海外先物取引におすすめの証券会社|選び方と比較のポイント

老後資金の準備を考えているけれど、SBI証券のiDeCoが本当に良いのか迷っていませんか。
結論から言うと、SBI証券のiDeCoは運営管理手数料が無料で、投資信託のラインナップも37本と豊富なため、初心者から経験者まで幅広くおすすめできる選択肢です。
とはいえ、60歳まで引き出せないことや元本割れのリスクもあるため、自分に合っているかしっかり確認する必要があります。
この記事では、SBI証券iDeCoの特徴やメリット・デメリット、他社との比較、おすすめの運用方法まで詳しく解説します。
記事を読めば、SBI証券のiDeCoが自分に合っているか判断でき、具体的な始め方まで分かります。
目次
SBI証券の確定拠出年金(iDeCo)とは?
SBI証券のiDeCoは、個人型確定拠出年金制度を利用した私的年金の一つです。ここでは、iDeCoの基本的なしくみとSBI証券ならではの特徴を解説します。
iDeCo(イデコ)は、個人型確定拠出年金の愛称で、自分で掛金を拠出して運用し、60歳以降に受け取る私的年金制度です。掛金は全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で受け取れるため、税制面で大きなメリットがあります。
掛金の上限額は職業によって異なり、自営業者は月額6.8万円、企業型DCに加入していない会社員は月額2.3万円、公務員は月額1.2万円となっています。自分のペースで老後資金を準備できる点が魅力です。
ただし、60歳まで原則として引き出すことができないため、長期的な資金計画が必要になります。急な出費に対応できないリスクがあることは理解しておきましょう。
SBI証券のiDeCoには、他の金融機関にはない独自の強みがあります。まず、運営管理手数料が完全無料である点です。多くの金融機関では月額数百円の手数料がかかりますが、SBI証券では条件なしで0円となっています。
次に、投資信託のラインナップが37本と豊富で、低コストなインデックスファンドから積極運用型のアクティブファンドまで幅広く揃っています。eMAXIS Slimシリーズなど信託報酬の低い商品が充実しており、長期運用に適した選択肢が豊富です。
さらに、加入者数が多く、多くの人に選ばれている信頼性の高さも特徴です。SBI証券の総合口座と連携することで、NISA口座や特定口座と一元管理できる利便性も見逃せません。
これらの特徴により、SBI証券のiDeCoはコストを抑えながら自分に合った運用ができる環境が整っていると言えます。
SBI証券iDeCoのメリット5つ
SBI証券のiDeCoが多くの人に選ばれているのには、明確な理由があります。ここでは、5つの主要なメリットを具体的に解説します。
SBI証券のiDeCoでは、運営管理手数料が条件なしで完全無料です。他の金融機関では月額171円~数百円の手数料がかかることが多く、年間で2,000円以上の差が生まれます。
30年間運用すると、手数料だけで6万円以上の差になるため、長期投資では大きなメリットです。運営管理手数料が無料であることは、運用成績に直結する重要なポイントと言えます。
SBI証券のiDeCoでは、セレクトプランで37本の投資信託から選ぶことができます。国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、バランス型など、幅広い資産クラスに対応しています。
初心者向けのバランスファンドから、経験者向けの個別資産クラスのファンドまで揃っているため、自分の投資スタイルに合わせて選択できます。商品数が多すぎると迷ってしまいますが、37本という数は選択肢が豊富でありながら選びやすい適度な規模です。
SBI証券のiDeCoでは、eMAXIS Slimシリーズをはじめとした低コストなインデックスファンドが充実しています。信託報酬が年率0.1%台の商品も多く、長期運用において大きなコスト削減効果があります。
例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は信託報酬が年率0.05775%程度と非常に低コストで、世界中の株式に分散投資できる人気商品です。コストを抑えた運用は、長期的なリターンの向上につながります。
SBI証券のiDeCoは、多くの投資家に選ばれている実績を持っています。多くの投資家に選ばれているという事実は、サービスの質や信頼性の高さを示す指標の一つです。
