米国株のおすすめ銘柄と選び方|初心者向け完全ガイド

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、投資信託の中でも特に人気が高いファンドです。
米国の主要500社に分散投資でき、信託報酬が年率0.09372%以内(税込)という魅力があります。
しかし「本当に自分に合っているのか」「他のS&P500ファンドとどう違うのか」と迷う方も多いでしょう。
この記事では、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基本情報から利回り実績、他社ファンドとの比較、メリット・デメリットまで詳しく解説します。
購入におすすめの証券会社や具体的な始め方も紹介しますので、投資判断の参考にしてください。
目次
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する運用成果を目指しています。
運用会社は三菱UFJアセットマネジメント株式会社で、国内有数の資産運用会社です。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2018年7月3日に設定されました。
設定から6年以上が経過し、運用実績も蓄積されています。三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、安定した運用体制を持つ点も特徴です。
ファンドの正式名称は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、eMAXIS Slimシリーズの中でも特に人気の高い商品となっています。
S&P500指数は、米国の代表的な株価指数で、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する主要500社で構成されています。
時価総額加重平均型の指数で、企業の規模に応じて組み入れ比率が決まります。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界的に有名な企業が多数含まれており、米国経済全体の動向を反映する指標として広く認識されています。
S&P500指数は過去の長期データを見ると、年平均で約10%前後のリターンを記録してきました。長期投資の対象として多くの投資家に選ばれています。
ただし短期的には大きく変動することもあり、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックでは一時的に大きく下落しています。それでも長期的には右肩上がりの傾向を示しています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の純資産総額は、2024年12月時点で約5兆円を超えており、国内の投資信託の中でもトップクラスの規模です。
純資産総額が大きいということは、多くの投資家から支持されている証拠であり、運用の安定性にもつながります。純資産総額が増えることで、運用コストの低減効果も期待でき、実質的な投資家負担が抑えられる可能性があります。
新NISA制度の開始に伴い、つみたて投資枠での買付ランキングでも常に上位に位置しています。投資信託の中でも特に人気が高く、初心者から経験者まで幅広い層に選ばれているファンドです。
信託報酬と実質コスト
投資信託を選ぶ際、手数料は重要な判断材料です。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、主要なS&P500連動ファンドの中でも低い水準の手数料を実現しています。
ここでは信託報酬と実質コストの内訳を詳しく見ていきましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬は、年率0.09372%以内(税込)です。
これは100万円を投資した場合、年間で約937円の手数料がかかる計算になります。国内の米国株式インデックスファンドの中でも低い水準の手数料率であり、長期投資においてコスト面で有利です。
信託報酬は保有している間、日々差し引かれる費用のため、この水準の低さは大きなメリットとなります。
実質コストとは、信託報酬に加えて、売買委託手数料や保管費用などの隠れコストを含めた総コストです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の実質コストは、運用報告書によると年率0.11%程度となっています。信託報酬の0.09372%に、その他費用が約0.02%程度上乗せされる形です。
これらは運用状況によって変動するため、毎年同じ金額ではありません。ただし、eMAXIS Slimシリーズは運用会社が効率的な運用を心がけており、実質コストも抑えられています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)には、受益者還元型信託報酬という仕組みが採用されています。
これは純資産総額が一定規模を超えると、信託報酬率が段階的に引き下げられる制度です。
純資産総額が5,000億円を超えると信託報酬が引き下げられ、1兆円、3兆円とさらに大きくなるごとに段階的に引き下げられます。
この仕組みにより、ファンドの人気が高まり純資産総額が増えるほど、投資家の負担が軽減される構造になっています。現在の純資産総額は5兆円を超えているため、すでに低い水準の信託報酬が適用されており、今後もこの水準が維持される見込みです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、購入時手数料が無料(ノーロード)です。
