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JX金属のIPOに申し込みたいけど、どの証券会社を選べばいいのか分からない。
初値はいくらになるのか、利益は出るのか不安に感じている。
そんな悩みを持つあなたに、JX金属IPOの申込方法から初値予想、おすすめ証券会社まで、投資判断に必要な情報を分かりやすく解説します。
JX金属は2025年3月19日に東証プライム市場に上場した、公開規模約4,611億円の超大型IPOです。
半導体用スパッタリングターゲットで世界シェア64%を誇る同社は、ENEOSホールディングスから独立し、半導体材料企業への転身を図っています。
この記事を読めば、JX金属IPOの全体像が理解でき、自分に合った投資判断ができるようになります。
目次
JX金属は、半導体材料と情報通信材料の製造・販売を主な事業とする企業です。2025年3月19日に東証プライム市場に上場し、公開価格820円で初値843円(+2.8%)となりました。
公開規模は約4,611億円と、2024年に上場した東京メトロ(約3,486億円)を上回る超大型IPOです。ENEOSホールディングスが100%保有していた株式のうち、約50.1%が売り出されました。
半導体用スパッタリングターゲットで世界シェア64%、圧延銅箔で世界シェア78%を誇る技術力が強みです。生成AIの普及やデータセンター需要の拡大を背景に、半導体材料事業の成長が期待されています。
上場時の時価総額は約7,613億円、売買単位は100株で、最低投資金額は82,000円(公開価格ベース)でした。配当利回りは1.46%(公開価格ベース、年間配当12円)と、非鉄金属セクターとしては標準的な水準です。
JX金属IPOのスケジュール
JX金属のIPOは、ブックビルディング期間、購入申込期間、上場日という3つのステップで進みました。各期間の役割を理解することで、申込のタイミングを逃さずに済みます。
ブックビルディング期間は2025年3月3日(月)~3月7日(金)でした。この期間中に、仮条件の範囲内(810円~820円)で購入希望価格と株数を申告します。
仮条件は当初の想定価格862円から引き下げられ、810円~820円に設定されました。この引き下げは、米国経済の減速懸念や株式相場の急落を考慮したものです。
証券会社によって申込の締切時間が異なるため、最終日の午前11時頃までには手続きを完了させるのが安全です。資金が必要な証券会社では、この期間中に入金を済ませる必要があります。
購入申込期間は2025年3月11日(火)~3月14日(金)でした。抽選に当選した場合、この期間中に購入の意思表示を行います。
公開価格は仮条件の上限である820円で決定されました。公開価格が仮条件上限で決まったことは、需要が十分にあったことを示す安心材料と受け止められました。
購入申込期間中に手続きを行わないと、当選が無効になってしまいます。一部の証券会社では当選辞退にペナルティがあるため、事前に確認しておきましょう。
上場日は2025年3月19日(水)で、初値は843円(公開価格比+2.8%)となりました。初値で売却した場合、1単元(100株)あたり2,300円の利益が出た計算です。
超大型IPOで公募割れのリスクも指摘されていましたが、半導体関連銘柄としての期待から、わずかながらプラスの初値となりました。
上場後の株価は、半導体市況や米国経済の動向に影響を受けやすい傾向があります。ロックアップ期間は180日間(2025年9月14日まで)で、価格解除条件はありません。
JX金属の初値は事前予想で「公開価格比+0~10%」とされ、実際には843円(+2.8%)となりました。超大型IPOで需給が重いことから、大きな値上がりは期待できないとの見方が多数でした。
IPO専門家の初値予想は「820円前後」から「800円~890円」と幅がありました。ダイヤモンド・ザイのアナリストは「公開価格比+0~10%」と予想し、公募割れのリスクも指摘していました。
初値予想が控えめだった理由は、公開規模が約4,611億円と非常に大きく、市場で消化しきれない可能性があったためです。また、同時期にゆうちょ銀行の大型売出し(最大6,300億円)が予定されており、個人投資家の資金余力の低下も懸念されました。
2024年に上場した東京メトロが公開価格比+35.8%の初値をつけたことや、キオクシアホールディングスが初値こそ公募割れしたものの、その後株価が大きく上昇したことから、大型IPOへの根強い人気も期待されました。
公開価格820円で1単元(100株)購入し、初値843円で売却した場合、利益は2,300円(+2.8%)となりました。投資金額82,000円に対して約2.8%のリターンです。
