デイトレにおすすめの証券会社|手数料とツールで比較

デイトレにおすすめの証券会社|手数料とツールで比較

デイトレードを始めたいけれど、どの証券会社を選べばいいか迷っていませんか。

デイトレードは1日に何度も売買を繰り返すため、手数料の安さと取引ツールの使いやすさが利益に直結します

この記事では、デイトレードに適した証券会社の選び方と、SBI証券・楽天証券・松井証券の3社を中心に手数料やツールを徹底比較します。

日計り信用取引の手数料無料サービスや、高機能チャートツールの特徴も詳しく解説するので、自分に合った証券会社が見つかります。

デイトレードで効率よく取引するための証券会社選びの参考にしてください。

この記事の要約
  • デイトレードには手数料の安さと取引ツールの機能性が重要
  • SBI・楽天・松井の3社が日計り信用取引の手数料無料で人気
  • 複数口座の開設でシステムリスクに備えることができる
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

デイトレードとは?|1日で売買を完結させる取引手法

デイトレードは、株式を購入したその日のうちに売却して利益を狙う短期売買の手法です。保有期間が1日以内と短いため、夜間の株価変動リスクを避けられるのが特徴です。

株価は企業の業績発表や経済ニュースなど、市場が閉まっている時間帯の出来事でも大きく変動することがあります。デイトレードでは取引時間内にポジションを決済するため、翌日に持ち越すリスクがありません。

デイトレードの特徴

デイトレードの最大の特徴は、1日の中で複数回の売買を行い、小さな値動きから利益を積み重ねる点にあります。数分から数時間で取引を完結させるため、チャート分析や板情報の読み取りスキルが求められます。

取引回数が多くなるため、手数料の負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。1回の取引で得られる利益は小さくても、手数料が高いと利益が削られてしまいます。

そのため、デイトレードでは手数料の安い証券会社を選ぶことが重要です。

また、デイトレードでは信用取引を活用することも一般的です。信用取引を使えば、手持ち資金の約3倍まで取引できるため、少ない資金でも効率的に利益を狙えます。

ただし、損失も大きくなる可能性があるため、リスク管理が欠かせません。

スイングトレードや長期投資との違い

デイトレードと似た投資手法に、スイングトレードや長期投資があります。スイングトレードは数日から数週間、長期投資は数ヶ月から数年にわたって株式を保有する手法です。

スイングトレードでは、企業の業績発表や決算情報など、数日単位での株価変動を狙います。デイトレードよりも取引回数が少ないため、手数料負担は軽くなりますが、夜間の株価変動リスクを負うことになります。

長期投資は、企業の成長や配当金を目的に、長期間株式を保有する手法です。短期的な株価変動に左右されず、じっくりと資産を増やしていくスタイルです。デイトレードとは目的も手法も大きく異なります。

自分の投資スタイルや生活リズム、リスク許容度に合わせて、どの手法が適しているかを考えることが大切です。

デイトレード向け証券会社の選び方|3つのポイント

デイトレードで利益を上げるには、証券会社選びが重要です。手数料の安さ、取引ツールの使いやすさ、システムの安定性という3つのポイントを押さえることで、快適に取引できる環境が整います。

手数料の安さ(1日定額制・日計り信用)

デイトレードでは1日に何度も売買を繰り返すため、手数料の安さが利益に直結します。1回の取引では数百円の手数料でも、1日に10回取引すれば数千円になり、利益を大きく圧迫してしまいます。

証券会社の手数料体系には、1回ごとに手数料がかかる「約定ごと」と、1日の取引金額の合計で手数料が決まる「1日定額制」があります。デイトレードでは取引回数が多くなるため、1日定額制の方が有利です。

特に注目したいのが「日計り信用取引」です。これは同じ銘柄を同じ日に買いと売りで決済する取引で、多くの証券会社が手数料を無料にしています。SBI証券・楽天証券・松井証券の3社は、日計り信用取引の手数料が無料なので、デイトレーダーに人気です。

