楽天証券のつみたてNISAおすすめ銘柄10選|始め方完全ガイド

証券会社への就職や転職を考えているけれど、どんな部署があるのか分からない。
投資銀行部門やリテール部門など、名前は聞いたことがあるけれど具体的な仕事内容が分からない。
そんな悩みを抱えていませんか。
証券会社の部署は大きく分けて、顧客と直接関わる「フロントオフィス」、リスク管理を担う「ミドルオフィス」、会社を支える「バックオフィス」の3つに分類されます。
この記事では、証券会社の各部署の仕事内容、働き方、必要なスキルまで詳しく解説します。
自分に合った部署を見つけて、証券会社でのキャリアをスタートさせましょう。
目次
証券会社の部署とは
証券会社の組織は、役割に応じて大きく3つの部門に分かれています。
顧客と直接関わり収益を生み出す「フロントオフィス」、リスク管理や法令遵守を担う「ミドルオフィス」、会社の運営を支える「バックオフィス」です。それぞれの部門が連携することで、証券会社は健全な経営と顧客サービスの提供を実現しています。
フロントオフィスは、投資銀行部門やマーケット部門、リテール部門など、顧客と直接取引を行い収益を生み出す部署です。
企業の資金調達支援や個人投資家への営業、トレーディング業務などを担当します。高い専門知識とコミュニケーション能力が求められ、成果に応じた報酬体系が特徴です。
ミドルオフィスは、リスク管理部門やコンプライアンス部門など、フロントオフィスの業務を監視・管理する部署です。
取引のリスクをチェックし、法令違反がないか確認することで、会社全体の健全性を保ちます。フロントとバックの橋渡し役として、専門的な知識と冷静な判断力が必要です。
バックオフィスは、経理・財務部門、IT・システム部門、人事・総務部門など、会社の運営を支える部署です。
取引の決済処理やシステムの保守、社員のサポートなど、目立たないけれど欠かせない業務を担当します。正確性と効率性が求められ、比較的安定した働き方ができる環境です。
証券会社と投資銀行は似ているようで、部署構成に大きな違いがあります。
日本の証券会社は、個人投資家向けのリテール部門を持つのが一般的です。野村證券やSMBC日興証券などの大手証券会社は、全国に支店を展開し、個人顧客への営業活動を行っています。
一方、外資系投資銀行は、リテール部門を持たず、企業や機関投資家を顧客とするビジネスに特化しています。
ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどは、投資銀行部門とマーケット部門が中心で、個人投資家向けのサービスは提供していません。このため、組織構造がシンプルで、専門性の高い業務に集中できる環境です。
また、日系証券会社は年功序列の要素が残る一方、外資系投資銀行は完全な成果主義が基本です。
部署異動の柔軟性や評価制度も大きく異なるため、自分のキャリア志向に合わせて選ぶことが重要です。
フロントオフィス部門
フロントオフィス部門は、証券会社の収益を生み出す中核部署です。
企業の資金調達支援、金融商品の売買、投資家への営業など、多様な業務を通じて顧客と直接関わります。高い専門性と成果が求められる一方、やりがいと高収入が得られる部門でもあります。
投資銀行部門(IBD:Investment Banking Division)は、企業の資金調達や M&A(企業の合併・買収)をサポートする部署です。
新規株式公開(IPO)や社債発行の引受業務、企業買収の戦略立案など、大規模な案件を担当します。クライアント企業の経営層と直接やり取りし、数億円から数千億円規模の取引をまとめる仕事です。
投資銀行部門の主な業務内容
企業訪問による提案活動
財務分析と企業価値評価
契約書・届出書類の作成
金融庁への申請業務
1つの案件に数ヶ月から1年以上かかることも珍しくなく、チームで協力しながらプロジェクトを進めます。
高度な財務知識、交渉力、プレゼンテーション能力が必要です。
投資銀行部門は証券会社の中でも最も激務と言われ、深夜までの残業や休日出勤も多い部署です。しかし、その分年収は高く、20代で1,000万円を超えることもあります。
大型案件を成功させた時の達成感は大きく、金融業界でのキャリアを築きたい人にとって魅力的な部署です。
マーケット部門は、株式や債券、為替、デリバティブなどの金融商品を売買する部署です。
セールス、トレーディング、ストラクチャリングの3つの職種に分かれており、それぞれ異なる役割を担っています。
セールスは、機関投資家(年金基金、保険会社、投資信託など)に金融商品を販売する仕事です。
顧客のニーズを把握し、最適な投資商品を提案します。トレーディングは、自己資金や顧客の注文で金融商品を売買し、利益を生み出す仕事です。市場の動きを瞬時に判断し、リスクを管理しながら取引を行います。
