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SPDR S&P500 ETFのチャートを見たいけれど、どこで確認できるのか、どう読み取ればいいのか分からない。
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
SPDR S&P500 ETFは、米国を代表する500社の株価に連動するETFで、長期投資の選択肢として注目されています。
しかし、チャートの見方を知らないと、投資タイミングを逃したり、リスクを見落としたりする可能性があります。
この記事では、SPDR S&P500 ETFのチャートの基本的な見方から、テクニカル指標を使った実践的な分析方法、過去の暴落局面の分析まで、投資判断に役立つ情報を網羅的に解説します。
初心者の方でも理解できるよう、専門用語には丁寧な説明を加えていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
SPDR S&P500 ETFのチャートとは
SPDR S&P500 ETFのチャートは、このETFの価格推移を視覚的に表したグラフです。チャートを見ることで、過去の値動きや現在のトレンドを把握し、投資判断の材料にすることができます。
まずは、SPDR S&P500 ETFの基本情報とチャートの役割について理解しておきましょう。
SPDR S&P500 ETFは、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する上場投資信託(ETF)です。運用会社はステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで、世界最大規模のETFとして知られています。
米国市場に上場しているSPY(ティッカーシンボル)と、東京証券取引所に上場している1557の2種類があります。SPYは米ドル建てで取引され、1557は円建てで取引されるという違いがあります。
経費率は約0.09%と低コストで、アップル、マイクロソフト、エヌビディアなど米国を代表する約500社に分散投資できる点が魅力です。
S&P500指数は時価総額加重平均型の指数で、構成銘柄の時価総額に応じて組入比率が決まります。そのため、大型株の値動きがETFの価格に大きく影響する特徴があります。
チャートを見ることで、SPDR S&P500 ETFの価格変動の歴史や傾向を把握できます。具体的には、価格の上昇・下降トレンド、価格変動の大きさ、売買のタイミングなどを読み取ることが可能です。
ローソク足チャートでは、始値・終値・高値・安値の4つの価格情報が一目で分かります。また、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を重ねることで、より詳細な分析ができます。
出来高(取引量)も併せて確認することで、価格変動の信頼性を判断する材料になります。
チャートは過去のデータを基にしているため、将来の価格を保証するものではありません。しかし、過去のパターンから学び、投資判断の参考にすることは有効です。
SPYと1557は同じS&P500指数に連動しますが、上場市場と通貨が異なります。SPYは米国市場(NYSE Arca)に上場しており、米ドル建てで取引されます。一方、1557は東京証券取引所に上場しており、円建てで取引されます。
SPYは取引時間が日本時間の夜間(23:30〜翌6:00、サマータイム時は22:30〜翌5:00)となり、1557は日本の市場時間(9:00〜15:00、昼休み11:30〜12:30を除く)に取引できます。
為替リスクについては、どちらも為替ヘッジがないため、円換算での損益を考える際には為替変動の影響を受けます。
SPYと1557の主な違い
流動性:SPYは流動性が非常に高く、売買がスムーズに成立しやすい
利便性:1557は円建てで取引できるため、ドル転の手間がかからない
税制:1557の配当は外国税額控除の手続きが必要になる場合がある
チャートの基本的な見方
チャートを読めるようになると、投資判断の精度が大きく向上します。ここでは、初心者の方でも理解できるよう、チャートの基本的な見方を丁寧に解説します。
まずは、ローソク足と移動平均線という2つの基本要素から始めましょう。
ローソク足は、1日(または1週間、1ヶ月など)の値動きを1本の図形で表したものです。四角い部分を「実体」、上下に伸びる線を「ヒゲ」と呼びます。
実体の上端と下端は、始値と終値を表します。陽線(価格が上昇した日)は白や赤で表示され、陰線(価格が下落した日)は黒や青で表示されることが一般的です。
