FX移動平均線の使い方|ダマシ回避と期間設定を図解
FX取引で「両建て」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。含み損を抱えたポジションを決済できず、SNSで「両建てで損失を固定できる」という情報を見て興味を持つ初心者トレーダーも少なくありません。しかし、両建ては本当に有効な取引手法なのでしょうか。
実は、両建ては金融商品取引業者が顧客に勧誘することが禁止されている取引手法です。スプレッドの二重負担やスワップポイントの逆ざやなど、経済的合理性を欠く可能性が高いためです。
本記事では、両建ての基本的な仕組みからメリット・デメリット、具体的な活用シーン、そして両建て可能なFX口座の比較まで詳しく解説します。両建てを検討している方は、リスクを正しく理解したうえで判断してください。
目次
FXの両建てとは?基本的な仕組みをわかりやすく解説
FXの両建ては、通常の取引とは異なる特殊なポジションの持ち方です。まずは両建ての定義と基本的な仕組みを理解しましょう。
両建てとは、同一通貨ペアの買いポジションと売りポジションを同時に保有する取引手法です。例えば、米ドル/円で買いポジションを持ちながら、同時に同じ米ドル/円で売りポジションを持つ状態を指します。
通常のFX取引では「片建て」が基本です。相場が上昇すると予測すれば買いポジションを持ち、下落すると予測すれば売りポジションを持ちます。一方、両建てでは売りと買いの両方を同時に保有するため、為替レートが変動しても損益が相殺される状態になります。
両建ては取引コストが二重にかかるなどのデメリットがあります
具体的な数値で両建ての仕組みを見てみましょう。米ドル/円が150円のときに1万通貨の買いポジションを持っているとします。その後、相場が151円まで上昇した時点で、同じ1万通貨の売りポジションを追加で建てました。
この状態で相場が155円まで上昇した場合、買いポジションは5円の含み益(5万円)が発生します。しかし、売りポジションは4円の含み損(4万円)が発生するため、差し引き1万円の含み益となります。
逆に相場が145円まで下落した場合、買いポジションは5円の含み損(5万円)、売りポジションは6円の含み益(6万円)となり、差し引き1万円の含み益です。このように、両建て後は相場がどちらに動いても損益が固定される特徴があります。
片建てとは、売りまたは買いのどちらか一方のポジションのみを保有する通常の取引スタイルです。相場の方向性を予測し、その予測が当たれば利益を得られます。
片建ての場合、予測が外れれば損失が拡大するリスクがあります。一方、両建ては損益を固定できますが、スプレッドやスワップポイントのコストが二重にかかるため、保有期間が長くなるほど不利になります。
両建てが推奨されない3つの理由
両建ては多くのFX会社で取引可能ですが、積極的に推奨されることはありません。その背景には明確な理由があります。
両建ての最大の問題点は、売りと買いのポジションによる為替差益と為替差損が相殺されることです。相場がどちらに動いても、一方の利益ともう一方の損失が打ち消し合います。
例えば、米ドル/円で買いと売りを同数量保有している場合、円安になれば買いポジションで利益が出ますが、売りポジションで同額の損失が発生します。円高の場合も同様です。結果として、為替変動による利益を得る機会を失ってしまいます。
両建てを維持している間は損益が固定されますが、いずれかのポジションを決済する際には判断が必要です。相場の方向性を見誤れば、結局損失を確定させることになります。
両建てを行うと、売りと買い両方のポジションに対して証拠金が必要になります。MAX方式を採用しているFX会社では、ポジション数の多い方のみの証拠金で済みますが、それでも資金が拘束されることに変わりありません。
資金効率の観点からは損切りを行って次の取引機会を待つ方が合理的です
拘束された証拠金は他の取引に使えないため、機会損失が発生します。より有利な相場環境で新規ポジションを建てたくても、証拠金が不足していれば取引できません。
金融先物取引業協会の規則により、店頭FX取引の顧客に対する両建て取引の勧誘は禁止されています。
出典: 金融先物取引業協会 店頭FX業者の勧誘・説明態勢に関する規則これは、両建てが経済的合理性を欠く取引であると判断されているためです。
両建ては顧客にとって不利な要素が多いため業者の勧誘が法律で制限されています
スプレッドの二重負担やスワップポイントの逆ざやなど、顧客にとって不利な要素が多いことから、金融商品取引業者が積極的に勧誘することは法律で制限されています。投資家自身の判断による両建ては禁止されていませんが、業者側から勧められることはありません。
