準大手証券とは?大手・中堅との違いと選び方を解説

野村ホールディングスの株価が気になっているけれど、今が買い時なのか判断に迷っていませんか。
日本を代表する証券会社グループとして知られる野村ですが、株価の動きや投資判断のポイントを知らないまま購入するのは不安ですよね。
この記事では、野村ホールディングス株の現在価格から買い方、投資判断に必要な情報まで、初心者にもわかりやすく解説します。
配当金の情報や他の証券株との比較、メリット・デメリットも客観的にお伝えしますので、あなたの投資判断に役立ててください。
記事を読み終える頃には、野村株への投資が自分に合っているかどうか、明確に判断できるようになります。
目次
野村ホールディングスの株価は今いくら?
野村ホールディングス株の投資を考える際、まず知りたいのが現在の株価情報です。株価は日々変動するため、最新の情報を確認する方法を知っておくことが大切なんです。
ここでは現在の株価と、リアルタイムで確認できる方法をご紹介します。
野村ホールディングス(証券コード:8604)の株価は、2024年12月24日時点で1,291円となっています。前日比は-6.5円(-0.50%)でした。
株価は東京証券取引所プライム市場で取引されており、市場全体の動きや証券業界の動向によって日々変動します。
年初来の値動きを見ると、2024年12月12日に1,310円の高値を付けた一方、4月7日には672円まで下落する場面もありました。この価格変動の幅は、証券株特有の市場環境への敏感さを表しています。
野村株は日経平均株価の構成銘柄でもあり、日本の株式市場全体の動きとも連動する傾向があります。
株価の変動要因としては、四半期決算の内容、証券市場の取引高、M&Aアドバイザリー業務の受注状況、海外事業の業績などが挙げられます。特に2024年4〜9月期は純利益が前年同期比2.9倍の1,673億円と好調で、これが株価の上昇要因となっています。
野村ホールディングスの株価は、複数の金融情報サイトで無料で確認できます。代表的なサイトとしては、Yahoo!ファイナンス、みんかぶ、株探(かぶたん)などがあります。
これらのサイトでは、リアルタイム株価(15分遅れの場合もあり)、チャート、出来高、売買代金などの情報が閲覧可能です。
証券会社に口座を持っている方は、各社の取引ツールやアプリでリアルタイム株価を確認できます。SBI証券の「HYPER SBI 2」や楽天証券の「MARKET SPEED II」などの高機能ツールでは、より詳細なテクニカル分析も可能です。
東京証券取引所の公式サイトでも、上場企業の基本情報や適時開示情報を確認できます。決算発表や重要なお知らせは、野村ホールディングスの公式IR(投資家向け情報)ページでも公開されています。
投資判断に必要な決算短信、有価証券報告書、中期経営計画などの資料も無料で入手可能です。
野村ホールディングスは、日本最大手の証券会社である野村證券を中核とする金融持株会社です。1925年創業の長い歴史を持ち、2025年には創立100周年を迎えます。
東証プライム市場とニューヨーク証券取引所の両方に上場しており、グローバルに事業を展開する総合金融グループとして知られています。
連結子会社は1,264社にのぼり、野村證券のほか、野村アセットマネジメント、野村信託銀行、野村不動産ホールディングスなど多様な金融サービス企業を傘下に持っています。従業員数は約28,000人で、日本国内だけでなく、アジア、欧州、米州などグローバルに拠点を展開しています。
主な事業セグメント
リテール部門(個人向け):証券仲介、資産コンサルティング
アセット・マネジメント部門:投資信託、年金基金などの資産運用
ホールセール部門(法人向け):投資銀行業務、M&Aアドバイザリー
2024年4〜9月期の業績では、全3部門が増収増益となり、特にホールセール部門の税引前利益が43.1%増加するなど好調な業績を示しています。
野村ホールディングスとは?
