債務整理でカードローンの返済負担を軽減する方法

債務整理でカードローンの返済負担を軽減する方法

カードローンの返済が苦しくなったとき、「債務整理」という法的手続きを利用することで、返済負担を大幅に軽減できる可能性があります。

債務整理には任意整理・個人再生・自己破産などの種類があり、それぞれ効果や条件が異なります。適切な方法を選べば、月々の返済額を減らしたり、将来利息をカットしたりすることが可能です。

この記事では、債務整理の基本から具体的な手続き、費用、メリット・デメリットまで、カードローン返済に悩む方が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

この記事の要約
  • 債務整理は法的に認められた借金減額・免除の手続き
  • 任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、状況に応じて選択
  • 任意整理なら将来利息カットで月3万円の返済が可能なケースも
  • 信用情報に5~10年記録されるデメリットがある
  • 弁護士・司法書士に相談することで適切な手続きを選べる
  • 返済困難になる前に早めの相談が重要

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

債務整理とは?カードローン返済が苦しい方の救済制度

債務整理の基本的な仕組み

債務整理とは、法律に基づいて借金の減額や返済条件の変更を行う手続きのことです。

カードローンやクレジットカードの返済が困難になった場合、債権者(貸金業者)と交渉したり、裁判所を通じて手続きを行うことで、返済負担を軽減できます。

債務整理は違法な行為ではなく、貸金業法や民事再生法、破産法などの法律で認められた正当な権利です。多重債務に陥った方が経済的に再スタートを切るための制度として、国が用意している救済措置といえます。

債務整理が必要になるケース

以下のような状況に当てはまる場合、債務整理を検討すべきタイミングといえます。

毎月の返済額が収入の3分の1を超えている
複数のカードローンを利用していて返済が追いつかない
返済のために新たな借入をしている
延滞や滞納が続いている
利息だけを支払っていて元金が減らない

返済困難な状態を放置すると遅延損害金が膨らみます

早めに専門家に相談することで、より多くの選択肢から最適な解決方法を選ぶことができます。

債務整理の3つの種類と選び方

債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。

手続き 特徴 向いている人
任意整理 裁判所を通さず債権者と交渉して将来利息をカット 安定収入があり、元金を3~5年で返済できる方
個人再生 裁判所を通じて借金を大幅減額(最大90%カット) 住宅を残したい方、借金総額が大きい方
自己破産 裁判所を通じて借金をゼロにする 収入がなく返済の見込みがない方

どの手続きが適しているかは、借金総額、収入状況、財産の有無などによって異なります。弁護士や司法書士に相談することで、あなたの状況に最適な方法を提案してもらえます。

任意整理:将来利息をカットして返済負担を軽減

任意整理の仕組みとメリット

任意整理は、弁護士や司法書士が債権者と交渉して将来利息をカットし、元金のみを分割返済する手続きです。

裁判所を通さないため、手続きが比較的簡単で、費用も他の債務整理より安く抑えられます。また、整理する借金を選べるため、保証人付きの借金や自動車ローンを除外することも可能です。

将来利息カットで月3万円の返済も可能

例えば、100万円の借金(金利18%)を任意整理した場合、将来利息約30万円をカットできれば、月々の返済額を大幅に減らせます。

任意整理の手続きの流れ

任意整理の手続きは以下のステップで進みます。

1.弁護士・司法書士に相談・依頼
2.受任通知の送付(この時点で取り立てストップ)
3.債権者との交渉(利息カット・返済期間の調整)
4.和解契約の締結
5.返済開始(3~5年の分割払い)

手続き期間は通常3~6ヶ月程度です。受任通知が送られた時点で、債権者からの督促が止まるため、精神的な負担も軽減されます。

任意整理にかかる費用

任意整理の費用は、1社あたり2~5万円程度が相場です。

費用項目 金額の目安
着手金 1社2~3万円
成功報酬 減額分の10~20%
その他費用 通信費・事務手数料など数千円

多くの法律事務所では分割払いに対応しているため、手元に資金がなくても依頼できます。また、法テラス(日本司法支援センター)を利用すれば、収入が一定以下の方は費用を立て替えてもらえます。

個人再生:借金を大幅に減額して住宅を守る

個人再生の仕組みとメリット

個人再生は、裁判所を通じて借金を最大90%減額し、残額を3~5年で分割返済する手続きです。

最大のメリットは、住宅ローン特則を利用することで、マイホームを手放さずに借金を整理できる点です。また、自己破産のような職業制限もありません。

住宅を残したまま借金を大幅減額できる

例えば、500万円の借金がある場合、個人再生により100万円まで減額できる可能性があります。

個人再生の手続きの流れ

個人再生の手続きは以下のステップで進みます。

1.弁護士に相談・依頼
2.受任通知の送付
3.裁判所に再生手続開始の申立て
4.再生計画案の作成・提出
5.債権者の書面決議
6.再生計画の認可決定
7.返済開始

