クリプトパンクスの買い方|購入におすすめの取引所3選【2026年最新】

仮想通貨取引所のハッキング事件が続く中、自分で資産を管理できるDEX(分散型取引所)に注目が集まっています。
国内取引所では金融庁の規制により安全性が高まっていますが、取引所の破綻リスクや出金制限のリスクは完全には避けられません。
DEXは中央管理者を介さず、ユーザー同士で直接取引できる仕組みです。
本人確認なしで利用でき、国内未上場の銘柄も取引できる一方、秘密鍵の管理や詐欺コインのリスクなど注意点もあります。
この記事では、DEXの仕組みから始め方、主要なDEXの紹介、そして安全に使うための注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
国内取引所とDEXを使い分けることで、より安全で自由度の高い仮想通貨取引が可能になります。
目次
DEX(分散型取引所)とは
DEX(Decentralized Exchange:分散型取引所)は、ブロックチェーン技術を活用して、中央管理者を介さずにユーザー同士で直接暗号資産を取引できる取引所です。従来の取引所のように企業が運営するのではなく、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムが自動的に取引を処理します。
国内取引所(CEX:中央集権型取引所)では、取引所が顧客の資産を預かり、取引の仲介を行います。一方、DEXではユーザーが自分のウォレットで資産を管理したまま取引できるため、取引所の破綻リスクを避けられます。2026年現在、UniswapやPancakeSwapなどの主要DEXは、1日あたり数十億ドル規模の取引量を誇るまでに成長しています。
DEXの核となる技術は「スマートコントラクト」です。スマートコントラクトとは、あらかじめ設定された条件を満たすと自動的に契約が実行されるプログラムで、主にイーサリアムなどのブロックチェーン上で動作します。
例えば、あなたがビットコイン(BTC)をイーサリアム(ETH)に交換したいとします。DEXでは、「1BTCを受け取ったら、対応する量のETHを送る」というルールがスマートコントラクトに書き込まれています。取引が成立すると、このプログラムが自動的に実行され、人間の仲介者なしで資産の交換が完了します。
すべての取引はブロックチェーン上に記録され透明性が高い
この仕組みにより、取引所の管理者が不正を働いたり、ハッキングで顧客資産が流出したりするリスクが大幅に減少します。すべての取引はブロックチェーン上に記録されるため、透明性も高く、誰でも取引履歴を確認できます。
多くのDEXは「AMM(自動マーケットメイカー)」という方式を採用しています。AMMでは、ユーザーが「流動性プール」と呼ばれる資金の貯蔵庫に暗号資産を預け、そのプール内で価格が自動的に決定されます。従来の取引所のような「板」(オーダーブック)は存在せず、アルゴリズムが価格を計算する点が特徴です。
DEXでの取引は、国内取引所とは大きく異なる流れで進みます。まず、ユーザーは自分のウォレット(MetaMaskなど)をDEXに接続します。この時点では、取引所にログインするのではなく、ウォレットを「認証」するだけです。
次に、交換したい暗号資産のペア(例:ETHをUSDCに交換)を選び、数量を入力します。DEXは流動性プール内の資産比率に基づいて交換レートを自動計算し、手数料やスリッページ(価格変動による誤差)を表示します。
内容を確認してウォレット側で承認すると、スマートコントラクトが実行され、数秒から数分で取引が完了します。この間、あなたの資産は常に自分のウォレット内にあり、取引所に預けることはありません。取引が完了すると、交換後の暗号資産が自動的にウォレットに反映されます。
トラブル時に問い合わせる窓口がないため操作ミスに注意
この一連の流れに、取引所の管理者やカスタマーサポートは一切関与しません。すべてがプログラムによって自動処理されるため、24時間365日、世界中どこからでも取引が可能です。ただし、トラブルが発生しても問い合わせる窓口がないため、操作ミスには十分注意する必要があります。
DEXとCEX(中央集権型取引所)の違い
DEX(分散型取引所)とCEX(中央集権型取引所)は、仮想通貨取引の基本的な仕組みが大きく異なります。どちらにもメリット・デメリットがあり、用途に応じて使い分けることが重要です。ここでは、両者の違いを5つの観点から比較します。
| 比較項目 | DEX(分散型取引所) | CEX(中央集権型取引所) |
| 資産管理 | ユーザーが秘密鍵を保持(自己管理) | 取引所が顧客資産を預かる |
| 本人確認(KYC) | 不要(匿名で利用可能) | 必須(金融庁登録業者は義務) |
| 取扱銘柄数 | 非常に多い(数千〜数万種類) | 限定的(国内は30〜50種類程度) |
| 手数料 | ガス代+取引手数料(変動大) | 取引手数料のみ(固定または低率) |
| セキュリティリスク | 秘密鍵紛失、スマートコントラクトのバグ | 取引所のハッキング、破綻リスク |
DEXとCEXの最も大きな違いは、誰が資産を管理するかという点です。DEXでは、ユーザーが秘密鍵を保持し、自分のウォレット内で資産を管理します。取引所に資産を預けることはなく、取引の瞬間だけスマートコントラクトを通じて資産が移動します。
一方、CEXでは、口座開設時に取引所が提供するウォレットに資産を預けます。取引所は顧客の資産を一括管理し、取引の記録も取引所のシステム内で処理されます。国内取引所の場合、金融庁の規制により顧客資産の95%以上をコールドウォレット(インターネットに接続していない環境)で保管することが義務付けられています。
秘密鍵紛失で資産を永久に失うリスクがある
DEXの自己管理方式は、取引所の破綻や出金制限のリスクを回避できる反面、秘密鍵を紛失すると資産を永久に失うリスクがあります。CEXは取引所が資産を守ってくれる安心感がある一方、取引所自体がハッキング被害に遭うと顧客資産も危険にさらされます。
CEX(特に国内の金融庁登録業者)では、資金決済法により本人確認(KYC:Know Your Customer)が義務付けられています。口座開設時に運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証明書を提出し、審査を受ける必要があります。