ストラクチャリングは、複雑な金融商品を設計する仕事です。
顧客のニーズに合わせて、デリバティブを組み合わせたオーダーメイドの商品を作ります。高度な数学的知識とプログラミングスキルが求められ、理系出身者が多い職種です。
マーケット部門は、市場が開いている時間に合わせた勤務が基本です。株式市場は朝9時から15時までですが、準備や振り返りで早朝出勤や夕方までの残業があります。
為替やデリバティブを扱う部署は、海外市場の時間に合わせて夜間勤務になることもあります。
瞬時の判断力とストレス耐性が必要な、緊張感のある職場です。
リサーチ部門は、企業や業界を分析し、投資判断の基礎となるレポートを作成する部署です。
アナリストと呼ばれる専門家が、財務諸表の分析、経営陣へのインタビュー、業界動向の調査を行い、投資推奨レポートを発行します。このレポートは、機関投資家や自社のトレーダーが投資判断を行う際の重要な情報源です。
業務内容は、担当する業界や企業の徹底的な調査です。
決算発表後には迅速にレポートを更新し、株価の目標値や投資評価(買い・中立・売り)を示します。また、機関投資家向けのセミナーや電話会議で、自身の分析結果を説明する機会もあります。
リサーチ部門は、フロントオフィスの中では比較的落ち着いた働き方ができる部署です。
ただし、決算発表シーズンや重要なイベント時には、深夜までレポート作成に追われることもあります。論理的思考力、文章力、業界知識が求められ、公認会計士(CPA)や証券アナリスト(CMA)の資格を持つ人も多い職種です。
リテール部門は、個人投資家に対して金融商品を販売する部署です。
証券会社の支店に勤務し、顧客と対面で相談しながら、株式、投資信託、債券などを提案します。新規顧客の開拓から既存顧客のフォローまで、幅広い営業活動を行います。
業務内容は、顧客訪問、電話営業、セミナー開催、資産運用の提案などです。
顧客の投資目的やリスク許容度を把握し、最適な商品を提案することが求められます。また、市場の動向や経済ニュースを常に把握し、顧客に分かりやすく説明する能力も必要です。
リテール部門は、営業成績に応じたノルマがあり、プレッシャーが大きい部署です。特に新人時代は、新規顧客の開拓に苦労することも多いでしょう。
しかし、顧客との信頼関係を築き、長期的な資産形成をサポートできた時のやりがいは大きいです。
コミュニケーション能力と粘り強さが求められる職種です。
アセットマネジメント部門は、投資信託や年金資金などを運用する部署です。
ファンドマネージャーと呼ばれる専門家が、顧客から預かった資金を株式や債券に投資し、リターンを生み出します。運用成績が直接評価につながるため、高い専門性と責任感が求められる仕事です。
業務内容は、投資戦略の立案、銘柄選定、ポートフォリオの構築と管理です。
市場分析やリサーチ部門のレポートを参考にしながら、最適な投資判断を行います。また、顧客や販売会社に対して運用方針を説明する機会もあります。
アセットマネジメント部門は、長期的な視点で投資を行うため、トレーディング部門ほど瞬時の判断は求められません。
しかし、運用成績が悪ければ顧客の信頼を失うため、常にプレッシャーがあります。金融市場への深い理解と冷静な判断力が必要で、CFA(米国公認証券アナリスト)などの資格を持つ人も多い職種です。
ミドル・バックオフィス部門
ミドル・バックオフィス部門は、フロントオフィスの業務を支え、会社全体の健全性を保つ重要な役割を担っています。
直接収益を生み出す部署ではありませんが、リスク管理や法令遵守、システム運用など、証券会社が安定して事業を続けるために欠かせない部門です。
コンプライアンス部門は、金融商品取引法や社内規程を遵守するための監視・指導を行う部署です。
インサイダー取引の防止、利益相反の管理、顧客情報の保護など、法令違反を未然に防ぐ役割を担います。証券会社は厳しい規制の下で事業を行っているため、コンプライアンス部門の重要性は非常に高いです。社内研修の実施や、取引の事前審査、問題が発生した際の調査対応なども行います。法律知識と倫理観が求められ、弁護士資格を持つ人も在籍しています。
リスク管理部門は、市場リスク、信用リスク、オペレーショナルリスクなど、会社が直面する様々なリスクを監視・管理する部署です。
トレーディング部門のポジションが適切な範囲内にあるか、顧客の信用状況に問題がないかなどをチェックします。リスクが許容範囲を超えた場合には、フロント部門に警告を発し、損失の拡大を防ぎます。統計学や金融工学の知識が必要で、理系出身者が多い部署です。
