会社設立のミチシルベ

ワンアジア証券という名前を聞いて、どんな証券会社なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

検索すると就職情報ばかりが出てきて、投資家目線でのサービス評価が見つからず、困っている方もいるかもしれません。

この記事では、ワンアジア証券の基本情報から評判、サービス内容、口座開設のメリット・デメリットまで詳しく解説します。

2025年12月に「デジタルアセット証券」への社名変更も予定されており、今後の展開にも注目が集まっています。

証券会社選びで失敗したくない方は、ぜひ最後までお読みください。

ワンアジア証券とは｜基本情報と信頼性

ワンアジア証券は、東京都千代田区に本社を置く証券会社です。

インターネットで検索すると就職情報が多く表示されますが、実際には個人投資家向けに株式や投資信託などの金融商品を取り扱う証券会社として営業しています。まずは会社の基本情報と信頼性について確認していきましょう。

会社概要と金融庁登録情報

ワンアジア証券株式会社は、2001年2月14日に設立された証券会社で、関東財務局長（金商）第201号として金融庁に正式登録されています。

資本金は1億円、従業員数は約20名の小規模な証券会社です。本社は東京都千代田区九段北1-6-4 日新ビル3階にあり、代表取締役は荒井崇氏が務めています。

指定紛争解決機関として特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センターを利用できる体制も整っています。

金融庁の正式な登録を受けている証券会社であり、法令に基づいた適切な業務運営が求められています。小規模ながらも、投資家保護の基本的な仕組みは備えている証券会社と言えるでしょう。

2025年12月の社名変更について

ワンアジア証券は、2025年12月1日より社名を「デジタルアセット証券株式会社」に変更することを公式サイトで発表しています。

この社名変更は、今後の事業展開の方向性を示すものと考えられます。

社名変更に伴う既存顧客への影響については、公式サイトで詳細が案内されています。口座番号や取引条件に変更はなく、顧客が特別な手続きを行う必要はないとされています。

ただし、今後の事業方針や取扱商品に変化が生じる可能性もあるため、既存顧客や口座開設を検討している方は、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

従業員規模と事業体制

ワンアジア証券の従業員数は約20名と小規模な体制で運営されています。

これは、SBI証券や楽天証券といった大手ネット証券と比較すると、かなり小さな規模です。

小規模体制のメリットとしては、組織の意思決定が迅速で、柔軟なサービス対応が期待できる点が挙げられます。

一方で、サポート体制や取扱商品の充実度では大手証券会社に劣る可能性があります。問い合わせ対応の時間帯が限られていたり、システムトラブル時の対応に時間がかかったりするリスクも考慮する必要があるでしょう。

ワンアジア証券の評判｜投資家目線での総合評価

ワンアジア証券の評判を調べると、就職先としての口コミは見つかりますが、投資家目線でのサービス評価は限定的です。

ここでは、公開されている情報や口コミサイトの情報をもとに、投資家にとってのメリットとデメリットを整理していきます。

良い評判｜メリットとして挙げられる点

ワンアジア証券の良い評判として挙げられる点をいくつか紹介します。

金融庁登録の正規証券会社である安心感があります。関東財務局長（金商）第201号として正式に登録されており、日本証券業協会や投資者保護基金にも加入しています。

小規模ながらも、法令に基づいた適切な業務運営が行われている証券会社です。

2025年6月から米国株式の取扱いを開始するなど、新しいサービスの展開にも取り組んでいます。

従来は国内株式中心だった商品ラインナップに、海外株式が加わることで投資の選択肢が広がりました。今後も新しい金融商品の取扱いが期待できる可能性があります。

定期的に無料の株式セミナーを開催しており、投資家向けの情報提供にも力を入れています。株式会社QUICKのストラテジストを講師に招いた相場展望セミナーなど、質の高い情報を提供する姿勢が見られます。

小規模証券会社ならではのきめ細かな対応が期待できる点も、人によってはメリットとなるでしょう。

気になる評判｜デメリットや注意点

一方で、ワンアジア証券には気をつけたい点もいくつかあります。

情報の少なさが最大のデメリットです。

投資家向けの口コミや評判が極めて少なく、実際の取引環境やサポート品質を事前に確認することが困難です。手数料体系や取扱商品の詳細についても、公式サイトの情報が限定的で、他社との比較が難しい状況です。

従業員数約20名という小規模体制も、サービス品質に影響する可能性があります。問い合わせが集中した場合の対応速度や、システムトラブル時の復旧体制など、大手証券会社と同等のサポートを期待するのは難しいかもしれません。