多くのFX会社の公式サイトでも「両建ては可能だが推奨しない」と明記されています。
両建てのデメリットとリスク
両建てには複数のデメリットとリスクがあります。取引を検討する前に、これらの注意点を必ず理解しておきましょう。
FX取引では、新規ポジションを建てるたびにスプレッドというコストが発生します。両建てを行うと、買いポジションと売りポジションの両方でスプレッドを負担することになります。
例えば、米ドル/円のスプレッドが0.2銭の場合、1万通貨の取引で片方20円のコストがかかります。両建てにすると、買いと売りで合計40円のコストです。さらに、両建てを解消する際にも再びスプレッドが発生するため、往復で4回分のスプレッドを負担することになります。
取引回数が増えるほどスプレッドコストは膨らみます
スワップポイントとは、2つの通貨間の金利差から生じる損益で、ポジションを翌日に持ち越すと発生します。両建てを行うと、買いポジションと売りポジションの両方でスワップポイントが発生しますが、多くのFX会社では受取スワップよりも支払スワップの方が大きく設定されています。
例えば、米ドル/円で買いスワップが1日あたり150円、売りスワップがマイナス170円の場合、両建てを1日保有すると差し引き20円の損失が発生します。この逆ざやは保有日数に応じて累積するため、長期間両建てを維持するほど不利になります。
スワップポイントは日々変動するため各FX会社の最新情報を確認してください
両建てを行う場合、売りと買い両方のポジションに対して証拠金が必要です。MAX方式を採用しているFX会社では、売りと買いのうちポジション数が多い方のみの証拠金で済みますが、両方の証拠金が必要なFX会社もあります。
例えば、米ドル/円が150円で1万通貨のポジションを持つ場合、レバレッジ25倍では6万円の証拠金が必要です。
出典: 金融庁 いわゆる外国為替証拠金取引についてMAX方式でない場合、両建てにすると12万円の証拠金が必要になります。
証拠金が増えると、新規ポジションを建てる余力が減り、証拠金維持率も低下します。
両建てを行っていても、証拠金維持率が一定水準を下回るとロスカットが発動します。相場が急変動した場合、スプレッドが大きく広がることがあり、その際に証拠金維持率が急低下する可能性があります。
経済指標発表時や週明けの窓開け時には特に注意が必要です
特に経済指標発表時や週明けの窓開け時には注意が必要です。両建てで損益を固定しているつもりでも、証拠金不足によって強制決済されるリスクがあります。ロスカットを避けるためには、十分な証拠金維持率を保つことが重要です。
両建てを行うと、損益が固定されるため決済を先延ばしにしやすくなります。「いつか相場が有利な方向に動くだろう」と考えて両建てを維持し続けると、スプレッドやスワップポイントのコストだけが積み重なっていきます。
また、両建てを解消する際には、どちらのポジションを先に決済するか判断しなければなりません。この判断を誤ると、結局損失を拡大させる結果になります。両建てによって損切りの決断を先延ばしにすることは、トレーダーとしての成長を妨げる要因にもなります。
両建てのメリット
デメリットが多い両建てですが、限定的な場面ではメリットもあります。ただし、これらのメリットは一時的なものであることを理解しておきましょう。
買いポジションで含み損を抱えている状態で、さらなる下落が予想される場合、売りポジションを追加することで損益を一時的に固定できます。重要な経済指標の発表を控えているときや、相場の方向性が不透明なときに、損失の拡大を防ぐ手段として使えます。
経済指標発表前後に一時的に損益を固定する手段として活用できます
例えば、米国雇用統計の発表前に両建てを行い、発表後の相場の方向性が明確になってから片方のポジションを決済する、といった使い方です。ただし、この手法は相場の方向性を正しく予測できる場合にのみ有効です。予測が外れれば、結局損失を確定させることになります。
含み損を抱えたポジションを決済できない初心者トレーダーにとって、両建ては心理的な安心感をもたらします。損失が固定されることで、相場の変動に一喜一憂せずに済むためです。
心理的安心感は本質的な問題解決にはなりません
しかし、この心理的な安心感は本質的な問題解決にはなりません。両建てによって損切りを先延ばしにすることは、トレーダーとしてのスキル向上を妨げます。長期的には、適切な損切りルールを設定し、それを守ることの方が重要です。
両建てが有効な3つの場面
両建ては経済的合理性を欠く取引手法ですが、限定的な状況では活用できる場面もあります。ここでは具体的な活用シーンを紹介します。
