金ETFおすすめ比較|選び方と新NISA活用法を解説

NISAで投資信託を始めたいけれど、どの商品を選べばいいのか分からないとお悩みではありませんか。
2024年から新NISA制度がスタートし、非課税で投資できる枠が大幅に拡大されました。
投資信託は少額から分散投資ができ、専門家が運用してくれるため、初心者の方でも始めやすい金融商品です。
本記事では、NISAで投資信託を始めるメリットから具体的な銘柄の選び方、おすすめの証券会社まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、自分に合った投資信託を選び、NISAを活用した資産形成をスタートできるようになります。
目次
NISAで投資信託を始めるメリットは?
NISAで投資信託を運用すると、通常は約20%課税される運用益が非課税になります。投資信託は少額から始められ、専門家が運用してくれるため、初心者の方でも安心して資産形成をスタートできます。
ここでは、NISAと投資信託を組み合わせる3つのメリットを具体的に解説します。
通常、投資で得た利益には約20.315%の税金がかかります。例えば10万円の利益が出た場合、約2万円が税金として差し引かれ、手元に残るのは約8万円です。
しかしNISAを利用すれば、この税金がかかりません。10万円の利益がそのまま手元に残るため、長期的に見ると大きな差になります。
2024年からの新NISAでは、非課税保有限度額が1,800万円に拡大され、より多くの資産を非課税で運用できるようになりました。
非課税期間も無期限になったため、長期的な資産形成に最適な制度と言えます。投資信託の運用益や分配金も非課税の対象となるため、複利効果を最大限に活かせます。
投資信託は、多くの投資家から集めた資金をまとめて、専門家が株式や債券などに分散投資する金融商品です。1つの投資信託を購入するだけで、数百から数千の銘柄に分散投資できます。
主要なネット証券では100円から投資信託を購入できるため、まとまった資金がなくても始められます。例えば月1万円の積立でも、世界中の株式に分散投資することが可能です。
個別株を購入する場合、1銘柄あたり数万円から数十万円が必要になりますが、投資信託なら少額で複数の資産に投資できるため、リスクを抑えながら資産形成ができます。
分散投資は投資の基本原則の1つであり、特定の企業や国の経済状況に左右されにくくなります。
投資信託を長期間保有することで、複利効果の恩恵を受けられます。複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生む仕組みです。
例えば100万円を年率5%で運用した場合、1年後は105万円になります。2年目はこの105万円に対して5%の利益が発生するため、110.25万円になります。このように、利益を再投資し続けることで、資産が雪だるま式に増えていきます。
金融庁も長期・積立・分散投資の重要性を推奨しています。
新NISAでは非課税期間が無期限になったため、複利効果を最大限に活かせる環境が整いました。
20年、30年という長期スパンで運用することで、短期的な市場変動の影響を抑えながら、着実に資産を増やせる可能性が高まります。
NISAの基本的なしくみ
2024年から始まった新NISA制度には、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの投資枠があります。それぞれ投資できる商品や年間の投資上限額が異なるため、自分の投資スタイルに合わせて使い分けることが大切です。
ここでは、2つの投資枠の特徴と使い分け方を詳しく解説します。
つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した投資信託を定期的に購入する枠です。年間120万円まで投資でき、金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみが対象となっています。
対象商品は、販売手数料が無料で信託報酬が低い商品に限定されており、初心者でも安心して選べる仕組みになっています。
具体的には、インデックスファンドを中心に約200本程度の投資信託が対象です。
つみたて投資枠の最大の特徴は、毎月一定額を自動的に購入する積立投資が基本となる点です。これにより、価格が高い時は少なく、安い時は多く購入する「ドルコスト平均法」の効果が得られ、購入価格を平準化できます。
投資初心者の方や、まずは少額から始めたい方に適した投資枠と言えます。
成長投資枠は、つみたて投資枠よりも投資対象が広く、年間240万円まで投資できる枠です。投資信託だけでなく、個別株やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)なども購入できます。
ただし、すべての商品が対象ではなく、整理銘柄や監理銘柄、信託期間が20年未満の投資信託などは除外されています。
それでも、つみたて投資枠に比べて選択肢が大幅に広がります。
成長投資枠では、積立投資だけでなく一括投資も可能です。まとまった資金がある場合や、特定の銘柄に集中投資したい場合に活用できます。
