会社設立のミチシルベ

丸三証券の株価について調べているあなたは、投資を検討しているか、すでに保有している株の動向が気になっているのではないでしょうか。

丸三証券は東京証券取引所プライム市場に上場する中堅証券会社で、銘柄コードは8613です。

株価は市況や業績により日々変動しますが、投資判断には現在の株価だけでなく、企業の財務状況や業界動向の理解が欠かせません。

この記事では、丸三証券の株価情報から業績分析、他社比較、投資判断のポイントまで、投資に必要な情報を網羅的に解説します。

証券株特有のリスク・リターン特性も含めて、初心者の方にも分かりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

監修者 SOICO株式会社

共同創業者＆取締役COO　土岐 彩花（どきあやか）

SOICO株式会社

慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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丸三証券の株価とは｜基本情報を確認

丸三証券の株価を確認する前に、まず基本情報を押さえておきましょう。株式投資では、企業の概要を理解することが投資判断の第一歩です。

丸三証券の現在株価と銘柄コード

丸三証券の銘柄コードは8613で、東京証券取引所プライム市場に上場しています。株価は市場の取引時間中（平日9時～11時30分、12時30分～15時）にリアルタイムで変動します。

現在の株価を確認するには、Yahoo!ファイナンス、楽天証券、SBI証券などの株価情報サイトで銘柄コード「8613」を検索すると、最新の株価・出来高・時価総額などが表示されます。株価は需給バランスにより常に変動するため、投資を検討する際は複数の時間帯でチェックすることをおすすめします。

丸三証券はどんな会社？

丸三証券は1944年に設立された老舗の証券会社で、本社は東京都千代田区にあります。対面営業を中心とした中堅証券会社として、全国に支店を展開しています。

大手証券会社と比較すると規模は小さいものの、地域密着型の営業スタイルで顧客との関係構築を重視している点が特徴です。従業員数は約1,000名程度で、全国に約40店舗を展開しています。

株価情報をリアルタイムで確認する方法

丸三証券の株価をリアルタイムで確認する方法はいくつかあります。最も手軽なのは、Yahoo!ファイナンスや日本経済新聞の株価検索サービスで、無料で15～20分遅れの株価情報が閲覧できます。

証券口座をお持ちの方は、各証券会社の取引ツールやアプリでリアルタイム株価を確認できます。SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券では、口座開設者向けに無料でリアルタイム株価情報を提供しています。

また、日本取引所グループ（JPX）の公式サイトでも、上場企業の基本情報や適時開示情報を確認できます。

丸三証券の株価推移｜チャートで見る動き

株価の推移を確認することで、丸三証券の株価トレンドや変動パターンを把握できます。過去のデータから、どのような局面で株価が上昇・下落したのかを理解しましょう。

過去1年の株価推移

過去1年の株価推移を見ると、丸三証券の株価は証券業界全体の市況に連動した動きを見せています。証券株は株式市場の売買代金や相場環境に業績が左右されやすいため、日経平均株価やTOPIXの動きと相関性が高い傾向があります。

具体的な株価水準は時期により変動しますが、一般的に相場が活況な時期（売買代金が増加する局面）には証券株の株価も上昇し、相場が低迷する時期には下落する傾向があります。過去1年の高値・安値の幅を確認することで、株価のボラティリティ（変動幅）を把握できます。

過去3年・5年の長期トレンド

過去3年・5年の長期チャートを見ると、丸三証券の株価は市場環境の変化に大きく影響を受けてきたことが分かります。

2020年のコロナショック後は、個人投資家の株式投資参加が増加したことで証券業界全体が好調となり、多くの証券株が上昇しました。しかし、その後の金融政策の変化や市場のボラティリティ低下により、証券株は調整局面を迎えることもあります。

丸三証券のような中堅証券会社は、大手証券会社と比較して株価の変動幅が大きくなる傾向があるため、長期トレンドを確認する際は業界全体の動向と合わせて分析することが重要です。5年チャートでは、コロナ前後での株価水準の変化、金利動向による影響、ネット証券との競争激化による影響などを読み取ることができます。

株価チャートの見方｜初心者向け

株価チャートを初めて見る方のために、基本的な見方を解説します。チャートにはローソク足と呼ばれる図形が並んでおり、1本のローソク足が一定期間（日足なら1日、週足なら1週間）の株価の動きを表しています。