| 初値想定 | 利益額(1単元) | 騰落率 |
| 800円(公募割れ) | -2,000円 | -2.4% |
| 843円(実際の初値) | +2,300円 | +2.8% |
| 902円(予想上限) | +8,200円 | +10.0% |
複数の証券会社から申し込んで3単元当選した場合、初値売りで6,900円の利益が得られました。ただし、超大型IPOは当選しやすい反面、利益率が低い傾向があります。
2024年に上場した東京メトロは、公開規模3,486億円で初値が公開価格比+35.8%と好調でした。高配当利回り、割安な価格設定、知名度の高さ、株主優待の存在が人気化の要因です。
同じく2024年に上場したキオクシアホールディングスは、公開規模1,150億円で初値が公開価格比-1.0%と公募割れしました。しかし、その後株価は大きく上昇し、セカンダリー投資(上場後購入)で利益を得た投資家も多くいました。
| 銘柄名 | 公開規模 | 公開価格 | 初値 | 騰落率 |
| 東京メトロ | 約3,486億円 | 1,200円 | 1,630円 | +35.8% |
| キオクシアHD | 約1,150億円 | 1,455円 | 1,440円 | -1.0% |
| JX金属 | 約4,611億円 | 820円 | 843円 | +2.8% |
JX金属は公開規模が両社を上回る超大型案件で、東京メトロのような高配当・割安感はありませんでした。一方で、半導体材料という成長分野への期待から、キオクシアHDと同様に上場後の株価上昇を期待する声もありました。
JX金属IPOにおすすめの証券会社5社
JX金属のIPOは主幹事7社、幹事証券複数社から申込可能でした。当選確率を上げるには、配分枚数が多い主幹事証券と、平等抽選を採用する証券会社を組み合わせるのが効果的です。
JX金属の主幹事証券は、大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、J.P.モルガン証券、野村證券、SMBC日興証券の7社でした。主幹事証券はIPO株の配分枚数が多く、当選のチャンスが高まります。
SMBC日興証券の特徴
配分の一部を1人1票の平等抽選で実施
2024年には23社のIPOの主幹事を務めた実績
資金力に左右されずに当選を狙える
大和証券は今回の筆頭主幹事で、最も多くのIPO株を配分していました。グループ会社の大和コネクト証券も委託幹事として取り扱っており、両方から申し込むことで当選確率を高められます。
マネックス証券は、IPO抽選を完全平等抽選(1人1票)で行っており、資金力に関係なく当選のチャンスがあります。2024年のIPO取扱実績は54社と業界2位で、主幹事実績も1社ありました。
SBI証券は、IPO取扱数が業界ナンバーワンで、2024年は78社のIPOを取り扱いました。主幹事実績も12社あり、配分枚数が多い証券会社です。
落選してもIPOチャレンジポイントが貯まり、次回の当選確率を高められます。
楽天証券は、後期抽選型を採用しており、同一資金で複数のIPO抽選に参加できる仕組みがあります。2024年のIPO取扱実績は56社で、平等抽選の一部を採用しています。
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券から委託を受けてIPO株を取り扱う委託幹事でした。委託数は公表されていませんが、主幹事のグループ会社として一定の配分が期待できます。
大和コネクト証券は、大和証券のグループ会社で、委託幹事として約22,516口の配分が想定されました。スマホ専用証券として口座開設のハードルが低く、若年層にも人気があります。
委託幹事は申込が集中しにくく、穴場として狙い目です。ただし、配分枚数は主幹事証券よりも少ない傾向があります。
JX金属のIPOに申し込むには、証券口座の開設からブックビルディング、抽選、購入申込、売却まで、5つのステップがあります。初めての方でも、順を追って進めれば問題ありません。
まず、IPOを取り扱う証券会社で口座を開設します。SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などが代表的です。
口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)とマイナンバーが必要です。
オンラインで申し込めば、最短翌営業日に口座開設が完了する証券会社もあります。ただし、書類の郵送が必要な場合は3~5営業日かかることもあるため、IPOの申込期間に間に合うよう早めに手続きしましょう。
NISA口座を持っている場合、成長投資枠でIPOを購入できます。利益が非課税になるため、NISA口座での購入がおすすめです。
