投資信託におすすめの証券会社|選び方と比較ポイント

投資信託におすすめの証券会社|選び方と比較ポイント

投資信託を始めたいけれど、どの証券会社を選べばいいか迷っていませんか。

証券会社によって取扱本数や手数料、ポイント還元率が大きく異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが資産形成の第一歩です。

この記事では、投資信託におすすめの証券会社5社を比較し、選び方のポイントを詳しく解説します。

初心者の方でも分かりやすいように、口座開設から投資開始までの流れも丁寧に説明していきます。

自分に最適な証券会社を見つけて、安心して投資信託を始めましょう。

この記事の要約
  • 投資信託は証券会社選びで手数料やサービスが大きく変わる
  • SBI証券・楽天証券は取扱本数が多くポイント還元も充実
  • 新NISAを活用すれば投資の利益が非課税になる
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

投資信託を始めるなら証券会社選びが重要

投資信託は、多くの投資家から集めた資金をまとめて専門家が運用する金融商品です。

少額から始められて分散投資ができるため、初心者にも人気があります。

投資信託協会:投資信託の基礎

投資信託を購入するには証券会社で口座を開設する必要があります。

証券会社によって取扱商品の数や手数料、ポイント還元サービスが異なるため、どこで口座を開くかが重要なんです。

購入時手数料が無料の「ノーロード」商品を多く扱う証券会社なら、コストを抑えて投資を始められます。

楽天ポイントやVポイントが貯まる証券会社を選べば、実質的な利回りを高めることも可能です。

さらに、2024年から始まった新NISA制度では、投資で得た利益が非課税になります。

新NISAに対応した証券会社を選ぶことで、税金面でも有利に資産形成を進められるでしょう。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

証券会社選びは投資信託の成果を左右する重要な決断です。

この記事では、初心者にもおすすめの証券会社を厳選して紹介し、選び方のポイントを分かりやすく解説していきます。

投資信託におすすめの証券会社5社

投資信託を始めるなら、取扱本数が多く手数料が安い証券会社を選ぶのがおすすめです。

ここでは、初心者から経験者まで幅広く支持されている5つの証券会社を紹介します。それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った証券会社を見つけてください。

SBI証券|取扱本数が業界トップクラスで選択肢が豊富

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券の特徴

投資信託の取扱本数が約2,600本と業界トップクラス

購入時手数料無料のノーロード商品が豊富

5種類のポイントから選べるポイント還元サービス

新NISA対応商品が約271本と充実

SBI証券は投資信託の取扱本数が約2,600本と業界トップクラスで、幅広い選択肢から自分に合った商品を選べます。

購入時手数料が無料のノーロード商品も豊富に揃っているため、コストを抑えて投資を始められるんです。

新NISA制度にも完全対応しており、つみたて投資枠では約271本の投資信託から選択できます。

成長投資枠でも多彩な商品ラインナップがあり、長期的な資産形成をしっかりサポートしてくれます。

ポイント還元サービスも充実していて、Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALポイント・PayPayポイントの5種類から選べます。

