会社設立のミチシルベ

「丸三証券ってどんな証券会社なんだろう？」と気になっていませんか。

丸三証券は創業110年を超える老舗の対面証券会社で、全国29店舗で投資の相談ができる安心感が魅力です。

ただし、手数料はネット証券より高めに設定されているため、対面サポートの価値をどう考えるかが選択のポイントになります。

この記事では、丸三証券の手数料体系や評判、メリット・デメリットを詳しく解説します。

「自分に合った証券会社を選びたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

丸三証券とは？｜創業110年超の老舗証券会社

丸三証券は、1909年（明治42年）に創業した歴史ある証券会社です。

100年以上にわたり投資家をサポートしてきた実績があり、対面での丁寧な相談対応を強みとしています。店舗で担当者と直接話しながら投資を進めたい方に適した証券会社といえるでしょう。

会社概要と歴史

丸三証券株式会社は、東京都千代田区に本社を置く対面型証券会社です。

創業は1909年と古く、証券業界では老舗の部類に入ります。東京証券取引所のスタンダード市場に上場しており、時価総額ランキングでは対面証券会社として第9位に位置しています。

長年にわたり個人投資家向けのサービスを提供してきた実績があり、地域に根ざした営業スタイルが特徴です。

店舗での対面相談を中心に、顧客一人ひとりのニーズに合わせた投資提案を行っています。創業から110年以上の歴史の中で培われた信頼性は、丸三証券の大きな強みといえるでしょう。

店舗網とサービス体制

丸三証券は全国に29店舗を展開しており、主要都市を中心にサービスを提供しています。

店舗では専任の担当者が投資相談に応じ、商品選びから運用のアドバイスまで幅広くサポートしてくれます。

対面とネットの両方を使い分けることで、自分のスタイルに合わせた投資ができる点が便利です。

営業時間は店舗によって異なりますが、平日の日中が基本です。事前に予約をすれば、じっくりと相談時間を確保できます。

信頼性と安全性（金融庁登録・投資者保護基金）

丸三証券は金融庁に登録された正規の金融商品取引業者であり、日本証券業協会にも加入しています。

また、投資者保護基金にも加入しているため、万が一証券会社が破綻した場合でも、1人あたり1,000万円までの資産が保護される仕組みがあります。

顧客から預かった資産は、丸三証券自身の資産とは分別して管理されています。この「分別管理」により、証券会社の経営状況に関わらず、顧客の資産は守られる体制が整っています。

金融庁:金融商品取引法の概要

長い歴史と上場企業としての透明性、そして法律で定められた保護体制により、丸三証券は安心して利用できる証券会社といえます。

丸三証券の手数料はいくら？｜他社との比較

証券会社を選ぶ際、手数料は重要な判断材料の一つです。

丸三証券の手数料は対面証券の中では標準的な水準ですが、ネット証券と比べると高めに設定されています。ここでは、丸三証券の手数料体系を詳しく見ていきましょう。

現物取引の手数料

丸三証券の現物取引手数料は、約定金額に応じて変動する仕組みです。

店舗での対面取引とマルサントレード（ネット取引）では手数料が異なります。

一方、マルサントレードを利用した場合は手数料が割安になります。

約定金額50万円の場合、手数料は約2,000円程度（税込）となり、店舗取引の3分の1程度に抑えられます。

信用取引の手数料

信用取引の手数料も、現物取引と同様に約定金額に応じて変動します。

店舗取引の場合、約定金額100万円までは約定金額の1.265%（税込）が基本となります。

マルサントレード（ネット取引）の手数料

マルサントレードは、丸三証券のインターネット取引サービスです。

店舗取引よりも手数料が安く設定されており、自分で銘柄選びや売買タイミングを判断できる方にとってはコストを抑えられる選択肢となります。

マルサントレードの手数料は、約定金額に応じて段階的に設定されています。例えば、約定金額50万円の場合は約2,000円（税込）、100万円の場合は約3,500円（税込）程度です。

