仮想通貨はオワコンなのか?2026年の市場動向と今後の将来性を徹底解説

仮想通貨はオワコンなのか?2026年の市場動向と今後の将来性を徹底解説

【投資に関する注意事項】暗号資産(仮想通貨)は価格変動が大きく、元本を割り込む可能性があります。また、暗号資産交換業者の破綻リスク、ハッキングリスク、規制変更リスクなど、様々なリスクが存在します。投資判断はご自身の責任で行い、余剰資金の範囲内で投資してください。

「仮想通貨はもう終わったのではないか」そんな声を耳にすることが増えました。

2021年のバブル崩壊、FTX破綻、NFTブームの終焉など、ネガティブなニュースが続いたことで、オワコン論が広がっているのも事実です。

しかし、2026年2月現在、ビットコインは大幅な調整局面を迎えているものの、市場規模は依然として大規模な水準を維持しています。

米国ではビットコインETFが承認され、機関投資家の参入が本格化するなど、むしろ新たな成長局面を迎えつつあります。

この記事では、仮想通貨がオワコンと言われる理由を検証しつつ、2026年最新の市場動向と今後の将来性を徹底解説します。

投資判断に必要なリスク情報や、安全に始めるための取引所選びまで、客観的なデータに基づいて解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の要約
  • 仮想通貨はオワコンではなく、市場規模は大規模な水準を維持しており、機関投資家の参入が加速している
  • 価格下落やFTX破綻などの要因でオワコン論が広がったが、技術革新と法整備は着実に進展
  • 安全に始めるには金融庁登録業者の選定とリスク管理が重要で、少額から始めるドルコスト平均法が有効
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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

仮想通貨はオワコンなのか?結論から言うと

結論から言えば、仮想通貨はオワコンではありません。確かに2021年の高値から価格は大きく調整しましたが、市場規模は依然として大規模な水準を維持しており、技術革新も止まっていないのが実情です。

ここでは、仮想通貨がオワコンではない3つの明確な根拠を、データに基づいて解説します。

市場規模は依然として拡大傾向

2026年2月現在、仮想通貨市場全体の時価総額は大規模な水準を維持しています。2022年のFTX破綻後に一時的に縮小したものの、その後は回復基調が続いているんです。

特に注目すべきは、ビットコインの時価総額が依然として非常に大きい規模を維持している点です。これは日本の上場企業の時価総額と比較しても、トヨタ自動車やソニーグループを大きく上回る規模となっています。

国内の仮想通貨取引所の登録ユーザー数も増加傾向にあり、金融庁に登録された28業者(2026年1月時点)全体で、数百万人規模のアクティブユーザーが存在しています。市場が本当に終わっているのであれば、これほどの規模を維持できるはずがありません。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

機関投資家の参入が加速している

2024年1月、米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFを承認したことは、仮想通貨市場にとって歴史的な転換点となりました。ブラックロックやフィデリティなど、世界最大級の資産運用会社が提供するETFには、承認後わずか数日で数十億ドル規模の資金が流入しています。

出典:日本総研「米国で承認されたビットコインETFがもたらす影響」

機関投資家の参入により、市場の流動性と安定性が向上しています。従来は個人投資家中心だった仮想通貨市場に、年金基金やヘッジファンドといった機関マネーが本格的に参入し始めたことで、市場構造そのものが変化しつつあるんです。

日本でも2028年には仮想通貨ETFが解禁される見通し

SBIや野村といった大手金融機関が商品開発を進めています。これは、金融業界全体が仮想通貨を正式な投資対象として認識し始めた証拠と言えるでしょう。

技術革新は止まっていない

2025年11月時点で、主要なレイヤー2プロジェクトに預けられている資産の総額は約403億ドル(約6兆円)に達しており、ブロックチェーンインフラとして確立されつつあります。Arbitrum、Optimism、Polygonといったプロジェクトは、DeFi(分散型金融)やNFT市場で実際に活用されているんです。

さらに、RWA(現実資産のトークン化)という新たな領域も注目を集めています。不動産、債券、株式といった従来の金融資産をブロックチェーン上でトークン化する動きが加速しており、2030年までに最大16兆ドル(約2,200兆円)規模の市場になると予測されています。これは、仮想通貨技術が投機対象から実用的な金融インフラへと進化している証拠です。

仮想通貨がオワコンと言われる5つの理由

仮想通貨がオワコンと言われる背景には、いくつかの明確な理由があります。これらの懸念は事実に基づいたものであり、投資判断をする上で正しく理解しておく必要があります。

ここでは、オワコン論の根拠となっている5つの理由を、データとともに検証していきます。

価格が最高値から大幅に下落した

多くの仮想通貨が2021年の最高値から大幅に下落したことは事実です。イーサリアムは2021年11月に約4,800ドル(約70万円)という過去最高値を記録しましたが、その後は長期間にわたって最高値を更新できない状況が続いていました。

最安値では約880ドルまで下がり、ピーク時から約80%以上の下落

このような価格推移を見て、「もう終わった」と感じる方がいるのも無理はありません。

FTXなど大手企業が破綻した

2022年11月、世界第2位の取引量を誇っていたFTXトレーディングが突然経営破綻しました。負債総額は数兆円規模に達し、仮想通貨業界で過去最大の破綻となっています。

FTX破綻の原因は顧客資産の不正流用と経営陣のガバナンス不全

創業者のサム・バンクマン=フリードは2024年3月に懲役25年の判決を受けています。

この事件により、ビットコインは2日間で約25%下落し、仮想通貨市場全体への信頼性が大きく傷つきました。投資家が取引所から資金を引き揚げる動きが加速し、業界全体の流動性が低下したことで、「仮想通貨は危険だ」というイメージが定着してしまったのです。

日本のFTX Japanは法令遵守により顧客資産を保護できた

国内の登録業者は金融庁の厳格な監督下で顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられています。

出典:金融庁「資金決済法による暗号資産規制」

法規制が世界的に強化されている

各国政府による仮想通貨への規制強化も、オワコン論を後押しする要因となっています。中国では2021年9月以降、仮想通貨の取引とマイニングが全面的に禁止されており、2026年1月には中国人民銀行が監視強化を重点業務として明記しました。

米国でも、バイデン政権下のSECは仮想通貨業界への厳格な規制姿勢を示してきました。大手取引所が証券規則違反で提訴されるなど、規制当局による取り締まりが強化されています。

規制強化は市場の健全化に向けた過程とも言える

2025年1月に就任したトランプ大統領は「米国を暗号資産の首都にする」と宣言しており、規制環境は改善に向かいつつあります。SECによる暗号資産業界への訴訟取り下げも相次いでおり、規制の明確化が進めば、むしろ機関投資家の参入を促進する要因となるでしょう。

