FX通貨ペアおすすめ5選|初心者が失敗しない選び方【2026年】

FXで安定して利益を出したいと考えているものの、勝率が高いのに資金が減り続けたり、トレード手法が正しいのか判断できなかったりと悩んでいませんか。
そのような悩みを解決する鍵が「期待値」です。
期待値とは、1回のトレードで得られる平均利益を示す指標で、自分のトレード手法が長期的に利益を生み出せるかを数値で判断できます。
本記事では、期待値の基本概念から計算方法、期待値を高める具体的な方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。期待値を理解し活用することで、感覚的なトレードから脱却し、統計的に優位性のある手法を構築できるようになるでしょう。
目次
FXの期待値とは?
FXにおける期待値とは、1回のトレードで得られる平均利益のことです。
複数回のトレードを行った際に、1回あたり平均してどれだけの利益または損失が出るかを数値化した指標といえます。
期待値を理解することで、自分のトレード手法が長期的に利益を生み出せるのか、それとも損失を積み重ねてしまうのかを客観的に判断できるようになります。
期待値は、トレード手法の有効性を測る最も重要な指標の一つです。
最も簡単な計算方法は、トレードで得た利益の合計÷トレード回数で求められます。
例えば、100回トレードして100万円の利益が出た場合、100万円÷100回=1万円が期待値となります。この場合、1回のトレードあたり平均1万円の利益が得られていることを意味します。
pipsはFXの値動きの最小単位。米ドル/円では0.01円(1銭)が1pipです
期待値は通貨単位だけでなく、pips(ピップス)という単位でも計算できます。pipsはFXの値動きの最小単位で、米ドル/円では0.01円(1銭)が1pipに相当します。
100回トレードして100pipsの利益が出た場合、100pips÷100回=1pipsが期待値です。
pips単位で計算すると、取引通貨ペアや取引数量に関係なく手法の有効性を比較できるメリットがあります。
期待値を定期的に計算することで、手法の有効性を確認できます
期待値を出さなければ、そのトレード手法を続けても利益を得られないことに気付けずに、長い時間をかけて投資資金を失ってしまうリスクもあるため、定期的に期待値を計算することが重要です。
FX初心者が陥りやすい失敗の一つが、勝率だけを重視してしまうことです。
実は勝率が70%や80%と高くても、トータルで損失が出てしまうケースは珍しくありません。
例えば、以下のようなトレード成績を考えてみましょう。
| 項目 | 数値 |
| 勝率 | 80% |
| 勝ちトレードの平均利益 | 10pips |
| 負けトレードの平均損失 | 60pips |
この場合、80%×10pips-20%×60pips=-4pipsとなり、期待値はマイナス4pipsです。
勝率が80%と高いにもかかわらず、1回のトレードあたり平均4pipsの損失が出ていることになります。
損切りが遅れると「コツコツドカン」で資金が減ります
これは、勝ちトレードでは小さな利益しか取れていないのに対し、負けトレードでは大きな損失を出してしまう「コツコツドカン」と呼ばれる典型的な失敗パターンです。
損切りが遅れて含み損を抱え続け、最終的に大きな損失で決済してしまうことが主な原因といえます。
逆に、勝率が40%や50%と低くても、1回の勝ちトレードで大きな利益を取り、負けトレードでは損失を小さく抑える「損小利大」のトレードができていれば、期待値はプラスになります。
このように、FXで長期的に利益を出すためには勝率だけでなく、期待値を重視することが不可欠です。
期待値の概念を理解したら、次は実際に計算できるようになりましょう。
ここでは、期待値の計算式と、pips単位・円単位での具体的な計算例を紹介します。
期待値を正確に計算するには、勝率と平均利益・平均損失を考慮した以下の計算式を使います。
期待値=勝率×平均利益-負率×平均損失
この計算式の各要素は以下のように定義されます。
| 要素 | 計算方法 |
| 勝率 | 勝ちトレード回数÷総トレード回数 |
| 負率 | 負けトレード回数÷総トレード回数 (または1-勝率) |
| 平均利益 | 勝ちトレードの利益合計÷勝ちトレード回数 |
| 平均損失 | 負けトレードの損失合計÷負けトレード回数 |
期待値がプラスなら長期的に利益が見込める手法です
期待値がプラスであれば、そのトレード手法は長期的に利益を生み出せる可能性が高いと判断できます。
