企業型DCとiDeCoの併用|違いと条件をわかりやすく解説

SBI証券のクレカ積立に興味があるけれど、どのクレジットカードを選べばいいのか迷っていませんか。
クレカ積立は、クレジットカードで投資信託を自動購入しながらポイント還元を受けられる便利な仕組みです。
SBI証券では三井住友カードをはじめ、8つのカード会社に対応しており、カードの種類によってポイント還元率が大きく異なります。
この記事では、SBI証券のクレカ積立の基本から、対象カードの比較、年会費とポイント還元の損益分岐点まで詳しく解説します。
他社証券会社との比較や設定方法、注意点もまとめているので、自分に最適なカードを選んで効率よく資産形成を始められます。
目次
SBI証券のクレカ積立とは?基本の仕組み
SBI証券のクレカ積立は、クレジットカード決済で投資信託を毎月自動的に購入できるサービスです。
通常の銀行引き落としによる積立と異なり、クレジットカードのポイント還元を受けながら資産形成ができる点が大きな特徴となっています。
クレカ積立では、事前に設定した金額の投資信託を毎月自動的にクレジットカード決済で購入します。
購入日は毎月1日(休業日の場合は翌営業日)に固定されており、積立設定は前月10日までに行う必要があります。
対象となる投資信託は、SBI証券で取り扱う約2,600本の投資信託のうち、クレカ積立対応の商品から選択可能です。
一度設定すれば毎月自動的に購入が続くため、入金の手間がかからず、買い忘れの心配もありません。
投資初心者でも継続しやすい仕組みになっています。
クレカ積立の最大のメリットは、投資信託の購入金額に応じてクレジットカードのポイントが貯まることです。
ポイント還元率はカードの種類によって0.5%~5.0%と大きな差があります。
三井住友カードの還元率例
三井住友カード(NL):0.5%
三井住友カード プラチナプリファード:2.0%
三井住友カード Visa Infinite:最大5.0%
月5万円を年間で積み立てた場合、還元率0.5%なら年間3,000ポイント、還元率2.0%なら年間12,000ポイントが貯まる計算です。
このポイントは通常の買い物に使えるほか、Vポイント投資として再投資することも可能です。
銀行引き落としではポイントが付かないため、クレカ積立を活用することで実質的な投資コストを下げながら資産形成ができます。
SBI証券のクレカ積立には、積立額の上限が設定されています。
通常のクレジットカードでは月5万円まで、三井住友カード プラチナプリファードとVisa Infiniteに限り月10万円まで積立が可能です。
この上限は1枚のクレジットカードあたりの設定であり、複数のカードを併用することはできません。
月5万円の上限は、新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)を活用する場合にちょうど良い金額設定です。
つみたて投資枠だけなら月10万円の積立は必要ありませんが、成長投資枠も含めて積極的に投資したい場合や、NISA枠を使い切った後も特定口座で積立を続けたい場合には、月10万円の上限が活用できます。
クレジットカードの利用限度額には注意が必要です。積立額が利用限度額を超えると決済できないため、他の支払いとのバランスを考えて設定する必要があります。
クレカ積立で使える8つのカード会社
SBI証券のクレカ積立では、三井住友カードを中心に8つのカード会社が利用できます。
それぞれのカード会社で特徴やポイント還元率が異なるため、自分のライフスタイルや保有カードに合わせて選択できます。
三井住友カードは、SBI証券のクレカ積立で最も人気のあるカード会社です。
券種によってポイント還元率が0.5%~5.0%と幅広く設定されており、年会費無料のカードから高還元率のプラチナカードまで選択肢が豊富です。
三井住友カードの特徴
年会費無料の三井住友カード(NL)でも0.5%の還元
ゴールドカードで1.0%、プラチナプリファードで2.0%
Visa Infiniteで最大5.0%の高還元率
プラチナ以上は月10万円まで積立可能
年会費無料の三井住友カード(NL)でも0.5%の還元が受けられるため、投資初心者でも気軽に始められます。
Oliveフレキシブルペイは、三井住友銀行の口座と一体化したマルチナンバーレスカードです。
デビットモード、クレジットモード、ポイント払いモードを切り替えて使える便利さが特徴で、クレカ積立ではクレジットモードを利用します。