野村ホールディングスへの投資を検討する上で、企業の事業内容や競争力を理解することは欠かせません。日本を代表する証券会社グループとして、どのような事業を展開し、どこに強みがあるのかを見ていきましょう。
野村ホールディングスは、日本の証券業界で最大手のポジションを確立しています。中核子会社の野村證券は、全国に約150の拠点を持ち、個人投資家から機関投資家まで幅広い顧客基盤を有しています。
口座数は約550万口座にのぼり、預かり資産は数十兆円規模に達します。
証券業界における野村の存在感は、新規株式公開(IPO)の主幹事実績にも表れています。2024年実績では46銘柄のIPOを取り扱い、そのうち16社で主幹事を務めました。
主幹事数は業界トップクラスで、企業の資金調達をサポートする投資銀行業務の強さを示しています。
また、日経平均株価の構成銘柄であり、TOPIX Large70にも選定されている大型株です。時価総額は約2.5兆円(2024年12月時点)で、日本の金融セクターを代表する企業の一つとなっています。創業100年近い歴史の中で培った信頼とブランド力は、野村グループの大きな資産です。
野村グループの事業は、大きく3つの部門に分かれています。リテール部門では、個人投資家向けに株式・債券・投資信託などの金融商品の販売や、資産コンサルティングサービスを提供しています。
2024年4〜9月期の収益は21%増の2,307億円と好調で、安定収入を生む資産の販売が堅調に推移しました。
アセット・マネジメント部門は、投資信託や年金基金などの資産運用を手がけています。野村アセットマネジメントを中心に、国内外の機関投資家や個人投資家から資金を預かり運用しており、運用資産残高は数十兆円規模です。
2024年4〜9月期の収益は45%増の1,038億円と大幅に伸びており、未公開株や海外株に関する商品への資金流入が拡大しています。
ホールセール部門では、法人向けに投資銀行業務、トレーディング、M&Aアドバイザリーなどを提供しています。日本や欧州でのM&A助言が堅調で、2024年4〜9月期の収益は29%増の5,082億円となりました。
この部門は市場環境の影響を受けやすいものの、収益の柱として重要な役割を果たしています。収益構造としては、手数料収入だけでなく、トレーディング収益や資産運用報酬など多様な収益源を持つことが特徴です。
野村ホールディングスの大きな特徴は、アジアを中心としたグローバル展開です。2008年にリーマン・ブラザーズのアジア・太平洋・欧州・中東部門を買収したことで、国際的な事業基盤を大きく拡大しました。
現在は約30の国と地域で事業を展開し、海外収益の比率も高まっています。
特にアジア市場では、日本の証券会社として最も強固なネットワークを持っています。中国、香港、シンガポール、インドなどの主要都市に拠点を構え、現地企業の資金調達支援やクロスボーダーM&Aのアドバイザリー業務で実績を積んでいます。
アジアの経済成長を取り込む戦略は、野村の中長期的な成長ドライバーとなっています。
一方で、グローバル展開にはリスクも伴います。海外事業は為替変動の影響を受けやすく、現地の規制変更や訴訟リスクにも注意が必要です。実際、過去には海外での損失計上が業績に影響を与えたこともあります。
競争面では、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど米系大手投資銀行との競争が激しく、グローバル市場でのシェア拡大は容易ではありません。それでも、日本企業の海外進出支援やアジア企業の日本市場参入サポートなど、日本とアジアをつなぐ強みを活かしたビジネスモデルで独自のポジションを築いています。
野村ホールディングス株の買い方
野村ホールディングスの株を実際に購入するには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。株式投資が初めての方でも安心して始められるよう、購入の流れを順を追って解説します。
株を買うには、まず証券会社で口座を開設する必要があります。証券口座は銀行口座とは別のもので、株式の売買や保管を行うための専用口座です。
口座開設は無料で、維持費もかからない証券会社がほとんどです。
証券口座には「特定口座(源泉徴収あり)」と「特定口座(源泉徴収なし)」、「一般口座」の3種類があります。初心者には、「特定口座(源泉徴収あり)」がおすすめです。
この口座を選ぶと、証券会社が税金を自動的に計算して納めてくれるため、原則として確定申告が不要になります。NISA口座を開設すれば、一定の範囲内で投資の利益が非課税になるメリットもあります。
口座開設が完了したら、証券口座に資金を入金します。入金方法は主に2つあります。
1つ目は「銀行振込」で、自分の銀行口座から証券口座に振り込む方法です。2つ目は「即時入金(リアルタイム入金)」で、提携銀行のネットバンキングを使えば手数料無料で即座に入金できます。