手数料を比較する際は、現物取引と信用取引の両方を確認しましょう。また、取引金額の規模によっても有利な証券会社が変わるため、自分の取引スタイルに合った手数料体系を選ぶことが大切です。

取引ツールの使いやすさと機能性

デイトレードでは、リアルタイムで株価の動きを追い、瞬時に売買判断を下す必要があります。そのため、取引ツールの使いやすさと機能性が重要です。

高機能チャートは、テクニカル指標を表示したり、複数銘柄を同時に監視したりできる機能が求められます。移動平均線やボリンジャーバンド、RSIなどの指標を自由にカスタマイズできるツールが便利です。

板情報の見やすさも重要なポイントです。板情報とは、どの価格帯にどれだけの買い注文・売り注文が入っているかを示す情報で、デイトレードでは板の厚さや動きを見ながら売買タイミングを判断します。板情報が見やすく、更新速度が速いツールを選びましょう。

また、ワンクリック注文機能があると、売買のタイミングを逃さず取引できます。デイトレードでは数秒の遅れが利益に影響することもあるため、操作性の高いツールが有利です。

約定スピードとシステムの安定性

デイトレードでは、注文を出してから約定するまでのスピードが利益を左右します。約定スピードが遅いと、希望する価格で売買できず、不利な価格で取引してしまうことがあります。

特に値動きの激しい銘柄や、注文が集中する時間帯では、約定スピードの差が顕著に表れます。証券会社のシステム性能が高いほど、スムーズに取引できます。

システムの安定性も見逃せないポイントです。取引時間中にシステムエラーが発生すると、売買できなくなり、大きな損失につながる可能性があります。

過去にシステム障害が少ない証券会社や、サーバーの増強に力を入れている証券会社を選ぶと安心です。

口コミサイトや比較サイトで、実際のユーザーの評価を確認するのも有効です。約定スピードやシステムの安定性は、公式サイトだけでは判断しにくいため、実際に使っている人の声を参考にしましょう。

デイトレにおすすめの証券会社3社|特徴を比較

デイトレードに適した証券会社として、SBI証券・楽天証券・松井証券の3社が多くのトレーダーに支持されています。それぞれの証券会社には独自の強みがあり、手数料体系や取引ツールの特徴が異なります。

ここでは、各社の日計り信用取引の条件、取引ツールの機能、その他のメリットを詳しく解説します。自分の取引スタイルや重視するポイントに合わせて、最適な証券会社を選びましょう。

SBI証券|日計り信用取引とHYPER SBI

SBI証券の画像
項目 内容
口座数 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む)
取引手数料 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。
NISA対応
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点
成長投資枠対象商品 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点)
投資信託 約2,550本 ※2025年3月3日時点
外国株 8カ国/米国株式(5,000銘柄)
取引ツール(PC) HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー
スマホアプリ SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD
提携銀行口座 SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行
ポイント投資・付与 Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立)
口座開設スピード 最短 翌営業日

SBI証券は、国内最大級の口座開設数を誇り、デイトレーダーからの信頼も厚い証券会社です。日計り信用取引の手数料無料サービスと、高機能取引ツール「HYPER SBI」が大きな魅力です。

日計り信用取引の手数料無料

SBI証券の日計り信用取引は、同一銘柄を同じ日に買いと売りで決済すると、手数料が無料になります。デイトレードでは1日に何度も取引するため、手数料無料は大きなメリットです。

対象銘柄は東証プライム・スタンダード・グロースの全銘柄で、制限なく取引できます。

ただし、金利や貸株料は別途かかるため、事前に確認しておきましょう。

HYPER SBIの高機能チャート

HYPER SBIは、SBI証券が提供する無料の取引ツールです。リアルタイムで株価情報が更新され、複数銘柄を同時に監視できるマルチモニター機能が便利です。

テクニカル指標も豊富で、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなど、デイトレードに必要な指標をカスタマイズできます。板情報の表示も見やすく、注文の集中状況が一目で分かります。