NFTブームが終焉を迎えた

2021年から2022年にかけて爆発的なブームを迎えたNFT市場は、その後急速に縮小しました。2022年1月の月間取引高は約60.5億ドルでしたが、2025年12月には約3.03億ドルまで減少し、ピーク時から95%も縮小しています。

時価総額も2022年4月から2026年1月で約83%下落

デジタルアーティストBeepleの作品が約75億円で落札されるなど、高額取引のニュースが頻繁に報じられた時代は完全に終わりを告げています。

2025年1月にはNikeが2021年に買収したWeb3ストリートウェアブランド「Rtfkt」の事業終了を発表し、大手企業の撤退も相次いでいます。日本発のNFTマーケットプレイス「tofuNFT」も2025年5月末でサービスを終了しており、NFTバブルの崩壊は明らかです。

NFT技術は実用性重視の段階に移行している

投機目的の取引が落ち着いた一方で、チケット販売やゲームアイテム、デジタルIDなど、実用的な活用方法が増えています。派手な相場に引っ張られていた時代が終わり、実用性や継続性が問われる段階に入ったのが、いまのNFTの立ち位置です。

技術的な課題が解決していない

取引が集中すると処理速度が低下し、手数料(ガス代)が高騰する問題も発生します。実際、2022年にイーサリアム上でNFT取引が活発化した際には、スケーラビリティ問題が顕在化し、取引手数料が数千円から数万円に跳ね上がることもありました。

ビットコインのマイニングには膨大な電力が必要で環境負荷の懸念

ただし、これらの課題に対する解決策も着実に進んでいます。レイヤー2技術により、イーサリアムの取引手数料は最大90%削減され、処理速度も大幅に向上しています。イーサリアムは2022年にProof of Work(PoW)からProof of Stake(PoS)へ移行し、エネルギー消費を99%以上削減することに成功しました。技術的課題は完全には解決していませんが、改善に向けた取り組みは確実に成果を上げています。

オワコン論への反論|仮想通貨の将来性を示す6つの事実

オワコン論に対しては、客観的なデータに基づく明確な反論が存在します。2026年現在の最新動向を踏まえると、仮想通貨市場は新たな成長段階に入りつつあることが分かります。

ここでは、仮想通貨の将来性を示す6つの具体的な事実を解説します。

ビットコインETFが承認され機関マネーが流入

2024年1月10日、米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFを初めて承認しました。ブラックロック、フィデリティ、インベスコなど11銘柄が一斉に承認され、翌日から取引が開始されています。

出典:野村総研「SECがビットコインの現物ETFを承認」

ETF承認により証券口座でビットコイン投資が可能に

これは、機関投資家や個人投資家がビットコインを投資対象に組み入れやすくなることを意味します。実際、承認後3日間で約9億ドルの資金が流入し、2026年1月時点でのETF資金流入総額は数百億ドル規模に達しています。

スタンダード・チャータードのアナリストは、これらのETFが年間500億〜1,000億ドルの資金を呼び込む可能性があると指摘しています。7兆ドル(約1,000兆円)の市場規模を持つETF市場に仮想通貨が加わることで、機関投資家の本格参入が期待されているんです。

日本でも2028年には暗号資産ETFが解禁される見込み

金融庁が投資信託法の施行令を見直す方針を固めており、東証での取引が可能になる見通しです。

トランプ政権下で規制環境が改善

2025年1月に就任したトランプ大統領は、就任早々「米国を暗号資産の首都にする」と宣言し、国家戦略として暗号資産を推進する政策を複数打ち出しています。暗号資産業界に厳しい姿勢を示していたゲンスラーSEC委員長は就任日に辞任し、規制環境は大きく変化しました。

SECは暗号資産業界に対する訴訟を次々と取り下げ

2025年2月にバイナンス・ホールディングスに対する訴訟の一時停止を申請し、ミームコインを有価証券に該当しないと判断するなど、規制緩和の動きが加速しているんです。

議会では暗号資産市場構造法案(CLARITY法)の審議が進んでおり、SECとCFTCの管轄を明確化する包括的な法整備が進められています。トランプ大統領は「非常に近いうちに署名したい」と述べており、規制の不透明さが解消されれば、企業や投資家が安心して市場に参入できる環境が整います。

バンス副大統領も「規制の明確化に失敗すれば、この3兆ドル(約435兆円)規模の産業が海外に流出するリスクがある」と述べており、政権全体で暗号資産市場の育成に注力する姿勢を示しています。

L2技術でスケーラビリティ問題が解決

レイヤー2(L2)技術の発展により、仮想通貨の最大の課題とされてきたスケーラビリティ問題は大幅に改善されています。L2は、メインのブロックチェーン(レイヤー1)の外で取引を処理し、最終的な結果だけをメインチェーンに記録することで、処理速度を向上させ手数料を削減する技術です。

2025年12月のFusakaアップグレードで取引コストが60〜90%削減

ArbitrumやOptimismなどの主要L2ネットワークの取引量は過去最高水準に達しています。これにより、DeFiプロトコルの利用障壁が大幅に低下し、新規ユーザーの流入が加速しているんです。

L2技術は、ブロックチェーンを実用的な金融インフラとして機能させるための重要な基盤となっており、今後もさらなる発展が期待されています。

AIとの融合で新たなユースケース

人工知能(AI)と仮想通貨技術の融合により、新たなユースケースが生まれつつあります。ブロックチェーンの透明性とAIの分析能力を組み合わせることで、より高度な金融サービスが実現しています。

例えば、AIを活用した自動取引システムやリスク管理ツールが開発されており、個人投資家でも高度な投資戦略を実行できるようになっています。また、ブロックチェーン上のデータをAIが分析することで、不正取引の検知やマネーロンダリング対策が強化されるなど、セキュリティ面でも貢献しています。

分散型AI(Decentralized AI)という新概念も登場

これは、AIの学習データや計算リソースをブロックチェーン上で分散管理することで、特定の企業に依存しないオープンなAIシステムを構築しようとする試みです。Web3とAIの融合は、まだ初期段階ではあるものの、今後の技術革新を牽引する重要な領域として注目されています。

RWA(現実資産のトークン化)が進展

RWA(Real World Assets:現実資産のトークン化)は、仮想通貨技術の新たな活用領域として急速に成長しています。不動産、株式、債券、貴金属といった現実世界の資産をブロックチェーン上でトークン化することで、従来の金融システムでは難しかった小口投資や国際的な取引が可能になります。