多くの証券会社で購入時手数料なしで購入できるため、投資を始める際の初期コストがかかりません。また、解約時の信託財産留保額も設定されていないため、解約手数料も無料です。
購入時も解約時も手数料がかからないため、気軽に投資を始めやすく、必要なときに売却しやすい点が魅力です。
過去の利回りと運用実績
投資信託を選ぶ際、過去の運用実績は重要な判断材料になります。ここではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去のリターンを詳しく見ていきましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の過去のリターン実績を期間別に見ていきます。
2024年12月時点のデータでは、3年間の累積リターンは約70%、年率換算で約20%のリターンとなっています。5年間では累積リターンが約120%、年率換算で約17%程度です。
ファンドの設定が2018年7月のため、10年間のデータはまだありませんが、設定来のリターンは累積で約150%を超えています。年率換算では約15%前後のリターンを記録しており、長期的に安定した成長を続けています。
これらは過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
2020年のコロナショック時には一時的に基準価額が大きく下落しましたが、その後の回復は早く、2021年以降は順調に上昇を続けました。2022年には米国の金利上昇やインフレ懸念から下落する局面もありましたが、2023年以降は再び上昇トレンドに転じています。
年率換算の利回りは、複利効果を考慮した平均的な年間リターンです。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の設定来の年率リターンは約15%前後で推移しています。
これは100万円を投資した場合、1年後に約115万円になる計算です。
ただし、年率リターンは毎年一定ではなく、市場環境によって大きく変動します。好調な年には年率30%を超えることもあれば、不調な年にはマイナスになることもあります。
長期的に見ると年率10%前後が平均的な水準とされており、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も長期的にはこの水準に収束していくと考えられます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとしています。
運用報告書によると、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は年率0.1%程度と非常に小さく抑えられています。これは、ファンドがベンチマークに忠実に連動していることを示しています。
トラッキングエラーが小さい理由は、効率的なインデックス運用が行われているためです。実質的にS&P500指数と同じリターンを得られると考えてよいでしょう。ただし、信託報酬などのコストが差し引かれるため、ベンチマークよりもわずかに低いリターンになります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額は、設定時の1万口あたり10,000円から、2024年12月時点で約25,000円前後まで上昇しています。設定来で約2.5倍になった計算です。
基準価額の推移を見ると、2018年の設定後は順調に上昇し、2020年3月のコロナショックで一時的に下落しましたが、その後は急速に回復しました。
2021年から2022年初頭にかけては最高値を更新し続け、2022年後半には調整局面を迎えました。2023年以降は再び上昇トレンドに転じ、2024年には過去最高値を更新しています。
このように短期的には上下動がありますが、長期的には右肩上がりの傾向を示しています。
他社S&P500ファンドと比較
S&P500指数に連動するファンドは複数あり、それぞれ特徴が異なります。ここでは主要なファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を比較していきます。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用するファンドです。
信託報酬は年率0.0938%程度(税込)で、eMAXIS Slimとほぼ同水準です。バンガード社のETF「VOO」を通じてS&P500に投資する仕組みで、実質的な運用コストは若干異なる可能性があります。
SBI・V・S&P500の純資産総額は約1.5兆円で、eMAXIS Slimには及びませんが、十分な規模を持っています。設定日は2019年9月で、eMAXIS Slimより約1年遅いため、運用実績の期間はやや短めです。
過去のリターンはeMAXIS Slimとほぼ同水準で、大きな差はありません。どちらを選ぶかは好みの問題ですが、純資産総額の大きさや運用実績の長さを重視するならeMAXIS Slim、バンガードETFを通じた運用に魅力を感じるならSBI・V・S&P500という選択になるでしょう。
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用するファンドです。
信託報酬は年率0.077%以内(税込)と、eMAXIS Slimよりもわずかに低い水準に設定されています。2023年10月に設定された比較的新しいファンドで、純資産総額は約5,000億円程度です。
楽天・プラス・S&P500の特徴は、信託報酬の低さに加えて、楽天証券での購入時に楽天ポイントが貯まる点です。