初心者は、まず指値注文で希望価格を設定して注文することをおすすめします。購入株数を入力し、注文内容を確認したら注文を確定します。
注文が約定(成立)すると、メールで通知が届きます。
野村ホールディングス株を買うのに必要な最低資金は、株価×単元株数で計算します。日本株の単元株数は通常100株なので、野村株の場合も100株が最低購入単位です。
株価が1,291円(2024年12月24日時点)の場合、1,291円×100株=129,100円が最低購入金額となります。
ただし、実際には購入代金に加えて売買手数料がかかります。手数料は証券会社によって異なりますが、主要ネット証券では現物取引の手数料が無料、または非常に低額に設定されています。
例えばSBI証券や楽天証券では、国内株式の現物取引手数料が原則無料です。
約13万円という金額は、個別株投資の入門としては比較的手頃な水準です。ただし、株式投資では分散投資が基本なので、野村株だけに全資金を投じるのではなく、余裕資金の一部で投資することをおすすめします。一般的には、生活費の6ヶ月分程度を現金で確保した上で、余剰資金で投資を行うのが安全です。
単元株とは、株式を売買する際の最小単位のことで、日本株の場合は通常100株です。野村ホールディングス株も100株が1単元となっており、通常の取引では100株、200株、300株…というように100株単位で売買します。
配当金や株主優待(ある場合)の権利も、単元株を保有していることが条件となります。
一方、単元未満株とは、1株から購入できるサービスです。証券会社によって「S株」(SBI証券、GMOクリック証券)、「かぶミニ®」(楽天証券)、「ワン株」(マネックス証券)、「プチ株®」(三菱UFJeスマート証券)など、さまざまな名称で提供されています。
野村株も単元未満株取引の対象銘柄となっており、約1,300円程度から投資を始められます。
| 項目 | 単元株 | 単元未満株 |
| 最低購入株数 | 100株 | 1株 |
| 最低購入金額 | 約13万円 | 約1,300円 |
| 取引時間 | 市場取引時間中 | 制限あり |
| 株主優待 | 対象 | 対象外 |
ただし野村ホールディングスには株主優待制度がないため、この点は気にする必要がありません。
野村株におすすめの証券会社5社
野村ホールディングス株を購入する証券会社選びは、投資コストやサービスの利便性に大きく影響します。ここでは、野村株の取引におすすめの証券会社を5社厳選してご紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内株式の現物取引手数料が原則無料という大きなメリットがあります。野村株を100株購入しても、売買手数料がかからないため、投資コストを最小限に抑えられます。
口座数は約1,500万口座と業界最大級で、多くの投資家から支持されています。
SBI証券の特徴
単元未満株サービス「S株」で1株から購入可能
NISA口座対応(つみたて投資枠・成長投資枠)
5種類のポイントから選んで貯められる
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」は初心者から上級者まで使いやすいと評判です。さらに、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントなど、5種類のポイントから選んで貯めることができます。
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスもあり、長期投資をする方にとってメリットが大きい証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券も国内株式の現物取引手数料が原則無料で、野村株の取引コストを抑えられます。最大の特徴は、楽天経済圏との連携です。
楽天カードで投資信託を購入すると楽天ポイントが貯まり、貯まったポイントで株式や投資信託を購入することもできます。
単元未満株サービス「かぶミニ®」では、野村株を1株から購入可能です。約2,100銘柄が対象で、リアルタイム取引にも対応しています。
NISA口座の開設数も多く、つみたて投資枠では約200本の投資信託から選べます。
取引ツール「MARKET SPEED II」は、高機能でありながら無料で利用できます。スマホアプリ「iSPEED」も使いやすく、外出先でも快適に取引できます。楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が優遇されるメリットもあります。
楽天市場や楽天カードを日常的に利用している方には、特におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強いことで知られています。野村株などの日本株と米国株を組み合わせてグローバル分散投資をしたい方に適しています。