投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるため、実質的なコスト削減につながるでしょう。

約1,500万口座という多くの利用者数が信頼性の高さを示しています。

スマホアプリも使いやすく、初心者でも直感的に操作できる設計になっています。投資信託を始めるなら、まず検討したい証券会社と言えます。

楽天証券|楽天ポイントが貯まる・使える

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券の特徴

楽天ポイントで投資信託を購入できる

楽天カード積立で0.5%〜1.0%のポイント還元

投資信託の取扱本数が約2,550本と豊富

楽天経済圏でのポイント相乗効果

楽天証券は楽天経済圏を活用したい方に最適な証券会社です。

投資信託の取扱本数は約2,550本と豊富で、楽天ポイントを使って投資信託を購入できるのが大きな魅力なんです。

楽天カードで投資信託を積立購入すると、積立額の0.5%〜1.0%の楽天ポイントが還元されます。

さらに、投資信託の保有残高に応じてもポイントが貯まるため、ポイント投資を活用すれば実質的な利回りアップが期待できます。

新NISA対応の投資信託も約200本と充実していて、つみたて投資枠・成長投資枠の両方で幅広い商品から選べます。

楽天グループのサービスを日常的に使っている方なら、ポイントの相乗効果で効率的に資産を増やせるでしょう。

約1,200万口座の利用者がいる人気証券会社で、スマホアプリ「iSPEED」の使いやすさも高く評価されています。

楽天ポイントを投資に回したい方には特におすすめです。

マネックス証券|米国株にも強い総合力

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券の特徴

クレジットカード積立の還元率が1.1%と高水準

米国株の取扱銘柄数が約5,000と豊富

投資信託と米国株を組み合わせた分散投資がしやすい

取引ツールが17種類以上と充実

マネックス証券は投資信託だけでなく、米国株投資にも力を入れている証券会社です。

投資信託の取扱本数は約1,800本で、新NISA対応の商品も約217本と充実しています。

クレジットカード積立では、マネックスカードで決済すると積立額の1.1%がマネックスポイントとして還元されます。

これは主要ネット証券の中でも高い還元率で、長期的な積立投資をする方にとって大きなメリットになるんです。

米国株の取扱銘柄数は約5,000と豊富で、投資信託と米国株を組み合わせた分散投資がしやすい環境が整っています。

将来的に投資の幅を広げたい方には最適な証券会社と言えるでしょう。

取引ツールも充実していて、PC向けの「マネックストレーダー」やスマホアプリなど17種類以上のツールが用意されています。

投資信託から始めて、徐々に投資スタイルを広げていきたい方におすすめです。

松井証券|サポート充実で初心者も安心

松井証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,670,000口座 ※2025年3月時点
取引手数料 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料
NISA対応 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上)
投資信託 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点)
取引ツール(PC) ネットストック・ハイスピード(無料)
スマホアプリ 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料)
提携銀行口座 MATSUI Bank(松井証券専用銀行)
ポイント投資・付与 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込)

松井証券の特徴

創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社

25歳以下なら株式取引手数料が無料

電話サポートの対応が丁寧

初心者向けの情報コンテンツが充実

松井証券は創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、初心者向けのサポート体制が充実しています。

投資信託の取扱本数は約1,900本で、新NISA対応商品も約250本と豊富に揃っています。

最大の特徴は、25歳以下なら株式取引手数料が無料になる点です。

若い世代の資産形成を応援する姿勢が明確で、投資を始めたばかりの方にも優しい証券会社なんです。

電話サポートの対応が丁寧で、投資信託の選び方や口座開設の手続きについて分からないことがあれば、気軽に相談できます。

初心者向けの情報コンテンツも充実していて、投資の基礎知識を学びながら実践できる環境が整っています。

サポート重視で安心して投資を始めたい方には松井証券がおすすめです。

口座開設も最短即日で完了するため、すぐに投資を始められます。

三菱UFJeスマート証券|Pontaポイントユーザーにおすすめ

三菱UFJ eスマート証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,800,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算
NISA対応 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 251銘柄(2025年4月時点)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄)
投資信託 約1,853本(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点)
取引ツール(PC) kabuステーション / 銘柄スカウター
スマホアプリ 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込)

三菱UFJeスマート証券の特徴

Pontaポイントで投資信託を購入できる

au PAYカード積立で1.0%のポイント還元

三菱UFJフィナンシャル・グループの信頼性

一日定額手数料コースなら100万円以下の取引が無料

三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、Pontaポイントを活用したい方に最適な証券会社です。

