付帯しています。
ポイント還元率1.2%は海外利用時も適用されるため、実質的な手数料負担を大きく軽減できます。リクルート系サービスをよく利用する方、高還元率カードを求める方におすすめです。
学生専用ライフカードの特徴
海外手数料:Visa 2.2%、JCB 3.85%
年会費:永年無料(18~25歳の学生限定)
海外利用時3%キャッシュバック
海外旅行保険:最高2,000万円(自動付帯)
学生専用ライフカードは、18歳以上25歳以下の学生限定のカードで、海外利用時に利用総額の3%がキャッシュバックされる特典があります。海外事務手数料はVisaで2.2%、JCBで3.85%ですが、3%のキャッシュバックを考慮すると実質的にはマイナス(お得)になります。
年会費は永年無料で、海外旅行傷害保険も最高2,000万円まで自動付帯します。キャッシュバックの上限は年間10万円(約333万円の利用まで)と、学生の海外旅行には十分な金額です。
卒業旅行や短期留学、ワーキングホリデーなど、学生時代の海外渡航に最適な1枚です。ただし、卒業後は通常のライフカードに切り替わり、キャッシュバック特典はなくなる点に注意してください。
海外手数料無料のカードはある?
従来のクレジットカードでは海外事務手数料が必ず発生しますが、近年注目されているのが、海外手数料が実質無料または格安で利用できるフィンテック系のデビットカードです。ここでは、RevolutとWiseという2つのサービスをご紹介します。
Revolutでは、一般的なクレジットカードで発生しがちな1.6〜3.85%程度の海外事務手数料が0%になるため、アメリカでのお買い物や食事のたびにコストを節約できます。
無料のスタンダードプランでも、月30万円相当額までの両替が無料で利用できます。
Revolutは、イギリス発のデジタル銀行サービスで、35種類以上の通貨をアプリ内で保有でき、平日(ニューヨーク時間の金曜17時から日曜18時を除く)なら為替手数料無料で両替できます。
ただし、週末(ニューヨーク時間の金曜日17時〜日曜日18時)に両替や決済をすると、1.0%の為替手数料が追加でかかります。
カード発行手数料は無料(配送料500円のみ)で、年会費もかかりません。ATMからの現金引き出しも月25,000円まで無料です。海外旅行や出張が多い方、複数通貨を管理したい方に適したサービスと言えるでしょう。
Wiseのデビットカードは、実際の為替レートと格安の両替手数料で両替を行うため、よりお得に外貨決済ができます。例えば、日本円→米ドルの両替手数料は、2024年11月21日現在0.52%に設定されています。
Wiseカードは、為替手数料が上乗せされていない「ミッドマーケットレート」(実際の為替レート)を使用するため、両替レートが非常に透明で分かりやすいのが特徴です。カード発行手数料は1,200円かかりますが、年会費は無料です。
約40通貨を同時に保有でき、すでに保有している通貨での決済は手数料無料です。海外送金も格安で行え、複数国を訪れる旅行や、海外在住者にも人気のサービスです。両替レートの透明性を重視する方、長期滞在や頻繁な海外渡航をする方におすすめです。
渡航先別のおすすめクレジットカード
海外旅行では、渡航先によって最適なクレジットカードが異なります。国際ブランドの普及率や、現地での使いやすさを考慮して選びましょう。
アメリカやヨーロッパでは、VisaとMastercardの加盟店が圧倒的に多く、ほぼすべての店舗で利用できます。JCBやAmerican Expressも主要な観光地や高級店では使えますが、小さな店舗では利用できない場合もあります。
アメリカ・ヨーロッパ向けおすすめの組み合わせ
メインカード:イオンカード(Visa、手数料1.6%)
サブカード:エポスカード(Visa、手数料2.2%、海外旅行保険付帯)
どちらも年会費無料で、2枚持ちでリスク分散もできます。
アメリカではタッチ決済が普及しているため、タッチ決済対応カードを選ぶと便利です。ヨーロッパでは、一部の国で少額決済時に暗証番号の入力が必須となるため、出発前に暗証番号を確認しておきましょう。
アジア圏では、VisaとMastercardに加えて、JCBの加盟店も比較的多いのが特徴です。特に日本人観光客が多い韓国、台湾、タイ、シンガポールなどでは、JCBの優待店も多数あります。
アジア・オセアニア向けおすすめ
JCBカード W(JCB、手数料1.6%、39歳以下限定)
または楽天カード(JCB、手数料2.2%)
JCBプラザやJCBプラザ ラウンジが利用でき、現地での日本語サポートも受けられます。
