岡三オンライン証券の評判は?メリット・デメリットを徹底解説

岡三オンライン証券の評判は?メリット・デメリットを徹底解説

証券会社選びで「岡三オンライン証券」が気になっているものの、実際の評判や他社との違いが分からず迷っていませんか?

岡三オンライン証券は、1日100万円までの取引手数料が無料で、IPO投資では事前入金が不要という独自の強みを持つネット証券です。

一方で、投資信託の取扱本数が少ない、外国株は中国株のみといったデメリットもあります。

この記事では、岡三オンライン証券の基本情報から、メリット・デメリット、実際の利用者の評判、他社との比較まで詳しく解説します。

あなたの投資スタイルに岡三オンライン証券が合っているかどうか、この記事を読めば判断できるようになります。

この記事の要約
  • 岡三オンライン証券は1日100万円まで手数料無料、IPO投資で事前入金不要が最大の強み
  • 投資信託の本数が少なく外国株は中国株のみというデメリットがある
  • IPO投資メインの人や少額投資家、取引ツールを重視する人におすすめ
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

岡三オンライン証券とは|基本情報と特徴

岡三オンライン証券は、創業100年以上の歴史を持つ岡三証券グループが運営するネット証券会社です。対面型の岡三証券とは異なり、インターネット取引に特化したサービスを提供しています。

岡三証券グループが運営するネット証券

岡三オンライン証券は、1923年創業の岡三証券グループが2006年に設立したネット証券です。金融庁に登録された正規の証券会社(関東財務局長(金商)第52号)であり、投資者保護基金にも加入しているため、万が一の際も1,000万円まで補償されます。

老舗証券会社のグループとして、岡三証券が長年培ってきた投資情報やアナリストレポートを活用できる点が大きな特徴です。ネット証券でありながら、対面証券の強みも取り入れた独自のポジションを確立しています。

口座数と取扱商品の概要

岡三オンライン証券の口座数は約68万口座で、国内株式、投資信託、債券、先物・オプション、中国株など幅広い商品を取り扱っています。

投資信託は約480本、中国株は約3,100銘柄と、主要なネット証券と比べるとやや少なめですが、国内株式の取引環境は充実しています。

新NISAにも対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。つみたて投資枠で選べる投資信託は約100本で、eMAXIS Slimシリーズなど人気の低コストファンドも揃っています。

岡三証券との違いは?

岡三オンライン証券と岡三証券は、同じグループでありながら異なるサービス形態を持っています。主な違いは以下の通りです。

項目 岡三オンライン証券 岡三証券
取引方法 インターネット取引のみ 対面・電話・ネット取引
手数料 1日100万円まで無料 対面取引は高め
サポート 電話・メールサポート 担当者による対面サポート
投資情報 アナリストレポートを閲覧可能 担当者から直接アドバイス
向いている人 自分で判断して取引したい人 相談しながら投資したい人

岡三オンライン証券は手数料を抑えて自分で取引したい人向け、岡三証券は対面でのサポートを重視する人向けと言えます。ただし、岡三オンライン証券でも岡三証券のアナリストレポートを無料で閲覧できるため、情報面では両社の強みを活かせます。

岡三オンライン証券の5つのメリット|強みを解説

岡三オンライン証券には、他のネット証券にはない独自の強みがあります。特に手数料の安さとIPO投資の利便性は大きな魅力です。ここでは5つの主要なメリットを詳しく見ていきましょう。

1日100万円まで手数料無料

岡三オンライン証券の最大の魅力は、1日定額制プランで1日の約定代金が100万円まで手数料が完全無料になる点です。現物取引だけでなく信用取引も対象となるため、デイトレードや頻繁に取引する人にとって大きなコストメリットがあります。

例えば、1日に50万円の株を2回買い付けても、合計100万円以内なら手数料は0円です。SBI証券や楽天証券も同様の無料枠を設けていますが、岡三オンライン証券は信用取引も含めて無料となる点で優位性があります。

100万円を超える取引でも、100万円超~300万円以下は1,430円(税込)と比較的リーズナブルな設定です。少額投資から中級者の取引まで幅広くカバーできる手数料体系と言えます。