投資信託の取扱本数は約1,800本で、新NISA対応商品も約250本と充実しています。

au PAYカードで投資信託を積立購入すると、積立額の1.0%がPontaポイントとして還元されます。

貯まったPontaポイントは投資信託の購入にも使えるため、ポイント投資で効率的に資産を増やせるんです。

三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、信頼性の高いサービスを提供しています。

手数料体系も分かりやすく、一日定額手数料コースなら100万円以下の取引が無料になるのも魅力です。

Pontaポイントを日常的に貯めている方や、auのサービスを利用している方なら、ポイントの相乗効果で資産形成を加速できるでしょう。

スマホアプリも使いやすく、初心者でも迷わず操作できます。

投資信託の証券会社を選ぶ5つのポイント

証券会社を選ぶ際には、自分の投資スタイルや目的に合ったポイントを押さえることが大切です。

ここでは、投資信託の証券会社を選ぶときにチェックすべき5つの重要なポイントを解説します。これらを確認すれば、自分に最適な証券会社が見つかるはずです。

投資信託の取扱本数

投資信託の取扱本数が多い証券会社ほど、自分の投資目的に合った商品を選びやすくなります。

SBI証券や楽天証券は約2,500本以上の投資信託を扱っているため、国内株式・海外株式・債券・REITなど幅広い資産クラスから選択できるんです。

低コストで人気の高いインデックスファンドの取扱状況を確認しましょう。「eMAXIS Slimシリーズ」や「楽天・Vシリーズ」といった人気商品が揃っているかどうかがポイントです。

これらの商品は信託報酬が低く、長期投資に適しています。

取扱本数が多ければ、将来的に投資スタイルを変えたいときにも同じ証券会社で対応できます。

最初は国内株式のインデックスファンドから始めて、慣れてきたら海外株式やバランス型ファンドに分散するといった柔軟な運用が可能になるでしょう。

購入時手数料と信託報酬

投資信託のコストには、購入時にかかる「購入時手数料」と保有中に毎年かかる「信託報酬」の2種類があります。

これらのコストは運用成績に直接影響するため、できるだけ低い証券会社を選ぶことが重要なんです。

購入時手数料が無料の「ノーロード」商品を多く扱う証券会社を選べば、初期コストを抑えて投資を始められます。主要ネット証券では、ほとんどの投資信託がノーロードで購入できるようになっています。

信託報酬は投資信託の種類によって異なりますが、インデックスファンドなら年率0.1%〜0.5%程度が目安です。

アクティブファンドは年率1.0%〜2.0%程度と高めになります。長期投資では信託報酬の差が大きな影響を与えるため、低コストの商品を選ぶことをおすすめします。

ポイント還元サービス

ポイント還元サービスを活用すれば、実質的なコストを下げて投資の利回りを高められます。

証券会社によって還元されるポイントの種類や還元率が異なるため、自分が普段使っているポイントと連携できる証券会社を選ぶのが賢い選択です。

クレジットカード積立を利用すると、積立額の0.5%〜1.1%がポイントとして還元されます。

たとえば、毎月3万円を積立投資した場合、年間で最大3,960円分のポイントが貯まる計算になるんです。

SBI証券
Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALポイント・PayPayポイントから選択可能
楽天証券
楽天ポイントが貯まる・使える。楽天カード積立で0.5%〜1.0%還元
マネックス証券
マネックスカード積立で1.1%の高還元率

さらに、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスもあります。

貯まったポイントを投資信託の購入に使えば、元手を増やさずに投資額を増やせます。ポイント投資を上手に活用して、効率的に資産を増やしていきましょう。

最低投資金額

投資信託の最低投資金額は証券会社によって異なりますが、主要ネット証券では100円から投資を始められます

少額から始められる証券会社を選べば、投資初心者でも気軽にスタートできるんです。

100円投資のメリットは、複数の投資信託を少額ずつ購入して分散投資を実践できる点です。

たとえば、国内株式・海外株式・債券の3つのファンドに各100円ずつ投資すれば、合計300円で分散投資が完成します。

また、少額投資なら市場の値動きを体験しながら投資の感覚を掴めます。

最初は100円や1,000円から始めて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていくのが安心です。

NISA・iDeCoへの対応

新NISA制度やiDeCoに対応している証券会社を選べば、税制優遇を受けながら効率的に資産形成ができます。

新NISAでは投資で得た利益が非課税になるため、長期投資を考えている方には必須の制度なんです。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があり、年間最大360万円まで投資できます

つみたて投資枠では金融庁が認めた長期・積立・分散投資に適した投資信託のみが対象となります。

証券会社によってNISA・iDeCoで選べる投資信託の本数が異なります。

SBI証券や楽天証券は対応商品が豊富で、自分に合った商品を見つけやすいでしょう。税制優遇を最大限活用して、賢く資産を増やしていきましょう。

証券会社の手数料を比較|コストで選ぶならどこ?

