会社設立のミチシルベ

楽天証券でポイントを貯めながら投資ができることをご存じですか。

楽天証券には2つのポイントコースがあり、どちらを選ぶかで貯まるポイントや使い道が変わってきます。

実は、楽天カードでのクレカ積立や投資信託の保有など、さまざまな方法でポイントを貯められるんです。

貯めたポイントは投資信託や株式の購入に使えるだけでなく、楽天市場での買い物にも活用できます。

この記事では、楽天証券のポイント制度の仕組みから、効率的な貯め方、お得な使い方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

楽天経済圏を活用した資産形成のコツもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

楽天証券のポイント制度とは｜2つのコースの基本

楽天証券のポイント制度は、取引や資産保有に応じてポイントが貯まる仕組みです。

最大の特徴は、2つのポイントコースから自分に合ったものを選べることです。

どちらのコースを選ぶかで、貯まるポイントの種類や使い道が大きく変わります。

それぞれの特徴を理解して、自分の投資スタイルに合ったコースを選びましょう。

楽天ポイントコースの特徴

楽天ポイントコースは、楽天証券での取引で楽天ポイントが貯まるコースです。

楽天市場や楽天グループのサービスで使える汎用性の高いポイントが貯まります。

楽天ポイントコースでは、投資信託・国内株式・米国株式・バイナリーオプションの4つの商品にポイント投資ができます。

貯めたポイントは楽天市場でのショッピングにも使えるため、楽天経済圏を活用している方に特におすすめです。

楽天証券：ポイントプログラム

楽天証券ポイントコースの特徴

楽天証券ポイントコースは、楽天証券独自のポイントが貯まるコースです。

楽天証券ポイントは、投資信託の購入またはJALマイルへの交換に利用できます。

飛行機をよく利用する方や、JALマイルを貯めている方には魅力的な選択肢となります。

楽天証券ポイントの有効期限は最長で2年間です。

毎年4月から翌年3月までに獲得したポイントは、翌々年3月まで有効となります。

なお、楽天証券ポイントは1対1の割合で楽天ポイントに交換することも可能です。

楽天証券：ポイントプログラム

2つのコースの比較表

2つのポイントコースの違いを表でわかりやすく比較しました。

コースの変更はいつでも可能ですが、楽天証券ポイントから楽天ポイントへの移行には1～4営業日かかります。

自分の投資スタイルや楽天サービスの利用状況に応じて、最適なコースを選びましょう。

楽天証券でポイントを貯める5つの方法

楽天証券では、さまざまな取引や資産保有でポイントを貯めることができます。

複数の方法を組み合わせることで、効率的にポイントを増やせます。

ここでは、楽天証券でポイントを貯める主な5つの方法を詳しく解説します。

それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を活用しましょう。

楽天カードのクレカ積立でポイントを貯める

楽天カードクレジット決済は、投資信託の積立額を楽天カードで決済することで、決済額に応じてポイントが貯まる仕組みです。

月10万円まで積立設定でき、NISAのつみたて投資枠にも対応しています。

代行手数料が年率0.4%（税込）以上のファンドの場合は、カードの種類にかかわらず一律1.0%の還元率です（楽天ブラックカードは2.0%）。

ただし、人気のインデックスファンドの多くは代行手数料が0.4%未満のため、基本的には低い還元率が適用されると考えておきましょう。

