大手銀行の口座開設おすすめ10選|選び方と使い分けのコツ

大手銀行の口座開設おすすめ10選|選び方と使い分けのコツ

銀行口座を開設しようと思っても、メガバンクやネット銀行など選択肢が多すぎて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。

給与振込用のメインバンクには信頼性と利便性を重視した大手銀行、貯蓄用には金利の高いネット銀行がおすすめです。

この記事では、目的別におすすめの銀行口座を10選紹介し、選び方のポイントや複数口座の使い分け方を詳しく解説します。

自分に合った銀行を見つけて、賢くお金を管理しましょう。

この記事の要約
  • メインバンクには全国に店舗があり信頼性の高い大手銀行がおすすめ
  • 貯蓄用には普通預金金利が高くATM手数料無料のネット銀行が有利
  • 目的に合わせて複数の銀行口座を使い分けることで効率的な資産管理が可能
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

大手銀行の口座開設でおすすめは?|目的別の選び方

銀行口座を開設する際は、自分の利用目的に合わせて選ぶことが大切です。

給与振込や公共料金の引き落としなど日常的に使うメインバンクと、貯蓄用のサブバンクでは、求められる機能が異なります。

メインバンクには大手銀行がおすすめ

給与振込や生活費の管理に使うメインバンクには、大手銀行(メガバンク)がおすすめです。

全国に店舗とATMがあるため、引っ越しや転勤があっても継続して利用できます。

大手銀行の特徴

住宅ローンや各種ローンの申し込みがしやすい

対面での相談が必要な場合も安心

システムの安定性やセキュリティ対策が充実

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクは、長期的に付き合える信頼性があります。

貯蓄用にはネット銀行がおすすめ

貯蓄専用の口座には、普通預金金利が高いネット銀行が適しています。

あおぞら銀行BANKは普通預金金利0.2%と、メガバンクの約200倍の金利を提供しています。

楽天銀行や住信SBIネット銀行はATM手数料や振込手数料の無料回数が多く、手数料負担を抑えられます。

スマホアプリで簡単に残高確認や振込ができるため、店舗に行く必要がなく、忙しい方でも効率的に資産管理ができます。

目的に合わせて複数口座を使い分ける

メインバンクとサブバンクを使い分けることで、お金の管理がしやすくなります。

例えば、給与振込はメガバンク、毎月の貯蓄分は自動でネット銀行に振り替える設定にすれば、無理なく貯金が続けられます。

複数口座を持つメリット

生活費用・貯蓄用・緊急予備費用など目的別に分けられる

お金の流れが見える化され、使いすぎを防げる

システム障害時のリスク分散になる

大手銀行とネット銀行の違い|どちらを選ぶべき?

銀行口座を選ぶ際、大手銀行(メガバンク)とネット銀行のどちらにすべきか迷う方も多いでしょう。

それぞれに特徴があり、利用目的によって向き不向きがあります。

大手銀行(メガバンク)の特徴

大手銀行の最大の特徴は、全国に店舗とATMがあり、対面でのサポートが受けられることです。

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクは、口座開設から各種手続き、ローン相談まで窓口で対応してもらえます。

企業との取引実績も豊富で、給与振込口座として指定されることも多いです。

普通預金金利は0.001%程度と低く、ATM手数料や振込手数料も条件を満たさないと有料になることがあります。

ネット銀行の特徴

ネット銀行は実店舗を持たず、インターネットやスマホアプリで取引を完結させる銀行です。

店舗運営コストがかからない分、普通預金金利が高く、手数料も安いのが特徴です。

ネット銀行のメリット

あおぞら銀行BANKは普通預金金利0.2%

ATM手数料・振込手数料の無料回数が多い

24時間いつでもスマホで取引可能

口座開設もオンラインで完結

対面での相談ができないため、複雑な手続きや相談が必要な場合は不便に感じることもあります。

どんな人にどちらがおすすめ?