米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と豊富で、時間外取引にも対応しています。
日本株の現物取引手数料は55円〜1,070円(税込)で、約13万円の野村株を購入する場合は199円の手数料がかかります。SBI証券や楽天証券と比べると手数料はかかりますが、単元未満株サービス「ワン株」では1株から購入でき、買付手数料は無料です。
NISA口座での取引にも対応しており、つみたて投資枠では約217本の投資信託を取り扱っています。マネックスポイントやdポイントが貯まるサービスもあり、ポイントを投資に活用できます。
取引ツール「マネックストレーダー」は、テクニカル分析機能が充実しており、チャート分析を重視する投資家に人気です。米国株と日本株の両方に投資したい方、分析ツールを活用したい方におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、1日の約定代金が50万円以下なら現物取引・信用取引ともに手数料無料という料金体系が特徴です。野村株を100株(約13万円)購入する場合、手数料は一切かかりません。
さらに25歳以下の方は、金額に関係なく手数料が無料になります。
NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠では約250本の投資信託から選べます。口座開設は最短即日で完了し、すぐに取引を始められます。
サポート体制も充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。
取引ツール「マーケットラボ」や「日本株アプリ」は、シンプルで使いやすい設計です。投資信託の保有残高に応じて松井証券ポイントが貯まり、ポイントは3,000種類以上の商品と交換できます。
少額投資から始めたい初心者や、サポートを重視する方におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約550万口座 |
| 取引手数料 | 現物取引:152円~78,571円 信用取引:1注文あたり524円 |
| 投資信託 | 約900本 |
| ミニ株(単元未満株) | 対応(まめ株) ※詳細不明 |
| NISA対応 | 対応(つみたて投資枠・成長投資枠) |
| 外国株 | 4カ国 米国株:約850銘柄 |
| IPO取扱実績 | 年間46銘柄(2024年実績) |
| IPO主幹事件数 | 年間16社(2024年実績) |
| ポイントサービス | 野村ポイント |
| 口座開設スピード | 最短5営業日 |
| 取引ツール(PC) | Webアプリ |
| スマホアプリ | Webアプリ |
野村證券は、野村ホールディングスの中核子会社であり、自社株を購入する際の利便性が高いです。対面での相談ができる店舗が全国に約150あり、投資初心者でも担当者からアドバイスを受けながら投資を始められます。
手数料は152円〜78,571円と、ネット証券と比べると高めです。約13万円の野村株を購入する場合、約1,900円程度の手数料がかかります。
ただし、対面でのサポートや詳細な情報提供を受けられることを考えると、投資初心者には価値があるかもしれません。
単元未満株サービス「まめ株」では、1株から野村株を購入できます。NISA口座にも対応していますが、つみたて投資枠の取扱銘柄は約20本と少なめです。IPOの主幹事実績が豊富で、2024年は46銘柄を取り扱い、16社で主幹事を務めました。新規公開株への投資に興味がある方には、抽選に参加しやすいメリットがあります。
対面でのサポートを重視する方、IPO投資にも興味がある方におすすめです。
野村ホールディングス株への投資を検討する際、メリットとデメリットを客観的に理解することが重要です。ここでは、投資判断に必要な情報を整理してお伝えします。
| 野村株が向いている人 | 野村株が向いていない人 |
| 配当金を重視する長期投資家。配当利回りが3〜4%程度あり、配当性向40%以上という株主還元方針も明確です。 | 株価の変動リスクを避けたい方、安定した値動きを求める方。証券株は市場環境によって業績が大きく変動するため、株価の上下も激しくなりがちです。 |
| 証券業界の成長や日本の資産運用市場の拡大に期待する方。ある程度の価格変動リスクを許容できる方。 | 株主優待を楽しみたい方。海外事業のリスクが気になる方、グローバル企業の複雑な事業構造を理解するのが難しいと感じる方。 |
| 分散投資の一環として証券株を組み入れたい方。日本を代表する大手企業の株を保有したいという方。 | 投資初心者で、まずは値動きが穏やかな銘柄から始めたいという方。証券株はややハードルが高いかもしれません。 |
野村株の配当金と株主優待
