ネット証券のミニ株おすすめ5社|手数料と特徴を比較

ネット証券のクレジットカード積立(クレカ積立)は、投資信託の積立購入をクレジットカードで決済することで、ポイントが貯まるお得なサービスです。
2024年から新NISA制度がスタートし、クレカ積立の上限額も月5万円から月10万円に引き上げられたことで、より効率的な資産形成が可能になりました。
しかし、「どの証券会社とクレジットカードの組み合わせが最もお得なのか」「年会費を考慮しても本当にメリットがあるのか」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、主要ネット証券5社のクレカ積立サービスを徹底比較し、ポイント還元率と年会費のバランスを踏まえたおすすめの組み合わせをご紹介します。
この記事を読むことで、あなたに最適なクレカ積立の選び方がわかり、効率的にポイントを貯めながら資産形成を始められます。
結論:初心者は年会費無料カードから始め、投資額が増えたら高還元率カードへの切り替えを検討しましょう。
目次
クレカ積立について基本的な仕組みから新NISA制度での活用法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。まずは全体像を理解して、効果的な資産形成の第一歩を踏み出しましょう。
クレカ積立とは、投資信託の積立購入代金をクレジットカードで決済するサービスです。従来は証券口座や銀行口座からの引き落としが一般的でしたが、クレジットカード決済にすることで積立額に応じたポイントが貯まります。
仕組みは非常にシンプルで、証券会社で積立設定を行い、決済方法をクレジットカードに指定するだけです。毎月指定した日に自動的に投資信託が購入され、その金額に応じてクレジットカードのポイントが付与されます。
クレカ積立に対応している証券会社は限られており、クレカ積立ができる証券会社とクレジットカードも組み合わせが決まっています。 現在、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、松井証券の主要5社がサービスを提供しています。
2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠の年間投資上限が120万円(月10万円)に設定されています。 新NISAの「つみたて投資枠」の投資枠の上限は月10万円(年間120万円)なので、クレカ積立だけでつみたて投資枠を使い切ることも可能です。
クレカ積立の上限も月10万円に拡大されたため、つみたて投資枠をすべてクレカ積立で活用できます。これにより、年間最大12万円分のポイントが獲得可能(還元率1%の場合)で、従来の現金積立と比べて大幅にお得になりました。
成長投資枠でもクレカ積立は利用できますが、株式投資も可能な成長投資枠より、投資信託専用のつみたて投資枠を優先的に活用することをおすすめします。
出典:金融庁「新しいNISA」
クレカ積立最大のメリットは、投資をしながらポイントが貯まることです。例えば、月5万円を年間通して積立した場合、還元率1%なら年間6,000ポイント、還元率0.5%でも年間3,000ポイントが獲得できます。
貯まったポイントは日常の買い物で使えるだけでなく、多くの証券会社では投資に再活用することも可能です。 ポイント投資とは、クレジットカードの利用を通じて獲得したポイントを投資に活用することを指し、クレカ積立によって得たポイントを再投資することで、複利効果が見込めます。
また、証券口座への入金手続きが不要になるため、積立投資の手間が大幅に削減されます。クレジットカードの支払いサイクルに合わせて資金管理ができるのも、家計管理の観点からメリットと言えるでしょう。
クレカ積立におすすめの証券会社5社
主要ネット証券5社のクレカ積立サービスを詳しく比較します。それぞれの特徴や強みを理解して、あなたの投資スタイルに最適な組み合わせを見つけましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約14,000,000口座 ※2025年3月10日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 |
【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円 【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円 ※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券×三井住友カードの特徴
