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生命保険を解約せずにお金を借りられる「契約者貸付」をご存じでしょうか。
急な出費で資金が必要になったとき、保険を解約すると将来の保障がなくなってしまいます。
契約者貸付なら、保険契約を維持したまま低金利で借入れができる制度です。
審査不要で確実に借りられるメリットがある一方、複利で利息が増えていくリスクや保険失効の危険性もあります。
この記事では、契約者貸付の仕組みから主要保険会社の金利比較、利息シミュレーション、カードローンとの使い分けまで詳しく解説します。
目次
契約者貸付とは?保険を解約せずにお金を借りる仕組み
契約者貸付は、生命保険契約を解約せずに保険会社からお金を借りられる制度です。保険契約者だけが利用できる権利で、解約返戻金の一定範囲内で借入れができます。
契約者貸付は、将来受け取る予定の解約返戻金を担保として、保険会社から融資を受ける制度です。保険契約に基づく権利のため、貸金業法の総量規制(年収の3分の1ルール)の対象外となります。
借入可能額は解約返戻金の70〜90%が一般的で、保険会社や契約内容によって異なります。たとえば解約返戻金が100万円ある場合、70万円〜90万円程度まで借りられる計算です。
金利は保険契約時の予定利率に基づいて設定されるため、契約年度によって異なります。2026年現在の新規契約では年2〜3%程度が多く、カードローンの年15〜18%と比べて大幅に低い水準です。ただし、バブル期に契約した「お宝保険」と呼ばれる高予定利率の保険は、貸付金利も年5〜6%と高めに設定されている場合があります。
返済期限は設定されていないため、自分のペースで返済できます。
利息は日割りで発生し続けます
長期間放置すると複利計算で利息が膨らんでいきます。
契約者貸付の担保となる解約返戻金とは、保険を解約したときに受け取れるお金のことです。貯蓄型保険では、払い込んだ保険料の一部が積み立てられ、年数が経つにつれて解約返戻金が増えていきます。
保険会社は、この解約返戻金を「将来確実に受け取れる資産」として評価し、その範囲内で融資を行います。そのため審査が不要で、信用情報機関への照会も行われません。
すでに積み立てられている自分のお金を前借りするイメージ
確実に借りられるのが特徴です。
借入れをしても保険契約は継続するため、保障内容は変わりません。病気やケガで入院した場合の給付金、死亡時の保険金も契約どおり支払われます。
保険金や給付金を受け取る際に未返済の貸付金があると、その金額が差し引かれて支払われます
解約返戻金は保険料の払込期間や契約年数によって変動します。契約直後は解約返戻金がほとんどない場合もあるため、契約から一定期間経過していないと利用できないケースもあります。現在の解約返戻金額は、保険会社のWebサイトやコールセンターで確認できます。
契約者貸付を利用できる保険と条件
契約者貸付を利用できるのは、解約返戻金がある貯蓄型保険に限られます。保険の種類によって利用可否が異なるため、自分の保険が対象かどうかを確認しましょう。
終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険が契約者貸付の対象です。
終身保険は、契約者貸付が利用できる代表的な保険です。一生涯の死亡保障があり、保険料払込期間中から解約返戻金が積み立てられていきます。払込期間が終了すると解約返戻金が払込保険料総額を上回ることが多く、まとまった金額を借りられる可能性があります。
養老保険も契約者貸付の対象です。満期時に生存していれば満期保険金、満期前に死亡すれば死亡保険金が支払われる保険で、貯蓄性が高いのが特徴です。契約期間中は解約返戻金が着実に増えていくため、借入可能額も比較的大きくなります。
学資保険は子どもの教育資金を準備する保険ですが、契約者貸付の利用も可能です。
教育資金として計画的に積み立てている保険のため、借入れによって将来の教育資金が不足しないよう注意が必要
個人年金保険も解約返戻金があるため、契約者貸付を利用できます。老後の生活資金として積み立てている保険ですが、現役世代で急な資金需要が生じた際に活用できます。
借入れによって将来の年金額が減少するリスクがあります
定期保険、医療保険、がん保険などの掛け捨て型保険は契約者貸付を利用できません。
定期保険は掛け捨て型のため、解約返戻金がないか、あってもごくわずかです。そのため契約者貸付は利用できません。保険料が安く大きな保障を得られるメリットがありますが、貯蓄性はありません。