オーストラリアやニュージーランドでは、VisaとMastercardが主流です。イオンカード(Visa/Mastercard、手数料1.6%)と楽天カード(Visa/Mastercard)の組み合わせが、手数料とサービスのバランスが良いでしょう。
ヨーロッパ周遊やアジア周遊など、複数の国を訪れる旅行では、異なる国際ブランドのカードを2~3枚持参するのが理想的です。1枚が使えない場合の備えにもなりますし、利用限度額の心配も減ります。
複数国周遊向け推奨する組み合わせ
①イオンカード(Visa、手数料1.6%)
②楽天カード(Mastercard、手数料2.25%、ポイント高還元)
③JCBカード WまたはRevolutカード(予備・現金引き出し用)
この3枚があれば、ほぼすべての国で安心して利用できます。
また、複数国を訪れる場合は、RevolutやWiseのような多通貨対応のデビットカードも便利です。事前に複数通貨を両替しておけば、各国で最適なレートで決済できます。ただし、メインカードとしてではなく、サブカードとして持参するのが安全でしょう。
海外旅行保険で選ぶクレジットカード比較
海外旅行では、万が一の病気やケガに備えて、海外旅行保険が重要です。クレジットカードに付帯する保険を活用すれば、別途保険に加入する費用を節約できます。
クレジットカードの海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。自動付帯は、カードを持っているだけで自動的に保険が適用されるタイプです。旅行代金をそのカードで支払う必要はありません。
利用付帯は、旅行代金(航空券やツアー代金、公共交通機関の運賃など)をそのカードで支払った場合にのみ保険が適用されるタイプです。最近では、コスト削減のため自動付帯から利用付帯に変更するカード会社が増えています。
どちらのタイプかは、カード会社の公式サイトや保険約款で確認できます。利用付帯の場合は、必ず旅行代金の一部をそのカードで支払うことを忘れないようにしましょう。
海外旅行保険で最も重要なのは、「傷害・疾病治療費用」の補償額です。海外では医療費が非常に高額になることがあり、特にアメリカでは数百万円の請求も珍しくありません。最低でも200万円以上、できれば500万円以上の補償があると安心です。
複数のクレジットカードを持っている場合、傷害死亡・後遺障害以外の項目は合算できます。例えば、2枚のカードがそれぞれ傷害治療費用200万円の補償なら、合計400万円まで補償されます。
海外でクレジットカードを使う際の5つの注意点
海外でクレジットカードを安全かつお得に使うために、知っておくべき重要な注意点を5つご紹介します。
DCCとは、海外で決済する際に「現地通貨建てで支払うか、日本円建てで支払うか」を選択できるサービスです。このサービスを提供しているのはカード会社ではなく、ATM運営者や小売店、アクワイアラです。
DCCはほぼ確実に「損」だと言って間違いありません。DCCのレートを決めるのはアクワイアラであり、基本的に手数料を上乗せする形で請求を行うため、手数料の分だけ利用者の負担が増えるからです。
手数料は3~5%程度が一般的で、通常のカード決済よりも割高になります。
DCC(自国通貨建て決済)の対処法
海外で決済する際、「日本円で支払いますか?」と聞かれたら、必ず「現地通貨で支払う」を選択してください。
ATMでも同様に、「円建て」ではなく「現地通貨建て」を選びましょう。
一見便利に見えるサービスですが、実際には損をする仕組みなので注意が必要です。
海外旅行中に高額な買い物をする予定がある場合、出発前にカードの利用限度額を確認し、必要に応じて一時的な増枠を申請しておきましょう。限度額を超えると、カードが使えなくなってしまいます。
利用限度額は、カード会社の会員専用サイトやアプリで確認できます。一時増枠の申請は、カード会社によって異なりますが、通常は出発の1週間前までに申請する必要があります。審査が必要なため、希望額が必ず認められるわけではない点にも注意してください。
また、キャッシング枠を利用すると、その分ショッピング枠が減ります。総枠が100万円でキャッシングを30万円利用すると、ショッピングで使えるのは残り70万円になります。キャッシングを多用する予定の方は、この点も考慮して計画を立てましょう。
海外では、スキミング(カード情報の不正読み取り)や不正利用のリスクが高まります。