最大3.0%の業界最高水準の還元率
年会費無料カードでも0.5%還元
投資信託の取扱数約2,600本で業界最多水準
対象店舗で最大7%ポイント還元
SBI証券は9種類のクレジットカードでクレカ積立が可能ですが、中でも三井住友カードシリーズが最も人気です。三井住友カード プラチナプリファードなら最大3.0%の高還元率を実現できます。
年会費無料の三井住友カード(NL)でも0.5%の還元率があり、セブン-イレブンやローソンなどの対象店舗では最大7%のポイント還元が受けられます。
ただし、2年目以降は前年度の年間利用額が10万円未満だとポイント付与が停止されるため注意が必要です。
クレカ積立に対応している証券会社はSBI証券。つみたて投資枠の投資信託本数は200本以上と多く、買付したい銘柄が見つかるでしょう 投資信託の取扱数は約2,600本と業界最多水準で、選択肢の豊富さも魅力です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券×楽天カードの特徴
楽天キャッシュとの併用で月15万円まで積立可能
楽天経済圏でのポイント活用が充実
年会費無料カードで0.5%還元
楽天市場での買い物がお得
楽天証券では楽天カードによるクレカ積立に加えて、楽天キャッシュでの積立も可能です。 楽天証券はオンライン電子マネーの楽天キャッシュ決済で投資信託の積立もできるので、楽天カードのクレカ積立と併用することで毎月15万円までキャッシュレスで投資信託を積み立てることができます。
多くのつみたて投資枠でのクレカ積立が該当する代行手数料0.40%未満の投資の場合、ポイント還元率は積立金額にかかわらず0.50%です。 楽天カード(年会費無料)の場合、月7.4万円未満の積立なら一律0.5%の還元率となります。
楽天ポイントは楽天市場をはじめとする楽天経済圏で幅広く利用でき、ポイントの使い道が豊富なのが特徴です。楽天サービスを日常的に利用している方には特におすすめの組み合わせです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,800,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【ワンショット手数料コース】 約定代金5万円以下:55円(税込) 約定代金50万円超:1,070円(税込)【一日定額手数料コース】 1日100万円まで:0円 1日300万円まで:2,750円(税込) 以降300万円ごとに:2,750円(税込)加算 |
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 251銘柄(2025年4月時点) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(1,155銘柄) |
| 投資信託 | 約1,853本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約1,050銘柄(2025年4月時点) |
| 取引ツール(PC) | kabuステーション / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | 三菱UFJ eスマート証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行 / auじぶん銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短翌営業日(スマートフォンによるオンライン申込) |
三菱UFJ eスマート証券×au PAYカードの特徴
年会費無料で0.5%還元
au PAYゴールドカードなら1.0%還元
au経済圏での活用がメリット
つみたて投資枠対象投資信託200本以上
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)では、au PAYカードでクレカ積立が可能です。 au PAY カードは年会費無料。クレカ積立のためだけに入会しても、無駄な費用が発生しません。 ポイント還元率は0.5%と標準的ですが、年会費無料で利用できるメリットがあります。
au PAYゴールドカードを利用すれば1.0%の高還元率が適用されますが、年会費11,000円がかかるため、月10万円の積立を継続する場合のみコストに見合います。普段の買い物でのポイント還元率は1.0%と高めで、au経済圏を活用している方には魅力的な選択肢です。
