ウェルスナビの手数料は高い?|他社比較と節約のコツ

大手銀行で口座を開設したいけれど、どこを選べばいいか迷っていませんか。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクから、楽天銀行や住信SBIネット銀行といったネット銀行まで、選択肢が多すぎて決められない方も多いでしょう。
この記事では、大手銀行の特徴や選び方のポイントを詳しく解説します。
ATM手数料や振込手数料、普通預金金利など、実際に使う上で重要な情報を比較しながら、あなたに合った銀行が見つかるようサポートします。
メインバンクとサブバンクの使い分け方や、口座開設の具体的な手順も紹介するので、この記事を読めば安心して口座開設を進められます。
目次
大手銀行で口座を開設するなら、利用目的に応じて選ぶことが大切です。給与振込や公共料金の引き落としなど、日常的に使うメインバンクには、ATMが身近にあって窓口サポートも充実している都市銀行(メガバンク)がおすすめです。
三菱UFJ銀行は国内最大手で全国にATMが多く、三井住友銀行はOliveというアプリで便利に管理できます。みずほ銀行はみずほダイレクトが使いやすく、りそな銀行は関西圏で強い存在感があります。ゆうちょ銀行は全国どこでも使える安心感が魅力です。
一方で、貯蓄用や振込専用のサブバンクには、手数料が安くて金利が高いネット銀行が適しています。楽天銀行は楽天ポイントが貯まり、住信SBIネット銀行は手数料無料回数が多く、あおぞら銀行BANKは普通預金金利が高いのが特徴です。
銀行選びのポイント
メインバンクには店舗のある大手銀行、サブバンクには手数料の安いネット銀行という使い分けが、多くの人にとって最適な選択です。
ただし、スマホアプリだけで完結したい方や、店舗に行く機会がほとんどない方は、ネット銀行をメインバンクにするのも良い選択でしょう。
預金保険制度により、どの銀行でも1,000万円とその利息までは保護されるため、安全性の面では大きな差はありません。自分のライフスタイルに合った銀行を選ぶことが、長く使い続けるためのポイントです。
銀行の種類と特徴
銀行にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。自分に合った銀行を選ぶために、まずは銀行の種類を理解しておきましょう。大きく分けると、都市銀行(メガバンク)、ネット銀行、地方銀行・信用金庫の3つに分類されます。
都市銀行は、全国規模で展開する大手銀行のことです。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行がメガバンクと呼ばれ、りそな銀行を加えて4大銀行とされることもあります。
メガバンクの最大の特徴は、全国に店舗とATMがあることです。出張や旅行先でも現金を引き出しやすく、窓口で相談できる安心感があります。住宅ローンや資産運用など、総合的な金融サービスを一つの銀行で完結できるのも魅力です。
ただし、ATM手数料や振込手数料はネット銀行に比べると高めに設定されています。普通預金金利も年0.001%~0.02%程度と低く、貯蓄目的だけで使うにはあまり向いていません。
給与振込口座として指定したり、一定額以上の預金残高を維持したりすることで、手数料が優遇される場合もあります。
ネット銀行は、実店舗を持たずにインターネット上で取引を完結させる銀行です。楽天銀行、住信SBIネット銀行、あおぞら銀行BANK、PayPay銀行などが代表的です。
ネット銀行の最大のメリットは、手数料の安さと金利の高さです。店舗運営コストがかからない分、ATM手数料や振込手数料が無料になる回数が多く設定されています。普通預金金利も年0.1%~0.2%程度とメガバンクの10倍以上になることもあります。
スマホアプリの使いやすさも特徴で、24時間いつでも取引できる利便性があります。口座開設もWebで完結し、最短翌営業日から利用できる銀行も多いです。
デメリットは、窓口での相談ができないことと、現金の入出金がコンビニATMなどに限られることです。また、給与振込口座として指定できない会社もあるため、メインバンクとしては使いにくい場合があります。
