DAppsとは?初心者向けに仕組みと始め方を解説【2026年最新】

DAppsとは?初心者向けに仕組みと始め方を解説【2026年最新】

「DAppsって何?」「NFTやブロックチェーンゲームに興味があるけど、どうやって始めればいいの?」と思っていませんか。

DApps(ダップス)は、分散型アプリケーションと呼ばれる新しい技術で、金融やゲーム、NFTなど幅広い分野で注目されています。

しかし、仕組みが複雑で初心者には難しく感じるかもしれません。

この記事では、DAppsの基本から仕組み、始め方まで初心者向けにわかりやすく解説します。

DAppsを安全に利用するための方法や、おすすめの仮想通貨取引所もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • DAppsはブロックチェーン上で動作する分散型アプリケーションで、中央管理者が存在しない
  • スマートコントラクトにより契約が自動実行され、透明性と改ざん耐性が高い
  • DApps利用には仮想通貨とウォレットが必要で、金融庁登録業者からの購入が安全
結論

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

DApps(ダップス)とは|分散型アプリケーションの基本

DAppsとは「Decentralized Applications(分散型アプリケーション)」の略称で、ブロックチェーン技術を活用して動作するアプリケーションの総称です。従来のアプリとは異なり、中央管理者を必要とせず、世界中のコンピュータに分散して管理される仕組みが特徴です。

DAppsは金融サービスやゲーム、NFTマーケットプレイスなど、さまざまな分野で開発が進んでいます。ブロックチェーン上で動作するため、取引の透明性や改ざんの困難性といったメリットがあります。

DAppsの意味と読み方

DAppsは「ダップス」と読みます。Decentralized(分散型)とApplications(アプリケーション)を組み合わせた言葉で、日本語では「分散型アプリケーション」と呼ばれます。

一般的なアプリがGoogleやAppleなどの企業によって管理されているのに対し、DAppsは特定の管理者が存在しません。ブロックチェーン技術を利用することで、ネットワーク参加者全員でアプリを管理・運営する仕組みになっています。

分散型アプリケーションとは

分散型アプリケーションとは、中央集権的な管理者を必要とせず、ブロックチェーンやP2Pネットワーク上で動作するアプリケーションのことです。データや処理が複数のノード(コンピュータ)に分散されているため、単一障害点が発生しにくい構造になっています。

ブロックチェーンとは、取引データをブロック単位で記録し、チェーンのようにつないで管理する技術です。ネットワーク参加者全員が同じデータを持つため、特定の管理者がいなくても取引の正当性を確認できます。

スマートコントラクトと呼ばれる自動実行プログラムにより、あらかじめ決められた条件を満たすと自動的に契約が実行される仕組みも特徴です。この技術により、仲介者を介さずに取引や契約を行うことが可能になります。

従来のアプリとの違い

従来のアプリは、企業などの中央管理者がサーバーを管理し、データを一箇所に保管しています。サーバーに障害が発生すると、アプリ全体が停止してしまうリスクがあります。また、管理者が自由にサービス内容を変更したり、利用停止にしたりすることも可能です。

一方、DAppsはブロックチェーン上で動作するため、24時間365日稼働し続けます。データは複数のノードに分散保存されているため、一部のノードが停止してもシステム全体への影響は最小限です。

また、DAppsのソースコードは一般的にオープンソースで公開されており、誰でも内容を確認できます。これにより、不正や改ざんが起こりにくい透明性の高い運用が実現されています。従来のアプリのように、運営者が利用者の個人情報を勝手に使うこともできません。

DAppsは透明性が高い反面、一度展開されたスマートコントラクトは原則として変更できません

DAppsの仕組み|ブロックチェーンとスマートコントラクト

DAppsを支える技術的基盤は、ブロックチェーンとスマートコントラクトです。これらの技術が組み合わさることで、中央管理者なしで動作する分散型アプリケーションが実現されています。

ブロックチェーンがデータの記録と保管を担い、スマートコントラクトが自動実行の仕組みを提供します。この2つの技術を理解することで、DAppsがどのように動作しているのかが見えてきます。