ポイント還元率は三井住友カードと同じく、一般ランクで0.5%、ゴールドで1.0%、プラチナプリファードで2.0%です。
三井住友銀行をメインバンクとして利用している方や、銀行口座とクレジットカードを一元管理したい方におすすめです。
東急カードは、東急グループをよく利用する方に適したカードです。
クレカ積立では0.25%~3.0%のTOKYU POINTが貯まります。
還元率はカードの種類によって異なり、TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOで0.25%、TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールドで0.5%となっています。
TOKYU POINTは東急百貨店や東急ストアでの買い物、東急線の乗車などで貯まりやすく、東急沿線に住んでいる方に特にメリットがあります。
アプラスカードは、新生銀行グループのクレジットカードで、SBI新生銀行をメインバンクとして利用している方に向いています。
クレカ積立のポイント還元率は0.5%~1.0%で、一般カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%の還元率となっています。
アプラスカードの特徴は、SBI新生銀行との連携による各種優遇サービスです。
タカシマヤカードは、高島屋での買い物が多い方に適したカードです。
クレカ積立では0.1%~0.3%のタカシマヤポイントが貯まります。
還元率は他のカードと比べると低めですが、高島屋での買い物では最大10%のポイント還元があるため、百貨店での利用が多い方には総合的にメリットがあります。
UCSカードは、ユニーやアピタ、ピアゴなどのUストアグループで買い物をする方に向いているカードです。
クレカ積立では0.5%のUCSポイントが貯まります。
Uストアグループでの買い物では毎月19日・20日に5%オフになる特典があり、日常的にこれらの店舗を利用する方にはメリットがあります。
大丸松坂屋カードは、大丸や松坂屋での買い物が多い方に適したカードです。
クレカ積立では0.5%~1.0%のポイント還元があり、一般カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%となっています。
大丸・松坂屋での買い物では5%~10%のポイント還元があるため、百貨店での利用が多い方には総合的にお得です。
ラグジュアリーカードは、金属製の高級クレジットカードで、年会費は高額ですが充実したサービスが特徴です。
クレカ積立では1.0%~2.2%の高還元率でポイントが貯まり、Mastercard Titanium Cardで1.0%、Mastercard Black Cardで1.0%、Mastercard Gold Cardで2.2%となっています。
年会費は5万円~20万円と高額ですが、コンシェルジュサービスや空港ラウンジ、レストラン優待など、上質なライフスタイルをサポートするサービスが充実しています。
三井住友カードのポイント還元率を比較
三井住友カードは、SBI証券のクレカ積立で最も多くの利用者が選択するカード会社です。
券種によってポイント還元率と年会費が大きく異なるため、自分の投資額とライフスタイルに合わせた選択が重要になります。
三井住友カード(NL)は、年会費が永年無料のナンバーレスカードです。
クレカ積立では0.5%のVポイント還元が受けられ、年会費がかからないため投資初心者でも気軽に始められます。
月5万円積立時の年間獲得ポイント
年間3,000ポイント(5万円×12ヶ月×0.5%)
年会費無料でポイントが貯まる
対象店舗で最大7%のポイント還元
券面に番号が印字されていないナンバーレス仕様で、セキュリティ面でも安心です。
三井住友カード ゴールド(NL)は、年会費5,500円(税込)のゴールドカードですが、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる特典があります。
クレカ積立では1.0%のVポイント還元が受けられ、年会費無料のカードの2倍のポイントが貯まります。
月5万円積立時のメリット
年間6,000ポイント獲得
年会費5,500円を差し引いても500ポイントのプラス
年間100万円利用で10,000ポイントボーナス
翌年以降の年会費永年無料
空港ラウンジサービスや旅行傷害保険も付帯しており、ゴールドカードならではの特典も充実しています。
三井住友カード プラチナプリファードは、年会費33,000円(税込)のプラチナカードで、ポイント還元に特化した設計が特徴です。