逆に期待値がマイナスの場合は、トレードを続けるほど損失が膨らんでいくことを意味するため、手法の見直しが必要です。
まずは、pips単位での期待値計算を見ていきましょう。
以下の条件でトレードした場合の期待値を計算します。
| 項目 | 数値 |
| 勝率 | 60% |
| 負率 | 40% |
| 勝ちトレードの平均利益 | 50pips |
| 負けトレードの平均損失 | 40pips |
計算式に当てはめると、60%×50pips-40%×40pips=14pipsとなります。
期待値は14pipsとプラスになっており、1回のトレードあたり平均14pipsの利益が見込めることがわかります。
この条件では、期待値が0を上回っているため、有効的なトレード手法であると判断できるでしょう。
次に、円単位での期待値計算を見ていきます。
以下の条件でトレードした場合を考えてみましょう。
| 項目 | 数値 |
| 勝率 | 50% |
| 負率 | 50% |
| 勝ちトレードの平均利益 | 20,000円 |
| 負けトレードの平均損失 | 10,000円 |
計算式に当てはめると、50%×20,000円-50%×10,000円=10,000円-5,000円=5,000円となります。
期待値は5,000円とプラスになっており、1回のトレードあたり平均5,000円の利益が見込めます。
この例では勝率が50%と決して高くありませんが、勝ちトレードの平均利益が負けトレードの平均損失の2倍になっているため、期待値はプラスになっています。
これは「損小利大」のトレードの典型例といえるでしょう。
期待値は勝率と損益のバランスによって大きく変わります。
以下の3つのパターンを比較してみましょう。
| パターン | 勝率 | 平均利益 | 平均損失 | 期待値 |
| A | 40% | 30pips | 10pips | 40%×30-60%×10=6pips |
| B | 60% | 20pips | 15pips | 60%×20-40%×15=6pips |
| C | 70% | 10pips | 25pips | 70%×10-30%×25=-0.5pips |
パターンAは勝率が40%と低いものの、平均利益が平均損失の3倍あるため、期待値は6pipsとプラスです。
パターンBは勝率60%で、平均利益と平均損失のバランスが取れており、同じく期待値は6pipsです。
勝率が高くても損失が大きいと期待値はマイナスになります
一方、パターンCは勝率が70%と高いにもかかわらず、負けトレードでの平均損失が大きいため、期待値はマイナス0.5pipsとなってしまいます。
この比較から、勝率が高いだけでは利益を出せないこと、そして勝率と損益のバランスが期待値を決定することがわかります。
期待値とリスクリワードの違い
FXのトレード分析では、期待値と並んで「リスクリワード」という指標もよく使われます。
両者は混同されやすいですが、実は異なる概念です。ここでは、それぞれの違いと使い分けを解説します。
リスクリワードとは、トレードにおける「リスク=損失」と「リワード=報酬(利益)」の比率のことです。
出典: 松井証券
リスクリワードレシオやペイオフレシオとも呼ばれます。
リスクリワードの計算式は以下の通りです。
リスクリワード=勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失
例えば、勝ちトレードの平均利益が20pipsで、負けトレードの平均損失が10pipsの場合、リスクリワードは20÷10=2.0となります。
これは「1:2」の比率を意味し、1の損失に対して2の利益が得られることを示しています。
リスクリワード1以上なら損小利大のトレードです
リスクリワードレシオが「1以上」になるならば、その取引が「勝ちトレードの利益額>負けトレードの損失額」の状態にあることを示しており、損小利大のトレードができていると判断できます。
出典: IG証券
逆にリスクリワードが1未満の場合は、損大利小のトレードになっているため注意が必要です。
期待値とリスクリワードの違いを整理すると、以下のようになります。
| 項目 | 期待値 | リスクリワード |
| 定義 | 1回のトレードで得られる 平均利益 | 利益と損失の比率 |
| 計算式 | 勝率×平均利益-負率×平均損失 | 平均利益÷平均損失 |
| 勝率の考慮 | 考慮する | 考慮しない |
| 単位 | pipsまたは円 | 比率(倍数) |
| 判断基準 | プラスなら有効 | 1以上なら損小利大 |
| 主な用途 | 手法の総合的な有効性評価 | 損益バランスの評価 |