楽天経済圏を活用している方にとっては、ポイント還元のメリットが大きいでしょう。ただし、設定からの期間が短いため、長期的な運用実績はまだ十分に蓄積されていません。
信託報酬の差はわずかなため、実質的なリターンの差は小さいと考えられます。楽天証券を利用している方や楽天ポイントを活用したい方は楽天・プラス・S&P500、運用実績の長さや純資産総額の大きさを重視する方はeMAXIS Slimがおすすめです。
つみたてiシェアーズ米国株式インデックス・ファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用するファンドです。
信託報酬は年率0.0938%以内(税込)で、eMAXIS Slimとほぼ同水準です。設定日は2023年12月で、比較的新しいファンドです。純資産総額は約1,000億円程度と、他のファンドに比べるとまだ小規模です。
つみたてiシェアーズ米国株式の特徴は、ブラックロック社のETF「IVV」を通じてS&P500に投資する点です。世界最大級の資産運用会社であるブラックロックの運用ノウハウを活用できるメリットがあります。
ただし、設定からの期間が短いため、長期的な運用実績の評価はこれからです。
| 項目 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500 | 楽天・プラス・S&P500 |
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント | SBIアセットマネジメント | 楽天投信投資顧問 |
| 信託報酬(税込) | 0.09372%以内 | 0.0938%程度 | 0.077%以内 |
| 純資産総額 | 約5兆円 | 約1.5兆円 | 約5,000億円 |
| 設定日 | 2018年7月3日 | 2019年9月26日 | 2023年10月27日 |
| 実質コスト | 約0.11% | 約0.10% | データ不足 |
| 特徴 | 純資産総額最大、運用実績が長い | バンガードETFを通じた運用 | 信託報酬が最も低い |
3つのファンドを比較すると、信託報酬の差はわずかで、実質的なリターンの差も小さいと考えられます。
純資産総額の大きさや運用実績の長さを重視するならeMAXIS Slim、バンガードETFに魅力を感じるならSBI・V・S&P500、信託報酬の低さを最優先するなら楽天・プラス・S&P500という選択になるでしょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数に連動するため、米国の主要500社に分散投資しています。ここでは具体的な組み入れ銘柄と構成を見ていきましょう。
2024年12月時点の月次レポートによると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の上位10銘柄は以下の通りです。
上位10銘柄の構成
1位:アップル(約7%)
2位:マイクロソフト(約6%)
3位:エヌビディア(約5%)
4位:アマゾン・ドット・コム
5位:メタ・プラットフォームズ
6位:アルファベット(クラスA)
7位はバークシャー・ハサウェイ、8位はアルファベットのクラスC株、9位はテスラ、10位はブロードコムとなっています。
上位10銘柄だけで全体の約30%を占めており、これらの企業の株価動向がファンド全体のパフォーマンスに大きく影響します。
上位銘柄はテクノロジー関連企業が多く、米国経済の成長をけん引する企業が中心です。これらの企業は世界的に事業を展開しており、グローバルな経済成長の恩恵を受けやすい特徴があります。
S&P500指数のセクター別構成比率を見ると、情報技術セクターが約30%と最も大きな割合を占めています。
エネルギーセクターは約4%、公益事業セクターは約2%、素材セクターは約2%、不動産セクターは約2%となっています。
情報技術セクターの比率が高いため、テクノロジー企業の業績がファンド全体のパフォーマンスに大きく影響します。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500指数に連動するため、約500銘柄に投資しています。
1つの企業に集中投資するのではなく、米国の主要企業に幅広く分散投資することで、リスクを抑えながら米国経済全体の成長を取り込むことができます。
500銘柄という数は、個別株投資では実現が難しい分散効果を得られる規模です。投資信託を通じて少額から500社に分散投資できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が多くの投資家に選ばれている理由を、5つのメリットとして整理します。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の最大のメリットは、信託報酬が年率0.09372%以内(税込)と主要なS&P500連動ファンドの中でも低い水準である点です。
長期投資において、コストの差は最終的なリターンに大きく影響します。例えば、信託報酬が0.5%のファンドと0.1%のファンドを比較すると、30年間で数百万円の差が生まれることもあります。
受益者還元型信託報酬の仕組みにより、純資産総額が増えるほど信託報酬が引き下げられる構造になっており、投資家にとって有利な条件が整っています。運用会社が低い水準の運用コストを目指す姿勢を示しており、今後も低コストを維持する見込みです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国の主要500社に分散投資できる点が大きなメリットです。
個別株投資では、1つの企業の業績悪化が資産全体に大きな影響を与えるリスクがありますが、500社に分散することでそのリスクを大幅に軽減できます。
アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界的に有名な企業に一度に投資でき、米国経済全体の成長を取り込むことができます。
個別に500社の株を購入するには膨大な資金と手間が必要ですが、投資信託を通じて少額から実現できる点は大きな魅力です。
S&P500指数は、過去の長期データを見ると年平均で約10%前後のリターンを記録してきました。
短期的には下落する局面もありますが、15年以上の長期で見るとプラスのリターンになる確率が高いとされています。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も、S&P500指数に連動するため、長期的には右肩上がりの成長が期待できます。
過去のデータは将来を保証するものではありませんが、米国経済の成長力やイノベーション力を考えると、長期的な成長が見込める投資先と言えるでしょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、多くの証券会社で100円から購入できます。
まとまった資金がなくても投資を始められるため、投資初心者や若い世代にとってハードルが低い点が魅力です。少額から始めて、慣れてきたら積立額を増やすという方法も取れます。
少額投資が可能なことで、ドルコスト平均法を活用した積立投資がしやすくなります。毎月一定額を積み立てることで、価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く購入でき、平均取得単価を抑える効果が期待できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、新NISA制度のつみたて投資枠と成長投資枠の両方に対応しています。
NISA口座で購入すれば、運用益が非課税になるため、税金を気にせず資産を増やせます。通常の課税口座では、利益に対して約20%の税金がかかりますが、NISA口座ならこの税金がかかりません。
つみたて投資枠では年間120万円まで、成長投資枠では年間240万円まで投資でき、非課税保有限度額は1,800万円です。
長期的な資産形成を考える上で、NISA制度を活用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
デメリットと注意点3つ
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)にはメリットが多い一方で、注意すべきデメリットもあります。投資判断の前に、リスクをしっかり理解しておきましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株式のみに投資するファンドです。そのため、米国経済が不調になると、ファンドの価値も大きく下落する可能性があります。
米国経済は世界最大の規模を持ち、安定性も高いとされていますが、将来的に成長が鈍化したり、他の地域に成長の中心が移ったりする可能性もゼロではありません。
地域分散という観点では、全世界株式インデックスファンド(オルカン)の方が優れています。全世界株式ファンドは、米国だけでなく欧州、日本、新興国など世界中の株式に分散投資するため、特定地域のリスクを抑えられます。
米国株に集中投資するか、全世界に分散投資するかは、投資家の考え方次第です。ただし、過去数十年の実績を見ると、米国株式のリターンは他の地域を上回ることが多く、今後も米国経済の成長力に期待する投資家が多いのも事実です。
自分のリスク許容度や投資方針に合わせて判断しましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米ドル建ての資産に投資するため、為替変動の影響を受けます。
円高になると、米ドル建ての資産価値が円換算で目減りし、基準価額が下がります。逆に円安になると、円換算での資産価値が増え、基準価額が上がります。
例えば、米国株式の価格が変わらなくても、1ドル=150円から1ドル=140円に円高が進むと、約6.7%の為替差損が発生します。逆に1ドル=150円から1ドル=160円に円安が進むと、約6.7%の為替差益が発生します。
為替変動は予測が難しく、短期的には大きく変動することもあります。長期投資の視点では、為替変動は一時的な要因であり、過度に気にする必要はないという考え方もあります。
過去の長期データを見ると、円安傾向が続いてきたため、結果的に為替差益が資産増加に寄与してきました。ただし、将来も同じ傾向が続く保証はないため、為替リスクがあることは理解しておきましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は株式に投資する商品のため、短期的には元本割れのリスクがあります。
株式市場は日々変動しており、経済状況や企業業績、金利動向、地政学リスクなどさまざまな要因で価格が上下します。過去には、リーマンショックやコロナショックなど、短期間で大きく下落した局面もありました。
リーマンショック時には、S&P500指数が約50%下落し、回復までに数年を要しました。コロナショック時には約30%下落しましたが、回復は比較的早く、1年程度で元の水準に戻りました。
このように、短期的には大きく下落する可能性があるため、余裕資金で投資することが重要です。生活費や近い将来使う予定のあるお金を投資に回すと、下落局面で売却せざるを得なくなり、損失が確定してしまいます。