ワンクリック注文機能もあり、素早い売買が可能です。画面レイアウトも自由に変更できるため、自分の使いやすい環境を作れます。

トップクラスの口座開設数

SBI証券は約1,500万口座を突破しており、国内トップクラスの実績があります。多くの投資家に選ばれているという安心感は、初めてデイトレードに挑戦する人にとっても心強いポイントです。

サポート体制も充実しており、電話やチャットで問い合わせができます。システムの安定性も高く、取引時間中のトラブルが少ない点も評価されています。

楽天証券|いちにち信用とマーケットスピード

楽天証券LP画像
項目 内容
口座数 約12,000,000口座 ※2025年1月時点
取引手数料 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。
NISA対応 〇(新NISA対応)
つみたて投資枠取扱銘柄数 263銘柄 ※2025年4月24日時点
成長投資枠対象商品 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄)
投資信託 約2,550本 ※2025年4月24日時点
外国株 6カ国/米国株式(約4,500銘柄)
取引ツール(PC) マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4
スマホアプリ iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物
提携銀行口座 楽天銀行(マネーブリッジ)
ポイント投資・付与 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>)
口座開設スピード 最短 翌営業日

楽天証券は、楽天グループのポイントサービスと連携できる点が魅力の証券会社です。「いちにち信用取引」の手数料無料と、高速取引ツール「マーケットスピード」が人気です。

いちにち信用取引の手数料無料

楽天証券の「いちにち信用取引」は、同一銘柄を同じ日に決済すると手数料が無料になるサービスです。SBI証券の日計り信用取引と同様に、デイトレーダーにとって大きなメリットがあります。

対象銘柄は東証の全銘柄で、制限なく利用できます。金利や貸株料は別途かかりますが、手数料負担がないため、取引回数が多いデイトレードに適しています。

マーケットスピードの高速性

マーケットスピードは、楽天証券が提供する無料の取引ツールです。リアルタイム情報の更新速度が速く、板情報やチャートがスムーズに動きます。

複数銘柄を同時に監視できるマルチウィンドウ機能や、テクニカル指標のカスタマイズ機能も充実しています。操作性が直感的で、初心者でも使いやすい設計です。

スマホアプリ版の「iSPEED」も高機能で、外出先でもデイトレードができます。PCとスマホの両方で快適に取引できる環境が整っています。

楽天ポイントが貯まる

楽天証券では、取引に応じて楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは投資信託の購入や、楽天市場でのショッピングに使えるため、お得に取引できます。

また、楽天カードで投資信託の積立をすると、さらにポイントが貯まる仕組みもあります。デイトレードだけでなく、長期投資も併用している人には特にメリットが大きいです。

松井証券|一日信用取引と50万円以下無料

松井証券のLP画像
項目 内容
口座数 約1,670,000口座 ※2025年3月時点
取引手数料 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料
NISA対応 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上)
投資信託 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料)
外国株 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点)
取引ツール(PC) ネットストック・ハイスピード(無料)
スマホアプリ 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料)
提携銀行口座 MATSUI Bank(松井証券専用銀行)
ポイント投資・付与 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込)

松井証券は、1日の取引金額が50万円以下なら現物取引の手数料が無料になる証券会社です。少額資金でデイトレードを始めたい人に適しています。

一日信用取引の手数料無料

松井証券の「一日信用取引」は、同一銘柄を同じ日に決済すると手数料が無料になるサービスです。SBI証券や楽天証券と同様に、デイトレードに適した手数料体系です。

対象銘柄は東証の全銘柄で、金利や貸株料は別途かかります。手数料無料のメリットを最大限活用するには、日計り取引を基本とするスタイルが有効です。

50万円以下の現物取引も無料

松井証券の大きな特徴は、1日の取引金額が50万円以下なら現物取引の手数料が無料になる点です。信用取引だけでなく、現物取引でもコストを抑えられます。

少額資金でデイトレードを始めたい初心者や、リスクを抑えて取引したい人にとって、現物取引の手数料無料は大きなメリットです。50万円を超える取引でも、1日定額制で手数料が決まるため、取引回数が多い場合は有利です。