年末に大きな含み益が出ているポジションを保有している場合、利益確定を翌年に先送りしたいというニーズがあります。このとき、両建てを利用することで含み益を維持しながら年をまたぐことができます。
例えば、12月に米ドル/円の買いポジションで50万円の含み益がある場合、同数量の売りポジションを建てて両建てにします。年明け後に買いポジションを決済すれば、利益の計上時期を翌年に繰り延べられます。
税務処理については税理士に相談することをおすすめします
ただし、年末年始の両建て期間中にスワップポイントの逆ざやが発生するため、その分のコストは考慮する必要があります。
米国雇用統計や政策金利発表など、相場が大きく変動する可能性のある経済指標の発表前に、両建てでリスクをヘッジする手法があります。既に保有しているポジションを維持しながら、一時的に損益を固定したい場合に有効です。
例えば、長期的な視点で米ドル/円の買いポジションを保有している場合、短期的な急落リスクをヘッジするために売りポジションを追加します。経済指標発表後、相場が落ち着いたら売りポジションを決済し、買いポジションのみを維持します。
長期保有を前提とした戦略的なポジションを守りたい場合に限定して使うべきです
相場が明確なレンジ内で推移している場合、上限と下限の両方で両建てを活用する手法があります。レンジの上限付近で売りポジション、下限付近で買いポジションを建て、レンジブレイク時に片方を決済する戦略です。
例えば、米ドル/円が149円から151円のレンジで推移している場合、151円で売りポジション、149円で買いポジションを建てます。レンジを上抜けたら売りポジションを損切りし、買いポジションで利益を伸ばします。
レンジ相場の見極めが難しく頻繁にダマシが発生すると損失が積み重なります
両建て vs 損切り vs ヘッジ注文
含み損を抱えた際の対処法として、両建て以外にも損切りやヘッジ注文があります。それぞれの特徴を比較し、状況に応じた最適な手法を選びましょう。
| 項目 | 両建て | 損切り | ヘッジ注文(逆指値) |
| 損失の確定 | 先延ばし | 即座に確定 | 設定レートで自動確定 |
| 証拠金の拘束 | 両方に必要 | 解放される | 片方のみ |
| スプレッドコスト | 二重に発生 | 1回のみ | 1回のみ |
| スワップポイント | 逆ざやのリスク | 発生しない | 片方のみ発生 |
| 心理的負担 | 決済判断が先延ばし | 損失を受け入れる必要 | 自動決済で負担軽減 |
| 資金効率 | 低い | 高い | 中程度 |
この比較表から分かるように、損切りは心理的負担が大きいものの、資金効率とコスト面で最も優れています。ヘッジ注文は、あらかじめ損切りラインを設定しておくことで、感情に左右されずに損失を限定できる手法です。
FX初心者にとって、適切な損切りを行うことはトレーダーとして成長するための必須スキルです。両建てによって損切りを先延ばしにすることは、短期的には心理的に楽ですが、長期的にはトレードスキルの向上を妨げます。
損切りを行うことで、証拠金が解放され、次の取引機会を待つことができます。また、損失を確定させることで、なぜ負けたのかを分析し、次回のトレードに活かすことができます。
損切りルールを設定し感情的な判断を排除することで計画的なトレードが可能になります
損切りルールの例としては、エントリー時に逆指値注文を同時に設定し、含み損が証拠金の2%に達したら自動的に決済する、といった方法があります。このルールを守ることで、感情的な判断を排除し、計画的なトレードが可能になります。
両建てを行う場合、FX会社によって証拠金の計算方式やコストが異なります。ここでは、両建てに適したFX口座を比較します。
| FX会社 | 証拠金方式 | 米ドル/円スプレッド | 最小取引単位 | 通貨ペア数 |
| みんなのFX | MAX方式 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 51通貨ペア |
| GMOクリック証券(FXネオ) | MAX方式 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 24通貨ペア |
| 松井証券(松井証券FX) | MAX方式 | 0.2銭 | 1通貨 | 32通貨ペア |
| 楽天証券(楽天FX) | MAX方式 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 28通貨ペア |
| GMO外貨(外貨ex) | MAX方式 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 24通貨ペア |