手続き期間は通常6ヶ月~1年程度です。裁判所を通す手続きのため、任意整理より時間がかかりますが、減額効果は非常に大きいです。

個人再生にかかる費用

個人再生の費用は、弁護士費用30~50万円+裁判所費用20~30万円が目安です。

費用項目 金額の目安
弁護士費用(着手金・報酬) 30~50万円
裁判所費用(申立手数料・予納金) 20~30万円
個人再生委員報酬(選任された場合) 15~25万円

費用は高額ですが分割払いが可能です

法テラスを利用すれば、費用を立て替えてもらい、月5,000円~1万円程度の分割返済も可能です。

自己破産:借金をゼロにして再スタートを切る

自己破産の仕組みとメリット

自己破産は、裁判所を通じて借金を全額免除してもらう手続きです。

返済能力がなく、他の債務整理では解決できない場合の最終手段といえます。免責が認められれば、税金や養育費などの非免責債権を除き、すべての借金がゼロになります。

借金がゼロになり経済的に再スタートできる

ただし、一定の財産は処分される可能性があり、職業制限や官報掲載などのデメリットもあります。

自己破産の手続きの流れ

自己破産の手続きは以下のステップで進みます。

1.弁護士に相談・依頼
2.受任通知の送付
3.裁判所に破産手続開始の申立て
4.破産手続開始決定
5.免責審尋(裁判官との面談)
6.免責許可決定(借金ゼロ)

手続き期間は同時廃止事件の場合3~6ヶ月、管財事件の場合6ヶ月~1年程度です。

自己破産にかかる費用

自己破産の費用は、同時廃止事件で20~30万円、管財事件で50~80万円が目安です。

費用項目 同時廃止事件 管財事件
弁護士費用 20~30万円 30~50万円
裁判所費用 1~3万円 3~5万円
予納金(破産管財人報酬) 不要 20~50万円

財産がほとんどない場合は同時廃止事件となり、費用を抑えられます。法テラスを利用すれば、分割払いも可能です。

債務整理のメリットとデメリット

債務整理のメリット

債務整理には以下のようなメリットがあります。

返済負担が大幅に軽減される

将来利息のカットや借金の減額・免除が可能
受任通知により債権者からの督促が止まる
月々の返済額が減り、生活に余裕が生まれる
精神的なストレスから解放される
経済的な再スタートを切れる

特に、受任通知による督促停止は、多重債務で精神的に追い詰められている方にとって大きな救いとなります。

債務整理のデメリット

一方で、債務整理には以下のようなデメリットもあります。

信用情報に5~10年記録が残ります

信用情報機関に事故情報が登録される(ブラックリスト)
新規のカードローンやクレジットカードが作れなくなる
住宅ローンや自動車ローンの審査に通りにくくなる
保証人に迷惑がかかる可能性がある
自己破産の場合は一定の財産が処分される

特に信用情報への影響は避けられませんが、返済不能な状態を放置すれば、いずれにせよ信用情報に傷がつきます。早めに債務整理を行うことで、むしろ早期の信用回復が可能になります。