項目 大手銀行がおすすめな人 ネット銀行がおすすめな人
利用目的 給与振込・生活費管理のメインバンク 貯蓄専用・サブバンク
重視するポイント 信頼性・店舗での相談・全国展開 金利の高さ・手数料の安さ
向いている人 対面サポートを重視する人、住宅ローンを検討している人 スマホで完結したい人、手数料を抑えたい人
年齢層 40代以上、初めて口座を作る人 20〜30代、ITリテラシーが高い人

自分のライフスタイルや利用目的に合わせて、大手銀行とネット銀行を使い分けることをおすすめします。

メインバンクにおすすめの大手銀行5選

給与振込や生活費の管理に使うメインバンクには、信頼性と利便性を兼ね備えた大手銀行が適しています。

ここでは、全国展開しており、長期的に安心して利用できる銀行を5つ紹介します。

三菱UFJ銀行|国内最大手の安心感

三菱UFJ銀行は、国内最大手のメガバンクで、全国に約700の店舗と約7,700台のATMを展開しています。

口座数は約4,000万口座を超え、圧倒的な信頼性とブランド力があります。

三菱UFJ銀行の特徴

スマホアプリ「三菱UFJ銀行アプリ」が使いやすい

Pontaポイントが貯まる「メインバンク プラス」

取引内容に応じてATM手数料や振込手数料の優遇あり

住宅ローンや各種ローンの相談もしやすく、長期的なメインバンクとして最適です。

三井住友銀行|Oliveアカウントが便利

三井住友銀行は、全国約400の店舗と約5,500台のATMを持つメガバンクです。

2023年にスタートした「Oliveアカウント」は、銀行口座・クレジットカード・証券口座・保険を一つのアプリで管理できる新しいサービスで、特に若い世代に人気です。

Vポイントが貯まりやすく、対象のコンビニや飲食店での利用で最大20%ポイント還元されるキャンペーンも実施しています。

スマホアプリの使いやすさにも定評があり、デジタルバンキングを重視する方におすすめです。

みずほ銀行|みずほマイレージクラブでお得

みずほ銀行は、全国約450の店舗と約5,000台のATMを展開するメガバンクです。

「みずほマイレージクラブ」に加入すると、取引内容に応じてATM手数料や振込手数料が無料になる優遇が受けられます。

みずほ銀行の特徴

イオン銀行やゆうちょ銀行のATMも手数料無料で利用可能

給与振込口座指定でさらに優遇条件が拡大

住宅ローンの相談窓口が充実

将来的なライフプランを見据えたメインバンクとして適しています。

りそな銀行|地域密着型の大手銀行

りそな銀行は、首都圏・関西圏を中心に約300の店舗を展開する大手銀行です。

平日は夕方17時まで営業している店舗が多く、仕事帰りに立ち寄りやすいのが特徴です。

「りそなクラブ」では取引内容に応じてポイントが貯まり、ATM手数料や振込手数料の優遇が受けられます。

地域に根ざしたサービスを提供しており、住宅ローンや資産運用の相談もしやすい環境が整っています。

ゆうちょ銀行|全国どこでも使える安心感

ゆうちょ銀行は、全国約2万4,000の郵便局で取引ができ、ATMも約3万2,000台と圧倒的なネットワークを誇ります。

地方や離島でも利用しやすく、引っ越しや転勤が多い方に最適です。

ゆうちょ銀行の特徴

ATM手数料は平日8:45〜18:00、土曜9:00〜14:00が無料

ゆうちょダイレクト利用で月5回まで他行宛振込手数料無料

シンプルで分かりやすいサービス

初めて銀行口座を作る方にもおすすめです。

貯蓄用におすすめのネット銀行5選

貯蓄専用の口座には、普通預金金利が高く、手数料が安いネット銀行が適しています。

ここでは、効率的にお金を貯めたい方におすすめのネット銀行を5つ紹介します。

あおぞら銀行BANK|普通預金金利0.2%

あおぞら銀行BANKは、普通預金金利0.2%(年率・税引前)と、ネット銀行の中でも高水準の金利を提供しています。

メガバンクの金利0.001%と比較すると約200倍の差があり、貯蓄用口座として非常に有利です。

あおぞら銀行BANKの特徴

ゆうちょ銀行ATMが月最大4回まで無料

他行宛振込手数料も月最大3回まで無料

スマホアプリが使いやすく24時間取引可能

貯蓄を着実に増やしたい方に最もおすすめの銀行です。

楽天銀行|楽天ポイントが貯まる

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天銀行は、楽天グループのネット銀行で、楽天ポイントが貯まるのが最大の特徴です。