医療保険やがん保険などの第三分野保険も、基本的に掛け捨て型のため契約者貸付は利用できません。一部の貯蓄型医療保険では利用可能な場合もありますが、一般的な医療保険は対象外です。
契約者貸付で借りられる金額は、解約返戻金の70〜90%が一般的です。保険会社によって貸付率が異なり、契約内容や経過年数によっても変動します。
たとえば解約返戻金が200万円の場合、貸付率80%なら160万円まで借入れが可能です。ただし、すでに借入れがある場合は、その残高を差し引いた金額が新たな借入可能額となります。
借入可能額の上限は保険会社ごとに設定されており、一般的には数百万円から1,000万円程度です。高額な終身保険や養老保険に長年加入している場合は、まとまった金額を借りられる可能性があります。
借入可能額は保険会社のWebサイトやコールセンターで確認できます。多くの保険会社では、契約者専用ページにログインすることで、現在の解約返戻金額と借入可能額をリアルタイムで確認できるサービスを提供しています。
必要最小限の金額に留めることが重要
借りすぎると利息負担が増え、最悪の場合は保険契約が失効するリスクがあります。
契約者貸付には、保険契約を維持しながら資金を調達できる独自のメリットがあります。カードローンにはない利点を5つ紹介します。
契約者貸付の最大のメリットは、保険契約を解約せずに資金を調達できることです。保険を解約すると将来の保障がなくなりますが、契約者貸付なら保障を維持したまま借入れができます。
特に終身保険や養老保険は、若いときに加入したほうが保険料が安く、解約すると同じ保障内容で再加入するのが難しくなります。また、加入後に健康状態が悪化している場合、新たな保険に入れない可能性もあります。
契約者貸付は審査が不要で、解約返戻金の範囲内なら確実に借りられます。カードローンのように収入証明書の提出や勤務先への在籍確認もありません。
自営業やフリーランスで収入が不安定な方、過去に返済遅延があって信用情報に傷がある方でも、解約返戻金さえあれば利用できます。すでに積み立てられている自分の資産を担保にするため、審査落ちの心配がないのが大きな安心材料です。
契約者貸付の金利は年2〜6%程度で、カードローンの年15〜18%と比べて大幅に低い水準です。2026年現在の新規契約では年2〜3%が一般的で、利息負担を大きく抑えられます。
たとえば50万円を1年間借りた場合、金利年3%なら利息は約15,000円ですが、カードローンの年18%では約90,000円になります。金利差によって利息負担が6倍も違うため、低金利で借りられるのは大きなメリットです。
契約者貸付には返済期限がないため、自分のペースで返済できます。カードローンのように毎月決まった金額を返済する義務がなく、余裕があるときにまとめて返済することも可能です。
返済期限がないからといって放置すると、利息が複利で増えていきます
計画的に返済しないと、最終的に保険契約が失効するリスクがあるため注意が必要です。
契約者貸付は信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に登録されません。保険契約に基づく権利であり、貸金業法の対象外だからです。
住宅ローンや自動車ローンの審査を控えている方、クレジットカードの新規発行を予定している方でも、信用情報に影響を与えずに借入れができます。また、すでにカードローンを利用している方が追加で借りる場合も、信用情報に記録されないため審査に影響しません。
契約者貸付で気をつけたい3つのデメリット
契約者貸付にはメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。特に保険失効のリスクは深刻なため、しっかり理解しておきましょう。
契約者貸付の利息は複利計算で増えていきます。複利とは、元金に対してだけでなく、発生した利息にも利息がかかる計算方法です。
たとえば50万円を金利年3%で借りた場合、1年後の利息は15,000円です。この利息を返済せずに放置すると、2年目は元金50万円と利息15,000円の合計515,000円に対して金利がかかります。2年後の利息は約15,450円となり、利息が利息を生む状態になります。
長期間放置すると利息が雪だるま式に増えていきます
短期間なら影響は小さいですが、5年、10年と返済しないでいると、借入額の2倍以上になることもあります。
