積立NISAはネット証券だとデメリットがある?後悔しないための注意点と対策を徹底解説

証券口座を開設したいけれど、どの証券会社を選べばいいか迷っていませんか。
投資を始めるには証券口座が必要ですが、手数料やサービス内容は証券会社によって大きく異なります。
この記事では、初心者におすすめの証券会社5社を比較し、あなたに合った選び方を解説します。
手数料の安さ、取扱商品の豊富さ、ポイントサービスなど、重要な比較ポイントを押さえておけば、自分に最適な証券口座が見つかります。
証券口座選びで失敗しないために、ぜひ最後までお読みください。
目次
証券口座とは?投資を始めるための基本
証券口座は、株式や投資信託などの金融商品を売買するために必要な口座です。
銀行口座がお金の預け入れや引き出しに使われるのに対し、証券口座は投資のための専用口座として機能します。投資を始めるには、まず証券会社で証券口座を開設する必要があります。
証券口座と銀行口座の最も大きな違いは、取り扱える商品です。
銀行口座では預金や振込などの基本的な金融サービスを利用できますが、株式や投資信託などの金融商品は購入できません。一方、証券口座では株式、投資信託、債券、ETF(上場投資信託)など、さまざまな投資商品を売買できます。
また、預金保険制度の対象も異なります。
銀行預金は預金保険機構により1金融機関につき1,000万円まで保護されますが、証券口座の資産は投資者保護基金により1顧客あたり1,000万円まで補償されます。ただし、投資商品自体の価格変動リスクは保護の対象外です。
証券口座を開設すると、国内株式の売買、投資信託の購入、外国株式への投資など、幅広い投資活動が可能になります。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇制度も証券口座を通じて利用できます。
2024年からの新NISAでは、非課税保有限度額が1,800万円に拡大され、より多くの資産を非課税で運用できるようになりました。
また、多くの証券会社では投資情報の提供、銘柄分析ツール、リアルタイムの株価チェック機能なども利用できます。
スマートフォンアプリを使えば、外出先でも手軽に取引や資産管理が行えます。
証券会社は大きく分けて、ネット証券と総合証券の2種類があります。
ネット証券は店舗を持たず、インターネット取引を中心としているため、手数料が安く設定されているのが特徴です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などが代表的なネット証券です。
総合証券は店舗を構え、対面での相談サービスを提供しています。
野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券などが総合証券に分類されます。手数料はネット証券より高めですが、専任の担当者から直接アドバイスを受けられるメリットがあります。初心者で対面サポートを重視する場合は総合証券、コストを抑えたい場合はネット証券を選ぶとよいでしょう。
おすすめ証券口座5社
ここでは、初心者から中級者まで幅広くおすすめできる証券会社5社を紹介します。
それぞれの証券会社には独自の強みがあるため、自分の投資スタイルや目的に合った証券口座を選ぶことが大切です。手数料、取扱商品、ポイントサービスなどを比較しながら、各社の特徴を見ていきましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券の特徴
口座数約1,350万を誇る国内最大手のネット証券
国内株式・信用取引の手数料は原則無料
投資信託約2,600本、米国株約5,000銘柄と取扱商品が豊富
5種類のポイントから選択可能
IPO取扱実績は業界トップクラス
SBI証券は口座数約1,350万を誇る国内最大手のネット証券です。
取扱商品の豊富さと手数料の安さを両立しており、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。
国内株式・信用取引の手数料は原則無料、投資信託は約2,600本、米国株は約5,000銘柄を取り扱っています。
さらに、S株(単元未満株)サービスでは約3,500銘柄を1株から購入できるため、少額投資を始めたい方にも最適です。
ポイントサービスも充実しており、Vポイント(旧Tポイント)、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントの5種類から選択できます。
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは投資に使えます。
IPO(新規公開株)の取扱実績も業界トップクラスで、2024年は年間78銘柄を取り扱いました。
主幹事実績も年間12社と多く、IPO投資に挑戦したい方にもおすすめです。
HYPER SBI 2などの高機能な取引ツールも無料で利用でき、本格的な投資にも対応できます。
総合的なバランスの良さから、どの証券会社を選べばいいか迷ったら、まずSBI証券を検討するとよいでしょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券の特徴
楽天ポイントとの連携が最大の強み
国内株式の現物取引手数料は原則無料