IPO抽選の事前入金が不要

岡三オンライン証券のIPO投資では、抽選申込時に資金を入金する必要がありません。当選してから購入代金を入金すればよいため、資金効率が非常に高いのが特徴です。

多くの証券会社では、IPOの抽選に参加するために事前に購入代金を口座に入金しておく必要があります。複数のIPOに同時申込する場合、それぞれに資金を用意しなければならず、資金拘束が大きな負担になります。

岡三オンライン証券なら、複数のIPOに同時申込しても資金は不要です。当選した銘柄の分だけ入金すればよいため、少ない資金で効率的にIPO投資ができます。IPO投資を本格的に行いたい人にとって、大きなメリットと言えます。

取引ツール「岡三ネットトレーダー」が高機能

岡三オンライン証券が提供する取引ツール「岡三ネットトレーダー」は、プロ仕様の高機能チャート分析や自動売買機能を搭載しています。無料で利用できるにもかかわらず、有料ツール並みの機能を備えている点が評価されています。

岡三ネットトレーダーの主な機能

テクニカル指標70種類以上搭載

チャート画面最大36分割表示

条件設定による自動売買機能

複数銘柄の同時モニタリング

スマートフォンアプリ「岡三証券アプリ」も使いやすいと評判で、外出先でもスムーズに取引できます。チャート分析や板情報の確認、注文までアプリで完結するため、デイトレーダーにも人気です。

岡三証券アナリストの投資情報が使える

岡三オンライン証券では、親会社である岡三証券のアナリストが作成した投資レポートを無料で閲覧できます。個別銘柄の分析レポート、マーケット情報、経済指標の解説など、質の高い情報が豊富に提供されています。

対面証券である岡三証券は、長年にわたり企業調査やアナリスト業務を行ってきた実績があります。その専門知識を活かしたレポートを、ネット証券の低コストで利用できるのは大きな魅力です。

投資初心者にとっては、どの銘柄を選べばよいか分からない場合も多いでしょう。アナリストレポートを参考にすることで、投資判断の材料を得られます。

25歳以下なら手数料が完全無料

岡三オンライン証券では、25歳以下の利用者を対象に「U25応援プログラム」を提供しています。このプログラムでは、現物取引・信用取引の手数料が取引金額に関わらず完全無料になります。

1日100万円の無料枠を超える取引でも手数料がかからないため、若年層の投資家にとって非常に有利な条件です。他の主要ネット証券でも若年層向けの優遇プログラムはありますが、岡三オンライン証券は信用取引も含めて完全無料となる点で優位性があります。

25歳以下の方で株式投資を始めたい、あるいは本格的に取引したいと考えている場合、岡三オンライン証券は有力な選択肢と言えます。手数料を気にせず取引経験を積めるため、投資スキルの向上にもつながります。

岡三オンライン証券の3つのデメリット|注意点

岡三オンライン証券には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。証券会社を選ぶ際は、これらの注意点も理解しておくことが大切です。

投資信託の取扱本数が少ない

岡三オンライン証券の投資信託取扱本数は約480本で、SBI証券の約2,600本、楽天証券の約2,550本と比べると大幅に少ないのが現状です。つみたて投資枠で選べるファンドも約100本と、主要ネット証券の半分以下の水準です。

人気の低コストインデックスファンド(eMAXIS Slimシリーズなど)は揃っていますが、テーマ型ファンドやアクティブファンドの選択肢が限られています。投資信託を中心に資産運用したい人、多様なファンドから選びたい人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

ただし、長期投資の基本は低コストのインデックスファンドへの分散投資です。その観点では、岡三オンライン証券でも十分に資産形成が可能と言えます。

単元未満株の手数料が高め

岡三オンライン証券では単元未満株(1株単位)の取引も可能ですが、手数料は約定金額の1.0%(税込1.1%)と他社と比べて高めに設定されています。最低手数料は220円(税込)で、少額取引ではコストが割高になりやすい点に注意が必要です。