ネットストック・ハイスピード

松井証券の取引ツール「ネットストック・ハイスピード」は、無料で利用できる高機能ツールです。リアルタイム情報の表示や、複数銘柄の同時監視が可能です。

テクニカル指標も豊富で、デイトレードに必要な機能が揃っています。操作性もシンプルで、初心者でも使いやすい設計です。

また、松井証券は25歳以下の利用者に対して、取引手数料を完全無料にするキャンペーンも実施しています。若い世代でデイトレードに挑戦したい人には特におすすめです。

手数料を徹底比較|現物取引と信用取引

デイトレードでは手数料が利益に直結するため、各証券会社の手数料体系を正確に理解することが重要です。ここでは、SBI証券・楽天証券・松井証券の3社を中心に、1日定額制の手数料と日計り信用取引の条件を比較します。

1日定額制の手数料比較

1日定額制は、1日の取引金額の合計で手数料が決まる仕組みです。デイトレードのように取引回数が多い場合、約定ごとの手数料体系よりも有利になります。

SBI証券の「アクティブプラン」では、1日の取引金額が100万円までは手数料無料です。100万円を超えると、100万円ごとに440円(税込)の手数料がかかります。300万円までの取引なら、合計880円で済みます。

楽天証券の「いちにち定額コース」も、1日100万円までは手数料無料です。100万円を超えると、100万円ごとに440円(税込)の手数料がかかる仕組みで、SBI証券と同じ水準です。

松井証券は、1日50万円までの取引が手数料無料です。50万円を超えると、100万円までは1,100円(税込)、200万円までは2,200円(税込)と段階的に上がります。少額取引では手数料が抑えられますが、取引金額が大きくなるとSBI証券や楽天証券の方が手数料負担が少なくなります。

自分の1日あたりの取引金額を把握し、最も手数料が安くなる証券会社を選びましょう。

日計り信用取引の条件比較

日計り信用取引は、同一銘柄を同じ日に買いと売りで決済すると手数料が無料になるサービスで、デイトレーダーにとって非常に重要です。

SBI証券の「日計り信用取引」は、手数料が完全無料です。対象銘柄は東証プライム・スタンダード・グロースの全銘柄で、制限なく利用できます。金利は年率1.8%程度、貸株料は年率1.15%程度かかりますが、1日で決済するため実質的な負担は小さいです。

楽天証券の「いちにち信用取引」も、手数料が完全無料です。対象銘柄は東証の全銘柄で、金利は年率1.8%程度、貸株料は年率1.15%程度です。SBI証券と同じ条件で利用できます。

松井証券の「一日信用取引」も、手数料が完全無料です。対象銘柄は東証の全銘柄で、金利は年率1.8%程度、貸株料は年率1.15%程度です。3社とも同水準のサービスを提供しています。

日計り信用取引を活用すれば、手数料負担をほぼゼロにできるため、デイトレードでは積極的に利用したいサービスです。

ただし、信用取引は元本以上の損失が発生する可能性があるため、リスク管理を徹底しましょう。

取引ツールを比較|デイトレに必要な機能とは

デイトレードでは、リアルタイムで株価の動きを追い、瞬時に売買判断を下す必要があります。取引ツールの機能性と使いやすさが、取引の成否を分けると言っても過言ではありません。

ここでは、SBI証券・楽天証券・松井証券の主要ツールを比較し、デイトレードに必要な機能を解説します。

HYPER SBI(SBI証券)の特徴

HYPER SBIは、SBI証券が提供する無料の高機能取引ツールです。リアルタイム情報の更新速度が速く、複数銘柄を同時に監視できるマルチモニター機能が充実しています。