RWA市場は2030年までに最大16兆ドル(約2,200兆円)に達すると予測

現在、RWAに関わるプロトコルの総ロック額(TVL)は60億ドルを超えており、そのうちイーサリアムベースのRWAプロジェクトが単独で50億ドル以上を占めています。

具体的な事例としては、米国債券のトークン化、不動産の共有持分権をNFTとして販売するサービス、日本酒と引換え可能なNFT「酒チケット」などがあります。ステーブルコイン最大手のテザー社も2024年11月に資産トークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」を発表し、債券、商品、株式など幅広い現実資産のトークン化を簡素化する取り組みを進めています。

日本でもRWAトークンの利活用ガイドラインを策定

一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会が法的な枠組みの整備を進めています。RWAは、仮想通貨技術が投機対象から実用的な金融インフラへと進化している証拠と言えるでしょう。

主要国で法整備が進み市場が健全化

仮想通貨市場の法整備は世界各国で着実に進んでいます。日本は2017年に世界に先駆けて仮想通貨を法的に定義し、暗号資産交換業者の登録制度を導入しました。2020年5月には改正資金決済法が施行され、「仮想通貨」の呼称が「暗号資産」に変更されるとともに、顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられています。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録制度」

米国では2025年7月にステーブルコイン規制法(GENIUS法)が成立

ドル連動型のデジタル通貨を銀行と同レベルの厳格な規制下で発行できるようになりました。これにより、企業や個人が安心してデジタル通貨を日常的に使える環境が整いつつあります。

EUでも「DLT Pilot Regime」という制度のもと、ブロックチェーン技術を活用した金融サービスの実証実験が進められており、複数の企業がライセンスを取得しています。

法整備は長期的に市場の信頼性を向上させる

短期的には規制強化として市場にネガティブな影響を与えることもありますが、詐欺的なプロジェクトが排除され、投資家保護が強化されることで、仮想通貨が投機対象から正式な金融商品へと成熟していく過程と言えるでしょう。

2026年の仮想通貨市場|最新データで見る現状

仮想通貨市場の現在地を正確に把握するために、2026年2月時点での最新データを確認していきましょう。時価総額、取引量、ユーザー数などの定量データから、市場の実態が見えてきます。

時価総額と取引量の推移

2026年2月現在、ビットコインは大幅な調整局面を迎えています。2026年2月5日には約6万2000ドル(約960万円)まで急落し、2025年10月の最高値12万6000ドルから半値となりました。仮想通貨市場全体の時価総額も大きく変動しており、2022年のFTX破綻後の底値から回復した後、再び調整局面に入っています。

2026年1月には市場全体で約4,676億ドル(約78兆円)減少

1月29日以降の1週間足らずで大幅な調整が発生しました。ビットコインは1月に9万7,000ドルから8万1,000ドル台まで急落し、2025年4月以来の低水準を記録しています。

下落の背景にはFRB人事の不確実性や関税政策への懸念

トランプ大統領の関税政策がインフレを再燃させるとの見方が広がったことに加え、2月には米政府機関の再閉鎖リスクやイラン情勢の緊張といった地政学的要因も重なり、市場全体がリスクオフの動きを見せています。

短期的には価格変動が大きいものの、長期的な視点で見れば市場は成長を続けています。ビットコインは発行当初の1円未満から現在の水準まで上昇しており、15年以上にわたって価値を高め続けてきた実績があります。

国内取引所の登録ユーザー数

日本国内では、金融庁に登録された暗号資産交換業者が2026年1月時点で28業者存在しています。主要取引所の登録ユーザー数を見ると、市場の拡大傾向が明確に分かります。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

Coincheckは200万人以上、bitFlyerは300万人以上の登録ユーザー

GMOコインは100万人以上の登録ユーザーを抱えており、国内全体では数百万人規模のユーザーが仮想通貨取引を行っていると推定されます。アプリダウンロード数で見ると、Coincheckは600万ダウンロードを突破しており、若年層を中心に仮想通貨への関心は依然として高い水準にあります。

グローバルでは、NFT保有者だけでも約800万人に達し、前年比で約20%増加しています。日本国内のNFT保有者も約50万人と推定されており、徐々に普及が進んでいる状況です。

少額から始められる積立投資サービスの普及で参入障壁が低下

ユーザー数の増加は、仮想通貨が一部の投資家だけのものではなく、一般層にも浸透しつつあることを示しています。特に、投資初心者でも参入しやすい環境が整ってきました。

主要銘柄の価格動向

主要な仮想通貨の価格動向を見ると、2023年から2025年にかけて全体的に回復基調にありましたが、2026年2月には大幅な調整局面を迎えています。ビットコインは2025年8月に円建てで約1,800万円、米ドル建てで12万ドルの過去最高値を更新しました。

時価総額ランキングを見ると、1位ビットコイン、2位イーサリアムの順位は長年変わっていません。3位以降にはUSDT、USDCといったステーブルコイン(米ドル連動型)が入っており、決済手段としての需要が高まっていることが分かります。

ソラナ(SOL)やリップル(XRP)も時価総額上位を維持

ソラナはFTX破綻時に「オワコン」とまで言われましたが、2023年後半からミームコイン熱の高まりや技術革新を背景に劇的なV字回復を遂げています。これは、個別のプロジェクトが確かな技術と実用性を持っていれば、一時的な逆風を乗り越えて成長できることを示しています。

過去の暴落から学ぶ|失敗パターンと対策

仮想通貨投資で失敗しないためには、過去の暴落から教訓を学ぶことが重要です。同じ失敗を繰り返さないために、具体的な失敗パターンとその対策を解説します。

高値掴みで損失を抱えた人の共通点

仮想通貨投資で最も多い失敗パターンが、バブル期の高値で購入してしまう「高値掴み」です。2017年末や2021年のバブル期には、「今買わないと乗り遅れる」という焦りから、十分な調査をせずに高値で購入した投資家が多く存在しました。

SNSやメディアで価格上昇のニュースを見て感情的に購入を決断

価格チャートを確認せず、過去の価格推移を調べないまま購入するケースも多く見られます。また、「すぐに2倍、3倍になる」という短期的な利益を期待しすぎることも問題です。

対策としては、まず価格チャートで過去の推移を確認し、現在の価格が歴史的に見て高値圏にあるかどうかを判断することが重要です。一度に大金を投資するのではなく、ドルコスト平均法(毎月一定額を積み立てる方法)を活用することで、高値掴みのリスクを分散できます。