ブックビルディング期間中に、証券会社のウェブサイトやアプリから申し込みます。仮条件の範囲内で購入希望価格を選び、希望株数を入力します。
多くの投資家は、当選確率を高めるために仮条件の上限価格で申し込みます。
証券会社によっては、この時点で購入資金を入金する必要があります。松井証券や岡三オンラインなど、抽選資金が不要な証券会社もあるため、資金繰りに合わせて選びましょう。
申込の締切時間は証券会社によって異なりますが、最終日の午前11時頃が一般的です。余裕を持って手続きを完了させることが大切です。
ブックビルディング期間終了後、公開価格が決定され、抽選が行われます。抽選結果は、証券会社のウェブサイトやアプリで確認できます。
当選した場合は「当選」、外れた場合は「落選」、補欠当選の場合は「補欠当選」と表示されます。補欠当選は、当選者が購入を辞退した場合に繰り上げ当選となる可能性があります。
SBI証券では、落選するとIPOチャレンジポイントが1ポイント付与されます。ポイントを貯めることで、次回以降のIPOで当選確率を高められる仕組みです。
当選した場合、購入申込期間中に購入の意思表示を行います。
この手続きを忘れると、当選が無効になってしまうため注意が必要です。
購入申込時に、購入代金を入金します。抽選前に入金済みの証券会社では、追加入金は不要です。NISA口座で購入する場合は、NISA口座を選択して手続きします。
購入申込をキャンセルすることも可能ですが、SMBC日興証券、野村證券、みずほ証券などでは、キャンセルにペナルティがあります。一定期間IPOに申し込めなくなるため、慎重に判断しましょう。
上場日になると、購入したIPO株が口座に入庫され、市場で売買できるようになります。初値で売却する場合は、成行注文で売り注文を出すのが一般的です。
初値がつくまで時間がかかることもあり、JX金属のような大型IPOでは、売買が成立しにくい場合もあります。焦らず、初値がついてから売却の判断をしましょう。
初値で売却せず、中長期で保有する選択肢もあります。半導体市況の回復や業績の改善が期待できる場合は、保有を継続することで、より大きな利益を狙える可能性があります。
JX金属は、半導体材料と情報通信材料の製造・販売を主な事業とする企業です。ENEOSホールディングスの100%子会社でしたが、今回のIPOで独立し、半導体材料企業への転身を図っています。
半導体材料事業では、半導体製造に不可欠な高純度金属材料を供給しています。主力製品は半導体用スパッタリングターゲットで、世界シェア64%を誇ります。
スパッタリングターゲットとは
半導体チップの製造工程で金属薄膜を形成する材料
99.999%超の高純度製品を実現する技術力が強み
最先端の半導体製造に欠かせない存在
生成AIの普及やデータセンター需要の拡大を背景に、半導体材料の需要は今後も成長が見込まれます。JX金属は米国アリゾナ州に新工場を建設する計画も報じられており、グローバルな供給体制を強化しています。
情報通信材料事業では、スマートフォンやパソコンに使われるプリント基板向けの圧延銅箔を製造しています。圧延銅箔の世界シェアは78%と、こちらも業界トップクラスです。
5G通信の普及やIoT機器の増加により、情報通信材料の需要も拡大しています。JX金属は、高周波対応の先端材料の開発にも注力しており、次世代通信技術への対応を進めています。
情報通信材料事業は、半導体材料事業と並ぶ成長戦略の柱として位置づけられています。両事業を合わせた「フォーカス事業」の営業利益は、全社の営業利益に占める比率が年々向上しています。
JX金属は、2019年に「JX金属グループ2040年長期ビジョン」を策定し、非鉄金属大手から半導体材料企業への転身を図ってきました。今回のIPOで、ENEOSホールディングスの保有比率は50%を下回り、完全子会社から持分法適用会社になりました。
事業再編の一環として、2023年にパンパシフィック・カッパー社の株式の一部を丸紅に譲渡しました。その結果、基礎材料セグメントが大幅に縮小し、2025年3月期の売上高は前期比53.7%減となりました。
これは計画通りの事業シフトであり、営業利益は11.1%増と増益を確保しています。
今後は、半導体材料と情報通信材料の「フォーカス事業」に経営資源を集中し、営業利益率の向上を目指します。2028年3月期の中長期戦略では、フォーカス事業の営業利益を大幅に拡大する計画です。
JX金属IPOの投資判断
JX金属のIPOは、半導体材料という成長分野への期待と、超大型IPOの需給リスクという、プラス・マイナス両面の要因がありました。投資判断は、自分のリスク許容度や投資目的に合わせて慎重に行うことが大切です。