配当金は株式投資の重要な魅力の一つです。野村ホールディングスの配当金情報と株主優待について、詳しく見ていきましょう。
野村ホールディングスの配当金は、年2回(中間配当と期末配当)支払われます。2024年3月期の実績は、中間配当が1株あたり15円、期末配当が15円で、年間合計30円でした。
100株保有している場合、年間で3,000円の配当金を受け取れる計算になります。
2025年3月期の配当予想は、1株あたり40円となっています。これには創立100周年記念配当として10円が上乗せされています。
中間配当は15円、期末配当は25円(うち記念配当10円)の予定です。100株保有の場合、年間で4,000円の配当金が期待できます。
配当金の受取方法は、証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」、指定した銀行口座に振り込まれる「登録配当金受領口座方式」、郵便局で受け取る「配当金領収証方式」などがあります。NISA口座で保有している場合は、配当金が非課税になるメリットがあります。特定口座や一般口座で保有している場合は、配当金に対して20.315%の税金が源泉徴収されます。
配当利回りは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。株価1,291円で年間配当金40円(2025年3月期予想)の場合、配当利回りは約3.1%となります。
記念配当を除いた通常配当30円で計算すると約2.3%です。東証プライム市場の平均配当利回りが2%前後であることを考えると、野村株の配当利回りは平均的からやや高めの水準と言えます。
配当性向は、当期純利益のうちどれだけを配当金として支払っているかを示す指標です。野村ホールディングスは2024年3月期以降、連結配当性向を「40%以上」に引き上げることを公表しています。
これは、利益の4割以上を株主に還元する方針を示しており、株主重視の姿勢が明確です。
ただし、証券業界は業績の変動が大きいため、配当金も増減する可能性があります。過去には業績不振により減配や無配となった年もありました。配当金の安定性という点では、業績が安定している業種(例:食品、医薬品、インフラ関連)と比べると劣ります。配当投資を行う際は、業績動向や配当方針の変更に注意を払う必要があります。
長期的には、証券市場の拡大や資産運用ビジネスの成長により、配当金の増加も期待できるでしょう。
野村ホールディングスには、株主優待制度はありません。過去にも株主優待を実施していた記録はなく、今後も導入される可能性は低いと考えられます。
野村は配当金による株主還元を中心とした方針をとっており、優待制度を設けていないのが現状です。
株主優待がないことは、優待を楽しみに投資する方にとってはデメリットです。一方で、優待制度の維持にはコストがかかるため、そのコストを配当金に回していると考えることもできます。
実際、野村の配当性向40%以上という方針は、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
証券業界全体を見ると、株主優待を実施している証券会社は少数派です。大和証券グループ本社も株主優待制度を廃止しており、業界としては配当金による還元が主流となっています。
野村株への投資を検討する際は、優待ではなく配当金と株価の値上がり益(キャピタルゲイン)を期待する投資スタイルが適しています。配当利回り3%前後という水準は、インカムゲイン(配当収入)を狙う投資家にとって十分に魅力的な水準と言えるでしょう。
証券株への投資を考える際、野村ホールディングスと競合他社を比較することで、投資判断の材料が増えます。ここでは主要な証券会社との違いを見ていきましょう。
大和証券グループは、野村に次ぐ業界2位の総合証券グループです。事業構造は野村と似ており、リテール、ホールセール、アセット・マネジメントの3部門を展開しています。
店舗網も全国に展開しており、対面営業に強みを持っています。
株価水準を比較すると、野村が約1,300円なのに対し、大和証券グループは約1,000円前後で推移しています(2024年12月時点)。配当利回りは両社とも3%前後で、配当投資家にとって魅力的な水準です。
業績面では、野村の方が規模が大きく、特に海外事業の展開が進んでいます。
投資判断のポイントとしては、グローバル展開を重視するなら野村、国内事業の安定性を重視するなら大和という選択肢があります。ただし、両社とも証券業界特有の業績変動リスクを抱えており、市場環境の影響を受けやすい点は共通しています。
分散投資の観点からは、両方に投資するのではなく、どちらか一方を選ぶか、証券株以外の業種と組み合わせる方が賢明です。
SBIホールディングスは、ネット証券最大手のSBI証券を傘下に持つ金融持株会社です。野村が対面営業を中心とした総合証券なのに対し、SBIはネット証券を中核としたフィンテック企業という違いがあります。