投資信託の手数料は長期的な運用成績に大きく影響します。

購入時手数料・信託報酬・ポイント還元率の3つの視点から、主要証券会社の手数料を比較していきましょう。コストを抑えることで、より効率的に資産を増やせるんです。

購入時手数料の比較

購入時手数料は投資信託を購入する際に一度だけかかる費用です。

主要ネット証券では、ほとんどの投資信託が購入時手数料無料(ノーロード)で購入できるようになっています。

SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJeスマート証券の5社では、インターネット経由で購入する投資信託の大半がノーロードです。

これにより、投資開始時のコストをゼロに抑えられます。

対面型の証券会社や銀行で購入する場合は、購入金額の1%〜3%程度の手数料がかかることがあります。たとえば、100万円分の投資信託を購入時手数料3%で買うと、3万円もの手数料が発生してしまうんです。

投資信託を購入するなら、ノーロード商品が豊富なネット証券を選ぶのが賢明です。

購入時手数料をゼロにすることで、その分を投資元本に回せるため、長期的なリターンの向上が期待できます。

信託報酬の目安

信託報酬は投資信託を保有している間、毎年かかる運用管理費用です。

年率で表示され、日々の基準価額から自動的に差し引かれます。信託報酬が低い投資信託ほど、長期的なリターンが高くなる傾向があるんです。

インデックスファンドの信託報酬は年率0.1%〜0.5%程度が一般的です。

人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は年率0.05775%と非常に低コストで、長期投資に適しています。

一方、アクティブファンドの信託報酬は年率1.0%〜2.0%程度と高めです。

専門家が積極的に銘柄を選んで運用するため、コストが高くなります。ただし、必ずしも高いリターンが得られるわけではない点に注意が必要です。

信託報酬の差は長期投資では大きな影響を与えます。たとえば、100万円を20年間運用した場合、信託報酬が年率0.1%と1.0%では、最終的な資産額に約20万円の差が生まれる可能性があります。

低コストのインデックスファンドを選ぶことが、資産形成の近道と言えるでしょう。

ポイント還元率で実質コストを下げる

ポイント還元サービスを活用すれば、実質的な信託報酬を下げられます。

クレジットカード積立や保有残高に応じたポイント付与を組み合わせることで、年率0.5%〜1.5%程度のコスト削減効果が期待できるんです。

クレジットカード積立の還元率は証券会社によって異なります。

マネックス証券のマネックスカード積立は還元率1.1%と高く、月5万円の積立で年間6,600円分のポイントが貯まります。

楽天証券の楽天カード積立は還元率0.5%〜1.0%、SBI証券の三井住友カード積立は還元率0.5%〜最大5.0%(プラチナプリファードなど特定カードの場合)です。

さらに、投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスもあります。

SBI証券では、投資信託の月間平均保有残高に応じて年率0.05%〜0.25%のポイントが付与されます。これにより、信託報酬の一部を実質的に相殺できるでしょう。

ポイント還元を最大化するには、自分がよく使うポイントと連携できる証券会社を選ぶことが重要です。

楽天ポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイントなど、日常的に貯めているポイントで投資できれば、ポイントの使い道が広がります。

新NISAで投資信託を始めるときの証券会社選び

2024年から始まった新NISA制度は、投資で得た利益が非課税になる画期的な制度です。

新NISAを活用すれば、長期的な資産形成を税制面で有利に進められます。ここでは、新NISAで投資信託を始める際の証券会社選びのポイントを解説します。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

つみたて投資枠の対応状況

つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定された枠です。

年間120万円まで投資でき、金融庁が認めた約280本の投資信託から選べます。

SBI証券はつみたて投資枠対応の投資信託を約271本取り扱っており、業界トップクラスの品揃えです。

楽天証券は約200本、マネックス証券は約217本、松井証券は約250本と、主要ネット証券はいずれも豊富な選択肢を提供しています。

つみたて投資枠で人気の高い商品は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などのインデックスファンドです。これらは信託報酬が低く、世界中の株式に分散投資できるため、初心者にもおすすめなんです。

