ジュニアNISA廃止後の代わりは?教育資金の作り方

積立NISAを始めたいけれど、どの銘柄を選べば良いのか迷っていませんか。
利回りの高い銘柄を選びたいけれど、リスクも気になるという方も多いでしょう。
この記事では、積立NISA対象銘柄の利回りランキングを期間別に紹介し、平均利回りの目安や銘柄の選び方を解説します。
長期運用でどれくらい資産が増えるのか、シミュレーションも交えて分かりやすく説明します。
自分に合った銘柄を見つけて、効率的な資産形成を始めましょう。
目次
積立NISAの利回りランキング【2025年最新版】
積立NISA対象の投資信託の中から、利回りの高い銘柄をランキング形式で紹介します。
投資信託の利回りは保有期間によって大きく変わるため、1年・3年・5年の期間別に分けて解説します。
直近1年間のリターンが高い銘柄は、短期的な市場環境の影響を強く受けています。
2024年は米国株式市場が好調だったため、S&P500連動型やNASDAQ100連動型のファンドが上位に入っています。
| 順位 | ファンド名 | 1年リターン | 投資対象 |
| 1位 | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 約28% | 米国ハイテク株 |
| 2位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 約25% | 米国大型株 |
| 3位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 約24% | 米国株式全体 |
| 4位 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 約25% | 米国大型株 |
| 5位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 約22% | 全世界株式 |
1年リターンは市場の短期的な変動を反映しているため、この数値だけで銘柄を選ぶのは避けましょう。長期投資では、3年以上のリターンを重視することが大切です。
3年間の平均年率リターンは、短期的な変動の影響を抑えた指標として参考になります。
この期間には2022年の株価下落も含まれているため、より現実的な利回りの目安となります。
| 順位 | ファンド名 | 3年リターン(年率) | 投資対象 |
| 1位 | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 約15% | 米国ハイテク株 |
| 2位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 約12% | 米国大型株 |
| 3位 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 約12% | 米国大型株 |
| 4位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 約11% | 米国株式全体 |
| 5位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 約10% | 全世界株式 |
3年リターンでも米国株式型が上位を占めています。
ただし、この期間は米国市場が比較的好調だったため、将来も同じリターンが続くとは限りません。
5年間の平均年率リターンは、長期投資の参考として最も重要な指標です。
この期間にはコロナショックや金融引き締めなど、さまざまな市場環境が含まれています。
| 順位 | ファンド名 | 5年リターン(年率) | 投資対象 |
| 1位 | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 約18% | 米国ハイテク株 |
| 2位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 約14% | 米国大型株 |
| 3位 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 約14% | 米国大型株 |
| 4位 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | 約13% | 米国株式全体 |
| 5位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 約12% | 全世界株式 |
5年リターンでも米国株式型が高いリターンを示していますが、これは過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
利回りランキングを見る際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、過去のリターンは将来の成果を保証するものではありません。
市場環境が変われば、ランキングの順位も大きく変わる可能性があります。
また、高いリターンには高いリスクが伴います。
NASDAQ100連動型は高リターンですが、ハイテク株に集中投資しているため、値動きが大きくなる傾向があります。
ランキングを見る際のポイント
利回りだけでなく、投資対象の分散度も確認しましょう
自分のリスク許容度に合った銘柄を選びましょう
長期投資では3年以上のリターンを重視しましょう
ランキング上位の銘柄は、2010年代から2020年代前半の米国株式市場の好調さを反映しています。
今後も同じトレンドが続くとは限らないため、利回りだけでなく、投資対象の分散や自分のリスク許容度も考慮して銘柄を選ぶことが大切です。
積立NISAの平均利回りはどれくらい?