給与振込や口座振替、他行からの振込入金などでポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天市場での買い物や投資に使えます。

楽天証券と連携する「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が0.1%(年率・税引前)にアップします。

ATM手数料は月最大7回、他行宛振込手数料は月最大3回まで無料で、手数料負担も抑えられます。

住信SBIネット銀行|手数料無料回数が多い

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

住信SBIネット銀行は、ATM手数料と振込手数料の無料回数が多いのが特徴です。

スマート認証NEOを設定すると、ATM手数料が月5回、他行宛振込手数料が月5回まで無料になります。

住信SBIネット銀行の特徴

SBI証券と連携で普通預金金利が0.01%にアップ

定額自動入金サービスや定額自動振込サービスが無料

自動的に貯蓄する仕組みを作りやすい

手数料を気にせず頻繁に取引したい方におすすめです。

auじぶん銀行|Pontaポイントと連携

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資するネット銀行で、Pontaポイントが貯まるのが特徴です。

au PAYと連携すると、チャージや支払いでポイントが貯まりやすくなります。

「じぶんプラス」というステージ制プログラムがあり、取引内容に応じてATM手数料や振込手数料の無料回数が増えます。最高ステージでは、ATM手数料が月11回、他行宛振込手数料が月15回まで無料になります。

auユーザーやPontaポイントを活用している方におすすめです。

UI銀行|高金利と使いやすさを両立

UI銀行(ユーアイ銀行)は、東京きらぼしフィナンシャルグループのネット銀行で、2022年に開業した新しい銀行です。

普通預金金利は0.1%(年率・税引前)と高く、さらに「UIプラス」というステージ制プログラムに応じて金利が最大0.3%までアップします。

UI銀行の特徴

ATM手数料は月最大20回まで無料

他行宛振込手数料は月最大20回まで無料

スマホアプリのデザインが洗練されている

高金利と利便性を両立したい方におすすめです。

銀行口座を選ぶときの5つのポイント

銀行口座を選ぶ際は、自分の利用スタイルに合った銀行を見極めることが大切です。

ここでは、銀行選びで重視すべき5つのポイントを解説します。

手数料の安さ(ATM・振込)

ATM手数料と振込手数料は、頻繁に利用すると年間で数千円から数万円の負担になります。

メガバンクは条件を満たさないと手数料が有料になることが多いですが、ネット銀行は無料回数が多く設定されています。

銀行 ATM手数料無料回数 他行宛振込手数料無料回数
あおぞら銀行BANK 月最大4回 月最大3回
楽天銀行 月最大7回 月最大3回
住信SBIネット銀行 月最大5回 月最大5回
三菱UFJ銀行 条件により無料 条件により無料

自分がどのくらいの頻度でATMや振込を利用するかを考え、無料回数が十分な銀行を選びましょう。

普通預金・定期預金の金利

預金金利は銀行によって大きく異なります。

メガバンクの普通預金金利は0.001%程度ですが、ネット銀行では0.1〜0.2%と高金利を提供しています。

銀行 普通預金金利(年率・税引前) 定期預金金利(1年・税引前)
あおぞら銀行BANK 0.2% 0.15%
楽天銀行(マネーブリッジ設定時) 0.1% 0.02%
UI銀行 0.1% 0.12%
三菱UFJ銀行 0.001% 0.002%

貯蓄用の口座には、金利の高いネット銀行を選ぶことで、効率的に資産を増やせます。

ATMの利便性(台数・場所)

ATMの台数と設置場所は、日常的な利便性に大きく影響します。

メガバンクは自社ATMが全国に展開されており、地方でも利用しやすいです。

ネット銀行は自社ATMを持たないため、提携ATM(セブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行など)を利用します。