また、チャートには移動平均線（一定期間の平均株価を線で結んだもの）が表示されることが多く、25日移動平均線や75日移動平均線などがよく使われます。株価が移動平均線を上回っている場合は上昇トレンド、下回っている場合は下降トレンドと判断する目安になります。

丸三証券の業績と財務指標｜数字で見る企業価値

株価は企業の業績や財務状況を反映して動きます。丸三証券の決算情報と主要な財務指標を確認し、企業の収益力や財務健全性を評価しましょう。

最新の決算情報と業績トレンド

丸三証券の業績は、株式市場の売買代金に大きく左右される構造になっています。証券会社の主な収益源は株式売買手数料、引受手数料、トレーディング収益などであり、市場が活況な時期には収益が増加し、低迷期には減少する傾向があります。

最新の決算情報は、丸三証券の公式サイトのIR情報ページで確認できます。決算短信では、売上高（営業収益）、営業利益、経常利益、当期純利益などの業績数値が開示されています。

証券株への投資を検討する際は、直近3期程度の業績推移を確認し、増収増益傾向にあるか、それとも減収減益傾向にあるかを把握することが重要です。また、証券業界全体の動向（東証の売買代金推移、個人投資家の参加状況、ネット証券との競争状況）も合わせて確認することで、丸三証券の業績トレンドをより正確に理解できます。

PER・PBR｜株価の割安度をチェック

PER（株価収益率）とPBR（株価純資産倍率）は、株価が割安か割高かを判断する代表的な指標です。これらの指標を理解することで、現在の株価水準が適正かどうかを評価できます。

一般的にPERが低いほど割安、高いほど割高と判断されますが、業種や成長性により適正水準は異なります。証券業界の平均PERと比較することで、丸三証券の株価が相対的に割安か割高かを判断できます。

PBRが1倍を下回る場合、理論的には会社を解散した場合の清算価値よりも株価が低いことを意味し、割安と判断される目安になります。ただし、PBRが低い理由が業績不振や将来性への懸念である場合もあるため、他の指標と合わせて総合的に判断することが大切です。

ROE・ROA｜収益力を見る指標

ROE（自己資本利益率）とROA（総資産利益率）は、企業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを測る指標です。投資家にとって、収益力の高い企業は魅力的な投資対象となります。

ROEは「当期純利益÷自己資本×100」で計算され、株主が出資したお金（自己資本）を使って、どれだけの利益を生み出したかを示します。一般的にROE10%以上が優良企業の目安とされ、ROEが高いほど株主資本を効率的に活用できていると評価されます。

証券業界では、市況により収益が変動しやすいため、複数年のROE平均値を確認することが重要です。ROAは「当期純利益÷総資産×100」で計算され、企業が保有する全資産を使ってどれだけの利益を生み出したかを示します。

自己資本比率｜財務の健全性

自己資本比率は、企業の財務の安定性を示す重要な指標です。「自己資本÷総資産×100」で計算され、総資産のうち返済不要な自己資本（純資産）がどれだけあるかを示します。

一般的に自己資本比率が高いほど財務が健全で、倒産リスクが低いと判断されます。証券会社の場合、金融商品取引法により一定の自己資本規制が課されており、自己資本比率を一定水準以上に保つことが求められています。

また、自己資本比率が極端に高い場合は、資本を有効活用できていない可能性もあるため、ROEなどの収益性指標と合わせて評価しましょう。

丸三証券の株価が動く要因｜何が影響するのか

丸三証券の株価は、さまざまな要因により変動します。株価変動の要因を理解することで、投資タイミングの判断や今後の見通しを立てやすくなります。

証券業界の市況が与える影響

証券株の株価は、株式市場全体の売買代金や相場環境に大きく左右されます。市場が活況で売買代金が増加すると、証券会社の手数料収入が増えるため、業績が改善し株価も上昇する傾向があります。

逆に、市場が低迷して売買代金が減少すると、証券会社の収益も減少し、株価は下落しやすくなります。特に個人投資家の売買動向は証券株に大きな影響を与えます。2020年以降、個人投資家の株式投資参加が増加したことで、多くの証券株が上昇しました。

また、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数の動きとも連動性が高く、市場全体が上昇トレンドにある時期は証券株も上昇しやすい傾向があります。投資判断の際は、東証の売買代金推移や市場のボラティリティ（VIX指数など）をチェックすることが有効です。

丸三証券の業績発表と株価の関係

丸三証券の決算発表は、株価に直接的な影響を与える重要なイベントです。決算発表で市場予想を上回る好業績が発表されると株価は上昇し、予想を下回る業績不振が発表されると株価は下落する傾向があります。