法務部門は、契約書の作成・審査、訴訟対応、法改正への対応などを行う部署です。
M&A案件や新商品の開発時には、法的な問題がないか詳細にチェックします。また、顧客とのトラブルが発生した際には、法的な観点から解決策を提案します。弁護士資格を持つ人が多く在籍し、高度な法律知識が求められる専門職です。
IT・システム部門は、取引システムの開発・保守、セキュリティ対策、システム障害対応などを行う部署です。
証券取引は全てシステムを通じて行われるため、システムの安定稼働は事業の生命線です。新しい取引サービスの開発や、既存システムの改善、サイバー攻撃への対策など、幅広い業務を担当します。プログラミングスキルとシステム設計能力が必要で、IT業界からの転職者も多い部署です。
経理・財務部門は、会社の財務諸表作成、予算管理、資金調達、税務対応などを行う部署です。
証券会社は金融庁への報告義務があり、正確な財務情報の作成が求められます。また、自己資本規制比率などの規制指標を常に監視し、健全な財務状態を維持します。公認会計士や税理士の資格を持つ人も在籍し、正確性と専門知識が求められる部署です。
人事・総務部門は、採用活動、人事評価、研修、福利厚生、オフィス管理などを行う部署です。
証券会社は高度な専門知識を持つ人材が必要なため、採用活動は特に重要です。また、証券外務員資格の取得支援や、コンプライアンス研修の企画・運営なども担当します。社員が働きやすい環境を整え、会社全体のパフォーマンス向上を支える縁の下の力持ちです。
証券会社の働き方は、部署によって大きく異なります。
激務と言われる投資銀行部門から、比較的安定したバックオフィス部門まで、労働時間や年収には大きな差があります。自分のライフスタイルやキャリア志向に合った部署を選ぶことが重要です。
投資銀行部門は、証券会社の中で最も労働時間が長い部署です。
案件の締切前には、深夜0時を過ぎても働くことが珍しくありません。週末も出勤することがあり、ワークライフバランスを保つのは難しい環境です。新人時代は資料作成やデータ分析などの下積み業務が中心で、先輩社員の指示を受けながらスキルを磨きます。
投資銀行部門の年収目安
新卒1年目:600万円〜800万円程度
3年目:1,000万円超も珍しくない
外資系:20代で2,000万円以上も可能
大型案件を成功させた際のボーナスは数百万円から数千万円に達することもあります。
マーケット部門は、金融市場の取引時間に合わせた勤務が基本です。
株式トレーディングの場合、市場が開く朝9時前に出社し、準備を行います。取引時間中は緊張感が続き、瞬時の判断が求められます。市場が閉まる15時以降は、取引の振り返りや翌日の準備を行い、18時〜19時頃に退社するのが一般的です。
為替やデリバティブを扱う部署は、海外市場の時間に合わせて夜間勤務になることもあります。
年収は成果に応じて大きく変動し、優秀なトレーダーは数千万円の年収を得ることもあります。一方、成果が出なければ異動や退職を余儀なくされることもある、実力主義の厳しい世界です。
リテール部門は、顧客訪問や営業活動が中心の働き方です。
支店によって異なりますが、朝8時半頃に出社し、朝礼で市場情報を共有した後、顧客訪問や電話営業を行います。夕方は事務処理や翌日の準備を行い、19時〜20時頃に退社することが多いです。
営業成績に応じたノルマがあり、達成できない場合はプレッシャーを感じることもあります。
年収は基本給に加えて、営業成績に応じたインセンティブが支給されます。新人時代は400万円〜600万円程度ですが、トップセールスになれば1,000万円以上を稼ぐことも可能です。顧客との信頼関係を築くことが成功の鍵です。
ミドル・バックオフィス部門は、フロント部門に比べて労働時間が短く、ワークライフバランスを保ちやすい環境です。
通常は9時頃に出社し、18時〜19時頃に退社するのが一般的です。緊急対応が必要な場合を除き、深夜残業や休日出勤は少ないです。
年収はフロント部門に比べると低めで、新人時代は400万円〜500万円程度、中堅社員で600万円〜800万円程度が相場です。ただし、専門性の高い職種(コンプライアンス、リスク管理、IT)では、経験を積むことで1,000万円以上の年収を得ることも可能です。
安定した働き方を求める人にとって魅力的な部署です。
部署別に必要なスキルと資格
証券会社で働くには、部署に応じた専門知識と資格が必要です。
全部署共通で必須となる資格から、特定の部署で有利になる資格まで、計画的に取得することがキャリア形成の鍵となります。
証券外務員資格は、証券会社で働くために必須の資格です。
一種外務員と二種外務員があり、二種は株式や投資信託などの基本的な商品を扱えます。一種はそれに加えて、信用取引やデリバティブなどの複雑な商品も扱えるようになります。