つみたて投資枠対象の投資信託も200本以上と充実しており、投資選択肢の豊富さも評価できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券×マネックスカードの特徴
月5万円以下の部分で1.1%の最高還元率
dカードも選択可能で年会費無料
段階的な還元率システム
投信保有ポイントサービスも優秀
マネックス証券では、マネックスカードとdカードの2種類でクレカ積立が可能です。 マネックス証券でクレジットカード(一般カード)で月5万円以下を積立設定する場合、「マネックス証券×dカード」と「マネックス証券×マネックスカード」の組み合わせによるクレカ積立のポイント還元率は1.1%となり、主要ネット証券5社のなかでは最高水準となります
特に注目すべきは段階的な還元率システムで、月5万円以下の部分は1.1%、月5万円超~7万円以下の部分は0.6%、月7万円超~10万円以下の部分は0.2%となっています。月5万円以下の積立なら業界最高水準の還元率を実現できます。
dカードは年会費永年無料で、ドコモユーザーには特にメリットが大きい組み合わせです。マネックス証券の投信保有ポイントサービスも優秀で、長期投資において総合的なメリットが期待できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券×JCBカードの特徴
2025年5月サービス開始予定
プレミアムカードで最大1.0%還元
業界最高水準の投信保有ポイント
サービス開始記念で最大7.0%還元
松井証券は、2025年5月24日(予定)より、投資信託のクレジットカード積立サービス(以下、クレカ積立)の提供を開始します。 JCBオリジナルシリーズのカードを利用し、プレミアムカードでは最大1.0%、一般カードでは最大0.5%のOki Dokiポイントが付与されます。
松井証券の大きな特徴は、投信保有ポイントサービスの還元率が業界最高水準であることです。 クレカ積立と「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」を併用することで、実質的な還元額は業界最高水準となります。人気銘柄の還元額を他社と比較すると、最大4.2倍となります。
サービス開始記念として最大7.0%還元のキャンペーンも予定されており、新規参入ながら競争力の高いサービス内容となっています。JCBカードは全国70万店以上で利用可能で、ポイントの使い道も豊富です。
ポイント還元率を徹底比較
クレカ積立を選ぶ際に最も重要なのは、ポイント還元率と年会費のバランスです。表面的な還元率だけでなく、実質的なメリットを詳しく分析してみましょう。
年会費無料カードの中で最も高い還元率を誇るのは、マネックス証券×dカードの組み合わせです。月5万円以下の積立で1.1%の還元率を実現できるため、年間66,000円の積立で7,260ポイントが獲得できます。
SBI証券×三井住友カード(NL)と楽天証券×楽天カードは、どちらも0.5%の還元率となっています。
ただし、三井住友カード(NL)は前年度の年間利用額が10万円未満だとポイント付与が停止されるため、日常的にカードを利用しない方は注意が必要です。
au PAY カードは年会費無料。クレカ積立のためだけに入会しても、無駄な費用が発生しません。 三菱UFJ eスマート証券×au PAYカードも0.5%の還元率で、年会費無料のため安心して利用できます。
年会費有料カードの中で最も注目すべきは、SBI証券×三井住友カード プラチナプリファードの組み合わせです。 年会費が3万3000円(税込)の「三井住友カード プラチナプリファード」が必要で、さらに「前年のカード利用額が500万円以上」という条件をクリアなければならない。月10万円の「クレカ積立」で月3000円分、1年で3万6000円分ものポイントが貯まるので「三井住友カード プラチナプリファード」をメインカードで利用するなど条件をクリアできる人なら非常にお得
年会費11,000円のau PAYゴールドカードは、クレカ積立で1.0%の還元率となります。月10万円の積立なら年間12,000ポイントが獲得でき、年会費を考慮しても実質1,000ポイントのプラスとなります。
楽天ゴールドカードやdカード GOLDも選択肢に入りますが、クレカ積立の還元率向上効果と年会費のバランスを慎重に検討する必要があります。年間積立額が少ない場合は、年会費無料カードの方が総合的にお得になることも多いです。
