会社設立のミチシルベ

楽天証券でビットコインを購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、楽天証券では暗号資産（仮想通貨）の取扱いはなく、ビットコインを直接購入することはできません。

ただし、楽天グループには暗号資産専門サービスの「楽天ウォレット」があり、こちらでビットコインを購入できます。

楽天証券ユーザーの方は、楽天ウォレットと連携することで楽天ポイントを活用した暗号資産投資が可能です。

この記事では、楽天証券と楽天ウォレットの違い、楽天ウォレットでビットコインを購入する方法、他社取引所との比較まで詳しく解説します。

楽天経済圏を活用しながら暗号資産投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

楽天証券でビットコインは買えるのか？

楽天証券で投資信託や株式取引をしている方の中には、「同じ口座でビットコインも買えるのでは？」と考える方もいるでしょう。しかし、楽天証券では暗号資産の取扱いがないため、ビットコインを購入することはできません。

楽天グループには暗号資産専門の「楽天ウォレット」という別サービスがあり、ビットコインを購入するにはこちらで口座開設が必要です。楽天証券と楽天ウォレットは全く別のサービスですが、楽天IDで連携できるため、楽天経済圏ユーザーには使いやすい仕組みになっています。

楽天証券では暗号資産の取扱いなし

楽天証券は金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業者として、株式・投資信託・債券・FXなどを取り扱っています。一方、暗号資産（仮想通貨）は資金決済法に基づく暗号資産交換業者の登録が必要な商品です。

楽天証券は暗号資産交換業者の登録を受けていないため、ビットコインをはじめとする暗号資産の取扱いはありません。これは楽天証券に限らず、多くの総合証券会社やネット証券でも同様です。株式や投資信託を扱う証券会社と、暗号資産を扱う交換業者は、法律上も別の業態として区別されています。

楽天ウォレットが暗号資産専門サービス

楽天ウォレットは、楽天グループが運営する暗号資産交換業者です。金融庁・財務局に暗号資産交換業者として正式に登録されており（関東財務局長 第00019号）、ビットコインをはじめとする暗号資産の売買サービスを提供しています。

楽天ウォレットでは、ビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、ビットコインキャッシュ（BCH）、ライトコイン（LTC）、リップル（XRP）の5種類の暗号資産を取り扱っています。楽天証券とは別のサービスですが、同じ楽天IDでログインでき、楽天ポイントを使って暗号資産を購入できる点が大きな特徴です。

楽天証券と楽天ウォレットの違い

楽天証券と楽天ウォレットは、同じ楽天グループのサービスですが、取扱商品や法的な位置づけが異なります。

楽天証券は第一種金融商品取引業者として、株式・投資信託・債券・FXなどの金融商品を取り扱います。一方、楽天ウォレットは暗号資産交換業者として、ビットコインなどの暗号資産を専門に取り扱います。口座も別々に開設する必要があり、楽天証券の口座を持っているだけでは楽天ウォレットは利用できません。

ただし、楽天IDで両方のサービスにログインでき、楽天証券アプリから楽天ウォレットの残高を確認することも可能です。また、楽天ポイントは両サービスで共通して使えるため、楽天証券で貯めたポイントを楽天ウォレットでの暗号資産購入に充てることもできます。このように、別サービスでありながら連携がスムーズな点が、楽天グループの強みと言えます。

楽天ウォレットとは｜基本情報とサービス内容

楽天ウォレットは、楽天グループが運営する暗号資産交換業者です。金融庁に正式に登録された事業者として、安全性と信頼性を重視したサービスを提供しています。

楽天経済圏との連携が強みで、楽天ポイントで暗号資産を購入できる点が大きな特徴です。ここでは、楽天ウォレットの基本情報とサービス内容を詳しく解説します。

楽天ウォレットの運営会社と信頼性

楽天ウォレットは、楽天ウォレット株式会社が運営する暗号資産交換サービスです。楽天グループ株式会社の連結子会社として、2019年にサービスを開始しました。

楽天グループという東証プライム上場企業の一員であることも、信頼性の裏付けとなっています。暗号資産取引所の中には新興企業も多い中、楽天という大手企業グループのサービスという安心感は、初心者にとって大きなメリットでしょう。