地方銀行は、特定の地域を中心に営業する銀行です。横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行などが代表的で、地域密着型のサービスを提供しています。信用金庫も同様に、地域の中小企業や個人を支援する金融機関です。
地方銀行の特徴は、地域での知名度と信頼性の高さです。地元企業との取引が多く、住宅ローンや事業資金の相談がしやすい環境があります。地域のイベントや商店街での優遇サービスが受けられることもあります。
ただし、営業エリア外に引っ越すとATMが使いにくくなったり、店舗が遠くなったりするデメリットがあります。手数料や金利の条件も、メガバンクやネット銀行と比べて特に有利というわけではありません。
転勤・引っ越しの可能性がある方へ
転勤や引っ越しの可能性が高い方は、全国展開しているメガバンクやネット銀行を選ぶ方が安心です。
一方、地元で長く暮らす予定の方には、地域密着型の地方銀行や信用金庫も選択肢になります。
大手銀行を選ぶ7つのポイント
大手銀行を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。手数料や金利だけでなく、使いやすさやサービス内容も含めて総合的に判断することが大切です。ここでは、銀行選びで特に重視すべき7つのポイントを解説します。
ATM手数料は、日常的に現金を使う方にとって重要なコストです。メガバンクでは、自行ATMなら平日の日中は無料ですが、時間外や休日は110円~220円かかります。コンビニATMは条件によって無料になる場合もありますが、基本的には有料です。
ネット銀行は、月に数回~十数回まで無料で使えることが多く、預金残高や取引状況に応じて無料回数が増える仕組みになっています。頻繁に現金を引き出す方は、無料回数が多い銀行を選ぶと節約になります。
振込手数料も、定期的に振込をする方には大きな負担になります。メガバンクの他行宛振込手数料は、窓口で550円~880円、ATMで220円~440円、ネットバンキングで110円~330円程度です。
ネット銀行は、月に数回まで無料で振込ができることが多く、有料の場合でも100円前後と安く設定されています。家賃や習い事の月謝など、定期的に振込をする方は、振込手数料無料回数の多い銀行を選ぶとお得です。
普通預金金利は、預けているお金に対して受け取れる利息の割合です。メガバンクの金利は年0.001%~0.02%程度と非常に低く、100万円預けても年間10円~200円程度の利息しかつきません。
ネット銀行は年0.1%~0.2%程度と高めで、同じ100万円でも年間1,000円~2,000円の利息が受け取れます。貯蓄用の口座として使うなら、金利の高いネット銀行を選ぶ方が有利です。
ATMの設置場所は、日常的な利便性に直結します。メガバンクは駅前や商業施設に多くのATMがあり、全国どこでも使いやすいのが強みです。ゆうちょ銀行は郵便局のATMが全国に約29,000台あり、地方でも利用しやすい環境が整っています。
ネット銀行は自行ATMを持たないため、コンビニATMや提携銀行のATMを使うことになります。セブン銀行やローソン銀行、イーネットなど、主要なコンビニATMが使えるかを確認しておきましょう。
スマホアプリの使いやすさは、日々の取引のストレスを大きく左右します。残高照会、振込、振替、定期預金の作成など、よく使う機能が直感的に操作できるかをチェックしましょう。
三井住友銀行のOliveや楽天銀行のアプリは、デザインが見やすく操作性が高いと評価されています。アプリストアのレビューや評価も参考にして、自分に合ったアプリを選ぶことが大切です。
口座開設の手続きが簡単かどうかも、重要なポイントです。ネット銀行は、スマホで本人確認書類を撮影して送るだけで、最短翌営業日に口座が開設できることが多いです。
メガバンクも、Webで申込んでから郵送で書類をやり取りする方法と、店舗窓口で直接申し込む方法があります。急いで口座を作りたい場合は、即日発行に対応している銀行を選ぶと良いでしょう。