複利の影響を抑えるには、定期的に利息だけでも返済することが重要です。元金を一括で返せなくても、利息分を返済しておけば複利の増加を防げます。
最も注意すべきなのが、オーバーローン失効
貸付元利金(元金+利息)が解約返戻金を超えると、保険契約が自動的に失効します。
たとえば解約返戻金が100万円の保険で80万円を借りた場合、金利年3%なら年間の利息は24,000円です。利息を返済せずに放置すると、複利で増えた利息が積み重なり、数年後には貸付元利金が100万円を超える可能性があります。
保険が失効すると、それまで積み立ててきた保障がすべて失われます
死亡保険金も入院給付金も受け取れなくなり、将来の保障が完全になくなります。特に若いときに加入した保険は、同じ条件で再加入するのが難しいため、失効は大きな損失になります。
失効を防ぐには、定期的に貸付残高と解約返戻金の状況を確認することが重要です。多くの保険会社では、失効が近づくと通知が届きますが、通知を見落とすと失効してしまいます。年に1回は保険会社に問い合わせて、現在の状況を確認しましょう。
万が一失効してしまった場合でも、一定期間内(一般的に3年以内)なら復活制度を利用して保険契約を復活させることができます。ただし、復活には貸付金の全額返済や健康状態の告知が必要になる場合があります。
バブル期(1980年代後半〜1990年代前半)に契約した生命保険は、予定利率が年5〜6%と高く「お宝保険」と呼ばれています。予定利率が高いため保険料が割安で、解約返戻金も多く積み立てられる有利な保険です。
契約者貸付の金利は予定利率に連動するため、お宝保険の貸付金利も年5〜6%と高め
2026年現在の低金利環境では、銀行カードローンの上限金利が年14%前後、消費者金融でも年18%ですが、一部の銀行カードローンでは年10%を下回る商品もあります。
お宝保険を持っている方は、契約者貸付とカードローンの金利を比較して、どちらが有利か検討することをおすすめします。場合によっては、低金利のカードローンで借りたほうが利息負担を抑えられることもあります。
主要保険会社10社の契約者貸付金利・条件比較
保険会社によって契約者貸付の金利や条件は異なります。主要保険会社の金利を比較し、有利な条件を見つけましょう。
以下は主要生命保険会社の契約者貸付金利の比較です。金利は契約時期によって異なるため、最新の契約での目安を示しています。
| 保険会社名 | 金利(年率) | 借入可能額 | 申込方法 | 振込日数 |
| 日本生命 | 2.0〜5.75% | 解約返戻金の90% | Web・電話・窓口 | 最短即日 |
| 第一生命 | 2.0〜5.75% | 解約返戻金の80〜90% | Web・電話・窓口 | 最短翌営業日 |
| 明治安田生命 | 2.0〜5.75% | 解約返戻金の80〜90% | Web・電話・窓口 | 最短翌営業日 |
| 住友生命 | 1.55〜5.75% | 解約返戻金の90% | Web・電話・窓口 | 最短即日 |
| かんぽ生命 | 2.25〜6.25% | 解約返戻金の80〜90% | Web・郵便局窓口 | 最短翌営業日 |
| ソニー生命 | 2.5〜8.0% | 解約返戻金の90% | 電話・窓口 | 最短翌営業日 |
| アフラック | 2.5〜5.5% | 解約返戻金の80〜90% | Web・電話・窓口 | 最短翌営業日 |
| メットライフ生命 | 3.0〜5.5% | 解約返戻金の80〜90% | Web・電話 | 最短翌営業日 |
| プルデンシャル生命 | 3.0〜8.0% | 解約返戻金の90% | 電話・担当者 | 最短2〜3営業日 |
| 大樹生命 | 2.0〜5.75% | 解約返戻金の80〜90% | Web・電話・窓口 | 最短翌営業日 |
金利は契約時期によって大きく異なります。2000年以降の契約では年2〜3%程度が多いですが、1990年代以前の契約では年5〜6%になることもあります。自分の保険の貸付金利は、保険証券や保険会社のWebサイトで確認できます。
契約者貸付の金利は、保険契約時の予定利率に基づいて決まります。そのため、すでに加入している保険の金利を変えることはできません。
ただし、複数の保険に加入している場合は、金利が低い保険から借りることで利息負担を抑えられます。たとえば、金利年2%の終身保険と金利年5%の養老保険の両方に加入している場合、終身保険から借りたほうが有利です。