ローソク足から読み取れる情報
上ヒゲ:高値を示し、ヒゲが長いほど価格変動が大きかった
下ヒゲ:安値を示し、売り圧力の強さを表す
実体が長い陽線:強い買い圧力を示す
実体が長い陰線:強い売り圧力を示す
上下にヒゲが長く実体が小さい「コマ」は、相場の迷いを表すことが多いです。
移動平均線は、一定期間の価格の平均値を線でつないだものです。価格の細かい変動を平滑化し、トレンドを見やすくする役割があります。
よく使われるのは、5日・25日・75日・200日移動平均線です。短期線(5日、25日)は直近の値動きに敏感に反応し、長期線(75日、200日)は大きなトレンドを示します。
価格が移動平均線より上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断できます。
「ゴールデンクロス」は短期線が長期線を下から上に突き抜ける現象で、買いシグナルとされます。逆に「デッドクロス」は短期線が長期線を上から下に突き抜ける現象で、売りシグナルとされます。
ただし、これらは絶対的なシグナルではなく、他の指標と組み合わせて判断することが重要です。
出来高は、一定期間に取引された株数(またはETF口数)を示します。チャートの下部に棒グラフで表示されることが多く、取引の活発さを表す指標です。
価格上昇と出来高増加が同時に起こると、上昇トレンドの信頼性が高いと判断できます。逆に、価格が上昇しているのに出来高が減少している場合は、上昇トレンドが弱まっている可能性があります。
出来高が急増した日は、何か重要なニュースやイベントがあった可能性が高いです。そのような日の価格変動は、今後のトレンド転換のサインになることがあります。
チャートは表示する時間軸によって見え方が変わります。投資スタイルに合わせて適切な時間軸を選ぶことが大切です。
初心者の方は、まず週足で大きなトレンドを確認し、その後日足で詳細なタイミングを見るという使い方がおすすめです。
基本的なチャートの見方を理解したら、次はテクニカル指標を活用してより精度の高い分析を行いましょう。ここでは、実践的に使える主要な指標を解説します。
テクニカル指標は、過去の価格や出来高のデータを数式で加工し、売買のタイミングを判断するためのツールです。
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、上下に標準偏差を使ったバンド(帯)を表示する指標です。価格変動の範囲を視覚的に把握できます。
バンドの幅が広がっている時は価格変動が大きく、狭まっている時は変動が小さい状態です。価格が上のバンドに近づくと買われすぎ、下のバンドに近づくと売られすぎと判断されることがあります。
「バンドウォーク」と呼ばれる、価格がバンドの外側に沿って動く現象は、強いトレンドの継続を示唆します。バンドの幅が急に狭くなった後は、大きな価格変動が起こりやすいとされています。
ただし、強いトレンドが発生している時は、価格がバンドに沿って動き続けることもあります。
MACD(マックディー)は、2本の移動平均線の差を利用した指標で、トレンドの方向性と強さを判断するのに役立ちます。MACDラインとシグナルラインの2本の線で構成されます。
MACDラインがシグナルラインを下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」は買いシグナル、上から下に突き抜ける「デッドクロス」は売りシグナルとされます。
また、ゼロラインより上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断できます。
MACDの活用ポイント
ヒストグラムの拡大:トレンドが強い状態
ヒストグラムの縮小:トレンドが弱まっている状態
ダイバージェンス:価格が高値を更新してもMACDが高値を更新しない場合、トレンド転換の予兆
RSI(相対力指数)は、0〜100の数値で買われすぎ・売られすぎを判断する指標です。一定期間の値上がり幅と値下がり幅の比率から計算されます。
一般的に、RSIが70を超えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと判断されます。
ただし、強いトレンドが発生している時は、RSIが高水準(または低水準)で推移し続けることもあります。
RSIが50を上回っている時は買い優勢、下回っている時は売り優勢と判断できます。価格が高値を更新しているのにRSIが高値を更新しない「ダイバージェンス」は、上昇トレンドの勢いが弱まっている可能性を示唆します。