投資信託約2,550本、米国株約4,500銘柄を取り扱い
楽天カードでの投信積立でポイント還元
高機能な取引ツールが無料で利用可能
楽天証券は楽天グループのネット証券で、口座数約1,200万を誇ります。
最大の特徴は楽天ポイントとの連携で、楽天カードでの投資信託積立や楽天市場での買い物でポイントが貯まり、貯まったポイントを投資に使えます。
国内株式の現物取引手数料は原則無料、投資信託は約2,550本、米国株は約4,500銘柄を取り扱っています。
かぶミニ®(単元未満株)サービスでは約2,100銘柄を1株から購入できます。
楽天カードでの投信積立では、積立額に応じて楽天ポイントが還元されるため、楽天経済圏を利用している方には特にメリットが大きいです。
貯まったポイントはそのまま投資に使えるため、現金を使わずにポイント投資を始めることもできます。
取引ツールのMARKET SPEED Ⅱは、リアルタイムの株価情報や高度なチャート分析機能を備えており、無料で利用できます。
スマートフォンアプリのiSPEEDも使いやすく、外出先でも快適に取引できます。
IPO取扱実績は2024年に年間56銘柄と豊富で、新規公開株への投資機会も多く提供されています。
楽天ポイントを活用して効率的に資産形成したい方、楽天グループのサービスをよく利用する方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券の特徴
1日50万円以下なら手数料無料
25歳以下は取引金額に関わらず手数料無料
投資信託約1,900本、米国株約4,900銘柄を取り扱い
サポート体制が充実
口座開設は最短即日
松井証券は創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、ネット証券としても長い実績があります。
最大の特徴は、1日の約定代金が50万円以下なら現物取引・信用取引ともに手数料が無料になる点です。
少額投資を中心に行う初心者にとって、手数料無料のメリットは非常に大きいです。
さらに25歳以下の方は取引金額に関わらず手数料が無料になるため、若年層の投資デビューに最適です。
投資信託は約1,900本、米国株は約4,900銘柄を取り扱っています。
つみたてNISA対象の投資信託は約250本あり、長期の資産形成にも対応できます。
単元未満株の取り扱いもあり、少額から株式投資を始められます。
サポート体制も充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。
投資初心者向けの情報コンテンツも豊富で、投資の基礎知識を学びながら実践できる環境が整っています。
口座開設は最短即日で完了するため、すぐに投資を始めたい方にも便利です。
少額から投資を始めたい方、手数料を抑えたい方、手厚いサポートを受けたい方におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券の特徴
米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラス
米国株専用のスマートフォンアプリを提供
投資信託約1,800本を取り扱い
IPO抽選は完全平等抽選を採用
マネックスポイントまたはdポイントが選択可能
マネックス証券は米国株取引に強みを持つネット証券で、口座数約270万を誇ります。
米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と業界トップクラスで、米国株投資を本格的に行いたい方に最適です。
国内株式の取引手数料は現物取引が55円~1,070円(税込)、信用取引が99円~385円(税込)です。
投資信託は約1,800本を取り扱い、ワン株(単元未満株)サービスでは約1,500銘柄を1株から購入できます。
米国株の取引時間は日本時間の夜間にあたりますが、マネックス証券では米国株専用のスマートフォンアプリも提供しており、リアルタイムで取引できます。
米国株の情報提供も充実しており、企業分析レポートや市場ニュースを日本語で確認できます。
ポイントサービスでは、マネックスポイントまたはdポイントを選択できます。
投資信託の保有残高や株式取引に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは投資に使えます。
IPO取扱実績は2024年に年間54銘柄と豊富で、IPO抽選では完全平等抽選を採用しているため、資金量に関わらず公平に当選のチャンスがあります。
米国株投資に力を入れたい方、IPO投資に挑戦したい方におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数(残あり口座) | 約105.3万口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 約定代金 × 最大1.265%(税込) ※最低手数料2,750円(税込) 【米国株式】 約定代金 × 0.495%(税込) ※最低手数料22米ドル(税込) ※手数料は取引チャネルや銘柄により異なります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 29銘柄 ※2025年時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式(約4,000銘柄) / 米国株式 / 投資信託(約285本) |