SBI証券は総合口座数も1,500万口座を超えており、金融サービス全般で長年の実績があります。大手ネット証券としての安定性と、充実したサポート体制も信頼につながっています。
SBI証券でiDeCoを始めると、NISA口座や特定口座と同じアプリ・管理画面で資産を一元管理できます。複数の口座を別々のサイトで管理する手間が省け、資産全体の状況を把握しやすくなります。
新NISAとiDeCoを併用する場合、両方をSBI証券で開設すれば、トータルの資産配分を考えながら効率的に運用できます。管理のしやすさは、長期投資を続ける上で重要なポイントです。
SBI証券iDeCoで気をつけたい3つのこと
SBI証券のiDeCoには多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。ここでは、加入前に必ず理解しておきたい3つの注意点を解説します。
iDeCoの最大の注意点は、60歳になるまで原則として資産を引き出せないことです。急な出費や生活費が必要になった場合でも、iDeCoの資産は使えません。
例えば、住宅購入の頭金や子どもの教育資金、病気やケガによる医療費など、予期せぬ支出が発生しても対応できないリスクがあります。そのため、生活防衛資金(3~6か月分の生活費)を別に確保した上で、余裕資金で運用することが重要です。
掛金を拠出する際は、家計全体のバランスを考え、無理のない金額に設定しましょう。途中で掛金を減額したり停止したりすることは可能ですが、引き出しはできない点を忘れないでください。
iDeCoで投資信託を選んだ場合、元本割れのリスクがあります。株式や債券などの金融商品は価格が変動するため、運用成績によっては掛金の合計額を下回る可能性があります。
特に、株式中心のファンドは短期的に大きく値下がりすることもあります。2020年のコロナショックや2022年の世界的な株価下落など、市場環境によっては一時的に大きな含み損を抱えることもあるでしょう。
ただし、iDeCoは長期投資が前提の制度です。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用を続けることで、リスクを抑えながらリターンを狙うことができます。元本確保型の定期預金や保険商品も選択できるため、リスクを取りたくない場合はそちらを検討しましょう。
SBI証券のiDeCoでは運営管理手数料は無料ですが、国民年金基金連合会や信託銀行に支払う口座管理手数料は別途かかります。具体的には、加入時に2,829円、毎月171円(年間2,052円)の手数料が必要です。
これらの手数料はどの金融機関でiDeCoを始めても必ず発生するもので、SBI証券だけの費用ではありません。とはいえ、長期間運用すると累積額は大きくなるため、手数料を上回るリターンを得られるよう、適切な商品選択と運用が重要です。
また、受け取り時にも1回あたり440円の給付手数料がかかります。これらの手数料を理解した上で、iDeCoのメリットと比較して判断しましょう。
iDeCoにおすすめの証券会社5社を比較
iDeCoを始める際、どの証券会社を選ぶかは重要な判断ポイントです。ここでは、主要な5社の特徴を比較し、それぞれの強みを解説します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券のiDeCoセレクトプランは、運営管理手数料が完全無料で、37本の投資信託から選べます。eMAXIS Slimシリーズなど低コストなインデックスファンドが充実しており、長期運用に適した商品ラインナップが魅力です。
多くの投資家に支持されており、NISA口座や特定口座と一元管理できる点も便利で、総合的な資産管理がしやすい環境が整っています。
初心者から経験者まで幅広く対応できる商品構成で、特に低コスト重視の人におすすめです。SBI証券の総合口座を持っている人なら、同じアプリで管理できるメリットも大きいでしょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券のiDeCoは、運営管理手数料が無料で、32本の投資信託から選択できます。楽天バンガードシリーズなど、楽天証券オリジナルの低コストファンドが特徴です。
楽天ポイントとの連携はiDeCoでは直接的にはありませんが、楽天経済圏を活用している人にとっては、楽天証券の管理画面に慣れている点がメリットになります。商品ラインナップもバランスが良く、初心者でも選びやすい構成です。