投資経験がある方や、より積極的に運用したい方に適した投資枠です。ただし、選択肢が多い分、商品選びには注意が必要です。
つみたて投資枠と成長投資枠は、併用することができます。非課税保有限度額は合計で1,800万円ですが、そのうち成長投資枠は1,200万円までという制限があります。
初心者の方には、まずつみたて投資枠で投資信託の積立から始めることをおすすめします。毎月1万円から3万円程度の積立を続けることで、投資に慣れながら着実に資産を増やせます。
投資に慣れてきたら、成長投資枠も活用して投資の幅を広げるとよいでしょう。例えば、つみたて投資枠で世界株式のインデックスファンドを積み立てながら、成長投資枠で個別株やテーマ型の投資信託に投資するという使い方ができます。
ボーナスなどまとまった資金がある場合は、成長投資枠で一括投資するという選択肢もあります。ただし、一括投資は購入タイミングによって成果が大きく変わるため、投資経験を積んでから検討することをおすすめします。
投資信託は数千本もあり、初心者の方はどれを選べばよいか迷ってしまいます。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、自分に合った投資信託を選べるようになります。
ここでは、投資信託を選ぶ際にチェックすべき5つのポイントを解説します。
投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類があります。インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500などの市場指数に連動することを目指す投資信託です。
一方、アクティブファンドは、ファンドマネージャーが銘柄を選定し、市場平均を上回る成果を目指します。
| 項目 | インデックスファンド | アクティブファンド |
| 運用方針 | 市場指数に連動 | 市場平均を上回ることを目指す |
| 信託報酬 | 低い(0.1%前後) | 高い(1%前後) |
| 運用成績 | 市場平均並み | ファンドにより差が大きい |
| 向いている人 | 初心者・長期投資 | 経験者・短期投資 |
初心者の方には、信託報酬が低く、安定した成果が期待できるインデックスファンドをおすすめします。
長期的に見ると、多くのアクティブファンドはインデックスファンドの成績を下回ることが統計的に示されています。
投資信託は、投資先の地域によって「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「全世界株式」などに分類されます。どの地域に投資するかで、リスクとリターンの特性が変わります。
全世界株式型の投資信託は、世界中の株式に分散投資できるため、特定の国や地域の経済状況に左右されにくいというメリットがあります。
初心者の方には、まず全世界株式型から始めることをおすすめします。
米国株式型も人気があります。米国経済の成長性や企業の収益力の高さから、長期的に高いリターンが期待できます。
ただし、為替変動の影響を受ける点には注意が必要です。
信託報酬とは、投資信託を保有している間、継続的に支払う運用管理費用のことです。年率で表示され、保有資産から自動的に差し引かれます。
信託報酬は、長期投資において運用成績に大きく影響します。例えば、年率0.1%と1.0%の投資信託を20年間保有した場合、その差は約20%にもなります。
インデックスファンドの場合、信託報酬は0.1%前後が目安です。0.2%を超える場合は、他に同じ指数に連動する低コストのファンドがないか確認しましょう。
つみたて投資枠の対象商品は、信託報酬が低い商品に限定されているため、安心して選べます。
投資信託を選ぶ際は、過去の運用実績も参考になります。
ただし、過去の実績が将来の成果を保証するものではない点に注意が必要です。
運用実績を確認する際は、1年だけでなく、3年、5年、10年といった長期的な成績を見ることが大切です。短期的には好成績でも、長期的には平均的な成績に落ち着くファンドも多くあります。
また、同じ指数に連動するインデックスファンドでも、信託報酬の違いにより運用成績に差が出ます。信託報酬が低いファンドほど、長期的に高い成果が期待できます。
純資産総額とは、その投資信託に集まっている資金の総額です。純資産総額が大きいファンドは、多くの投資家から支持されている証拠であり、運用の安定性も高いと言えます。
純資産総額が小さすぎるファンドは、運用効率が悪くなったり、最悪の場合は繰上償還(運用終了)されるリスクがあります。
目安として、純資産総額が100億円以上あるファンドを選ぶとよいでしょう。
また、純資産総額が増加傾向にあるかも確認しましょう。資金流入が続いているファンドは、投資家からの信頼が厚く、今後も安定した運用が期待できます。
初心者におすすめの投資信託5選
投資信託は数千本もあるため、初心者の方はどれを選べばよいか迷ってしまいます。ここでは、信託報酬が低く、長期投資に適した投資信託を5つ厳選して紹介します。
いずれも主要なネット証券で購入でき、つみたて投資枠の対象商品となっています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、日本を含む世界中の株式に投資できる投資信託です。MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に連動し、約3,000銘柄に分散投資できます。