| 投資信託 | 約4,054本 ※2025年7月時点 |
| 外国株 | 米国株:約4,500銘柄 その他外国株:取扱限定的 |
| 取引ツール(PC) | オンライントレード(WEB) 専用取引アプリ(PC版) |
| スマホアプリ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券アプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行(即時入出金サービス対応) |
| ポイント投資・付与 | なし(ポイント投資制度は未対応) |
| 口座開設スピード | 通常2〜3営業日 ※オンライン申込後、書類提出状況により変動 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の特徴
大手金融グループの信頼性と安心感
投資信託約750本、外国株は14カ国に投資可能
Pontaポイントが貯まる・使える
IPO取扱実績は年間21銘柄、主幹事実績は年間9社
口座開設は最短2営業日
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループと米国モルガン・スタンレーの合弁による大手証券会社です。
口座数約1,800万を誇り、大手金融グループの信頼性と安心感が特徴です。
投資信託は約750本を取り扱い、外国株は14カ国の銘柄に投資できます。
米国株は約650銘柄を取り扱っており、主要な銘柄は網羅しています。単元未満株サービスでは約1,200銘柄を少額から購入できます。
ポイントサービスではPontaポイントが貯まり、投資信託の保有残高や取引に応じてポイントが付与されます。
貯まったポイントは投資に使えるほか、Pontaポイント加盟店での買い物にも利用できます。
IPO取扱実績は2024年に年間21銘柄、主幹事実績は年間9社と、大手証券ならではの豊富な実績があります。
主幹事案件では配分される株数が多いため、IPO当選の確率が高まります。
口座開設は最短2営業日で完了し、取引ツールはWebアプリで提供されています。
大手金融グループの安心感を重視する方、IPO投資に力を入れたい方、多様な外国株に投資したい方におすすめです。
証券口座を選ぶ4つのポイント
証券口座を選ぶ際には、手数料、取扱商品、ポイントサービス、取引ツールの4つのポイントを比較することが大切です。
これらのポイントを押さえておけば、自分の投資スタイルに合った証券会社を見つけられます。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
手数料は投資のコストに直結するため、証券口座選びで最も重要なポイントの一つです。
国内株式の取引手数料、投資信託の購入時手数料、外国株の取引手数料など、さまざまな手数料が発生します。
近年、多くのネット証券では国内株式の現物取引手数料を無料にしています。
SBI証券や楽天証券では原則無料、松井証券では1日50万円まで無料など、各社で条件が異なります。投資信託の購入時手数料も、多くの証券会社で無料(ノーロード)の商品が増えています。
ただし、手数料だけで証券会社を選ぶのは避けましょう。手数料が安くても、取扱商品が少なかったり、取引ツールが使いにくかったりすると、結果的に不便を感じることがあります。手数料と他のサービス内容をバランスよく比較することが大切です。
証券会社によって取り扱っている商品の種類や数は大きく異なります。
投資信託の本数、国内株式の単元未満株対応、外国株の取扱国数、IPOの取扱実績などを確認しましょう。
投資信託の本数が多ければ、自分の投資目的に合った商品を選びやすくなります。
SBI証券は約2,600本、楽天証券は約2,550本と、主要ネット証券では豊富な品揃えがあります。つみたてNISA対象の投資信託も、SBI証券は約271本、楽天証券は約200本と充実しています。
外国株投資を考えている場合は、取扱国数や銘柄数も重要です。
米国株はどの証券会社でも取り扱っていますが、中国株やASEAN株などは証券会社によって対応が異なります。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14カ国の外国株を取り扱っており、多様な国への投資が可能です。
ポイントサービスは、投資をしながらポイントを貯められるお得な仕組みです。
投資信託の保有残高や取引に応じてポイントが付与され、貯まったポイントは投資に使えます。
SBI証券では5種類のポイントから選択でき、自分がよく使うポイントを貯められます。
楽天証券では楽天ポイントが貯まり、楽天カードでの投信積立でもポイントが還元されます。マネックス証券ではマネックスポイントまたはdポイントを選択できます。
ポイント投資を活用すれば、現金を使わずに投資を始められるため、投資初心者にとってハードルが下がります。また、日常の買い物で貯めたポイントを投資に回すことで、効率的に資産形成を進められます。
自分が普段使っているポイントと連携できる証券会社を選ぶとよいでしょう。