投資は長期的な視点で行い、短期的な価格変動に一喜一憂しないことが大切です。最低でも5年以上、できれば10年以上の投資期間を想定して始めることをおすすめします。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)におすすめの証券会社5社
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入できる証券会社は多数ありますが、手数料やサービス内容に違いがあります。ここでは特におすすめの証券会社5社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、口座数は約1,500万口座を誇ります。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の取り扱いはもちろん、投資信託の本数は約2,600本と業界トップクラスです。
SBI証券の特徴
クレカ積立で最大5%ポイント還元
投資信託の保有残高でもポイントが貯まる
NISA口座対応・取引ツールが充実
SBI証券の最大の特徴は、クレジットカード積立でポイント還元が受けられる点です。三井住友カードで積立設定をすると、積立額に応じてVポイントが貯まります。
一般カードで0.5%、ゴールドカードで1.0%、プラチナカードで2.0%、プラチナプリファードなら最大5.0%のポイント還元を受けられます。
NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠での積立設定も簡単です。取引ツールやアプリも使いやすく、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、口座数約1,200万口座を持つ大手ネット証券です。楽天経済圏を活用している方に特におすすめで、楽天ポイントを使って投資信託を購入できます。
楽天証券の特徴
楽天ポイントで投資信託が購入できる
楽天カードのクレカ積立でポイント還元
使いやすいスマホアプリ「iSPEED」
楽天カードでのクレジットカード積立にも対応しており、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。還元率はカードの種類によって異なり、通常の楽天カードで0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1.0%です。
貯まったポイントは投資信託の購入に使えるため、ポイントを有効活用できます。楽天証券のアプリ「iSPEED」は使いやすさに定評があり、スマホで手軽に取引できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券の特徴
クレカ積立のポイント還元率1.1%
米国株の取扱銘柄数が豊富
投資信託と米国株の組み合わせが可能
マネックス証券の特徴は、クレジットカード積立のポイント還元率が高い点です。マネックスカードで積立設定をすると、積立額の1.1%のマネックスポイントが貯まります。
これは主要ネット証券の中でも高い水準です。年間で最大12万円を積み立てた場合、年間1,320ポイントが貯まる計算になります。
マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富で、米国株投資にも興味がある方におすすめです。投資信託と米国株を組み合わせたポートフォリオを構築したい方に適しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社です。ネット証券としても早くからサービスを展開しており、信頼性の高さが特徴です。
松井証券の特徴
25歳以下なら株式取引手数料が無料
1日の約定金額50万円まで手数料無料
サポート体制が充実
松井証券の特徴は、25歳以下なら株式取引手数料が無料になる点です。また、1日の約定金額が50万円までなら手数料無料で取引できます。
投資信託の取り扱いも約1,900本と豊富で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も購入できます。NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠での積立設定も可能です。
サポート体制が充実しており、電話やチャットでの問い合わせにも丁寧に対応してくれます。初心者でも安心して利用できる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のネット証券です。投資信託の取り扱いは約1,800本で、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)も購入できます。
三菱UFJeスマート証券の特徴
三菱UFJポイントが貯まる
高機能取引ツール「kabuステーション」
三菱UFJグループの安心感
三菱UFJeスマート証券の特徴は、三菱UFJポイントが貯まる点です。投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントは投資信託の購入に使えます。
NISA口座にも対応しており、つみたて投資枠での積立も可能です。取引ツール「kabuステーション」は高機能で、チャート分析や銘柄検索が充実しています。
スマホアプリも使いやすく、外出先でも手軽に取引できます。三菱UFJフィナンシャル・グループの一員という安心感もあります。
購入方法と始め方
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入する具体的な手順を、3つのステップで解説します。初めての方でも分かりやすく説明しますので、参考にしてください。