銀行によっては、取引に応じてポイントが貯まるサービスがあります。楽天銀行は楽天ポイント、三菱UFJeスマート証券は三菱UFJポイントなど、普段使っているポイントと連携できる銀行を選ぶとお得です。
口座開設キャンペーンで現金やポイントがもらえることもあるため、公式サイトで最新情報をチェックしてから申し込むのがおすすめです。
ここでは、代表的なメガバンク5行の特徴を詳しく比較します。それぞれの強みや使いやすさを理解して、自分に合った銀行を選びましょう。
| 銀行名 | ATM手数料無料条件 | 振込手数料無料条件 | 普通預金金利 | 主な特徴 |
| 三菱UFJ銀行 | 条件により月3回まで無料 | 条件により月3回まで無料 | 年0.001%~ | 国内最大手、ATM台数が多い |
| 三井住友銀行 | 条件により月3回まで無料 | 条件により月3回まで無料 | 年0.001%~ | Oliveアプリが便利 |
| みずほ銀行 | 条件により月4回まで無料 | 条件により月4回まで無料 | 年0.001%~ | みずほダイレクトが充実 |
| りそな銀行 | 条件により月3回まで無料 | 条件により月3回まで無料 | 年0.001%~ | 関西圏で強い |
| ゆうちょ銀行 | 平日日中は無料 | 月1回まで無料(条件あり) | 年0.001% | 全国どこでも使える |
三菱UFJ銀行は、国内最大手のメガバンクです。全国に約770店舗、ATMは約8,000台以上あり、どこに住んでいても利用しやすい環境が整っています。三菱UFJ銀行公式サイトでは、最新のサービス情報を確認できます。
三菱UFJ銀行の特徴
三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)を利用すれば、振込手数料が窓口やATMより安くなります
Eco通帳(Web通帳)を利用すると、紙の通帳発行手数料がかからず、過去25ヶ月分の取引履歴をいつでも確認できます
メインバンクとして長く使い続けたい方や、全国どこでも安心して使える銀行を探している方におすすめです。住宅ローンや資産運用など、将来的に総合的な金融サービスを利用したい場合にも適しています。
三井住友銀行は、Oliveという統合金融サービスが特徴です。銀行口座、クレジットカード、証券口座、保険をひとつのアプリで管理できるため、家計管理がしやすくなります。三井住友銀行公式サイトで詳細を確認できます。
Oliveアカウントを作ると、Vポイントが貯まりやすくなり、コンビニATM手数料や振込手数料の無料回数も増えます。スマホアプリの使いやすさにも定評があり、直感的な操作で取引が完結します。
全国に約430店舗、ATMは約6,000台以上あり、主要都市では利用しやすい環境です。若い世代を中心に、デジタルバンキングを重視する方に人気があります。
みずほ銀行は、みずほダイレクト(インターネットバンキング)の機能が充実しています。振込予約や定額自動振込、外貨預金など、多彩なサービスをネット上で利用できます。みずほ銀行公式サイトで最新情報を確認できます。
みずほマイレージクラブに入会すると、取引状況に応じてATM手数料や振込手数料が月4回まで無料になります。イオン銀行ATMとも提携しており、イオンでの買い物が多い方には便利です。
全国に約460店舗、ATMは約5,900台以上あり、地方都市でも比較的利用しやすい銀行です。給与振込口座として指定すると、手数料優遇が受けやすくなります。
りそな銀行は、関西圏を中心に展開する都市銀行です。大阪、兵庫、京都、奈良などに多くの店舗があり、関西在住の方には利用しやすい銀行です。りそな銀行公式サイトで詳細を確認できます。
りそなクラブに入会すると、取引に応じてポイントが貯まり、ATM手数料や振込手数料の無料回数が増えます。平日は17時まで営業している店舗が多く、仕事帰りに立ち寄りやすいのも特徴です。
関西圏で長く暮らす予定の方や、店舗での相談を重視する方に適しています。埼玉りそな銀行は埼玉県に特化しており、関東在住の方も選択肢になります。