冷静に長期投資の視点で臨むことが重要

「遅い」と焦る気持ちは理解できますが、仮想通貨市場は10年以上「もう遅い」と言われ続けてきました。実際には、冷静に長期投資の視点で臨んだ人の方が、結果的に利益を得ているケースが多いのです。

取引所破綻で資産を失った人の教訓

FTX破綻では、取引所に預けていた資産を失った投資家が多数発生しました。この事件から学ぶべき教訓は、取引所選びの重要性と資産管理の基本です。

FTX破綻の主な原因は顧客資産の不正流用と財務状況の不透明性

海外の無登録業者は、日本の金融庁のような厳格な監督を受けていないため、このようなリスクが高くなります。実際、FTXは顧客から預かった約100億ドルを関連会社に無断で貸し付けていたことが明らかになっています。

日本のFTX Japanは法令遵守により顧客資産を保護できた

これは、日本の資金決済法が顧客資産の分別管理を義務付けており、金融庁の監督が機能していたためです。

取引所破綻から資産を守るための対策は以下の通りです。必ず金融庁に登録された国内業者を利用し、登録番号を確認することが第一です。大手取引所でも、すべての資産を一つの取引所に集中させず、複数の取引所に分散することでリスクを軽減できます。また、長期保有する資産はハードウェアウォレットなど自己管理のウォレットに移すことも検討すべきです。

手数料が安いという理由だけで海外の無登録業者を利用するのは危険

資産を失うリスクと隣り合わせであることを理解しておきましょう。

詐欺・ハッキング被害に遭った人の事例

仮想通貨市場では、詐欺やハッキング被害が後を絶ちません。国民生活センターによると、「必ず儲かる」「元本保証」をうたう投資詐欺に注意が必要であり、SNSを通じた投資勧誘トラブルが増加傾向にあります。

SNSで知り合った人物から投資を勧められ出金できなくなる被害が多発

偽のウォレットアプリをダウンロードさせて秘密鍵を盗み取る手口や、フィッシングサイトに誘導して認証情報を入力させる手口も横行しています。

ハッキング被害の事例としては、2024年5月のDMMビットコイン事件が記憶に新しいところです。482億円相当のビットコインが流出し、業界に大きな衝撃を与えました。ただし、この事件では国内登録業者であったため、金融庁への報告義務が履行され、被害者への補償方針が示されています。

「必ず儲かる」「元本保証」といった甘い言葉には絶対に乗らない

公式サイトのURLを必ず確認し、フィッシングサイトに注意しましょう。二段階認証は必ず設定し、SMS認証よりも認証アプリの利用が推奨されます。秘密鍵やパスワードは紙に書いて安全な場所に保管し、デジタルデータとして保存しないことも重要です。

被害に遭った場合は消費者ホットラインや金融サービス利用者相談室に相談

収入・資産が一定基準以下の場合は、法テラスで無料法律相談を受けることもできます。

失敗から学ぶリスク管理の基本

過去の失敗事例から導き出されるリスク管理の基本原則を整理します。これらを守ることで、大きな損失を避けることができます。

失敗パターン 原因 対策
高値掴み バブル期に焦って購入 ドルコスト平均法で分散投資
取引所破綻 無登録業者の利用 金融庁登録業者のみ利用
詐欺被害 SNS勧誘に応じた 甘い話は疑い、公式情報を確認
送金ミス アドレスの入力間違い 少額でテスト送金してから本送金
秘密鍵紛失 バックアップ未取得 紙に書いて複数箇所に保管

最も重要なのは余剰資金で投資すること

生活に必要な資金や、近い将来使う予定のあるお金を投資に回してはいけません。仮想通貨は価格変動が大きいため、一時的に大幅な含み損を抱える可能性があります。余剰資金であれば、価格が回復するまで保有し続けることができます。

また、分散投資の原則も忘れてはいけません。一つの銘柄に集中投資するのではなく、ビットコイン、イーサリアム、その他のアルトコインに分散することで、特定銘柄の暴落リスクを軽減できます。さらに、仮想通貨だけでなく、株式や債券など他の資産クラスにも分散することで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。

金融庁や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の公式情報を活用

情報収集も重要です。価格だけでなく、プロジェクトの開発状況、提携企業、規制動向など、多角的な情報を継続的に収集することで、適切な投資判断ができるようになります。

今から仮想通貨を始めても遅くないのか?

「今から始めても遅いのではないか」という不安は、仮想通貨投資を検討している多くの方が抱く疑問です。ここでは、投資タイミングの考え方と、初心者が取るべきアプローチを解説します。

「遅い」と言われ続けて10年経った事実

実は、仮想通貨市場では10年以上前から「もう遅い」という声が繰り返されてきました。2013年にビットコインが10万円を超えたとき、2017年に100万円を超えたとき、そして2021年に700万円を超えたとき、そのたびに「今から買っても遅い」と言われてきたのです。

しかし、2026年2月現在、ビットコインは大幅な調整局面を迎えているものの、長期的な視点で見れば大幅な成長を遂げています。2013年に「遅い」と思って購入を見送った人と、勇気を出して購入した人では、その後の資産形成に大きな差が生まれました。

「遅い」という感覚は相対的なもの

もちろん、過去の価格上昇が将来も続く保証はありません。ただし、長期的な視点で見れば、市場の成長初期段階にあると考えることもできます。

重要なのは、「遅い」かどうかを気にするのではなく、自分の投資目的とリスク許容度に合った投資方法を選ぶことです。短期的な値上がりを期待するのではなく、5年、10年という長期的な視点で投資に臨むことで、価格変動に一喜一憂せずに済みます。

長期保有と短期売買の違い

仮想通貨投資には、大きく分けて長期保有(ガチホ)と短期売買(トレード)の2つのアプローチがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

長期保有は数年単位で保有し続ける投資方法

価格の短期的な変動を気にせず、市場全体の成長に賭ける戦略と言えます。メリットとしては、日々の価格チェックが不要で精神的な負担が少ない点、税金の支払いを先延ばしにできる点(売却しなければ課税されない)、長期的には市場成長の恩恵を受けやすい点が挙げられます。

デメリットは価格が大幅に下落しても保有し続ける必要がある

短期的な利益確定の機会を逃す可能性もあります。

一方、短期売買は、数日から数週間の期間で売買を繰り返す方法です。メリットは、相場の上下動を利用して利益を狙える点、下落局面でも売却して損失を限定できる点です。デメリットは、常に価格をチェックする必要があり精神的負担が大きい点、売買のたびに手数料がかかる点、売却益が出るたびに確定申告が必要になる点です。