月5万円を年間積立した場合の獲得ポイントを比較すると、マネックス証券×dカードが最もお得で年間6,600ポイント(1.1%還元)が獲得できます。
年会費無料カードの標準的な還元率0.5%の場合、年間3,000ポイントの獲得となります。SBI証券、楽天証券、三菱UFJ eスマート証券の年会費無料カードはこの水準です。
年会費有料カードを選ぶ場合は、追加で獲得できるポイントが年会費を上回るかどうかが判断基準となります。例えば、au PAYゴールドカード(年会費11,000円)で1.0%還元を受けた場合、年会費無料カードとの差額は3,000ポイントとなり、年会費の方が高くなってしまいます。月10万円以上の積立を継続する場合にのみ、年会費有料カードのメリットが生まれます。
最適なクレカ積立サービスを選ぶためには、ポイント還元率だけでなく複数の要素を総合的に判断することが重要です。ここでは具体的な選び方のポイントをご紹介します。
クレカ積立の上限額は各社とも月10万円に設定されていますが、あなたの投資予算と照らし合わせて選択することが大切です。月3万円程度の積立予定なら、どの証券会社でも上限に達することはありません。
重要なのは還元率の条件です。マネックス証券の場合、月5万円以下は1.1%還元ですが、5万円を超えると段階的に還元率が下がります。月3万円の積立なら最高還元率の恩恵を受けられますが、月8万円の積立なら平均還元率は約0.7%まで下がってしまいます。
月30万円を投信積立する場合は、10万円分はクレジットカード、残りの20万円分は現金で積立設定をすることになります 投資予算が月10万円を超える場合は、複数の証券会社を使い分けることも検討しましょう。
ポイント還元率が高くても、投資したい商品がなければ意味がありません。つみたて投資枠対象の投資信託数を比較すると、SBI証券が約271本、楽天証券が約200本、マネックス証券が約217本となっています。
人気の全世界株式インデックスファンドや米国株式インデックスファンドは各社とも取り扱っていますが、特定のテーマ型ファンドやアクティブファンドについては取扱いに差があります。投資したい商品が決まっている場合は、事前に取扱いを確認することをおすすめします。
信託報酬の低いインデックスファンドを中心に投資する場合は、商品数の差はそれほど問題になりません。むしろポイント還元率や使い勝手を重視して選択するのが良いでしょう。
クレカ積立で貯まったポイントを投資に活用できるかどうかも重要な選択基準です。SBI証券ではVポイント、楽天証券では楽天ポイント、マネックス証券ではdポイントで投資信託の購入が可能です。
ポイント投資の最低単位や対象商品にも違いがあります。楽天証券は1ポイント1円から投資可能で、個別株の購入にもポイントが使えます。一方、SBI証券は投資信託のみがポイント投資の対象となっています。
ポイントの有効期限も考慮すべき要素です。楽天ポイントは最後にポイントを獲得・利用してから1年間、dポイントは獲得から48か月間が有効期限となっています。定期的にポイント投資を行うことで、有効期限を気にせずポイントを活用できます。
クレカ積立専用でカードを作るのではなく、日常の買い物でも活用することで総合的なメリットを最大化できます。三井住友カード(NL)なら対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元、楽天カードなら楽天市場で3%以上の還元率が期待できます。
年会費有料カードの場合は、付帯サービスも重要な判断材料となります。ゴールドカード以上なら空港ラウンジサービスや旅行保険が充実しており、これらの特典を活用する機会が多い方には年会費以上の価値があります。
マネックス証券のdカードの場合、ドコモユーザーなら携帯料金の支払いでもポイントが貯まり、dポイントの獲得機会が増えます。普段利用している経済圏に合わせてカードを選ぶことで、ポイント活用の効率が大幅に向上します。
クレカ積立の設定は思っているより簡単です。ここでは実際の手順を詳しく解説し、初心者の方でもスムーズに始められるようサポートします。
まず、クレカ積立を始めるために必要なものを準備しましょう。証券口座の開設には、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)とマイナンバー確認書類が必要です。最近では、マイナンバーカードがあればオンラインで本人確認が完結し、最短翌営業日に取引開始できる証券会社が多くなっています。