証券会社によって取扱商品が微妙に異なるため、自分が投資したい商品を扱っているか事前に確認しましょう。

主要ネット証券なら人気商品はほぼ網羅しているため、安心して選べます。

成長投資枠での投資信託購入

成長投資枠は、つみたて投資枠よりも幅広い投資信託や株式に投資できる枠です。

年間240万円まで投資でき、つみたて投資枠と合わせて年間最大360万円の投資が可能になります。

成長投資枠では、つみたて投資枠の対象商品に加えて、アクティブファンドやテーマ型ファンドなども購入できます。

毎月分配型や高レバレッジ型など、一部の商品は対象外となっているため注意が必要です。

SBI証券や楽天証券は成長投資枠で購入できる投資信託も豊富で、自分の投資スタイルに合わせて柔軟に選択できます。

インデックスファンドで基盤を作りつつ、成長投資枠で個別テーマに投資するといった使い分けも可能なんです。

新NISAの非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)です。

長期的な視点で、つみたて投資枠と成長投資枠を組み合わせて活用すれば、効率的に資産を増やせるでしょう。

NISA口座開設の流れ

NISA口座は1人1口座しか開設できないため、証券会社選びは慎重に行う必要があります。

口座開設の流れは、どの証券会社でもほぼ共通しています。

1. 証券会社の公式サイトから口座開設を申し込む
2. 本人確認書類とマイナンバー確認書類を提出
3. 最短翌営業日から数日で証券口座開設完了
4. NISA口座の開設手続きを行う(税務署の審査に1〜2週間)

証券口座が開設されたら、NISA口座の開設手続きを行います。

NISA口座の開設には税務署の審査があるため、通常1〜2週間程度かかります。審査が完了すれば、NISA口座での取引が始められるんです。

NISA口座開設後は、つみたて投資枠または成長投資枠で投資信託を購入します。

積立設定をすれば、毎月自動で投資信託を購入できるため、手間をかけずに長期投資を続けられます。新NISAを活用して、税制優遇を最大限に活かした資産形成を始めましょう。

投資信託の選び方|銘柄選定のポイント

証券会社を選んだ後は、どの投資信託を購入するかを決める必要があります。

投資信託には数千本の商品があり、それぞれ投資対象やリスク・リターンの特性が異なります。ここでは、初心者でも分かりやすい投資信託の選び方を解説します。

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

投資信託は運用方法によって「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に大きく分けられます。

それぞれの特徴を理解して、自分の投資目的に合った商品を選びましょう。

インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの株価指数(インデックス)に連動するように運用される投資信託です。

市場全体の動きに合わせて機械的に運用されるため、信託報酬が年率0.1%〜0.5%程度と低コストなのが特徴なんです。

アクティブファンドは、専門家(ファンドマネージャー)が独自の分析に基づいて銘柄を選び、市場平均を上回るリターンを目指す投資信託です。

専門家の手間がかかる分、信託報酬は年率1.0%〜2.0%程度と高めになります。

長期投資では、低コストのインデックスファンドの方が最終的なリターンが高くなる傾向があります。アクティブファンドは高いコストを上回るリターンを出し続けるのが難しいため、初心者にはインデックスファンドがおすすめです。

市場全体の成長を享受しながら、着実に資産を増やせるでしょう。

人気の投資信託銘柄

投資信託を選ぶ際は、人気の高い商品から検討するのが効率的です。

ここでは、初心者から経験者まで幅広く支持されている代表的な投資信託を紹介します。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
世界中の株式に分散投資できるインデックスファンド。信託報酬が年率0.05775%と非常に低く、1本で世界分散投資が完成します。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国株式市場全体に投資できるインデックスファンド。信託報酬は年率0.162%で、米国経済の成長を取り込みたい方に人気があります。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
米国の代表的な株価指数S&P500に連動するインデックスファンド。信託報酬は年率0.0938%と低コストで、米国の主要500社に分散投資できます。

これらの商品は、長期的な資産形成に適した低コストのインデックスファンドです。

自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、国内株式・海外株式・バランス型などから選択すれば、安心して長期投資を続けられるでしょう。

