米国株式インデックスファンドおすすめ8選|選び方と始め方

米国株投資を始めたいけれど、株価の見方が分からなくて困っていませんか。
NYダウやS&P500といった指数の意味、どのサイトで株価を確認すればいいのか、時間外取引って何なのか、初めての方には分かりにくいことばかりですよね。
米国株価は、無料で使える情報サイトや証券会社のツールで簡単に確認できます。
この記事では、米国株価の基礎知識から主要3指数の違い、おすすめの株価情報サイト、実際の画面の見方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
米国株投資の第一歩として、株価情報の正しい見方をマスターしましょう。
目次
米国株価とは、アメリカの証券取引所に上場している企業の株式の価格のことです。ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック(NASDAQ)などの取引所で、日々売買が行われています。
米国株式市場は世界最大規模の市場で、時価総額は約2,800兆円にも上ります。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界を代表する企業が上場しており、グローバル経済の動向を映す鏡とも言えます。
米国株価は、個別銘柄の株価と、市場全体の動きを示す株価指数の2つに大きく分けられます。個別銘柄の株価は、その企業の株式1株あたりの価格を示しています。
株価指数は、複数の銘柄の株価を一定のルールで計算し、市場全体や特定のセクターの動向を数値化したものです。日本の日経平均株価やTOPIXと同じように、米国にも代表的な株価指数が存在します。
米国株価は米ドル建てで表示されるため、日本円に換算する際には為替レートの影響も受けることを覚えておきましょう。株価が上昇しても、円高ドル安が進めば円ベースでの利益は目減りすることもあります。
米国株と日本株には、取引時間や取引単位、値幅制限など、いくつかの重要な違いがあります。まず取引時間ですが、米国株は日本時間の夜間に取引が行われます。
標準時間(冬時間)では23時30分から翌朝6時まで、サマータイム(夏時間)では22時30分から翌朝5時までが立会時間です。
米国株と日本株の主な違い
取引単位:米国株は1株から購入可能、日本株は基本的に100株単位
値幅制限:米国株には制限なし、日本株にはストップ高・ストップ安あり
配当回数:米国企業は年4回の四半期配当が主流、日本企業は年1〜2回が一般的
取引単位も大きく異なります。日本株は基本的に100株単位での取引ですが、米国株は1株から購入できます。高額な銘柄でも少額から投資を始められるのは、米国株の大きなメリットです。
米国株価を確認することには、いくつかの重要な意味があります。まず、米国経済は世界経済の中心であり、米国株式市場の動向は日本を含む世界中の市場に影響を与えます。
米国株価をチェックすることで、グローバルな経済トレンドを把握できるんです。
また、米国には世界をリードする革新的な企業が多く上場しています。IT、ヘルスケア、金融など、各業界のトップ企業の株価動向を追うことで、業界全体の成長性や将来性を読み取ることができます。
投資判断の観点からも、米国株価の確認は欠かせません。個別銘柄への投資を検討する際はもちろん、投資信託やETFを通じて米国株に投資する場合でも、主要指数の動きを理解しておくことで、より適切な投資タイミングを判断できるようになります。
米国株価の主要3指数
米国株式市場には、市場全体の動向を示す代表的な株価指数が3つあります。NYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数です。それぞれ構成銘柄や算出方法が異なり、異なる側面から市場を映し出しています。
これら3つの指数は、経済ニュースで毎日のように報道され、世界中の投資家が注目しています。それぞれの特徴を理解することで、米国株式市場全体の動きをより正確に把握できるようになります。
NYダウは、正式には「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」といい、米国を代表する30銘柄で構成される株価指数です。1896年に算出が開始された、最も歴史のある株価指数として知られています。
構成銘柄は、アップル、マイクロソフト、ボーイング、コカ・コーラ、マクドナルドなど、各業界を代表する優良企業が選ばれています。選定基準は明確なルールではなく、企業の評判、持続的な成長性、投資家の関心度などを総合的に評価して、委員会が決定します。
NYダウは日本でも知名度が高く、「ダウ平均」として親しまれています。ただし、30銘柄という限られた数で構成されているため、必ずしも米国市場全体を代表しているとは言えない点には注意が必要です。