例えば、1株3,000円の株を10株(3万円分)購入する場合、手数料は330円(税込)となり、約定金額の1%以上のコストがかかります。SBI証券の「S株」やマネックス証券の「ワン株」では、単元未満株の買付手数料が無料となっているため、コスト面で大きな差があります。

少額から株式投資を始めたい人、配当金を再投資して複利効果を狙いたい人にとっては、単元未満株の手数料は重要なポイントです。単元未満株での取引を頻繁に行う予定がある場合は、他の証券会社も検討した方がよいでしょう。

外国株は中国株のみ

岡三オンライン証券で取引できる外国株は中国株(香港市場)のみで、米国株や欧州株の取扱いはありません。取扱銘柄数は約3,100銘柄と豊富ですが、米国株投資を検討している人にとっては大きなデメリットとなります。

証券会社 取扱国数 米国株銘柄数 その他の国
岡三オンライン証券 1ヶ国 取扱なし 中国(香港)のみ
SBI証券 8ヶ国 約5,000銘柄 中国、韓国、ロシアなど
楽天証券 6ヶ国 約4,500銘柄 中国、シンガポールなど
マネックス証券 2ヶ国 約5,000銘柄 中国

米国株は、AppleやMicrosoft、Amazonなど世界的な大企業に投資できる魅力があります。また、米国株は1株単位で購入できるため、少額投資にも向いています。米国株投資を重視する場合は、SBI証券や楽天証券など米国株の取扱いが充実した証券会社を選ぶか、岡三オンライン証券と併用する戦略が有効です。

手数料のしくみ|1日定額制とワンショットを比較

岡三オンライン証券の手数料体系は、1日の取引金額に応じて課金される「1日定額制プラン」と、1注文ごとに課金される「ワンショットプラン」の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分の取引スタイルに合ったプランを選びましょう。

1日定額制プランの特徴

1日定額制プランは、1日の約定代金の合計額に応じて手数料が決まる仕組みです。100万円までは手数料無料、100万円超~300万円以下は1,430円(税込)、以降100万円ごとに550円(税込)が加算されます。

このプランの最大のメリットは、1日に何度取引しても100万円以内なら手数料が0円という点です。例えば、30万円の株を3回買い付けても、合計90万円なので手数料はかかりません。デイトレードや短期売買を繰り返す人に適しています。

また、現物取引と信用取引の両方が無料対象となるため、信用取引を活用する中級者以上の投資家にもメリットがあります。1日の取引金額が100万円を超えることが多い場合でも、定額制なので手数料を予測しやすい点も魅力です。

ワンショットプランの特徴

ワンショットプランは、1注文ごとに手数料が発生する従量制のプランです。現物取引の場合、10万円まで110円(税込)、20万円まで220円(税込)、50万円まで385円(税込)、100万円まで660円(税込)となっています。

このプランは、取引回数が少なく、1回あたりの取引金額も少額な人に向いています。例えば、月に1~2回、数万円程度の株を購入する程度なら、ワンショットプランの方が手数料を抑えられる可能性があります。

ただし、取引回数が増えると手数料の合計額が膨らむため、頻繁に取引する人には不向きです。また、100万円を超える取引では手数料が高くなりやすいため、大口取引には1日定額制プランの方が有利です。

どちらを選ぶべき?タイプ別の選び方

どちらのプランを選ぶべきかは、あなたの取引スタイルによって異なります。以下の表を参考に、自分に合ったプランを選びましょう。

投資スタイル おすすめプラン 理由
デイトレード・短期売買 1日定額制プラン 1日に複数回取引しても100万円以内なら無料
月に1~2回の少額取引 ワンショットプラン 取引回数が少ないため従量制の方が安い
中長期投資(月に数回取引) 1日定額制プラン 100万円以内なら何度取引しても無料
信用取引を活用 1日定額制プラン 現物・信用合わせて100万円まで無料
100万円超の大口取引 1日定額制プラン 定額制の方が手数料を抑えられる

プランは後から変更できるため、まずは1日定額制プランで始めて、取引スタイルに応じて見直すのもよいでしょう。どちらのプランでも、手数料の安さは岡三オンライン証券の大きな魅力です。