HYPER SBIの主な機能

移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、RSIなど豊富なテクニカル指標

板情報の見やすい表示と注文の集中状況の可視化

ワンクリック注文機能で素早い売買

自由にカスタマイズできる画面レイアウト

チャート機能では、指標の組み合わせやパラメータも自由にカスタマイズでき、自分の取引スタイルに合わせた設定が可能です。

マーケットスピード(楽天証券)の特徴

マーケットスピードは、楽天証券が提供する無料の取引ツールです。リアルタイム情報の更新速度が速く、板情報やチャートがスムーズに動きます。

複数銘柄を同時に監視できるマルチウィンドウ機能や、テクニカル指標のカスタマイズ機能も充実しています。操作性が直感的で、初心者でも使いやすい設計です。

スマホアプリ版の「iSPEED」も高機能で、外出先でもデイトレードができます。PCとスマホの両方で快適に取引できる環境が整っています。

ネットストック・ハイスピード(松井証券)の特徴

ネットストック・ハイスピードは、松井証券が提供する無料の取引ツールです。リアルタイム情報の表示や、複数銘柄の同時監視が可能です。

テクニカル指標も豊富で、デイトレードに必要な機能が揃っています。操作性もシンプルで、初心者でも使いやすい設計です。

デイトレに必要なツール機能チェックリスト

デイトレードに適した取引ツールを選ぶ際は、以下の機能をチェックしましょう。

  • リアルタイム株価情報の更新速度
  • 複数銘柄の同時監視機能
  • 豊富なテクニカル指標とカスタマイズ性
  • 板情報の見やすさと更新速度
  • ワンクリック注文機能
  • 画面レイアウトの自由度
  • スマホアプリの対応状況

これらの機能が揃っているツールを選ぶことで、快適にデイトレードができます。実際に使ってみて、自分に合ったツールを見つけることが大切です。

デイトレードの始め方|口座開設から取引開始まで

デイトレードを始めるには、証券口座の開設から取引ツールの設定まで、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、初心者でも分かりやすく、口座開設から実際の取引開始までの流れを解説します。

証券口座の開設手順

証券口座の開設は、オンラインで完結できます。まず、証券会社の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。

必要な情報を入力します。氏名、住所、生年月日、職業、投資経験などの基本情報を入力し、本人確認書類をアップロードします。本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードが一般的です。

審査が完了すると、証券会社からログイン情報が郵送またはメールで届きます。SBI証券や楽天証券では、最短翌営業日に口座開設が完了します。松井証券も最短即日で開設できる場合があります。

口座開設後、証券口座に入金します。銀行振込やインターネットバンキングを利用して、取引資金を入金しましょう。即時入金サービスを利用すれば、24時間いつでも入金できます。

取引ツールの設定方法

口座開設が完了したら、取引ツールをダウンロードして設定します。SBI証券ならHYPER SBI、楽天証券ならマーケットスピード、松井証券ならネットストック・ハイスピードをダウンロードします。

ツールをインストールしたら、ログイン情報を入力してログインします。初回ログイン時には、画面レイアウトやテクニカル指標をカスタマイズしましょう。自分の使いやすい環境を作ることが、快適な取引につながります。

監視銘柄リストを作成します。デイトレードでは、値動きの大きい銘柄や出来高の多い銘柄を監視することが一般的です。リストに登録しておけば、効率的に銘柄をチェックできます。

初回取引までの流れ

取引ツールの設定が完了したら、いよいよ実際の取引を始めます。初めてのデイトレードでは、少額から始めることをおすすめします。

まず、取引したい銘柄を選びます。値動きが分かりやすく、出来高が多い銘柄が初心者には適しています。東証プライムの主要銘柄や、日経平均採用銘柄などが候補です。

注文を出します。成行注文または指値注文を選び、買い注文を出します。成行注文は現在の価格ですぐに約定しますが、指値注文は希望する価格で約定します。デイトレードでは、成行注文を使うことが多いです。