クレカ積立の設定ができるのは本会員カード(本人名義のクレットカード)で、家族カード(クレジットカードの契約者である本会員の家族に対して発行できる2枚目のカード)で積立設定をすることはできません。 必ず本人名義のカードを申し込んでください。
NISA口座を開設する場合は、住民票の写しなどの追加書類が必要になることがあります。また、他社でNISA口座を保有している場合は、金融機関変更の手続きが必要です。これには1~2か月程度の時間がかかるため、早めに手続きを開始することをおすすめします。
SBI証券でのクレカ積立設定手順を例に、具体的な操作方法を説明します。まず、SBI証券のウェブサイトにログインし、「取引」メニューから「投資信託」を選択します。次に「積立買付」をクリックし、積立したい投資信託を検索・選択してください。
投資信託の詳細ページで「積立買付」ボタンをクリックすると、積立設定画面が表示されます。ここで決済方法を「クレジットカード」に変更し、事前に登録した三井住友カードを選択します。積立金額は100円以上1円単位で設定でき、月10万円まで指定可能です。
積立日は毎月1日に固定されており、変更はできません。ボーナス設定や分配金の再投資設定も同時に行えます。すべての設定を確認したら「設定確認画面へ」をクリックし、内容を確認して「設定する」ボタンで完了です。
積立設定が完了したら、必ず設定内容を確認しましょう。SBI証券の場合、「口座管理」メニューの「積立設定一覧」から現在の設定を確認できます。積立金額、積立日、決済方法などの詳細が表示されるため、間違いがないかチェックしてください。
積立金額の変更や停止は、毎月10日までに手続きを行えば翌月から適用されます。家計状況の変化に応じて柔軟に調整できるため、無理のない範囲で続けることが重要です。クレジットカードの変更も同様の手順で可能ですが、新しいカードの事前登録が必要です。
積立実行後は、取引履歴で約定状況を確認できます。また、クレジットカードの利用明細にも積立金額が反映されるため、家計管理の際は両方をチェックしましょう。ポイント付与のタイミングはカード会社によって異なりますが、通常は積立実行の翌月に反映されます。
クレカ積立で気をつけたい3つのこと
クレカ積立は便利でお得なサービスですが、注意すべきポイントもあります。リスクやデメリットを正しく理解して、適切に活用することが重要です。
クレカ積立はポイントが貯まる魅力的なサービスですが、投資である以上、元本割れのリスクがあることを十分理解する必要があります。 投資にはリスクが伴う ため、ポイント目当てで過度に投資金額を増やすのは危険です。
特に注意したいのは、短期的な値動きに一喜一憂してしまうことです。投資信託の基準価額は日々変動するため、積立開始直後に含み損が発生することもあります。しかし、長期・積立・分散投資の原則に従えば、短期的な変動は気にする必要がありません。
投資は余裕資金で行うことが基本です。生活費や緊急時の資金まで投資に回してしまうと、急な資金需要に対応できなくなる可能性があります。まずは家計の収支を見直し、無理のない範囲で積立金額を設定しましょう。
クレカ積立では、積立実行日と実際のカード支払日にタイムラグがあります。例えば、1日に積立が実行されても、カードの支払いは翌月27日になることが一般的です。この期間中に口座残高が不足すると、延滞となってしまう可能性があります。
クレジットカードの支払い遅延は信用情報に悪影響を与える可能性があります。投資でお得にポイントを貯めようとしたのに、支払い遅延で信用を失ってしまっては本末転倒です。
積立設定後は、カードの支払日と引き落とし口座の残高を定期的に確認する習慣をつけましょう。複数のクレジットカードでクレカ積立を行う場合は、支払日の管理がより複雑になります。カレンダーアプリやリマインダー機能を活用して、支払い忘れを防ぐ工夫をすることをおすすめします。
クレカ積立のポイント還元は魅力的ですが、ポイント獲得を主目的とした投資は避けるべきです。
一部で問題視されているのが、クレカ積立の「即売り」です。これは、クレジットカードで投資信託を買付した直後に売却し、ポイントだけを獲得する行為です。
このような行為は、投資の本来の目的である資産形成から逸脱しており、金融機関によってはサービス利用停止の対象となる可能性があります。また、頻繁な売買は税務上の問題も生じる可能性があるため注意が必要です。
適切な投資額は、年収や年齢、家族構成などによって大きく異なります。一般的には、手取り収入の10~20%程度が投資に回せる上限とされています。ポイント還元率の高さに惹かれて無理な投資を行うのではなく、長期的な資産形成の観点から適切な金額を設定することが重要です。