この投資信託の特徴
信託報酬:年率0.05775%程度(業界最低水準)
純資産総額:3兆円超(多くの投資家から支持)
投資対象:世界中の株式(先進国から新興国まで)
この1本で世界中の株式に分散投資できるため、初心者の方が最初に選ぶ投資信託として最適です。
先進国から新興国まで幅広くカバーしているため、特定の国や地域の経済状況に左右されにくいというメリットがあります。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動する投資信託です。アップルやマイクロソフトなど、米国の主要企業約500社に投資できます。
この投資信託の特徴
信託報酬:年率0.09372%程度
純資産総額:5兆円超(国内最大級)
投資対象:米国の主要企業500社
米国株式は過去数十年にわたり高い成長を続けており、長期的に高いリターンが期待できます。
米国経済の成長性に期待する方や、全世界株式よりも米国株式に集中投資したい方におすすめです。ただし、為替変動の影響を受けるため、円高になると基準価額が下がる点には注意が必要です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式市場全体に投資できる投資信託です。CRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数に連動し、大型株から小型株まで約4,000銘柄をカバーしています。
この投資信託の特徴
信託報酬:年率0.162%程度
投資対象:米国株式全体(S&P500より広範囲)
楽天ポイントで購入可能
楽天証券では、この投資信託を楽天ポイントで購入することもできます。楽天経済圏を活用している方には、特にメリットが大きい商品です。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式に投資する投資信託です。MSCIコクサイ・インデックスという指数に連動し、米国を中心に欧州や太平洋地域の約1,300銘柄に投資できます。
この投資信託の特徴
信託報酬:年率0.09889%程度
純資産総額:7,000億円超
投資対象:日本を除く先進国株式
米国株式の比率が約70%と高いため、実質的には米国株式中心の投資となります。日本株式は別で保有し、外国株式はこのファンドで、という使い分けもできます。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8つの資産に均等に投資する投資信託です。
この投資信託の特徴
信託報酬:年率0.143%程度
投資対象:株式・債券・不動産の8資産
値動きが穏やか(リスク抑制型)
この1本で株式だけでなく債券や不動産にも分散投資できます。株式100%の投資信託に比べて値動きが穏やかなため、リスクを抑えたい方に適しています。
ただし、長期的なリターンは株式100%の投資信託よりも低くなる傾向があります。安定性を重視する方や、退職が近い方におすすめの商品です。
NISAで投資信託を始めるのにおすすめの証券会社5社
NISAで投資信託を始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。証券会社によって取扱商品数や手数料、サービス内容が異なるため、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
ここでは、投資信託の取扱が充実している主要なネット証券5社を紹介します。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大手のネット証券で、口座開設数は約1,500万口座を誇ります。投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、つみたて投資枠対象の投資信託も約271本と豊富です。
SBI証券の特徴
NISA株式売買手数料:無料
投資信託購入時手数料:無料
クレカ積立対応:三井住友カード(Vポイント還元)
外国株式:8カ国対応(米国株約5,000銘柄)
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすい環境が整っています。
投資信託の取扱本数の多さと総合力の高さから、初心者の方にも経験者の方にもおすすめできる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、口座開設数は約1,200万口座です。投資信託の取扱本数は約2,550本、つみたて投資枠対象の投資信託は約200本と充実しています。
楽天証券の特徴
楽天ポイント連携:保有残高に応じてポイント付与
ポイント投資:楽天ポイントで投資信託購入可能
クレカ積立対応:楽天カード(楽天ポイント還元)
取引ツール:MARKET SPEED Ⅱ、iSPEED