ゆうちょ銀行は、全国の郵便局に設置されたATMが使える銀行です。ATMは約29,000台、店舗は約23,000箇所と、他のメガバンクを大きく上回る規模があります。ゆうちょ銀行公式サイトで最新情報を確認できます。
地方や離島でも郵便局があれば利用できるため、全国どこでも安心して使えるのが最大の強みです。平日の日中(8:45~18:00)はATM手数料が無料で、休日や時間外も110円と比較的安く設定されています。
ただし、他の金融機関への振込は「振替」という扱いになり、手数料体系が独特です。ゆうちょダイレクト(インターネットバンキング)を使えば、月1回まで他行宛振込が無料になります。
ゆうちょ銀行がおすすめの方
転勤や引っ越しが多い方、地方に住んでいる方には特におすすめです。
高齢の親に仕送りをする場合も、全国どこでも引き出せるゆうちょ銀行は便利な選択肢になります。
おすすめのネット銀行3行
ネット銀行は、手数料の安さと金利の高さが魅力です。サブバンクとして活用すれば、メガバンクとの組み合わせで効率的な家計管理ができます。ここでは、特におすすめのネット銀行3行を紹介します。
| 銀行名 | ATM手数料無料回数 | 振込手数料無料回数 | 普通預金金利 | 主な特徴 |
| 楽天銀行 | 最大月7回 | 最大月3回 | 年0.02%~0.10% | 楽天ポイントが貯まる |
| 住信SBIネット銀行 | 最大月20回 | 最大月20回 | 年0.01%~0.03% | 手数料無料回数が多い |
| あおぞら銀行BANK | 月2回~無制限 | 無料回数なし | 年0.20% | 高金利が魅力 |

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天銀行は、楽天グループが運営するネット銀行です。楽天市場や楽天カードを使っている方にとって、ポイントを効率的に貯められるメリットがあります。楽天銀行公式サイトで詳細を確認できます。
楽天銀行の特徴
ハッピープログラムにエントリーすると、取引に応じて楽天ポイントが貯まります
ATM手数料は最大月7回、振込手数料は最大月3回まで無料
楽天証券と連携するマネーブリッジを設定すると、金利が年0.10%にアップ
普通預金金利は年0.02%~0.10%と、メガバンクの20倍~100倍の水準です。
楽天経済圏を活用している方や、ポイントを効率的に貯めたい方におすすめです。楽天カードの引き落とし口座に設定すると、ポイント還元率が上がる特典もあります。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
住信SBIネット銀行は、手数料無料回数の多さが最大の特徴です。スマートプログラムというランク制度があり、預金残高や取引状況に応じてATM手数料と振込手数料の無料回数が増えます。住信SBIネット銀行公式サイトで詳細を確認できます。
最高ランクでは、ATM手数料が月20回、振込手数料も月20回まで無料になります。ランク2(月末残高30万円以上)でも、ATM手数料が月5回、振込手数料が月5回無料になるため、多くの方が恩恵を受けられます。
SBI証券と連携するSBIハイブリッド預金を使えば、証券口座への資金移動が即座に完了し、投資と預金を効率的に管理できます。普通預金金利は年0.01%~0.03%と、メガバンクより高めです。
振込をよくする方や、投資も視野に入れている方には特におすすめです。定額自動入金サービスを使えば、給与振込口座から毎月自動で資金を移すこともできます。
あおぞら銀行BANKは、普通預金金利が年0.20%と、ネット銀行の中でもトップクラスの高金利が魅力です。貯蓄用の口座として最適で、メガバンクの200倍の金利でお金を増やせます。
ゆうちょ銀行ATMは何回でも無料で使え、セブン銀行・イオン銀行ATMも月2回~4回まで無料です。
ただし、振込手数料の無料回数はないため、振込専用というよりは貯蓄用の口座として適しています。
BANK支店限定のサービスで、スマホアプリから簡単に口座開設できます。Visaデビット機能付きキャッシュカードも発行でき、普段の買い物にも使えます。