自宅や職場の近くにどのATMがあるかを確認し、利用しやすい銀行を選びましょう。

スマホアプリの使いやすさ

スマホアプリの使いやすさは、日常的な取引のストレスを左右します。

残高照会、振込、ATM検索、家計簿機能など、自分がよく使う機能が使いやすいかを確認しましょう。

楽天銀行やUI銀行、三井住友銀行のOliveアプリは、デザインが洗練されており、直感的に操作できると評判です。

App StoreやGoogle Playのレビューを参考に、実際の利用者の評価をチェックするのもおすすめです。

ポイント還元・キャンペーン

銀行によっては、取引内容に応じてポイントが貯まるサービスを提供しています。

楽天銀行は楽天ポイント、auじぶん銀行はPontaポイント、三菱UFJ銀行はPontaポイントが貯まります。

新規口座開設キャンペーンで現金やポイントがもらえることもあります。

普段使っているポイントサービスと連携できる銀行を選ぶと、ポイントが効率的に貯まり、お得に利用できます。

メインバンクとサブバンクの使い分け方

銀行口座を目的別に使い分けることで、お金の管理がしやすくなり、貯蓄も効率的に進められます。

ここでは、メインバンクとサブバンクの選び方と使い分けのコツを解説します。

メインバンク(給与・生活費用)の選び方

メインバンクは、給与振込や公共料金の引き落とし、日常的な出費に使う口座です。

信頼性と利便性を重視し、全国に店舗とATMがある大手銀行を選ぶのがおすすめです。

メインバンク選びのポイント

システムの安定性が高く長期的に安心

住宅ローンやカーローンの審査が有利になることも

スマホアプリが使いやすくATM手数料の優遇がある

サブバンク(貯蓄用)の選び方

サブバンクは、貯蓄専用の口座として使います。

普通預金金利が高く、手数料が安いネット銀行を選ぶのが効率的です。

自動入金サービスを利用すれば、毎月決まった金額を自動的にメインバンクからサブバンクに移せるため、無理なく貯蓄が続けられます。

貯蓄用口座は頻繁に引き出さないため、金利の高さを最優先に選びましょう。

複数口座を持つメリットとデメリット

項目 メリット デメリット
お金の管理 目的別に口座を分けることで、お金の流れが見える化される 口座が増えすぎると管理が煩雑になる
貯蓄 貯蓄用口座を分けることで、使いすぎを防げる 複数の銀行アプリを使い分ける手間がかかる
リスク分散 システム障害や銀行破綻時のリスクを分散できる 未利用口座管理手数料がかかる可能性がある
手数料 目的に合わせて手数料の安い銀行を使い分けられる 各銀行の優遇条件を満たすのが難しい場合がある

複数口座を持つ場合は、2〜3口座程度に絞り、それぞれの役割を明確にすることが大切です。

銀行口座開設の方法と流れ

銀行口座の開設方法は、Webで完結する方法と窓口で開設する方法の2種類があります。

ここでは、それぞれの手順と必要書類を解説します。

Web(オンライン)で開設する方法

ネット銀行や大手銀行のWeb口座開設は、スマホやパソコンから24時間いつでも申し込みができます。

ステップ1:公式サイトから申し込み
  • 銀行の公式サイトやアプリから口座開設ページにアクセス
  • 必要事項(氏名、住所、生年月日、職業など)を入力
ステップ2:本人確認書類をアップロード
  • 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどをスマホで撮影
  • マイナンバーカードを使った「eKYC」なら最短即日で完了
ステップ3:審査完了後、キャッシュカード郵送
  • 審査が完了すると、キャッシュカードが郵送される
  • カード到着後、利用開始