ブロックチェーン技術の役割

ブロックチェーンは、取引データをブロックと呼ばれる単位で記録し、時系列にチェーンのようにつないで保管する技術です。各ブロックには前のブロックの情報が含まれているため、過去のデータを改ざんすることは極めて困難になっています。

DAppsでは、このブロックチェーンが分散型台帳として機能します。ネットワークに参加している複数のノード(コンピュータ)が同じデータを保持し、お互いに検証し合うことで、データの正当性を確保しています。

取引が行われると、ネットワーク参加者がその取引を検証し、承認されたものだけがブロックチェーンに記録されます。この仕組みにより、中央管理者がいなくても、取引の不正や改ざんを防ぐことができるのです。また、一度記録されたデータは永続的に保存され、誰でも確認できる透明性の高いシステムになっています。

ブロックチェーンの改ざん耐性は暗号技術とネットワーク全体の合意形成により実現されています

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で動作する自動実行プログラムのことです。あらかじめ設定された条件を満たすと、人の手を介さずに自動的に契約内容が実行される仕組みになっています。

例えば、「AさんがBさんに100円支払ったら、自動的に商品の所有権がBさんからAさんに移る」といったルールをプログラムとして記述しておくことができます。条件が満たされると、自動的に処理が実行されるため、仲介者や管理者が不要になります。

スマートコントラクトはブロックチェーン上に記録されるため、契約内容の改ざんができません。また、実行された契約の履歴もすべてブロックチェーンに残るため、透明性が高く、紛争が起きにくい仕組みです。DAppsは、このスマートコントラクトを活用することで、さまざまなサービスを自動化しています。

スマートコントラクトにより仲介手数料が削減され、取引コストが大幅に低減されます

イーサリアムとDAppsの関係

イーサリアムは、スマートコントラクトを実装できるブロックチェーンプラットフォームです。ビットコインが主に送金や価値の移転を目的としているのに対し、イーサリアムは任意のアプリケーションを動かせるように設計されています。

2015年に本格稼働したイーサリアムの登場により、ブロックチェーン上でさまざまなDAppsを開発できる時代が到来しました。金融サービスの自動化やゲーム内アイテムのトークン化など、多様な分散型アプリが開発される流れが始まったのです。

イーサリアムは分散型アプリを開発するためのプラットフォームとして圧倒的なシェアを誇っており、多くのDAppsがイーサリアム上で構築されています。DAppsを利用する際には、イーサリアムの基軸通貨であるETH(イーサ)が手数料として必要になることが一般的です。

出典:ダイヤモンド・ザイ「イーサリアム(ETH)の今後はどう?2026年最新の価格予想や見通しを徹底解説!」

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DAppsの特徴|3つのポイント

DAppsには、従来のアプリにはない独自の特徴があります。ここでは、DAppsの本質的な特徴を3つに整理して解説します。

1.オープンソースで透明性が高い
2.中央管理者がいない
3.P2Pネットワークで動く

オープンソースで透明性が高い

DAppsの多くはオープンソースで開発されており、ソースコードが一般に公開されています。誰でもプログラムの内容を確認できるため、不正や改ざんが起こりにくい仕組みになっています。

従来のアプリは営利を目的とし、ソースコードは開発者間でしか共有されません。むしろ、開発の特許を取得し、技術の独占を図る場合もあります。しかし、DAppsは全員で管理し合う分散型のシステムであり、アプリを構成するソースコードもオープンです。

この透明性により、利用者はアプリの仕組みを理解した上で使用できます。また、コミュニティ全体でコードをレビューし、セキュリティの問題を発見・修正できるため、安全性の向上にもつながっています。

オープンソースにより世界中の開発者がコードを検証し、セキュリティが強化されます

中央管理者がいない

DAppsは、アプリの管理者となる人物や団体が存在しない非中央集権型のサービスです。ブロックチェーンの仕組みを利用することで、特定の管理者が存在せず、アプリを利用者で分散して管理する構造が作られています。

従来のアプリでは、運営企業がサービスの仕様を自由に変更したり、利用者のアカウントを停止したりすることが可能でした。しかし、DAppsではスマートコントラクトでルールを決めておくと、運営者が自由に仕様を変えにくいという特徴があります。