岡三オンライン証券の評判・口コミ|利用者の声

岡三オンライン証券の実際の評判はどうなのでしょうか。価格.comやみんかぶなどの口コミサイトに寄せられた利用者の声をもとに、良い評判と悪い評判の両方を見ていきましょう。

良い評判|手数料とIPOが高評価

岡三オンライン証券の良い評判として最も多いのが、手数料の安さとIPO投資の利便性です。「1日100万円まで無料なので、少額投資家にとってコストを気にせず取引できる」「IPOの事前入金不要は資金効率が良く、複数のIPOに申込しやすい」といった声が多く見られます。

利用者からの好評ポイント

取引ツール「岡三ネットトレーダー」の使いやすさ

チャート分析機能が豊富でテクニカル分析がしやすい

自動売買機能が便利

岡三証券のアナリストレポートが参考になる

岡三証券のアナリストレポートを無料で閲覧できる点も好評で、「投資判断の参考になる質の高い情報が得られる」「銘柄選びに役立つ」といった声が寄せられています。

悪い評判|投資信託と外国株に不満の声

一方で、悪い評判として多いのが投資信託の取扱本数の少なさです。「つみたて投資枠で選べるファンドが少ない」「SBI証券や楽天証券と比べると物足りない」といった不満の声が見られます。投資信託を中心に運用したい人にとっては、選択肢の少なさがネックになっているようです。

外国株が中国株のみという点も批判的な意見が多く、「米国株に投資できないのは残念」「AppleやAmazonなど米国の有名企業に投資したかった」といった声があります。また、単元未満株の手数料が高いという指摘もあり、「少額投資には向いていない」「SBI証券のS株の方がコストが安い」といった意見が寄せられています。

取引ツールの評価は?

取引ツールに関しては、総じて高評価の声が多い一方で、一部に改善を求める意見もあります。主な評価ポイントは以下の通りです。

  • チャート分析機能が充実しており、テクニカル指標が豊富
  • 画面のカスタマイズ性が高く、自分好みの配置にできる
  • 動作が軽快で、注文がスムーズに通る
  • スマホアプリも使いやすく、外出先での取引に便利
  • 一方で、初心者には機能が多すぎて使いこなすのが難しいという声も
  • デザインがやや古く感じるという意見もある

全体として、取引ツールの機能性や使いやすさは高く評価されており、特に中級者以上の投資家からの満足度が高いようです。ただし、投資初心者にとっては、最初は使いこなすのに時間がかかるかもしれません。

IPO投資で岡三オンラインを活用する方法

岡三オンライン証券の最大の強みの一つがIPO投資です。事前入金不要という独自のメリットを活かして、効率的にIPO投資を行う方法を解説します。

事前入金不要のメリットとは

岡三オンライン証券のIPO投資では、抽選申込時に購入資金を口座に入金しておく必要がありません。当選が決まってから入金すればよいため、資金拘束を受けずに複数のIPOに同時申込できます。

通常、多くの証券会社ではIPOの抽選に参加するために、事前に購入代金を口座に入金する必要があります。例えば、公募価格1,000円のIPOに100株申込する場合、10万円を口座に入れておかなければなりません。同時期に複数のIPOがある場合、それぞれに資金を用意する必要があり、資金効率が悪くなります。

岡三オンライン証券なら、10件のIPOに同時申込しても資金は不要です。当選した銘柄の分だけ入金すればよいため、少ない資金で多くのIPOに挑戦できます。IPO投資で当選確率を上げるには、できるだけ多くの証券会社から申込することが重要ですが、岡三オンライン証券はその戦略に最適と言えます。

IPO取扱実績と当選確率

岡三オンライン証券の2024年のIPO取扱実績は年間32銘柄で、主幹事実績は年間4社となっています。SBI証券の78銘柄やSMBC日興証券の52銘柄と比べると少なめですが、中堅ネット証券としては標準的な水準です。

IPOの抽選方式は完全平等抽選で、申込株数に関わらず1口座1票の平等な抽選が行われます。資金力のある投資家が有利になることはなく、初心者でも当選のチャンスがあります。