取引ツールやスマホアプリについても、大手ネット証券と比較すると機能面で見劣りする可能性があります。高度なチャート分析や自動売買などを求める投資家には、物足りないかもしれません。

就職先としての評判との違い

インターネットで「ワンアジア証券 評判」と検索すると、就職先としての評判が多く表示されます。

エン カイシャの評判では、総合評価3.3点（2人の正社員の回答）という評価が掲載されています。

ただし、これは従業員目線での評価であり、投資家がサービスを利用する際の参考にはなりにくい情報です。

就職先としての評判と、証券サービスとしての評判は全く別物です。従業員の働きやすさと、顧客が受けるサービスの質は必ずしも一致しません。

証券会社を選ぶ際は、投資家目線でのサービス内容や手数料、取扱商品を重視して判断することが大切です。

手数料のしくみ｜他社との比較

証券会社を選ぶ上で、手数料は最も重要な判断基準の一つです。

ワンアジア証券の手数料体系と、大手証券会社との比較を見ていきましょう。ただし、公式サイトでの情報公開が限定的なため、詳細については直接問い合わせることをおすすめします。

国内株式の取引手数料

ワンアジア証券の国内株式取引手数料については、公式サイトでの詳細な情報公開が限られています。

一般的な証券会社の手数料体系としては、約定代金に応じた従量制や、1日の取引金額合計に応じた定額制などがあります。

大手ネット証券では、国内株式の現物取引手数料を無料化する動きが広がっています。

SBI証券や楽天証券では、現物取引の手数料が原則無料となっており、投資家にとって大きなメリットとなっています。ワンアジア証券の手数料がこれらの大手と比較してどの程度の水準なのかは、事前に確認が必要です。

米国株の取引手数料

ワンアジア証券は2025年6月から米国株式の取扱いを開始しました。

これに伴い、外国株式取引委託手数料が設定されています。具体的な手数料率については、公式サイトで確認するか、直接問い合わせることをおすすめします。

米国株取引では、為替手数料も重要なコストです。円をドルに換える際の為替スプレッド（売値と買値の差）が、実質的な手数料として発生します。

大手ネット証券では、為替手数料を優遇するキャンペーンを実施していることもあるため、総合的なコストで比較することが大切です。

大手ネット証券5社との比較

ワンアジア証券と大手ネット証券の手数料を比較すると、以下のような違いがあります。

この比較表からわかるように、大手ネット証券では手数料の無料化や取扱商品の充実が進んでいます。

ワンアジア証券を検討する際は、これらの大手証券会社とサービス内容を比較し、自分の投資スタイルに合っているかを慎重に判断することが重要です。

取扱商品とサービス内容｜何が取引できる？

証券会社を選ぶ際は、自分が取引したい商品を取り扱っているかを確認することが重要です。

ワンアジア証券の取扱商品とサービス内容について、公開されている情報をもとに解説します。

国内株式（現物・信用取引）

ワンアジア証券では、国内株式の現物取引と信用取引を取り扱っています。東京証券取引所に上場している株式を売買することができます。

現物取引は、自己資金の範囲内で株式を購入する基本的な取引方法です。購入した株式は自分の資産となり、配当金を受け取ることもできます。長期投資を考えている方に適した取引方法です。

信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて取引する方法で、自己資金以上の取引が可能になります。

米国株式（2024年取扱開始）

ワンアジア証券は2025年6月1日から米国株式の取扱いを開始しました。

これにより、AppleやAmazon、Teslaなどの米国企業の株式に投資できるようになりました。

米国株式は、世界最大の株式市場であるニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している企業に投資できる魅力的な商品です。

成長性の高いテクノロジー企業や、安定した配当を出す優良企業など、多様な投資先を選べます。

投資信託・債券

ワンアジア証券では、投資信託や債券の取扱いもあると考えられますが、具体的な商品ラインナップについては公式サイトでの情報公開が限定的です。

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を専門家が運用する商品で、少額から分散投資ができるメリットがあります。

国内外の株式や債券、不動産など、様々な資産に投資する投資信託があり、自分のリスク許容度に合わせて選ぶことができます。

債券は、国や企業が発行する借用証書のようなもので、定期的に利息を受け取れる商品です。株式と比較すると値動きが小さく、安定した収益を求める方に適しています。

NISA・iDeCoの対応状況

NISA（少額投資非課税制度）やiDeCo（個人型確定拠出年金）は、税制優遇を受けながら資産形成ができる制度です。

ワンアジア証券でこれらの制度を利用できるかどうかは、口座開設を検討する上で重要なポイントです。

2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠（年間120万円）と成長投資枠（年間240万円）を併用でき、非課税保有限度額は1,800万円となっています。