一目均衡表は、日本で開発されたテクニカル指標で、複数の線と「雲」と呼ばれる領域でトレンドを判断します。転換線、基準線、先行スパン1・2、遅行スパンの5つの要素で構成されます。
価格が雲の上にあれば上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断できます。雲の厚さはサポート・レジスタンスの強さを表し、厚い雲は突破しにくいとされます。
転換線が基準線を上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナルとされます。
一目均衡表は、時間軸の概念を取り入れた指標で、「いつ」価格が変動するかを予測する要素も含まれています。複雑な指標ですが、慣れると相場の全体像を把握しやすくなります。
テクニカル指標は、単独で使うよりも複数を組み合わせることで精度が高まります。ここでは、効果的な組み合わせ方を紹介します。
ただし、指標を増やしすぎると判断が複雑になり、かえって迷いが生じることもあります。まずは2〜3つの指標に絞って使いこなすことをおすすめします。
過去のチャートを分析することで、将来の暴落に備えた投資戦略を立てることができます。ここでは、SPDR S&P500 ETFの長期的な値動きと、主要な暴落局面を振り返ります。
歴史は繰り返すとは限りませんが、過去のパターンから学ぶことは投資判断の助けになります。
S&P500指数は、1990年以降、長期的に右肩上がりの成長を続けています。1990年の指数水準は約330ポイントでしたが、2024年12月時点では約6,800ポイントと、約20倍以上に成長しました。
この期間には、ITバブル崩壊(2000〜2002年)、リーマンショック(2008年)、コロナショック(2020年)など複数の暴落がありましたが、いずれも数年以内に回復し、その後さらに高値を更新しています。
年平均リターンは約10%程度とされており、配当を再投資すればさらに高いリターンが得られます。
長期投資の観点では、短期的な暴落を乗り越えることで、大きなリターンを得られる可能性が高いことが分かります。
ただし、過去のパフォーマンスが将来を保証するものではない点には注意が必要です。
2008年のリーマンショックは、金融危機に端を発した世界的な株価暴落でした。S&P500指数は2007年10月の高値1,565ポイントから、2009年3月の安値676ポイントまで、約57%下落しました。
暴落は約17ヶ月間続き、その後の回復には約4年を要しました。2013年3月にようやく暴落前の高値を回復し、その後は力強い上昇トレンドに転じています。
この時期、出来高は暴落時に急増し、投資家のパニック売りが発生していたことが分かります。
リーマンショックから学べるのは、暴落時に売却せず保有し続けた投資家は、その後の回復で大きな利益を得られたという点です。
ただし、暴落の底を正確に予測することは困難で、積立投資を続けることが有効な戦略とされています。
2020年2月から3月にかけて発生したコロナショックは、パンデミックによる経済活動の停滞を懸念した急激な株価下落でした。S&P500指数は約1ヶ月で約34%下落し、過去最速の暴落となりました。
しかし、回復も非常に速く、各国の大規模な金融緩和政策により、わずか5ヶ月で暴落前の高値を回復しました。その後も上昇を続け、2021年末には暴落前の水準から約50%以上も上昇しています。
コロナショックの特徴
暴落スピード:過去最速の下落
回復スピード:わずか5ヶ月で高値回復
政策対応:大規模な金融緩和が効果を発揮
この経験から、暴落時に慌てて売却せず、むしろ買い増しの機会と捉えることの重要性が再認識されました。
過去の暴落局面から学べる投資のポイントをまとめます。これらは、将来の暴落に備えるための重要な教訓です。
ただし、過去のパターンが今後も同じように繰り返されるとは限りません。常にリスクを意識し、ご自身のリスク許容度に合った投資を心がけましょう。
他の指数・ETFとの比較チャート
SPDR S&P500 ETFの特徴をより深く理解するには、他の指数やETFとの比較が有効です。ここでは、主要な指数との比較を通じて、S&P500の位置づけを確認します。
比較することで、それぞれの指数の特性やリスク・リターンの違いが見えてきます。
NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、米国を代表する30銘柄で構成される株価指数です。S&P500が500銘柄で構成されるのに対し、NYダウは30銘柄と少ないため、個別銘柄の影響を受けやすい特徴があります。