取扱暗号資産の種類

楽天ウォレットでは、主要な暗号資産5種類を取り扱っています。ビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、ビットコインキャッシュ（BCH）、ライトコイン（LTC）、リップル（XRP）です。

取扱銘柄数は他社と比べると少なめですが、時価総額の大きい主要な暗号資産に絞られているため、初心者が選びやすいラインナップと言えます。ビットコインとイーサリアムだけで暗号資産市場全体の時価総額の大部分を占めており、まずはこの2つから始めたい方には十分な選択肢です。

取引形態と最小取引単位

楽天ウォレットの取引形態は「販売所形式」です。販売所形式とは、楽天ウォレットが保有する暗号資産を直接売買する方式で、提示された価格ですぐに取引が成立します。

最小取引単位は100円からとなっており、少額から気軽に暗号資産投資を始められます。楽天ポイントも100ポイントから利用可能なため、ポイント投資で暗号資産を試してみたい方にも適しています。

セキュリティ対策の内容

楽天ウォレットでは、顧客の資産を守るための複数のセキュリティ対策が実施されています。

特にコールドウォレット管理は、ハッキングリスクを大幅に低減する重要な対策です。過去に他社で発生したハッキング事件の多くは、インターネットに接続されたホットウォレットが狙われたものでした。楽天ウォレットでは顧客資産の大部分をコールドウォレットで管理することで、このリスクを最小限に抑えています。

楽天証券ユーザーが楽天ウォレットを使うメリット

楽天証券で株式投資や投資信託を運用している方が、楽天ウォレットを併用することには複数のメリットがあります。

楽天グループのサービス間連携により、ポイント活用や資産管理の効率が高まります。ここでは、楽天証券ユーザーならではの具体的なメリットを解説します。

楽天ポイントで暗号資産を購入できる

楽天ウォレットの最大の特徴は、楽天ポイントで暗号資産を購入できることです。楽天市場での買い物や楽天カードの利用、楽天証券での投資信託保有などで貯まったポイントを、そのまま暗号資産投資に充てられます。

100ポイントから利用可能なため、「暗号資産には興味があるけど、いきなり現金を投資するのは不安」という方でも、ポイントを使って気軽に始められます。ポイント投資なら、仮に価格が下落しても現金の損失ではないため、心理的なハードルが低くなります。

楽天証券アプリから残高確認が可能

楽天証券アプリ「iSPEED」では、楽天ウォレットの暗号資産残高を確認できる機能があります。楽天証券の株式や投資信託の資産と、楽天ウォレットの暗号資産残高を一つのアプリで把握できるため、資産管理が効率的になります。

複数の投資サービスを利用していると、それぞれのアプリを開いて残高を確認する手間がかかります。楽天証券アプリから楽天ウォレットの情報も見られることで、総資産の把握がスムーズになり、ポートフォリオ全体のバランスを確認しやすくなります。

楽天経済圏でポイントを最大活用する方法

楽天証券と楽天ウォレットを組み合わせることで、楽天経済圏のポイントを最大限に活用できます。

まず、楽天カードで楽天証券の投資信託積立を行うと、積立額の0.5%～1%のポイントが貯まります（カードの種類により異なる）。さらに、楽天証券で投資信託を保有していると、残高に応じて毎月ポイントが付与されます。楽天市場での買い物や楽天モバイルの利用でもポイントが貯まります。

これらのポイントを楽天ウォレットでのビットコイン購入に充てることで、現金を使わずに暗号資産投資ができます。例えば、月に3,000ポイント貯まる方なら、年間36,000円分のビットコインを実質無料で購入できる計算です。

さらに、楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金金利が優遇されます。楽天銀行から楽天ウォレットへの入金もスムーズなため、楽天経済圏のサービスを組み合わせることで、資産形成の効率が高まります。