投資判断は、自分のリスク許容度や投資目的に合わせて行うことが重要です。
JX金属IPOで気をつけたい3つのこと
JX金属のIPOに参加する際は、申込資金の拘束期間、ロックアップ解除後のリスク、当選後のキャンセル方法の3つに注意が必要です。これらを理解しておくことで、トラブルを避けられます。
多くの証券会社では、ブックビルディング期間中に購入資金を入金する必要があり、抽選結果が出るまで資金が拘束されます。JX金属の場合、3月3日~7日に入金し、抽選結果が出るのは3月10日頃でした。約1週間、資金が動かせない状態になります。
複数の証券会社から申し込む場合、それぞれに資金を振り分ける必要があり、資金効率が悪くなります。例えば、5社から申し込む場合、82,000円×5社=410,000円の資金が必要です。
松井証券や岡三オンラインなど、抽選資金が不要な証券会社を活用すると、資金効率を高められます。これらの証券会社では、当選後に入金すれば良いため、限られた資金で複数のIPOに参加できます。
JX金属のロックアップ期間は180日間(2025年9月14日まで)で、この期間中は主要株主が株式を売却できません。
ロックアップ解除後は、ENEOSホールディングスが保有株式を売却する可能性があり、需給が悪化して株価が下落するリスクがあります。
ロックアップ解除日が近づくと、売却を警戒した投資家が先回りして株式を売却することがあり、株価が下落する傾向があります。中長期で保有する場合は、ロックアップ解除のタイミングを意識しておきましょう。
ただし、JX金属のロックアップには価格解除条件がないため、株価が一定水準を超えても早期に解除されることはありません。この点は、株価の安定性にプラスに働きます。
IPOに当選した後、購入をキャンセルすることは可能ですが、証券会社によってはペナルティがあります。
SMBC日興証券、野村證券、みずほ証券などでは、キャンセルすると一定期間IPOに申し込めなくなります。
ペナルティの内容は証券会社によって異なりますが、一般的には1ヶ月~6ヶ月程度、IPOの抽選に参加できなくなります。複数のIPOに当選した場合や、資金が不足した場合は、ペナルティのない証券会社の当選を優先してキャンセルしましょう。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などは、当選キャンセルにペナルティがありません。これらの証券会社は、初心者でも安心して申し込めます。
当選確率を上げる3つの戦略
IPOの当選確率は一般的に低く、JX金属のような超大型IPOでも、主幹事証券で数%程度と言われています。当選確率を上げるには、複数の証券会社からの申込、ポイント制度の活用、家族口座の活用という3つの戦略が有効です。
最も効果的な戦略は、できるだけ多くの証券会社から申し込むことです。1社から申し込むと抽選は1回ですが、5社から申し込めば5回の抽選チャンスがあります。
主幹事証券を優先しつつ、平等抽選を採用する証券会社、抽選資金が不要な証券会社を組み合わせるのが効率的です。JX金属の場合、SMBC日興証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、大和コネクト証券、三菱UFJ eスマート証券の7社から申し込めば、当選確率を大きく高められました。
ただし、複数の証券会社から申し込むには、それぞれの口座に資金を振り分ける必要があります。抽選資金が不要な証券会社を活用することで、限られた資金でも多くの証券会社から申し込めます。
SBI証券では、IPOの抽選に外れるとIPOチャレンジポイントが1ポイント付与されます。ポイントを使って申し込むと、ポイント数に応じて当選確率が高まる仕組みです。
IPOチャレンジポイントは、人気の高いIPOほど多くのポイントが必要です。JX金属のような超大型IPOは比較的少ないポイントで当選できる可能性があります。一方、小型の高騰銘柄は数百ポイント必要なこともあります。
ポイントを効率的に貯めるには、毎回のIPOに申し込むことが大切です。外れても1ポイント貯まるため、長期的に見れば必ず当選のチャンスが訪れます。
家族がいる場合、家族名義の証券口座を開設してIPOに申し込むことで、当選確率を高められます。例えば、夫婦2人で申し込めば、当選確率は2倍になります。
マネックス証券、SBI証券、松井証券などでは、未成年でも口座開設が可能です。子どもの口座を開設してIPOに申し込むこともできます。
ただし、未成年口座の開設には親権者の同意が必要です。家族口座を活用する際は、それぞれの口座に資金を入金する必要があります。当選した場合の購入代金も家族の口座から支払うため、資金管理をしっかり行いましょう。