口座開設から投資開始までの流れ

証券会社と投資信託を選んだら、実際に口座を開設して投資を始めます。

ここでは、口座開設から初回投資、積立設定までの具体的な手順を分かりやすく解説します。初心者の方でも迷わず進められるように、ステップごとに説明していきます。

口座開設に必要な書類

証券口座を開設するには、本人確認書類とマイナンバー確認書類の2種類が必要です。

本人確認書類は、運転免許証・マイナンバーカード・パスポート・健康保険証のいずれかを用意しましょう。

マイナンバー確認書類は、マイナンバーカード・通知カード・マイナンバー記載の住民票のいずれかが使えます。

マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバー確認が1枚で完了するため便利なんです。

多くの証券会社では、スマホで書類を撮影してアップロードするだけで口座開設が完了します。

郵送での手続きも可能ですが、オンライン手続きの方が早く口座開設できるためおすすめです。

初回投資の手順

口座開設が完了したら、証券口座に入金して投資信託を購入します。

入金方法は、銀行振込・即時入金サービス・自動引き落としなどから選べます。即時入金サービスを使えば、手数料無料で24時間いつでも入金できるため便利です。

入金後、証券会社のウェブサイトまたはスマホアプリから投資信託を検索します。

購入したい投資信託を見つけたら、購入金額を入力して注文を確定すれば、初回投資が完了します。最低投資金額は100円からなので、少額から始めてみるのがおすすめなんです。

NISA口座で投資する場合は、注文時に「NISA口座」を選択します。これにより、投資で得た利益が非課税になります。NISA口座の選択を忘れると課税口座での購入になってしまうため、注意しましょう。

積立設定の方法

長期的な資産形成には、毎月一定額を自動で投資する積立投資が効果的です。

積立設定をすれば、手間をかけずに継続的な投資ができるため、初心者にもおすすめの方法なんです。

積立設定は、証券会社のウェブサイトまたはスマホアプリから簡単に行えます。

投資信託を選び、積立金額・積立日・引き落とし方法を設定すれば完了です。毎月100円から設定できるため、無理のない範囲で始められます。

クレジットカード積立を選択すれば、積立額に応じてポイントが還元されます。

楽天カードやマネックスカードなどを使えば、年間数千円分のポイントが貯まるため、実質的な利回りアップにつながるでしょう。

積立投資は「ドルコスト平均法」の効果により、価格変動リスクを軽減できます。毎月一定額を投資することで、価格が高いときは少なく、安いときは多く購入できるため、平均購入単価を抑えられるんです。

長期的な視点で、コツコツと積立投資を続けていきましょう。

投資信託で気をつけたい3つのこと

投資信託は初心者にも始めやすい金融商品ですが、リスクやデメリットも理解しておく必要があります。

ここでは、投資信託を始める前に知っておきたい注意点を3つ解説します。これらを理解した上で、慎重に投資判断を行いましょう。

元本割れのリスク

投資信託には元本保証がありません。株式型の投資信託は、株式市場の変動により基準価額が大きく上下します。

経済危機や企業業績の悪化により、一時的に大きな損失が出ることもあります。

2020年のコロナショックでは、世界の株式市場が一時的に30%以上下落しました。

ただし、長期投資を続ければ、短期的な下落を乗り越えて資産を増やせる可能性が高まります。

過去のデータでは、世界株式に20年以上投資した場合、元本割れの確率はほぼゼロに近づくとされています。市場の変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。

手数料が利益を削る可能性

投資信託には購入時手数料・信託報酬・解約手数料などのコストがかかります。

これらの手数料が高いと、運用益が削られて最終的なリターンが低くなってしまうんです。

特に注意したいのが信託報酬です。信託報酬は保有している間、毎年かかり続けるコストなので、長期投資では大きな影響を与えます。

たとえば、信託報酬が年率1.5%の投資信託を20年間保有した場合、累計で投資額の約30%が手数料として差し引かれる計算になります。

低コストのインデックスファンドを選べば、信託報酬を年率0.1%〜0.5%程度に抑えられます。

手数料の差は長期的には大きなリターンの差につながるため、できるだけ低コストの商品を選ぶことが重要です。

長期投資を前提に考える

投資信託は短期的な値動きで売買を繰り返すのではなく、長期的に保有し続けることで効果を発揮します。

短期売買を繰り返すと、手数料がかさむだけでなく、市場のタイミングを読み誤るリスクも高まるんです。

長期投資の最大のメリットは「複利効果」です。運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生む好循環が生まれます。

20年、30年と長期間投資を続けることで、複利効果により資産が大きく成長する可能性があります。

また、長期投資は時間分散の効果により、市場の変動リスクを軽減できます。

短期的には価格が下落することもありますが、長期的には経済成長とともに資産が増える傾向があります。焦らず、じっくりと資産形成を続ける姿勢が大切です。

よくある質問

よくある質問
投資信託はいくらから始められる?