事業領域も、証券だけでなく、銀行、保険、暗号資産、ブロックチェーンなど多岐にわたります。
株価は野村が約1,300円、SBIが約3,800円前後(2024年12月時点)と、SBIの方が高い水準です。ただし、単純な株価の比較だけでは投資判断はできません。
時価総額や業績、成長性などを総合的に見る必要があります。配当利回りは、SBIが約3.5%と野村よりやや高めです。
成長性という点では、SBIの方が高い評価を受けています。ネット証券市場の拡大、フィンテック分野への積極投資、新規事業への挑戦など、成長ストーリーが明確です。
一方、野村は伝統的な証券ビジネスが中心で、成長性よりも安定性を重視する銘柄と言えます。投資スタイルに応じて、成長株としてSBIを選ぶか、配当株として野村を選ぶか、判断が分かれるところです。
両社は事業モデルが異なるため、証券業界への投資として両方を組み入れるという選択肢もあります。
証券株への投資には、業界特有のリスクがあります。最も重要なのは、市場環境への敏感さです。
株式市場が活況の時は大きな利益を上げますが、市況が悪化すると業績が急激に悪化します。リーマンショックやコロナショックのような金融危機時には、証券株は大きく売られる傾向があります。
投資する際は、分散投資を心がけることが重要です。証券株だけに集中投資するのではなく、異なる業種の株式や、債券、投資信託などと組み合わせることでリスクを分散できます。
また、証券株は景気敏感株であるため、景気サイクルを意識した投資タイミングも重要です。景気回復局面では株式市場が活況となり、証券株の業績も改善しやすくなります。
逆に景気後退局面では、早めに利益確定や損切りを検討する必要があるかもしれません。配当利回りだけに注目するのではなく、業績動向や株価バリュエーション(PER、PBRなど)も総合的に判断することをおすすめします。
野村株の業績と株価の見通し
投資判断には、企業の業績動向と将来の見通しを理解することが欠かせません。野村ホールディングスの最新業績とアナリストの評価を見ていきましょう。
野村ホールディングスの2024年4〜9月期(2026年3月期中間期)の連結決算は、好調な内容でした。収益合計は前年同期比10.8%増の1兆400億円、税引前当期純利益は25.8%増の2,969億円と増収増益を達成しています。
純利益は前年同期比2.9倍の1,673億円と大幅に増加しました。
部門別業績(2024年4〜9月期)
リテール部門:収益21%増の2,307億円(安定収入を生む資産の販売が堅調)
アセット・マネジメント部門:収益45%増の1,038億円(未公開株や海外株への資金流入が拡大)
ホールセール部門:収益29%増の5,082億円(日本や欧州でのM&A助言が好調)
過去の業績推移を見ると、2019年3月期には純損失を計上するなど、業績の波が大きいことがわかります。しかし、2023年3月期以降は回復傾向にあり、2024年4〜9月期の好業績はその流れを継続しています。
ROE(自己資本利益率)も改善傾向にあり、資本効率が向上しています。ただし、自己資本比率は6.1%と低水準で、金融持株会社としては標準的ですが、一般事業会社と比べると財務レバレッジが高い点には留意が必要です。
証券アナリストによる野村ホールディングスの評価は、「買い」が優勢です。2025年12月時点のアナリストコンセンサスでは、「強気買い」2人、「買い」1人、「中立」4人となっており、平均的な評価は「買い」となっています。
アナリストの平均目標株価は1,294円で、現在の株価(約1,291円)からあと3.68%の上昇が予想されています。目標株価の範囲は800円から1,200円と幅があり、アナリストによって見解が分かれています。
大和証券グループは目標株価1,200円で「中立」のレーティングを付けています。
| 評価ポイント | 懸念材料 |
| 業績の回復基調、株主還元の強化(配当性向40%以上、自社株買いの実施)、証券市場の活況による収益拡大 | 市場環境の変化による業績変動リスク、海外事業の不透明性、手数料競争の激化 |
アナリスト予想はあくまで参考情報であり、将来の株価を保証するものではありません。投資判断は、ご自身の投資目的やリスク許容度に基づいて行うことが重要です。
日本の証券業界は、構造的な変化の中にあります。個人投資家の裾野が広がる一方で、手数料競争の激化により収益構造の転換が求められています。
2024年からの新NISA制度の開始は、個人の資産運用ニーズを喚起する大きな要因となっており、証券業界全体にとって追い風です。
野村の競争力は、総合力とブランド力にあります。リテール、ホールセール、アセット・マネジメントの3部門をバランスよく展開し、多様な顧客ニーズに対応できる体制を持っています。