楽天証券：クレカ積立（楽天カードクレジット決済）

カード種類別の還元率

楽天カードの種類によって、クレカ積立のポイント還元率が異なります。

楽天証券：楽天カードクレジット決済のポイント還元率

年会費とポイント還元のバランス

年会費無料の楽天カードなら、月10万円の積立で年間6,000ポイント（還元率0.5%の場合）が貯まります。

楽天ゴールドカードの場合は年間9,000ポイントですが、年会費2,200円を差し引くと実質6,800ポイントです。

楽天ゴールドカードの損益分岐点は、月間積立額が約7万3,334円です。

これ以上の積立をする場合は、年会費を払ってもゴールドカードの方がお得になります。

ただし、空港ラウンジの利用など、クレカ積立以外の特典も考慮して総合的に判断しましょう。

投資信託の保有でポイントを貯める

楽天証券では、対象の投資信託を保有しているだけで毎月ポイントが貯まる「投信残高ポイントプログラム」があります。

対象ファンドは楽天・プラスシリーズの6本で、月間平均保有金額に対して年率0.017%～0.028%のポイントが付与されます。

ポイントは毎月の平均保有金額に対して計算され、翌々月末に付与されます。

例えば、30万円を保有している場合、年率0.028%なら年間84ポイント（月7ポイント）が貯まる計算です。

楽天証券：投信残高ポイントプログラム

楽天キャッシュ決済でポイントを貯める

楽天キャッシュは、楽天カードからチャージして使えるオンライン電子マネーです。

楽天証券では、楽天キャッシュを使った投資信託の積立買付でもポイントが貯まります。

楽天キャッシュでの積立は月5万円まで設定でき、ポイント還元率は一律0.5%です。

楽天カードでチャージすることが条件となります。

クレカ積立と併用すれば、月15万円までの積立額に対してポイントを貯めることが可能です。

年会費無料の楽天カードの場合、クレカ積立の還元率0.5%と楽天キャッシュの還元率0.5%は同じです。

そのため、まずはクレカ積立で月10万円まで設定し、それ以上積み立てる場合に楽天キャッシュを利用するのが効率的です。

楽天銀行ハッピープログラムでポイントを貯める

楽天銀行の「ハッピープログラム」に登録し、楽天証券と楽天銀行を連携（マネーブリッジ設定）すると、取引に応じてポイントが貯まります。

投資信託の買付や売却、株式の取引などでポイントが付与されます。

ハッピープログラムでは、楽天銀行の会員ステージに応じてポイント倍率が変わります。

会員ステージは預金残高や取引件数によって決まり、ステージが上がるほど多くのポイントを獲得できます。

SPU（スーパーポイントアップ）でポイントを貯める

SPU（スーパーポイントアッププログラム）は、楽天グループのサービスを利用すると楽天市場でのお買い物ポイントがアップする仕組みです。

楽天証券でのポイント投資もSPUの対象となります。

これらの条件を満たすと、楽天市場でのお買い物ポイントが最大+1倍になります。

投資信託で+0.5倍、米国株式（円貨決済）で+0.5倍の還元率アップです。

楽天証券：SPU（スーパーポイントアッププログラム）

貯めたポイントの使い方｜投資への活用法

楽天証券で貯めたポイントは、さまざまな金融商品の購入に使えます。

1ポイント1円として、現金と同じように投資に活用できるのが大きな魅力です。

ここでは、ポイント投資の具体的な使い方と注意点を解説します。

自分の投資目的に合った活用方法を見つけましょう。

投資信託をポイントで買う

投資信託は、ポイント投資の中で最も活用しやすい商品です。