長期的な資産形成を考えている方にとって、NISA口座を開設できるかどうかは重要な判断基準です。

金融庁:NISA特設ウェブサイト

iDeCoは、掛金が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税で受け取れる私的年金制度です。60歳まで引き出せないという制約はありますが、老後資金の準備には非常に有効な制度です。

取引ツール・アプリの使いやすさ

証券会社を選ぶ際、取引ツールやスマホアプリの使いやすさも重要な判断基準です。

日々の取引や情報収集を快適に行えるかどうかは、投資成果にも影響します。ワンアジア証券の取引環境について、利用可能な情報をもとに解説します。

PC版取引ツールの特徴

ワンアジア証券のPC版取引ツールについては、公式サイトでの詳細な情報公開が限定的です。

一般的な証券会社では、ブラウザベースの取引画面や、専用ソフトウェアをインストールして使う高機能ツールなどが提供されています。

PC版取引ツールに求められる主な機能としては、リアルタイムの株価表示、チャート分析機能、注文機能、保有資産の確認、ニュースや企業情報の閲覧などがあります。

特にデイトレードや短期売買を行う方は、注文の執行速度やチャート機能の充実度が重要になります。

スマホアプリの機能

スマートフォンでの取引が一般的になった現在、スマホアプリの使いやすさも証券会社選びの重要なポイントです。

外出先でも株価をチェックしたり、注文を出したりできることは、投資機会を逃さないために重要です。

ワンアジア証券のスマホアプリについても、公式サイトでの情報が限られています。一般的なスマホアプリに求められる機能としては、直感的な操作性、リアルタイムの株価表示、簡単な注文操作、プッシュ通知機能などがあります。

大手証券との比較

取引ツールやアプリの機能面では、大手ネット証券が圧倒的に優位です。

SBI証券の「HYPER SBI 2」や楽天証券の「MARKET SPEED II」など、高機能な取引ツールが無料で提供されています。

これらのツールでは、多彩なテクニカル指標、詳細なチャート分析、ニュース速報、企業情報、アナリストレポートなど、投資判断に必要な情報が網羅的に提供されています。

小規模証券会社であるワンアジア証券が、これらの大手と同等の取引環境を提供することは難しいと考えられます。

口座開設のメリット・デメリット

ワンアジア証券で口座を開設するかどうかを判断するために、メリットとデメリットを整理しましょう。

自分の投資スタイルや重視するポイントに照らし合わせて、検討することが大切です。

メリット｜ワンアジア証券を選ぶ理由

ワンアジア証券を選ぶメリットとしては、以下のような点が考えられます。

デメリット｜気をつけたいポイント

一方で、ワンアジア証券には以下のようなデメリットや注意点もあります。

どんな人におすすめ？

ワンアジア証券は、以下のような方に向いている可能性があります。

すでに大手証券会社でメイン口座を持っており、サブ口座として利用したい方。特定の取引や商品のために複数の証券会社を使い分けたい経験者の方であれば、ワンアジア証券の特徴を理解した上で活用できるかもしれません。

一方で、以下のような方には、大手ネット証券をおすすめします。

安全性と信頼性｜資産保全の仕組み

証券会社に資産を預ける際、最も重要なのは安全性と信頼性です。

万が一証券会社が倒産した場合でも、顧客の資産が保護される仕組みがあります。ワンアジア証券の資産保全体制について確認しましょう。

分別管理の実施状況

証券会社は、金融商品取引法により、顧客の資産と自社の資産を分別して管理することが義務付けられています。これを「分別管理」と呼びます。

顧客から預かった現金や有価証券は、証券会社自身の資産とは別に保管され、証券会社の経営状況に関わらず保護されます。

ワンアジア証券も金融庁に登録された正規の証券会社として、この分別管理を実施しています。顧客の株式は証券保管振替機構（ほふり）で管理され、現金は信託銀行などに信託されるため、証券会社が倒産しても顧客の資産は保護される仕組みになっています。

投資者保護基金への加入

ワンアジア証券は、日本投資者保護基金（基金第291号）に加入しています。

投資者保護基金は、万が一証券会社が破綻し、分別管理が適切に行われていなかった場合に、顧客一人あたり1,000万円まで補償する制度です。

小規模体制でのサービス品質

ワンアジア証券は従業員数約20名という小規模体制で運営されています。

この規模でどの程度のサービス品質を維持できるかは、口座開設を検討する上で重要なポイントです。

小規模体制のメリットとしては、組織の意思決定が速く、顧客の要望に柔軟に対応できる可能性があります。大手証券会社では画一的なサービスになりがちですが、小規模証券会社では個別の相談に丁寧に対応してもらえることもあります。