初心者には長期保有の方が向いている

短期売買で利益を出し続けるには、高度なチャート分析能力と相場観が必要であり、プロのトレーダーでも難しいとされています。まずは少額から長期保有を始め、市場の動きに慣れてから、徐々に投資額を増やしていくのが賢明な方法です。

少額から始めるドルコスト平均法

ドルコスト平均法(DCA:Dollar Cost Averaging)は、初心者に最もおすすめできる投資方法です。これは、毎月決まった日に決まった金額を投資し続ける方法で、価格が高いときも安いときも機械的に購入することで、平均取得単価を平準化する効果があります。

例えば、毎月1万円ずつビットコインを購入する場合を考えてみましょう。1ビットコインが1,000万円のときは0.001BTC、500万円に下落したときは0.002BTCを購入できます。価格が下がったときには多く買えるため、結果的に平均取得単価が下がり、価格が回復したときの利益が大きくなります。

高値掴みのリスクを分散でき、少額から始められる(500円から可能)

価格変動を気にせず機械的に投資できるため精神的負担が少ない点もメリットです。

国内の主要取引所では自動積立サービスが提供されている

Coincheckの「Coincheckつみたて」、GMOコインの「つみたて暗号資産」、bitFlyerの「かんたん積立」などがあり、月1万円程度から設定できます。一度設定すれば自動的に購入されるため、手間もかかりません。

ドルコスト平均法は、「いつ買えばいいか分からない」という悩みを解決してくれる方法です。投資タイミングを考える必要がなく、長期的に市場が成長すると信じるのであれば、今日から始めることが最善の選択となります。

仮想通貨投資で気をつけたい5つのリスク

仮想通貨投資には、株式投資とは異なる特有のリスクが存在します。投資判断をする前に、これらのリスクを正しく理解しておくことが重要です。

価格変動リスク|1日で20%動くことも

仮想通貨の最大のリスクは、価格変動の大きさです。株式市場では1日に10%動けば大きなニュースになりますが、仮想通貨では1日で20%以上動くことも珍しくありません。

実際、2026年1月にはビットコインがわずか4日間で9万7,000ドルから8万1,000ドル台まで急落し、約16%の下落を記録しました。2026年2月5日にはさらに約6万2000ドル(約960万円)まで急落し、2025年10月の最高値12万6000ドルから半値となりました。この急落により、市場全体で17億ドル規模のレバレッジポジションが清算され、多くの投資家が損失を被っています。

価格変動が大きく、1日で大幅な下落もあり得る

価格変動が大きい理由は、仮想通貨市場がまだ発展途上であり、株式市場と比較して市場規模が小さいためです。大口投資家の売買や、規制ニュース、著名人の発言などで、価格が大きく動きやすい特性があります。

価格変動リスクへの対策としては、投資金額を自分が許容できる範囲に抑えることが第一です。「全資産の5%まで」など、自分なりのルールを設定しましょう。また、一度に大金を投資せず、ドルコスト平均法で時間分散することも有効です。レバレッジ取引は避け、現物取引に徹することで、投資金額以上の損失を防げます。

価格が大きく下落しても、余剰資金で投資していれば慌てて売却する必要はありません。長期的な視点を持つことが、価格変動リスクと上手く付き合う秘訣です。

取引所リスク|破綻・ハッキングの可能性

取引所に資産を預けている限り、取引所の破綻やハッキングのリスクは避けられません。FTX破綻では、取引所に預けていた資産を失った投資家が多数発生し、仮想通貨取引所への信頼が大きく揺らぎました。

取引所破綻やハッキングで資産を失う可能性がある

取引所リスクには、大きく分けて3つのパターンがあります。1つ目は経営破綻リスクです。取引所の経営が悪化した場合、預けていた資産が返還されない可能性があります。2つ目はハッキングリスクです。外部からのサイバー攻撃により、取引所に保管されている仮想通貨が流出する可能性があります。3つ目はシステム障害リスクです。価格が急変動する際に取引所がダウンし、売買できなくなることがあります。

国内の登録業者は、金融庁の監督下で顧客資産の95%以上をコールドウォレット(インターネットに接続していない環境)で管理することが義務付けられています。また、顧客資産と自己資産の分別管理も必須とされており、取引所が破綻しても顧客資産は保護される仕組みになっています。

出典:金融庁「資金決済法による暗号資産規制」

取引所リスクへの対策は以下の通りです。必ず金融庁登録業者を利用し、海外の無登録業者は避けましょう。資産を複数の取引所に分散し、一つの取引所に集中させないことも重要です。長期保有する資産は、ハードウェアウォレットなど自己管理のウォレットに移すことを検討してください。取引所の財務健全性や過去のトラブル履歴を確認することも有効です。

bitFlyerは創業以来ハッキング被害ゼロを維持

bitFlyerは創業以来ハッキング被害ゼロを維持しており、セキュリティ対策の充実度が高い取引所として知られています。このような実績も、取引所選びの重要な判断材料となります。

規制リスク|法改正による影響

仮想通貨は新しい技術であるため、法規制が頻繁に変更される可能性があります。規制強化により、取引が制限されたり、税制が不利になったりするリスクを理解しておく必要があります。

中国の事例が典型的です。中国では2021年9月に仮想通貨の取引とマイニングが全面的に禁止され、多くの投資家が資産を失いました。2026年1月にも中国人民銀行が監視強化を重点業務として明記しており、規制はさらに厳格化される見込みです。

法改正により取引制限や税制悪化の可能性

日本でも規制は段階的に強化されてきました。2020年5月の改正資金決済法では、顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられ、レバレッジ取引の証拠金倍率は最大2倍に制限されています。

ただし、規制強化は必ずしも悪いことではありません。詐欺的な業者が排除され、投資家保護が強化されることで、市場の信頼性が向上します。米国ではトランプ政権下で規制の明確化が進められており、暗号資産市場構造法案(CLARITY法)が成立すれば、SECとCFTCの管轄が明確になり、企業や投資家が安心して市場に参入できる環境が整います。

規制リスクへの対策としては、金融庁や業界団体の公式情報を定期的にチェックすることが重要です。法改正の動向を把握しておくことで、事前に対応策を講じることができます。また、規制が厳しい国の取引所よりも、法整備が進んでいる日本の登録業者を利用することで、規制リスクを軽減できます。

税金リスク|利益の最大55%が課税

仮想通貨の税制は、株式投資と比較して非常に不利な設定になっています。仮想通貨取引の利益は原則として雑所得に分類され、総合課税の対象となります。最高税率は所得税45%+住民税10%で合計55%に達します。