楽天証券で取り扱う約2,550本の投資信託のほぼすべてがポイント投資の対象となります。

投資信託のポイント投資は、スポット購入と積立注文の両方に対応しています。

スポット購入では購入画面でポイント利用を選択し、積立注文では事前にポイント利用設定を行います。

クレカ積立でもポイント利用が可能です。

例えば、月10万円の積立のうち1,000円分をポイントから支払うといった使い方ができます。

現金との併用も自由にでき、柔軟な投資が可能です。

楽天証券：ポイント投資（投資信託）

国内株式をポイントで買う

楽天ポイントコースを設定すると、国内株式の現物取引にもポイントを利用できます。

楽天証券で取り扱う国内株式のすべてがポイント投資の対象です。

国内株式のポイント投資では、購入代金だけでなく取引手数料にもポイントを使えます。

ポイント利用設定は一度設定すれば取引のたびに設定する必要はありません。

NISA成長投資枠での取引やPTS夜間取引にも対応しています。

単元未満株取引の「かぶミニ」でもポイント投資が可能です。

少額から株式投資を始めたい方にとって、ポイントを活用することでさらにハードルが下がります。

楽天証券：ポイント投資（国内株式）

米国株式をポイントで買う

楽天ポイントコースでは、米国株式の現物取引（円貨決済）にもポイントを利用できます。

楽天証券で取り扱う約4,500銘柄の米国株式が対象です。

米国株式のポイント投資は円貨決済のみが対象で、外貨決済では利用できません。

購入代金の一部または全額にポイントを使うことができ、現金との併用も可能です。

米国株式は1株から購入できるため、ポイントだけでもアップル、アマゾン、エヌビディアなどの有名企業の株主になれます。

少額から分散投資を始めたい方におすすめです。

ポイント投資の注意点

ポイント投資を始める前に、いくつかの注意点を押さえておきましょう。

楽天会員のランク別ポイント利用上限は以下の通りです。

NISAでポイント投資をする方法｜設定手順

楽天証券では、NISA口座でもポイント投資が利用できます。

非課税メリットとポイント活用を組み合わせることで、効率的な資産形成が可能です。

ここでは、NISAでポイント投資をする具体的な方法と設定手順を解説します。

2024年から始まった新NISA制度にも対応しています。

つみたて投資枠でポイントを使う

新NISAのつみたて投資枠では、年間120万円（月10万円）まで投資信託の積立ができます。

楽天証券では、この積立にポイントを利用できます。

クレカ積立でもポイント利用ができるため、楽天カードで決済しながらポイントも併用できます。

月10万円までクレカ積立でポイントを貯めつつ、貯まったポイントで投資するという好循環を作れます。

楽天証券：楽天証券はポイントが貯まる・使える（NISA）

成長投資枠でポイントを使う

新NISAの成長投資枠では、年間240万円まで投資信託や株式に投資できます。

楽天証券では、成長投資枠でもポイント投資が可能です。

成長投資枠では、投資信託のスポット購入と積立購入の両方でポイントを使えます。

国内株式の現物取引にもポイントを利用でき、単元株だけでなく「かぶミニ」でもポイント投資ができます。

投資信託のスポット購入でポイントを使う場合は、購入画面で口座区分を「NISA（成長投資枠）」に指定し、ポイント利用欄で使用するポイント数を入力します。

国内株式でポイントを使う場合は、事前にポイント利用設定を行います。

設定後は自動的にポイントが利用されるため、取引のたびに設定する必要はありません。

ポイント利用の設定方法

NISAでポイント投資を始めるための具体的な設定手順を説明します。