本人確認なしでウォレット接続だけですぐ取引開始
対照的に、DEXでは本人確認は一切不要です。ウォレットを接続するだけで、誰でもすぐに取引を始められます。匿名性が保たれるため、プライバシーを重視するユーザーに支持されています。
マネーロンダリングなど犯罪に悪用されるリスクも
ただし、本人確認がないことは、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与などの犯罪に悪用されるリスクもあります。各国の規制当局はDEXの規制強化を検討しており、将来的に何らかの本人確認制度が導入される可能性もあります。
DEXでは、スマートコントラクトに対応していれば、理論上どんな暗号資産でも取引できます。そのため、取扱銘柄数は数千から数万種類に及び、新規プロジェクトのトークンもすぐに上場されます。国内取引所では扱っていないマイナーコインや、プレセール直後のトークンも購入可能です。
一方、国内のCEXは金融庁の審査を通過した銘柄のみを取り扱います。2026年1月時点で、国内取引所の取扱銘柄数は30〜50種類程度が一般的です。審査には時間がかかるため、新しい銘柄の上場は慎重に進められます。
詐欺コインや価値のないトークンも多数存在する
取扱銘柄が多いことは選択肢が広がるメリットがある一方、詐欺コインや価値のないトークンも多数存在します。DEXで取引する際は、プロジェクトの信頼性を自分で見極める必要があります。
DEXの手数料は、主に「ガス代」と「取引手数料」の2種類に分かれます。ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を処理するために必要なネットワーク手数料で、イーサリアムの場合は数百円から数千円かかることもあります。取引手数料は通常0.1%〜0.3%程度で、流動性提供者に分配されます。
CEXの手数料は、取引所によって異なりますが、国内取引所の場合は取引手数料のみで済むことが多く、無料〜0.15%程度が一般的です。入出金手数料や送金手数料は別途かかる場合がありますが、全体的にシンプルでわかりやすい料金体系です。
BNBチェーンやSolanaは低コストで取引可能
少額取引の場合、DEXのガス代が取引額を上回ることもあるため、コスト面ではCEXの方が有利な場合が多いでしょう。ただし、ブロックチェーンによってガス代は大きく異なり、BNBチェーンやSolanaなどは低コストで取引できます。
DEXのセキュリティリスクは、主に「秘密鍵の紛失」と「スマートコントラクトのバグ」の2つです。秘密鍵を失うと資産を永久に失い、スマートコントラクトに脆弱性があればハッカーに悪用される可能性があります。2024年には、暗号資産関連のハッキング被害額が約22億ドルに達し、その多くがスマートコントラクトの脆弱性を突いたものでした。
出典:Chainalysis「2024年の暗号資産盗難被害額は22億ドル」
取引所ハッキングや破綻で資産が返還されないリスク
CEXのリスクは、「取引所のハッキング」と「取引所の破綻」です。過去には、大手取引所がハッキング被害に遭い、数百億円規模の顧客資産が流出した事例があります。また、取引所が経営破綻すると、預けていた資産が返還されないリスクもあります。
どちらのリスクも完全には避けられませんが、DEXでは自己防衛が、CEXでは取引所選びが重要になります。国内の金融庁登録業者は厳格なセキュリティ基準を満たしているため、一定の安全性が担保されています。
DEX(分散型取引所)は、従来の中央集権型取引所にはない独自のメリットを持っています。特に、自由度の高さとプライバシー保護の観点から、世界中の仮想通貨投資家に支持されています。ここでは、DEXを使う主なメリットを5つ紹介します。
DEXの最大の魅力は、本人確認(KYC)なしで即座に取引を始められることです。ウォレットを接続するだけで、数分後には取引が可能になります。国内取引所では、口座開設に本人確認書類の提出と審査が必要で、通常は数日から1週間程度かかります。
個人情報を提供せず匿名性を保ったまま取引可能
本人確認が不要なため、プライバシーを重視するユーザーにとって大きなメリットです。個人情報を取引所に提供する必要がなく、匿名性を保ったまま取引できます。また、国籍や居住地に関係なく、インターネット接続があれば誰でも利用できる点も、金融サービスへのアクセスが限られている地域の人々にとって重要な意味を持ちます。
匿名性が犯罪に悪用されるリスクもある
ただし、匿名性が高いことは、マネーロンダリングなどの犯罪に悪用されるリスクもあります。各国の規制当局はDEXの規制強化を検討しており、将来的に何らかの制限が加わる可能性もあります。
DEXでは、国内取引所では扱っていない数千種類の暗号資産を取引できます。新規プロジェクトのトークンは、まずDEXに上場されることが多く、国内取引所に上場する前に購入できるチャンスがあります。
例えば、DeFi(分散型金融)プロジェクトのガバナンストークンや、NFT関連のトークン、新興ブロックチェーンのネイティブトークンなど、多様な銘柄にアクセスできます。早期に有望なプロジェクトを発見できれば、大きな利益を得られる可能性があります。
詐欺コインや価値のないトークンも多数存在
ただし、DEXに上場している銘柄の中には、詐欺コインや価値のないトークンも多数存在します。プロジェクトの信頼性を自分で調査し、リスクを理解した上で投資する必要があります。
DEXでは、ユーザーが自分のウォレットで資産を管理するため、取引所の破綻リスクを回避できます。過去には、大手取引所が突然破綻し、顧客の資産が返還されない事例がありました。DEXを使えば、こうしたリスクから資産を守ることができます。
出金制限や口座凍結のリスクがない
また、取引所による出金制限や口座凍結のリスクもありません。CEXでは、取引所の判断で一時的に出金が停止されたり、特定のユーザーの口座が凍結されたりすることがあります。DEXでは、資産は常に自分の管理下にあるため、こうした制限を受けることはありません。
秘密鍵紛失で資産を永久に失うリスクに注意
ただし、自己管理の責任も伴います。秘密鍵を紛失すると資産を永久に失うため、バックアップの管理には細心の注意が必要です。