楽天キャッシュへのチャージ機能

楽天ウォレットでは、保有する暗号資産を楽天キャッシュに交換できる機能があります。楽天キャッシュは楽天グループのサービスで使える電子マネーで、楽天市場での買い物や楽天ペイでの支払いに利用できます。

例えば、ビットコインの価格が上昇して利益が出た場合、その一部を楽天キャッシュに交換して日常の買い物に使うことができます。暗号資産を現金化せずに実生活で活用できるため、利益確定の手段としても便利です。

楽天ウォレットの手数料はいくら？

暗号資産取引では、手数料が投資成果に大きく影響します。楽天ウォレットの手数料体系を正確に理解し、実質的なコストを把握することが重要です。

ここでは、取引手数料、入出金手数料、送金手数料について詳しく解説します。

取引手数料とスプレッドのしくみ

楽天ウォレットでは、暗号資産の売買時に取引手数料は無料となっています。ただし、販売所形式のため「スプレッド」と呼ばれる売値と買値の差が実質的な手数料となります。

スプレッドとは、楽天ウォレットが提示する購入価格と売却価格の差額です。例えば、ビットコインの購入価格が500万円、売却価格が495万円の場合、スプレッドは5万円（約1%）となります。このスプレッドが、楽天ウォレットの実質的な収益であり、利用者にとっては実質的な手数料となるのです。

入出金手数料

楽天ウォレットへの日本円の入金手数料は無料です。楽天銀行をはじめとする各金融機関から、振込手数料のみで入金できます。ただし、振込時の銀行側の手数料は利用者負担となります。

楽天銀行を利用している場合、楽天銀行から楽天ウォレットへの入金は、振込手数料も無料になる場合があります（楽天銀行のハッピープログラムのステージによる）。楽天経済圏を活用している方は、楽天銀行を連携することで入金コストを抑えられます。

一方、日本円の出金手数料は300円（税込）がかかります。出金のたびに手数料が発生するため、頻繁に出金するよりも、まとまった金額を一度に出金する方が効率的です。

送金手数料

楽天ウォレットから他の暗号資産ウォレットや取引所へ暗号資産を送金する場合、送金手数料がかかります。手数料は暗号資産の種類によって異なります。

例えば、ビットコインの送金手数料は0.001 BTC程度（価格により変動）、イーサリアムは0.01 ETH程度となっています。送金手数料は暗号資産のネットワーク手数料として必要なもので、楽天ウォレットだけでなく、どの取引所でも発生します。

他社との手数料比較

楽天ウォレットの手数料を他の主要な暗号資産取引所と比較すると、以下のような特徴があります。

楽天ウォレットは販売所形式のみのため、取引所形式を提供する他社と比べると、スプレッド分のコストが高くなる傾向があります。頻繁に売買する方や大きな金額を取引する方は、取引所形式も利用できる他社の方が手数料を抑えられる可能性があります。

一方、楽天ポイントで購入できる点や楽天経済圏との連携を重視する方にとっては、多少の手数料差よりもポイント活用のメリットの方が大きい場合もあります。自分の投資スタイルと優先順位に合わせて選ぶことが大切です。

楽天ウォレットのメリット5つ

楽天ウォレットには、他の暗号資産取引所にはない独自のメリットがあります。特に楽天経済圏を活用している方にとって、魅力的な特徴が揃っています。

ここでは、楽天ウォレットの主なメリット5つを詳しく解説します。

楽天ポイントで少額から始められる

楽天ウォレット最大のメリットは、楽天ポイントで暗号資産を購入できることです。100ポイントから利用可能なため、現金を使わずに暗号資産投資を始められます。

また、楽天証券で投資信託を保有していると、残高に応じて毎月ポイントが貯まります。このポイントを楽天ウォレットに回すことで、株式投資と暗号資産投資の両方を楽天グループ内で完結できます。楽天経済圏を最大限に活用したい方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。

口座開設が最短即日で完了

楽天ウォレットの口座開設は、オンラインで完結し、最短即日で取引を始められます。スマートフォンで本人確認書類を撮影して提出すれば、審査完了後すぐに取引可能になります。