楽天経済圏を活用している方には、特にメリットが大きい証券会社です。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は、情報量が豊富で使いやすいと評判です。スマホアプリ「iSPEED」も直感的に操作でき、初心者の方でもすぐに使いこなせます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、投資信託の取扱本数が約1,800本、つみたて投資枠対象の投資信託が約217本と充実したラインナップを誇ります。口座開設数は約270万口座です。
マネックス証券の特徴
クレカ積立還元率:1.1%(業界トップクラス)
米国株式:約5,000銘柄取扱
取引ツール:マネックストレーダー(高機能)
マネックスカードで積み立てると、積立額の1.1%分のマネックスポイントが貯まります。これは主要ネット証券の中でもトップクラスの還元率です。
米国株式の取扱銘柄数は約5,000銘柄と豊富で、米国株式に投資したい方にも適しています。取引ツール「マネックストレーダー」は高機能で、詳細な分析が可能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年を超える老舗の証券会社です。投資信託の取扱本数は約1,900本、つみたて投資枠対象の投資信託は約250本です。口座開設数は約160万口座です。
松井証券の特徴
サポート体制:専門オペレーターが丁寧に対応
25歳以下特典:株式売買手数料無料
1日50万円以下:年齢問わず手数料無料
松井証券の最大の特徴は、サポート体制の充実です。電話サポートは専門のオペレーターが丁寧に対応してくれると評判で、投資初心者の方でも安心して利用できます。
サポート体制を重視する方や、投資が初めてで不安な方におすすめの証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であるネット証券です。投資信託の取扱本数は約1,800本、つみたて投資枠対象の投資信託は約250本です。
三菱UFJeスマート証券の特徴
クレカ積立対応:au PAYカード(Pontaポイント還元)
ポイント投資:Pontaポイントで投資信託購入可能
au特典:通信料割引(auユーザー限定)
auやUQモバイルのユーザーは、NISA口座での取引で通信料が割引になる特典もあります。au経済圏を活用している方には、メリットが大きい証券会社です。
取引ツール「kabuステーション」は高機能で、詳細な分析が可能です。スマホアプリも使いやすく、外出先でも手軽に取引できます。
| 証券会社 | 投資信託本数 | つみたて投資枠 | クレカ積立 | ポイント |
| SBI証券 | 約2,600本 | 約271本 | 対応 | Vポイント等 |
| 楽天証券 | 約2,550本 | 約200本 | 対応 | 楽天ポイント |
| マネックス証券 | 約1,800本 | 約217本 | 対応(1.1%) | マネックスポイント |
| 松井証券 | 約1,900本 | 約250本 | 対応 | 松井証券ポイント |
| 三菱UFJeスマート証券 | 約1,800本 | 約250本 | 対応 | Pontaポイント |
口座開設から投資信託購入までの手順
証券会社を選んだら、次は実際に口座を開設して投資信託を購入します。初めての方でも迷わないよう、口座開設から投資信託購入までの流れを5つのステップで解説します。
多くの証券会社では、オンラインで口座開設が完結するため、自宅にいながら手続きができます。
まず、自分に合った証券会社を選び、公式サイトから口座開設を申し込みます。口座開設の申し込みは無料で、多くの証券会社では10分程度で完了します。
申し込み時には、氏名、住所、生年月日、職業などの基本情報を入力します。NISA口座を開設する場合は、「NISA口座も同時に開設する」という項目にチェックを入れましょう。
マイナンバーカードを持っている場合は、スマホで撮影するだけで本人確認が完了する「eKYC」が利用できます。これにより、最短で翌営業日に口座開設が完了します。
口座開設の申し込みが完了したら、本人確認書類を提出します。マイナンバーカードがあれば、これ1枚で本人確認が完了します。
マイナンバーカードがない場合は、マイナンバー通知カードまたはマイナンバーが記載された住民票と、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要です。
書類の提出方法は、スマホで撮影してアップロードする方法と、郵送する方法があります。スマホでのアップロードなら、その場で提出が完了するため便利です。
本人確認書類の審査が完了すると、口座開設完了の通知が届きます。オンラインで口座開設した場合は、メールで通知が届き、ログインIDやパスワードが発行されます。
郵送で手続きした場合は、簡易書留で口座開設完了通知書が届きます。この書類には、ログインIDやパスワードが記載されています。
通知を受け取ったら、証券会社のサイトにログインして、初期設定を行いましょう。取引パスワードの変更や、出金先銀行口座の登録などを済ませておくと、スムーズに取引を始められます。
口座開設が完了したら、証券口座に資金を入金します。入金方法は、銀行振込やインターネットバンキングからの即時入金など、複数の方法があります。