DEXでは、「流動性提供(Liquidity Providing)」という仕組みで、受動的な収益を得ることができます。流動性提供とは、DEXの流動性プールに自分の暗号資産を預け、取引に必要な流動性を提供することです。
流動性提供者は、取引手数料の一部を報酬として受け取れます。例えば、UniswapのETH/USDCプールに資産を預けると、このペアで取引が行われるたびに手数料の一部が分配されます。さらに、一部のDEXでは、流動性提供者に対してガバナンストークンを追加報酬として配布しています。
インパーマネントロス(変動損失)のリスクがある
ただし、「インパーマネントロス(変動損失)」と呼ばれるリスクがあります。これは、預けた暗号資産の価格が変動した場合、流動性プールに預けたままにしておくよりも、単純に保有していた方が利益が大きかった、という損失です。流動性提供を始める前に、このリスクを十分に理解しておく必要があります。
DEXは、スマートコントラクトによって自動的に動作するため、24時間365日いつでも取引が可能です。国内取引所でも基本的には24時間取引できますが、システムメンテナンスで一時的に停止することがあります。DEXでは、そうしたメンテナンスによる停止がほとんどありません。
世界中どこからでも国境を越えた取引が可能
また、世界中どこからでもアクセスでき、国境を越えた取引が自由に行えます。海外旅行中や出張先でも、インターネット接続があれば、自分のウォレットから取引できます。
さらに、DEXは分散型のネットワークで動作するため、サーバーダウンのリスクも低くなります。中央集権型の取引所では、サーバーに障害が発生すると取引ができなくなりますが、DEXでは複数のノードで処理が分散されるため、システム全体が停止する可能性は極めて低いでしょう。
DEXの6つのデメリット
DEXには多くのメリットがある一方で、利用する前に必ず理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。特に初心者の場合、これらのリスクを知らずに使い始めると、大きな損失を被る可能性があります。ここでは、DEXの主なデメリットを6つ解説します。
DEXでは、ユーザーが秘密鍵を自己管理します。秘密鍵を失うと資産を永久に失います。国内取引所のように、パスワードを忘れても問い合わせて再発行してもらう、ということはできません。
リカバリーフレーズの紛失・盗難に細心の注意を
秘密鍵は通常、12〜24個の英単語からなる「リカバリーフレーズ(シードフレーズ)」として保存されます。このフレーズを紙に書いて安全な場所に保管することが推奨されますが、火事や水害で紛失したり、誤って捨ててしまったりするリスクもあります。
また、秘密鍵が第三者に知られると、資産を盗まれる危険性があります。フィッシングサイトに入力してしまったり、スクリーンショットをクラウドに保存して流出したりする事例も報告されています。秘密鍵の管理は、DEXを使う上で最も重要かつ難しい課題です。
DEXでは、誰でも自由にトークンを発行して上場できるため、詐欺コインやスキャムプロジェクトが非常に多く存在します。有名なプロジェクトを装った偽トークンや、開発者が資金を持ち逃げする「ラグプル(Rug Pull)」と呼ばれる詐欺も頻発しています。
ラグプルで流動性が消失しトークン価値がゼロに
ラグプルは、プロジェクトの開発者が流動性プールから資金を引き出して逃げる手口です。投資家がトークンを購入した直後に流動性が消失し、トークンの価値がゼロになります。
DEXで取引する際は、プロジェクトの公式サイトやホワイトペーパー、開発チームの情報、監査レポートの有無などを必ず確認しましょう。また、SNSで急に話題になったトークンや、異常に高い利回りを約束するプロジェクトには特に注意が必要です。
DEXには、国内取引所のようなカスタマーサポートがありません。操作方法がわからない、取引が失敗した、誤送金してしまった、といったトラブルが発生しても、問い合わせる窓口がないため、すべて自力で解決する必要があります。
誤操作で資産を失っても取り消しや返金は不可能
スマートコントラクトは一度実行されると取り消せないため、誤った操作をしてしまうと資産を失う可能性があります。例えば、送金先のアドレスを間違えると、資産は永久に取り戻せません。また、取引の設定ミス(スリッページ設定が不適切など)で、予想外の価格で約定してしまうこともあります。
DEXを使う前に、少額でテスト取引を行い、操作に慣れることが重要です。また、公式ドキュメントやコミュニティフォーラムで情報を収集し、自己解決力を身につける必要があります。
DEXで取引する際は、ブロックチェーンのネットワーク手数料である「ガス代」が必要です。特にイーサリアムのガス代は変動が激しく、ネットワークが混雑すると数千円から数万円に跳ね上がることもあります。
少額取引ではガス代が取引額を上回ることも
例えば、1万円分のトークンを交換しようとした際に、ガス代が5,000円かかってしまうと、実質的な手数料は50%になります。このような状況では、少額取引は経済的に割に合いません。
レイヤー2やBNBチェーンで低コスト取引が可能
ガス代を抑える方法として、イーサリアムのレイヤー2ソリューション(ArbitrumやOptimismなど)や、BNBチェーン、Solanaなど、低コストのブロックチェーンを使う選択肢があります。これらのネットワークでは、ガス代が数十円から数百円程度で済むことが多いでしょう。
多くのDEXは英語で提供されており、日本語に対応しているプラットフォームは限られています。専門用語も多く、初心者には理解しづらい表現が使われていることもあります。
言語の壁で重要な警告メッセージを見落とすリスク
言語の壁により、重要な警告メッセージを見落としたり、設定項目の意味を誤解したりするリスクがあります。例えば、「Slippage Tolerance(スリッページ許容度)」の設定を間違えると、予想外の価格で取引が成立してしまいます。
また、フィッシングサイト(偽サイト)も英語で作られていることが多く、本物との見分けが難しい場合があります。DEXを使う際は、公式サイトのURLをブックマークし、必ずそこからアクセスするようにしましょう。
DEXでの取引も、国内取引所と同様に課税対象となります。暗号資産の売却益は原則として雑所得に分類され、年間20万円を超える利益がある場合は確定申告が必要です。
取引履歴の手動記録と税務計算が非常に複雑