はい、複数の証券会社でクレカ積立を利用することは可能です。 1社10万円までのため、2社(例えば楽天証券とSBI証券)なら10万円クレカ積立することも可能です。月20万円まで積立したい場合は、SBI証券で10万円、楽天証券で10万円といった使い分けができます。
ただし、それぞれの証券会社で口座開設とクレジットカードの登録が必要になります。また、NISA口座は一人一口座しか開設できないため、どちらか一方でのみNISAを活用することになります。管理が複雑になるデメリットもあるため、投資初心者の方は1社に絞って始めることをおすすめします。
クレジットカードの有効期限更新や紛失・盗難による再発行の場合、積立設定は自動的に継続されることが多いです。ただし、カード番号が変更される場合は、証券会社での変更手続きが必要になります。
カード会社を変更する場合(例:楽天カードから三井住友カードへの変更)は、新しいカードの登録と積立設定の変更が必要です。この手続きには時間がかかるため、積立が止まらないよう早めに対応しましょう。手続き期間中は現金決済に一時的に変更することも可能です。
クレカ積立はいつでも停止・再開が可能です。各証券会社のウェブサイトやアプリから簡単に設定変更ができ、通常は翌月から適用されます。積立停止の手数料や違約金などは一切かかりません。
一時的な資金不足や投資方針の変更など、様々な理由で積立を止めたくなることがあります。そのような場合でも、保有している投資信託はそのまま継続保有できるため、長期投資の観点からは売却せずに保持することをおすすめします。
夫婦それぞれがNISA口座を開設し、それぞれの名義でクレカ積立を行うことで、世帯全体の非課税投資枠を最大限活用できます。夫婦合わせて年間240万円(月20万円)のつみたて投資枠を活用でき、それぞれでポイントも獲得できます。
ただし、クレジットカードと証券口座は同一名義である必要があります。夫名義の証券口座に妻名義のクレジットカードで積立することはできません。また、生計を一にする配偶者の投資資金を提供する場合は、贈与税の対象となる可能性があるため注意が必要です。
NISA口座でのクレカ積立なら、運用益は非課税となります。一方、特定口座や一般口座での積立では、売却時の利益に対して20.315%の税金がかかります。特定口座(源泉徴収あり)を選択すれば、確定申告は不要です。
クレカ積立で獲得したポイント自体は、原則として所得税の課税対象となりません。ただし、ポイントを商品券などに交換した場合や、一時所得として認定される場合は課税される可能性があります。年間50万円を超える大量のポイントを獲得した場合は、税理士に相談することをおすすめします。
ポイント付与のタイミングはクレジットカード会社によって異なります。三井住友カードの場合、積立実行日の翌月15日頃にポイントが付与されます。楽天カードは積立実行月の翌月12日頃、dカードは積立実行月の翌月10日頃が一般的です。
ポイント付与には通常1~2か月程度のタイムラグがあるため、すぐにポイントが反映されなくても心配する必要はありません。各カード会社のマイページやアプリでポイント獲得予定を確認できるため、定期的にチェックしてみましょう。
クレカ積立は、投資信託の積立購入をクレジットカードで決済することで、ポイントを獲得しながら資産形成ができる優れたサービスです。2024年の新NISA制度開始と月10万円への上限拡大により、より効率的な活用が可能になりました。
主要5社の比較では、年会費無料カードならマネックス証券×dカードが月5万円以下で1.1%の最高還元率を実現します。SBI証券×三井住友カードは最大3.0%の高還元率ですが、年会費と利用条件を慎重に検討する必要があります。楽天証券×楽天カードは楽天経済圏のユーザーに、三菱UFJ eスマート証券×au PAYカードはau経済圏のユーザーにそれぞれメリットがあります。
選択の際は、ポイント還元率だけでなく、投資予算、取扱商品、ポイントの使い道、カードの日常利用メリットを総合的に判断することが重要です。また、元本割れリスクや支払い管理、適切な投資額の設定など、注意点も理解した上で利用しましょう。
投資は自己責任であり、元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。
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