店舗取引と比べると約半額から3分の1程度に抑えられます。

ネット証券との手数料比較

丸三証券の手数料を主要なネット証券と比較してみましょう。

ネット証券の多くは、現物取引の手数料を無料または非常に安い水準に設定しています。

このように、ネット証券と比較すると丸三証券の手数料は明らかに高めです。

丸三証券のメリット5つ｜対面証券ならではの強み

丸三証券には、対面型証券会社ならではの強みがあります。

ここでは、丸三証券を選ぶメリットを5つ紹介します。

対面で相談できる安心感

丸三証券の最大のメリットは、店舗で担当者と直接相談できることです。

投資初心者の場合、「どの商品を選べばいいか分からない」「リスクが心配」といった不安を抱えがちです。そんなとき、対面で丁寧に説明を受けられる環境は大きな安心材料になります。

担当者は顧客の投資目的やリスク許容度を聞き取った上で、適切な商品を提案してくれます。

また、市況の変化や保有銘柄の状況についても定期的にフォローしてくれるため、「一人で判断するのは不安」という方にとって心強いサポートとなるでしょう。

電話やメールでの相談も可能ですが、やはり顔を合わせて話すことで信頼関係が築きやすく、細かなニュアンスも伝わりやすくなります。

創業110年超の歴史と信頼性

丸三証券は1909年の創業以来、110年以上にわたり証券業を営んできました。

この長い歴史は、それだけ多くの顧客から信頼され、支持されてきた証といえます。

証券会社は顧客の大切な資産を預かる存在です。そのため、会社の安定性や信頼性は非常に重要です。

丸三証券は東京証券取引所に上場しており、財務状況も公開されています。また、金融庁への登録や投資者保護基金への加入など、法令に基づいた適切な運営が行われています。

老舗ならではの安定感と、長年培われたノウハウは、丸三証券の大きな強みです。

全国29店舗で通いやすい

丸三証券は全国29店舗を展開しており、主要都市に拠点があります。

自宅や職場の近くに店舗があれば、定期的に通って相談することも可能です。

店舗が近くにあることで、「ちょっと聞きたいことがある」というときにも気軽に立ち寄れます。

また、重要な契約や手続きの際には、対面で説明を受けながら進められるため、誤解や不明点が生じにくいというメリットもあります。

マルサントレードでネット取引も可能

丸三証券では、店舗取引だけでなく「マルサントレード」というネット取引サービスも提供しています。

これにより、店舗に行かなくても自宅やスマートフォンから株式や投資信託の売買ができます。

また、マルサントレードでは市場の動きをリアルタイムで確認できるツールや、投資情報の提供も行っています。

対面サポートとネット取引の両方を活用することで、柔軟な投資スタイルを実現できるでしょう。

投資セミナーや情報提供が充実

丸三証券では、投資初心者向けのセミナーや勉強会を定期的に開催しています。

株式投資の基礎から、経済情勢の読み方、銘柄選びのポイントまで、幅広いテーマで学べる機会が用意されています。

セミナーは店舗で開催されることが多く、参加者同士の交流や講師への質問もしやすい環境です。また、オンラインセミナーも増えており、遠方にお住まいの方でも参加できるようになっています。

さらに、丸三証券では市況レポートや銘柄分析レポートなどの投資情報も提供しています。

これらの情報を活用することで、自分で判断する力も徐々に身につけていけるでしょう。投資の知識を深めたい方にとって、充実した教育・情報提供体制は大きなメリットです。

丸三証券のデメリット3つ｜気をつけたいポイント

丸三証券にはメリットがある一方で、注意すべきデメリットもあります。

ここでは、丸三証券を利用する際に知っておきたい3つのデメリットを紹介します。

手数料がネット証券より高い

丸三証券の最大のデメリットは、手数料がネット証券と比べて高いことです。

先ほど比較したように、ネット証券の多くは現物取引の手数料を無料にしていますが、丸三証券の店舗取引では約定金額の1%以上の手数料がかかります。

例えば、100万円分の株式を購入する場合、ネット証券なら手数料0円ですが、丸三証券の店舗取引では約12,650円（税込）の手数料が発生します。

年に何度も売買を繰り返す場合、この手数料の差は無視できない金額になります。

ただし、マルサントレードを利用すれば手数料を抑えられるため、店舗とネットを使い分けることでコストを最適化することも可能です。

ネット取引の商品が限定的

丸三証券のマルサントレードは便利なサービスですが、取扱商品はネット専業証券と比べると限定的です。

特に、投資信託の取扱本数や外国株式の銘柄数は、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券に比べて少なめです。