すでに楽天会員の方は、楽天IDでログインできるため、基本情報の入力が簡略化されます。楽天銀行や楽天証券を利用している方なら、さらにスムーズに手続きを進められます。

他の暗号資産取引所では、口座開設に数日かかる場合もありますが、楽天ウォレットなら思い立ったその日に暗号資産投資を始められる可能性があります。ビットコインの価格が急騰している時など、すぐに取引したい場合に便利です。

楽天グループの安心感

楽天ウォレットは、東証プライム上場企業の楽天グループが運営するサービスです。金融庁に正式に登録された暗号資産交換業者であり、法令遵守と顧客資産の保護に力を入れています。

暗号資産取引所の中には、新興企業や海外企業も多く、信頼性に不安を感じる方もいるでしょう。楽天という大手企業グループのサービスであることは、初心者にとって大きな安心材料となります。

楽天銀行との連携でスムーズ入金

楽天銀行を利用している方は、楽天ウォレットへの入金が非常にスムーズです。楽天銀行から楽天ウォレットへの入金は、楽天銀行のハッピープログラムのステージによっては振込手数料が無料になります。

また、楽天銀行と楽天証券を連携する「マネーブリッジ」を設定していると、普通預金金利が優遇されます（最大年0.10%）。楽天銀行を資金の中心に据えることで、楽天証券と楽天ウォレットの両方への入金がスムーズになり、資金管理が効率的になります。

楽天銀行の口座を持っていない方でも、他の金融機関から振込で入金できます。ただし、楽天経済圏を活用するなら、楽天銀行を開設しておくとメリットが大きいでしょう。

レバレッジ取引にも対応

楽天ウォレットでは、現物取引だけでなく、レバレッジ取引（証拠金取引）にも対応しています。レバレッジ取引では、預けた証拠金の最大2倍の金額で取引できます。

楽天ウォレットで気をつけたい3つのこと

楽天ウォレットには多くのメリットがある一方で、利用前に知っておくべき注意点もあります。

他の暗号資産取引所と比較した際のデメリットを正直に理解しておくことで、後悔のない選択ができます。ここでは、楽天ウォレットの主な注意点を3つ解説します。

取扱銘柄が少ない（5種類程度）

楽天ウォレットで取り扱っている暗号資産は、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップルの5種類のみです。他の主要な暗号資産取引所と比べると、取扱銘柄数が少ないのが現状です。

例えば、GMOコインでは約30銘柄、Coincheckでは約30銘柄、bitFlyerでは約20銘柄を取り扱っています。楽天ウォレットの5銘柄は、これらと比べると選択肢が限られています。

スプレッドが他社より高め

楽天ウォレットは販売所形式のみで、取引所形式の提供がありません。販売所形式では、売値と買値の差額である「スプレッド」が実質的な手数料となりますが、このスプレッドが他社と比べて高めの傾向があります。

例えば、ビットコインを購入してすぐに売却した場合、スプレッド分（通常1%～3%程度）の損失が発生します。頻繁に売買を繰り返すと、そのたびにスプレッドのコストがかかるため、短期売買には向いていません。

GMOコインやbitFlyerなど、取引所形式を提供している他社では、ユーザー同士が売買するため、スプレッドがほとんどない（または手数料が明確）取引が可能です。取引コストを重視する方は、取引所形式も利用できる他社の方が有利な場合があります。

販売所形式のみで取引所形式がない

楽天ウォレットでは、販売所形式のみで取引所形式の提供がありません。販売所形式と取引所形式の違いを理解しておくことが重要です。

販売所形式は、楽天ウォレットが保有する暗号資産を直接売買する方式です。提示された価格ですぐに取引が成立するため、初心者にも分かりやすく、確実に購入・売却できます。ただし、スプレッドが広いため、実質的な手数料が高くなります。

一方、取引所形式は、ユーザー同士が売買する方式です。自分で希望価格を指定して注文を出し、条件が合えば取引が成立します。スプレッドがほとんどないため、手数料を抑えられますが、注文が成立しない可能性もあり、初心者にはやや難しい面があります。