NYダウの構成銘柄は、輸送業と公共事業を除く主要業種から選ばれています。かつては製造業や鉱業が中心でしたが、現在はサービス業やハイテク企業の比重が高まっています。時代の変化に合わせて、不定期に銘柄の入れ替えが行われるのが特徴です。
NYダウは「株価平均型」の指数で、30銘柄の株価を合計して除数で割って算出されます。この計算方法の特徴は、株価が高い銘柄ほど指数への影響が大きくなることです。時価総額の大きさではなく、株価の高さが指数を左右します。
S&P500は、米国を代表する約500社の大型株で構成される株価指数です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しており、機関投資家などプロの投資家が最も注目する指数として知られています。
構成銘柄は、ニューヨーク証券取引所とナスダック市場に上場する企業から、厳格な基準に基づいて選定されます。米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしているため、米国市場全体の動向を最もよく表す指数と言えます。
S&P500の特徴
運用資産総額:11兆2,000億米ドル超をベンチマーク
時価総額カバー率:米国市場の約80%をカバー
見直し頻度:年4回の定期見直し
S&P500の構成銘柄に選ばれるには、時価総額82億ドル以上、四半期連続の黒字、浮動株比率50%以上といった定量的な基準を満たす必要があります。年4回の見直しが行われ、企業の経営状況に応じて入れ替えが実施されます。
S&P500は、米国株式市場全体の時価総額の約80%をカバーしています。これは、この指数を見れば米国市場全体の動きをほぼ把握できることを意味します。
上位10銘柄だけで指数全体の30%以上を占めることもあり、大型ハイテク株の影響が大きいのが近年の特徴です。
NASDAQ総合指数は、ナスダック市場に上場するすべての銘柄(約3,000社以上)を対象とした株価指数です。1971年に算出が開始され、当時の水準を100として計算されています。
ナスダック市場は、ハイテク企業や新興企業が多く上場する取引所として知られています。アップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ(旧フェイスブック)、アルファベット(グーグル)といったGAFAMを含む、革新的で高成長が期待される企業が多数含まれています。
近年のハイテク企業の躍進により、NASDAQ総合指数は他の指数を上回るパフォーマンスを見せてきました。ただし、上昇局面では大きく伸びる一方で、下落局面では他の指数より大きく下がる傾向があります。
NASDAQ総合指数の最大の特徴は、情報技術セクターへの偏重です。構成銘柄の多くがIT関連や半導体関連のハイテク企業で占められています。成長株が中心のため、市場全体と比較して価格変動が大きい傾向があります。
ナスダック市場は、ニューヨーク証券取引所に比べて上場基準が緩やかで、新興企業が上場しやすい環境にあります。1971年に世界初の電子株式市場として設立された歴史もあり、テクノロジー企業との親和性が高いことから、自然とハイテク株が集まる市場となりました。
米国株価を確認できる情報サイトは数多くありますが、それぞれ特徴や使い勝手が異なります。ここでは、無料で使える代表的な株価情報サイト5つを紹介し、それぞれの特徴を比較していきます。
初心者の方は、まず複数のサイトを試してみて、自分に合ったサイトを見つけることをおすすめします。情報の見やすさ、更新頻度、提供される情報の種類などを比較して、使いやすいサイトを選びましょう。
Yahoo!ファイナンス(米国版)は、無料で使える株価情報サイトの中でも特に情報量が豊富なサイトです。リアルタイムで株価が更新され、個別銘柄の詳細情報、チャート、ニュース、財務データなど、投資判断に必要な情報が一通り揃っています。
日本版のYahoo!ファイナンスもありますが、米国株の情報は15分遅れで表示されます。リアルタイムの株価を確認したい場合は、英語版のサイト(finance.yahoo.com)を利用しましょう。
英語が苦手な方でも、ブラウザの翻訳機能を使えば十分に活用できます。個別銘柄のページでは、株価チャート、出来高、時価総額、PER、配当利回りなどの基本情報に加えて、企業の財務諸表、アナリストの評価、関連ニュースなども確認できます。
株探(かぶたん)は、日本の投資家向けに特化した米国株情報サイトです。日本語で米国株の情報を確認できるため、英語に不安がある方でも使いやすいのが最大の特徴です。
無料版でも基本的な株価情報やニュースを閲覧できますが、有料プラン(株探プレミアム米国株)に加入すると、リアルタイム株価、プレマーケット・アフターマーケットの株価、決算情報の日本語翻訳など、さらに充実した情報を利用できます。