しかし、DEXでは取引履歴を自動的にエクスポートする機能がないことが多く、すべての取引を手動で記録する必要があります。また、暗号資産同士の交換も課税対象となるため、複数のDEXで頻繁に取引していると、税務計算が非常に複雑になります。
取引記録はブロックチェーン上に残っているため、ウォレットアドレスから取引履歴を取得することは可能です。Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーや、CryptactやGtaxなどの税務計算ツールを活用すると、作業を効率化できます。
主要なDEX(分散型取引所)5選
DEXは数多く存在しますが、その中でも取引量や信頼性の高い主要なプラットフォームを選ぶことが重要です。ここでは、2026年時点で特に注目されている5つのDEXを紹介し、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
Uniswap(ユニスワップ)は、2018年にローンチされたイーサリアム系DEXの代表格です。AMM(自動マーケットメイカー)方式を採用した先駆的なプラットフォームで、DEX全体の発展に大きく貢献しました。
主要銘柄で高い流動性とスリッページの少なさが特徴
Uniswapの最大の特徴は、流動性の高さです。主要な暗号資産ペアでは、大口取引でもスリッページ(価格変動による誤差)が小さく抑えられます。また、2025年初頭にリリースされたUniswap V4では、「Hooks(フック)」と呼ばれる新機能により、カスタマイズ可能な流動性プールが作成できるようになりました。
取引手数料は0.05%〜1%で、流動性提供者に分配されます。ガス代はイーサリアムメインネットでは高めですが、レイヤー2ネットワークを使えば大幅に削減できます。初心者から上級者まで幅広く利用されており、DEXの入門として最適なプラットフォームです。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、BNBチェーン(旧Binance Smart Chain)上で動作するDEXで、2020年9月にローンチされました。低コストで高速な取引が可能なことから、急速に人気を集めました。
ガス代が数十円程度で少額取引にも最適
PancakeSwapの魅力は、圧倒的に低いガス代です。BNBチェーンのガス代は数十円程度で、少額取引でも手数料負担が軽く済みます。取引手数料は0.25%で、そのうち0.17%が流動性提供者に、0.08%がCAKEトークンの買い戻しと焼却に使われます。
さらに、PancakeSwapでは取引以外にも、ステーキング、ファーミング、宝くじ、NFTマーケットプレイスなど、多様なサービスが提供されています。ゲーム感覚で楽しめる要素も多く、初心者でも親しみやすいプラットフォームです。
SushiSwap(スシスワップ)は、Uniswapのフォーク(派生版)として2020年にスタートしたDEXです。当初はUniswapと同じ仕組みでしたが、独自の進化を遂げ、現在では複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーンDEXとして知られています。
20以上のブロックチェーンで利用可能
SushiSwapは、イーサリアム、BNBチェーン、Polygon、Avalanche、Arbitrumなど、20以上のブロックチェーンで利用できます。この広範なチェーン対応により、ユーザーは自分の好みのネットワークで取引できます。
取引手数料は0.3%で、そのうち0.25%が流動性提供者に、0.05%がSUSHIトークン保有者に分配されます。また、SushiSwapでは「Kashi」というレンディング(貸付)機能や、「Miso」というトークンローンチパッド機能も提供しており、DEXの枠を超えた総合DeFiプラットフォームとして発展しています。
過去にガバナンス混乱や開発チーム離脱の問題も
ただし、過去にはガバナンスの混乱や開発チームの離脱などの問題もあり、プロジェクトの将来性については慎重に見極める必要があります。
Curve Finance(カーブ)は、ステーブルコイン(米ドルに価値が連動する暗号資産)の交換に特化したDEXです。2020年にローンチされ、特に大口のステーブルコイン取引で高い効率性を発揮します。
数百万ドル規模の取引でもスリッページがほぼゼロ
Curveの最大の特徴は、「StableSwap」と呼ばれる独自のAMMアルゴリズムです。これは、価格が安定している資産同士の交換に最適化されており、スリッページを極限まで抑えることができます。例えば、USDC、USDT、DAIなどのステーブルコイン間の交換では、数百万ドル規模の取引でもほとんど価格変動がありません。
TVLは約22億ドル前後で、ステーブルコイン取引では最大規模のDEXです。DeFiプロトコルや機関投資家など、大口の資金移動が必要なユーザーに広く利用されています。
取引手数料は0.04%と非常に低く、流動性提供者への報酬も魅力的です。ガバナンストークンのCRVを保有することで、手数料収入の一部を受け取ることもできます。ただし、UIが他のDEXに比べて複雑で、初心者には使いにくい面もあります。
dYdX(ディーワイディーエックス)は、デリバティブ取引(先物取引やレバレッジ取引)に特化したDEXです。現物取引ではなく、無期限先物(Perpetual Futures)を中心に扱っており、最大20倍のレバレッジをかけた取引が可能です。
dYdXは、当初イーサリアムのレイヤー2ソリューション(StarkEx)で動作していましたが、2023年に独自のブロックチェーン「dYdX Chain」に移行しました。これにより、取引速度が大幅に向上し、ガス代もほぼゼロになりました。
オーダーブック方式でCEXに近い取引体験
dYdXの特徴は、CEXに近い取引体験です。オーダーブック方式を採用しており、指値注文や成行注文など、従来の取引所と同じ操作感で取引できます。また、取引量も大きく、1日あたり数億ドル規模の取引が行われています。
レバレッジ取引はリスクが高く初心者には非推奨
ただし、レバレッジ取引はリスクが高く、価格が急変すると強制清算(ロスカット)される可能性があります。初心者には推奨されず、デリバティブ取引の経験がある中上級者向けのプラットフォームです。