過去10年のパフォーマンスを比較すると、S&P500の方がやや高いリターンを示すことが多いです。これは、S&P500が成長性の高いテクノロジー企業の比重が大きいためです。
一方、NYダウは伝統的な大企業中心で、安定性を重視する投資家に好まれます。
NYダウとS&P500の違い
構成銘柄数:NYダウ30銘柄、S&P500は500銘柄
ボラティリティ:S&P500の方がやや高い
分散効果:S&P500の方がリスク分散効果が高い
日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場に上場する日本を代表する225銘柄で構成される株価指数です。S&P500と比較することで、米国株と日本株の違いが見えてきます。
過去20年のパフォーマンスを比較すると、S&P500の方が大幅に高いリターンを示しています。特に2010年代以降、米国株の成長が顕著で、日経平均を大きく上回っています。
これは、米国経済の成長力やGAFAMなどのテクノロジー企業の躍進が影響しています。
為替の影響も重要です。円建てでS&P500に投資する場合、ドル高・円安になればリターンが増加し、ドル安・円高になればリターンが減少します。日経平均は円建てなので、為替リスクはありません。
分散投資の観点では、両方に投資することでリスクを分散できます。
東京証券取引所には、SPDR S&P500 ETF(1557)以外にも、S&P500指数に連動するETFが複数上場しています。主なものを比較してみましょう。
| 銘柄コード | ETF名 | 運用会社 | 経費率 | 為替ヘッジ |
| 1557 | SPDR S&P500 ETF | ステート・ストリート | 0.0945% | なし |
| 1655 | iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | ブラックロック | 0.15% | なし |
| 2558 | MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 | 三菱UFJアセットマネジメント | 0.0858% | なし |
| 2521 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり | 日興アセットマネジメント | 0.15% | あり |
経費率は2558が最も低く、1557は中程度です。ただし、経費率の差はわずかなので、長期投資でも大きな差にはなりません。
流動性(売買のしやすさ)では、1557が世界最大のSPYの東証版であるため、比較的高い傾向があります。
為替ヘッジの有無も重要な選択ポイントです。為替ヘッジありのETF(2521など)は、為替変動の影響を抑えられますが、ヘッジコストがかかります。為替ヘッジなしのETFは、ドル高・円安の局面で追加のリターンが得られる可能性があります。
投資タイミングの考え方
チャート分析を学んだら、次は実際の投資タイミングをどう判断するかが重要になります。ここでは、投資スタイル別に考え方を解説します。
投資タイミングの判断は、投資期間やリスク許容度によって異なります。ご自身に合った方法を見つけることが大切です。
長期保有(5年〜10年以上)を前提とする場合、短期的なチャートの動きにこだわる必要はありません。むしろ、市場全体のバリュエーション(割安・割高)や経済の長期的なトレンドを重視します。
歴史的に見ると、S&P500は長期的に右肩上がりで成長しています。そのため、「いつ買うか」よりも「長く保有し続けること」が重要です。
暴落時に慌てて売却せず、むしろ買い増しの機会と捉えることで、長期的なリターンを最大化できます。
長期投資では、PER(株価収益率)やCAPEレシオ(景気循環調整後PER)などのバリュエーション指標を参考にすることも有効です。これらの指標が歴史的な平均を大きく上回っている時は、割高の可能性があります。
ただし、割高だからといって必ずしも下落するわけではなく、さらに上昇することもあります。
積立投資(ドルコスト平均法)は、定期的に一定額を投資する方法です。この方法では、投資タイミングを気にする必要がほとんどありません。
価格が高い時は少ない口数を、価格が安い時は多い口数を購入することで、平均購入単価を平準化できます。暴落時も積立を続けることで、安い価格で多くの口数を購入でき、回復時のリターンが大きくなります。
積立投資の最大のメリットは、感情に左右されず機械的に投資を続けられることです。「今は高いから買わない」「もっと下がるまで待とう」といった判断ミスを避けられます。