また、保険会社によって申込方法や振込スピードも異なります。Webで申込みできる保険会社なら、24時間いつでも手続きでき、最短即日で振込まれることもあります。急いでいる場合は、申込方法と振込日数も確認しましょう。
これから保険に加入する場合は、将来的に契約者貸付を利用する可能性も考慮して、金利条件の良い保険会社を選ぶのも一つの方法です。ただし、保険選びでは保障内容や保険料が最優先であり、契約者貸付の金利は副次的な要素として考えるべきです。
借入額・返済期間別の利息シミュレーション
契約者貸付でどれくらいの利息がかかるのか、具体的なシミュレーションで確認しましょう。複利計算の影響も含めて解説します。
50万円を金利年3%で借りた場合の利息を、返済期間別に見てみましょう。
1年後に一括返済する場合、利息は約15,000円です。元金と合わせて約515,000円を返済することになります。短期間で返済すれば、利息負担は比較的軽く済みます。
3年後に一括返済する場合、複利計算で利息は約46,000円に増えます。元金と合わせて約546,000円の返済が必要です。3年間利息を払わないだけで、利息が3倍以上に膨らむことがわかります。
5年後に一括返済する場合、利息は約79,000円まで増加します。元金と合わせて約579,000円の返済が必要です。複利の影響で、年数が経つほど利息の増加ペースが速くなります。
一方、毎年利息だけを返済した場合は、5年間で利息75,000円(年15,000円×5年)となり、複利の影響を受けません。元金を一括で返せなくても、利息分だけでも定期的に返済することで、総利息額を抑えられます。
100万円を金利年3%で借りた場合の利息も見てみましょう。
1年後に一括返済する場合、利息は約30,000円です。元金と合わせて約1,030,000円を返済します。
3年後に一括返済する場合、複利計算で利息は約92,000円に増えます。元金と合わせて約1,092,000円の返済が必要です。
5年後に一括返済する場合、利息は約159,000円まで増加します。元金と合わせて約1,159,000円の返済が必要です。借入額が大きいほど、複利の影響も大きくなります。
毎年利息だけを返済した場合は、5年間で利息150,000円(年30,000円×5年)となります。100万円の借入れでは、複利と単利の差が約9,000円になり、定期的な返済の重要性がわかります。
契約者貸付の利息は複利計算のため、返済を先延ばしにするほど利息負担が増えます。特に長期間放置すると、利息が雪だるま式に膨らんでいきます。
複利の影響を最小限に抑えるには、以下の3つの方法が有効です。
第一に、早期返済です。資金に余裕ができたら、できるだけ早く返済することで利息負担を大幅に減らせます。一括返済が難しい場合は、一部だけでも返済することで元金を減らせます。
第二に、定期的な利息返済です。元金を返せなくても、利息分だけでも定期的に返済することで、複利の影響を防げます。年に1回、または半年に1回など、定期的に利息を返済する習慣をつけましょう。
第三に、借入額を必要最小限に抑えることです。借りすぎると利息負担が増えるだけでなく、保険失効のリスクも高まります。本当に必要な金額だけを借りるようにしましょう。
契約者貸付の申込方法と手順
契約者貸付の申込方法は保険会社によって異なりますが、インターネット、電話、窓口の3つが一般的です。それぞれの特徴と手順を解説します。
多くの保険会社では、契約者専用のWebサイトやアプリから契約者貸付を申し込めます。インターネット申込みのメリットは、24時間いつでも手続きでき、最短即日で振込まれることです。
申込手順は以下のとおりです。まず、保険会社の契約者専用ページにログインします。ログインには保険証券番号や生年月日などが必要です。
次に、契約者貸付のメニューを選択し、借入希望額を入力します。借入可能額が表示されるので、その範囲内で金額を指定します。振込先の銀行口座を登録し、申込内容を確認して送信すれば手続き完了です。
振込までの日数は保険会社によって異なりますが、平日午前中に申し込めば当日中に振込まれることもあります。
初回利用時は本人確認書類の提出が必要な場合があり、その場合は数日かかることもあります
インターネットが苦手な方や、詳しい説明を聞きながら申し込みたい方は、電話や窓口での申込みが便利です。
電話で申し込む場合は、保険会社のコールセンターに連絡します。保険証券番号と本人確認情報を伝え、借入希望額を伝えます。オペレーターが現在の借入可能額を確認し、手続きを案内してくれます。振込先口座を伝えれば、数日以内に振込まれます。