まず、証券会社の口座を開設します。SBI証券や楽天証券など、前述のおすすめ証券会社から自分に合った会社を選びましょう。
口座開設はインターネットから申し込みができ、最短で翌営業日に開設できる証券会社もあります。
スマホで本人確認書類を撮影してアップロードする方法が一般的で、郵送でのやり取りは不要です。申し込みフォームに必要事項を入力し、本人確認書類を提出すれば、審査後に口座が開設されます。
口座開設が完了すると、ログイン情報が送られてきます。初回ログイン後、取引パスワードを設定し、銀行口座を登録すれば、入金や取引ができるようになります。
口座開設は無料で、維持費もかからないため、気軽に始められます。
証券口座を開設したら、NISA口座の設定をしましょう。NISA口座は1人1口座しか持てないため、どの証券会社で開設するかは慎重に選ぶ必要があります。
すでに他の証券会社でNISA口座を持っている場合は、年単位で金融機関を変更することも可能です。
NISA口座の開設申し込みは、証券口座開設と同時に行うことも、後から追加で申し込むこともできます。申し込み後、税務署での審査があり、通常1~2週間程度で開設が完了します。
NISA口座が開設されると、非課税での投資が可能になります。NISA口座には、つみたて投資枠と成長投資枠があります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はどちらの枠でも購入できます。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円まで投資でき、合計で年間360万円まで投資可能です。
NISA口座の準備ができたら、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入します。購入方法は、積立購入と一括購入の2種類があります。
積立購入は、毎月一定額を自動で購入する方法で、ドルコスト平均法の効果を得られます。一括購入は、まとまった資金を一度に投資する方法です。
一度設定すれば、毎月自動で購入されるため、手間がかかりません。一括購入の場合、証券口座に入金してから、購入したい金額を指定して注文します。
投資信託は1日1回、基準価額が算出されるため、注文した日の基準価額で購入されます。購入後は、保有残高や損益状況をマイページで確認できます。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、原則として分配金を出さない方針のファンドです。分配金を出さずに、運用益をファンド内で再投資することで、複利効果を最大化する設計になっています。分配金が出ないことで、税金がかからず、効率的に資産を増やせるメリットがあります。
投資のタイミングを完璧に見極めることは、プロでも難しいとされています。長期投資を前提とするなら、「今すぐ始める」ことが最も重要です。早く始めるほど、複利効果を享受できる期間が長くなります。一括投資が不安なら、積立投資でドルコスト平均法を活用し、時間分散することをおすすめします。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、多くの証券会社で100円から購入できます。まとまった資金がなくても、少額から投資を始められるため、初心者でも気軽にスタートできます。慣れてきたら、徐々に積立額を増やしていくとよいでしょう。
オルカン(全世界株式インデックスファンド)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、どちらも人気の高いファンドです。オルカンは全世界に分散投資するため、地域リスクを抑えられます。一方、S&P500は米国に集中投資するため、米国経済の成長を直接取り込めます。過去の実績では、S&P500の方がリターンが高い傾向にありましたが、将来も同じとは限りません。リスク許容度や投資方針に合わせて選びましょう。
株式市場は周期的に暴落することがあります。暴落時に最も避けるべきは、パニック売りです。長期投資を前提としているなら、暴落は「安く買えるチャンス」と捉えることもできます。過去のデータを見ると、暴落後は数年で回復することが多いため、冷静に保有を続けることが大切です。むしろ積立投資を続けることで、平均取得単価を下げる効果が期待できます。
長期投資を前提とするなら、基本的には売却せずに保有を続けることが推奨されます。ただし、ライフイベント(住宅購入、教育資金、老後資金など)で資金が必要になったときや、投資方針が変わったときは売却を検討してもよいでしょう。短期的な価格変動で売却すると、損失を確定してしまう可能性があるため、慎重に判断しましょう。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国の主要500社に分散投資でき、主要なS&P500連動ファンドの中でも低い水準の信託報酬を実現している優れた投資信託です。
長期的に右肩上がりの実績があり、NISA制度を活用すれば税制優遇も受けられます。
一方で、米国株に集中するリスク、為替変動の影響、短期的な元本割れのリスクなどのデメリットもあります。
購入する際は、SBI証券や楽天証券などのネット証券を利用すると、クレジットカード積立でポイント還元を受けられます。証券口座とNISA口座を開設し、積立設定をすれば、自動で投資を続けられます。
投資を始める際は、自分のリスク許容度や投資目的を明確にし、余裕資金で長期的な視点で取り組むことが大切です。なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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