期待値は勝率を考慮、リスクリワードは考慮しません
最も重要な違いは、期待値は勝率を考慮するのに対し、リスクリワードは勝率を考慮しないという点です。
期待値はトレード1回あたりの損益の平均値を表すのに対し、リスクリワードはトレードにおける「リスク=損失」と「リワード=利益」の比率を指す指標です。
リスクリワードが高くても勝率が低ければ、トータルでは損失になる可能性があります。
逆に、リスクリワードが低くても勝率が非常に高ければ、利益を出せる場合もあります。
期待値とリスクリワードは、どちらか一方だけを見るのではなく、両方を組み合わせて判断することが重要です。
損益比率が高ければ、勝率が低い戦略であっても利益を上げることができます。一方で、損益比率が低かったとしても、勝率が高い戦略であれば利益を上げることができます。
出典: 松井証券
理想的なトレード手法は、以下の条件を満たすものです。
ただし、これらの数値は絶対的な基準ではありません。
例えば、勝率が80%以上あれば、リスクリワードが1未満でも期待値はプラスになる場合があります。
また、リスクリワードが3以上あれば、勝率が30%台でも期待値はプラスになる可能性があります。
自分のトレードスタイルや性格に合わせて、勝率とリスクリワードのバランスを調整し、期待値がプラスになる組み合わせを見つけることが大切です。
期待値を高める5つの方法
期待値がマイナスまたは低い場合、トレード手法を改善する必要があります。
ここでは、期待値を高めるための具体的な方法を5つ紹介します。
期待値を改善する最も重要な方法は、損切りを徹底することです。
損切りとは、含み損が一定水準に達した際に、それ以上の損失拡大を防ぐためポジションを決済することです。
損切りできないと1回の負けで大損失を出します
損切りができないと、1回の負けトレードで大きな損失を出してしまい、期待値が大幅にマイナスになってしまいます。
損切りを徹底するためには、以下のポイントを意識しましょう。
損切り幅の目安は、エントリーポイントから重要なサポート・レジスタンスラインを少し超えた位置、または資金の1〜2%程度に設定するのが一般的です。
損切りを徹底することで、負けトレードの平均損失を小さく抑えられ、期待値の改善につながります。
損切りと同様に重要なのが、利益確定のタイミングです。
利益確定が早すぎると、勝ちトレードの平均利益が小さくなり、期待値が低下してしまいます。
一方で、利益を伸ばそうとしすぎると、含み益が減少して結局小さな利益で終わったり、損失に転じたりすることもあります。
利益確定のタイミングを見極めるためには、以下の方法が有効です。
リスクリワードを意識して、損切り幅よりも大きな利益幅を目指すことで、勝ちトレードの平均利益が増え、期待値の向上につながります。
期待値を高めるには、勝率を上げることも重要です。
勝率を上げる最も効果的な方法は、エントリータイミングを厳選することです。
エントリーを厳選すれば勝率が上がり期待値も向上します
精度の高い場所を厳選して取引することになるので、勝率は高くなるでしょう。期待値は「勝率×平均利益-負率×平均損失」で求められるので、勝率が高くなれば期待値は自然と高くなります。
エントリータイミングを調整するポイントは以下の通りです。
トレード回数を減らしてでも、勝つ確率が高い場面だけでエントリーすることで、勝率が向上し、期待値も高まります。
「トレードしないこともトレード」という言葉があるように、無駄なエントリーを減らすことが期待値向上の鍵です。
期待値を継続的に改善していくには、トレード記録をつけて定期的に分析することが不可欠です。
記録なしでは、自分のトレードの期待値や問題点を客観的に把握できません。
トレード記録には、最低限以下の項目を記載しましょう。
これらの記録を元に、定期的に以下の分析を行います。
分析を通じて、どの通貨ペアで勝ちやすいか、どの時間帯で負けやすいか、どのようなパターンで損失が大きくなるかなどが見えてきます。
これらの情報を元に手法を改善することで、期待値を着実に向上させることができます。
トレーリングストップとは、価格が有利な方向に動いた際に、損切りラインも自動的に有利な方向に移動させる注文方法です。
トレーリングストップを導入すると、あなたのシステムの期待値を改善するのに役立ちます。トレーリングストップは、システムの勝率を下げる可能性がありますが、各トレードの損失を減らす事につながり、結果としてトレードシステムの期待値を向上する事ができます。
出典: Turn Trading
トレーリングストップの利点は以下の通りです。