最近では、非接触型のスキミングも増えており、カードをかばんに入れたまま情報を盗まれることもあります。スキミング防止機能付きのカードケースや財布を使うと、このリスクを軽減できます。
万が一、不正利用の疑いがある場合は、すぐにカード会社に連絡してカードを停止してもらいましょう。ほとんどのカード会社は、不正利用に対する補償制度を設けており、60日以内に報告すれば被害額が補償されることが多いです。
海外旅行では、最低でも2枚、できれば3枚のクレジットカードを持参することをおすすめします。1枚が使えなくなった場合の備えになるだけでなく、異なる国際ブランドを持つことで、より多くの店舗で利用できるようになります。
理想的な組み合わせ
①Visaカード(メイン)
②Mastercardカード(サブ)
③JCBまたはAmerican Expressカード(予備)
2枚は別々の場所に保管し、1枚を紛失しても残りのカードで対応できるようにしておきましょう。
また、カード番号や緊急連絡先を控えておくことも重要です。スマートフォンのメモアプリに保存するか、紙に書いてカードとは別の場所に保管しておくと、紛失時にスムーズに対応できます。
カードの紛失・盗難に備えて、各カード会社の緊急連絡先(海外からの連絡先)を控えておきましょう。多くのカード会社は、24時間365日対応の緊急デスクを設けています。連絡先は、カード会社の公式サイトやカード裏面に記載されています。
緊急連絡先は、スマートフォンの連絡先に登録しておくだけでなく、紙にも書いて財布とは別の場所に保管しておくと安心です。スマートフォンも一緒に盗まれた場合に備えて、アナログな方法も併用しましょう。
また、日本国内の家族や友人にも、持参しているカードの情報と緊急連絡先を伝えておくと、万が一の際に日本から手続きをサポートしてもらえます。海外旅行保険の連絡先も一緒に控えておくと、より安心ですね。
海外キャッシングとカード払いはどちらがお得?
海外で現金が必要になった場合、クレジットカードの海外キャッシングを利用する方法があります。現金両替とどちらがお得なのか、比較してみましょう。
海外キャッシングの支払方法は基本的に1回払いのため、手数料は「利用の翌日から支払いまでの日数」と日割換算されます。多くのカードの金利は年18%で、1日あたり約0.049%(18%÷365日)の利息が発生します。
例えば、10万円をキャッシングして30日後に返済する場合、利息は約1,479円(10万円×0.049%×30日)となります。これに加えて、ATM手数料が1万円以下なら110円、1万円超なら220円かかります。合計で約1,700円のコストです。
一方、空港や両替所で10万円相当の外貨に両替する場合、手数料は通貨や場所によりますが、平均して3,000~5,000円程度かかります。このため、海外キャッシングの方が両替よりも安くなるケースが多いのです。
海外キャッシングの利息は1日1日増えていくため、決められた返済日よりも前に返済をする「繰り上げ返済」をすることで、利息を減らすことができます。例えば、10万円を30日後ではなく7日後に返済すれば、利息は約343円に抑えられ、約1,136円の節約になります。
繰り上げ返済がお得にできるカード
アコムACマスターカード(最短0日、利息ゼロ返済が可能)
エポスカード(最短約2日)
セディナカード(最短約3日)
これらはオンラインで簡単に繰り上げ返済ができ、電話連絡も不要なため、海外キャッシングに適しています。
繰り上げ返済の方法は、カード会社の会員サイトやアプリから手続きし、指定口座に振り込むのが一般的です。ペイジー対応のカードなら、振込手数料も無料になります。海外キャッシングを利用する際は、帰国後すぐに繰り上げ返済することで、コストを最小限に抑えられます。
海外で利用したクレジットカードの請求は、通常の国内利用と同じタイミングで行われます。ただし、海外からの利用データがカード会社に届くまでに時間がかかるため、利用月の翌月ではなく、翌々月の請求になることもあります。
例えば、3月に海外で利用した分が、4月ではなく5月の請求書に記載されるケースがあります。これは、海外の加盟店からカード会社へのデータ送信に時間がかかるためです。帰国後1~2ヶ月は、利用明細をこまめに確認するようにしましょう。
年会費と海外手数料は必ずしも連動していません。年会費無料のイオンカードは海外手数料1.6%と最安水準ですし、同じく無料の楽天カードは2.2%と標準的です。一方、年会費が高いカードでも、手数料が特別安いとは限りません。