クレカ積立では2.0%のVポイント還元が受けられ、月10万円まで積立が可能です。
月10万円積立時の年間獲得ポイント
年間24,000ポイント(10万円×12ヶ月×2.0%)
年会費33,000円を差し引いても実質マイナス9,000円
年間100万円利用で10,000ポイントボーナス
通常の買い物でも基本1.0%還元
クレカ積立だけで年間120万円の投資を行い、さらに通常の買い物で年間100万円以上利用する方であれば、年会費を大きく上回るポイント還元を受けられます。
三井住友カード Visa Infiniteは、年会費55,000円(税込)の最上位カードで、クレカ積立では最大5.0%のVポイント還元が受けられます。
月10万円まで積立が可能で、積立額に応じて還元率が変動する仕組みです。
月10万円を積み立てた場合、年間で60,000ポイント(10万円×12ヶ月×5.0%)が貯まります。
年会費55,000円を差し引いても、年間5,000ポイントのプラスになります。
Visa Infiniteならではの特典として、高級ホテルやレストランでの優待、コンシェルジュサービス、プライオリティ・パスなど、最上級のサービスが利用できます。
Oliveフレキシブルペイは、三井住友銀行の口座と一体化したマルチナンバーレスカードで、クレカ積立では三井住友カードと同じ還元率が適用されます。
一般ランクで0.5%、ゴールドで1.0%、プラチナプリファードで2.0%の還元率となり、年会費も同額です。
銀行口座とクレジットカードを一元管理したい方や、三井住友銀行をメインバンクとして利用している方におすすめです。
年会費とポイント還元の損益分岐点を計算
三井住友カードでクレカ積立を行う場合、年会費有料のカードを選ぶべきか、年会費無料のカードで十分かは、年間の積立額によって変わります。
月3万円(年間36万円)を積み立てる場合、各カードで獲得できる年間ポイントと年会費の差額は以下のようになります。
| カード種類 | 年会費 | 還元率 | 年間ポイント | 実質損益 |
| 三井住友カード(NL) | 0円 | 0.5% | 1,800ポイント | +1,800円 |
| ゴールド(NL) | 5,500円 | 1.0% | 3,600ポイント | -1,900円 |
| プラチナプリファード | 33,000円 | 2.0% | 7,200ポイント | -25,800円 |
| Visa Infinite | 55,000円 | 3.0% | 10,800ポイント | -44,200円 |
月3万円の積立では、年会費無料の三井住友カード(NL)が最もお得です。
ゴールドカード以上は年会費の負担が大きく、クレカ積立のポイント還元だけでは年会費をカバーできません。ただし、ゴールドカードは年間100万円以上の利用で年会費が永年無料になるため、クレカ積立以外でもカードを活用する方であれば選択肢に入ります。
月5万円(年間60万円)を積み立てる場合、各カードで獲得できる年間ポイントは以下のようになります。
| カード種類 | 年会費 | 還元率 | 年間ポイント | 実質損益 |
| 三井住友カード(NL) | 0円 | 0.5% | 3,000ポイント | +3,000円 |
| ゴールド(NL) | 5,500円 | 1.0% | 6,000ポイント | +500円 |
| プラチナプリファード | 33,000円 | 2.0% | 12,000ポイント | -21,000円 |
| Visa Infinite | 55,000円 | 4.0% | 24,000ポイント | -31,000円 |
月5万円の積立では、三井住友カード ゴールド(NL)がわずかにお得になります。
ゴールドカードは年間100万円以上の利用で年会費が永年無料になり、さらに10,000ポイントのボーナスがもらえるため、クレカ積立以外でもカードを年間40万円以上利用する方であれば、大きなメリットがあります。
月10万円(年間120万円)を積み立てる場合、各カードで獲得できる年間ポイントは以下のようになります。
| カード種類 | 年会費 | 還元率 | 年間ポイント | 実質損益 |
| 三井住友カード(NL) | 0円 | 0.5% | 6,000ポイント | +6,000円 |
| ゴールド(NL) | 5,500円 | 1.0% | 12,000ポイント | +6,500円 |