当選確率は公表されていませんが、口コミでは「SBI証券や楽天証券よりは当たりやすい印象」「口座数が少ないため穴場かもしれない」といった声があります。ただし、IPOの当選は運の要素が大きいため、確実に当選できる保証はありません。

他社との併用でIPO当選確率を上げる戦略

IPO投資で当選確率を上げるには、複数の証券会社を併用する戦略が有効です。岡三オンライン証券は事前入金不要という強みを活かし、以下のような使い分けをおすすめします。

  • 岡三オンライン証券:事前入金不要なので、すべてのIPOに申込む
  • SBI証券:IPO取扱数No.1なので、メイン口座として活用
  • SMBC日興証券:主幹事実績が豊富で当選確率が高い
  • 野村證券:主幹事実績が多く、大型IPOに強い
  • マネックス証券:完全平等抽選で初心者にもチャンスあり

これらの証券会社を併用することで、同じIPOに複数の証券会社から申込でき、当選確率を大幅に上げられます。岡三オンライン証券は資金拘束がないため、他社に資金を回しながら並行してIPO申込ができる点が大きなメリットです。

岡三オンラインと他社を比較|どちらを選ぶべき?

岡三オンライン証券と主要なネット証券を比較して、それぞれの強みと向いている人を整理します。あなたの投資スタイルに合った証券会社を選ぶ参考にしてください。

SBI証券との比較

SBI証券は国内最大手のネット証券で、口座数約1,500万口座、投資信託約2,600本、IPO取扱数年間78銘柄と、すべての面で業界トップクラスです。一方、岡三オンライン証券は口座数約68万口座、投資信託約480本、IPO取扱数年間32銘柄と規模では劣ります。

手数料面では、両社とも1日100万円まで無料ですが、岡三オンライン証券は信用取引も無料対象となる点で優位性があります。IPO投資では、SBI証券は取扱数が多い一方、岡三オンライン証券は事前入金不要という独自のメリットがあります。

取引ツールは両社とも高機能ですが、岡三オンライン証券の「岡三ネットトレーダー」は自動売買機能が充実しており、システムトレードを重視する人に向いています。総合的には、商品ラインナップや情報量を重視するならSBI証券、IPO投資や取引ツールの機能を重視するなら岡三オンライン証券が適しています。

楽天証券との比較

楽天証券は楽天経済圏との連携が強みで、楽天ポイントを使った投資や、楽天カードでの積立投資でポイントが貯まるメリットがあります。投資信託は約2,550本、米国株は約4,500銘柄と商品ラインナップも充実しています。

岡三オンライン証券は楽天ポイントのような独自ポイントプログラムはありませんが、dポイントとの連携があります。ポイント還元率では楽天証券の方が有利ですが、手数料面では岡三オンライン証券の方が信用取引も含めて無料となる点で優位性があります。

楽天経済圏を活用している人、ポイント投資を重視する人には楽天証券が向いています。一方、IPO投資の事前入金不要や取引ツールの機能性を重視する人には岡三オンライン証券が適しています。

マネックス証券との比較

マネックス証券は米国株投資に強みがあり、約5,000銘柄を取り扱っています。米国株の取引手数料も業界最低水準で、為替手数料も無料キャンペーンを頻繁に実施しています。IPO投資では完全平等抽選を採用しており、初心者にもチャンスがあります。

岡三オンライン証券は米国株の取扱いがないため、米国株投資を重視する人にはマネックス証券の方が適しています。一方、国内株式の取引では、岡三オンライン証券の方が手数料面で有利です。

IPO投資では、マネックス証券は完全平等抽選で当選しやすいと言われていますが、事前入金が必要です。岡三オンライン証券は事前入金不要なので、資金効率を重視する人に向いています。両社を併用することで、IPO当選確率を上げることができます。

どんな人に岡三オンラインがおすすめ?