証券会社の決算は四半期ごとに発表されるため、年4回の決算発表時期（5月、8月、11月、2月頃）には株価が大きく動く可能性があります。決算短信では、営業収益、営業利益、当期純利益などの業績数値に加えて、通期業績予想の修正が発表されることもあります。

決算発表日の前後は株価が大きく変動することがあるため、短期的な売買を行う際は注意が必要です。

金融政策・金利動向の影響

日本銀行の金融政策や金利動向も、証券株の株価に間接的な影響を与えます。金利が上昇すると、債券投資の魅力が相対的に高まり、株式市場から資金が流出する可能性があります。

その結果、株式市場の売買代金が減少し、証券会社の収益が悪化することがあります。逆に、金利が低下すると株式投資の魅力が相対的に高まり、株式市場への資金流入が期待できます。

また、日銀の金融緩和政策（量的緩和など）は株式市場全体を押し上げる効果があり、証券株にもプラスの影響を与えることが多いです。さらに、米国の金利動向（FRBの政策金利）も日本の株式市場に影響を与えるため、海外の金融政策にも注目する必要があります。

丸三証券と他の証券会社株を比較｜投資先の選び方

丸三証券への投資を検討する際は、他の証券会社株と比較することで、相対的な強み・弱みを把握できます。ここでは主要な証券会社との比較を通じて、丸三証券の特徴を明確にします。

大手証券会社（野村HD・大和証券G）との比較

丸三証券と大手証券会社を比較すると、規模・事業領域・収益構造に大きな違いがあります。野村ホールディングスや大和証券グループ本社は、国内外で幅広い金融サービスを展開する総合金融グループです。

大手証券会社は、リテール（個人向け）事業だけでなく、ホールセール（法人向け）事業、投資銀行業務、資産運用事業、海外事業など多角的な収益基盤を持っています。そのため、国内株式市場の低迷時でも他の事業でカバーできる強みがあります。

一方、丸三証券は国内のリテール事業が中心で、株式市場の動向に業績が左右されやすい構造です。株価の観点では、大手証券会社の株価は比較的安定している傾向がありますが、丸三証券のような中堅証券会社は株価のボラティリティが高く、市況が良い時期には大きなリターンが期待できる一方、市況悪化時には株価が大きく下落するリスクもあります。

中堅証券会社との比較

丸三証券と同規模の中堅証券会社（東海東京フィナンシャル・ホールディングス、岩井コスモ証券、岡三証券など）を比較すると、各社の営業戦略や地域特性に違いが見られます。

中堅証券会社の多くは、対面営業を重視し、地域密着型のサービスを提供している点で共通しています。しかし、各社の強みは異なり、例えば岡三証券はオンライン取引にも力を入れている一方、丸三証券は対面営業を中心とした顧客サポートを重視しています。

財務指標を比較する際は、PER、PBR、ROE、配当利回りなどを確認しましょう。中堅証券会社の中には、配当利回りが高い銘柄もあり、インカムゲイン（配当収入）を重視する投資家にとっては魅力的な選択肢となります。

丸三証券の強みと弱み

丸三証券の強みは、長年の実績に基づく信頼性と対面営業による顧客サポートです。1944年創業の老舗証券会社として、地域に根差した営業活動を展開しており、高齢者や投資初心者など、対面でのサポートを求める顧客層に支持されています。

また、全国に約40店舗を展開しており、地方在住の投資家にもアクセスしやすい点も強みです。一方、弱みとしては、ネット証券との手数料競争で不利な立場にある点が挙げられます。

丸三証券の配当金・株主優待｜インカムゲインをチェック

株式投資のリターンには、株価の値上がり益（キャピタルゲイン）と配当金・株主優待（インカムゲイン）があります。丸三証券の配当方針と株主優待制度を確認しましょう。

配当利回りと配当金の推移

配当利回りは、「1株あたり配当金÷株価×100」で計算され、投資額に対する配当収入の割合を示します。一般的に配当利回りが3%以上あれば高配当株と判断されることが多いです。

丸三証券の配当金は、業績に応じて変動します。証券株は市況により業績が大きく変動するため、配当金も増減する可能性があります。過去の配当金推移を確認することで、配当の安定性や増配傾向を把握できます。

配当性向（当期純利益のうち配当金として支払う割合）も重要な指標です。配当性向が高すぎる場合、業績悪化時に減配リスクがあるため注意が必要です。逆に配当性向が低い場合、今後の増配余地があると判断できます。