信用情報への影響と回復期間

債務整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録され、5~10年間記録が残ります

債務整理の種類 登録期間
任意整理 完済から5年
個人再生 決定から5~10年
自己破産 決定から5~10年

この期間中は新規の借入やクレジットカード作成が困難になりますが、期間が経過すれば記録は削除され、通常通りの信用取引が可能になります。

記録期間中は現金主義の生活を心がけましょう

デビットカードやプリペイドカードは利用できるため、日常生活で大きく困ることはありません。

債務整理を依頼する専門家の選び方

弁護士と司法書士の違い

債務整理を依頼できる専門家には、弁護士と認定司法書士の2種類があります。

項目 弁護士 認定司法書士
対応できる債務整理 すべて 任意整理のみ(140万円以下)
裁判代理権 制限なし 簡易裁判所のみ
費用 やや高め 比較的安い

借金総額が140万円以下で任意整理を検討している場合は司法書士でも対応可能ですが、個人再生や自己破産を検討している場合は弁護士に依頼する必要があります。

信頼できる専門家の見分け方

債務整理を依頼する専門家を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。

債務整理の実績が豊富
費用が明確で分割払いに対応している
初回相談が無料
説明が丁寧でわかりやすい
強引な勧誘をしない

高額な着手金を要求する業者には注意してください

複数の事務所で相談し、比較検討することをおすすめします。

法テラスの利用方法

法テラス(日本司法支援センター)は、経済的に困難な方に法律相談や弁護士費用の立替を行う公的機関です。

以下の条件を満たせば、法テラスの民事法律扶助制度を利用できます。

収入が一定基準以下(単身者で月収18万2,000円以下など)
資産が一定基準以下(単身者で180万円以下など)
勝訴の見込みがないとはいえない

法テラスを利用すれば、弁護士費用を月5,000円~1万円程度の分割払いで返済できるため、手元に資金がなくても債務整理を始められます。

債務整理後の生活と注意点

債務整理後の返済計画

債務整理後は、決められた返済計画を守ることが最も重要です。

任意整理や個人再生の場合、3~5年間の分割返済が続きます。返済が滞ると、債権者から一括請求されたり、個人再生の場合は再生計画が取り消される可能性があります。

返済が困難になったら早めに専門家に相談しましょう

収入が減少したり、予期せぬ出費が発生した場合は、放置せずに弁護士や司法書士に相談することが大切です。

生活再建のためのポイント

債務整理後の生活再建には、以下のポイントが重要です。

家計簿をつけて収支を把握する
固定費を見直して節約する
貯蓄の習慣をつける(月収の10%が目標)
デビットカードやプリペイドカードを活用する
必要に応じて家計相談窓口を利用する

信用情報が回復するまでの期間は、現金主義の生活を心がけることで、健全な金銭感覚を取り戻すことができます。

再び借金を作らないための対策

債務整理をしても、根本的な原因を解決しなければ再び借金を作ってしまう可能性があります。

収入に見合った生活水準を維持する
衝動買いを避け、計画的に買い物をする
ギャンブルや浪費癖がある場合は専門機関に相談する
緊急時のための貯蓄を作る
公的支援制度(生活福祉資金貸付など)を知っておく

借金の原因を分析し改善することが重要です

ギャンブル依存症や買い物依存症が疑われる場合は、精神保健福祉センターなどの専門機関に相談しましょう。

よくある質問

債務整理をすると家族に影響はありますか?

基本的に、債務整理をしても家族の信用情報には影響しません。ただし、家族が保証人になっている借金を整理する場合は、保証人に請求が行くため注意が必要です。また、自己破産で家族名義の財産が処分されることはありませんが、同居家族の収入証明が必要になる場合があります。

債務整理をすると会社にバレますか?

任意整理の場合、会社に知られることはほとんどありません。個人再生や自己破産の場合も、官報に掲載されますが、一般の方が官報をチェックすることは稀です。ただし、会社からの借入や給与差し押さえがある場合は、会社に知られる可能性があります。

債務整理後、何年でクレジットカードが作れますか?

任意整理の場合は完済から5年、個人再生・自己破産の場合は決定から5~10年が目安です。信用情報機関によって登録期間が異なるため、正確な期間は各機関に情報開示請求をして確認できます。記録が削除されれば、通常通りクレジットカードの申込が可能になります。

債務整理をすると賃貸契約に影響しますか?

基本的に、債務整理をしても賃貸契約への影響はありません。ただし、保証会社が信用情報を確認する場合、審査に通りにくくなる可能性があります。その場合は、信用情報を確認しない保証会社や、家族・知人に保証人になってもらうことで対応できます。

債務整理の費用が払えない場合はどうすればいいですか?

多くの法律事務所では分割払いに対応しています。また、法テラスの民事法律扶助制度を利用すれば、弁護士費用を立て替えてもらい、月5,000円~1万円程度の分割返済が可能です。収入が一定基準以下であれば、法テラスの利用を検討しましょう。

債務整理をすると銀行口座は凍結されますか?

銀行カードローンを債務整理の対象にする場合、その銀行の口座が一時的に凍結される可能性があります。凍結期間は通常1~3ヶ月程度で、預金と借金を相殺した後、解除されます。給与振込口座として使用している場合は、事前に別の銀行に変更しておくことをおすすめします。

債務整理をすると車は手放さなければなりませんか?

任意整理の場合、自動車ローンを整理対象から外せば車を残せます。個人再生の場合、ローン完済済みで資産価値が低ければ残せる可能性があります。自己破産の場合、原則として20万円以上の価値がある車は処分対象となりますが、生活に必要不可欠な場合は残せることもあります。

債務整理をすると携帯電話の契約はどうなりますか?

携帯電話本体の分割払いを債務整理の対象にすると、その契約は解約される可能性があります。ただし、通話料金を滞納していなければ、契約自体は継続できます。新規契約や機種変更の際の分割払いは、信用情報の影響で審査に通りにくくなるため、一括払いを選択する必要があります。

まとめ:返済困難になったら早めに専門家に相談を

カードローンの返済が苦しくなったとき、債務整理は法的に認められた救済制度です。

任意整理・個人再生・自己破産の中から、あなたの状況に合った方法を選ぶことで、返済負担を軽減し、経済的な再スタートを切ることができます

債務整理には信用情報への影響などのデメリットもありますが、返済困難な状態を放置すれば、さらに状況は悪化します。早めに弁護士や司法書士に相談することで、より多くの選択肢から最適な解決方法を選べます。

一人で悩まず専門家や公的機関に相談しましょう

法テラスや消費生活センターなど、無料で相談できる窓口も多数あります。まずは一歩を踏み出して、借金問題から解放される道を探してみてください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
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