トレーリングストップは勝率を下げるが期待値は向上します
一方で、トレーリングストップを設定すると、一時的な押し目や戻しで決済されてしまい、勝率が下がる可能性があります。
しかし、大きな損失を防ぎ、ある程度の利益を確保できるため、トータルでは期待値の向上につながることが多いです。
トレーリングストップの設定幅は、通貨ペアのボラティリティや時間足によって調整しましょう。
期待値を計算できるようになったら、次はそれをトレード計画に活用しましょう。
期待値を使うことで、目標設定や手法改善、資金管理を数値に基づいて行えるようになります。
期待値がわかれば、目標利益を達成するために必要なトレード回数を逆算できます。
例えば、あなたのトレード手法の期待値が5pipsで、1,000通貨で取引する場合を考えてみましょう。
米ドル/円で1pipsは10円(1,000通貨の場合)なので、期待値5pipsは50円に相当します。
月に10,000円の利益を目標とする場合、10,000円÷50円=200回のトレードが必要になります。
この計算から、1営業日あたり約10回(月20営業日の場合)のトレードが必要だとわかります。
このように、期待値を使って目標から逆算することで、現実的なトレード計画を立てられます。
また、期待値が低い場合は、目標達成に膨大な回数のトレードが必要になることがわかり、手法改善の必要性を認識できるでしょう。
逆に期待値が高い場合は、少ないトレード回数で目標を達成できるため、無理にエントリー回数を増やす必要がないこともわかります。
期待値は、現在のトレード手法を続けるべきか、改善や変更が必要かを判断する明確な基準になります。
期待値がマイナスなら手法の見直しが必須です
期待値がマイナスの場合は、そのトレード手法を続けても長期的には損失が膨らむだけなので、必ず改善が必要です。
期待値がプラスでも、非常に小さい場合(例えば0.5pips未満)は、スプレッドやスリッページの影響で実際にはマイナスになる可能性があります。
期待値の目安は以下の通りです。
| 期待値 | 評価 | 対応 |
| マイナス | 手法として機能していない | 大幅な改善または手法変更が必要 |
| 0〜1pips | ギリギリ機能している | 改善の余地が大きい |
| 1〜3pips | まずまず有効 | さらなる改善を目指す |
| 3pips以上 | 優秀な手法 | 現状維持しながら微調整 |
定期的に期待値を計算し、上記の基準と照らし合わせることで、客観的に手法の良し悪しを判断できます。
また、複数の手法を試している場合は、それぞれの期待値を比較することで、どの手法が最も優れているかを数値で判断できます。
感覚や印象ではなく、データに基づいて手法を選択・改善することが、安定した利益につながります。
期待値は、適切なロットサイズ(取引数量)を決定する際にも役立ちます。
期待値が高い手法であれば、ある程度大きなロットで取引しても安全性が高いといえます。
一方、期待値が低い手法や、まだ十分に検証できていない手法の場合は、小さなロットから始めるべきです。
ロットサイズを決定する際の基本的な考え方は以下の通りです。
例えば、資金が100万円で、1回の許容損失を1%(10,000円)とする場合を考えます。
損切り幅が20pipsの場合、米ドル/円では1pipsあたり500円の損益になるロットサイズ(5,000通貨)が適切です。
期待値が高く、過去のデータで安定していることが確認できれば、許容損失を1.5%や2%に引き上げることも検討できます。
期待値がプラスでも連敗で資金が減るリスクがあります
ただし、期待値がプラスでも、連敗により一時的に資金が減少するリスクは常にあります。
適切な資金管理を行い、余裕資金の範囲内でトレードすることが重要です。
期待値計算を効率化するツールとテンプレート
期待値を手計算で毎回求めるのは手間がかかります。
ここでは、期待値計算を効率化し、継続的に管理するためのツールとテンプレートを紹介します。
エクセル(またはGoogleスプレッドシート)を使えば、トレード記録を入力するだけで期待値を自動計算できるテンプレートを作成できます。
以下のような項目を含むテンプレートを作成しましょう。
入力項目
自動計算項目
エクセルの関数を使えば、これらの計算を自動化できます。
例えば、勝率は「=COUNTIF(勝敗列,”勝ち”)/COUNTA(勝敗列)」、期待値は「=勝率×平均利益-負率×平均損失」といった数式で計算できます。
テンプレートを作成しておけば、トレード記録を入力するだけで、常に最新の期待値を確認できるようになります。