貯蓄用のサブバンクとして、少しでも高い金利で預金したい方におすすめです。給与の一部を自動で振り替えて貯金する口座として活用すると、効率的に資産を増やせます。
メインバンクとサブバンクの使い分け方
銀行口座は、メインバンクとサブバンクを使い分けることで、利便性とコストパフォーマンスの両方を高められます。それぞれの役割を理解して、自分に合った使い方を見つけましょう。
メインバンクは、給与振込や公共料金の引き落とし、日常的な入出金に使う口座です。生活の中心になる口座なので、利便性と安心感を重視して選ぶことが大切です。
メガバンクは、全国にATMや店舗があり、窓口での相談もできるため、メインバンクに適しています。給与振込口座に指定すると、ATM手数料や振込手数料が優遇されることも多く、実質的なコストは抑えられます。
会社の給与振込先が指定されている場合は、その銀行をメインバンクにするのが自然です。指定がない場合は、自宅や職場の近くにATMや店舗がある銀行を選ぶと、日常的に使いやすくなります。
ゆうちょ銀行も、全国どこでも使えるという点でメインバンクに向いています。特に、転勤や引っ越しが多い方、地方に住んでいる方には便利な選択肢です。
サブバンクは、貯蓄や特定の目的に使う口座です。手数料の安さや金利の高さを重視して、ネット銀行を選ぶのがおすすめです。
楽天銀行や住信SBIネット銀行は、振込手数料の無料回数が多いため、家賃や習い事の月謝など、定期的な振込用の口座として適しています。あおぞら銀行BANKは、高金利なので貯蓄専用の口座として活用できます。
緊急予備資金用、旅行積立用、教育資金用など、目的別に複数のサブバンクを持つ方法もあります。口座を分けることで、お金の流れが見えやすくなり、計画的な貯蓄がしやすくなります。
使い分けのポイント
メインバンクで日常の取引をこなし、サブバンクで貯蓄や特定の支払いを管理するという使い分けが、多くの人にとって最適です。ただし、口座を増やしすぎると管理が煩雑になるため、2~3行に絞るのが現実的でしょう。
口座を目的別に分けると、お金の管理がしやすくなります。具体的には、「生活費口座(メインバンク)」「貯蓄口座(サブバンク)」「支払い専用口座(サブバンク)」の3つに分ける方法が効果的です。
この3つの口座を使い分けることで、「使うお金」「貯めるお金」「払うお金」が明確になり、計画的な家計管理ができるようになります。スマホアプリで複数口座の残高を一覧表示できる家計管理アプリ(マネーフォワードME、Zaimなど)を活用すると、さらに管理がしやすくなります。
銀行口座の開設は、Webまたは窓口で行えます。どちらの方法でも、本人確認書類が必要です。ここでは、それぞれの手順と必要なものを詳しく解説します。
Web申込みは、自宅にいながら24時間いつでも手続きができる便利な方法です。多くの銀行が対応しており、最短で翌営業日に口座が開設されます。
ネット銀行の場合、アプリで本人確認を完結できることが多く、最短即日で口座番号が発行されます。カードが届く前でも、振込や残高照会などの一部機能が使えるようになります。
窓口申込みは、銀行の店舗に直接行って手続きをする方法です。担当者に相談しながら進められるため、初めて口座を作る方や、不安がある方におすすめです。
店舗に行く際は、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など)と印鑑を持参します。窓口で申込書に記入し、本人確認書類を提示すれば、その場で手続きが完了します。
キャッシュカードは後日郵送される場合と、即日発行される場合があります。即日発行に対応している店舗では、30分~1時間程度でカードを受け取れます。
窓口申込みのデメリットは、営業時間内(平日9時~15時)に店舗に行く必要があることです。混雑時は待ち時間が長くなることもあるため、時間に余裕を持って訪問しましょう。
口座開設には、本人確認書類が必須です。一般的に使える書類は、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、パスポート、住民票などです。