株探の便利機能
ランキング機能:値上がり率、出来高、プレマーケット株価上昇率など多彩
決算スケジュール:日本語で確認可能
決算情報:有料プランで日本語翻訳あり
みんかぶは、個人投資家のコミュニティ機能が充実した株価情報サイトです。株価情報だけでなく、他の投資家の予想や評価を参考にできるのが特徴です。
個別銘柄のページでは、株価情報に加えて、みんかぶユーザーによる株価予想、目標株価、レーティングなどが表示されます。他の投資家がその銘柄をどう評価しているかを知ることで、多角的な視点で投資判断を行えます。
掲示板機能もあり、銘柄ごとに投資家同士で情報交換や意見交換ができます。ただし、掲示板の情報は個人の意見であり、必ずしも正確とは限らないため、参考程度にとどめることが大切です。
TradingViewは、高機能なチャート分析に特化した株価情報サイトです。世界中のトレーダーに利用されており、テクニカル分析を重視する投資家に特におすすめです。
チャート機能が非常に充実しており、トレンドライン、移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、MACDなど、100種類以上のテクニカル指標を利用できます。複数の銘柄を同時に表示して比較したり、独自のインジケーターを作成したりすることも可能です。
無料版でも基本的な機能は使えますが、有料プランに加入すると、複数のチャートを同時表示したり、より高度な分析ツールを利用したりできます。アラート機能も充実しており、指定した価格に達した時や、テクニカル指標が特定の条件を満たした時に通知を受け取れます。
Investing.comは、株式だけでなく、為替、商品、債券、仮想通貨など、幅広い金融商品の情報を提供する総合金融情報サイトです。米国株の情報も充実しており、リアルタイムで株価を確認できます。
経済指標カレンダーが特に優れており、雇用統計、GDP、CPI(消費者物価指数)、FOMC(連邦公開市場委員会)の決定など、重要な経済指標の発表スケジュールと結果を一覧で確認できます。
Investing.comの特徴
経済指標カレンダー:重要指標の発表スケジュールと結果を一覧表示
ポートフォリオ機能:保有銘柄をリアルタイムで管理
日本語対応:英語が苦手でも利用しやすい
株価情報サイトを開いても、画面に表示される数字や用語の意味が分からないと、情報を活用できません。ここでは、実際の株価画面に表示される主要な項目について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
株価画面の見方を理解することで、銘柄の現在の状況を正確に把握し、適切な投資判断ができるようになります。
株価画面には、様々な情報が表示されていますが、まず押さえておきたい基本項目を説明します。現在値(Current Price)は、その銘柄の最新の取引価格です。リアルタイム表示の場合は数秒ごとに更新されます。
前日比(Change)は、前日の終値と比較してどれだけ変動したかを示します。ドル表示と%表示の両方で確認できることが多いです。プラスなら株価が上昇、マイナスなら下落を意味します。
株価チャートは、株価の推移を視覚的に表示したもので、投資判断において非常に重要なツールです。横軸が時間、縦軸が株価を示しており、期間を切り替えることで、短期的な動きから長期的なトレンドまで確認できます。
チャートには、ローソク足チャートとラインチャートの2種類があります。ローソク足チャートは、一定期間の始値、終値、高値、安値を一つの図形で表現したもので、より詳細な情報を読み取れます。
チャートには、移動平均線などのテクニカル指標を重ねて表示できることが多いです。移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線で結んだもので、株価のトレンドを判断するのに役立ちます。株価が移動平均線の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断するのが基本です。
出来高は、その銘柄がどれだけ活発に取引されているかを示す重要な指標です。通常、株価チャートの下部に棒グラフで表示されます。出来高が多い日は、その銘柄に対する投資家の関心が高く、取引が活発に行われていることを意味します。
出来高の変化にも注目しましょう。株価が上昇している時に出来高も増えていれば、上昇トレンドが強いと判断できます。逆に、株価が上昇しているのに出来高が減少している場合は、上昇の勢いが弱まっている可能性があります。
決算発表や重要なニュースがあった日は、通常より出来高が大幅に増えることが多いです。出来高の急増は、株価が大きく動くシグナルになることもあるため、日々の出来高の変化をチェックする習慣をつけるといいでしょう。