| プラチナプリファード | 33,000円 | 2.0% | 24,000ポイント+ボーナス10,000 | +1,000円 |
| Visa Infinite | 55,000円 | 5.0% | 60,000ポイント | +5,000円 |
月10万円の積立では、三井住友カード Visa Infiniteが最も多くのポイントを獲得できます。
プラチナプリファードは年会費33,000円ですが、通常の買い物でも高還元率のため、総合的にコストパフォーマンスに優れています。クレカ積立だけで判断するならVisa Infiniteが有利ですが、総合的な使い勝手を考えるとプラチナプリファードが最もバランスの取れた選択肢です。
年間の積立額とカードの種類によって、獲得できるポイント数は大きく変わります。
| 月間積立額 | 年間積立額 | 三井住友カード(NL) | ゴールド(NL) | プラチナプリファード | Visa Infinite |
| 1万円 | 12万円 | +600円 | -4,300円 | -30,600円 | -51,400円 |
| 3万円 | 36万円 | +1,800円 | -1,900円 | -25,800円 | -44,200円 |
| 5万円 | 60万円 | +3,000円 | +500円 | -21,000円 | -31,000円 |
| 10万円 | 120万円 | +6,000円 | +6,500円 | +1,000円 | +5,000円 |
このシミュレーションから、積立額が少ない場合は年会費無料カード、月5万円以上ならゴールドカード以上、月10万円ならプラチナカード以上が有利であることが分かります。
投信マイレージとの二重取りでさらにお得
SBI証券には、クレカ積立のポイント還元とは別に「投信マイレージ」という独自のポイントサービスがあります。
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる仕組みで、クレカ積立と併用することでポイントの二重取りが可能です。
投信マイレージは、SBI証券で保有している投資信託の月間平均保有残高に応じて、毎月ポイントが付与されるサービスです。
ポイント付与率は投資信託の種類によって異なり、通常銘柄で年率0.1%~0.2%、指定銘柄で年率0.05%~0.25%となっています。
投信マイレージの例
保有残高100万円(年率0.1%)→年間1,000ポイント
選べるポイント:Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイント
投信マイレージのポイントは、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントのいずれかから選択できます。
クレカ積立で投資信託を購入すると、購入時にクレジットカードのポイントが貯まり、その後の保有期間中は投信マイレージでポイントが貯まり続けます。
ポイント二重取りの例(プラチナプリファード×月5万円積立)
クレカ積立:年間12,000ポイント(60万円×2.0%)
投信マイレージ:年間600ポイント(60万円×0.1%)
合計:年間12,600ポイント
長期的に積立を続けると、保有残高が増えるにつれて投信マイレージで貯まるポイントも増えていきます。
10年間積立を続けて保有残高が600万円になった場合、投信マイレージだけで年間6,000ポイントが貯まる計算です。
クレカ積立や投信マイレージで貯まったVポイントは、SBI証券で投資信託の購入に使うことができます。
これを「Vポイント投資」と呼び、1ポイント=1円として投資信託の購入代金に充当できます。
ポイントを現金化せずに再投資することで、複利効果を高めながら資産形成を加速させることが可能です。Vポイント投資はNISA口座でも利用可能で、ポイントで購入した投資信託の運用益も非課税になります。
他社証券会社のクレカ積立と比較
SBI証券以外にも、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJeスマート証券などがクレカ積立サービスを提供しています。
各社のポイント還元率や対応カード、サービス内容を比較することで、自分に最適な証券会社を選ぶことができます。
楽天証券は、楽天カードでのクレカ積立に対応しており、ポイント還元率は投資信託の信託報酬に応じて0.5%~1.0%となっています。
信託報酬が年率0.4%未満のファンドは0.5%還元、年率0.4%以上のファンドは1.0%還元です。
楽天証券の特徴
楽天経済圏との連携でSPU対象