ただし、暴落時に積立を止めてしまうと、このメリットが失われるため、継続することが重要です。
積立投資に加えて、暴落時に追加で買い増しすることで、リターンをさらに高められる可能性があります。ここでは、買い増しのタイミングを判断する方法を紹介します。
ただし、底値を正確に予測することは不可能です。買い増しは余裕資金の範囲内で行い、一度に全額を投入するのではなく、複数回に分けて買い増すことをおすすめします。
為替リスクと配当金の影響
SPDR S&P500 ETFに投資する際、為替リスクと配当金の扱いは重要な検討事項です。ここでは、これらがチャートや投資成果にどう影響するかを解説します。
特に円建てで投資する日本の投資家にとって、為替変動は無視できない要素です。
SPDR S&P500 ETFは米ドル建ての資産に投資するため、為替変動の影響を受けます。東証上場の1557は円建てで取引されますが、実質的にはドル建て資産なので、円換算での損益は為替の影響を受けます。
ドル高・円安(例:1ドル=100円→150円)になると、ドル建ての資産価値が円換算で増加します。逆に、ドル安・円高(例:1ドル=150円→100円)になると、円換算での資産価値が減少します。
例えば、S&P500が10%上昇しても、同時に円が10%上昇(ドル安・円高)すると、円建てでの利益はほぼゼロになります。
過去のデータを見ると、長期的にはドル高・円安の傾向があり、為替変動が円建てリターンにプラスに働くことが多いです。
ただし、短期的には大きく変動するため、為替リスクを理解した上で投資することが重要です。
為替リスクを避けたい場合は、為替ヘッジありのETF(例:2521)を選ぶ選択肢もあります。為替ヘッジとは、為替変動の影響を相殺する仕組みです。
為替ヘッジありのETFは、S&P500の値動きだけを享受でき、為替変動の影響を受けません。そのため、チャートの動きが純粋にS&P500指数の動きを反映します。
為替ヘッジの検討ポイント
ヘッジコスト:為替ヘッジにはコストがかかり、経費率が高くなる
為替リターン:ドル高・円安の局面では、ヘッジしない方がリターンが高い
どちらを選ぶかは、為替リスクをどう考えるかによります。長期投資で為替変動も含めたリターンを期待するなら為替ヘッジなし、為替リスクを避けたいなら為替ヘッジありが適しています。
SPDR S&P500 ETFは、構成銘柄から受け取る配当を投資家に分配します。分配金は通常、年4回(3月、6月、9月、12月)支払われます。
分配金の支払い日(権利落ち日)には、ETFの価格が分配金相当額だけ下落します。これは配当落ちと呼ばれる現象で、チャート上では一時的な下落として表示されます。
ただし、投資家は分配金を受け取るため、実質的な損失はありません。
分配金利回りは年間で1〜2%程度です。分配金を再投資することで、複利効果により長期的なリターンを高めることができます。
NISA口座で保有している場合、分配金は非課税で受け取れるため、税制面でも有利です。
チャート分析におすすめの証券会社5社
SPDR S&P500 ETFのチャート分析を行うには、充実したチャート機能を持つ証券会社を選ぶことが重要です。ここでは、チャート機能に優れた証券会社を5社紹介します。
各証券会社のチャートツールには特徴があり、ご自身の投資スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、チャート機能も充実しています。「HYPER SBI 2」という高機能トレーディングツールを提供しており、30種類以上のテクニカル指標を利用できます。
ローソク足、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSI、一目均衡表など、主要な指標はすべて網羅しています。複数銘柄の比較チャート機能もあり、S&P500と日経平均の比較なども簡単に行えます。
SBI証券の特徴
チャートツール:HYPER SBI 2で30種類以上の指標
取引対応:SPY(米国上場)と1557(東証上場)の両方に対応
手数料:業界最安水準、NISA口座にも対応
スマホアプリも使いやすく、外出先でもチャート分析が可能です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券の「MARKET SPEED Ⅱ」は、プロ仕様の高機能チャートツールとして人気があります。リアルタイムの株価更新、豊富なテクニカル指標、カスタマイズ性の高さが特徴です。
チャート画面のレイアウトを自由にカスタマイズでき、複数の銘柄を同時に監視することも可能です。テクニカル指標は40種類以上搭載されており、独自の指標も追加できます。