時間帯別の米国株価チェックポイント
米国株式市場には、通常の立会時間だけでなく、その前後にも時間外取引があります。時差の関係で、日本時間では夜から翌朝にかけて取引が行われるため、いつ何を確認すればいいのか分かりにくいですよね。
ここでは、プレマーケット、通常取引時間、アフターマーケットという3つの時間帯に分けて、それぞれのチェックポイントを解説します。
プレマーケットは、通常の立会時間が始まる前の時間外取引のことです。米国時間では8時から9時30分、日本時間では標準時間(冬時間)で22時から23時30分、サマータイム(夏時間)で21時から22時30分に行われます。
この時間帯には、前日の立会時間終了後から朝までに発表されたニュースや決算発表の影響が株価に反映されます。特に、立会時間外に決算を発表する企業が多いため、プレマーケットでの株価変動は重要なシグナルになります。
ただし、プレマーケットは立会時間に比べて取引量が少なく、流動性が低いため、株価の変動が激しくなる傾向があります。スプレッド(買値と売値の差)も広がりやすく、思わぬ価格で約定してしまうリスクもあるため、取引する際は注意が必要です。
通常取引時間(立会時間)は、米国時間で9時30分から16時まで、日本時間では標準時間で23時30分から翌朝6時まで、サマータイムで22時30分から翌朝5時までです。この時間帯が最も取引が活発で、流動性が高く、株価も安定しやすいです。
立会時間の開始直後(オープニング)と終了直前(クロージング)は、取引が特に活発になる時間帯です。オープニングでは、プレマーケットでの動きや前日の終値からの変化に注目しましょう。
クロージングでは、機関投資家などが大口の注文を出すことが多く、出来高が増加します。終値は翌日以降の株価の基準となるため、重要な価格水準です。日本時間では深夜から早朝にかけての時間帯になりますが、重要な取引タイミングを逃したくない方は、この時間帯の株価をチェックする習慣をつけるといいでしょう。
アフターマーケットは、立会時間終了後の時間外取引で、米国時間では16時から20時まで、日本時間では標準時間で翌朝6時から10時まで、サマータイムで翌朝5時から9時までです。日本の投資家にとっては、比較的チェックしやすい時間帯と言えます。
アフターマーケットでは、立会時間中に発表された決算や重要なニュースの影響が株価に反映されます。多くの米国企業は立会時間終了後に決算を発表するため、アフターマーケットでの株価変動は翌日の立会時間での動きを予測する重要な手がかりになります。
プレマーケットと同様に、アフターマーケットも取引量が少なく、価格変動が大きくなりやすいです。マネックス証券やmoomoo証券など、一部の証券会社では時間外取引にも対応していますが、初心者の方は情報確認にとどめ、実際の取引は立会時間に行うことをおすすめします。
米国株価に影響を与える5つの要因
米国株価は、様々な要因によって日々変動しています。株価がなぜ動いたのかを理解できるようになると、今後の動きを予測する手がかりにもなります。
ここでは、米国株価に影響を与える主な5つの要因について解説します。
経済指標は、米国経済の状況を数値で示すもので、株価に大きな影響を与えます。特に重要なのが、雇用統計、GDP(国内総生産)、CPI(消費者物価指数)、小売売上高などです。
雇用統計は毎月第1金曜日に発表され、特に注目度が高い指標です。雇用者数の増加や失業率の低下は経済の好調を示し、株価にプラスの影響を与えることが多いです。
経済指標の発表スケジュールは事前に公表されているため、Investing.comなどの経済指標カレンダーで確認しておくといいでしょう。発表前後は株価が大きく動くことがあるため、重要な指標の発表日は特に注意が必要です。
企業の四半期決算は、個別銘柄の株価に最も直接的な影響を与える要因です。米国企業は年4回、四半期ごとに決算を発表します。売上高、利益、今後の業績見通し(ガイダンス)などが市場予想を上回れば株価は上昇し、下回れば下落するのが一般的です。
決算発表は、立会時間終了後(アフターマーケット)または翌朝の立会時間前(プレマーケット)に行われることが多いです。決算発表後の時間外取引での株価変動は、翌日の立会時間での動きを予測する重要な手がかりになります。
決算シーズンの注意点
決算集中期:1月、4月、7月、10月に集中
事前準備:保有銘柄や注目銘柄の決算発表スケジュールを確認
情報源:株探の決算カレンダーやYahoo!ファイナンスのEarnings Calendarが便利
FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策は、米国株式市場全体に大きな影響を与えます。特に重要なのが、FOMC(連邦公開市場委員会)で決定される政策金利です。