楽天ウォレットは販売所形式のみのため、取引コストを重視する方には不利です。ただし、初心者にとっては分かりやすく、確実に取引できるというメリットもあります。自分の投資スタイルと優先順位に合わせて判断しましょう。

楽天ウォレットでビットコインを買う方法｜5つのステップ

楽天ウォレットでビットコインを購入する手順は、初心者でも簡単に進められます。

ここでは、口座開設から実際の購入まで、5つのステップに分けて詳しく解説します。スマートフォンがあれば、すべてオンラインで完結します。

ステップ1：楽天ウォレットの口座開設を申し込む

まず、楽天ウォレットの公式サイトまたはアプリから口座開設を申し込みます。楽天会員の方は、楽天IDでログインすることで、基本情報の入力が簡略化されます。

口座開設の申込画面では、氏名、住所、生年月日、職業などの基本情報を入力します。楽天会員情報と連携している場合、一部の情報は自動で入力されるため、手間が省けます。

次に、投資経験や資産状況に関する質問に答えます。これは金融商品取引法に基づく確認で、適合性の原則に従って行われるものです。正直に回答しましょう。

最後に、利用規約や重要事項を確認し、同意にチェックを入れて申込を完了します。この時点では口座はまだ開設されておらず、本人確認手続きが必要です。

ステップ2：本人確認書類を提出する

口座開設の申込後、本人確認書類を提出します。楽天ウォレットでは、「スマホで本人確認」という方法が利用でき、最短即日で審査が完了します。

スマホで本人確認では、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類をスマートフォンのカメラで撮影し、アップロードします。さらに、自分の顔写真も撮影して提出します。これにより、オンラインで本人確認が完結します。

利用できる本人確認書類は、運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなどです。書類によって必要な撮影枚数が異なるため、画面の指示に従って撮影しましょう。

ステップ3：口座開設完了の通知を受け取る

本人確認書類の審査が完了すると、楽天ウォレットから口座開設完了の通知がメールで届きます。スマホで本人確認を利用した場合、最短即日で審査が完了し、すぐに取引を始められます。

メールに記載されたリンクから楽天ウォレットにログインし、初期設定を行います。ログインパスワードの設定、2段階認証の設定などを済ませましょう。

初期設定が完了したら、いよいよ取引の準備が整います。次のステップで日本円を入金しましょう。

ステップ4：日本円を入金する

楽天ウォレットで暗号資産を購入するには、まず日本円を入金する必要があります（楽天ポイントのみで購入する場合は不要）。入金方法は、銀行振込のみとなっています。

楽天ウォレットのアプリまたはウェブサイトで、入金画面を開きます。画面に表示される楽天ウォレット専用の振込先口座情報を確認し、自分の銀行口座から振込を行います。

楽天銀行を利用している場合、楽天銀行のハッピープログラムのステージによっては振込手数料が無料になります。他の銀行から振り込む場合は、各銀行の振込手数料がかかります。

振込が完了すると、通常数分から数時間で楽天ウォレットの口座に入金が反映されます。入金が反映されたら、ビットコインの購入が可能になります。

ステップ5：ビットコインを購入する

日本円の入金が完了したら、いよいよビットコインを購入します。楽天ウォレットのアプリまたはウェブサイトで、購入画面を開きましょう。

購入が完了すると、楽天ウォレットの口座にビットコインが反映されます。保有状況は、アプリのホーム画面やポートフォリオ画面で確認できます。

楽天ウォレットと他社を比較｜どれを選ぶべき？

楽天ウォレット以外にも、多くの暗号資産取引所があります。それぞれに特徴があり、自分の投資スタイルや優先順位に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、楽天ウォレットと主要な暗号資産取引所を比較し、どのような方にどの取引所が向いているかを解説します。

GMOコインとの比較

GMOコインは、GMOインターネットグループが運営する暗号資産取引所です。販売所形式と取引所形式の両方を提供しており、取引コストを抑えたい方に人気があります。

取扱銘柄数は約30銘柄と、楽天ウォレットの5銘柄と比べて大幅に多くなっています。多様な暗号資産に投資したい方には、GMOコインの方が選択肢が豊富です。

手数料面では、GMOコインは取引所形式を利用することで、スプレッドをほとんど気にせず取引できます。また、日本円の出金手数料も無料で、送金手数料も無料となっており、コスト面で優れています。