出典:国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い」

利益の最大55%が税金として徴収される

株式投資の場合は申告分離課税で一律20.315%(所得税15.315%+住民税5%)ですので、税負担の差は歴然です。また、仮想通貨では損失の繰越控除が認められていないため、ある年に大きな損失を出しても、翌年の利益と相殺することができません。

さらに注意が必要なのは、仮想通貨同士の交換も課税対象となる点です。ビットコインでイーサリアムを購入した場合、その時点でビットコインを売却したとみなされ、利益が出ていれば課税されます。知らずに複数回交換を繰り返すと、確定申告時に多額の税金が発生することがあります。

税金リスクへの対策は以下の通りです。年間の利益が20万円を超える場合は確定申告が必要になることを理解しておきましょう(給与所得者の場合)。取引履歴は必ず保存し、取引所が提供する損益計算ツールやCSVダウンロード機能を活用してください。利益が出た年は、税金の支払いに備えて現金を確保しておくことも重要です。税理士に相談することで、適切な申告と節税対策ができます。

2026年度税制改正で税制見直しが検討中

2026年度税制改正では、暗号資産の税制見直しが検討されています。雑所得から分離課税への変更や、損失の繰越控除の導入などが議論されており、今後税制が改善される可能性もあります。

操作ミスリスク|送金ミスは取り戻せない

仮想通貨特有のリスクとして、操作ミスによる資産喪失があります。銀行振込であれば、間違って送金しても組戻しができる場合がありますが、仮想通貨の送金は一度実行すると取り消すことができません。

送金ミスは取り戻せず、資産を失う

典型的な操作ミスには以下のようなものがあります。送金先アドレスの入力間違いにより、全く関係のないアドレスに送金してしまうケースです。ビットコインとビットコインキャッシュなど、異なるブロックチェーンに送金してしまうケースもあります。秘密鍵やパスワードを紛失し、ウォレットにアクセスできなくなるケースも少なくありません。二段階認証のバックアップを取らずにスマホが故障し、アカウントにログインできなくなることもあります。

これらの操作ミスは、一度発生すると資産を取り戻すことがほぼ不可能です。仮想通貨は中央管理者が存在しないため、銀行のように問い合わせて解決することができないのです。

操作ミスを防ぐための対策は以下の通りです。送金前に必ずアドレスを複数回確認し、可能であればQRコードを使用しましょう。初めての送金先には、必ず少額でテスト送金してから本送金を行ってください。秘密鍵やパスワードは紙に書いて複数箇所に保管し、デジタルデータとして保存しないことが重要です。二段階認証のバックアップコードは必ず保存し、スマホ故障時に備えましょう。

操作に不安がある間は、取引所内での売買のみに留め、外部ウォレットへの送金は十分に慣れてから行うことをおすすめします。

安全に始めるための取引所の選び方

仮想通貨投資を安全に始めるためには、信頼できる取引所を選ぶことが最も重要です。ここでは、取引所選びで確認すべき4つのポイントを解説します。

金融庁への登録を必ず確認

国内で暗号資産交換業を営むには、金融庁への登録が必要です。無登録で暗号資産交換業を行うことは違法であり、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科されます。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録制度」

登録業者は金融庁のウェブサイトで確認できます。2026年1月時点で、28業者が登録されています。登録番号の形式は「関東財務局長 第00001号」のようになっており、各取引所の公式サイトにも必ず記載されています。

出典:金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」

無登録業者は破綻時に資産が返還されない

無登録業者を利用した場合、以下のようなリスクがあります。顧客資産の分別管理が行われておらず、破綻時に資産が返還されない可能性があります。金融庁の監督を受けていないため、不正行為が行われても発覚しにくい状況です。トラブルが発生しても、法的保護を受けにくく、泣き寝入りするケースが多くなります。

海外取引所の中には、日本居住者向けにサービスを提供している無登録業者も存在します。「手数料が安い」「取扱銘柄が多い」といったメリットがあっても、無登録業者の利用は避けるべきです。FTX破綻の教訓を忘れず、必ず金融庁登録業者を選びましょう。

セキュリティ対策の充実度

取引所のセキュリティ対策は、資産を守る上で極めて重要です。確認すべきポイントは以下の通りです。

コールドウォレット管理の割合を確認しましょう。国内登録業者は顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられていますが、実際の管理状況は取引所によって異なります。100%コールドウォレット管理を実施している取引所もあり、より安全性が高いと言えます。

二段階認証の提供状況も重要です。SMS認証、認証アプリ、生体認証など、複数の認証方法が提供されているかを確認してください。マルチシグネチャ(複数の署名が必要な仕組み)に対応しているかも、セキュリティレベルを判断する指標となります。

bitFlyerは創業以来ハッキング被害ゼロ

過去のハッキング被害の有無と対応実績も確認すべきポイントです。bitFlyerは創業以来ハッキング被害ゼロを維持しており、高いセキュリティ水準を誇っています。一方、過去に被害を受けた取引所でも、その後の対応と再発防止策がしっかりしていれば、現在は安全性が向上している場合もあります。

不正ログイン検知機能や、不正出金補償制度の有無も確認しましょう。一部の取引所では、不正ログインによる資産流出に対して補償制度を設けています。ただし、補償には条件があり、警察への被害届提出が必須だったり、上限額が設定されていたりするため、詳細を確認しておくことが大切です。

手数料体系の透明性

取引所の手数料体系は複雑であり、表面的な「手数料無料」という表示だけで判断すると、実際には高いコストを支払っている場合があります。確認すべき手数料は以下の通りです。

取引手数料には、取引所形式と販売所形式で大きな違いがあります。取引所形式は、ユーザー同士で売買する方式で、手数料は0.01%〜0.15%程度と低めです。一方、販売所形式は、業者から直接購入する方式で、手数料は無料でもスプレッド(売値と買値の差)が3%〜5%程度かかります。

例えば、100万円分のビットコインを購入する場合、取引所形式なら手数料は1,000円〜1,500円程度ですが、販売所形式ではスプレッドで3万円〜5万円のコストが発生します。「手数料無料」と表示されていても、実質的なコストははるかに高いのです。

販売所形式はスプレッドで3〜5%のコスト

入出金手数料も確認が必要です。日本円の入金手数料は多くの取引所で無料ですが、銀行振込の手数料は自己負担となります。出金手数料は取引所によって異なり、無料のところもあれば、300円〜770円程度かかるところもあります。

仮想通貨の送金手数料も銘柄によって異なります。ビットコインの送金手数料は数百円から数千円程度ですが、イーサリアムは数千円から数万円かかることもあります。

GMOコインとSBI VCトレードは入出金手数料無料

手数料を抑えるためには、取引所形式を利用することが基本です。GMOコインやSBI VCトレードは入出金手数料が完全無料であり、コスト面で有利です。bitbankはMaker手数料がマイナス(報酬)となっており、指値注文で板に並べると手数料を受け取れる仕組みになっています。