金利が引き上げられると、企業の借入コストが上昇し、経済活動が抑制されるため、株価にはマイナスの影響を与えることが多いです。逆に、金利が引き下げられると、企業の借入コストが下がり、経済活動が活発化するため、株価にはプラスの影響を与えます。
FOMCは年8回開催され、政策金利の決定とともに、FRB議長の記者会見が行われます。議長の発言は市場参加者が注目しており、今後の金融政策の方向性を示す重要なメッセージとなります。FOMC開催日は事前に公表されているため、スケジュールを確認しておきましょう。
地政学リスクとは、戦争、テロ、政治的な対立など、国際情勢の不安定化によって生じるリスクのことです。地政学リスクが高まると、投資家はリスク回避の姿勢を強め、株式を売却して安全資産(国債や金など)に資金を移す傾向があります。
最近では、ウクライナ情勢、中東情勢、米中関係の緊張などが地政学リスクとして注目されています。これらの問題が深刻化すると、米国株価は下落圧力を受けることがあります。
地政学リスクは予測が難しいですが、日頃からニュースをチェックし、国際情勢の変化に敏感になることが大切です。突発的なニュースで株価が急変することもあるため、リスク管理の一環として、分散投資を心がけることをおすすめします。
米国株は米ドル建てで取引されるため、為替相場の変動は日本の投資家にとって重要な要因です。株価が上昇しても、円高ドル安が進めば、円ベースでの利益は目減りしてしまいます。逆に、株価が横ばいでも、円安ドル高が進めば、円ベースでは利益が出ることもあります。
米国株投資では、株価の変動リスクに加えて、為替変動リスクも考慮する必要があります。為替レートは、両国の金利差、経済状況、国際情勢など、様々な要因で変動します。
為替リスクへの対応方法
外貨建てMMF:米ドルで保有して為替変動に備える
為替ヘッジ付き投資信託:為替変動の影響を軽減(コストがかかる点に注意)
長期投資:為替変動を許容する方が有利なこともある
証券会社別の株価情報ツール比較
証券会社に口座を開設すると、その会社独自の株価情報ツールを利用できます。各社のツールには特徴があり、使い勝手や提供される情報に差があります。
ここでは、主要なネット証券会社の米国株価情報ツールを比較し、それぞれの特徴を紹介します。
SBI証券は、米国株取扱銘柄数が約5,000銘柄と業界トップクラスで、株価情報ツールも充実しています。PC向けには「米国株アプリ」、スマホ向けには「SBI証券 米国株アプリ」が提供されています。
リアルタイム株価を確認するには、月額550円の有料オプションへの加入が必要です。ただし、このオプションに加入すると、個別銘柄の株価だけでなく、板情報(気配値)もリアルタイムで確認できるようになります。
SBI証券の強みは、取扱銘柄数の多さと、取引手数料の安さです。米国株式の現物取引手数料は原則無料(一部例外あり)で、コストを抑えて投資できます。約1,500万口座という圧倒的な口座数を誇り、多くの投資家に支持されている証券会社です。
楽天証券は、口座開設するだけで米国株のリアルタイム株価情報を無料で利用できるのが大きな特徴です。特別な申し込みや契約は不要で、PCサイトでもスマホアプリ「iSPEED」でもリアルタイム株価を確認できます。
2022年5月からは、NasdaqBasicデータを採用し、ナスダックグループ3市場および場外取引を含む最良気配と直近約定値段をリアルタイムで提供しています。米国株価指数も45種類と主要ネット証券内で最多となり、情報の充実度が高まりました。
楽天証券の魅力
楽天ポイント:取引手数料の1%がポイントバック
ポイント投資:貯まったポイントで米国株を購入可能
楽天経済圏:楽天サービスを活用している方に特におすすめ
マネックス証券は、米国株の時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)に対応している点が最大の特徴です。主要ネット証券で唯一、立会時間だけでなく、プレマーケット(日本時間20時〜23時30分)とアフターマーケット(日本時間6時〜10時)でも取引できます。
リアルタイム株価は、米ドルまたは米国株の口座残高があれば無料で利用できます。平日14時30分時点の残高で判定され、米国の電子証券取引ネットワーク(ECN)配信のリアルタイム株価を閲覧可能です。
マネックス証券は、米国株の情報提供にも力を入れており、銘柄スカウターやトレードステーションなど、高機能なツールが揃っています。決算フラッシュ機能では、決算発表から数分以内に結果を日本語で確認できるため、決算シーズンの情報収集に便利です。
| 証券会社 | リアルタイム株価 | 時間外取引 | 取扱銘柄数 | 主な特徴 |