証券会社に入社すると、まず二種外務員資格の取得が求められ、その後一種外務員資格の取得を目指すのが一般的です。
試験内容は、金融商品の知識、法令、税制、計算問題などで、数ヶ月の勉強で合格できる難易度です。
| 部署 | 推奨資格 | 資格の説明 |
| 投資銀行部門 | 公認会計士(CPA)、証券アナリスト(CMA) | 財務分析や企業評価に必要な知識を証明 |
| マーケット部門 | CFA、FRM、日商簿記1級 | 金融市場の知識とリスク管理能力を証明 |
| リサーチ部門 | 証券アナリスト(CMA)、CFA | 企業分析と投資判断の専門知識を証明 |
| リテール部門 | ファイナンシャルプランナー(FP)、証券外務員一種 | 顧客の資産運用提案に必要な知識を証明 |
| アセットマネジメント部門 | CFA、証券アナリスト(CMA) | 資産運用の高度な専門知識を証明 |
| コンプライアンス部門 | 弁護士、内部管理責任者 | 法令知識とコンプライアンス体制構築能力を証明 |
| リスク管理部門 | FRM、CFA | リスク管理の専門知識を証明 |
| 法務部門 | 弁護士、ビジネス実務法務検定 | 法律知識と契約実務能力を証明 |
| IT・システム部門 | 情報処理技術者、PMP | システム開発とプロジェクト管理能力を証明 |
| 経理・財務部門 | 公認会計士(CPA)、税理士、日商簿記1級 | 会計・税務の専門知識を証明 |
これらの資格は、入社後にキャリアアップを目指す際に有利になります。
特に、証券アナリスト(CMA)やCFAは、金融業界で高く評価される資格です。ただし、資格取得には数年かかることもあるため、計画的に勉強を進めることが重要です。
資格以外にも、部署ごとに求められるスキルがあります。
投資銀行部門やリサーチ部門では、ExcelやPowerPointを使った資料作成能力が必須です。特に、財務モデリング(Excelで企業価値を計算する技術)は、投資銀行部門では必須スキルとされています。
マーケット部門では、市場の動きを瞬時に判断する能力と、ストレス耐性が求められます。
また、プログラミングスキル(Python、R、VBAなど)があると、自動取引システムの開発や分析業務で有利です。リテール部門では、コミュニケーション能力と顧客との信頼関係構築力が最も重要です。
ミドル・バックオフィス部門では、正確性と論理的思考力が求められます。
特に、コンプライアンス部門やリスク管理部門では、細かい規制を理解し、問題を未然に防ぐ能力が必要です。IT・システム部門では、プログラミング言語(Java、C++、Pythonなど)の知識と、システム設計能力が求められます。
部署間異動とキャリアパス
証券会社では、部署間の異動によってキャリアの幅を広げることができます。
ただし、部署によって異動の難易度や頻度は異なります。自分のキャリアプランに合わせて、戦略的に異動を考えることが重要です。
証券会社の部署異動は、会社の方針や個人の希望によって決まります。
日系証券会社では、定期的なジョブローテーションがあり、3〜5年ごとに異動するケースが多いです。新卒で入社した場合、最初の配属先で数年経験を積んだ後、他部署へ異動する機会があります。
一方、外資系投資銀行では、部署間の異動は少なく、専門性を深める傾向が強いです。
投資銀行部門からマーケット部門への異動は可能ですが、リテール部門への異動は組織構造上ほとんどありません。フロントオフィスからミドル・バックオフィスへの異動は比較的容易ですが、逆にミドル・バックオフィスからフロントオフィスへの異動は難易度が高いです。
異動のタイミングは、自己申告制度や上司との面談で希望を伝えることで実現します。ただし、現在の部署での実績が評価されていることが前提となるため、まずは目の前の仕事で成果を出すことが重要です。
証券会社での典型的なキャリアパスをいくつか紹介します。
転職市場では、投資銀行部門やマーケット部門の経験者が高く評価されます。
M&Aアドバイザリーやプライベートエクイティ(PE)ファンドへの転職では、投資銀行部門での経験が必須とされることが多いです。年収も大幅にアップする可能性があります。
リサーチ部門の経験者は、他の証券会社やアセットマネジメント会社、コンサルティング会社への転職機会が豊富です。
特定業界の専門家として、高い評価を受けることができます。リテール部門の経験者は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として独立する道もあります。
ミドル・バックオフィス部門の経験者は、同業他社や金融機関への転職が中心です。