株主優待の内容と条件

株主優待は、企業が株主に対して提供する特典制度です。丸三証券が株主優待制度を実施しているかどうかは、公式サイトのIR情報ページで確認できます。

証券会社の株主優待としては、取引手数料の割引、オリジナルグッズの贈呈、クオカードの進呈などが一般的です。株主優待を受け取るには、権利確定日（多くの場合3月末や9月末）に株主名簿に記載されている必要があります。

株主優待には最低保有株数の条件が設定されていることが多く、例えば「100株以上保有」などの条件があります。また、長期保有優遇制度を設けている企業もあり、一定期間以上保有することで優待内容がグレードアップする場合もあります。

配当金・優待で気をつけたいこと

配当金や株主優待を目的に投資する際は、いくつかの注意点があります。

株主優待についても、制度の変更や廃止のリスクがあります。企業の業績悪化やコスト削減の一環として、株主優待が縮小・廃止されることもあるため、優待だけを目的とした投資は避けるべきです。

また、権利確定日の直前に株価が上昇し、権利落ち日（権利確定日の翌営業日）に株価が下落する「配当落ち」「優待落ち」という現象があります。配当金や優待の価値以上に株価が下落することもあるため、短期的な売買を行う際は注意が必要です。

丸三証券株への投資判断｜買うべき人・避けるべき人

丸三証券への投資が自分に合っているかを判断するために、メリット・デメリットと投資スタイル別のおすすめポイントを整理します。

丸三証券株に投資するメリット

丸三証券株に投資するメリットは、市況が好転した際の株価上昇余地が大きい点です。証券株は市場環境に業績が連動しやすいため、株式市場が活況になると業績が改善し、株価も大きく上昇する可能性があります。

さらに、配当利回りが比較的高い場合、インカムゲイン（配当収入）を得ながら株価上昇を待つ投資戦略も可能です。長年の実績を持つ老舗証券会社であるため、企業としての信頼性も一定程度あります。

丸三証券株のリスク・デメリット

丸三証券株のリスク・デメリットとしては、市況悪化時の業績・株価の下落リスクが大きい点が挙げられます。証券株は市場環境に業績が左右されやすいため、株式市場が低迷すると売買代金が減少し、証券会社の収益も大きく減少します。

配当金も業績に連動して変動するため、減配リスクがあることも理解しておく必要があります。株価のボラティリティが高いため、短期的な値動きに耐えられるリスク許容度が求められます。

こんな人におすすめ｜投資スタイル別

丸三証券株は、以下のような投資スタイルの方におすすめです。

逆に、安定した配当収入を求める方や、リスクを抑えた投資を希望する方には向いていません。証券株は業績・株価の変動が大きいため、安定志向の投資家は他のセクター（インフラ、通信、食品など）を検討する方が良いでしょう。

買い時・売り時の判断基準

丸三証券株の買い時・売り時を判断する基準として、市場環境と財務指標の両面から検討することが重要です。

ただし、短期的な株価変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資判断を行うことが大切です。市場のタイミングを完璧に予測することは困難なため、分散投資やドルコスト平均法（定期的に一定額を投資する方法）を活用することで、リスクを軽減できます。

まとめ

丸三証券の株価について、基本情報から業績分析、投資判断のポイントまで解説しました。丸三証券は東証プライム市場に上場する中堅証券会社で、対面営業を中心とした地域密着型のサービスを提供しています。

株価は市場環境に大きく影響を受けるため、株式市場の売買代金や相場動向を定期的にチェックすることが重要です。業績・財務指標としては、PER、PBR、ROE、自己資本比率などを確認し、他の証券会社株と比較することで、相対的な投資価値を判断できます。

丸三証券株への投資は、市況回復局面での値上がり益を狙う投資家や、配当利回りを重視する投資家に向いています。一方、市況悪化時の業績・株価の下落リスクや、ネット証券との競争激化による構造的なリスクも理解しておく必要があります。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。株式投資には元本割れのリスクがあり、特に証券株は市況により業績・株価が大きく変動します。最新の株価情報や決算情報は、丸三証券の公式サイトや各証券会社の株価情報ツールでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。

監修者 SOICO株式会社

共同創業者＆取締役COO　土岐 彩花（どきあやか）

SOICO株式会社

慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校（Haas School of Business, University of California, Berkeley）に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

SOICO株式会社 X（旧Twitter）