ブロックチェーン別のDEX選び
DEXを選ぶ際は、どのブロックチェーン上で動作するかを理解することが重要です。ブロックチェーンによって、ガス代(手数料)、取引速度、対応するDEXが大きく異なります。ここでは、主要なブロックチェーン別にDEXの特徴を比較します。
| ブロックチェーン | 代表的なDEX | ガス代の目安 | 取引速度 | 特徴 |
| イーサリアム | Uniswap、SushiSwap、Curve | 数百円〜数千円(混雑時) | 15秒〜数分 | 最も信頼性が高く、流動性も豊富 |
| BNBチェーン | PancakeSwap、Biswap | 数十円 | 3秒程度 | 低コストで初心者向け |
| Solana | Raydium、Orca | 数円〜数十円 | 1秒以下 | 高速・低コストだがネットワーク障害のリスク |
| レイヤー2(Arbitrum、Optimism等) | Uniswap、SushiSwap | 数十円〜数百円 | 数秒〜数十秒 | イーサリアムの安全性と低コストを両立 |
イーサリアムは、DEXが最も発展しているブロックチェーンです。Uniswap、SushiSwap、Curveなど、主要なDEXの多くがイーサリアム上で動作しています。最大の利点は、流動性の高さと信頼性です。
数千種類のERC-20トークンを取引可能
イーサリアムのDEXでは、ビットコインやイーサリアムなどの主要銘柄はもちろん、数千種類のERC-20トークンを取引できます。大口取引でもスリッページが小さく、安定した価格で約定します。また、スマートコントラクトの監査が充実しており、セキュリティ面でも高い水準を保っています。
ネットワーク混雑時は数千円〜数万円のガス代
一方、ガス代の高さが最大のデメリットです。ネットワークが混雑すると、1回の取引で数千円から数万円のガス代がかかることもあります。少額取引には向いておらず、ある程度まとまった金額を取引する場合に適しています。
ガス代が安い時間帯を狙う、複数の取引をまとめて実行するなどの工夫で、コストを抑えることも可能です。また、後述するレイヤー2ソリューションを使えば、イーサリアムの安全性を保ちながら低コストで取引できます。
BNBチェーン(旧Binance Smart Chain)は、Binanceが開発したブロックチェーンで、イーサリアムと互換性がありながら、低コストで高速な取引が可能です。PancakeSwapをはじめとする多数のDEXが稼働しています。
1回の取引で数十円程度の低ガス代
BNBチェーンの最大の魅力は、ガス代の安さです。1回の取引で数十円程度しかかからないため、少額取引でも気軽に利用できます。また、取引速度も速く、数秒で取引が完了します。
中央集権的な側面とBinanceの影響力が強い
ただし、BNBチェーンは中央集権的な側面があります。ネットワークを維持するバリデーター(検証者)の数が少なく、Binanceの影響力が強いという指摘もあります。また、詐欺プロジェクトが多い傾向にあり、投資する際は慎重な判断が必要です。
初心者がDEXを試してみるには最適なブロックチェーンですが、大きな金額を扱う際は、より分散化されたイーサリアムなどを検討するとよいでしょう。
Solanaは、高速処理と低コストを両立したブロックチェーンで、RaydiumやOrcaなどのDEXが人気です。1秒以下で取引が完了し、ガス代も数円から数十円程度と非常に安価です。
処理速度はイーサリアムの数百倍
Solanaの処理速度は、イーサリアムの数百倍に達します。これにより、頻繁に取引を行うトレーダーや、高頻度取引(HFT)を行うユーザーに支持されています。また、NFT市場でも人気が高く、Solana上のNFTプロジェクトが急増しています。
ネットワーク障害が発生しやすいリスク
ただし、Solanaはネットワーク障害が発生しやすいという問題があります。過去には、ネットワーク全体が数時間から数日間停止する事態も発生しました。信頼性の面では、イーサリアムに劣ると言わざるを得ません。
高速・低コストのメリットを享受したいが、リスクも理解した上で利用する、という姿勢が求められます。
レイヤー2(Layer 2)とは、イーサリアムのメインネット(レイヤー1)の上に構築された拡張ソリューションです。ArbitrumやOptimismなどが代表的で、イーサリアムの安全性を保ちながら、ガス代を大幅に削減できます。
ガス代はイーサリアムメインネットの10分の1以下
レイヤー2上では、UniswapやSushiSwapなど、イーサリアムで人気のDEXがそのまま利用できます。ガス代は数十円から数百円程度で、イーサリアムメインネットの10分の1以下に抑えられます。取引速度も速く、数秒で完了します。
ブリッジ操作で資産をレイヤー2に移動する必要がある
レイヤー2を使うには、まずイーサリアムメインネットからレイヤー2ネットワークに資産を「ブリッジ」(移動)する必要があります。ブリッジには若干のガス代と時間がかかりますが、一度移動すれば、その後は低コストで取引を続けられます。
2026年現在、レイヤー2の採用は急速に進んでおり、Uniswap V4ではレイヤー2での取引量がメインネットを上回る日も増えています。イーサリアムのDEXを使いたいが、ガス代を抑えたい、という場合は、レイヤー2の利用を検討するとよいでしょう。
DEXの始め方
DEXを使い始めるには、国内取引所とは異なる準備が必要です。ここでは、初心者でも安全にDEXを始められるよう、5つのステップに分けて具体的な手順を解説します。
DEXでは日本円を直接使って暗号資産を購入することはできません。まず、国内の金融庁登録業者である取引所で、暗号資産を購入する必要があります。
推奨される国内取引所は、GMOコイン、Coincheck、bitFlyerなどです。これらの取引所で口座を開設し、銀行振込やコンビニ入金で日本円を入金します。次に、イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)などの主要な暗号資産を購入しましょう。
DEXで使う予定のブロックチェーンに応じて購入する暗号資産を選びます
例えば、イーサリアム系DEXを使う場合はETH、BNBチェーン系DEXを使う場合はBNBを購入します。また、ガス代の支払いにも暗号資産が必要なため、取引額より少し多めに購入しておくと安心です。