コンプライアンスやリスク管理の専門家は、金融業界全体で需要が高く、安定したキャリアを築けます。IT・システム部門の経験者は、フィンテック企業への転職も選択肢の1つです。
日系と外資系の部署構成の違い
日系証券会社と外資系投資銀行では、部署構成や働き方に大きな違いがあります。
自分のキャリア志向やライフスタイルに合わせて、どちらを選ぶかを考えることが重要です。
| 項目 | 日系証券会社 | 外資系投資銀行 |
| リテール部門 | あり(全国に支店展開) | なし(個人顧客向けサービスなし) |
| 主要顧客 | 個人投資家、企業、機関投資家 | 企業、機関投資家のみ |
| 部署構成 | フロント・ミドル・バック全て揃う | 投資銀行部門とマーケット部門が中心 |
| 組織規模 | 大規模(数千人〜1万人以上) | 中規模(数百人〜数千人) |
日系証券会社は、個人投資家向けのリテール部門を持つのが最大の特徴です。
野村證券やSMBC日興証券などは、全国に数百の支店を展開し、個人顧客への営業活動を行っています。一方、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの外資系投資銀行は、リテール部門を持たず、企業や機関投資家を顧客とするビジネスに特化しています。このため、組織構造がシンプルで、専門性の高い業務に集中できる環境です。
日系証券会社は、年功序列の要素が残る一方、外資系投資銀行は完全な成果主義が基本です。
日系では、入社年次に応じて昇進・昇給するケースが多く、長期的なキャリア形成が可能です。一方、外資系では、成果が出なければ数年で退職を余儀なくされることもあります。
また、日系証券会社は、部署間の異動が比較的柔軟で、様々な業務を経験できます。
外資系投資銀行は、専門性を深めることが重視され、同じ部署で長くキャリアを積むのが一般的です。年収は外資系の方が高い傾向がありますが、雇用の安定性は日系の方が高いと言えます。
証券会社の規模によって、部署構成や働き方は大きく異なります。
大手証券会社、ネット証券、地方証券会社の特徴を理解し、自分に合った環境を選びましょう。
野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券などの大手証券会社は、投資銀行部門からリテール部門まで、全ての部署が揃った総合型の組織です。
新卒で入社した場合、様々な部署を経験できる機会があり、幅広いキャリアパスを描けます。また、研修制度が充実しており、証券外務員資格や証券アナリスト資格の取得支援も手厚いです。大型案件に関わる機会も多く、やりがいのある仕事ができます。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券は、対面営業を行わないため、リテール部門が小規模またはありません。
その代わり、IT・システム部門が充実しており、取引システムの開発やユーザーインターフェースの改善に力を入れています。組織がシンプルで意思決定が早く、新しいサービスを迅速に展開できるのが特徴です。ITスキルを活かしたい人にとって魅力的な環境です。
地方証券会社は、特定の地域に根ざした営業活動を行っています。
リテール部門が中心で、地元企業や個人投資家との長期的な関係を重視します。投資銀行部門やマーケット部門は小規模またはなく、大手証券会社と提携して業務を行うケースが多いです。地域に密着した働き方ができ、転勤が少ないのが特徴です。地元で安定したキャリアを築きたい人に適しています。
就職・転職におすすめの証券会社5社
証券会社への就職・転職を考える際、各社の特徴を理解することが重要です。
ここでは、部署の充実度やキャリア形成の観点から、おすすめの証券会社5社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約550万口座 |
| 取引手数料 | 現物取引:152円~78,571円 信用取引:1注文あたり524円 |
| 投資信託 | 約900本 |
| ミニ株(単元未満株) | 対応(まめ株) ※詳細不明 |
| NISA対応 | 対応(つみたて投資枠・成長投資枠)※現物取引のみ |
| 外国株 | 4カ国 米国株:約850銘柄※現物取引のみ |
| IPO取扱実績 | 年間46銘柄(2024年実績) |
| IPO主幹事件数 | 年間16社(2024年実績) |
| ポイントサービス | 野村ポイント※現物取引のみ |
| 口座開設スピード | 最短5営業日 |
| 取引ツール(PC) | Webアプリ |
| スマホアプリ | Webアプリ |
野村證券は、日本最大の証券会社で、投資銀行部門からリテール部門まで全ての部署が揃っています。