一方、楽天ウォレットは楽天ポイントで購入できる点が大きな差別化ポイントです。楽天経済圏を活用している方で、ポイント投資を重視する場合は楽天ウォレット、取引コストを重視する場合はGMOコインが向いていると言えます。

Coincheck（コインチェック）との比較

Coincheckは、マネックスグループが運営する暗号資産取引所です。初心者向けのシンプルなアプリデザインと、豊富な取扱銘柄が特徴です。

取扱銘柄数は約30銘柄で、楽天ウォレットよりも多くの暗号資産に投資できます。また、NFTマーケットプレイスや積立サービスなど、関連サービスも充実しています。

Coincheckも販売所形式と取引所形式の両方を提供しています。取引所形式を利用すれば、手数料を抑えた取引が可能です。ただし、取引所形式で取り扱っている銘柄は限られており、一部の銘柄は販売所形式のみとなっています。

Coincheckは、アプリのダウンロード数が国内最大級で、多くの初心者に支持されています。初めて暗号資産投資を始める方で、使いやすさを重視する場合はCoincheck、楽天経済圏との連携を重視する場合は楽天ウォレットが向いています。

bitFlyer（ビットフライヤー）との比較

bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る暗号資産取引所です。セキュリティの高さと、長年の運営実績が評価されています。

取扱銘柄数は約20銘柄で、楽天ウォレットよりも多くの選択肢があります。また、販売所形式と取引所形式の両方を提供しており、取引所形式では手数料を抑えた取引が可能です。

bitFlyerの特徴は、ビットコインの取引量が国内トップクラスである点です。取引量が多いと、希望する価格で取引が成立しやすく、スムーズな売買ができます。また、bitFlyerクレカというクレジットカードを発行しており、カード利用でビットコインが貯まるサービスもあります。

bitFlyerは、ビットコインの取引を本格的に行いたい方や、長期保有を前提に大きな金額を預ける方に向いています。一方、楽天ウォレットは、楽天ポイントで気軽に始めたい方や、楽天経済圏を活用したい方に向いています。

比較表で見る各社の特徴

主要な暗号資産取引所の特徴を比較表でまとめます。

それぞれの取引所に特徴があり、「どれが一番良い」と一概には言えません。自分の投資スタイル、優先順位、利用している金融サービスに合わせて選ぶことが大切です。複数の取引所を併用することも可能なので、それぞれのメリットを活かして使い分けるのも一つの方法です。

ビットコイン投資におすすめの暗号資産取引所5社

ビットコイン投資を始めるにあたり、信頼できる暗号資産取引所を選ぶことが重要です。ここでは、初心者から中級者まで幅広くおすすめできる5つの取引所を紹介します。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った取引所を選びましょう。

楽天ウォレット｜楽天経済圏ユーザー向け

楽天ウォレットは、楽天ポイントで暗号資産を購入できる唯一の取引所です。楽天市場、楽天カード、楽天証券などで貯まったポイントを、そのままビットコイン購入に充てられます。

100円から購入可能で、楽天経済圏を活用している方にとっては、現金を使わずに暗号資産投資を始められる大きなメリットがあります。楽天証券アプリから残高確認もでき、資産管理が一元化できます。

ただし、取扱銘柄が5種類と少なく、販売所形式のみのためスプレッドが高めです。楽天ポイントでの少額投資や、楽天経済圏との連携を重視する方に向いています。

GMOコイン｜手数料の安さ重視

GMOコインは、取引コストの安さが最大の特徴です。取引所形式を利用することで、スプレッドをほとんど気にせず取引できます。また、日本円の入出金手数料が無料、暗号資産の送金手数料も無料と、各種手数料が抑えられています。

取扱銘柄数も約30銘柄と豊富で、ビットコイン以外の暗号資産にも投資したい方に適しています。GMOインターネットグループという大手企業が運営しており、セキュリティ面でも信頼性があります。