積立NISAで実際にどれくらいの利回りが期待できるのか、投資対象別に平均的なリターンを見ていきましょう。
ここで示す数値は過去の実績に基づく目安であり、将来のリターンを保証するものではありません。
国内株式型の投資信託は、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動する商品が中心です。
過去20年間の平均リターンは年率3〜5%程度とされています。
国内株式は為替リスクがないため、円建てで安定した運用ができるメリットがあります。
一方で、日本経済の成長率が欧米に比べて低いため、長期的なリターンもやや控えめになる傾向があります。
2024年は日経平均株価が史上最高値を更新するなど好調でしたが、これは特殊な状況です。長期的には年率3〜5%程度のリターンを想定しておくのが現実的でしょう。
外国株式型、特に米国株式型の投資信託は、過去の実績では年率7〜10%程度のリターンを示しています。
S&P500指数は過去100年間で年率約10%のリターンを記録してきました。
米国株式が高いリターンを示してきた背景には、米国企業の高い収益力とイノベーション、人口増加による経済成長などがあります。
ただし、為替変動の影響を受けるため、円高になると円建てでのリターンは減少します。
全世界株式型は、先進国と新興国の株式に分散投資するため、米国株式型よりもやや控えめなリターンになる傾向があります。
過去の実績では年率5〜8%程度です。
地域分散によりリスクを抑えられるメリットがあります。
バランス型ファンドは、株式と債券を組み合わせた商品です。
株式の比率によってリターンとリスクが変わりますが、一般的には年率3〜6%程度のリターンが期待されます。
株式50%・債券50%の標準的なバランス型では、年率4〜5%程度が目安です。
株式の比率が高いバランス型(株式70%以上)では、年率5〜6%程度のリターンが期待できますが、その分リスクも高くなります。
ここまで過去の平均利回りを紹介してきましたが、これらの数値は将来のリターンを保証するものではありません。
この点を理解することが、投資で失敗しないために非常に重要です。
市場環境は常に変化しています。
金利の変動、経済成長率の変化、地政学リスク、技術革新など、さまざまな要因が株価に影響を与えます。
また、投資信託の利回りは時期によって大きく変動します。
リーマンショックやコロナショックのような暴落時には、一時的に30〜50%の下落を経験することもあります。
長期的には回復する傾向がありますが、短期的には大きな損失を被る可能性があることを理解しておきましょう。
利回りで見る!おすすめ銘柄5選
過去の利回り実績が高く、多くの投資家に選ばれている人気銘柄を5つ紹介します。
それぞれの特徴とリスクを理解した上で、自分に合った銘柄を選びましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資信託です。
三菱UFJ国際投信が運用しており、積立NISAで最も人気のある銘柄の一つです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴
米国の主要企業500社に分散投資できる
信託報酬が年率0.09372%と業界最低水準
純資産総額が3兆円を超える人気ファンド
S&P500は、米国の主要企業500社で構成される指数で、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの世界的企業が含まれています。
過去の実績では年率約10%のリターンを示してきました。
米国株式に集中投資しているため、米国経済の停滞や円高が進んだ場合には、大きく値下がりする可能性があります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む全世界の株式に分散投資できる投資信託です。
「オルカン」の愛称で親しまれており、積立NISAで最も人気のある銘柄の一つです。
投資対象は約50カ国・3,000銘柄以上に及び、地域分散が最も進んだ銘柄と言えます。
米国株式が約60%を占めていますが、欧州、日本、新興国にも投資しているため、特定の地域に偏らない運用ができます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴
約50カ国・3,000銘柄以上に分散投資
信託報酬が年率0.05775%と業界最低水準
初心者にも適したバランスの良い銘柄
過去の実績では年率5〜8%程度のリターンを示しています。
「どの銘柄を選べば良いか分からない」という初心者の方にも適した銘柄です。
地域分散によりリスクは抑えられていますが、世界的な株式市場の下落時には、やはり大きく値下がりします。また、新興国の比率が約10%含まれているため、新興国市場の変動の影響も受けます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式市場全体に投資できる投資信託です。
楽天投信投資顧問が運用しており、「楽天VTI」の愛称で知られています。
投資対象は約4,000銘柄で、S&P500よりも幅広い銘柄に分散投資できます。
大型株だけでなく、中小型株も含まれているため、米国株式市場全体の成長を取り込むことができます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの特徴
米国株式市場全体(約4,000銘柄)に投資
信託報酬が年率0.162%と低コスト
楽天カード積立で楽天ポイントが貯まる
S&P500連動型と同様に、米国株式に集中投資しているため、米国経済の停滞や円高のリスクがあります。中小型株を含むため、S&P500よりも値動きがやや大きくなる傾向があります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500に連動する投資信託で、SBIアセットマネジメントが運用しています。