取引ツールやスマートフォンアプリの使いやすさも、証券口座選びの重要なポイントです。
特に初心者の場合、直感的に操作できるツールを選ぶことで、投資をスムーズに始められます。
SBI証券のHYPER SBI 2、楽天証券のMARKET SPEED Ⅱなど、各社は高機能な取引ツールを無料で提供しています。
リアルタイムの株価情報、チャート分析機能、銘柄スクリーニング機能などが利用でき、本格的な投資にも対応できます。
スマートフォンアプリも重要です。
外出先でも取引や資産管理ができるため、アプリの使いやすさは日常的な利便性に直結します。各証券会社の公式サイトでアプリのスクリーンショットを確認したり、アプリストアのレビューを参考にしたりするとよいでしょう。
主要証券会社5社の手数料、取扱商品、サービス内容を一覧表で比較します。
この表を参考に、自分の投資スタイルに合った証券会社を見つけてください。
| 証券会社 | 国内株式手数料 | 投資信託本数 | 米国株銘柄数 | ポイント | NISA対応 |
| SBI証券 | 原則無料 | 約2,600本 | 約5,000銘柄 | Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイント | つみたて投資枠・成長投資枠 |
| 楽天証券 | 原則無料 | 約2,550本 | 約4,500銘柄 | 楽天ポイント | つみたて投資枠・成長投資枠 |
| 松井証券 | 50万円まで無料 | 約1,900本 | 約4,900銘柄 | 松井証券ポイント | つみたて投資枠・成長投資枠 |
| マネックス証券 | 55円~1,070円 | 約1,800本 | 約5,000銘柄 | マネックスポイント、dポイント | つみたて投資枠・成長投資枠 |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 約定金額の0.055%~0.99% | 約750本 | 約650銘柄 | Pontaポイント | つみたて投資枠・成長投資枠 |
この比較表から分かるように、SBI証券と楽天証券は手数料の安さと取扱商品の豊富さで優れています。
松井証券は少額投資に適しており、マネックス証券は米国株投資に強みがあります。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は大手の安心感と多様な外国株が魅力です。
IPO取扱実績を比較すると、SBI証券が年間78銘柄と最も多く、次いで楽天証券が年間56銘柄、マネックス証券と松井証券が年間54銘柄となっています。
IPO投資に力を入れたい方は、取扱実績の多い証券会社を選ぶとよいでしょう。
口座開設のスピードでは、松井証券とDMM株が最短即日、SBI証券と楽天証券が最短翌営業日、マネックス証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が最短2営業日となっています。
すぐに投資を始めたい方は、口座開設の早い証券会社を選ぶとよいでしょう。
目的別おすすめ証券口座
投資の目的やスタイルによって、最適な証券会社は異なります。
ここでは、代表的な投資目的別におすすめの証券会社を紹介します。自分の投資目的に合った証券口座を選ぶことで、より効率的に資産形成を進められます。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用して長期的に資産形成したい方には、SBI証券、楽天証券、マネックス証券がおすすめです。
これらの証券会社は、つみたてNISA対象の投資信託を豊富に取り扱っており、長期投資に適した商品を選びやすいです。
SBI証券はつみたてNISA対象の投資信託が約271本、楽天証券は約200本、マネックス証券は約217本と充実しています。
投資信託の保有残高に応じてポイントも貯まるため、長期保有のメリットが大きいです。
iDeCoにも対応しており、運用商品のラインナップも豊富です。
長期的な資産形成を考えている方は、これらの証券会社で新NISA口座とiDeCo口座を開設するとよいでしょう。
米国株や外国株への投資を考えている方には、マネックス証券、SBI証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がおすすめです。
マネックス証券は米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と業界トップクラスで、米国株専用のアプリも提供しています。
SBI証券は8カ国の外国株を取り扱っており、米国株は約5,000銘柄、中国株やASEAN株にも投資できます。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14カ国の外国株を取り扱っており、最も多様な国への投資が可能です。
外国株投資では為替手数料も重要なコストです。
各証券会社の為替手数料や取引時間を確認し、自分の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。
ポイント投資を活用したい方には、楽天証券、SBI証券、マネックス証券がおすすめです。