約定したら、株価の動きを監視します。利益が出たタイミング、または損失を抑えるタイミングで売り注文を出します。デイトレードでは、その日のうちに決済することが基本です。

取引後は、取引履歴を確認し、反省点を記録しておきましょう。どのような判断で売買したか、結果はどうだったかを振り返ることで、スキルが向上します。

複数口座を開設するメリット|リスクヘッジの重要性

デイトレードでは、複数の証券会社に口座を開設することで、リスクを分散し、より有利な取引環境を整えることができます。ここでは、複数口座を持つメリットと、おすすめの組み合わせを解説します。

システムエラー時のリスク対策

証券会社のシステムは、取引時間中に予期せぬエラーやメンテナンスが発生することがあります。1つの証券会社だけに口座を持っていると、システムエラー時に取引ができず、大きな機会損失や損失につながる可能性があります。

複数の証券会社に口座を開設しておけば、1つの証券会社でシステムエラーが発生しても、別の証券会社で取引を続けられます。特にデイトレードでは、数分の遅れが大きな損失につながることもあるため、バックアップ体制を整えることが重要です。

過去には、大手証券会社でもシステム障害が発生し、取引が一時停止したケースがあります。複数口座を持つことで、こうしたリスクに備えられます。

証券会社ごとの強みを使い分ける

証券会社によって、手数料体系や取引ツールの機能、取扱銘柄に違いがあります。複数口座を持つことで、それぞれの強みを活かした取引ができます。

例えば、SBI証券は日計り信用取引の手数料無料と高機能ツールが魅力です。楽天証券は楽天ポイントが貯まる点がメリットです。松井証券は50万円以下の現物取引が無料なので、少額取引に適しています。

取引スタイルや銘柄に応じて、証券会社を使い分けることで、手数料を最小限に抑え、効率的に取引できます。

おすすめの組み合わせパターン

デイトレードに適した複数口座の組み合わせをいくつか紹介します。

パターン1:SBI証券 + 楽天証券
この組み合わせは、どちらも日計り信用取引の手数料無料で、取引ツールも高機能です。システムエラー時のバックアップとして、両方に口座を持っておくと安心です。
パターン2:SBI証券 + 松井証券
SBI証券をメインに使い、松井証券を少額取引用のサブ口座として活用する組み合わせです。50万円以下の現物取引は松井証券で行い、それ以上の取引はSBI証券で行うと、手数料を最小限に抑えられます。
パターン3:楽天証券 + 松井証券
楽天証券をメインに使い、松井証券をバックアップとして活用する組み合わせです。楽天ポイントを貯めながら、システムエラー時には松井証券で取引できます。

複数口座を開設する際は、管理の手間も考慮しましょう。資金を分散しすぎると、管理が煩雑になるため、2〜3社程度に絞るのがおすすめです。

デイトレードで気をつけたい5つのこと

デイトレードは短期間で利益を狙える魅力的な投資手法ですが、リスクも伴います。ここでは、デイトレードを始める前に知っておくべき注意点を5つ解説します。

信用取引のリスク(元本以上の損失)

信用取引は、手持ち資金の約3倍まで取引できる仕組みですが、元本以上の損失が発生する可能性があります。株価が予想と反対に動いた場合、損失が大きくなり、追加で資金を入金しなければならないこともあります。

信用取引では、証拠金維持率が一定水準を下回ると、追証(おいしょう)と呼ばれる追加入金が必要になります。追証を入金できない場合、強制的にポジションが決済され、大きな損失が確定します。

信用取引を利用する際は、リスク管理を徹底し、損切りラインを明確に設定することが重要です。

金融庁:投資の基本

手数料負担の累積

デイトレードでは1日に何度も売買を繰り返すため、手数料負担が累積しやすい点に注意が必要です。1回の取引では数百円の手数料でも、1ヶ月で数万円、1年で数十万円になることもあります。