バンガード社のETFを通じて投資する仕組みです。
信託報酬は年率0.0938%と、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とほぼ同水準の低コストです。
SBI証券で人気の高い銘柄で、同社のクレカ積立を利用するとポイントが貯まります。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの特徴
S&P500に連動する低コストファンド
信託報酬が年率0.0938%
SBI証券のクレカ積立でポイント還元
米国株式に集中投資しているため、リスクもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同様です。為替変動や米国経済の停滞の影響を受けやすい点に注意が必要です。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資する投資信託です。
ニッセイアセットマネジメントが運用しており、歴史のある人気銘柄です。
投資対象は日本を除く先進国約20カ国で、米国株式が約70%を占めています。
全世界株式型よりも米国の比率が高く、新興国を含まないため、比較的安定した運用が期待できます。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの特徴
日本を除く先進国約20カ国に投資
信託報酬が年率0.09889%と低コスト
10年以上の運用実績がある信頼性の高い銘柄
米国株式の比率が高いため、米国経済の影響を強く受けます。また、新興国を含まないため、新興国市場の成長を取り込むことはできません。
20年後いくらになる?利回り別シミュレーション
積立NISAで長期投資を続けると、複利効果によって資産が大きく増える可能性があります。
ここでは、利回り別に20年間積立投資を続けた場合のシミュレーションを紹介します。
利回り3%は、比較的保守的な想定です。
国内株式型やバランス型ファンドの平均的なリターンに近い水準です。
| 月額積立額 | 20年後の積立元本 | 20年後の運用結果(想定) | 運用益 |
| 3万円 | 720万円 | 約985万円 | 約265万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約1,641万円 | 約441万円 |
| 10万円 | 2,400万円 | 約3,283万円 | 約883万円 |
利回り3%でも、20年間継続すれば元本の1.4倍程度に増える計算です。
複利効果により、後半になるほど資産の増加ペースが速くなります。
利回り5%は、全世界株式型や外国株式型の平均的なリターンに近い水準です。
多くの投資家が目指す現実的な目標と言えます。
| 月額積立額 | 20年後の積立元本 | 20年後の運用結果(想定) | 運用益 |
| 3万円 | 720万円 | 約1,233万円 | 約513万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約2,055万円 | 約855万円 |
| 10万円 | 2,400万円 | 約4,110万円 | 約1,710万円 |
利回り5%では、元本の約1.7倍に増える計算です。
月3万円の積立でも、20年後には1,200万円を超える資産を築ける可能性があります。
利回り7%は、米国株式型の過去の平均リターンに近い水準です。
ただし、この水準を長期間維持するのは容易ではありません。
| 月額積立額 | 20年後の積立元本 | 20年後の運用結果(想定) | 運用益 |
| 3万円 | 720万円 | 約1,565万円 | 約845万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約2,608万円 | 約1,408万円 |
| 10万円 | 2,400万円 | 約5,216万円 | 約2,816万円 |
利回り7%では、元本の約2.2倍に増える計算です。
月5万円の積立で2,600万円超、月10万円なら5,000万円超の資産形成が期待できます。
高いリターンには高いリスクが伴うことを忘れてはいけません。
このシミュレーションは、以下の前提条件に基づいています。
まず、毎月一定額を積み立て、運用益を再投資することを想定しています。
また、利回りは年率で一定と仮定していますが、実際の投資では年によって大きく変動します。
ある年は20%のリターンがあっても、別の年は10%のマイナスになることもあります。
最も重要な点は、このシミュレーションはあくまで試算であり、将来の運用結果を保証するものではないということです。
市場環境によっては、元本割れする可能性もあることを理解しておきましょう。
自分に合った銘柄の選び方
利回りの高さだけで銘柄を選ぶのは危険です。
自分のリスク許容度、投資目的、コストなどを総合的に考慮して、最適な銘柄を選びましょう。
リスク許容度とは、投資で損失が出た場合にどれくらい耐えられるかを示す指標です。
年齢、収入、資産状況、性格などによって異なります。
自分のリスク許容度を見極めるには、「一時的に投資額の30%が減っても、売却せずに持ち続けられるか」を考えてみましょう。
もし不安を感じるなら、リスクの低い銘柄を選ぶか、投資額を減らすことを検討してください。
投資信託は、投資対象によって期待リターンとリスクが大きく異なります。
主な投資対象の特徴を理解して、自分に合ったものを選びましょう。
どの投資対象を選ぶかは、自分の投資目的と期待リターンによります。
高いリターンを狙うなら株式型、安定性を重視するならバランス型を選びましょう。
信託報酬は、投資信託を保有している間、毎日差し引かれる手数料です。
わずかな差に見えても、長期投資では大きな影響を与えます。