窓口で開設する方法

大手銀行の店舗窓口で口座開設する場合は、対面でサポートを受けながら手続きができます。

最寄りの支店に行き、口座開設の申し込み用紙に記入します。

本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)と印鑑(不要な銀行もあります)を持参しましょう。

窓口で行員が内容を確認し、その場でキャッシュカードが発行される場合もあります。

営業時間内(平日9:00〜15:00が一般的)に行く必要があります。

必要な書類と開設までの日数

必要な書類

本人確認書類
  • 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証など(顔写真付きが望ましい)
その他
  • 印鑑:一部の銀行では不要(ネット銀行はほぼ不要)
  • マイナンバー:一部の銀行では提出が必要
  • 初回入金:銀行によっては初回入金が必要な場合あり

開設までの日数は、Web申し込みで最短即日〜1週間程度、窓口申し込みで即日〜数日程度です。

銀行口座開設で気をつけたい5つのこと

銀行口座を開設する際には、知っておくべき注意点がいくつかあります。

ここでは、開設前に確認しておきたい5つのポイントを解説します。

未利用口座管理手数料がかかる場合がある

2024年以降、大手銀行では一定期間利用がない口座に対して「未利用口座管理手数料」を導入する動きが広がっています。

三菱UFJ銀行では、2年以上取引がなく、残高が1万円未満の口座に年間1,320円(税込)の手数料がかかります。

口座を開設したら、定期的に取引を行うか、不要な口座は解約することをおすすめします。

紙通帳の発行が有料になってきている

環境配慮とデジタル化推進のため、紙通帳の発行を有料にする銀行が増えています。

三菱UFJ銀行では、新規口座開設時に紙通帳を希望すると年間550円(税込)の手数料がかかります。

Web通帳(インターネットバンキング)を利用すれば無料で利用でき、スマホアプリで簡単に取引履歴を確認できます。

口座開設の審査に落ちることもある

銀行口座の開設には審査があり、場合によっては開設を断られることもあります。

審査に落ちる主な理由は、過去に口座を不正利用した履歴がある、反社会的勢力との関わりが疑われる、提出した本人確認書類に不備があるなどです。

短期間に複数の銀行で口座を開設しようとすると、マネーロンダリング対策の観点から審査が厳しくなることもあります。

長期未利用で口座が凍結されるリスク

長期間取引がない口座は、「休眠口座」として凍結される可能性があります。

一般的に、10年以上取引がない口座は「休眠預金」として扱われ、預金保険機構に移管されます。

凍結された口座は、銀行窓口で手続きをすれば再び利用できますが、手間がかかります。

マイナンバーの登録が必要なケース

マイナンバーが必要なケース

  • 新規口座開設時:一部の銀行では、マイナンバーの提出が求められます
  • 利息の受け取り時:預金利息が一定額を超える場合、税務手続きのためにマイナンバーが必要になることがあります
  • 海外送金を行う場合:マネーロンダリング対策として、マイナンバーの提出が必要です
  • NISA口座を開設する場合:証券口座と連携する際にマイナンバーが必要です

マイナンバーカードを持っていない場合は、通知カードやマイナンバーが記載された住民票でも代用できます。

目的別・年代別のおすすめ銀行口座

ライフステージや利用目的によって、最適な銀行口座は変わります。

ここでは、年代別・目的別のおすすめ銀行を紹介します。

新社会人・初めての口座開設

初めて銀行口座を開設する新社会人には、信頼性が高く、スマホアプリが使いやすい銀行がおすすめです。

メインバンク
三菱UFJ銀行や三井住友銀行など、全国展開しているメガバンクを選びましょう。給与振込口座に指定すると、ATM手数料や振込手数料の優遇が受けられます。
サブバンク(貯蓄用)
楽天銀行や住信SBIネット銀行など、ポイントが貯まりやすく、手数料が安いネット銀行を組み合わせると効率的です。

家計管理を効率化したい30-40代

家族を持ち、家計管理を効率化したい30〜40代には、複数口座の使い分けがおすすめです。

メインバンク
三菱UFJ銀行やみずほ銀行など、住宅ローンや教育ローンの相談がしやすい大手銀行を選びましょう。
貯蓄用
あおぞら銀行BANKやUI銀行など、高金利のネット銀行を活用し、自動入金サービスで毎月一定額を貯蓄する仕組みを作ります。
ポイント活用
楽天銀行やauじぶん銀行など、ポイントが貯まる銀行を利用すれば、日常の支出でもお得に活用できます。