楽天ポイントは楽天市場や楽天ペイで使いやすい
人気インデックスファンドは0.5%還元が多い
SBI証券と比較すると、最大還元率は1.0%とSBI証券の三井住友カード ゴールド(NL)と同等ですが、上位カードでの高還元率がない点が異なります。
マネックス証券は、マネックスカードでのクレカ積立に対応しており、一律1.1%のポイント還元が受けられます。
年会費は初年度無料、2年目以降は550円(税込)ですが、年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になるため、クレカ積立を継続する限り実質無料です。
マネックス証券の特徴は、カードの種類に関わらず一律1.1%という高還元率です。SBI証券や楽天証券のように、カードのランクによって還元率が変わることがないため、シンプルで分かりやすい仕組みです。
月5万円を積み立てた場合、年間で6,600ポイント(60万円×1.1%)が貯まります。
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、au PAYカードでのクレカ積立に対応しており、1.0%のPontaポイント還元が受けられます。
au PAYカードの年会費は初年度無料、2年目以降は1,375円(税込)ですが、年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になるため、実質無料で利用できます。
三菱UFJeスマート証券の特徴は、au経済圏との連携です。auユーザーであれば、auじぶん銀行との連携で普通預金金利が優遇されたり、au PAYマーケットでのポイント還元率が上がるなどのメリットがあります。
SBI証券のクレカ積立を選ぶべき人は、高還元率を求める方や、年間積立額が大きい方です。
SBI証券でクレカ積立を始めるには、証券口座の開設、クレジットカードの登録、積立設定の3つのステップが必要です。
初めての方でも、画面の指示に従って進めれば簡単に設定できます。
まず、SBI証券の口座を開設します。
SBI証券の公式サイトから「口座開設」ボタンをクリックし、メールアドレスを登録します。
SBI証券にログイン後、クレジットカードを登録します。
画面上部のメニューから「取引」→「投資信託」→「投信(積立買付)」→「クレジットカード」を選択します。
クレジットカードの登録が完了したら、積立設定を行います。
SBI証券のサイトで「投信(積立買付)」画面を開き、積立したい投資信託を検索します。
積立設定は前月10日までに行う必要があります。例えば3月1日から積立を開始したい場合は、2月10日までに設定を完了させます。
NISA口座でクレカ積立を行う場合、積立設定時に「つみたて投資枠」または「成長投資枠」を選択します。
つみたて投資枠は年間120万円(月10万円)まで、成長投資枠は年間240万円(月20万円)まで投資できますが、クレカ積立の上限は月5万円または月10万円です。
NISA口座での運用益は非課税となるため、長期的な資産形成を考えている方は、クレカ積立をNISA口座で行うことをおすすめします。
クレカ積立で気をつけたい5つのこと
クレカ積立は便利でお得な仕組みですが、利用する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。
クレカ積立のポイント還元率は、カード会社や証券会社の判断で変更される可能性があります。
実際に、楽天証券では2022年9月に還元率が1.0%から0.2%に引き下げられ(その後一部改善)、多くの投資家に影響を与えました。SBI証券でも、将来的に還元率が変更されるリスクはゼロではありません。
高還元率のクレジットカードは年会費が高額な場合が多く、クレカ積立のポイント還元だけでは年会費をカバーできないケースがあります。
三井住友カード プラチナプリファードは年会費33,000円、Visa Infiniteは年会費55,000円と高額です。月5万円以下の積立では、年会費の負担が大きくなる可能性があります。
クレカ積立で購入する投資信託は、元本保証ではなく、相場の変動により元本割れのリスクがあります。
ポイント還元があっても、投資信託の価格が下落すれば、トータルで損失が出る可能性があります。例えば、年間60万円を積み立てて6,000ポイント(1.0%還元)を獲得しても、投資信託の価格が5%下落すれば、3万円の含み損が発生します。
クレカ積立の金額は、クレジットカードの利用限度額に含まれます。