頻繁に売買を行う方や、大きな金額を取引する方、手数料を最小限に抑えたい方にはGMOコインがおすすめです。

Coincheck｜初心者の使いやすさ

Coincheckは、シンプルで使いやすいアプリが特徴の取引所です。アプリのダウンロード数は国内最大級で、多くの初心者に選ばれています。

取扱銘柄数は約30銘柄で、ビットコイン以外にも多様な暗号資産に投資できます。また、積立サービスやNFTマーケットプレイスなど、関連サービスも充実しています。

500円から購入可能で、初めて暗号資産投資を始める方でも安心して利用できます。マネックスグループが運営しており、金融サービスの実績も豊富です。使いやすさと信頼性を重視する初心者の方におすすめです。

bitFlyer｜取引量の多さと信頼性

bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る取引所です。取引量が多いと、希望する価格で取引が成立しやすく、スムーズな売買ができます。

2014年からサービスを開始しており、国内の暗号資産取引所の中では長い運営実績があります。セキュリティ対策にも力を入れており、これまで大きなハッキング被害を受けたことがありません。

取扱銘柄数は約20銘柄で、販売所形式と取引所形式の両方を提供しています。また、bitFlyerクレカというクレジットカードを発行しており、カード利用でビットコインが貯まるサービスもあります。

ビットコインの取引を本格的に行いたい方や、長期保有を前提に大きな金額を預ける方には、bitFlyerの信頼性と取引量の多さがメリットとなります。

bitbank｜取引所形式で低コスト

bitbankは、取引所形式の銘柄が豊富な取引所です。約40銘柄を取り扱っており、そのほとんどが取引所形式で売買できます。

取引所形式では、ユーザー同士が売買するため、スプレッドがほとんどなく、手数料を抑えた取引が可能です。販売所形式のスプレッドが気になる方には、bitbankの取引所形式が向いています。

また、チャート分析ツールが充実しており、テクニカル分析を行いたい中級者以上の方にも人気があります。取引量も多く、流動性が高いため、希望する価格で取引しやすい環境が整っています。

取引コストを最小限に抑えたい方や、多様な暗号資産に投資したい方、チャート分析を活用したい方には、bitbankがおすすめです。

楽天ウォレットの税金と確定申告

暗号資産投資で利益が出た場合、税金の申告が必要になることがあります。楽天ウォレットでビットコインを売買した際の税務処理について、正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、暗号資産の税金のしくみと、確定申告が必要になるケースについて解説します。

暗号資産の税金のしくみ（雑所得）

暗号資産の売買で得た利益は、原則として「雑所得」に分類されます。雑所得は、給与所得や事業所得などと合算して課税される「総合課税」の対象です。

税率は所得金額に応じて5%～45%の累進課税となり、住民税10%と合わせると最大55%の税金がかかる可能性があります。株式投資の譲渡所得が一律20.315%であるのに対し、暗号資産の税率は所得が多いほど高くなる仕組みです。

暗号資産の利益は、売却時だけでなく、暗号資産で商品を購入した時や、他の暗号資産と交換した時にも課税対象となります。また、楽天キャッシュに交換した場合も、税務上は暗号資産の売却とみなされ、利益が出ていれば課税されます。

確定申告が必要になるケース

暗号資産の取引で利益が出た場合、以下のケースでは確定申告が必要になります。

給与所得者（会社員）の場合、暗号資産を含む給与所得以外の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要です。例えば、楽天ウォレットでビットコインを売買して25万円の利益が出た場合、確定申告をして税金を納める必要があります。

個人事業主やフリーランスの方は、所得金額に関わらず確定申告が必要です。暗号資産の利益も雑所得として申告します。

専業主婦（夫）や学生など、給与所得がない方の場合、暗号資産を含む所得が年間48万円（基礎控除額）を超えると、確定申告が必要になります。

楽天ウォレットの年間取引報告書

楽天ウォレットでは、確定申告に必要な年間取引報告書を提供しています。この報告書には、1年間の取引履歴や損益の計算結果が記載されており、確定申告の際に活用できます。