運営側が不当にデータを改ざんするのは困難になり、利用者から見て透明性が高い仕組みになりやすいというメリットがあります。ただし、アップデートや変更を行う際にはコミュニティ内での合意形成が必要となるため、意思決定に時間がかかる場合もあります。

中央管理者がいないため、問題発生時のサポート体制が不十分な場合があります

P2Pネットワークで動く

DAppsは、P2P(ピアツーピア)ネットワーク上で動作します。P2Pとは、ネットワークに参加している複数のコンピュータが対等の立場で、情報を共有しながら管理する仕組みのことです。

従来のアプリは中央集権的な管理者が集中的に管理しているため、管理者がメンテナンスをしている時間は稼働しません。一方、DAppsはスマートコントラクトをベースとした分散管理のため、ブロックチェーンに取引履歴を記録しながら24時間常に稼働しています。

分散管理により、一部のシステムが停止・故障してもシステム全体の運行に与える影響を抑えることが可能です。また、DDoS攻撃やSQL注入など、通常のアプリでは脅威となるセキュリティリスクに対しても耐性を持っています。

P2Pネットワークにより24時間365日稼働し続けられる高い可用性を実現しています

DAppsの種類|主な4つの分野

DAppsは、さまざまな分野で応用されています。ここでは、特に注目されている4つの分野について、具体例とともに紹介します。

DeFi(分散型金融)

DeFi(ディーファイ)とは、Decentralized Financeの略で、ブロックチェーン上で提供される分散型金融サービスのことです。銀行や証券会社といった管理者が存在しない金融サービスで、スマートコントラクトによって自動的に処理されます。

DeFiは、仲介者が存在しないため従来の金融サービスと比較して手数料が安く、利用時に審査がなく誰でも利用できることから公平性が高いと期待されています。資産の貸し借りや交換をブロックチェーン上で行うことができ、銀行より高い金利を得られる場合もあります。

代表的なDeFiサービスには、分散型取引所(DEX)のUniswapや、レンディングプラットフォームのAave、ステーブルコイン発行のMakerDAOなどがあります。

DeFiは従来の金融機関より低コストで高い利回りを実現できる可能性があります

DeFiはハッキングリスクやスマートコントラクトの脆弱性に注意が必要です

NFTマーケットプレイス

NFT(Non-Fungible Token)マーケットプレイスは、デジタルアートやコレクティブルを売買できるDAppsです。NFTとは「代替不可能なトークン」という意味で、固有のアドレスが割り振られた唯一無二のデジタル資産です。

NFTには固有のアドレスが割り振られていて通貨のような代替性がなく、情報や移動の記録はブロックチェーン上に残るため、偽造される心配がほとんどありません。デジタル空間において、あらゆる価値を備えたものを資産として扱えるようになります。

代表的なNFTマーケットプレイスには、OpenSeaやBlur、Raribleなどがあります。これらのプラットフォームでは、デジタルアートやゲーム内アイテム、バーチャル不動産など、さまざまなNFTが取引されています。

NFTにより、デジタルアートやコンテンツの真の所有権を証明できます

ブロックチェーンゲーム

ブロックチェーンゲームは、ゲーム内のアイテムやキャラクターがNFTとして発行され、プレイヤーが真の所有権を持つことができるゲームです。従来のゲームと異なり、獲得したアイテムをゲーム外で自由に売買できます。

Play to Earn(遊んで稼ぐ)モデルを採用しているゲームも多く、プレイヤーはゲームをプレイすることで仮想通貨を獲得できます。スマートコントラクトが報酬やゲームプレイの仕組みを管理し、アイテムの希少性も保証されています。

代表的なブロックチェーンゲームには、Axie InfinityやThe Sandbox、Decentralandなどがあります。これらのゲームでは、プレイヤーが獲得したトークンやNFTを実際の収入源とすることも可能です。

ゲーム内通貨の価格変動により、投資した金額を失うリスクがあります

DAO(分散型自律組織)

DAO(ダオ)とは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、ブロックチェーンを基盤にして、世界中の人々が協力しながら管理・運営を行う組織のことです。