これまでの比較を踏まえて、岡三オンライン証券が向いている人・向いていない人をチェックリストにまとめました。

岡三オンライン証券が向いている人

  • IPO投資をメインに行いたい人(事前入金不要のメリット)
  • 1日100万円以内の取引が中心の少額投資家
  • デイトレードや短期売買を頻繁に行う人
  • 高機能な取引ツールを使いたい人
  • 岡三証券のアナリストレポートを活用したい人
  • 25歳以下で手数料を完全無料にしたい人
  • 信用取引を活用する中級者以上の投資家

岡三オンライン証券が向いていない人

  • 投資信託を中心に運用したい人(取扱本数が少ない)
  • 米国株投資を重視する人(米国株の取扱いなし)
  • 単元未満株で頻繁に取引したい人(手数料が高い)
  • 楽天ポイントなどのポイント還元を重視する人
  • 対面でのサポートを希望する人(ネット取引のみ)

IPO投資におすすめの証券会社3社

IPO投資で当選確率を上げるには、岡三オンライン証券と合わせて他の証券会社も併用するのが効果的です。ここでは、IPO投資に強い証券会社を3社紹介します。

SBI証券|IPO取扱数No.1

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は2024年のIPO取扱実績が78銘柄と業界No.1で、主幹事実績も12社と豊富です。ほぼすべてのIPOを取り扱っているため、IPO投資をするならSBI証券の口座は必須と言えます。

抽選方式は70%が平等抽選、30%がIPOチャレンジポイント枠となっています。IPOチャレンジポイントは、IPOに外れるたびに1ポイント貯まり、ポイントを使って申込むと当選確率が上がる仕組みです。長期的にIPO投資を続ける人に有利な制度です。

手数料は1日100万円まで無料で、投資信託も約2,600本と充実しています。IPO投資だけでなく、総合的な資産運用のメイン口座としても適しています。

SMBC日興証券|主幹事実績が豊富

SMBC日興証券のLP画像
項目 内容
口座数約400万口座
取引手数料ダイレクトコース:137円~27,500円
総合コース:1,925円〜192,500円
投資信託約1,000本
ミニ株(単元未満株)非対応
NISA対応対応(つみたて投資枠・成長投資枠)
外国株2カ国以上
米国株:約2,200銘柄
IPO取扱実績年間52銘柄(2024年実績)
IPO主幹事件数年間22社(2024年実績)
ポイントサービスVポイント / dポイント
口座開設スピード最短即日
取引ツール(PC)パワートレーダー / BRiSK
スマホアプリSMBC日興証券アプリ

SMBC日興証券は2024年のIPO取扱実績が52銘柄、主幹事実績が22社と、主幹事案件の多さが特徴です。主幹事の場合は割当株数が多いため、当選確率が高くなります。

抽選方式は10%が平等抽選、最大5%が優遇抽選、残りは営業店配分となっています。平等抽選の割合は少ないですが、主幹事案件が多いため当選のチャンスは十分にあります。

ダイレクトコースなら手数料も比較的安く、投資信託も約1,000本と豊富です。IPO投資を本格的に行うなら、SMBC日興証券の口座も開設しておくことをおすすめします。

野村證券|大手ならではの取扱数

野村証券のLP画像
項目 内容
口座数約550万口座
取引手数料現物取引:152円~78,571円
信用取引:1注文あたり524円
投資信託約900本
ミニ株(単元未満株)対応(まめ株)
※詳細不明
NISA対応対応(つみたて投資枠・成長投資枠)
外国株4カ国
米国株:約850銘柄
IPO取扱実績年間46銘柄(2024年実績)
IPO主幹事件数年間16社(2024年実績)
ポイントサービス野村ポイント
口座開設スピード最短5営業日
取引ツール(PC)Webアプリ
スマホアプリWebアプリ

野村證券は国内最大手の証券会社で、2024年のIPO取扱実績が46銘柄、主幹事実績が16社と豊富です。大型IPOの主幹事を務めることが多く、注目度の高いIPOに参加できる機会があります。

抽選方式は10%が平等抽選、残りは営業店配分となっています。平等抽選の割合は少ないですが、主幹事案件が多いため当選のチャンスは十分にあります。

手数料はネット証券と比べると高めですが、IPO投資専用として口座を持っておく価値は十分にあります。大手証券の信頼性や情報力を重視する人にもおすすめです。

口座開設の流れ|必要書類と日数

岡三オンライン証券の口座開設は、インターネットで完結します。スマートフォンがあれば最短3~5営業日で取引を開始できます。ここでは、口座開設の流れと必要書類を説明します。