また、マルサントレードでは一部の商品が取引できない場合もあります。例えば、IPO（新規公開株）の申し込みは店舗での手続きが必要になることがあります。

幅広い商品から選びたい方や、米国株など海外の投資商品に積極的に投資したい方にとっては、商品ラインナップの少なさがデメリットとなる可能性があります。

店舗のない地域もある

丸三証券は全国29店舗を展開していますが、店舗は主要都市に集中しています。

そのため、地方にお住まいの方は最寄りの店舗まで距離がある場合があります。

店舗が遠い場合、対面での相談を受けるために時間と交通費をかけて出向く必要があります。また、急ぎの相談や手続きがあっても、すぐに店舗に行けないという不便さもあります。

電話やオンラインでの相談も可能ですが、やはり対面での相談と比べると伝わりにくい部分もあるでしょう。

丸三証券を検討する際は、自宅や職場から通いやすい場所に店舗があるかどうかを確認しておくことが大切です。

丸三証券の評判・口コミ｜実際の利用者の声

丸三証券を実際に利用している人の評判はどうなのでしょうか。

ここでは、インターネット上の口コミサイトやSNSで見られる利用者の声を紹介します。

良い評判｜対面サポートへの高評価

丸三証券の良い評判として多く見られるのは、対面サポートの質の高さです。

以下のような声が寄せられています。

特に、投資初心者や高齢者からは「対面で丁寧に説明してもらえる」という点が高く評価されています。

また、担当者との信頼関係が築けることで、長期的に利用し続けている顧客も多いようです。

悪い評判｜手数料への不満

一方で、丸三証券に対する不満の声も見られます。

特に多いのが手数料に関する意見です。

手数料の高さは、やはり多くの利用者が気にしているポイントです。

また、担当者の提案が必ずしも自分に合っているとは限らないため、最終的な判断は自分で行う必要があります。

さらに、店舗の立地や営業時間の制約から、「もっと気軽に利用したい」という声もありました。

顧客満足度と信頼度

丸三証券の顧客満足度は、対面サポートを重視する層からは高い評価を得ています。

特に、投資経験が浅い方や、じっくり相談しながら投資を進めたい方にとっては、満足度の高いサービスといえるでしょう。

一方で、投資経験が豊富で自分で判断できる方や、コストを最優先する方にとっては、手数料の高さが不満につながることもあります。

信頼度については、創業110年超の歴史と上場企業としての透明性から、多くの利用者が安心して利用できると感じているようです。

ただし、どの証券会社にも言えることですが、担当者との相性や提案内容の適切さは個人差があるため、自分に合った担当者と出会えるかどうかも重要なポイントとなります。

丸三証券の取扱商品｜何に投資できる？

丸三証券では、株式や投資信託をはじめ、さまざまな金融商品を取り扱っています。

ここでは、主な取扱商品を紹介します。

国内株式・投資信託

丸三証券では、東京証券取引所に上場している国内株式を取引できます。

大型株から中小型株まで、幅広い銘柄が対象です。店舗で担当者に相談しながら銘柄を選ぶこともできますし、マルサントレードを使って自分で売買することも可能です。

投資信託も豊富に取り扱っており、国内外の株式や債券に投資するファンド、バランス型ファンドなど、さまざまなタイプの商品があります。

投資信託は少額から始められるため、投資初心者にも適しています。

また、投資信託の積立投資にも対応しており、毎月一定額を自動で購入する設定ができます。長期的な資産形成を目指す方には、積立投資がおすすめです。

債券・外国株式

丸三証券では、国債や社債などの債券商品も取り扱っています。

債券は株式に比べて値動きが穏やかで、安定した利息収入を得られる特徴があります。リスクを抑えた運用をしたい方に適した商品です。

外国株式については、主に米国株を中心に取り扱っています。ただし、取扱銘柄数はネット専業証券と比べると限定的です。

外国株式への投資を本格的に行いたい場合は、取扱銘柄を事前に確認しておくことをおすすめします。

NISA・iDeCoの対応状況

丸三証券は、NISA（少額投資非課税制度）とiDeCo（個人型確定拠出年金）の両方に対応しています。

NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。2024年からの新NISA制度では、つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあり、年間最大360万円まで投資できます。

丸三証券では、NISA口座での株式や投資信託の購入が可能です。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

iDeCoは、老後資金を準備するための私的年金制度です。掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で受け取れます。