投資信託の積立でポイントを使う場合は、「投信積立のポイント利用設定」から「毎月上限〇〇ポイント」または「すべて使う」を選択します。

SPUの+0.5倍条件を達成するには、最低1ポイント以上の利用が必要です。

国内株式でポイントを使う場合は、「国内株式のポイント利用設定」から利用方法を選択します。

設定が完了したら、実際に投資信託や株式を購入します。

どちらのポイントコースを選ぶべき？｜選び方のポイント

楽天証券のポイントコースは、自分の投資スタイルや楽天サービスの利用状況によって最適な選択が変わります。

どちらのコースを選ぶかで、貯まるポイントや使い道が大きく変わるため、慎重に検討しましょう。

ここでは、それぞれのコースがおすすめな人の特徴と、コース変更の方法を解説します。

楽天ポイントコースがおすすめな人

楽天ポイントコースは、以下のような方におすすめです。

楽天ポイントコースの最大のメリットは、楽天経済圏全体でポイントを活用できることです。

月間30,000円以上のポイント投資をすれば、楽天市場でのお買い物ポイントが最大+1倍になります。

楽天市場で月10万円のお買い物をする場合、年間で最大4,000ポイントの追加獲得が可能です。

また、ポイント投資の対象商品が4種類（投資信託・国内株式・米国株式・バイナリーオプション）と幅広く、投資の自由度が高いのも魅力です。

楽天証券ポイントコースがおすすめな人

楽天証券ポイントコースは、以下のような方におすすめです。

楽天証券ポイントコースの最大のメリットは、JALマイルに交換できることです。

楽天証券ポイント2ポイントでJALマイル1マイルに交換でき、月間最大1,000マイルまで交換可能です。

飛行機をよく利用する方や、JALマイルを貯めている方にとっては魅力的な選択肢となります。

コース変更の方法と注意点

ポイントコースの変更はいつでも可能です。

楽天証券のマイメニューから「お客様情報の設定・変更」を選択し、「ポイント設定・SPU」からコース変更の手続きができます。

楽天ポイントコースへの変更には、楽天会員登録（楽天市場）が必要です。

まだ楽天会員でない方は、先に楽天会員登録を済ませましょう。

コース変更を検討する際は、自分の投資スタイルと楽天サービスの利用状況を総合的に判断しましょう。

楽天市場をよく利用する方は楽天ポイントコース、JALマイルを貯めたい方は楽天証券ポイントコースがおすすめです。

楽天証券：ポイントプログラム

楽天経済圏でポイントを最大化する戦略

楽天証券のポイント制度を最大限活用するには、楽天経済圏全体での戦略が重要です。

楽天グループのサービスを組み合わせることで、ポイントの獲得効率を大幅に高められます。

ここでは、楽天経済圏を活用したポイント最大化の戦略を具体的に解説します。

楽天銀行×楽天カード×楽天証券の三位一体戦略

楽天銀行、楽天カード、楽天証券の3つを連携させることで、効率的にポイントを貯められます。

この三位一体戦略が楽天経済圏活用の基本です。

この3つを組み合わせることで、投資をしながら効率的にポイントを貯められます。

貯まったポイントは再度投資に回すことで、複利効果も期待できます。

楽天市場でのSPU活用法

楽天市場でのお買い物と投資を連携させることで、ポイント還元率を大幅に高められます。

SPU（スーパーポイントアッププログラム）を最大限活用しましょう。

楽天証券でSPU+1倍を達成するには、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定し、月間30,000円以上のポイント投資（投資信託または米国株式）を行います。