口座開設に必要な書類

岡三オンライン証券の口座開設には、本人確認書類とマイナンバー確認書類が必要です。本人確認書類は、運転免許証、パスポート、健康保険証、住民票のいずれか1点を用意します。マイナンバー確認書類は、マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載の住民票のいずれかが必要です。

マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバー確認を1枚で済ませられるため、手続きがスムーズです。スマートフォンで撮影してアップロードするだけで提出できます。

開設の4ステップ

岡三オンライン証券の口座開設は、以下の4ステップで完了します。

1.公式サイトから「口座開設」ボタンをクリックし、メールアドレスを登録
2.届いたメールのURLから申込フォームにアクセスし、氏名・住所・職業などの基本情報を入力
3.本人確認書類とマイナンバー確認書類をスマートフォンで撮影してアップロード
4.審査完了後、ログインIDとパスワードが記載された書類が簡易書留で郵送される

書類が届いたら、ログインして初期設定を行います。取引パスワードの設定、銀行口座の登録などを済ませれば、すぐに取引を開始できます。

開設にかかる日数と注意点

口座開設にかかる日数は、通常3~5営業日です。申込内容に不備がある場合や、本人確認書類が不鮮明な場合は、審査に時間がかかることがあります。スムーズに開設するためには、以下の点に注意しましょう。

1.本人確認書類は鮮明に撮影し、文字がはっきり読める状態でアップロードする
2.申込フォームの入力内容と本人確認書類の情報が一致しているか確認する
3.マイナンバー確認書類を忘れずに提出する
4.職業や年収などの情報は正確に入力する

口座開設は無料で、維持費もかかりません。IPO投資や少額投資を検討している人は、早めに口座を開設しておくことをおすすめします。

岡三オンラインの活用法|少額投資家向けプラン

岡三オンライン証券は、1日100万円まで手数料無料という特徴を活かして、少額投資家にとって非常に有利な環境を提供しています。ここでは、月5万円から始める具体的な投資プランを紹介します。

月5万円から始める投資プラン

月5万円の投資資金がある場合、岡三オンライン証券では手数料を気にせず分散投資ができます。例えば、以下のようなプランが考えられます。

プラン例1:国内株式中心の分散投資

  • 東証プライム銘柄を3~5銘柄に分散(各1~2万円程度)
  • 高配当株を中心に選び、配当金を再投資
  • 1日の取引金額が100万円以内なので手数料は完全無料

プラン例2:投資信託との併用

  • 投資信託(インデックスファンド)に3万円を積立投資
  • 国内株式に2万円を投資(配当金狙い)
  • 投資信託は長期保有、株式は短期売買も可能

これらのプランでは、手数料がかからないため、投資資金を最大限に活用できます。少額から始めて、徐々に投資金額を増やしていくのがおすすめです。

NISA口座での運用シミュレーション

岡三オンライン証券では新NISAに対応しており、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。月5万円の投資資金を新NISAで運用する場合のシミュレーションを見てみましょう。

つみたて投資枠の活用(年間120万円まで)

  • 月3万円をインデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式など)に積立投資
  • 年間36万円の投資で、非課税枠を効率的に活用
  • 20年間続ければ、複利効果で大きな資産形成が期待できる

成長投資枠の活用(年間240万円まで)

  • 月2万円を国内株式に投資(配当金狙いや成長株)
  • 年間24万円の投資で、株式投資のスキルを磨く
  • 配当金も非課税で受け取れる

新NISAでは投資で得た利益が非課税になるため、長期的な資産形成に非常に有利です。岡三オンライン証券なら手数料も無料なので、コストを抑えて効率的に運用できます。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

ウェルカムプログラム(3カ月キャッシュバック)の活用

岡三オンライン証券では、新規口座開設者を対象に「ウェルカムプログラム」を実施しています。口座開設から3カ月間、取引手数料の全額がキャッシュバックされるキャンペーンです。

このプログラムを活用すれば、1日100万円を超える取引でも手数料が実質無料になります。例えば、200万円の取引を行った場合、通常は1,430円(税込)の手数料がかかりますが、キャッシュバックで実質0円になります。

口座開設を検討している人は、このキャンペーンを活用して、まずは3カ月間じっくり試してみるのがおすすめです。取引ツールの使い心地や、サービス内容を実際に体験してから、継続するかどうかを判断できます。

よくある質問(Q&A)

岡三オンライン証券に関してよく寄せられる質問をまとめました。口座開設前の疑問解消にお役立てください。

岡三オンラインはやばいって本当?