スプレッドは原則固定(例外あり)。スワップポイントは日々変動するため最新情報は各社公式サイトで確認してください
MAX方式とは、同一通貨ペアの両建て時に、売りと買いのうちポジション数が多い方のみの証拠金で取引できる方式です。例えば、米ドル/円で買い10,000通貨と売り10,000通貨を保有する場合、通常は両方の証拠金が必要ですが、MAX方式では片方分の証拠金のみで済みます。
一方、両建て証拠金方式では、売りと買い両方のポジションに対してそれぞれ証拠金が必要です。この方式では、同数量の両建てを行うと証拠金が2倍必要になるため、資金効率が悪くなります。
現在多くの国内FX会社がMAX方式を採用しており証拠金負担が軽減されています
現在、多くの国内FX会社がMAX方式を採用しており、両建てを行う際の証拠金負担が軽減されています。ただし、MAX方式でも証拠金は拘束されるため、他の取引に使える余力は減少します。
| みんなのFXの基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 51通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 みんなのFXの特徴
✓ USD/JPY 0.2銭のスプレッド&51通貨ペア対応
✓ 自動売買「みんなのシストレ」で初心者でも運用可能
✓ JASDAQ上場トレイダーズホールディングス運営&1,000通貨から取引OK
みんなのFXは、米ドル/円のスプレッドが0.2銭で、51通貨ペアと豊富な取引通貨を提供しています。最小取引単位は1,000通貨からで、初心者でも少額から取引を始められます。
両建てに関しては、MAX方式を採用しているため、証拠金の負担が軽減されます。ただし、公式サイトでは「両建て取引は経済合理性を欠くおそれがある取引であるため推奨しない」と明記されています。
出典: みんなのFX
スワップポイントは米ドル/円の買いと売りで差があるため、長期間の両建てを行う場合はコストを考慮する必要があります。
| GMOクリック証券(FXネオ)の基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 24通貨ペア |
| デモ取引 | あり |
| 自動売買 | 非対応 |
| スキャルピング | 非公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 GMOクリック証券(FXネオ)の特徴
✓ USD/JPY 0.2銭の低コストスプレッド&高性能取引ツール「はっちゅう君FX+」搭載
✓ FX取引高世界第1位※の実績(※ファイナンス・マグネイト社調べ・2023年1月~12月)
✓ 1,000通貨から取引可能で初心者にも始めやすい
GMOクリック証券のFXネオは、取引高が国内トップクラスの人気FX口座です。米ドル/円のスプレッドは0.2銭で、24通貨ペアを取り扱っています。最小取引単位は1,000通貨からです。
両建て時の証拠金はMAX方式を採用しており、売買のうち建玉数量の多い方の取引金額のみを計算対象とします。ただし、公式サイトでは「両建取引はスワップポイントにより逆ザヤが生じること、また反対売買時にスプレッドによるコストを二重に負担することにより経済合理性を欠く取引」として推奨していません。
出典: GMOクリック証券 FXネオ
取引ツールの使いやすさに定評があり、PC・スマホともに高機能なツールが提供されています。
| 松井証券(松井証券FX)の基本情報 | |
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭 |
| 最小取引単位 | 1通貨 |
| 取扱通貨ペア数 | 32通貨ペア |
| デモ取引 | なし |
| 自動売買 | 対応 |
| スキャルピング | 公認 |
| 最大レバレッジ | 25倍(個人) |
📌 松井証券(松井証券FX)の特徴
✓ 1通貨から取引可能で少額投資に対応
✓ スキャルピング公認&自動売買にも対応
✓ 創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社が運営
松井証券FXは、最小取引単位が1通貨からと業界最小水準で、超少額から取引を始められます。米ドル/円のスプレッドは0.2銭、取り扱い通貨ペア数は32通貨ペアです。
両建てに関してはMAX方式を採用しており、証拠金の負担が軽減されます。また、松井証券FXはスキャルピングを公認しているため、短期的な両建て戦略にも対応しています。
1通貨から取引できるため両建ての練習や検証を少額で行いたい初心者に適しています