楽天証券で既にNISAや特定口座を持っている人は、同じ証券会社でiDeCoを始めることで、資産管理が一元化できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券のiDeCoは、運営管理手数料が無料で、27本の投資信託を取り扱っています。商品数は少なめですが、厳選されたラインナップで初心者でも迷わず選べる点が特徴です。
eMAXIS Slimシリーズをはじめとした低コストファンドが揃っており、シンプルな商品構成を好む人に向いています。マネックスポイントやdポイントが貯まる仕組みもあり、ポイント活用派にもおすすめです。
サポート体制も充実しており、初めてiDeCoを始める人でも安心して利用できる環境が整っています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券のiDeCoは、運営管理手数料が無料で、40本の投資信託を取り扱っています。商品数が多く、選択肢が豊富な点が特徴です。
低コストなインデックスファンドから、アクティブファンドまで幅広く揃っており、自分の投資スタイルに合わせて細かく選べます。サポート体制にも定評があり、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。
松井証券は老舗のネット証券として信頼性が高く、初心者でも安心して利用できる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)のiDeCoは、運営管理手数料が無料で、27本の投資信託を取り扱っています。三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、大手金融グループの安心感があります。
商品ラインナップは厳選されており、初心者でも選びやすい構成です。三菱UFJポイントが貯まる仕組みもあり、三菱UFJ銀行を利用している人にとっては相性が良いでしょう。
auユーザー向けの特典もあるため、auの携帯電話やサービスを利用している人は検討する価値があります。
SBI証券iDeCoでおすすめの投資信託5選
SBI証券のiDeCoで実際にどの投資信託を選べばよいか迷う人も多いでしょう。ここでは、初心者向けと積極運用向けに分けて、おすすめの商品を紹介します。
投資信託選びに自信がない初心者には、バランスファンドがおすすめです。バランスファンドは、株式と債券を組み合わせて運用するため、リスクを抑えながら安定したリターンを狙えます。
初心者におすすめのバランスファンド
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
世界中の株式と債券に50%ずつ投資する商品で、信託報酬も年率0.57%程度と比較的低コスト。1本で世界分散投資ができるため、初心者でも手軽に始められます。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8つの資産に均等に投資。信託報酬は年率0.143%と非常に低コストで、幅広い資産に分散投資できる点が魅力です。
ある程度リスクを取ってリターンを狙いたい人には、株式中心のインデックスファンドがおすすめです。まずeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、先進国から新興国まで世界中の株式に投資できる人気商品です。信託報酬は年率0.05775%程度と非常に低く、1本で世界分散投資が完結します。
次にeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する商品です。信託報酬は年率0.09372%程度で、米国経済の成長を取り込みたい人に適しています。過去の実績から見ても、長期的に高いリターンが期待できる商品です。
最後にニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資する商品で、信託報酬は年率0.09889%程度です。米国を中心に欧州の株式にも分散投資できるため、米国株だけでは不安な人におすすめです。
これらのインデックスファンドは、長期的に市場平均のリターンを狙う商品です。短期的な値動きに惑わされず、積立を続けることが成功のカギになります。
SBI証券iDeCoの手数料はいくら?