最低1ポイント以上の利用が条件です。

例えば、楽天市場で月10万円のお買い物をする場合、SPUなしなら1,000ポイントですが、SPU+10倍なら11,000ポイントになります。

年間で12万ポイントの差が生まれ、これを投資に回すことでさらに資産を増やせます。

楽天証券：SPU（スーパーポイントアッププログラム）

ポイント投資と現金投資の組み合わせ方

ポイント投資と現金投資を上手に組み合わせることで、効率的な資産形成が可能です。

基本的な戦略は、クレカ積立で月10万円を現金で投資しながらポイントを貯め、貯まったポイントで追加投資をする方法です。

例えば、月10万円のクレカ積立（還元率0.5%）で月500ポイント、年間6,000ポイントが貯まります。

このポイントをNISAのつみたて投資枠で再投資すれば、複利効果が得られます。

SPU達成のためには、最低1ポイントのポイント投資が必要です。

月10万円の積立のうち1ポイントだけポイントを使い、残りは現金で投資する設定にすれば、SPU+0.5倍の条件を満たしつつ、ポイントを温存できます。

リスクを抑えたい方は、ポイントは投資信託のインデックスファンドに、現金は個別株や債券など他の資産に分散する方法もあります。

ポイントは元手がかからないため、多少リスクの高い投資にチャレンジする選択肢もあります。

他社証券会社のポイント制度との比較

楽天証券のポイント制度を評価するには、他社との比較が重要です。

主要ネット証券各社のポイント制度を比較することで、楽天証券の強みと弱みが見えてきます。

ここでは、SBI証券とマネックス証券のポイント制度と比較し、楽天証券が有利なケースを解説します。

SBI証券のポイント制度

SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類から選べるポイントプログラムがあります。

クレカ積立では三井住友カードを使用し、カードの種類に応じて0.5%～5.0%のポイントが貯まります。

SBI証券の強みは、クレカ積立のポイント還元率の高さです。

三井住友カード プラチナプリファードなら5.0%の還元率ですが、年間カード利用額の条件があります。

投資信託の保有でもポイントが貯まりますが、楽天証券の投信残高ポイントプログラムと比較すると、対象ファンドや還元率に違いがあります。

SBI証券は投信マイレージサービスで、保有残高に応じて年率0.05%～0.25%のポイントが付与されます。

マネックス証券のポイント制度

マネックス証券では、マネックスポイントまたはdポイントが貯まります。

クレカ積立ではマネックスカードまたはdカードを使用し、月5万円以下は1.1%、月5～7万円は0.6%、月7～10万円は0.2%のポイント還元率です。

マネックス証券の強みは、月5万円以下の積立におけるポイント還元率の高さです。

年会費無料のマネックスカードで1.1%の還元率は、主要ネット証券の中でも高水準です。

月5万円の積立なら年間6,600ポイントが貯まります。

投資信託の保有では、特定の銘柄で年率0.03%～0.08%のポイントが付与されます。

米国株式の取引手数料の実質無料化など、米国株投資に強みがあります。

楽天証券が有利なケース

楽天証券のポイント制度が他社より有利なケースを表でまとめました。

楽天証券が最も有利なのは、楽天市場や楽天グループのサービスをよく利用する方です。

SPUで楽天市場のポイント還元率が上がり、貯めたポイントを楽天グループ全体で活用できるため、総合的なメリットが大きくなります。

月10万円以上の積立をする方にも楽天証券は有利です。

楽天カード+楽天キャッシュで月15万円までポイント還元の対象となり、新NISAのつみたて投資枠（月10万円）を超える積立にも対応できます。

ポイント投資で気をつけたいこと｜よくある失敗例

ポイント投資は便利な仕組みですが、注意すべき点もあります。

よくある失敗例を知っておくことで、トラブルを未然に防げます。

ここでは、ポイント投資で気をつけたいポイントと、よくある失敗例を解説します。

期間限定ポイントは使えない

楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。

ポイント投資に使えるのは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは利用できません。

期間限定ポイントは、SPUで獲得したポイントやキャンペーンで付与されるポイントなど、有効期限が設定されているポイントです。

進呈の翌月末日23時59分までなど、短期間で失効してしまうため、楽天市場でのお買い物に使うのが基本です。

通常ポイントの有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間です。

期間内に一度でもポイントを獲得すれば期限が延長されるため、楽天グループのサービスを定期的に利用していれば実質無期限で貯められます。

ポイント投資でも元本割れのリスクがある

ポイント投資は現金を使わないため、リスクが低いと感じるかもしれません。

しかし、ポイントで購入した投資信託や株式も、通常の投資と同様に価格が変動し、元本割れのリスクがあります。

例えば、1万ポイントで購入した投資信託が9,000円に値下がりすることもあり得ます。

ポイントだからといって安易に投資せず、投資先の選定やリスク管理は通常の投資と同じように慎重に行いましょう。

初心者の方は、インデックスファンドなど比較的リスクの低い投資信託から始めることをおすすめします。

長期・分散・積立の基本原則は、ポイント投資でも変わりません。

ポイント有効期限の管理方法

楽天ポイントと楽天証券ポイントでは、有効期限の仕組みが異なります。

それぞれの特徴を理解し、適切に管理しましょう。

楽天ポイント（通常ポイント）の有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間です。

楽天証券ポイントの有効期限は最長で2年間です。

毎年4月から翌年3月までに獲得したポイントは、翌々年3月まで有効となります。

税金・確定申告の基礎知識

ポイント投資でも、利益が出た場合は税金がかかります。

税務処理の基本を理解しておきましょう。

ポイントで購入した投資信託や株式を売却して利益が出た場合、その利益には20.315%（所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%）の税金がかかります。