1通貨から取引できるため、両建ての練習や検証を少額で行いたい初心者に適しています。ただし、両建ては推奨されていない取引手法であることを理解したうえで利用しましょう。
両建ての設定方法は、FX会社によって異なります。多くの国内FX会社では、取引画面で通常通り新規注文を出すだけで、自動的に両建て状態になります。
例えば、既に米ドル/円の買いポジションを保有している状態で、同じ米ドル/円の売り注文を新規で出すと、両建てが成立します。特別な設定は不要です。ただし、一部のFX会社では、取引設定で「両建て可能」に変更する必要がある場合もあります。
両建て中のコストは、主にスプレッドとスワップポイントの2つです。スプレッドは新規ポジションを建てる際に発生するため、両建て時には買いと売りの両方で負担します。米ドル/円でスプレッドが0.2銭の場合、1万通貨の両建てで往復80円のコストです。
スワップポイントは、買いスワップと売りスワップの差額が日々発生します。例えば、買いスワップが150円、売りスワップがマイナス170円の場合、1日あたり20円の逆ざやが発生します。30日間保有すると600円のコストです。
両建てを解消するタイミングは、相場の方向性が明確になったときです。例えば、経済指標発表後に上昇トレンドが確認できたら、売りポジションを決済して買いポジションのみを残します。
ただし、相場の方向性を正しく予測できなければ、結局損失を確定させることになります。両建てを解消する明確な基準を事前に決めておくことが重要です。例えば、「移動平均線を上抜けたら売りポジションを決済する」といったルールを設定しましょう。
国内FX会社では、異業者間での両建ては禁止されていません。A社で買いポジション、B社で売りポジションを持つことは規約違反にはなりません。
ただし、海外FX業者では異業者間での両建てを禁止している場合が多くあります。これは、ボーナスやゼロカットシステムを悪用した取引を防ぐためです。海外FX業者を利用する場合は、利用規約を必ず確認してください。
両建ての失敗でよくあるパターンは、決済タイミングを誤ることです。例えば、相場が上昇すると予測して売りポジションを決済したものの、その後相場が反転して下落し、買いポジションでも損失を確定させてしまうケースです。
また、両建てを長期間維持してスワップポイントの逆ざやが積み重なり、最終的に大きな損失を被るパターンもあります。両建てを行う際は、明確な解消基準を設定し、コストを計算したうえで判断しましょう。
初心者が両建てをすることは推奨されません。両建ては損切りを先延ばしにする手法であり、トレーダーとしての成長を妨げる可能性があります。
FX取引で長期的に利益を上げるためには、適切な損切りルールを設定し、それを守ることが重要です。両建てに頼るのではなく、損切りを受け入れ、なぜ負けたのかを分析して次のトレードに活かす習慣を身につけましょう。
| 米ドル/円スプレッド | 0.2銭(原則固定) |
| 取扱通貨ペア | 51通貨ペア |
| 最小取引単位 | 1,000通貨 |
FXの両建ては、同一通貨ペアで売りと買いを同時に保有する取引手法です。金融商品取引業者による勧誘が禁止されているように、経済的合理性を欠く可能性が高い手法です。
両建てのデメリットとして、スプレッドの二重負担、スワップポイントの逆ざや、証拠金の拘束、ロスカットリスク、決済判断の困難さがあります。一方、限定的な場面では、年末の税金対策や経済指標発表前のリスクヘッジとして活用できます。
両建てを行う場合は、MAX方式を採用しているFX会社を選ぶことで証拠金の負担を軽減できます。ただし、初心者には損切りを適切に行うことの方が推奨されます。両建てはあくまで例外的な手法であり、通常は片建てで相場の方向性を予測して取引することが基本です。
FX取引は元本保証がなく、レバレッジにより預入証拠金を上回る損失が発生する可能性があります
FX取引(外国為替証拠金取引)は、元本や利益が保証された金融商品ではありません。レバレッジにより、少額の証拠金で大きな取引が可能ですが、為替相場・金利の変動により、預入証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
出典: 金融庁 いわゆる外国為替証拠金取引について取引を行う際は、金融商品取引業者の登録の有無を確認し、契約締結前交付書面等をよくお読みのうえ、ご自身の判断と責任でお取引ください。
この記事のキーワード
キーワードがありません。
この記事を見た方はこんな記事も見ています
この記事と同じキーワードの記事
まだ記事がありません。
キーワードから探す
カンタン1分登録で、気になる資料を無料でお取り寄せ
そんなお悩みをお持ちの方は、まずはお問い合わせください!