窓口で申し込む場合は、保険証券と本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を持参します。担当者が手続きを進めてくれるため、不明点をその場で質問できるメリットがあります。
契約者貸付の申込みに必要な書類は、基本的に保険証券番号、本人確認書類、振込先口座情報です。
保険証券番号は必須です。保険証券が手元にない場合は、保険会社に問い合わせて証券番号を確認できます。
本人確認書類は、初回利用時や高額借入時に必要になることがあります。運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどが利用できます。
振込先口座情報も必要です。契約者本人名義の口座に限られます。
振込までの日数は、申込方法や保険会社によって異なります。インターネット申込みなら最短即日、電話・窓口申込みなら1〜3営業日が目安です。急いでいる場合は、申込時に振込予定日を確認しましょう。
契約者貸付の返済方法3つ
契約者貸付の返済方法は、一括返済、分割返済、保険金からの相殺の3つがあります。自分の状況に合わせて選びましょう。
一括返済は、元金と利息をまとめて全額返済する方法です。資金に余裕ができたときに一括で返済すれば、それ以降の利息は発生しません。
返済方法は、保険会社の指定口座に振り込むか、契約者専用ページから手続きします。返済額は、元金に加えて返済日までの利息を含めた金額です。正確な返済額は、保険会社に問い合わせて確認しましょう。
分割返済は、自分のペースで少しずつ返済する方法です。カードローンのように毎月の返済義務はないため、余裕があるときに好きな金額を返済できます。
たとえば、ボーナス時にまとまった金額を返済したり、毎月少額ずつ返済したりと、柔軟に対応できます。
返済しない期間も利息は発生し続けます
計画的に返済することが大切です。
保険金や解約返戻金を受け取る際に、未返済の貸付金を自動的に差し引いて支払われます。これを相殺といいます。
たとえば、死亡保険金1,000万円の保険で50万円の貸付残高がある場合、遺族が受け取る保険金は950万円になります。解約返戻金を受け取る場合も同様に、貸付残高が差し引かれます。
相殺は自動的に行われるため、手続きは不要です。
保険金が減額されるため、遺族に残せる金額が少なくなります
契約者貸付とカードローンの比較
契約者貸付とカードローンは、それぞれメリット・デメリットがあります。自分の状況に合わせて選びましょう。
契約者貸付とカードローンの主な違いを比較表で確認しましょう。
| 項目 | 契約者貸付 | カードローン |
| 金利 | 年2〜6% | 年3〜18% |
| 審査 | なし | あり |
| 借入可能額 | 解約返戻金の70〜90% | 年収の3分の1まで(消費者金融) |
| 返済期限 | なし | 毎月返済必須 |
| 信用情報 | 記録されない | 記録される |
| 融資スピード | 最短即日〜数日 | 最短即日 |
| 利息計算 | 複利 | 単利 |
| 保険への影響 | 失効リスクあり | なし |
契約者貸付は低金利で審査不要ですが、複利計算で利息が増え、保険失効のリスクがあります。
複利計算で利息が増え、保険失効のリスクがあります
カードローンは金利が高く審査がありますが、毎月計画的に返済すれば完済できる仕組みです。
契約者貸付が向いているのは、以下のような方です。
保険を解約したくない人に最適
保障を維持しながら資金調達できるため、将来の安心を守れます。
審査に通りにくい人も契約者貸付が有利です。自営業やフリーランス、過去に返済遅延がある方でも、解約返戻金さえあれば借りられます。
低金利で借りたい人にもおすすめです。金利年2〜3%なら、カードローンの6分の1程度の利息で済みます。
信用情報に記録を残したくない人も契約者貸付を選ぶべきです。住宅ローンやクレジットカードの審査に影響しません。
カードローンが向いているのは、以下のような方です。
保険に加入していない人は、契約者貸付を利用できないためカードローン一択です。
解約返戻金が少ない人も、カードローンのほうが多く借りられる可能性があります。契約者貸付は解約返戻金の範囲内に限られますが、カードローンは収入に応じて借入限度額が設定されます。
計画的に返済したい人は、毎月返済があるカードローンのほうが向いています。返済期限がないと、つい返済を先延ばしにしてしまう方には、強制的に返済する仕組みがあるほうが安心です。