例えば、信託報酬が年率0.1%と0.5%の銘柄を20年間運用した場合、最終的な資産に約100万円の差が生まれます。
特に人気の高いeMAXIS Slimシリーズは、信託報酬が0.1%未満と業界最低水準です。同じ指数に連動する銘柄なら、信託報酬が低い方を選ぶのが基本です。
ただし、信託報酬だけで選ぶのではなく、投資対象やリスクも総合的に判断することが大切です。
信託報酬が低くても、自分のリスク許容度に合わない銘柄を選んでは意味がありません。
積立NISAで気をつけたい3つのこと
積立NISAは長期的な資産形成に有効な制度ですが、いくつか注意すべき点があります。
リスクを正しく理解した上で、投資を始めましょう。
積立NISAは投資であり、預金ではありません。
投資した元本が減る可能性があることを理解しておく必要があります。
株式市場は常に変動しており、経済状況や企業業績、金利の変動などによって値下がりすることがあります。
リーマンショックやコロナショックのような大きな暴落時には、投資額の30〜50%が減少することもあります。
過去のデータを見ると、15年以上の長期投資では元本割れの確率が大幅に低下します。金融庁のデータによると、20年間の積立投資では、ほとんどのケースでプラスのリターンが得られています。
元本割れリスクを軽減するには、長期投資を前提に、一時的な値下がりに動揺せず保有し続けることが重要です。
また、生活費や緊急時の資金は別に確保しておき、余裕資金で投資することが大切です。
積立NISAは長期投資を前提とした制度ですが、短期的には損失が出る可能性が高いことを理解しておきましょう。
株式市場は短期的には大きく変動します。
投資を始めて数カ月や1年程度では、マイナスになっていることも珍しくありません。
積立投資の強みは、価格が下がったときにも買い続けることで、平均購入単価を下げられる点にあります。これをドルコスト平均法と言います。
短期的な値下がりは、将来の値上がりに向けた「仕込み」の期間と考えましょう。
短期的な損失に動揺して売却してしまうと、長期投資のメリットを失ってしまいます。
利回りランキング上位の銘柄は魅力的に見えますが、高いリターンには必ず高いリスクが伴います。
この関係を理解せずに投資すると、予想以上の損失を被る可能性があります。
例えば、NASDAQ100連動型は過去の利回りが非常に高いですが、ハイテク株に集中投資しているため、値動きが非常に激しくなります。
2022年には年間で約30%下落するなど、短期的には大きな損失が出ることもあります。
銘柄を選ぶ際には、過去の利回りだけでなく、投資対象のリスクや自分のリスク許容度も考慮することが大切です。
「高利回りだから」という理由だけで選ぶのではなく、その銘柄のリスクを理解し、受け入れられるかを判断しましょう。
積立NISAにおすすめの証券会社5社
積立NISAを始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。
ここでは、積立NISAにおすすめの証券会社を5社紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、口座開設数約1,500万を誇る国内最大手のネット証券です。
積立NISA対象の投資信託は約271本と業界トップクラスで、幅広い選択肢から銘柄を選べます。
SBI証券の特徴
三井住友カードでクレカ積立すると最大5%のVポイント
IPO取扱数が年間78銘柄(2024年実績)と豊富
米国株式の取扱銘柄数が約5,000銘柄
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすいツールが揃っています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、口座開設数約1,200万の大手ネット証券です。
楽天経済圏を活用している方に特におすすめで、楽天カードでのクレカ積立で楽天ポイントが貯まります。
楽天証券の特徴
楽天ポイントを使って投資信託を購入可能
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」が高機能
積立NISA対象の投資信託は約200本
スマホアプリ「iSPEED」も使いやすく、外出先でも簡単に取引できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株投資に強みを持つネット証券です。
米国株式の取扱銘柄数は約5,000銘柄で、業界トップクラスです。
マネックス証券の特徴
マネックスカードでのクレカ積立で1.1%のポイント還元
投資情報の充実度が高い
初心者向けの投資セミナーを定期開催
投資の勉強をしながら資産形成を進められます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社です。
25歳以下は現物取引・信用取引の手数料が無料になるなど、若年層への優遇が手厚いのが特徴です。
松井証券の特徴
サポート体制が充実(電話・チャット対応)
ロボアドバイザー「投信工房」で銘柄提案
積立NISA対象の投資信託は約250本
初心者の方も安心して利用できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であるネット証券です。
au経済圏を活用している方に特におすすめで、auカブコムカードでのクレカ積立でPontaポイントが貯まります。
三菱UFJeスマート証券の特徴
一日定額手数料コースで100万円まで手数料無料
プチ株(単元未満株取引)のサービスあり
取引ツール「kabuステーション」が高機能
上級者の方も満足できる内容です。
積立NISAの始め方
積立NISAを始めるための具体的な手順を、4つのステップで解説します。
初めての方でも迷わず始められるよう、分かりやすく説明します。