株式会社をはじめとする従来組織の場合、企業の上層部が意思決定をくだし、それに基づいて下部組織が動く「トップダウン方式」が一般的です。それに対しDAOは、メンバーの投票によって組織の方針が決定される民主的な仕組みになっています。

DAOではトークンを保有することで投票権を得られ、組織の運営方針やプロジェクトの方向性について意見を表明できます。スマートコントラクトによって投票結果が自動的に実行されるため、透明性の高い組織運営が可能です。

DAOは新しい組織形態として、企業や自治体での活用が期待されています

具体的なDApps例|人気サービス5選

実際に利用されているDAppsを5つ紹介します。それぞれ異なる分野で活躍しており、DAppsの可能性を示しています。

Uniswap|分散型取引所

Uniswapは、イーサリアム上で動作する分散型取引所(DEX)です。中央管理者を介さずに、ユーザー同士が直接仮想通貨を交換できるプラットフォームです。

自動マーケットメーカー(AMM)という仕組みを採用しており、流動性プールに資金を提供することで、誰でも取引を可能にしています。取引所への登録や本人確認が不要で、ウォレットを接続するだけですぐに取引を始められます。

OpenSea|NFTマーケット

OpenSeaは、世界最大級のNFTマーケットプレイスです。デジタルアート、ゲームアイテム、バーチャル不動産など、さまざまな種類のNFTを売買できます。

複数のブロックチェーンに対応しており、幅広いプロジェクトやアーティストの作品を取り扱っています。クリエイターは独自のNFTを簡単にミント(発行)でき、コレクターは多様なNFTを探索・購入できる環境が整っています。

Axie Infinity|Play to Earnゲーム

Axie Infinityは、ポケモンのようなクリーチャー「Axie(アクシー)」を収集・育成・バトルさせるブロックチェーンゲームです。Play to Earnモデルを採用しており、プレイヤーはゲームをプレイすることで仮想通貨を獲得できます。

各Axieはユニークな特性を持つNFTとして発行されており、プレイヤーは自分のAxieを育成したり、繁殖させて新しいAxieを生み出したりできます。獲得したトークンやAxieは、マーケットプレイスで売買することも可能です。

The Sandbox|メタバース

The Sandboxは、ユーザーが仮想世界を作成・探索・収益化できるメタバースプラットフォームです。仮想土地(LAND)をNFTとして購入し、その上に建物やゲームを構築できます。

クリエイターは独自のゲーム体験を作成し、訪問者から収益を得ることができます。仮想空間内のアイテムやアバターもNFTとして取引可能で、ユーザー主導の経済圏が形成されています。

Compound|レンディング

Compoundは、仮想通貨の貸し借りを自動化するDeFiプラットフォームです。ユーザーは保有する仮想通貨を預けることで利息を得たり、担保を提供して他の仮想通貨を借りたりできます。

スマートコントラクトによって金利が自動的に調整され、需要と供給に応じて最適な利率が設定されます。銀行のような審査は不要で、誰でも自由に資金を貸し借りできる仕組みになっています。

DAppsのメリット|4つの利点

DAppsには、従来のアプリにはない多くのメリットがあります。ここでは、主な4つの利点について解説します。

1.改ざんが困難で安全性が高い
2.取引期間が短縮される
3.仲介コストが削減できる
4.システムの耐障害性が高い

改ざんが困難で安全性が高い

DAppsはブロックチェーン技術を活用しているため、データの改ざんが極めて困難です。取引やデータが多数のノードで共有・記録され、改ざんや不正操作が行われにくい仕組みになっています。

ブロックチェーンでは、各ブロックに前のブロックの情報が含まれているため、過去のデータを書き換えようとすると、それ以降のすべてのブロックを変更する必要があります。これは計算上非常に困難で、実質的に不可能とされています。

ブロックチェーンの暗号技術により高度なセキュリティが実現されています

取引期間が短縮される

スマートコントラクトにより、契約内容とその実行条件をあらかじめプログラミングしておくことが可能です。条件が満たされると自動的に契約が実行されるため、人の手を介する必要がなく、取引期間が大幅に短縮されます。

従来の金融取引では、契約内容の確認、契約書の作成、契約の締結から履行や決済までのフローが長くなる場合が多くありました。DAppsでは、これらのプロセスが自動化されるため、迅速な取引が可能になります。