DEXを使うには、自己管理型のウォレットが必要です。最も広く使われているのが「MetaMask(メタマスク)」です。MetaMaskは、Chromeなどのブラウザ拡張機能、またはスマートフォンアプリとして利用できます。
MetaMaskの公式サイト(metamask.io)にアクセスし、拡張機能をインストールします。次に、「ウォレットを作成」を選び、パスワードを設定します。すると、12個の英単語からなる「シークレットリカバリーフレーズ」が表示されます。
このフレーズは、ウォレットを復元する唯一の方法です
必ず紙に書き写し、安全な場所に保管してください。スクリーンショットやクラウドへの保存は避けましょう。また、このフレーズを誰かに教えたり、怪しいサイトに入力したりすると、資産を盗まれる危険性があります。
国内取引所で購入した暗号資産を、MetaMaskのウォレットに送金します。MetaMaskを開き、アカウント名の下に表示されているウォレットアドレス(0xで始まる英数字)をコピーします。
国内取引所の送金画面で、このアドレスを送金先として登録します。送金する暗号資産の種類とネットワークを正しく選択することが重要です。例えば、イーサリアムを送る場合は「イーサリアム(ERC-20)」を選び、BNBを送る場合は「BNB Smart Chain(BEP-20)」を選びます。
送金先を間違えると、資産は永久に失われます
最初は少額でテスト送金を行い、正しく届くことを確認してから、本送金を行うことを強く推奨します。送金には数分から数十分かかることがあるため、焦らず待ちましょう。
使いたいDEXの公式サイトにアクセスします。例えば、Uniswapを使う場合は「app.uniswap.org」、PancakeSwapの場合は「pancakeswap.finance」にアクセスします。必ず公式サイトのURLを確認し、フィッシングサイトに注意してください。
DEXのサイト上で「Connect Wallet(ウォレットを接続)」ボタンをクリックし、MetaMaskを選択します。すると、MetaMaskが起動し、接続の許可を求めるポップアップが表示されます。内容を確認して「接続」をクリックすると、DEXとウォレットが連携されます。
この時点では、DEXはあなたのウォレットアドレスを確認しているだけで、資産を動かす権限はありません
実際の取引を行う際に、改めて承認が求められます。
DEXの取引画面で、交換したい暗号資産のペアを選びます。例えば、ETHをUSDC(米ドル連動のステーブルコイン)に交換する場合、「From(交換元)」にETH、「To(交換先)」にUSDCを選択します。
交換する数量を入力すると、DEXが自動的に交換レート、手数料、スリッページ(価格変動による誤差)を計算して表示します。内容を確認し、問題なければ「Swap(スワップ)」ボタンをクリックします。
MetaMaskが起動し、トランザクション(取引)の承認を求められます。ガス代の見積もりも表示されるので、確認してから「確認」をクリックします。トランザクションがブロックチェーンに送信され、数秒から数分で取引が完了します。
最初は少額でテスト取引を行い、操作に慣れてから本格的に利用することをおすすめします
取引が完了すると、ウォレット内の残高が更新されます。
DEXで気をつけたい7つのこと
DEXは便利な一方で、操作ミスやセキュリティの不備が大きな損失につながる可能性があります。ここでは、DEXを使う際に必ず気をつけるべき7つのポイントを解説します。
ウォレットを作成した際に表示される「シークレットリカバリーフレーズ」は、必ず紙に書いて安全な場所に保管してください。このフレーズを失うと、ウォレット内の資産を永久に失います。
保管方法としては、複数の紙に書いて別々の場所に保管する、耐火・耐水性のある金属プレートに刻印する、などの方法があります。
スクリーンショットやクラウドへの保存は絶対に避けましょう
これらはハッキングのリスクがあります。また、家族にもウォレットの存在とリカバリーフレーズの保管場所を伝えておくことも検討しましょう。万が一の事故や病気の際に、資産が完全に失われるのを防げます。
DEXには詐欺コインが多数存在します。有名なプロジェクトを装った偽トークンや、開発者が資金を持ち逃げする「ラグプル」に注意が必要です。
異常に高い利回りを約束するプロジェクトには特に警戒が必要です
投資する前に、必ず自分で調査し、リスクを理解した上で判断しましょう。
DEXの偽サイト(フィッシングサイト)は非常に巧妙に作られており、本物と見分けがつかないことがあります。偽サイトでウォレットを接続すると、秘密鍵を盗まれたり、悪意のあるトランザクションに署名させられたりする危険性があります。
必ず公式サイトのURLをブックマークし、そこからアクセスするようにしましょう
検索エンジンの結果やSNSのリンクからアクセスすると、偽サイトに誘導される可能性があります。また、URLをよく確認してください。例えば、Uniswapの公式サイトは「app.uniswap.org」ですが、偽サイトは「app.uniswap-official.com」のように似たURLを使います。少しでも違和感があれば、アクセスを中止しましょう。
イーサリアムのガス代は、ネットワークの混雑状況によって大きく変動します。平日の日本時間夜間(アメリカの昼間)は混雑しやすく、ガス代が高騰する傾向があります。一方、週末や日本時間の早朝は比較的空いており、ガス代が安くなることが多いでしょう。
ガス代の現在の状況は、「Etherscan Gas Tracker」などのサイトで確認できます
急ぎでない取引の場合は、ガス代が安いタイミングを待つことでコストを抑えられます。また、MetaMaskでは、トランザクションの承認画面でガス代を「低速」「中速」「高速」から選べます。急ぎでなければ「低速」を選ぶことで、ガス代を節約できます。ただし、低速を選ぶと取引の完了に時間がかかる場合があります。
DEXを初めて使う際は、必ず少額でテスト取引を行いましょう。操作に慣れないうちは、設定ミスや誤操作のリスクが高くなります。
例えば、1万円分の取引をする前に、まず1,000円分で試してみます。取引の流れ、手数料の仕組み、取引完了までの時間などを実際に体験することで、本番の取引で失敗するリスクを大幅に減らせます。