Web申込みの場合、運転免許証やマイナンバーカードがあれば、1点だけで本人確認が完了します。健康保険証の場合は、住民票や公共料金の領収書など、もう1点の書類が必要になることがあります。
印鑑は、窓口申込みでは必要ですが、Web申込みでは不要な銀行が増えています。印鑑レス口座に対応している銀行では、署名だけで手続きができます。
未成年の方が口座を作る場合は、親権者の同意書が必要です。また、外国籍の方は、在留カードや特別永住者証明書が必要になります。詳しくは、各銀行の公式サイトで確認してください。
口座開設後にやるべきこと
口座を開設したら、すぐに使い始める前に、いくつかの初期設定をしておきましょう。セキュリティ設定や便利な機能の登録を済ませておくと、安全で快適に利用できます。
多くの銀行が専用のスマホアプリを提供しています。アプリをインストールして、口座番号やログインIDを登録すれば、残高照会や振込がいつでもできるようになります。
初回ログイン時には、パスワードや暗証番号を設定します。生年月日や電話番号など、推測されやすい番号は避けて、他のサービスと異なる番号を設定しましょう。
生体認証(指紋認証、顔認証)に対応しているアプリでは、設定をオンにしておくと、毎回パスワードを入力する手間が省けます。ただし、スマホを紛失した際のリスクもあるため、遠隔ロック機能も確認しておきましょう。
銀行口座のセキュリティ設定は、不正利用を防ぐために重要です。二段階認証やワンタイムパスワードの設定をオンにしておくと、第三者による不正アクセスを防げます。
振込限度額の設定も確認しましょう。初期設定では高額に設定されていることがあるため、日常的に使う金額に応じて引き下げておくと安心です。
メール通知サービスに登録しておけば、振込や引き落としがあった際に通知が届きます。不正利用にすぐ気づけるため、必ず設定しておきましょう。
新しい銀行をメインバンクにする場合は、給与振込口座の変更手続きをしましょう。会社の経理部門に「給与振込先変更届」を提出すれば、次の給料日から新しい口座に振り込まれます。
公共料金(電気、ガス、水道)やクレジットカード、保険料などの引き落とし口座も変更が必要です。各サービスのWebサイトやカスタマーセンターから手続きができます。
変更手続きには1~2ヶ月かかることもあるため、旧口座と新口座の両方に残高を残しておき、すべての変更が完了してから旧口座を解約するのが安全です。
銀行口座を選ぶときの注意点
銀行口座を選ぶ際には、いくつかの注意点があります。後から後悔しないために、事前に確認しておくべきポイントを解説します。
一部の銀行では、一定期間取引がない口座や、残高が一定額以下の口座に対して、口座維持手数料を請求することがあります。年間1,000円~2,000円程度ですが、使わない口座を放置すると無駄なコストになります。
メガバンクでは、2021年から新規口座開設者に対して、2年以上未利用の口座に手数料を課す動きが広がっています。口座を作ったら、定期的に利用するか、使わない場合は解約することが大切です。
休眠口座(10年以上取引がない口座)は、預金保険機構に移管され、引き出しに手間がかかることもあります。複数の口座を持っている方は、定期的に残高を確認し、不要な口座は整理しましょう。
預金保険制度は、銀行が破綻した際に、預金者を保護する仕組みです。普通預金、定期預金、貯蓄預金などが対象で、1つの銀行につき1,000万円とその利息まで保護されます。
1,000万円を超える預金を持っている場合は、複数の銀行に分散して預けることで、リスクを軽減できます。
ただし、外貨預金や投資信託は預金保険の対象外なので、注意が必要です。
日本の銀行は財務健全性が高く、破綻のリスクは低いとされていますが、万が一に備えて預金保険制度を理解しておくことは大切です。
銀行口座は、便利だからといって増やしすぎると、管理が煩雑になります。どの口座にいくら入っているか把握できなくなり、休眠口座が増えるリスクもあります。