保険失効のリスクを避けたい人にも安全
契約者貸付は放置すると保険が失効しますが、カードローンは保険に影響しません。
契約者貸付以外の選択肢との比較
契約者貸付以外にも、保険を活用した資金調達方法があります。それぞれの特徴を理解して、最適な選択肢を見つけましょう。
保険を活用した資金調達方法を比較してみましょう。
| 方法 | 資金調達額 | 保障の継続 | 返済義務 | メリット | デメリット |
| 契約者貸付 | 解約返戻金の70〜90% | 継続 | あり(利息発生) | 保障を維持できる | 複利で利息増加・失効リスク |
| 解約 | 解約返戻金の100% | 終了 | なし | まとまった資金を得られる | 保障がなくなる・再加入困難 |
| 減額 | 減額分の解約返戻金 | 一部継続 | なし | 保障を一部残せる | 保障額が減る |
| 払済保険 | なし(保険料払込停止) | 減額して継続 | なし | 保険料負担がなくなる | 保障額が大幅に減る |
解約は、保険契約を終了して解約返戻金を受け取る方法です。まとまった資金を得られますが、保障が完全になくなります。
若いときに加入した保険は、同じ条件で再加入するのが難しい
慎重に判断しましょう。
減額は、保険金額を減らして一部の解約返戻金を受け取る方法です。保障を一部残せるため、完全に解約するよりリスクが少なくなります。ただし、保障額が減るため、将来の安心感は低下します。
払済保険は、保険料の払込みを停止し、その時点の解約返戻金で保障を継続する方法です。保険料負担がなくなりますが、保障額は大幅に減ります。保険料の支払いが苦しくなったときの選択肢です。
外貨建保険(米ドル建・豪ドル建など)の契約者貸付を利用する場合、為替リスクに注意が必要です。
外貨建保険の契約者貸付は、通常は円貨で借入れができます。ただし、借入時の為替レートで円換算されるため、円安時に借りると返済時に為替差損が発生する可能性があります。
たとえば、1ドル=100円のときに1万ドル分(100万円)を借りた場合、返済時に1ドル=110円になっていると、1万ドルの返済に110万円が必要になります。
為替変動によって返済額が増えるリスクがあります
為替リスクを避けるには、外貨のまま借入れ・返済する方法もあります。保険会社によっては外貨建での契約者貸付に対応しているため、詳しくは保険会社に確認しましょう。
年代別・ライフステージ別の契約者貸付活用シーン
契約者貸付は、年代やライフステージによって活用シーンが異なります。具体的な例を見てみましょう。
30代は子育て世代が多く、教育費や住宅関連の出費が重なる時期です。
子どもの私立学校の入学金や塾代など、まとまった教育費が必要になったとき、契約者貸付を活用できます。学資保険に加入している場合は、その契約者貸付を利用することで、将来の教育資金を確保しながら当面の資金を調達できます。
住宅購入時の頭金や諸費用、リフォーム費用にも活用できます。住宅ローンの審査前に契約者貸付を利用すれば、信用情報に記録されないため、住宅ローン審査に影響しません。
30代は保険加入期間が短く、解約返戻金が少ない場合もあります
借入可能額を確認してから計画を立てましょう。
40代は親の介護や冠婚葬祭など、予期しない出費が増える時期です。
親の介護施設入所費用や医療費など、急に大きな資金が必要になることがあります。契約者貸付なら審査不要で確実に借りられるため、緊急時の資金調達手段として有効です。
冠婚葬祭費も、予想外のタイミングで発生します。葬儀費用は100万円以上かかることもあり、契約者貸付でまとまった資金を調達できます。
40代は解約返戻金も増えている時期
まとまった金額を借りられる可能性が高いため、いざというときの備えとして覚えておきましょう。
50代は事業の転換期や老後資金の準備期にあたり、資金ニーズが多様化します。
自営業やフリーランスの方は、事業資金の補填に契約者貸付を活用できます。総量規制の対象外のため、すでにカードローンを利用している場合でも追加で借りられます。
老後資金の補填にも使えます。定年退職前に収入が減少したときや、年金受給開始までのつなぎ資金として活用できます。ただし、個人年金保険から借りる場合は、将来の年金額が減らないよう計画的に返済しましょう。
50代は解約返戻金が最も多く積み立てられている時期です。
高額な借入れができる反面、保険失効のリスクも大きい
慎重に利用しましょう。