描画ツールも充実しており、トレンドラインやフィボナッチリトレースメントなどを簡単に引けます。
楽天ポイントで投資信託を購入できるサービスもあり、ポイント投資を活用したい方にもおすすめです。NISA口座の手数料も無料で、長期投資にも適しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株取引に強みを持つ証券会社です。米国株のチャート機能が特に充実しており、SPY(米国上場)の分析に適しています。
「マネックストレーダー」というツールでは、米国株のリアルタイムチャートを確認できます。米国市場の取引時間中でも、遅延なく価格変動を追えるのが大きな魅力です。
マネックス証券の特徴
米国株:約5,000銘柄の取扱
分析ツール:銘柄スカウター米国株で詳細な財務情報を確認
チャート:米国株特有の指標にも対応

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、初心者にも使いやすいシンプルなチャート設計が特徴です。複雑な機能を省き、必要な情報だけを分かりやすく表示しています。
「マーケットラボ」というツールでは、直感的な操作でチャート分析ができます。テクニカル指標は主要なものに絞られており、初心者が迷わず使える設計です。
チュートリアルやヘルプ機能も充実しており、チャートの見方を学びながら投資できます。
50万円以下の取引は手数料無料(25歳以下は金額制限なし)という料金体系も魅力です。少額から始めたい初心者や、積立投資をしたい方に適しています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 非公開 |
| 取引手数料 | 【米国株】 ベーシックコース:約定代金 × 0.132%(税込) アドバンスコース:200株まで一律2.18米ドル(税込)【日本株】 取引手数料:無料 |
| NISA対応 | 〇(成長投資枠のみ対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 非対応 |
| 成長投資枠対象商品 | 米国株 / 日本株 |
| 投資信託 | 取扱あり |
| 外国株 | 3カ国/米国株:約7,000銘柄 |
| 取引ツール(PC) | moomooアプリ(Windows / Mac対応) |
| スマホアプリ | moomooアプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 非公開 |
| ポイント投資・付与 | なし |
| 口座開設スピード | 最短即日(オンライン申込) |
moomoo証券は、無料で使える高機能チャートアプリを提供している新興証券会社です。口座開設しなくてもアプリをダウンロードすれば、リアルタイムチャートを無料で利用できます。
テクニカル指標は100種類以上搭載されており、プロ仕様の分析が可能です。ヒートマップ、板情報、機関投資家の動向など、他社にはない独自の情報も提供しています。
SNS機能もあり、他の投資家の意見を参考にすることもできます。
moomoo証券の特徴
無料利用:口座開設なしでも高機能チャートが使える
米国株:約7,000銘柄以上の取扱
独自情報:ヒートマップや機関投資家の動向も確認可能
ただし、つみたてNISAには対応していないため、成長投資枠での利用となります。
よくある質問(Q&A)
SPDR S&P500 ETFのチャートに関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。投資判断の参考にしてください。
SPDR S&P500 ETFのチャートは、複数の方法で無料で確認できます。最も手軽なのは、Yahoo!ファイナンスや日経電子版などの金融情報サイトです。1557(東証上場)ならYahoo!ファイナンスで「1557」と検索すれば、リアルタイムチャートが表示されます。
証券会社に口座を開設していれば、各社の取引ツールでより詳細なチャート分析が可能です。SBI証券の「HYPER SBI 2」、楽天証券の「MARKET SPEED Ⅱ」などは、豊富なテクニカル指標を使えます。
moomoo証券のアプリは、口座開設なしでも高機能チャートを無料で利用できるのでおすすめです。
米国上場のSPYを確認したい場合は、Bloombergやinvesting.comなどの海外サイトが便利です。
ただし、リアルタイム表示には有料プランが必要な場合もあります。