また、グラフ機能を使って期待値の推移を可視化すれば、手法の改善効果を視覚的に把握できるでしょう。
MT4(MetaTrader4)やMT5(MetaTrader5)といった取引プラットフォームでは、トレード履歴を自動的に記録し、期待値を計算するインジケーターやスクリプトが利用できます。
これらのツールを使えば、手動でトレード記録をつける手間を省き、より正確な期待値計算が可能です。
MT4/MT5で期待値を確認する方法は以下の通りです。
また、MT4/MT5ではバックテスト機能を使って、過去のチャートデータで自分の手法を検証し、期待値を算出することもできます。
バックテストを行うことで、実際の資金を使わずに手法の有効性を確認できるため、リスクを抑えながら期待値の高い手法を見つけられます。
バックテストと実トレードの結果には乖離が生じる場合があります
ただし、バックテストの結果と実際のトレード結果には乖離が生じる場合があるため、デモ口座での検証も併せて行うことをおすすめします。
期待値を正確に計算し、トレードを改善していくためには、適切な項目を記録することが重要です。
以下の項目を最低限記録するようにしましょう。
必須項目
推奨項目
これらの項目を記録することで、単に期待値を計算するだけでなく、どのような条件で勝ちやすいか、負けやすいかを分析できるようになります。
例えば、「ロンドン時間のトレンド相場でエントリーした場合の期待値」と「東京時間のレンジ相場でエントリーした場合の期待値」を比較することで、より期待値の高い条件を見つけられます。
継続的に記録をつけ、定期的に分析することが、期待値向上への近道です。
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭(原則固定) |
| 取扱通貨ペア | 51通貨ペア |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
期待値が1以上であっても、必ず勝てるわけではありません。
期待値は長期的な平均値を示す指標であり、短期的には連敗して資金が減少する可能性があります。
例えば、期待値が5pipsで勝率が60%の手法でも、10回連続で負けることは統計的にありえます。
期待値がプラスであることは、「長期的にトレードを続ければ利益が出る可能性が高い」ことを意味しますが、短期的な結果を保証するものではありません。
そのため、期待値がプラスの手法であっても、適切な資金管理を行い、連敗に耐えられる資金を確保しておくことが重要です。
また、期待値は過去のデータに基づく統計的な指標であり、将来の利益を保証するものではないことを理解しておきましょう。
期待値を信頼できるデータとするには、最低でも30〜50回以上のトレード結果が必要とされています。
統計学的には、サンプル数が多いほど信頼性が高まるため、100回以上のトレードデータがあればより正確な期待値を算出できます。
トレード回数が少ない段階では、たまたま連勝または連敗が続いただけで期待値が大きく変動してしまいます。
例えば、10回のトレードで8勝2敗だったとしても、それが手法の真の実力を反映しているとは限りません。
十分なサンプル数を確保するためには、デモ口座や少額の実資金でトレードを繰り返し、データを蓄積することが推奨されます。
また、期待値は固定的なものではなく、相場環境の変化によって変動する可能性があるため、定期的に再計算して手法の有効性を確認することが大切です。
勝率とリスクリワードは、どちらか一方を優先するのではなく、バランスを取ることが重要です。
損益比率が高ければ、勝率が低い戦略であっても利益を上げることができます。一方で、損益比率が低かったとしても、勝率が高い戦略であれば利益を上げることができます。
出典: 松井証券
自分のトレードスタイルや性格によって、適切なバランスは異なります。
勝率を重視するタイプの人は、リスクリワードが1未満でも勝率70〜80%を目指す手法が向いています。
一方、損小利大のトレードを好む人は、勝率が40〜50%でもリスクリワード2以上を目指す手法が適しているでしょう。
重要なのは、勝率とリスクリワードの組み合わせで期待値がプラスになることです。
自分に合ったバランスを見つけ、それを維持できる手法を確立することが、長期的な成功につながります。
スプレッドは期待値に直接的な影響を与えるため、無視できない要素です。
スプレッドとは、通貨の売値と買値の差で、取引ごとにかかる実質的なコストです。
例えば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭の場合、エントリーした瞬間に0.2pipsの含み損が発生します。