仲介コストが削減できる

DAppsは中央管理者や仲介者を必要としないため、従来のサービスで発生していた仲介手数料を削減できます。銀行や証券会社などの金融機関を介さずに、ユーザー同士が直接取引を行えます。

例えば、分散型取引所(DEX)では、一般的な仮想通貨取引所よりも割安な手数料で仮想通貨の取引を行うことができます。金融機関の場合、ブロックチェーン技術の導入により、大手投資銀行はインフラコストを平均30%、年間80億ドルから120億ドル削減できると試算されています。

出典:アクセンチュア調査「ブロックチェーン金融技術によるコスト削減」

システムの耐障害性が高い

DAppsは分散型ネットワーク上で動作するため、単一障害点が発生しにくい構造になっています。一部のノードがネットワークから離れたり、障害が発生したりしても、残りのノードが機能し続けるため、システム全体が停止することはありません。

スマートコントラクトがブロックチェーン上に展開されると、ネットワークが生きている限り、アプリケーションは中断することなく実行し続けることができます。24時間365日稼働し続けられる汎用性が、DAppsの大きな強みとなっています。

分散型ネットワークにより高い可用性と障害耐性を実現しています

DAppsのデメリットと注意点|5つのリスク

DAppsには多くのメリットがある一方で、利用する際には注意すべきリスクもあります。ここでは、主な5つのデメリットと注意点について解説します。

1.ガス代(手数料)が高騰する場合がある
2.スマートコントラクトの脆弱性リスク
3.詐欺プロジェクトに注意が必要
4.秘密鍵を失うと資産を失う
5.法規制の変更リスク

ガス代(手数料)が高騰する場合がある

DAppsを利用する際には、ブロックチェーン上で取引を処理するための手数料である「ガス代」が必要です。ガス代はネットワークの混雑状況によって変動し、利用者が多い時間帯には高騰する傾向があります。

イーサリアムのガス代は、取引内容の複雑さや処理速度によって変動します。単純な送金取引よりも、複雑なスマートコントラクトの実行の方が、ガス代が高くなります。混雑時には、通常の数倍から数十倍のガス代がかかる場合もあるため注意が必要です。

ガス代が高騰する時間帯を避けて取引しましょう

ガス代を節約するには、ネットワークが混雑していない時間帯(日本時間の午後など)に取引を行うことや、レイヤー2ソリューションを活用することが有効です。

スマートコントラクトの脆弱性リスク

スマートコントラクトにバグや脆弱性が含まれている場合、悪意ある第三者に悪用される可能性があります。スマートコントラクトには人の手を必要としない執行力があるため、バグが含まれていると、トークンが流出したり、ロックされて取り戻せなくなることもあり得ます。

一度ブロックチェーン上にデプロイ(展開)されたスマートコントラクトは、基本的に変更や削除ができません。そのため、脆弱性が発見されても、すぐに修正することが難しい場合があります。

セキュリティ監査済みのDAppsを選びましょう

利用するDAppsを選ぶ際には、セキュリティ監査が実施されているか、コードがオープンソースで公開されているかなどを確認することが重要です。

詐欺プロジェクトに注意が必要

DApps市場には、詐欺を目的としたプロジェクトも存在します。高い利回りを謳って資金を集め、突然サービスを停止する「ラグプル」と呼ばれる詐欺手法も横行しています。

新しいDAppsやトークンに投資する際には、プロジェクトの信頼性を慎重に確認する必要があります。運営チームの透明性、監査の有無、コミュニティの評判などを総合的に判断しましょう。

「必ず儲かる」「元本保証」は詐欺の可能性大

「必ず儲かる」「元本保証」といった表現を使うプロジェクトは詐欺の可能性が高いため、避けるべきです。SNSを通じた投資勧誘にも注意が必要です。

秘密鍵を失うと資産を失う

DAppsを利用するには、仮想通貨ウォレットが必要です。ウォレットにアクセスするための秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを紛失すると、ウォレット内の資産に二度とアクセスできなくなります

秘密鍵は絶対に他人に教えてはいけません。また、オンライン上に保存すると、ハッキングのリスクがあります。紙に書き出して安全な場所に保管するなど、オフラインでの管理が推奨されます。