資産管理を一本化したい40-60代

まとまった資産を持ち、管理を一本化したい40〜60代には、総合的な金融サービスが充実した銀行がおすすめです。

三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンクは、預金だけでなく、投資信託、外貨預金、保険、住宅ローンなど、幅広い金融商品を取り扱っています。

窓口での相談サポートが充実しており、ライフプランに合わせた資産運用のアドバイスを受けられます。

将来の相続や資産承継も視野に入れた長期的な関係を築ける銀行を選びましょう。

よくある質問(Q&A)

銀行口座はいくつ持つのがおすすめ?

銀行口座は2〜3口座程度が管理しやすく、おすすめです。

メインバンク(給与振込・生活費用)、サブバンク(貯蓄用)、予備口座(緊急予備費用)のように目的別に分けると、お金の流れが見える化され、貯蓄もしやすくなります。

口座が増えすぎると管理が煩雑になり、未利用口座管理手数料がかかるリスクもあるため、必要最小限に絞りましょう。

大手銀行とネット銀行、どちらが安全?

大手銀行もネット銀行も、預金保険制度によって1,000万円までの元本と利息が保護されており、安全性に大きな差はありません。

大手銀行は長い営業実績と信頼性がありますが、ネット銀行も金融庁の監督下にあり、セキュリティ対策も万全です。

どちらも正規の銀行として運営されているため、自分の利用目的に合った銀行を選んで問題ありません。

口座開設にお金はかかる?

ほとんどの銀行では、口座開設の手数料は無料です。

ただし、一部の銀行では初回入金が必要な場合や、紙通帳の発行に手数料がかかることがあります。また、長期間利用しない口座には未利用口座管理手数料がかかることもあるため、開設後は定期的に取引を行いましょう。

銀行が倒産したら預金はどうなる?

日本では預金保険制度(ペイオフ)により、銀行が倒産しても1,000万円までの元本と利息が保護されます。

複数の銀行に分散して預金すれば、それぞれの銀行で1,000万円まで保護されるため、リスク分散になります。

ただし、外貨預金や投資信託は預金保険制度の対象外なので注意が必要です。

複数の銀行口座を効率的に管理する方法は?

複数の銀行口座を管理するには、家計簿アプリ(マネーフォワードME、Zaimなど)を活用するのがおすすめです。

これらのアプリは、複数の銀行口座やクレジットカードを連携でき、残高や取引履歴を一括で確認できます。

各銀行のスマホアプリも使いやすいため、定期的にログインして残高を確認する習慣をつけましょう。自動入金・自動振替サービスを活用すれば、手間をかけずに資金移動ができます。

まとめ

銀行口座を選ぶ際は、自分の利用目的に合わせて、メインバンクとサブバンクを使い分けることが大切です。

給与振込や生活費の管理には、全国に店舗とATMがあり信頼性の高い大手銀行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)を選びましょう。

貯蓄用には、普通預金金利が高く手数料が安いネット銀行(あおぞら銀行BANK、楽天銀行、住信SBIネット銀行など)を活用することで、効率的に資産を増やせます。

複数の銀行口座を目的別に使い分けることで、お金の流れが見える化され、無理なく貯蓄が続けられます。

口座開設の際は、未利用口座管理手数料や紙通帳の有料化など、最新の手数料体系を確認しましょう。また、長期間利用しない口座は休眠口座として凍結される可能性があるため、定期的に取引を行うことが重要です。

銀行選びは、手数料の安さ、金利の高さ、ATMの利便性、スマホアプリの使いやすさ、ポイント還元など、自分が重視するポイントを明確にすることがポイントです。

自分に合った銀行を見つけて、賢くお金を管理しましょう。

なお、預金保険制度により1,000万円までの元本は保護されますが、手数料や金利は変更される可能性があります。最新情報は各銀行の公式サイトでご確認ください。口座開設の最終判断はご自身の責任で行ってください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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