はい、JX金属のIPOはNISA口座の成長投資枠で購入できます。ほとんどのネット証券がNISA口座でのIPO購入に対応しており、利益が非課税になるメリットがあります。
NISA口座で購入した場合、初値売却で得た利益に税金がかかりません。通常の特定口座では、利益に対して20.315%の税金がかかるため、NISA口座を活用することで手取り額が増えます。
ただし、つみたて投資枠ではIPOは購入できません。また、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、IPOの取扱実績が多い証券会社で開設するのがおすすめです。
仮条件の上限価格で申し込むのが一般的です。公開価格は仮条件の上限で決まることが多く、下限価格で申し込むと抽選対象から外れてしまう可能性があります。
JX金属の場合、仮条件は810円~820円でしたが、公開価格は上限の820円で決定されました。もし810円で申し込んでいた場合、抽選に参加できなかった可能性があります。
ただし、仮条件の下限価格で申し込んだ場合でも、公開価格が下限で決まれば購入できます。リスクを避けたい場合は上限価格で申し込むのが安全です。
JX金属のような超大型IPOは、初値が公募割れまたは小幅なプラスにとどまる可能性があり、上場後に株価が上昇するケースもあります。2024年に上場したキオクシアHDは、初値が公募割れしましたが、その後株価が大きく上昇しました。
セカンダリー投資のポイントは、初値が弱い場合に買い、半導体市況の回復や業績の改善を待つことです。ただし、株価が下落し続けるリスクもあるため、損切りラインを設定しておくことが大切です。
セカンダリー投資は、IPO抽選に外れた場合の代替戦略として有効ですが、通常の株式投資と同じリスクがあることを理解しておきましょう。
IPO抽選に外れた場合、次回のIPOに向けてポイントを貯める、セカンダリー投資を検討する、他のIPOに申し込むという3つの選択肢があります。
SBI証券では、落選するとIPOチャレンジポイントが付与されます。ポイントを貯めることで、次回以降のIPOで当選確率を高められます。コツコツとポイントを貯めることが、長期的な当選への近道です。
また、上場後の株価動向を見て、セカンダリー投資を検討するのも一つの方法です。初値が弱い場合は、買いのチャンスになる可能性があります。
はい、半導体市況の悪化はJX金属の株価に大きな影響を与えます。同社の主力製品である半導体用スパッタリングターゲットは、半導体の生産量に連動するためです。
半導体市場は好不調の波が大きく、在庫調整のタイミングで需要が急減することがあります。また、米中貿易摩擦や輸出規制などの地政学的リスクも、半導体市況に影響します。
ただし、長期的には生成AIやデータセンター需要の拡大により、半導体市場は成長が見込まれています。短期的な市況悪化は、中長期投資家にとって買いのチャンスになる可能性もあります。
IPOで得た利益は、原則として確定申告が必要です。ただし、特定口座(源泉徴収あり)で取引した場合は、証券会社が税金を源泉徴収するため、確定申告は不要です。
NISA口座で購入した場合は、利益が非課税になるため、確定申告は不要です。また、年間の利益が20万円以下の場合も、確定申告は不要です(ただし、住民税の申告は必要)。
複数の証券会社で取引している場合や、損失が出た場合は、確定申告をすることで損益通算ができ、税金を取り戻せる可能性があります。詳しくは、税務署または税理士にご相談ください。
JX金属のIPOは、2025年3月19日に東証プライム市場に上場し、公開価格820円で初値843円(+2.8%)となりました。公開規模約4,611億円の超大型IPOで、半導体用スパッタリングターゲット世界シェア64%を誇る技術力が強みです。
主幹事7社(大和証券、みずほ証券、SMBC日興証券等)と複数の幹事証券から申込可能で、平等抽選を採用するSMBC日興証券やマネックス証券を活用することで、当選確率を高められました。超大型IPOで公募割れのリスクも指摘されましたが、半導体関連銘柄としての期待から、わずかながらプラスの初値となりました。
投資判断は、半導体市場の長期的な成長を信じられるか、超大型IPOの需給リスクを受け入れられるかがポイントです。初値での小幅な利益よりも、上場後の株価上昇を狙う中長期投資が向いている銘柄と言えます。
なお、IPO投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社の公式サイトや目論見書でご確認ください。
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