年間取引報告書は、楽天ウォレットのウェブサイトまたはアプリからダウンロードできます。通常、翌年の1月中旬頃から提供が開始されます。確定申告の期限は毎年3月15日頃までなので、早めにダウンロードして内容を確認しましょう。

報告書には以下の情報が記載されています。

この報告書を基に、確定申告書の雑所得欄に必要事項を記入します。複数の暗号資産取引所を利用している場合は、それぞれの取引所から報告書を取得し、合算して申告する必要があります。

暗号資産の税務処理は複雑な場合があるため、不安な方は税理士に相談することをおすすめします。特に、大きな利益が出た場合や、複数の取引所を利用している場合は、専門家のアドバイスを受けると安心です。

よくある質問（Q&A）

楽天ウォレットの利用にあたり、よくある質問とその回答をまとめました。

楽天証券の口座があれば楽天ウォレットの開設は簡単？

楽天証券の口座を持っていても、楽天ウォレットは別途口座開設が必要です。ただし、同じ楽天IDでログインできるため、基本情報の入力が簡略化され、手続きはスムーズに進められます。楽天会員情報を活用できるため、一から情報を入力する手間は省けます。

楽天ポイントは何ポイントから使える？

楽天ウォレットでは、100ポイントから楽天ポイントを使って暗号資産を購入できます。100円単位で購入金額を指定でき、ポイントと現金を組み合わせて購入することも可能です。期間限定ポイントは利用できないため、通常ポイントのみが対象となります。

楽天ウォレットは未成年でも利用できる？

楽天ウォレットの口座開設は、満20歳以上の方が対象です。未成年の方は口座開設できません。これは、暗号資産交換業者の自主規制ルールに基づくもので、他の多くの暗号資産取引所でも同様の年齢制限があります。

ビットコインはいくらから買える？

楽天ウォレットでは、100円からビットコインを購入できます。少額から始められるため、初心者の方でも気軽に暗号資産投資を体験できます。楽天ポイントも100ポイントから利用可能なため、ポイント投資で試してみることもできます。

レバレッジ取引のリスクは？

レバレッジ取引では、預けた証拠金の最大2倍の金額で取引できますが、価格が予想と反対に動いた場合、損失が証拠金を上回る可能性があります。現物取引では損失は投資額までですが、レバレッジ取引では元本以上の損失が発生するリスクがあります。初心者の方は、まず現物取引で経験を積んでから検討することをおすすめします。

他社から楽天ウォレットへ暗号資産を移せる？

他の暗号資産取引所やウォレットから、楽天ウォレットへ暗号資産を送金することは可能です。楽天ウォレットのアプリで入庫用のアドレスを確認し、そのアドレス宛に送金します。ただし、送金元の取引所で送金手数料がかかる場合があります。また、間違ったアドレスに送金すると資産を失う可能性があるため、慎重に確認してください。

まとめ

楽天証券では暗号資産の取扱いがないため、ビットコインを購入することはできません。ビットコイン投資を始めるには、楽天グループの暗号資産専門サービス「楽天ウォレット」で口座開設が必要です。

楽天ウォレットの最大の特徴は、楽天ポイントで暗号資産を購入できることです。楽天市場や楽天カード、楽天証券で貯まったポイントを活用することで、現金を使わずに暗号資産投資を始められます。楽天経済圏を活用している方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

一方で、取扱銘柄が5種類と少なく、販売所形式のみのためスプレッドが高めという注意点もあります。頻繁に売買する方や大きな金額を取引する方は、GMOコインやbitbankなど、取引所形式を提供している他社との併用も検討すると良いでしょう。

楽天ウォレットは、楽天ポイントで少額から始めたい方、楽天証券と連携して資産管理を一元化したい方、楽天グループの安心感を重視する方に向いています。100円から購入可能なため、まずは少額から暗号資産投資を体験してみてはいかがでしょうか。

なお、暗号資産投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくは楽天ウォレット及び各取引所の公式サイトでご確認ください。