楽天証券では楽天ポイントが貯まり、楽天カードでの投信積立でもポイントが還元されます。楽天市場での買い物で貯めたポイントを投資に使えるため、楽天経済圏を利用している方に最適です。
SBI証券では5種類のポイントから選択でき、自分がよく使うポイントを貯められます。
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALポイント、PayPayポイントのいずれかを選び、投資信託の保有残高や取引に応じてポイントが貯まります。
マネックス証券ではマネックスポイントまたはdポイントを選択でき、貯まったポイントは投資や商品交換に使えます。
ポイント投資を活用すれば、現金を使わずに投資を始められるため、投資初心者にもおすすめです。
IPO(新規公開株)投資に挑戦したい方には、SBI証券、SMBC日興証券、野村證券がおすすめです。
SBI証券は2024年に年間78銘柄を取り扱い、主幹事実績も年間12社と業界トップクラスです。主幹事案件では配分される株数が多いため、当選確率が高まります。
SMBC日興証券は年間52銘柄を取り扱い、主幹事実績は年間22社と大手証券ならではの豊富な実績があります。
野村證券も年間46銘柄を取り扱い、主幹事実績は年間16社と充実しています。
IPO投資では、複数の証券会社で口座を開設し、それぞれの証券会社から抽選に参加することで当選確率を高められます。
IPO投資に力を入れたい方は、取扱実績の多い証券会社で複数の口座を開設することをおすすめします。
証券口座の開設方法
証券口座の開設は、インターネットから簡単に申し込めます。
ここでは、証券口座開設の基本的な流れと必要書類、審査期間について解説します。スムーズに口座を開設できるよう、事前に必要なものを準備しておきましょう。
証券口座の開設に必要な書類は、本人確認書類とマイナンバー確認書類の2種類です。
本人確認書類としては、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、パスポートなどが利用できます。マイナンバー確認書類は、マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載の住民票などが必要です。
マイナンバーカードがあれば、1枚で本人確認とマイナンバー確認の両方ができるため、手続きがスムーズです。
スマートフォンで撮影してアップロードするだけで完了し、郵送の手間もかかりません。
審査期間は証券会社によって異なります。
松井証券やDMM株は最短即日、SBI証券や楽天証券は最短翌営業日、マネックス証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券は最短2営業日で口座開設が完了します。すぐに投資を始めたい方は、審査期間の短い証券会社を選ぶとよいでしょう。
Q1: 口座開設に費用はかかりますか?
A1: 口座開設費用や口座維持費用は、ほとんどの証券会社で無料です。取引を行わなくても費用は発生しないため、気軽に口座を開設できます。
Q2: 複数の証券会社で口座を開設できますか?
A2: はい、複数の証券会社で口座を開設できます。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社でNISA口座を開設するか慎重に選びましょう。
Q3: 未成年でも口座を開設できますか?
A3: はい、多くの証券会社では未成年口座を開設できます。親権者の同意が必要で、親権者も同じ証券会社に口座を持っている必要があります。
Q4: 口座開設の審査に落ちることはありますか?
A4: 審査基準は証券会社によって異なりますが、基本的な本人確認ができれば審査に通過します。ただし、反社会的勢力との関係が疑われる場合や、本人確認書類に不備がある場合は審査に落ちることがあります。
証券口座開設後にやるべきこと
証券口座を開設したら、すぐに投資を始めるのではなく、まず基本的な設定や準備を整えましょう。
ここでは、口座開設後にやるべき3つのステップを解説します。これらのステップを踏むことで、スムーズに投資を始められます。
証券口座に資金を入金する方法を確認しましょう。
主な入金方法は、銀行振込、即時入金サービス、自動入金サービスの3種類です。銀行振込は、証券会社が指定する銀行口座に振り込む方法で、振込手数料がかかる場合があります。
即時入金サービスは、提携している銀行のインターネットバンキングから入金する方法で、手数料無料かつリアルタイムで反映されます。
SBI証券や楽天証券では、主要な銀行との提携が充実しており、即時入金サービスを便利に利用できます。
自動入金サービスは、毎月決まった日に銀行口座から証券口座へ自動的に入金される仕組みです。
積立投資を行う場合に便利で、入金忘れを防げます。自分の利用している銀行が証券会社と提携しているか確認し、最適な入金方法を選びましょう。
証券口座を開設したら、NISA口座も同時に開設することをおすすめします。
NISA口座では投資で得た利益が非課税になるため、長期的な資産形成に大きなメリットがあります。2024年からの新NISA制度では、非課税保有限度額が1,800万円に拡大され、より多くの資産を非課税で運用できるようになりました。
NISA口座の開設には、証券口座開設時に同時申込するか、口座開設後に追加で申し込む方法があります。