期待値が5pipsの手法でも、スプレッドが0.5pipsかかる場合、実質的な期待値は4.5pipsに減少します。
スキャルピングのように短期間で小さな利益を狙う手法では、スプレッドの影響が特に大きくなります。
期待値が3pips以下の手法の場合、スプレッドの差が収益性を大きく左右するため、スプレッドの狭いFX会社を選ぶことが重要です。
また、期待値を計算する際は、スプレッドを考慮した実質的な損益で計算することで、より正確な期待値を把握できます。
デモトレードとリアルトレードでは、期待値が変わる可能性があります。
主な理由は、心理的な要因と取引環境の違いです。
デモトレードでは実際の資金が減るリスクがないため、冷静に損切りや利益確定ができる傾向があります。
一方、リアルトレードでは自分の資金が増減するため、恐怖や欲望といった感情が判断を鈍らせることがあります。
その結果、デモトレードでは期待値がプラスだった手法が、リアルトレードではマイナスになってしまうケースも少なくありません。
また、約定スピードやスリッページ(注文価格と実際の約定価格のズレ)も、デモとリアルで異なる場合があります。
そのため、デモトレードで期待値がプラスになったら、まずは少額の実資金でトレードを行い、リアル環境でも同様の期待値を維持できるか確認することが重要です。
リアルトレードで期待値が低下する場合は、メンタル管理やトレードルールの徹底が課題となります。
期待値がマイナスになった場合は、直ちにトレードを停止し、手法の見直しが必要です。
FX期待値がマイナスになったら、直ぐ実際トレードを停止しましょう。直近のトレード結果が悪くなったら自分の戦略をよく分析しましょう。
出典: Turn Trading
期待値がマイナスの手法でトレードを続けると、トレード回数が増えるほど損失が膨らんでいきます。
手法を見直す際は、以下のポイントを確認しましょう。
トレード記録を詳細に分析し、負けトレードの共通点を見つけることが改善の第一歩です。
自分で改善方法が見つからない場合は、経験豊富なトレーダーに相談したり、FX関連の書籍や教材で学び直したりすることも有効です。
また、複数の手法を試している場合は、期待値がプラスの手法に絞り込むことも検討しましょう。
期待値がマイナスの状態でトレードを続けることは、損失を拡大させるだけなので、必ず改善してから再開することが重要です。
FXの期待値は、1回のトレードで得られる平均利益を示す重要な指標です。
期待値を理解し活用することで、感覚的なトレードから脱却し、統計的に優位性のある手法を構築できます。
期待値の計算式は「勝率×平均利益-負率×平均損失」で、期待値がプラスであれば長期的に利益が見込める手法といえます。
勝率が高くても期待値がマイナスになる「コツコツドカン」のパターンに陥らないよう、損切りを徹底し、損小利大のトレードを心がけましょう。
期待値とリスクリワードは異なる概念ですが、両方を組み合わせて評価することで、より正確にトレード手法の有効性を判断できます。
期待値を高めるには、損切りの徹底、利益確定タイミングの見極め、エントリー精度の向上、トレード記録の分析、トレーリングストップの活用などが有効です。
期待値を活用して目標利益から必要なトレード回数を逆算したり、手法改善の判断基準にしたり、適切なロットサイズを決定したりすることで、計画的なトレードが可能になります。
エクセルテンプレートやMT4/MT5のツールを活用すれば、期待値計算を効率化し、継続的に管理できるでしょう。
元本保証なし。レバレッジにより証拠金を超える損失が発生する可能性があります
期待値は過去のデータに基づく統計的な指標であり、将来の利益を保証するものではありません。
FX取引はレバレッジにより、預けた証拠金以上の損失が発生する可能性があります。期待値がプラスでも連敗により資金を失うリスクがあるため、余裕資金の範囲内で取引を行い、適切な資金管理を徹底してください。
FX取引(外国為替証拠金取引)は、元本や利益が保証された金融商品ではありません。レバレッジにより、少額の証拠金で大きな取引が可能ですが、為替相場・金利の変動により、預入証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。取引を行う際は、金融商品取引業者の登録の有無を確認し、契約締結前交付書面等をよくお読みのうえ、ご自身の判断と責任でお取引ください。
出典: 金融庁
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