| SBI証券 | 有料(月額550円) | 非対応 | 約5,000銘柄 | 取扱銘柄数最多、手数料原則無料 |
| 楽天証券 | 無料 | 非対応 | 約4,500銘柄 | 口座開設だけで無料、楽天ポイント活用可 |
| マネックス証券 | 条件付き無料 | 対応 | 約5,000銘柄 | 時間外取引対応、情報ツール充実 |
| 松井証券 | 無料 | 非対応 | 約4,900銘柄 | 25歳以下手数料無料、サポート充実 |
| moomoo証券 | 無料 | 24時間取引対応 | 約7,000銘柄 | 24時間取引、高機能チャート |
各社それぞれに特徴があるため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。リアルタイム株価を無料で確認したいなら楽天証券や松井証券、時間外取引をしたいならマネックス証券やmoomoo証券がおすすめです。
リアルタイム情報は、取引が成立した瞬間の株価が即座に表示される情報です。一方、遅延情報は、実際の取引から15〜20分遅れて表示される情報のことです。多くの無料サイトでは、遅延情報が提供されています。
デイトレードや短期売買をする場合は、リアルタイム情報が必須です。しかし、長期投資を目的とする場合や、日々の株価動向を確認するだけなら、遅延情報でも十分活用できます。
投資スタイルによって異なりますが、長期投資や積立投資を中心とする初心者の方であれば、無料サイトで十分です。Yahoo!ファイナンスやInvesting.comなどの無料サイトでも、基本的な株価情報、チャート、ニュース、財務データなど、投資判断に必要な情報は一通り揃っています。
ただし、より高度なテクニカル分析をしたい、リアルタイムで詳細な板情報を確認したい、プロ向けの分析レポートを読みたい、といった場合は、有料サービスの利用を検討するといいでしょう。
株価アラート機能は、指定した価格に株価が達した時や、重要なニュースが配信された時に通知を受け取れる機能です。常に株価をチェックし続ける必要がなくなるため、忙しい方には非常に便利な機能です。
買いたい株価水準や売りたい株価水準を事前に設定しておけば、そのタイミングを逃さずに済みます。TradingViewやInvesting.comなどの無料サイトでもアラート機能を利用できるため、積極的に活用することをおすすめします。
はい、多くの株価情報サイトや証券会社がスマホアプリを提供しており、外出先でも手軽に米国株価を確認できます。Yahoo!ファイナンス、TradingView、Investing.comなどの主要サイトには、使いやすいスマホアプリがあります。
証券会社のアプリでは、株価確認だけでなく、取引もできるため便利です。SBI証券の「SBI証券 米国株アプリ」、楽天証券の「iSPEED」、マネックス証券の「マネックス証券 米国株 スマートフォン」など、各社とも機能が充実したアプリを提供しています。
米国株投資では、株価だけでなく為替レートも確認することが重要です。米国株は米ドル建てで取引されるため、円ベースでの損益は株価と為替レートの両方の影響を受けます。株価が上昇しても、円高ドル安が進めば円ベースの利益は減少します。
為替レートは、多くの株価情報サイトやニュースサイトで確認できます。米ドル/円(USD/JPY)の為替レートを日々チェックし、大きな変動があった時は特に注意しましょう。
米国株価の見方と調べ方について、基礎知識から実践的な方法まで解説してきました。米国株価は、主要3指数(NYダウ・S&P500・NASDAQ総合)を押さえることで、市場全体の動向を把握できます。それぞれの指数は構成銘柄や算出方法が異なるため、複数の指数を組み合わせて確認することが大切です。
株価情報の確認には、Yahoo!ファイナンス、株探、Investing.comなどの無料サイトが便利です。証券会社の口座を開設すれば、より詳細な情報やリアルタイム株価も確認できます。自分の投資スタイルに合ったツールを選び、日々の株価チェックを習慣化しましょう。
時間帯別のチェックポイントを押さえることで、効率的に情報収集ができます。プレマーケットやアフターマーケットでの株価変動は、立会時間での動きを予測する手がかりになります。経済指標、企業決算、金融政策、地政学リスク、為替相場といった株価変動要因も理解しておくことで、なぜ株価が動いたのかを理解できるようになります。
米国株投資を始める際は、まず少額から始めて、株価の見方や市場の動きに慣れることが大切です。投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社にご確認いただくことをおすすめします。
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