SPY(米国上場)と1557(東証上場)のどちらを選ぶかは、投資スタイルや利便性によって異なります。SPYは流動性が非常に高く、世界中の投資家が取引しているため、売買がスムーズに成立します。米国市場の取引時間に売買できるため、米国のニュースにすぐ反応できる点も魅力です。
一方、1557は円建てで取引できるため、ドル転の手間がかかりません。日本の市場時間(9:00〜15:00)に取引できるので、日中に取引したい方に便利です。
選び方のポイント
SPYを選ぶ場合:長期保有が目的で、為替リスクも含めて米国株に投資したい
1557を選ぶ場合:円建てで手軽に取引したい、NISA口座での取引をしやすくしたい
どちらも同じS&P500指数に連動するため、パフォーマンスに大きな差はありません。
チャート分析(テクニカル分析)だけで投資判断するのは推奨できません。チャート分析は過去の価格データを基にしているため、将来の価格を保証するものではないからです。
より精度の高い投資判断には、ファンダメンタルズ分析(企業の財務状況や経済指標の分析)も組み合わせることが重要です。例えば、S&P500のPER(株価収益率)が歴史的な平均を大きく上回っている時は、割高の可能性があります。
また、FRB(米国連邦準備制度理事会)の金融政策や、経済成長率なども考慮すべき要素です。
長期投資の場合は、チャート分析よりも経済の長期的なトレンドや企業の成長性を重視すべきです。チャート分析は、あくまで投資タイミングを計る補助ツールとして活用しましょう。
初心者の方は、まず以下の3つの指標から始めることをおすすめします。これらは基本的でありながら、実用性が高い指標です。
これらの指標に慣れてきたら、ボリンジャーバンドや一目均衡表など、より高度な指標を追加していくとよいでしょう。
ただし、指標を増やしすぎると判断が複雑になるため、2〜3つに絞って使いこなすことが大切です。
はい、SPDR S&P500 ETFはNISA口座で購入できます。東証上場の1557は成長投資枠で購入可能で、年間240万円まで非課税で投資できます。
NISA口座で保有すれば、売却益と分配金が非課税になるため、税制面で大きなメリットがあります。通常、株式の売却益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座ならこれが非課税です。
長期保有を前提とするなら、NISA口座の活用を強くおすすめします。
ただし、つみたて投資枠ではETFは購入できず、投資信託のみが対象です。S&P500に連動する投資信託(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など)なら、つみたて投資枠で年間120万円まで投資できます。
ETFと投資信託のどちらを選ぶかは、投資スタイルや手数料を比較して判断しましょう。
SPDR S&P500 ETFのチャートは、投資判断を行う上で非常に有用なツールです。ローソク足や移動平均線といった基本的な要素から、MACD、RSI、ボリンジャーバンドなどのテクニカル指標まで、段階的に学ぶことで、より精度の高い分析が可能になります。
過去の暴落局面を振り返ると、リーマンショックやコロナショックのような大きな下落があっても、長期的には回復し、さらに高値を更新してきました。この歴史から学べるのは、暴落時に慌てて売却せず、長期的な視点で保有し続けることの重要性です。
積立投資を継続することで、暴落時に安く購入でき、回復時のリターンを最大化できます。
チャート分析を行う際は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの高機能チャートツールを活用しましょう。初心者の方は、まず移動平均線、RSI、MACDの3つの指標から始め、徐々に使いこなせる指標を増やしていくことをおすすめします。
SPYと1557のどちらを選ぶかは、取引の利便性や為替リスクの考え方によって判断してください。
為替リスクや配当金の影響も理解した上で、ご自身の投資目的やリスク許容度に合った投資戦略を立てることが大切です。チャート分析は有用なツールですが、それだけに頼るのではなく、ファンダメンタルズ分析や経済の長期的なトレンドも考慮に入れましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。チャート分析は過去のデータに基づくものであり、将来の価格を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
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