新しいDEXやブロックチェーンを使う際も、同様に少額でテストすることをおすすめします
各プラットフォームによって操作方法や手数料体系が異なるため、慣れるまでは慎重に進めましょう。
スリッページとは、取引の注文時と実際の約定時の価格差のことです。DEXでは、取引が完了するまでの数秒〜数分の間に価格が変動する可能性があります。
スリッページ許容度(Slippage Tolerance)の設定が低すぎると、わずかな価格変動で取引が失敗します。逆に高すぎると、予想外に不利な価格で約定してしまうリスクがあります。
一般的には、0.5%〜1%程度の設定が推奨されます
ただし、流動性が低い銘柄や価格変動が激しい時期は、もう少し高めに設定する必要があるかもしれません。DEXの取引画面で、スリッページの設定を確認し、適切に調整しましょう。
DEXでの取引は、ブロックチェーン上でトランザクションが承認されるまで完了しません。承認にかかる時間は、ブロックチェーンの種類とネットワークの混雑状況によって異なります。
イーサリアムの場合、通常は15秒〜数分で承認されます。ただし、ガス代を低く設定しすぎると、数十分から数時間かかることもあります。BNBチェーンやSolanaは数秒で完了することが多いでしょう。
トランザクションが「Pending(保留中)」の状態が長く続いても、慌てて何度も送信し直さないようにしましょう
重複送信すると、ガス代だけが無駄にかかります。Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーでトランザクションの状態を確認し、気長に待つことが大切です。
DEX利用時の税金と確定申告
DEXでの取引も、国内取引所と同様に課税対象となります。暗号資産の税制は複雑ですが、基本的なルールを理解しておくことで、確定申告時のトラブルを避けられます。
暗号資産の売却益は、原則として「雑所得」に分類されます。DEXで暗号資産を売却したり、他の暗号資産と交換したりした場合も、利益が発生すれば課税対象となります。
給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得がある場合は確定申告が必要です
専業主婦や学生などの給与所得がない人は、年間48万円(基礎控除額)を超える場合に確定申告が必要になります。
暗号資産同士の交換も課税対象となる点に注意が必要です
例えば、ETHをUSDCに交換した時点で、ETHの取得価額と交換時の時価との差額が利益として計算されます。DEXでは頻繁に暗号資産を交換するため、知らないうちに課税対象の取引を繰り返していることがあります。
DEXでは、国内取引所のように取引履歴を簡単にダウンロードできないことが多いため、自分で記録を管理する必要があります。すべての取引について、日付、取引内容、数量、価格を記録しておきましょう。
取引記録は、ブロックチェーン上に永久に残っています。Etherscanなどのブロックチェーンエクスプローラーで、自分のウォレットアドレスの取引履歴を確認できます。
CryptactやGtaxなどの暗号資産税務計算ツールを使うと、ウォレットアドレスを登録するだけで自動的に取引履歴を取得し、税務計算を行ってくれます
複数のDEXやウォレットを使っている場合は、すべての取引を一元管理することが重要です。確定申告の直前に慌てて記録を集めるのではなく、日頃から整理しておくことをおすすめします。
暗号資産の確定申告は、毎年2月16日から3月15日までに行います。まず、1年間(1月1日から12月31日まで)のすべての取引を集計し、利益を計算します。
利益の計算方法は、「総平均法」または「移動平均法」のいずれかを選択できます。一度選択した方法は継続して使用する必要があります。総平均法は計算が簡単ですが、移動平均法の方が正確な利益を算出できます。
計算した利益は、確定申告書の「雑所得」の欄に記入します。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、オンラインで申告書を作成できます。また、e-Taxを利用すれば、自宅からインターネット経由で申告を完了できます。
DEXでの取引が多い場合、手動で税務計算を行うのは非常に困難です。暗号資産税務計算ツールを活用することで、作業を大幅に効率化できます。
代表的なツールとして、「Cryptact(クリプタクト)」「Gtax(ジータックス)」「Koinly(コインリー)」などがあります。これらのツールは、ウォレットアドレスや取引所のAPIを登録するだけで、自動的に取引履歴を取得し、利益を計算してくれます。
多くのツールは無料プランも提供していますが、取引件数が多い場合は有料プランの利用が必要になることがあります
ツールが完璧に計算してくれるとは限りません。最終的には自分で内容を確認し、必要に応じて修正する必要があります
不明な点があれば、税理士に相談することをおすすめします。
DEXとCEXの使い分け戦略
DEXとCEXは、それぞれ異なる強みを持っています。どちらか一方だけを使うのではなく、両方を目的に応じて使い分けることで、より安全で効率的な仮想通貨取引が可能になります。
仮想通貨取引を始める際は、まず国内の金融庁登録業者である取引所で口座を開設し、日本円を入金して暗号資産を購入します。国内取引所は、日本語サポートが充実しており、入出金も銀行振込で簡単に行えます。
初心者の場合、まずは国内取引所でビットコインやイーサリアムなどの主要銘柄を少額購入し、価格変動や取引の仕組みに慣れることが重要です
国内取引所は金融庁の規制下にあるため、セキュリティ面でも一定の安全性が担保されています。また、最終的に利益を日本円に換金する際も、国内取引所を経由するのが最も確実です。DEXで得た暗号資産を国内取引所に送金し、日本円に換金して銀行口座に出金する、という流れが一般的です。
国内取引所で元手を用意したら、その一部をDEXに送金し、国内未上場のマイナーコインやDeFiトークンを取引します。DEXでは、新規プロジェクトのトークンにいち早くアクセスでき、大きな利益を狙えるチャンスがあります。
DEXでの取引はリスクも高いため、投資資金の一部(例えば10〜20%程度)に留めることが賢明です
詐欺コインや価値のないトークンも多いため、必ず自分で調査し、リスクを理解した上で投資しましょう。また、DEXでは流動性提供やステーキングなど、受動的な収益を得る方法もあります。リスクとリターンを理解した上で、自分に合った戦略を選択してください。