丸三証券でもiDeCo口座の開設が可能で、投資信託を中心とした商品ラインナップが用意されています。

厚生労働省:iDeCo公式サイト

NISAやiDeCoを活用することで、税制上のメリットを受けながら効率的に資産形成ができます。丸三証券の担当者に相談すれば、自分に合った制度の活用方法を提案してもらえるでしょう。

対面証券とネット証券の違い｜どちらを選ぶべき？

証券会社を選ぶ際、対面証券とネット証券のどちらにするか迷う方も多いでしょう。

ここでは、両者の違いと使い分けのポイントを解説します。

サービス内容の違い

対面証券とネット証券の最大の違いは、サービスの提供方法です。

対面証券は、担当者が顧客の状況に応じて商品を提案し、運用のアドバイスも行ってくれます。

一方、ネット証券は基本的に自分で判断して取引を行うスタイルです。

手数料の違い

手数料については、ネット証券の方が圧倒的に安いのが現状です。

この手数料の差は、年間で見ると大きな金額になります。

例えば、年に10回の売買を行う場合、対面証券では数万円から数十万円の手数料がかかる一方、ネット証券ではほぼ無料です。

使い分けの方法

対面証券とネット証券は、それぞれに向いている人が異なります。また、両方を併用するという選択肢もあります。

対面証券が向いている人：

ネット証券が向いている人：

また、「最初は対面証券で基礎を学び、慣れてきたらネット証券に移行する」「大きな資金は対面証券で相談しながら運用し、少額の実験的な投資はネット証券で行う」といった使い分けも有効です。

自分の投資スタイルや経験、重視するポイントに応じて、最適な証券会社を選びましょう。

丸三証券が向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、丸三証券が向いている人と向いていない人を整理します。

向いている人

丸三証券は、以下のような方に向いています。

特に、「投資は初めてで不安」「誰かに相談しながら進めたい」という方にとって、丸三証券の対面サポートは大きな安心材料となるでしょう。

また、創業110年超の歴史と信頼性も、安心して資産を預けられるポイントです。

向いていない人

一方で、以下のような方には丸三証券は向いていないかもしれません。

投資経験がある程度あり、自分で情報収集や判断ができる方にとっては、手数料の高さがデメリットとなるでしょう。

また、商品ラインナップの少なさや店舗の立地も、人によっては不便に感じる可能性があります。

このような場合は、SBI証券や楽天証券などのネット証券を検討するか、対面証券とネット証券を併用する方法を考えてみるとよいでしょう。

丸三証券の口座開設方法｜手順と必要書類

丸三証券で口座を開設する方法を説明します。

店舗での開設とオンラインでの開設の2つの方法があります。

店舗で開設する場合

店舗で口座を開設する場合は、以下の手順で進めます。

店舗での開設は、担当者に直接質問しながら手続きを進められるため、初めての方でも安心です。

また、口座開設と同時に投資相談もできるため、スムーズに投資を始められます。

オンラインで開設する場合

オンラインで口座を開設する場合は、以下の手順で進めます。

オンライン開設は、店舗に行く時間がない方や、自宅で手続きを完結させたい方に便利です。

ただし、不明点があった場合は電話で問い合わせる必要があります。

必要書類と注意点

口座開設には、以下の書類が必要です。

本人確認書類は、有効期限内のものを用意してください。また、マイナンバー確認書類は、口座開設に必須となっています。

口座開設の審査には通常1〜2週間程度かかります。急ぎで口座を開設したい場合は、事前に必要書類を準備し、不備がないように注意しましょう。

まとめ

丸三証券は、創業110年超の歴史を持つ老舗の対面型証券会社です。

全国29店舗で投資相談ができる安心感と、担当者による丁寧なサポートが大きな強みです。投資初心者や、専門家に相談しながら資産形成を進めたい方にとって、心強いパートナーとなるでしょう。

一方で、手数料はネット証券と比べて高めに設定されており、頻繁に売買を行う方や、コストを最優先する方には向いていない面もあります。

また、商品ラインナップや店舗網にも制約があるため、自分の投資スタイルや住んでいる地域に合っているかを確認することが大切です。

丸三証券を選ぶかどうかは、「対面サポートの価値をどう評価するか」がポイントになります。手数料は高くても、安心して相談できる環境を重視するなら、丸三証券は良い選択肢です。

一方で、自分で判断できる方や、手数料を抑えたい方は、ネット証券も併せて検討するとよいでしょう。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しい情報は、丸三証券の公式サイトまたは最寄りの店舗でご確認ください。