iDeCoを始める際、手数料の仕組みを正しく理解しておくことは重要です。ここでは、SBI証券のiDeCoでかかる手数料を詳しく解説します。
iDeCoに新規加入する際、国民年金基金連合会に支払う加入手数料として2,829円(税込)が必要です。これは初回のみの支払いで、どの金融機関でiDeCoを始めても同じ金額がかかります。
他の金融機関からSBI証券に移管する場合も、移管手数料として4,400円程度かかることがあります。ただし、移管元の金融機関によって金額が異なるため、事前に確認しておきましょう。
iDeCoでは、毎月の口座管理手数料として171円(税込)がかかります。内訳は、国民年金基金連合会に105円、信託銀行に66円です。SBI証券の運営管理手数料は0円なので、合計で月額171円となります。
年間では2,052円、30年間では61,560円になるため、決して無視できない金額です。とはいえ、SBI証券は運営管理手数料が無料なので、他の金融機関よりもコストを抑えられます。
掛金を拠出していない月でも、口座を保有している限り手数料は発生します。掛金を停止する場合は、この点も考慮して判断しましょう。
60歳以降にiDeCoの資産を受け取る際、1回の給付につき440円(税込)の給付手数料がかかります。一時金として一括で受け取る場合は1回分の440円、年金として分割で受け取る場合は受取回数分の手数料が必要です。
例えば、年金形式で毎年1回ずつ10年間受け取る場合、合計4,400円の手数料がかかります。受取方法によって手数料の総額が変わるため、受け取り時期が近づいたら最適な方法を検討しましょう。
iDeCoの運用方法は、年代やライフステージによって変えるべきです。ここでは、年代別の最適な運用戦略を解説します。
具体的には、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など、株式100%のインデックスファンドが適しています。短期的には価格が大きく変動することもありますが、長期的には高いリターンが期待できます。
掛金は無理のない範囲で設定し、収入が増えたら掛金を増額することも検討しましょう。この年代は時間を味方につけられるため、複利効果を最大限に活かせます。
株式と債券をバランス良く組み合わせたポートフォリオがおすすめです。例えば、株式70%・債券30%の配分で、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と国内債券ファンドを組み合わせる方法があります。
あるいは、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のようなバランスファンドを活用すれば、1本で分散投資が完結します。家族のライフイベント(子どもの進学など)も考慮しながら、無理のない掛金額を設定しましょう。
具体的には、株式50%・債券50%のバランス型ポートフォリオや、株式の比率をさらに下げた保守的な配分が適しています。受取時期の直前に株式市場が暴落すると、資産が大きく目減りするリスクがあるためです。
また、受け取り方法(一時金か年金か)についても、税金の影響を考慮して事前に検討しておくとよいでしょう。50代後半になったら、受取時のシミュレーションを行い、最適な戦略を立てることをおすすめします。
収入が不安定な場合は、掛金を無理に上限まで設定せず、収入の変動に応じて調整できるよう余裕を持たせましょう。掛金の減額や停止は可能ですが、引き出しはできないため、生活防衛資金を確保した上で運用することが重要です。
運用商品は、リスク許容度に応じて選択します。若い世代なら株式中心、50代以降なら安定性重視のバランス型が適しているでしょう。
SBI証券iDeCoの始め方
SBI証券でiDeCoを始める具体的な手順を解説します。初めての人でも迷わず進められるよう、ステップごとに説明します。
iDeCoの口座開設には、本人確認書類とマイナンバーが必要です。本人確認書類は、運転免許証、パスポート、健康保険証などが利用できます。マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバー確認が同時にできて便利です。
会社員の場合は、勤務先に「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」を記入してもらう必要があります。勤務先の人事部や総務部に依頼しましょう。自営業やフリーランスの場合は、この書類は不要です。
SBI証券の公式サイトにアクセスし、iDeCoの申込ページから手続きを開始します。既にSBI証券の総合口座を持っている場合は、ログインして申し込むとスムーズです。総合口座を持っていない場合は、同時に開設することもできます。
申込フォームに必要事項を入力し、本人確認書類とマイナンバーをアップロードします。オンラインで完結するため、郵送の手間がかからず便利です。
オンライン申込後、SBI証券から加入申出書が郵送されてきます。必要事項を記入し、勤務先の証明書(会社員の場合)と一緒に返送しましょう。
書類が国民年金基金連合会に到着すると、審査が行われます。審査には1~2か月程度かかることがあるため、余裕を持って申し込むことをおすすめします。審査が完了すると、口座開設完了の通知が届きます。