新卒採用数も多く、充実した研修制度があります。大型M&A案件やIPO案件に関わる機会が豊富で、金融業界でのキャリアを築きたい人にとって最適な環境です。部署間の異動も活発で、様々な業務を経験できます。ただし、競争が激しく、高い成果が求められる環境でもあります。
大和証券は、リサーチ部門の質の高さで知られています。
アナリストの評価が高く、機関投資家からの信頼も厚いです。投資銀行部門やマーケット部門も充実しており、バランスの取れた組織です。リサーチ部門でキャリアをスタートし、アセットマネジメント部門へ異動するキャリアパスも一般的です。企業分析や投資判断のスキルを磨きたい人におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約400万口座 |
| 取引手数料 | ダイレクトコース:137円~27,500円 総合コース:1,925円〜192,500円 |
| 投資信託 | 約1,000本 |
| ミニ株(単元未満株) | 非対応 |
| NISA対応 | 対応(つみたて投資枠・成長投資枠)※現物取引のみ |
| 外国株 | 2カ国以上 米国株:約2,200銘柄※現物取引のみ |
| IPO取扱実績 | 年間52銘柄(2024年実績) |
| IPO主幹事件数 | 年間22社(2024年実績) |
| ポイントサービス | Vポイント / dポイント※現物取引のみ |
| 口座開設スピード | 最短即日 |
| 取引ツール(PC) | パワートレーダー / BRiSK |
| スマホアプリ | SMBC日興証券アプリ |
SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの一員で、メガバンクのネットワークを活かした営業が強みです。
リテール部門が充実しており、全国に支店を展開しています。また、IPO主幹事実績も豊富で、投資銀行部門でのキャリアも魅力的です。メガバンクグループの安定性と、証券ビジネスのダイナミズムの両方を経験できる環境です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数(残あり口座) | 約105.3万口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 約定代金 × 最大1.265%(税込) ※最低手数料2,750円(税込) 【米国株式】 約定代金 × 0.495%(税込) ※最低手数料22米ドル(税込) ※手数料は取引チャネルや銘柄により異なります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応)※現物取引のみ |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 29銘柄 ※2025年時点 ※現物取引のみ |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式(約4,000銘柄) / 米国株式 / 投資信託(約285本)※現物取引のみ |
| 投資信託 | 約4,054本 ※2025年7月時点 |
| 外国株 | 米国株:約4,500銘柄 その他外国株:取扱限定的 ※現物取引のみ |
| 取引ツール(PC) | オンライントレード(WEB) 専用取引アプリ(PC版) |
| スマホアプリ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券アプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行(即時入出金サービス対応) |
| ポイント投資・付与 | なし(ポイント投資制度は未対応) |
| 口座開設スピード | 通常2〜3営業日 ※オンライン申込後、書類提出状況により変動 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーの合弁会社です。
外資系投資銀行のノウハウと日系証券会社の安定性を兼ね備えています。投資銀行部門とマーケット部門が中心で、グローバルな案件に関わる機会が豊富です。外資系の実力主義と日系の長期的なキャリア形成の両方を経験できる環境です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約170万口座 |
| 取引手数料 | 現物取引:1,045円〜84,480円 信用取引:無料 |
| 投資信託 | 約100本 |
| ミニ株(単元未満株) | 対応(詳細不明) |