主要ネット証券では、投資信託を100円から購入できます。SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJeスマート証券のいずれも、最低投資金額は100円です。少額から始められるため、投資初心者でも気軽にスタートできるんです。積立投資も月100円から設定できるため、無理のない範囲で長期投資を続けられます。

複数の証券会社を使い分けてもいい?

複数の証券会社で口座を開設して使い分けることは可能です。たとえば、SBI証券で投資信託を積立し、楽天証券で米国株を購入するといった使い方ができます。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、どの証券会社でNISA口座を開くかは慎重に選びましょう。複数口座を管理する手間も考慮して、自分に合った使い方を検討してください。

証券会社を乗り換えることはできる?

証券会社の乗り換えは可能です。保有している投資信託を売却して現金化し、新しい証券会社で再度購入する方法が一般的です。ただし、売却時に利益が出ていれば税金がかかります。NISA口座の場合は、金融機関変更の手続きを行えば、翌年から新しい証券会社のNISA口座で投資できます。ただし、変更前の証券会社で購入した商品はそのまま保有し続ける必要があるため、注意が必要なんです。

確定申告は必要?

特定口座(源泉徴収あり)で投資信託を保有している場合、証券会社が自動的に税金を計算して納税してくれるため、確定申告は不要です。NISA口座で投資している場合も、利益が非課税なので確定申告は必要ありません。ただし、特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で取引している場合は、自分で確定申告を行う必要があります。複数の証券口座で損益通算をしたい場合も、確定申告が必要になります。

証券会社が倒産したら資産はどうなる?

証券会社が倒産しても、投資家の資産は法律により保護されています。証券会社は顧客の資産と自社の資産を分別管理することが義務付けられているため、倒産時にも顧客の資産は返還されるんです。さらに、日本投資者保護基金に加入している証券会社なら、万が一の際に1人あたり1,000万円まで補償されます。主要ネット証券はすべて投資者保護基金に加入しているため、安心して投資できます。

投資信託とETFの違いは?

投資信託とETF(上場投資信託)は、どちらも複数の株式や債券に分散投資できる金融商品ですが、取引方法が異なります。投資信託は1日1回算出される基準価額で取引され、証券会社を通じて購入します。一方、ETFは株式と同じように市場でリアルタイムに取引でき、価格が常に変動します。投資信託は積立投資に適しており、ETFは機動的な売買に適しています。初心者には、積立投資がしやすい投資信託がおすすめです。

まとめ

投資信託を始めるには、自分に合った証券会社を選ぶことが最も重要です。

取扱本数・手数料・ポイント還元・NISA対応などを比較して、長期的に使いやすい証券会社を選びましょう。

SBI証券や楽天証券は取扱本数が多くポイント還元も充実しているため、初心者から経験者まで幅広くおすすめできます。

マネックス証券はクレジットカード積立の還元率が高く、松井証券はサポート体制が充実しています。三菱UFJeスマート証券はPontaポイントユーザーに最適です。

新NISA制度を活用すれば、投資で得た利益が非課税になるため、長期的な資産形成を税制面で有利に進められます。

つみたて投資枠と成長投資枠を組み合わせて、年間最大360万円まで投資できるんです。

投資信託を選ぶ際は、低コストのインデックスファンドから始めるのがおすすめです。

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などの人気商品は、信託報酬が低く長期投資に適しています。

口座開設から積立設定までの手順は簡単で、スマホだけで完結できます。

100円から始められるため、まずは少額から投資を体験してみましょう。積立投資を設定すれば、手間をかけずに長期的な資産形成を続けられます。

なお、投資には元本割れのリスクがあり、市場の変動により損失が出る可能性があります。

ただし、長期投資を続ければ、短期的な下落を乗り越えて資産を増やせる可能性が高まります。手数料の影響も考慮して、低コストの商品を選ぶことが大切です。

投資は自己責任であり、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談されることをおすすめします。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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