契約者貸付は保険契約者本人の権利のため、担当者や家族に知られずに借りられます。保険会社から自宅に郵送物が届く場合がありますが、Web完結で申し込めば郵送物なしで手続きできる保険会社もあります。家族に知られたくない場合は、申込時に郵送物なしを選択しましょう。
契約者貸付を利用しても、保険金額自体は減りません。ただし、保険金を受け取る際に未返済の貸付金がある場合、その金額が差し引かれて支払われます。たとえば死亡保険金1,000万円の保険で50万円の貸付残高がある場合、遺族が受け取るのは950万円です。
返済しないと、利息が複利で増えていき、貸付元利金が解約返戻金を超えた時点で保険契約が失効します。失効すると保障が完全になくなり、それまで積み立ててきた保険が無駄になります。失効を防ぐには、定期的に貸付残高を確認し、計画的に返済することが重要です。
契約者貸付は借金のため、借入時に税金はかかりません。返済時も税金はかかりません。ただし、保険金や解約返戻金を受け取る際に貸付金が差し引かれた場合、税務処理が複雑になることがあります。詳しくは税理士や保険会社に確認しましょう。
はい、複数の保険に加入している場合、それぞれの保険から契約者貸付を利用できます。ただし、各保険の解約返戻金の範囲内に限られます。複数の保険から借りる場合は、金利が低い保険から優先的に借りることで、利息負担を抑えられます。
はい、失効後一定期間内(一般的に3年以内)なら、復活制度を利用して保険契約を復活させることができます。復活には、貸付金の全額返済や健康状態の告知が必要になる場合があります。健康状態が悪化している場合は復活できないこともあるため、失効する前に対処することが重要です。
はい、併用可能です。契約者貸付は信用情報に記録されないため、カードローンの審査や利用に影響しません。たとえば、契約者貸付で足りない分をカードローンで補う、または契約者貸付でカードローンを返済するといった使い方もできます。
いいえ、契約者貸付には在籍確認はありません。審査が不要のため、勤務先への電話連絡もありません。会社に知られる心配なく借りられます。
保険会社によっては即日融資が可能です。インターネットで申し込み、平日午前中に手続きが完了すれば、当日中に振込まれることもあります。ただし、初回利用時は本人確認書類の提出が必要な場合があり、数日かかることもあります。急いでいる場合は、申込前に保険会社に確認しましょう。
借入可能額は、保険会社の契約者専用Webサイトで確認できます。ログイン後、契約者貸付のメニューを選択すると、現在の解約返戻金額と借入可能額が表示されます。Webサイトにログインできない場合は、保険会社のコールセンターに電話して確認することもできます。
契約者貸付に関するよくある質問をまとめました。
契約者貸付は、生命保険を解約せずに解約返戻金を担保にお金を借りられる制度です。審査不要で確実に借りられ、金利も年2〜6%と低いため、カードローンより利息負担を大幅に抑えられます。信用情報にも記録されないため、住宅ローンやクレジットカードの審査に影響しません。
利息が複利で増え、保険失効のリスクがあります
長期間放置すると貸付元利金が解約返戻金を超えて保険契約が失効するリスクがあります。失効すると保障が完全になくなり、それまで積み立ててきた保険が無駄になります。定期的に貸付残高を確認し、計画的に返済することが重要です。
契約者貸付を利用すべきか、カードローンを利用すべきかは、金利・審査・返済計画・保険の重要性などを総合的に判断する必要があります。保険を守りたい方や審査に通りにくい方には契約者貸付が向いていますが、計画的に返済したい方や保険失効のリスクを避けたい方にはカードローンが適しています。
借入れは計画的にご利用ください
返済能力を超えた借入れは避け、詳しくは各保険会社にご確認ください。
| 順位 | カードローン | 金利 | 限度額 | 審査時間 | 申し込み |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アイフル | 3.0%~18.0% | 1~800万円※ | 最短18分※ | 詳細はこちら |
| 2 | プロミス | 2.5%~18.0% | 1~800万円※ | 最短3分※ | 詳細はこちら |
| 3 | アコム | 2.4%~17.9% | 1~800万円 | 最短20分※ | 詳細はこちら |
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