初心者向けのサポート体制

初めて仮想通貨投資をする方にとって、サポート体制の充実度は重要な選定基準です。操作方法が分からない、トラブルが発生したときに、すぐに相談できる環境があるかを確認しましょう。

問い合わせ手段の種類を確認してください。電話サポート、チャットサポート、メールサポートなど、複数の手段が用意されているかがポイントです。営業時間も重要で、24時間365日対応している取引所もあれば、平日の日中のみの取引所もあります。

初心者向けの解説コンテンツが充実しているかも確認しましょう。公式サイトやアプリ内に、仮想通貨の基礎知識、取引方法、セキュリティ対策などの解説記事や動画が用意されていると、学びながら投資を進められます。

Coincheckはアプリダウンロード数国内No.1

アプリの使いやすさも見逃せないポイントです。Coincheckは「アプリダウンロード数国内No.1」を獲得しており、シンプルで直感的な操作性が評価されています。初心者でも迷わず操作できるUI/UXは、ストレスなく取引を続けるために重要です。

口座開設から取引開始までの時間も確認しておきましょう。最短5分〜10分で口座開設できる取引所もあれば、審査に数日かかる場合もあります。ただし、スピードだけでなく、本人確認の厳格さも安全性の指標となるため、バランスを考えて選ぶことが大切です。

税金と確定申告|知らないと損する基礎知識

仮想通貨投資で利益が出た場合、税金の支払いと確定申告が必要になります。税制を正しく理解していないと、後で多額の税金や罰則を課される可能性があるため、基礎知識をしっかり押さえておきましょう。

仮想通貨の税金は雑所得|最大55%

仮想通貨取引の利益は、原則として雑所得に分類されます。雑所得は給与所得などと合算して総合課税の対象となり、所得が増えるほど税率が上がる累進課税方式が適用されます。

出典:国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い」

所得税の税率は、課税所得195万円以下で5%、195万円超〜330万円以下で10%、330万円超〜695万円以下で20%、695万円超〜900万円以下で23%、900万円超〜1,800万円以下で33%、1,800万円超〜4,000万円以下で40%、4,000万円超で45%となっています。これに住民税10%が加わるため、最高税率は55%に達します。

最高税率55%で株式投資より税負担が大きい

例えば、給与所得が500万円の会社員が、仮想通貨取引で500万円の利益を出した場合、合計所得は1,000万円となります。この場合の税率は33%(所得税)+10%(住民税)=43%となり、500万円の利益に対して約215万円の税金が発生します。

株式投資であれば、利益に対して一律20.315%の税率ですので、500万円の利益に対する税金は約102万円です。仮想通貨の方が約113万円も多く税金を支払うことになり、税制面では大きく不利な状況にあります。

2026年度税制改正で税制見直しが検討中

ただし、2026年度税制改正では、暗号資産の税制見直しが検討されています。業界団体や経済団体からは、「雑所得による高税率が優秀な起業家やエンジニアの海外流出を招いている」との指摘があり、分離課税への変更や損失の繰越控除の導入が議論されています。税制が改善されれば、投資環境は大きく向上するでしょう。

確定申告が必要になるケース

仮想通貨取引で確定申告が必要になるケースを正しく理解しておきましょう。給与所得者の場合、年間20万円を超える雑所得がある場合は確定申告が必要です。ここで注意すべきは、「利益」ではなく「所得」である点です。

所得の計算式は、売却価額−取得価額−手数料となります。例えば、100万円で購入したビットコインを120万円で売却し、手数料が合計1万円かかった場合、所得は120万円−100万円−1万円=19万円となり、確定申告は不要です。

仮想通貨同士の交換も課税対象となる

ただし、以下のケースでは確定申告が必要になります。給与所得者で年間20万円を超える雑所得がある場合、給与所得が2,000万円を超える場合、医療費控除などで確定申告をする場合(雑所得が20万円以下でも申告が必要)、個人事業主やフリーランスの場合(金額に関わらず申告が必要)です。

また、仮想通貨同士の交換も課税対象となることを忘れてはいけません。ビットコインでイーサリアムを購入した時点で、ビットコインを売却したとみなされ、利益が出ていれば課税されます。複数の銘柄を頻繁に交換していると、気づかないうちに多額の利益が発生している可能性があります。

確定申告を怠った場合、無申告加算税(15%〜20%)や延滞税が課される可能性があります。悪質な場合は、脱税として刑事罰の対象となることもあるため、必ず期限内に申告しましょう。

取引履歴の管理方法

確定申告をスムーズに行うためには、日頃から取引履歴を適切に管理しておくことが重要です。仮想通貨の所得計算は複雑であり、特に複数の取引所を利用している場合や、仮想通貨同士の交換を繰り返している場合は、計算が非常に煩雑になります。

取得価額の計算方法には、「総平均法」と「移動平均法」の2つがあります。総平均法は、1年間の購入総額を購入総数で割って平均取得単価を算出する方法です。移動平均法は、購入のたびに平均取得単価を再計算する方法です。一度選択した方法は継続適用が原則となるため、最初にどちらを選ぶか決めておく必要があります。

出典:国税庁「暗号資産に関する税務上の取扱い」

取引履歴の管理方法としては、各取引所が提供するCSVダウンロード機能を活用しましょう。年に1回、確定申告の時期にまとめてダウンロードするのではなく、定期的にダウンロードしてバックアップを取っておくことをおすすめします。

複数の取引所を利用している場合は、すべての取引所の履歴を統合して計算する必要があります。手作業で計算するのは現実的ではないため、仮想通貨の損益計算ツールを利用するのが効率的です。Cryptact、Gtax、Koinlyなどのサービスがあり、取引所のCSVファイルをアップロードするだけで自動的に損益を計算してくれます。

税理士に依頼することも選択肢の一つです。仮想通貨の税務に詳しい税理士であれば、適切な節税対策も提案してくれます。取引回数が多い場合や、利益が大きい場合は、専門家に相談することで、結果的に税金を抑えられる可能性があります。

家族や周囲を説得する方法|データで示す客観的根拠

仮想通貨投資を始めたいと思っても、家族や周囲から反対されることは少なくありません。「怪しい」「危険だ」「やめておけ」と言われて、投資を諦めてしまう方もいるでしょう。ここでは、感情論ではなく、データに基づいて説得する方法を解説します。