月5万円または月10万円の積立を行う場合、他の支払いとのバランスを考える必要があります。
積立日は毎月1日に固定されているため、月初に大きな金額が利用限度額を圧迫します。利用限度額が不足する場合は、カード会社に利用限度額の引き上げを申請するか、積立額を減らすなどの対応が必要です。
クレジットカードを解約したり、紛失・盗難により再発行した場合、クレカ積立の設定も自動的に解除されます。
カード番号が変わるため、新しいカードで再度登録と積立設定を行う必要があります。カードの有効期限が切れた場合も、新しいカードで再登録が必要です。
はい、クレカ積立はNISA口座で利用できます。つみたて投資枠と成長投資枠の両方で利用可能で、積立設定時に口座区分を選択します。つみたて投資枠は年間120万円(月10万円)まで、成長投資枠は年間240万円(月20万円)までの投資が可能ですが、クレカ積立の上限は月5万円または月10万円です。NISA口座での運用益は非課税となるため、長期的な資産形成を考えている方には、クレカ積立をNISA口座で行うことをおすすめします。
いいえ、SBI証券のクレカ積立では、1つの証券口座につき1枚のクレジットカードしか登録できません。複数のクレジットカードを使って積立額を増やすことはできません。ただし、家族それぞれが自分の証券口座とクレジットカードを持っている場合は、それぞれが個別にクレカ積立を行うことは可能です。
積立額の変更や解約は、毎月10日までに設定すれば翌月分から反映されます。例えば、3月分の積立額を変更したい場合は、2月10日までに変更手続きを行います。変更手続きはSBI証券のサイトから簡単に行え、積立額の増減、銘柄の変更、積立の一時停止、完全解約などが可能です。
クレカ積立で貯まるポイントは、クレジットカードの利用代金が確定したタイミングで付与されます。三井住友カードの場合、積立日(毎月1日)の翌月中旬ごろにポイントが付与されます。例えば、3月1日に積立が行われた場合、ポイントは4月中旬ごろに付与されます。投信マイレージのポイントは、毎月の保有残高に応じて翌月中旬ごろに付与されます。
投資初心者には、低コストで分散投資ができるインデックスファンドがおすすめです。具体的には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、楽天・全米株式インデックス・ファンドなどが人気です。これらのファンドは信託報酬が年率0.1%前後と低く、世界中または米国の株式市場全体に分散投資できます。
クレカ積立の利用自体に手数料はかかりません。投資信託の購入時の申込手数料(販売手数料)も、SBI証券では原則無料です。ただし、投資信託を保有している間は、信託報酬(運用管理費用)が日々差し引かれます。信託報酬は投資信託の種類によって異なり、インデックスファンドは年率0.1%前後、アクティブファンドは年率1%前後が一般的です。
SBI証券のクレカ積立は、クレジットカード決済で投資信託を自動購入しながらポイント還元を受けられる便利な仕組みです。
三井住友カードをはじめ8つのカード会社に対応しており、カードの種類によって0.5%~5.0%のポイント還元が受けられます。
三井住友カードでは、年会費無料の三井住友カード(NL)で0.5%、ゴールド(NL)で1.0%、プラチナプリファードで2.0%、Visa Infiniteで最大5.0%の還元率となります。
年間の積立額に応じて最適なカードを選ぶことが重要で、月3万円以下なら年会費無料カード、月5万円以上ならゴールドカード以上、月10万円ならプラチナカード以上が有利です。
投信マイレージとの二重取りで、保有残高に応じてさらにポイントが貯まり、貯まったVポイントは再投資にも使えます。
楽天証券やマネックス証券と比較すると、SBI証券は上位カードを活用することで最も高い還元率を実現できる点が強みです。
設定方法は、SBI証券口座の開設、クレジットカードの登録、積立設定の3ステップで完了します。
NISA口座での利用も可能で、非課税で資産形成ができます。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ポイント還元はあくまで投資のおまけであり、投資判断の主な理由にすべきではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくはSBI証券や各カード会社の公式サイトでご確認ください。
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