口座開設が完了したら、SBI証券のiDeCo専用サイトにログインし、掛金額と運用商品を設定します。掛金は月額5,000円から1,000円単位で設定でき、職業ごとの上限額の範囲内で自由に決められます。
運用商品は、自分のリスク許容度や投資スタイルに合わせて選びましょう。複数の商品を組み合わせることもできます。設定が完了すると、翌月から掛金の引き落としが始まり、運用がスタートします。
企業型DCとiDeCoの違い
確定拠出年金には企業型DCと個人型iDeCoの2種類があります。ここでは、両者の違いと併用の可否について解説します。
企業型DC(企業型確定拠出年金)は、会社が掛金を拠出して従業員の老後資金を準備する制度です。掛金は会社が負担し、従業員は運用商品を選ぶだけで済みます。会社によっては、従業員が追加で掛金を拠出できるマッチング拠出制度もあります。
一方、iDeCo(個人型確定拠出年金)は、個人が自分で掛金を拠出して運用する制度です。掛金は全額所得控除の対象となり、税制メリットを受けながら老後資金を準備できます。
企業型DCは会社の制度なので、転職や退職時には資産を移管する必要があります。iDeCoは個人の制度なので、転職しても継続して運用できる点が大きな違いです。
2022年10月の法改正により、企業型DCに加入している人でも、一定の条件を満たせばiDeCoに加入できるようになりました。具体的には、企業型DCの規約でiDeCoへの加入が認められていることが条件です。
ただし、併用する場合の掛金上限額は、企業型DCとiDeCoの合計で月額5.5万円(企業年金がある場合は2.75万円)までです。企業型DCで会社が拠出している金額によって、iDeCoで拠出できる上限が変わります。
併用を検討する場合は、まず勤務先の人事部に企業型DCの規約を確認しましょう。併用が認められていれば、iDeCoに加入して追加で老後資金を準備できます。
企業型DCに加入していた人が転職や退職する場合、資産の移管手続きが必要です。転職先に企業型DCがあれば、そちらに資産を移管します。転職先に企業型DCがない場合や、自営業になる場合は、iDeCoに移管することになります。
移管手続きは、退職後6か月以内に行う必要があります。手続きを怠ると、資産が国民年金基金連合会の自動移換となり、管理手数料がかかる上に運用もできなくなるため注意が必要です。
SBI証券のiDeCoに移管する場合は、SBI証券の公式サイトから移管手続きの申込書を取り寄せ、必要事項を記入して返送します。移管には1~2か月程度かかることがあるため、早めに手続きを開始しましょう。
iDeCoは原則として60歳まで解約できません。ただし、掛金の拠出を停止することは可能です。拠出を停止しても、それまでに積み立てた資産は運用を続けられます。やむを得ない事情がある場合でも、解約ではなく拠出停止で対応することになります。
掛金の金額は、年に1回変更できます。変更手続きは、SBI証券のiDeCo専用サイトから行えます。収入が増えた場合は掛金を増額し、収入が減った場合は減額することで、無理のない運用を続けられます。掛金の拠出を一時的に停止することも可能です。
他の金融機関で開設したiDeCo口座を、SBI証券に移管することは可能です。移管手続きには1~2か月程度かかり、移管手数料として4,400円程度が必要になる場合があります。移管中は新たな掛金の拠出ができないため、タイミングを考慮して手続きを進めましょう。
iDeCoの資産を受け取る際、一時金として受け取る場合は退職所得控除、年金として受け取る場合は公的年金等控除の対象となります。どちらの方法でも一定額までは非課税ですが、金額によっては課税されることもあります。受け取り方法によって税負担が変わるため、受取時期が近づいたら税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
SBI証券のiDeCoに関する問い合わせは、iDeCo専用のコールセンター(0120-104-214、平日8:00~18:00)で受け付けています。また、SBI証券の公式サイトにはよくある質問のページもあり、多くの疑問はそこで解決できます。オンラインチャットでの問い合わせも可能です。
SBI証券のiDeCoは、運営管理手数料が完全無料で、37本の投資信託から選べる充実したラインナップが魅力です。低コストなインデックスファンドが豊富に揃っており、長期運用に適した環境が整っています。
ただし、60歳まで引き出せないことや元本割れのリスクがある点には注意が必要です。生活防衛資金を確保した上で、無理のない金額で運用を始めましょう。
SBI証券のiDeCoは、コストを抑えながら自分に合った運用をしたい人におすすめです。楽天証券やマネックス証券と比較しても、商品ラインナップの豊富さで優位性があります。NISA口座や特定口座と一元管理できる点も大きなメリットです。
年代やライフステージに応じて運用方法を調整し、長期的な視点で資産形成を進めていきましょう。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくはSBI証券の公式サイトでご確認ください。
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