「岡三オンラインはやばい」という検索ワードが見られますが、これは悪い意味ではなく「手数料が安すぎてやばい」「IPOの事前入金不要がやばい(すごい)」といったポジティブな意味で使われることが多いようです。岡三証券グループが運営する正規の証券会社で、金融庁にも登録されており、投資者保護基金にも加入しているため、安全性に問題はありません。

新NISAには対応している?

はい、岡三オンライン証券は2024年から始まった新NISA制度に対応しています。つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用でき、つみたて投資枠では約100本の投資信託から選べます。eMAXIS Slimシリーズなど人気の低コストインデックスファンドも取り扱っています。新NISAでの取引も、1日100万円までなら手数料無料の対象となります。

iDeCoは開設できる?

岡三オンライン証券ではiDeCo(個人型確定拠出年金)の取扱いはありません。iDeCoを検討している場合は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、iDeCoに対応した証券会社で別途口座を開設する必要があります。岡三オンライン証券は国内株式やIPO投資に特化した使い方がおすすめです。

取引ツールはスマホでも使える?

はい、岡三オンライン証券ではスマートフォンアプリ「岡三証券アプリ」を提供しています。iOS版・Android版の両方があり、無料でダウンロードできます。チャート分析、板情報の確認、注文まで、アプリで完結します。外出先でもスムーズに取引できるため、デイトレーダーにも人気です。PC版の「岡三ネットトレーダー」と併用することで、より効率的な取引が可能です。

対面サポートは受けられる?

岡三オンライン証券は基本的にインターネット取引専用のサービスですが、電話サポートは利用できます。取引方法や操作方法に関する質問は、カスタマーサポートに電話で問い合わせることが可能です。ただし、対面での相談や投資アドバイスを希望する場合は、親会社の岡三証券で総合コースを利用する必要があります。岡三オンライン証券は、自分で判断して取引できる人向けのサービスです。

口座維持費はかかる?

岡三オンライン証券の口座開設は無料で、口座維持費も一切かかりません。取引をしなくても手数料は発生しないため、とりあえず口座を開設しておいて、必要なときに使うという使い方も可能です。IPO投資専用の口座として持っておくのもおすすめです。ただし、長期間取引がない場合、休眠口座として扱われる可能性があるため、定期的にログインして確認することをおすすめします。

まとめ

岡三オンライン証券は、1日100万円まで手数料無料、IPO投資で事前入金不要という独自の強みを持つネット証券です。取引ツール「岡三ネットトレーダー」の高機能さや、岡三証券のアナリストレポートを無料で閲覧できる点も魅力です。

一方で、投資信託の取扱本数が少ない、外国株は中国株のみ、単元未満株の手数料が高いといったデメリットもあります。総合的な商品ラインナップではSBI証券や楽天証券に劣りますが、IPO投資や国内株式の取引に特化した使い方なら、岡三オンライン証券は非常に有力な選択肢と言えます。

IPO投資をメインに行いたい人、1日100万円以内の少額投資家、デイトレードや短期売買を頻繁に行う人、高機能な取引ツールを使いたい人には特におすすめです。25歳以下なら手数料が完全無料になるため、若年層の投資家にも適しています。

複数の証券会社を併用することで、それぞれの強みを活かした効率的な投資が可能です。岡三オンライン証券はIPO投資や国内株式取引に、SBI証券や楽天証券は投資信託や米国株投資に、といった使い分けをすることで、より幅広い投資戦略を実現できます。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重にご検討ください。詳しくは岡三オンライン証券の公式サイトでご確認ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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