手数料を抑えるには、1日定額制や日計り信用取引の手数料無料サービスを活用しましょう。また、無駄な取引を減らし、確実性の高い取引に絞ることも大切です。

感情的な取引を避ける

デイトレードでは、株価の動きに一喜一憂し、感情的な取引をしてしまうことがあります。損失が出たときに焦って損切りしたり、利益が出たときに欲張って保有し続けたりすると、結果的に損失が大きくなることがあります。

感情的な取引を避けるには、事前に取引ルールを決めておくことが重要です。利益確定ラインと損切りラインを明確にし、ルールに従って機械的に取引しましょう。

税金と確定申告の準備

デイトレードで利益が出た場合、税金の申告が必要です。株式の譲渡益には約20%の税金がかかります。特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、証券会社が自動的に税金を徴収してくれるため、確定申告は不要です。

一般口座や特定口座(源泉徴収なし)を選択している場合は、自分で確定申告を行う必要があります。取引履歴を記録し、年間の損益を計算しておきましょう。

国税庁:株式等の譲渡所得等の課税

システムトラブルへの備え

証券会社のシステムは、取引時間中に予期せぬエラーやメンテナンスが発生することがあります。システムトラブル時に取引ができないと、大きな損失につながる可能性があります。

複数の証券会社に口座を開設しておくことで、システムトラブル時のリスクを軽減できます。また、取引前にシステムの状態を確認し、メンテナンス情報をチェックしておくことも大切です。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
デイトレードに必要な最低資金はいくら?

デイトレードを始めるには、最低でも10万円程度の資金があると安心です。信用取引を利用すれば、30万円程度で約100万円分の取引ができます。ただし、リスク管理のため、余裕資金で始めることをおすすめします。

初心者はどの証券会社を選ぶべき?

初心者には、SBI証券または楽天証券がおすすめです。どちらも日計り信用取引の手数料無料で、取引ツールも使いやすく、サポート体制も充実しています。口座開設数も多く、安心して利用できます。

スマホだけでデイトレードできる?

スマホだけでもデイトレードは可能ですが、PCの方が複数銘柄を同時に監視しやすく、操作性も高いです。外出先ではスマホアプリを使い、自宅ではPCを使うなど、使い分けるのがおすすめです。

現物取引と信用取引どちらから始めるべき?

初心者は、まず現物取引から始めることをおすすめします。現物取引は元本以上の損失が発生しないため、リスクが限定されます。取引に慣れてから、信用取引に挑戦しましょう。

デイトレードで利益が出たら確定申告は必要?

特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、確定申告は不要です。証券会社が自動的に税金を徴収してくれます。一般口座や特定口座(源泉徴収なし)の場合は、自分で確定申告を行う必要があります。

複数の証券会社を使うデメリットは?

複数口座を持つと、資金管理や取引履歴の確認が煩雑になることがあります。また、それぞれの証券会社でログイン情報を管理する手間もかかります。ただし、システムエラー時のリスク対策としてのメリットは大きいため、2〜3社程度に絞って利用するのがおすすめです。

まとめ

デイトレードに適した証券会社を選ぶには、手数料の安さ、取引ツールの機能性、システムの安定性という3つのポイントが重要です。

SBI証券・楽天証券・松井証券の3社は、日計り信用取引の手数料無料サービスと高機能な取引ツールを提供しており、デイトレーダーに人気です。それぞれの証券会社には独自の強みがあるため、自分の取引スタイルや重視するポイントに合わせて選びましょう。

複数口座を開設することで、システムエラー時のリスクを軽減し、証券会社ごとの強みを使い分けることができます。デイトレードを始める際は、少額から始め、取引ルールを明確にして、感情的な取引を避けることが大切です。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。特に信用取引は元本以上の損失が発生する可能性があるため、リスク管理を徹底してください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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