DEXで得た利益は、最終的には国内取引所を経由して日本円に換金するのが最も確実です。DEXから直接日本円に換金する方法は限られており、手数料も高くなる傾向があります。
送金先のアドレスやネットワークを間違えないよう、十分に注意してください
また、国内取引所に送金する前に、その取引所が受け入れ可能な銘柄とネットワークを確認しておくことも重要です。
仮想通貨投資では、リスク分散が非常に重要です。すべての資産を一つの取引所や一つのウォレットに集中させると、ハッキングや破綻のリスクが高まります。
この戦略により、一つの取引所やウォレットに問題が発生しても、全資産を失うリスクを避けられます
また、異なるリスク・リターンの資産を組み合わせることで、安定したポートフォリオを構築できます。
DEX自体の利用は日本で違法ではありません。DEXは中央管理者がいないため、資金決済法上の「暗号資産交換業」には該当しないと考えられています。ユーザー同士が直接取引するP2P取引として扱われるためです。
ただし、DEXを利用して得た利益は課税対象となり、確定申告が必要です。また、マネーロンダリングなどの犯罪に利用することは当然違法です。将来的に、DEXに対する規制が強化される可能性もあるため、最新の法規制情報に注意を払う必要があります。
DEXでハッキング被害に遭った場合、基本的には補償を受けることはできません。DEXには運営会社がなく、カスタマーサポートも存在しないため、被害を訴える相手がいません。
ハッキングの種類によっては、スマートコントラクトの脆弱性が原因で資金が盗まれることもあります。この場合、プロジェクトのコミュニティが自主的に補償を行うケースもありますが、保証されているわけではありません。
被害を防ぐためには、信頼性の高いDEXを選ぶ、スマートコントラクトの監査レポートを確認する、秘密鍵を厳重に管理する、などの自己防衛が不可欠です。
流動性マイニング(流動性提供)は、適切に行えば受動的な収益を得られる可能性があります。ただし、「インパーマネントロス(変動損失)」というリスクがあり、必ずしも利益が出るとは限りません。
インパーマネントロスとは、預けた暗号資産の価格が変動した場合、流動性プールに預けたままにしておくよりも、単純に保有していた方が利益が大きかった、という損失です。価格変動が激しい銘柄ペアでは、このリスクが高くなります。
流動性マイニングで安定した収益を得るには、価格が安定したステーブルコイン同士のペア(USDC/USDTなど)を選ぶ、または高いAPY(年間利回り)が提示されているプールを慎重に選ぶことが重要です。
インパーマネントロス(Impermanent Loss:変動損失)とは、流動性プールに暗号資産を預けた場合に発生する可能性のある損失です。預けた2つの暗号資産の価格比率が変動すると、プールから引き出した時の価値が、単純に保有していた場合よりも低くなることがあります。
例えば、ETHとUSDCをそれぞれ1万円分ずつ、合計2万円分をプールに預けたとします。その後、ETHの価格が2倍になった場合、プール内のETHとUSDCの比率が自動的に調整されます。この時、プールから引き出すと、単純にETHを保有していた場合よりも利益が少なくなります。
ただし、この損失は「インパーマネント(一時的)」と呼ばれるように、価格が元に戻れば損失も解消されます。また、流動性提供で得られる手数料収入が、インパーマネントロスを上回れば、トータルでは利益になります。
DEXでの取引履歴は、ブロックチェーンエクスプローラーを使って確認できます。イーサリアムの場合は「Etherscan」、BNBチェーンの場合は「BscScan」、Solanaの場合は「Solscan」などのサイトにアクセスします。
自分のウォレットアドレスを検索窓に入力すると、そのアドレスで行われたすべてのトランザクション(取引)が時系列で表示されます。各トランザクションをクリックすると、詳細な情報(取引内容、手数料、タイムスタンプなど)を確認できます。
また、CryptactやGtaxなどの税務計算ツールを使えば、ウォレットアドレスを登録するだけで自動的に取引履歴を取得し、わかりやすい形式で表示してくれます。確定申告の際にも便利です。
DEX(分散型取引所)は、中央管理者を介さずにユーザー同士で直接暗号資産を取引できる革新的なプラットフォームです。スマートコントラクトによって自動的に取引が処理されるため、取引所の破綻リスクを避けられ、本人確認なしで世界中どこからでも利用できます。国内未上場のマイナーコインにもアクセスでき、流動性提供で受動的な収益を得ることも可能です。
秘密鍵の管理は完全に自己責任であり、紛失すると資産を永久に失います
詐欺コインやスキャムプロジェクトも多く、カスタマーサポートがないため、すべてのトラブルを自力で解決する必要があります。また、ガス代が高騰すると少額取引が割に合わず、税務申告も複雑になるため、十分な知識と準備が求められます。
DEXを安全に利用するには、まず国内の金融庁登録業者である取引所で元手を用意し、MetaMaskなどのウォレットを作成してから、少額でテスト取引を行うことが重要です。秘密鍵のバックアップを必ず取り、フィッシングサイトに注意し、詐欺コインを見分ける目を養いましょう。DEXとCEXを目的に応じて使い分けることで、より安全で自由度の高い仮想通貨取引が実現できます。
仮想通貨取引にはリスクが伴います。価格変動により損失が発生する可能性があり、投資元本を割り込むこともあります
取引を始める前に、リスクを十分に理解し、余裕資金の範囲内で行うようにしてください。詳細は各DEXの公式サイトでご確認ください。
| 順位 | 取引所 | 手数料 | 通貨数 | 特徴 | 口座開設 |
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| 1 | GMOコイン | 無料 | 26種類 |
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口座開設 |
| 2 | コインチェック | 無料 | 29種類 |
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