即時入金サービスを利用すれば、手数料無料で24時間いつでも入金でき、すぐに取引に使えます。
対応している銀行は証券会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
入金が完了したら、投資したい投資信託を選びます。証券会社のサイトで「投資信託」や「ファンド検索」のページから、商品名や投資対象で検索できます。気になる投資信託を見つけたら、目論見書で詳細を確認しましょう。
投資信託を選んだら、購入方法を決めます。購入方法には、毎月一定額を自動的に購入する「積立購入」と、好きなタイミングで購入する「一括購入」があります。
積立購入の手順は以下のとおりです。
一度設定すれば、毎月自動的に購入されるため、手間がかかりません。初心者の方には、積立購入から始めることをおすすめします。
年代別・目的別のポートフォリオ例
投資信託を選ぶ際、年代や投資目的によって適切なポートフォリオは異なります。若い世代は長期的な成長を重視し、リタイアが近い世代は安定性を重視するのが一般的です。
ここでは、年代別に3つのモデルケースを紹介します。あくまで参考例ですので、ご自身の状況に合わせて調整してください。
20〜30代は、リタイアまでの期間が長いため、積極的にリスクを取って高いリターンを目指せる時期です。短期的な価格変動があっても、長期的には回復する可能性が高いため、株式100%のポートフォリオも選択肢に入ります。
この1本で世界中の株式に分散投資でき、シンプルで管理しやすいというメリットがあります。
月々の積立額は、手取り収入の10〜20%を目安にするとよいでしょう。例えば、手取り20万円の場合、月2万円から4万円の積立が目安です。ボーナスがある場合は、成長投資枠を活用して追加投資することもできます。
この年代は、投資に慣れることも大切です。まずは少額から始めて、市場の動きを体験しながら、徐々に投資額を増やしていくことをおすすめします。
40〜50代は、収入が増えて投資に回せる資金も増える時期です。一方で、リタイアまでの期間が短くなってくるため、20〜30代ほど積極的なリスクは取りにくくなります。
月々の積立額は、つみたて投資枠の上限である月10万円を目指すとよいでしょう。余裕があれば、成長投資枠も活用して、年間360万円まで投資することも可能です。
この年代は、住宅ローンや教育費など、大きな支出がある時期でもあります。無理のない範囲で、生活防衛資金(生活費の6カ月分程度)を確保したうえで投資することが大切です。
60代以降は、リタイアが近づき、資産を取り崩す時期に入ります。大きな価格変動は避けたいため、安定性を重視したポートフォリオが適しています。
すでにまとまった資産がある場合は、一括投資ではなく、数年かけて分散して投資することをおすすめします。例えば、600万円を投資する場合、月10万円ずつ5年間かけて投資すれば、購入時期を分散できます。
この年代は、資産の取り崩し方も考える必要があります。必要な生活費は預金で確保し、余裕資金をNISAで運用するという使い分けが大切です。
NISAで投資信託を運用する際の注意点
NISAで投資信託を運用する際は、いくつかの注意点があります。投資にはリスクが伴うため、これらの点を理解したうえで、自分に合った投資を行うことが大切です。
ここでは、特に重要な4つの注意点を解説します。
投資信託は、株式や債券などに投資する金融商品であり、元本が保証されていません。市場環境によっては、投資した金額を下回る可能性があります。
特に、株式100%の投資信託は、短期的には大きく値下がりすることもあります。過去には、リーマンショック時に世界株式が約50%下落したこともありました。
ただし、長期的に見れば、世界経済は成長を続けており、株式市場も上昇傾向にあります。短期的な価格変動に動揺せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。
投資信託の基準価額は、毎日変動します。株式市場が下落すれば、保有している投資信託の評価額も下がります。
しかし、短期的な価格変動に一喜一憂して、慌てて売却することは避けましょう。
投資信託は、長期保有を前提とした金融商品です。10年、20年という長期スパンで見れば、短期的な価格変動は誤差の範囲と言えます。
含み損が出ても、売却しなければ損失は確定しません。市場が回復するまで保有し続けることで、損失を取り戻せる可能性が高まります。
定期的に基準価額をチェックすることは大切ですが、頻繁に確認しすぎると、かえって不安になることもあります。
投資信託には、信託報酬という運用管理費用がかかります。信託報酬は、保有している間、継続的に差し引かれるため、長期投資では大きな影響があります。
例えば、100万円を年率5%で運用し、信託報酬が0.1%の場合と1.0%の場合を比較すると、20年後の資産額は約20%も差が出ます。
同じ指数に連動する投資信託でも、信託報酬の違いで運用成績に差が出るため、できるだけ信託報酬が低い商品を選ぶことが大切です。
つみたて投資枠の対象商品は、信託報酬が低い商品に限定されているため、初心者の方でも安心して選べます。
投資信託は、長期保有が基本ですが、定期的な見直しも必要です。年に1回程度、ポートフォリオのバランスが崩れていないか確認しましょう。