NISA口座の開設には税務署の審査が必要なため、通常の証券口座よりも開設に時間がかかります。早めに申し込んでおきましょう。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社でNISA口座を開設するか慎重に選ぶことが大切です。一度開設した後でも、年に1回は金融機関を変更できますが、手続きに時間がかかるため、最初から自分に合った証券会社を選びましょう。
証券口座への入金が完了したら、最初の投資商品を選びましょう。
投資初心者には、リスクを抑えながら長期的に資産形成できる投資信託がおすすめです。特に、つみたてNISA対象の投資信託は、金融庁の基準をクリアした長期投資に適した商品です。
投資信託を選ぶ際は、投資対象(国内株式、外国株式、債券など)、運用方針(インデックス型、アクティブ型)、信託報酬(運用コスト)を確認しましょう。
初心者には、信託報酬の低いインデックス型の投資信託が適しています。
最初は少額から始めることをおすすめします。
月1万円の積立投資から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていくとよいでしょう。焦らず、自分のペースで投資を続けることが、長期的な資産形成の成功につながります。
証券口座選びで気をつけたい3つのこと
証券口座を選ぶ際には、メリットだけでなく注意点やデメリットも理解しておくことが大切です。
ここでは、証券口座選びで気をつけたい3つのポイントを解説します。これらのポイントを押さえておけば、後悔しない証券口座選びができます。
投資は銀行預金と異なり、元本が保証されていません。
株式や投資信託などの金融商品は、価格が変動するため、購入時よりも価格が下がって損失が出る可能性があります。これを元本割れリスクといいます。
金融庁は、長期・積立・分散投資の重要性を推奨しています。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を行うことが大切です。
投資を始める前に、自分のリスク許容度を確認しましょう。
生活に必要な資金は確保した上で、余裕資金で投資を行うことが基本です。また、一つの商品に集中投資するのではなく、複数の商品に分散投資することでリスクを軽減できます。
手数料の安さは重要なポイントですが、手数料だけで証券会社を選ぶのは避けましょう。
手数料が安くても、取扱商品が少なかったり、取引ツールが使いにくかったりすると、結果的に不便を感じることがあります。
例えば、国内株式の手数料が無料でも、投資信託の品揃えが少なければ、長期投資に適した商品を選べません。
また、取引ツールが使いにくければ、投資の効率が下がります。手数料と他のサービス内容をバランスよく比較することが大切です。
自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが、長期的な投資の成功につながります。
手数料、取扱商品、ポイントサービス、取引ツールなど、総合的に判断して証券会社を選びましょう。
複数の証券会社で口座を開設することは可能ですが、管理が煩雑になる可能性があります。
複数の口座を持つと、それぞれの口座にログインして資産状況を確認する必要があり、全体の資産管理が難しくなります。
複数口座を持つメリットは、各証券会社の強みを活かせることです。
例えば、国内株式はSBI証券、米国株はマネックス証券、IPO投資はSMBC日興証券といった使い分けができます。ただし、初心者の場合は、まず1つの証券会社で投資に慣れることをおすすめします。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社でNISA口座を開設するか慎重に選びましょう。
一度開設した後でも年に1回は金融機関を変更できますが、手続きに時間がかかるため、最初から自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
証券口座は投資を始めるための必須ツールであり、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。
この記事では、初心者におすすめの証券会社5社と、証券口座を選ぶ際の4つのポイントを解説しました。
SBI証券は口座数No.1の総合力、楽天証券は楽天ポイントとの連携、松井証券は50万円まで手数料無料、マネックス証券は米国株取引の強み、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は大手の安心感と、それぞれに特徴があります。
手数料、取扱商品、ポイントサービス、取引ツールの4つのポイントを比較し、自分に合った証券会社を選びましょう。
証券口座を開設したら、入金方法の確認、NISA口座の開設、最初の投資商品選びの3つのステップを踏むことで、スムーズに投資を始められます。
投資は長期的な視点で取り組むことが成功の鍵です。焦らず、自分のペースで資産形成を進めていきましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認ください。
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