| NISA対応 | 対応(つみたて投資枠・成長投資枠)※現物取引のみ |
| 外国株 | 6カ国 米国株:約6,500銘柄※現物取引のみ |
| IPO取扱実績 | 年間43銘柄(2024年実績) |
| IPO主幹事件数 | 年間19社(2024年実績) |
| ポイントサービス | なし |
| 口座開設スピード | 最短3営業日 |
| 取引ツール(PC) | Webアプリ |
| スマホアプリ | みずほ証券 株アプリ |
みずほ証券は、みずほフィナンシャルグループの一員で、アジアを中心としたグローバル展開に強みがあります。
投資銀行部門では、クロスボーダーM&A案件や海外企業の日本市場での資金調達案件に関わる機会が豊富です。海外拠点も多く、グローバルなキャリアを築きたい人にとって魅力的な環境です。語学力を活かして働きたい人におすすめです。
ミドル・バックオフィス部門は、未経験でも転職しやすい部署です。特に、IT・システム部門は、IT業界での経験があれば転職可能です。また、コンプライアンス部門や法務部門は、弁護士資格や法律知識があれば、証券業界未経験でも採用されるケースがあります。リテール部門も、営業経験があれば転職のチャンスがあります。
証券会社によって異なりますが、多くの場合、新卒採用時に希望部署を聞かれます。ただし、最終的な配属先は会社が決定するため、必ずしも希望通りになるとは限りません。特に大手証券会社では、最初の数年間はリテール部門で営業経験を積むことが一般的です。その後、本人の希望と実績に応じて、他部署への異動の機会があります。
投資銀行部門とマーケット部門が、証券会社の中で最も年収が高い部署です。特に、外資系投資銀行の投資銀行部門やトレーディング部門では、20代で2,000万円以上、30代で5,000万円以上の年収を得ることも珍しくありません。ただし、成果が求められる厳しい環境であり、長時間労働も覚悟する必要があります。
ミドル・バックオフィス部門は、フロント部門に比べてワークライフバランスを取りやすい部署です。経理・財務部門、人事・総務部門、IT・システム部門(運用保守担当)などは、定時退社しやすい環境です。ただし、決算期や重要なプロジェクト期間中は残業が増えることもあります。リサーチ部門も、決算発表シーズンを除けば、比較的落ち着いた働き方ができます。
近年、証券会社全体で女性の活躍推進が進んでおり、どの部署でも女性が働きやすい環境が整いつつあります。特に、リサーチ部門、コンプライアンス部門、リスク管理部門、経理・財務部門は、女性社員の比率が高く、産休・育休制度も利用しやすい環境です。また、リテール部門でも、顧客との信頼関係構築において女性の強みが活かされています。投資銀行部門やマーケット部門も、女性の採用・登用が増えており、性別に関係なくキャリアを築ける環境になっています。
証券会社の部署は、フロントオフィス、ミドルオフィス、バックオフィスの3つに大きく分類されます。
投資銀行部門やマーケット部門などのフロントオフィスは、高収入とやりがいがある一方、激務でプレッシャーも大きい環境です。コンプライアンス部門やIT部門などのミドル・バックオフィスは、比較的安定した働き方ができ、専門性を高めることができます。
部署選びは、自分のキャリア志向、ライフスタイル、スキルに合わせて慎重に行うことが重要です。
激務でも高収入を目指すのか、ワークライフバランスを重視するのか、専門性を深めるのか、自分の優先順位を明確にしましょう。また、日系証券会社と外資系投資銀行、大手証券会社とネット証券では、部署構成や働き方が大きく異なるため、企業選びも重要です。
証券会社でのキャリアは、金融業界全体で高く評価されます。
投資銀行部門での経験は、M&Aアドバイザリーやプライベートエクイティファンドへの転職につながり、リサーチ部門での経験は、アセットマネジメント会社やコンサルティング会社への道を開きます。ミドル・バックオフィス部門での専門性も、金融業界全体で需要があります。
まずは、自分の興味がある部署について詳しく調べ、OB訪問やインターンシップを通じて実際の働き方を知ることから始めましょう。
証券外務員資格の取得や、簿記・FPなどの基礎資格の勉強も、就職活動で有利になります。自分に合った部署を見つけて、証券会社でのキャリアを成功させてください。
就職・転職は自己責任で判断してください。各証券会社の採用情報は公式サイトでご確認ください。労働条件・年収は企業・部署・個人により異なります。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
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