例えば、株式80%、債券20%のポートフォリオを組んでいた場合、株式が値上がりして株式90%、債券10%になることがあります。この場合、株式を一部売却して債券を購入することで、元のバランスに戻すことができます。これをリバランスと言います。
ただし、頻繁な売買は避けましょう。売買のたびに手数料がかかる場合もありますし、短期的な価格変動で売買を繰り返すと、かえって損失が拡大することもあります。
よくある失敗パターンと対策
投資信託を始めたばかりの方は、知識や経験不足から失敗してしまうことがあります。しかし、よくある失敗パターンを知っておけば、同じ失敗を避けることができます。
ここでは、初心者の方が陥りやすい3つの失敗パターンと、その対策を紹介します。
投資信託を始めて間もなく、市場が下落して含み損が出ると、不安になって売却してしまう方がいます。
しかし、これは最もやってはいけない行動の1つです。
含み損が出ている時に売却すると、損失が確定してしまいます。一方、保有し続けていれば、市場が回復した時に損失を取り戻せる可能性があります。
対策としては、投資を始める前に、自分のリスク許容度を確認しておくことが大切です。短期的な価格変動に耐えられない方は、債券を含むバランス型の投資信託を選ぶとよいでしょう。
また、投資は余裕資金で行い、当面使う予定のない資金で運用することが重要です。
投資信託を選ぶ際、運用成績だけを見て、信託報酬を確認せずに購入してしまう方がいます。しかし、信託報酬は長期投資において大きな影響を与えます。
特に、アクティブファンドの中には、信託報酬が年率1.5%を超える商品もあります。このような高コストの商品は、よほど高い運用成績を上げない限り、インデックスファンドに勝つことは難しいと言えます。
対策としては、投資信託を選ぶ際に、必ず信託報酬を確認することです。インデックスファンドであれば、信託報酬は0.1%前後が目安です。同じ指数に連動する商品が複数ある場合は、信託報酬が最も低い商品を選びましょう。
証券口座を開設したものの、実際に投資信託を購入せず、そのまま放置してしまう方も少なくありません。
口座を開設しただけでは、資産は増えません。
口座開設後に放置してしまう理由は、どの商品を選べばよいか分からない、入金の方法が分からない、などの不安があるためです。
対策としては、口座開設と同時に、積立設定まで完了させることです。最初は少額でも構いません。月1,000円や3,000円から始めて、投資に慣れてきたら金額を増やすという方法もあります。
また、証券会社のサポートを活用して、分からないことは質問することも大切です。
NISA口座は運用益が非課税になりますが、一般口座や特定口座では約20%の税金がかかります。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できず、年間の投資上限額があります。
はい、併用できます。両方の枠を使って、年間最大360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで投資できます。非課税保有限度額は合計で1,800万円です。
はい、投資信託は原則としていつでも売却できます。売却の申し込みをすると、通常は数営業日後に代金が証券口座に入金されます。ただし、一部の投資信託には、短期売買に対する信託財産留保額がかかる場合があります。
NISA口座での取引は非課税のため、確定申告は不要です。ただし、一般口座で取引した場合や、特定口座(源泉徴収なし)で取引した場合は、確定申告が必要になることがあります。
いいえ、NISA口座は1人につき1口座しか開設できません。ただし、年に1回、証券会社を変更することは可能です。変更手続きには時間がかかるため、最初から自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
NISA口座で保有している投資信託の分配金は非課税です。分配金を受け取る方法と、自動的に再投資する方法があります。長期投資の場合は、再投資型を選ぶと複利効果が得られます。
NISAで投資信託を始めることで、運用益が非課税になり、効率的に資産形成ができます。投資信託は少額から始められ、専門家が運用してくれるため、初心者の方でも安心して投資をスタートできます。
投資信託を選ぶ際は、信託報酬が低いインデックスファンドを中心に選び、全世界株式や米国株式など、長期的な成長が期待できる商品を選ぶことが大切です。証券会社は、取扱商品数が多く、手数料が安いネット証券を選ぶとよいでしょう。
口座開設から投資信託の購入まで、オンラインで完結できるため、自宅にいながら投資を始められます。最初は少額から始めて、投資に慣れてきたら徐々に金額を増やしていくことをおすすめします。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を続けることが大切です。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは各証券会社や専門家にご相談ください。
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