年会費無料カードでも、海外旅行保険やサポートサービスが充実しているものもあります。年会費の有無だけでなく、海外手数料、付帯保険、ポイント還元率など、総合的に判断することが大切です。
世界的な加盟店数では、VisaとMastercardはほぼ同等で、どちらを選んでも大きな差はありません。ただし、地域によって若干の違いがあり、ヨーロッパではMastercardの方が若干強く、アメリカではVisaの方が若干強い傾向があります。
為替レートは、国際ブランドごとに独自に設定されるため、日によって有利なブランドが変わります。一般的には、JCBが最も有利なレートを提供することが多く、次いでVisa、Mastercardという順番になることが多いようです。
理想的には、VisaとMastercardの両方を持っておくと、どちらかが使えない場合の備えになります。メインカードをVisa、サブカードをMastercardにするのがおすすめです。
海外でカードが使えない場合、いくつかの原因が考えられます。利用限度額を超えている場合は、カード会社に連絡して一時増枠を依頼しましょう。暗証番号を複数回間違えた場合は、一時的に利用停止になることがあります。
不正利用防止のため、海外での利用が自動的にブロックされることもあります。この場合は、カード会社に連絡して、海外にいることを伝えれば解除してもらえます。出発前に、海外での利用を事前に連絡しておくと、このトラブルを防げます。
また、磁気ストライプの破損やICチップの不具合で読み取れないこともあります。この場合は、別のカードを使うか、カード会社に連絡して緊急再発行を依頼しましょう。複数枚のカードを持参していれば、このようなトラブルにも対応できます。
海外利用時の実質コストは、「海外事務手数料 - ポイント還元率」で計算できます。例えば、楽天カード(手数料2.2%、還元率1.0%)なら、実質コスト1.2%となります。エポスカード(手数料2.2%、還元率0.5%)なら、実質コスト1.7%です。
ただし、カード会社によっては、海外利用分にポイントが付かない場合や、還元率が下がる場合もあります。また、キャッシング利用分は通常ポイント付与の対象外です。詳細は、各カード会社の公式サイトで確認しましょう。
高還元率カードを選ぶことで、実質的な手数料負担を大きく軽減できます。リクルートカード(還元率1.2%)やdカード(還元率1.0%)など、高還元率カードは海外利用でも有利です。
留学や駐在など、長期滞在の場合は、海外手数料が最安水準のカードを選ぶことが重要です。利用頻度が高いため、わずかな手数料の差が大きな金額になるからです。イオンカード(1.6%)やダイナースクラブカード(1.3%)が最適です。
また、RevolutやWiseのようなフィンテック系のデビットカードも、長期滞在者には非常に便利です。複数通貨を保有でき、現地の銀行口座情報も取得できるため、給与の受け取りや家賃の支払いにも使えます。
海外旅行保険は、長期滞在の場合はクレジットカード付帯保険だけでは不十分なことが多いため、別途留学保険や駐在員保険に加入することをおすすめします。カードの保険は、一時帰国時の渡航や、現地での短期旅行時の補助として活用しましょう。
海外でクレジットカードを使う際の手数料は、カード会社や国際ブランドによって1.6%から3.85%まで大きく異なります。最も手数料が安いのはダイナースクラブカードの1.3%、次いでイオンカードの全ブランド1.6%です。年会費無料で手数料を抑えたい方には、イオンカードが最適でしょう。
手数料は、「国際ブランドの基準レート」に「カード会社の海外事務手数料」を上乗せした二重構造になっています。10万円の決済で、最安カードと最も高いカードでは約2,550円もの差が生まれるため、カード選びは非常に重要です。ポイント還元率も考慮すると、実質的な負担はさらに変わってきます。
海外利用時は、DCC(自国通貨建て決済)を避け、必ず現地通貨払いを選択しましょう。DCCは3~5%程度の手数料が上乗せされ、通常のカード決済よりも割高になります。また、複数枚のカードを持参し、異なる場所に保管することで、紛失や盗難のリスクにも備えられます。
なお、カード利用には審査があり、必ず発行されるわけではありません。手数料・サービス内容は変更される可能性があるため、詳しくは各カード会社の公式サイトでご確認ください。海外でのカード利用には為替変動リスクがあることも理解した上で、ご自身の旅行スタイルやリスク許容度に合わせて、慎重にカードを選択してください。
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