秘密鍵は複数の場所にバックアップを取りましょう

MetaMaskなどのウォレットでは、秘密鍵を復元できません。自己責任での管理が求められるため、バックアップを複数の場所に保管しておくことが重要です。

法規制の変更リスク

暗号資産やDAppsに関する法規制は、各国で整備が進められている段階です。今後、規制が強化されることで、特定のDAppsが利用できなくなったり、税制が変更されたりする可能性があります。

日本では、暗号資産交換業を営むには金融庁への登録が必要です。無登録業者の利用はトラブルの原因となるため、必ず登録業者かどうかを確認しましょう。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

暗号資産の利益は確定申告が必要な場合があります

また、暗号資産の取引で得た利益は原則として雑所得に分類され、確定申告が必要になる場合があります。法規制の動向には常に注意を払い、適切に対応することが求められます。

DAppsの始め方|5つのステップで解説

実際にDAppsを始めるための具体的な手順を、5つのステップで解説します。初心者の方でも安心して始められるよう、わかりやすく説明します。

1.仮想通貨取引所で口座開設
2.ウォレット(MetaMask等)を作成
3.仮想通貨(ETH等)を購入
4.ウォレットに送金
5.DAppsにウォレットを接続

仮想通貨取引所で口座開設

DAppsを利用するには、まず仮想通貨を購入する必要があります。そのため、国内の仮想通貨取引所で口座を開設しましょう。

口座開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)が必要です。金融庁に登録された取引所を選ぶことで、安全に取引を始められます。

最短10分程度で口座開設が完了します

国内の主要取引所では、スマートフォンで簡単に口座開設ができ、最短10分程度で手続きが完了します。本人確認が承認されれば、すぐに仮想通貨の購入が可能になります。

ウォレット(MetaMask等)を作成

DAppsと接続するためのウォレットを作成します。MetaMask(メタマスク)は、最も広く使われているイーサリアム系のウォレットで、ほとんどのDAppsに対応しています。

MetaMaskは、ブラウザの拡張機能またはスマートフォンアプリとして利用できます。インストール後、パスワードを設定し、シークレットリカバリーフレーズ(12個の英単語)を安全に保管してください。

シークレットリカバリーフレーズは絶対に他人に教えない

このシークレットリカバリーフレーズは、ウォレットを復元する際に必要な重要な情報です。絶対に他人に教えず、紙に書き出して安全な場所に保管しましょう。

仮想通貨(ETH等)を購入

取引所で仮想通貨を購入します。イーサリアム上のDAppsを利用する場合は、ETH(イーサ)を購入するのが一般的です。

取引所に日本円を入金し、販売所または取引所でETHを購入します。初心者の方は、簡単に購入できる販売所の利用がおすすめです。

まずは少額(数千円程度)から始めましょう

購入する金額は、利用したいDAppsの内容によって異なりますが、まずは少額(数千円程度)から始めることをおすすめします。ガス代も考慮して、余裕を持った金額を購入しましょう。

ウォレットに送金

取引所で購入したETHを、作成したMetaMaskウォレットに送金します。MetaMaskでウォレットアドレスをコピーし、取引所の送金画面で宛先アドレスとして入力してください。

送金する際は、アドレスが正確にコピーされているか必ず確認しましょう。アドレスを間違えると、資産を失う可能性があります。最初は少額でテスト送金を行い、正常に着金することを確認してから本送金を行うと安全です。

アドレスの入力ミスは資産喪失につながります

送金には、ネットワークの混雑状況によって数分から数十分かかる場合があります。また、取引所によっては送金手数料が発生するため、事前に確認しておきましょう。

DAppsにウォレットを接続

ウォレットにETHが入金されたら、利用したいDAppsにアクセスし、ウォレットを接続します。多くのDAppsでは、「Connect Wallet」などのボタンをクリックすると、MetaMaskが起動します。

接続を承認すると、DAppsがウォレットの情報を読み取り、取引が可能になります。接続する際は、必ず公式サイトのURLを確認し、フィッシングサイトでないことを確かめてください。