メインバンク1つ、サブバンク1~2つの合計2~3行に絞るのが現実的です。目的別に口座を分けたい場合でも、同じ銀行内で複数の口座(普通預金、定期預金、積立預金など)を作る方法もあります。
口座を解約する際は、残高をゼロにして、キャッシュカードを返却または破棄します。窓口またはWebで解約手続きができる銀行もあるため、使わない口座は早めに整理しましょう。
よくある質問(Q&A)
銀行口座の開設や利用に関して、よくある質問をまとめました。疑問を解消してから、口座開設を進めましょう。
多くの銀行では、15歳以上(中学卒業以上)であれば、単独で口座を開設できます。15歳未満の場合は、親権者の同意が必要です。未成年の口座開設では、親権者の本人確認書類や同意書の提出が求められることがあります。詳しくは、各銀行の公式サイトで確認してください。
最近は、紙の通帳を発行しない「デジタル通帳(Web通帳)」を選択できる銀行が増えています。デジタル通帳は、スマホアプリやWebサイトで取引履歴を確認できるため、紙の通帳を持ち歩く必要がありません。紙の通帳を希望する場合は、発行手数料(550円程度)がかかることもあります。特にこだわりがなければ、デジタル通帳を選ぶ方がコストを抑えられます。
複数の銀行口座を持つこと自体に問題はありません。メインバンクとサブバンクを使い分けることで、利便性とコストパフォーマンスを両立できます。ただし、口座を増やしすぎると管理が煩雑になるため、2~3行に絞るのが現実的です。使わない口座は休眠口座になるリスクもあるため、定期的に整理しましょう。
口座開設そのものは無料です。ただし、初回入金として1円以上の預け入れが必要な銀行もあります。キャッシュカードの発行も基本的には無料ですが、再発行や紛失時の再発行には手数料(1,000円程度)がかかることがあります。
銀行口座を乗り換える際は、まず新しい銀行で口座を開設します。次に、給与振込口座や公共料金の引き落とし口座を新しい口座に変更します。すべての変更手続きが完了したことを確認してから、旧口座を解約しましょう。変更手続きには1~2ヶ月かかることもあるため、両方の口座に残高を残しておくと安心です。
日本に住んでいる外国人の方も、銀行口座を開設できます。在留カードや特別永住者証明書などの本人確認書類が必要です。在留資格や在留期間によっては、口座開設が制限される場合もあります。詳しくは、各銀行の公式サイトまたは窓口で確認してください。
銀行の口座開設キャンペーンは、各銀行の公式サイトで確認できます。現金プレゼントやポイント還元など、お得な特典が用意されていることがあります。キャンペーンには条件(一定額以上の入金、クレジットカードの同時申込みなど)があるため、詳細をよく読んでから申し込みましょう。期間限定のキャンペーンも多いため、定期的にチェックするのがおすすめです。
大手銀行の口座開設では、利用目的に応じて銀行を選ぶことが大切です。日常的に使うメインバンクには、ATMや店舗が身近にあるメガバンクが適しており、貯蓄用や振込専用のサブバンクには、手数料が安くて金利が高いネット銀行が向いています。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行といったメガバンクは、全国どこでも利用しやすく、窓口サポートも充実しています。楽天銀行、住信SBIネット銀行、あおぞら銀行BANKなどのネット銀行は、手数料無料回数が多く、普通預金金利も高めです。
ATM手数料、振込手数料、普通預金金利の3つが銀行選びの重要なポイントです。自分のライフスタイルに合わせて、メインバンクとサブバンクを使い分けることで、利便性とコストパフォーマンスを両立できます。
口座開設はWebまたは窓口で行え、本人確認書類があればスムーズに手続きが進みます。開設後は、スマホアプリの登録やセキュリティ設定を済ませて、安全に利用しましょう。
なお、口座開設や利用は自己責任で行ってください。詳しくは各銀行の公式サイトでご確認ください。
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