感情論ではなく数字で説明する

家族を説得する際は、「儲かりそう」「みんなやっている」といった感情的な理由ではなく、客観的なデータを示すことが重要です。以下のような数字を提示することで、仮想通貨が一部の投機家だけのものではなく、正式な金融商品として認識され始めていることを説明できます。

まず、機関投資家の参入状況を示しましょう。2024年1月に米SECがビットコイン現物ETFを承認し、ブラックロックやフィデリティなど世界最大級の資産運用会社が提供するETFに、数百億ドル規模の資金が流入している事実を伝えてください。これは、プロの機関投資家がビットコインを正式な投資対象として認めた証拠です。

金融庁が28業者を登録し厳格に監督

次に、法整備の進展を説明しましょう。日本では金融庁が厳格に監督しており、28業者が登録されています。顧客資産の95%以上をコールドウォレットで管理することが義務付けられており、銀行預金のような公的保証はないものの、一定の投資家保護が図られています。

さらに、市場規模の大きさを示すことも効果的です。仮想通貨市場全体の時価総額は大規模な水準を維持しており、これは日本の上場企業の時価総額と比較しても無視できない規模です。ビットコインの時価総額は依然として非常に大きく、トヨタ自動車やソニーグループを上回っています。

最後に、自分の投資計画を具体的に示しましょう。「月1万円を積立投資する」「全資産の5%以内に抑える」など、リスク管理の方針を明確にすることで、無謀な投資ではないことを理解してもらえます。

リスク管理の具体策を示す

家族を安心させるためには、リスク管理の具体策を示すことが不可欠です。以下のような対策を説明することで、「ギャンブルではなく、計画的な投資である」ことを理解してもらえます。

投資金額の上限を設定することを約束しましょう。「全資産の5%まで」「月1万円まで」など、明確な上限を設けることで、生活に影響が出ないことを示せます。また、余剰資金のみで投資し、生活費や緊急時の資金には手をつけないことも重要です。

レバレッジ取引は絶対にしない

金融庁登録業者のみを利用することを約束してください。海外の無登録業者は絶対に使わず、国内の大手取引所(Coincheck、bitFlyer、GMOコイン、SBI VCトレード、bitbank、BITPOINTなど)のみを利用することで、取引所破綻のリスクを最小限に抑えられます。

定期的に運用状況を報告することも信頼を得るために有効です。月に1回、資産の増減を家族に報告することで、透明性を保ち、隠れて投資しているわけではないことを示せます。大きな損失が出た場合は、すぐに投資を中止するルールを設けることも検討しましょう。

レバレッジ取引は絶対にしないことを約束してください。現物取引であれば、投資金額以上の損失は発生しません。レバレッジ取引は、投資金額の2倍までの取引が可能ですが、その分リスクも2倍になります。初心者は必ず現物取引に徹するべきです。

これらの対策を実行することで、「無謀な投資ではなく、リスクを理解した上での計画的な資産形成である」ことを家族に理解してもらえるでしょう。

よくある質問(Q&A)

ビットコインとイーサリアムどちらを買うべき?

初心者にはビットコインをおすすめします。ビットコインは時価総額1位で最も歴史が長く、価格の安定性も相対的に高いためです。イーサリアムは技術的に優れていますが、価格変動がビットコインより大きい傾向があります。理想的には、両方に分散投資することでリスクを抑えられます。

いくらから始められる?

国内の主要取引所では、500円から仮想通貨を購入できます。Coincheckは500円から、bitFlyerは1円から、GMOコインは100円から購入可能です。まずは少額から始めて、操作に慣れてから徐々に投資額を増やしていくことをおすすめします。

販売所と取引所の違いは?

販売所は業者から直接購入する方式で、操作が簡単ですがスプレッド(売値と買値の差)が3%〜5%程度かかります。取引所はユーザー同士で売買する方式で、手数料は0.01%〜0.15%程度と低めですが、操作がやや複雑です。コストを抑えたい場合は取引所形式を利用しましょう。

ウォレットは必要?

初心者のうちは、取引所のウォレットで十分です。ただし、長期保有する場合や、資産額が大きくなった場合は、ハードウェアウォレット(LedgerやTrezorなど)での自己管理を検討しましょう。取引所破綻のリスクから資産を守ることができます。

ステーキングとは何?

ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有してブロックチェーンのネットワーク維持に貢献することで、報酬を得る仕組みです。銀行預金の利息のようなイメージですが、年率は銘柄によって異なり、数%から10%以上のものもあります。GMOコイン、SBI VCトレード、BITPOINTなどがステーキングサービスを提供しています。

海外取引所は使っても大丈夫?

日本居住者が海外の無登録取引所を利用することは推奨されません。金融庁の監督を受けていないため、破綻時に資産が保護されないリスクがあります。FTX破綻の教訓から、必ず金融庁登録業者を利用することをおすすめします。海外取引所の方が取扱銘柄が多く手数料が安い場合もありますが、リスクとリターンを天秤にかけて慎重に判断してください。

仮想通貨投資を検討している方から寄せられる、よくある質問にお答えします。

まとめ

仮想通貨はオワコンではありません。確かに2021年のバブル崩壊、FTX破綻、NFTブームの終焉など、ネガティブな出来事が続きましたが、市場規模は依然として大規模な水準を維持しており、技術革新も着実に進んでいます。

2024年1月に米SECがビットコイン現物ETFを承認したことで、機関投資家の本格参入が始まりました。トランプ政権下では規制環境が改善に向かい、暗号資産市場構造法案の成立により、法的な不透明さが解消される見込みです。レイヤー2技術によりスケーラビリティ問題も大幅に改善され、RWA(現実資産のトークン化)という新たな活用領域も拡大しています。

ただし、仮想通貨投資には価格変動リスク、取引所リスク、規制リスク、税金リスク、操作ミスリスクなど、様々なリスクが存在します。これらのリスクを正しく理解し、適切なリスク管理を行うことが重要です。投資は必ず余剰資金で行い、金融庁登録業者のみを利用し、少額から始めるドルコスト平均法を活用することで、リスクを抑えながら投資を続けられます。

「今から始めても遅い」という声は10年以上前から繰り返されてきました。重要なのは、タイミングを気にすることではなく、自分の投資目的とリスク許容度に合った方法で、冷静に投資に臨むことです。暗号資産は価格変動が大きく、元本を割り込む可能性があることを理解した上で、ご自身の判断で投資を検討してください。

最新の市場動向や規制情報は常に変化しています。金融庁や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の公式情報を定期的にチェックし、継続的な情報収集を心がけることが、適切な投資判断につながります。

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SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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