公式サイトのURLを必ず確認しましょう

DAppsで取引を行う際には、その都度MetaMaskで内容を確認し、承認する必要があります。ガス代の見積もりも表示されるので、内容を確認してから承認しましょう。

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DApps利用におすすめの仮想通貨取引所5社

DAppsを利用するには、イーサリアムなどの仮想通貨を購入する必要があります。ここでは、金融庁に登録された信頼できる国内取引所を5社紹介します。

取引所 銘柄数 手数料 最低額 特徴
GMOコイン 22種類 無料 100円 各種手数料が無料
bitbank 44種類 -0.02%〜 銘柄による 取扱銘柄が豊富
SBI VCトレード 34種類 -0.01%〜 500円 ステーキング対応

GMOコイン|各種手数料が無料

GMOコイン 公式サイト

出典: GMOコイン公式サイト

GMOコインの基本情報
取扱銘柄数 22種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%〜-0.03%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%〜0.09%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料(大口400円)
最小注文金額 100円
口座開設 最短10分
登録番号 関東財務局長 第00006号

📌 GMOコインの特徴

各種手数料が無料

GMOインターネットグループ運営

ステーキング対応

GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。入出金手数料や送金手数料が無料で、コストを抑えて取引できる点が大きな魅力です。

取扱銘柄数は22種類で、イーサリアムをはじめとする主要な仮想通貨を取引できます。また、ステーキングサービスにも対応しており、保有するだけで報酬を得ることも可能です。

100円から取引を始められます

100円から取引を始められるため、初心者の方でも少額から気軽に仮想通貨投資を始められます。スマートフォンアプリも使いやすく、初めての方にもおすすめです。

bitbank|取扱銘柄が豊富

bitbank 公式サイト

出典: bitbank公式サイト

bitbankの基本情報
取扱銘柄数 44種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ なし
取引手数料(Maker) -0.02%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.12%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 550円/770円(3万円以上)
最小注文金額 銘柄による
口座開設 最短即日
登録番号 関東財務局長 第00004号

📌 bitbankの特徴

取引所の取扱銘柄数が国内最多級

Maker手数料がマイナス(報酬)

高いセキュリティ評価

板取引に強い

bitbankは、取引所形式での取扱銘柄数が国内最多級の仮想通貨取引所です。44種類の仮想通貨を取り扱っており、さまざまなDAppsに対応した通貨を購入できます。

Maker手数料がマイナス(報酬)になっているため、指値注文で取引することで手数料を受け取ることができます。板取引に強く、中級者以上の方にも人気があります。

セキュリティ評価が高く安心して利用できます

セキュリティ評価も高く、コールドウォレットやマルチシグなどの対策が施されています。安全性を重視する方にもおすすめの取引所です。

SBI VCトレード|ステーキング対応

SBI VCトレード 公式サイト

出典: SBI VCトレード公式サイト

SBI VCトレードの基本情報
取扱銘柄数 34種類
取引所(板取引)
販売所
レバレッジ 2倍
取引手数料(Maker) -0.01%(Maker報酬)
取引手数料(Taker) 0.05%
日本円入金手数料 無料
日本円出金手数料 無料
最小注文金額 500円
口座開設 最短翌営業日
登録番号 関東財務局長 第00011号

📌 SBI VCトレードの特徴

SBIグループ運営の安心感

入出金手数料が完全無料

ステーキング14銘柄対応

レンディングサービス対応

SBI VCトレードは、SBIグループが運営する仮想通貨取引所です。入出金手数料が完全無料で、コストを気にせず取引できます。

ステーキングサービスに14銘柄対応しており、イーサリアムのステーキングも利用可能です。保有するだけで報酬を得られるため、長期保有を考えている方に適しています。

SBIグループの信頼性と安心感が魅力です

取扱銘柄数は34種類と豊富で、レンディングサービスにも対応しています。SBIグループの信頼性と安心感も大きなメリットです。

DApps利用時のセキュリティ対策|5つのポイント

DAppsを安全に利用するためには、適切なセキュリティ対策が不可欠です。ここでは、実践的な5つのポイントを紹介します。

秘密鍵は必ずバックアップ

ウォレットの秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズは、必ず複数の場所にバックアップを取りましょう。紙に書き出して金庫や安全な場所に保管するのが最も安全です。