まず、積立NISA口座を開設する証券会社を選びます。
証券会社によって、取扱銘柄数、ポイント還元、取引ツールなどが異なるため、自分に合った会社を選びましょう。
ネット証券なら、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券のいずれかを選んでおけば、間違いありません。
証券会社を決めたら、口座開設の手続きを進めます。
ネット証券なら、スマホやPCから簡単に申し込めます。
スマホで本人確認書類を撮影してアップロードすれば、最短翌営業日に口座開設が完了します。
NISA口座は1人1口座しか開設できないため、慎重に証券会社を選びましょう。ただし、年単位で証券会社を変更することは可能です。
口座開設が完了したら、投資する銘柄を選び、積立設定を行います。
初心者の方は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など、人気の高いインデックスファンドから始めるのがおすすめです。
積立金額は、無理のない範囲で設定しましょう。
積立NISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)が上限ですが、最初は月1〜3万円程度から始めて、慣れてきたら増額するのが良いでしょう。
積立日は、給料日の直後に設定すると、使ってしまう前に自動的に投資できるため、継続しやすくなります。
積立設定が完了したら、基本的には放置で構いません。
ただし、定期的に運用状況を確認することは大切です。
確認の頻度は、3カ月に1回程度で十分です。
毎日チェックすると、短期的な値動きに一喜一憂してしまい、不要な売買をしてしまう恐れがあります。
ライフステージの変化(結婚、出産、住宅購入など)があった場合は、投資額やリスク許容度を見直すことも大切です。
運用利回りによって結果は大きく異なります。利回り3%なら約985万円、5%なら約1,233万円、7%なら約1,565万円になる計算です。
ただし、これはあくまで試算であり、実際の運用結果は市場環境によって変わります。過去の平均利回りを参考にすると、全世界株式型で年率5〜8%程度のリターンが期待できますが、保証されるものではありません。
いいえ、利回りが高い銘柄ほど良いとは限りません。高い利回りには必ず高いリスクが伴います。
例えば、NASDAQ100連動型は過去の利回りが非常に高いですが、ハイテク株に集中投資しているため、値動きが激しく、短期的には大きな損失が出る可能性があります。自分のリスク許容度を超えた銘柄を選ぶと、値下がり時に不安になり、売却してしまう恐れがあります。
どちらが良いかは、投資方針によって異なります。それぞれの特徴を理解して選びましょう。
S&P500は米国の大型株500社に投資するため、米国経済の成長を直接享受できます。過去の実績では高いリターンを示していますが、米国に集中投資しているため、米国経済の停滞や円高のリスクがあります。
オール・カントリーは全世界の株式に分散投資するため、特定の国や地域のリスクを分散できます。迷ったら、オール・カントリーを選ぶのが無難です。
はい、積立する銘柄はいつでも変更できます。現在積み立てている銘柄を売却せずに、新しい銘柄の積立を始めることも可能です。
ただし、頻繁に銘柄を変更するのはおすすめしません。短期的な値動きに反応して銘柄を変更すると、長期投資のメリットを失ってしまいます。
「積立NISAはやめたほうが良い」という意見は、誤解や極端な事例に基づいていることが多いです。
元本割れのリスクがあるため、短期的には損失が出る可能性があります。しかし、長期投資では元本割れの確率は大幅に低下します。金融庁のデータでも、20年間の積立投資ではほとんどのケースでプラスのリターンが得られています。
積立NISAは、正しく理解して利用すれば、長期的な資産形成に非常に有効な制度です。
はい、長期投資では信託報酬0.1%の差は大きな影響を与えます。一見わずかな差に見えますが、複利効果により、長期間では大きな金額差になります。
例えば、1,000万円を20年間、年率5%で運用した場合を考えてみましょう。信託報酬が0.1%と0.2%の銘柄では、20年後の資産に約20万円の差が生まれます。
元本割れしても、慌てて売却しないことが最も重要です。短期的な値下がりは、長期投資では避けられないものです。
まず、冷静に状況を確認しましょう。市場全体が下落しているのか、特定の銘柄だけが下落しているのかを把握します。次に、積立を継続しましょう。価格が下がっているときこそ、同じ金額でより多くの口数を購入できるチャンスです。
積立NISAの利回りは銘柄によって大きく異なり、米国株式型が過去の実績では高いリターンを示しています。
ただし、過去の実績は将来を保証するものではなく、高いリターンには高いリスクが伴うことを理解しておく必要があります。
銘柄選びでは、利回りだけでなく、自分のリスク許容度、投資目的、投資対象の分散度、信託報酬などを総合的に考慮することが大切です。
初心者の方は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など、地域分散されたインデックスファンドから始めるのがおすすめです。
長期投資では、複利効果により資産が大きく増える可能性があります。
月3万円の積立でも、20年間継続すれば1,000万円を超える資産を築ける可能性があります。
証券会社選びでは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券などの大手ネット証券がおすすめです。
取扱銘柄数、ポイント還元、取引ツールなどを比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
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