IPOやM&Aの主幹事実績も豊富で、企業の資金調達支援において高い評価を得ています。グローバルネットワークも強みで、日本企業の海外進出やアジア企業の日本市場参入をサポートできます。
一方、課題もあります。対面営業を中心としたビジネスモデルは、ネット証券との手数料競争で不利な面があります。店舗の維持コストも高く、効率化が求められています。実際、野村は店舗数を2割削減する方針を発表しており、コスト構造の改善に取り組んでいます。
今後の成長には、資産コンサルティング業務の強化、デジタル化の推進、海外事業の収益性向上などが鍵となります。政府の「資産運用立国」政策や、高齢化社会における資産承継ニーズの拡大など、長期的には証券業界にとって追い風となる要因もあります。
野村がこれらの機会をどう活かすかが、今後の株価を左右するでしょう。
はい、野村株はNISA口座で購入できます。新NISA制度の「成長投資枠」を利用して、野村ホールディングス株を購入することが可能です。
成長投資枠では、年間240万円まで投資でき、非課税保有限度額は1,200万円(生涯)です。野村株をNISA口座で保有すれば、配当金と売却益が非課税になるメリットがあります。配当利回り3%前後の野村株は、NISA口座での長期保有に適した銘柄と言えます。
野村株の最低購入金額は約13万円です(株価1,291円×単元株数100株=129,100円、2024年12月24日時点)。
これに売買手数料が加わりますが、SBI証券や楽天証券などでは国内株式の現物取引手数料が原則無料なので、約13万円あれば購入できます。もっと少額から始めたい場合は、単元未満株サービスを利用すれば1株(約1,300円)から購入可能です。
野村株の配当金は年2回、中間配当と期末配当として支払われます。
中間配当の基準日は9月30日で、支払いは12月上旬頃です。期末配当の基準日は3月31日で、支払いは6月下旬頃です。配当金を受け取るには、基準日の2営業日前(権利付最終日)までに株式を購入し、保有している必要があります。
野村株は投資初心者にはやや難易度が高い銘柄です。
証券株は市場環境によって業績が大きく変動するため、株価の上下も激しくなりがちです。投資初心者が最初に購入する銘柄としては、値動きが比較的穏やかで業績が安定している企業(例:食品、医薬品、インフラ関連)の方が適しています。ただし、配当利回り3%前後という点は魅力的で、配当金を重視する投資スタイルの方には検討の余地があります。
野村株の売却タイミングは、投資目的によって異なります。
配当金目的で長期保有している場合は、業績が大きく悪化し減配が予想される時や、配当利回りが大幅に低下した時が売却を検討するタイミングです。値上がり益を狙っている場合は、目標株価に達した時、または損切りラインに達した時が売却タイミングとなります。一般的には、購入時に「この価格まで上がったら売る」「この価格まで下がったら損切りする」というルールを決めておくことが重要です。
はい、野村株の流動性は高いです。
東証プライム市場に上場しており、日経平均株価の構成銘柄でもあるため、日々の出来高(取引量)は十分にあります。大型株に分類され、機関投資家の保有比率も高いため、売りたい時にすぐ売れる、買いたい時にすぐ買えるという流動性の高さがあります。通常の個人投資家の取引規模であれば、野村株の流動性は十分に高く、安心して売買できる銘柄と言えます。
野村ホールディングスは、日本最大手の証券会社グループとして、長い歴史と確固たる地位を持つ企業です。株価は市場環境によって変動しますが、配当利回り3%前後という水準は、配当投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
投資判断のポイントは、証券株特有の業績変動リスクを理解することです。株式市場が活況の時は大きな利益を期待できますが、市況が悪化すると業績も株価も大きく下落する可能性があります。
メリットとデメリットを冷静に見極め、ご自身の投資スタイルに合っているかを判断することが大切です。
購入方法は、SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券で簡単に行えます。NISA口座を活用すれば、配当金や売却益が非課税になるメリットも享受できます。
最低購入金額は約13万円からですが、単元未満株サービスを使えば1株(約1,300円)から投資を始められます。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。証券株は特に市場環境の影響を受けやすく、株価の変動が大きい傾向があります。
最終的な投資判断はご自身の責任で行い、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。不安な点があれば、証券会社や専門家に相談することをおすすめします。
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