オンライン保存はハッキングリスクがあります

オンライン上のクラウドストレージやメールに保存すると、ハッキングのリスクがあります。オフラインでの保管を徹底し、絶対に他人に見せないようにしてください。

二段階認証を必ず設定

取引所のアカウントには、必ず二段階認証を設定しましょう。SMS認証よりも、Google AuthenticatorやAuthyなどの認証アプリを使用する方が安全性が高くなります。

二段階認証で不正アクセスを防げます

二段階認証を設定することで、パスワードが漏洩した場合でも、不正アクセスを防ぐことができます。セキュリティの基本として、必ず設定してください。

詐欺サイトに注意する

DAppsにアクセスする際は、必ず公式サイトのURLを確認してください。フィッシングサイトは、公式サイトと酷似したデザインで利用者を騙そうとします。

SNS上のリンクには特に注意が必要です

ブックマークから公式サイトにアクセスする習慣をつけると、フィッシングサイトに誘導されるリスクを減らせます。SNS上のリンクや、知らない人から送られてきたリンクは特に注意が必要です。

ガス代が安い時間帯を選ぶ

ガス代はネットワークの混雑状況によって変動します。日本時間の午後など、比較的空いている時間帯に取引を行うことで、ガス代を節約できます。

ガストラッカーで現在のガス代を確認できます

Etherscanなどのガストラッカーで、現在のガス代を確認してから取引を行うと良いでしょう。急ぎでない取引の場合は、ガス代が安いタイミングを待つことも有効です。

公式サイトのURLを確認

DAppsを利用する際は、必ず公式サイトのURLを確認してください。アドレスバーのURLが正しいか、SSL証明書(鍵マーク)が表示されているかを確認しましょう。

少しでも怪しいと感じたら利用を控えましょう

公式のTwitterアカウントやDiscordで公開されているリンクから辿ることで、安全性を高められます。少しでも怪しいと感じた場合は、利用を控えることが重要です。

よくある質問(Q&A)

DAppsは無料で使える?

DApps自体の利用は無料の場合が多いですが、ブロックチェーン上で取引を行う際にはガス代(手数料)が必要です。ガス代はネットワークの混雑状況によって変動します。

DAppsに日本語対応はある?

一部のDAppsは日本語に対応していますが、多くは英語での提供となっています。ブラウザの翻訳機能を活用することで、ある程度理解しながら利用することは可能です。

DAppsで税金はかかる?

DAppsで仮想通貨を取引した際の利益は、原則として雑所得に分類されます。年間20万円を超える利益がある場合は、確定申告が必要になります。

DAppsとNFTの違いは?

DAppsはブロックチェーン上で動作するアプリケーション全般を指し、NFTはその中で使われる代替不可能なデジタル資産のことです。NFTマーケットプレイスは、DAppsの一種です。

DAppsは初心者でも使える?

基本的な仕組みを理解すれば、初心者でも利用できます。まずは少額から始め、ウォレットの使い方やガス代の仕組みに慣れることをおすすめします。

DAppsのガス代はいくら?

ガス代はネットワークの混雑状況や取引内容によって変動します。単純な送金であれば数十円から数百円程度ですが、複雑な取引では数千円かかる場合もあります。

DAppsに関してよくある質問にお答えします。

まとめ

DAppsは、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーションで、中央管理者が存在せず、透明性と改ざん耐性が高い特徴があります。スマートコントラクトにより契約が自動実行され、仲介者を介さずに取引が可能です。

DeFiやNFTマーケットプレイス、ブロックチェーンゲームなど、さまざまな分野でDAppsが活用されており、今後もさらなる発展が期待されています。一方で、ガス代の高騰やスマートコントラクトの脆弱性、詐欺プロジェクトなどのリスクも存在するため、十分な注意が必要です。

DAppsを始めるには、金融庁に登録された取引所で仮想通貨を購入し、ウォレットを作成してDAppsに接続します。秘密鍵の管理やセキュリティ対策を徹底し、少額から始めることで、安全にDAppsの世界を体験できます。リスクを理解した上で、新しい技術の可能性を探ってみてください。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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