ポイントで購入したからといって非課税になるわけではありません。

特定口座（源泉徴収あり）を利用していれば、証券会社が自動的に税金を計算して源泉徴収してくれるため、確定申告は不要です。

一般口座や特定口座（源泉徴収なし）を利用している場合は、自分で確定申告をする必要があります。

ポイント投資の税務処理について詳しく知りたい場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

よくある質問（Q&A）

楽天証券のポイント制度について、よくある質問をまとめました。

疑問点を解消して、スムーズにポイント投資を始めましょう。

ポイントコースの変更はいつでもできる？

ポイントコースの変更はいつでも可能です。

楽天証券のマイメニューから「お客様情報の設定・変更」を選択し、「ポイント設定・SPU」から変更手続きができます。

楽天ポイントと楽天証券ポイントは両方貯まる？

いいえ、両方同時に貯まることはありません。

選択したポイントコースに応じて、楽天ポイントまたは楽天証券ポイントのどちらか一方が貯まります。

楽天ポイントコースを選択すると楽天ポイントが、楽天証券ポイントコースを選択すると楽天証券ポイントが貯まります。

コースを変更すると、それ以降に貯まるポイントの種類が変わります。

ポイント投資の最低利用額は？

ポイント投資の最低利用額は、商品によって異なります。

投資信託は100円から購入できるため、最低100ポイントから利用可能です。

国内株式や米国株式は、各銘柄の株価によって最低購入金額が変わります。

SPUの+0.5倍条件を達成するには、最低1ポイント以上の利用が必要です。

月間30,000円以上のポイント投資（投資信託または米国株式）をすることで、楽天市場でのお買い物ポイントが最大+1倍になります。

ポイントで買った投資信託を売却したらどうなる？

ポイントで購入した投資信託を売却した場合、受渡代金は現金になります。

ポイントに戻ることはありません。

売却代金は証券口座の預り金として入金され、出金したり再投資したりできます。

売却して利益が出た場合は、通常の投資と同様に税金がかかります。

特定口座（源泉徴収あり）を利用していれば、証券会社が自動的に税金を計算して源泉徴収してくれます。

楽天証券ポイントをJALマイルに交換するメリットは？

楽天証券ポイントをJALマイルに交換するメリットは、飛行機の特典航空券と交換できることです。

楽天証券ポイント2ポイントでJALマイル1マイルに交換でき、月間最大1,000マイルまで交換可能です。

飛行機をよく利用する方や、JALマイルを貯めている方にとっては、ポイントの使い道が広がります。

ただし、楽天市場でのSPU対象外となるため、楽天経済圏を活用している方には楽天ポイントコースの方が有利な場合もあります。

SPUの+1倍条件を満たすには？

SPUの+1倍条件を満たすには、以下の4つの条件をすべて達成する必要があります。

投資信託で+0.5倍、米国株式（円貨決済）で+0.5倍の合計最大+1倍となります。

ポイント投資で確定申告は必要？

ポイント投資で確定申告が必要かどうかは、利用している口座の種類によって異なります。

詳しい税務処理については、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

まとめ

楽天証券のポイント制度は、投資をしながらポイントを貯め、そのポイントで再投資できる好循環を作れる仕組みです。

楽天ポイントコースと楽天証券ポイントコースの2種類から選べ、自分の投資スタイルや楽天サービスの利用状況に合わせて最適なコースを選択できます。

ポイントを貯める方法は、楽天カードのクレカ積立、投資信託の保有、楽天キャッシュ決済、楽天銀行ハッピープログラム、SPUの5つがあります。

これらを組み合わせることで、効率的にポイントを増やせます。

貯めたポイントは投資信託、国内株式、米国株式、バイナリーオプションの購入に使え、NISAでも利用可能です。

楽天経済圏を活用している方にとって、楽天証券のポイント制度は特に魅力的です。

SPUで楽天市場のポイント還元率が最大+1倍になり、貯めたポイントを楽天グループ全体で活用できます。

楽天銀行、楽天カード、楽天証券の三位一体戦略を実践することで、資産形成とポイント獲得の両方を実現できます。

ただし、期間限定ポイントは投資に使えないこと、ポイント投資でも元本割れのリスクがあること、税金がかかることなど、注意すべき点もあります。

ポイントも大切な資産として、慎重に投資先を選びましょう。

投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。