一方でデメリットとしては、サポート体制の限界があります。電話での問い合わせが集中した場合、なかなかつながらない可能性があります。システムトラブルが発生した場合の復旧体制も、大手と比較すると脆弱かもしれません。

口座開設の流れと必要書類

ワンアジア証券で口座を開設する場合の手順と必要書類について解説します。

一般的な証券会社の口座開設手順に準じていると考えられますが、詳細は公式サイトで確認することをおすすめします。

口座開設の手順（5ステップ）

証券口座の開設は、一般的に以下のような流れで進みます。

必要書類と開設期間

証券口座の開設に必要な書類は、一般的に以下のとおりです。

本人確認書類：運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、健康保険証などのいずれか。顔写真付きの本人確認書類があれば1点、顔写真なしの場合は2点必要になることが一般的です。

マイナンバー確認書類：マイナンバーカード、マイナンバー通知カード、マイナンバーが記載された住民票のいずれか。税務手続きのため、マイナンバーの提出は必須です。

口座開設にかかる期間は、証券会社によって異なります。大手ネット証券では、オンライン申込みとマイナンバーカードを使った本人確認により、最短翌営業日で口座開設できるケースもあります。

一方、郵送での手続きが必要な場合は、1週間から2週間程度かかることもあります。

よくある質問（Q&A）

ワンアジア証券について、よくある質問とその回答をまとめました。口座開設を検討している方の疑問解決に役立ててください。

ワンアジア証券は信頼できる会社ですか？

ワンアジア証券は、関東財務局長（金商）第201号として金融庁に正式登録された証券会社です。

日本証券業協会および日本投資者保護基金にも加入しており、法令に基づいた適切な業務運営が求められています。分別管理や投資者保護の仕組みも整備されているため、基本的な信頼性は確保されていると言えます。

ただし、従業員数約20名という小規模体制であることや、親会社の経営状況なども考慮して、総合的に判断することをおすすめします。

社名変更で口座や取引に影響はありますか？

2025年12月1日に「デジタルアセット証券株式会社」への社名変更が予定されていますが、既存顧客の口座番号や取引条件に変更はないとされています。特別な手続きも不要です。

ただし、今後の事業方針や取扱商品に変化が生じる可能性もあるため、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

大手証券会社との違いは何ですか？

ワンアジア証券と大手証券会社の主な違いは、規模とサービスの充実度です。

大手ネット証券では、手数料の無料化、豊富な取扱商品、高機能な取引ツール、充実したサポート体制などが提供されています。ワンアジア証券は従業員数約20名の小規模体制で、取扱商品や情報提供の面で大手に劣る可能性があります。

一方で、小規模ならではの柔軟な対応が期待できる面もあります。

初心者でも口座開設できますか？

投資初心者でも口座開設は可能です。

ただし、投資初心者の方には、サポート体制が充実している大手ネット証券をおすすめします。SBI証券や楽天証券などの大手では、初心者向けの投資情報や学習コンテンツが豊富に提供されており、問い合わせ対応も充実しています。

ワンアジア証券は小規模体制のため、サポート面で大手に劣る可能性があります。

倒産した場合、資産はどうなりますか？

証券会社が倒産した場合でも、顧客の資産は分別管理によって保護されます。

株式は証券保管振替機構で管理され、現金は信託銀行に信託されているため、証券会社の経営状況に関わらず返還されます。万が一、分別管理が適切に行われていなかった場合でも、日本投資者保護基金により一人あたり1,000万円まで補償されます。

まとめ

ワンアジア証券は、金融庁に正式登録された証券会社で、日本証券業協会や投資者保護基金にも加入しています。

2025年12月には「デジタルアセット証券」への社名変更も予定されており、新しい金融サービスの展開が期待されます。

米国株式の取扱開始など新サービスへの取組みも見られますが、従業員数約20名という小規模体制であることや、投資家向けの情報が少ないことがデメリットとして挙げられます。

大手ネット証券と比較すると、手数料や取扱商品、サポート体制の面で見劣りする可能性があります。

投資初心者の方や大きな資金を預ける予定の方は、SBI証券や楽天証券などの大手ネット証券を選ぶ方が安心でしょう。ワンアジア証券は、すでに投資経験があり、サブ口座として利用したい方に向いている可能性があります。

証券会社選びは、長期的な資産形成に大きく影響します。手数料だけでなく、取扱商品、取引ツール、サポート体制などを総合的に比較検討し、自分の投資スタイルに最適な証券会社を選びましょう。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくは各証券会社の公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談されることをおすすめします。