dポイント投資とは?始め方とメリット・デメリットを解説

dポイント投資とは?始め方とメリット・デメリットを解説

dポイントが貯まっているけれど、使い道に困っていませんか?

dポイント投資は、現金を使わずにdポイントだけで投資体験ができるサービスです。

口座開設の手続きも不要で、100ポイントから気軽に始められます

この記事では、dポイント投資の仕組みや始め方、メリット・デメリットを詳しく解説します。

投資初心者の方でも安心して始められるよう、運用のコツや注意点もわかりやすくお伝えします。

この記事の要約
  • dポイント投資は現金不要・口座開設不要で100ポイントから始められる
  • おまかせ運用とテーマ運用の2種類があり、初心者にはおまかせ運用がおすすめ
  • ポイントが減るリスクがあるため、長期運用と定期的な追加投資が成功のコツ
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

目次

dポイント投資とは?現金不要で始められる投資の仕組み

dポイント投資とは?現金不要で始められる投資の仕組み

通常の証券投資とは異なり、実際に株式や投資信託を購入するわけではありません。

dポイントを運用ポイントに交換し、その運用ポイントが金融商品の値動きに応じて増減する仕組みです。

運用で増えたポイントは、いつでもdポイントに戻して使うことができます。

dポイント投資の基本的な仕組み

dポイント投資では、お持ちのdポイント(通常ポイント)を「運用ポイント」に交換することから始まります。

この運用ポイントは、選択したコースに応じて実際の金融商品(ETFや投資信託)の値動きに連動して増減します。

dポイント投資の特徴

運用ポイントが増えた場合は、dポイントに戻すことで利益を得られます

運用ポイントは、いつでもdポイントに戻すことが可能

引き出し制限や解約手数料はかかりません

運用ポイントが増えた場合は、dポイントに戻すことで利益を得られます。

逆に運用ポイントが減った場合は、元のポイント数より少なくなることもあります。

ただし、あくまでポイントの増減であり、現金を失うわけではありません。

運用中のポイントは、いつでもdポイントに戻すことができます。

引き出し制限や解約手数料はかからないため、必要な時にすぐにポイントを使える柔軟性があります。

また、運用中のポイントを追加したり、一部だけ引き出したりすることも可能です。

dポイント投資を利用するには、dアカウントとdポイントクラブへの登録が必要です。

ドコモユーザー以外の方でも、dアカウントを作成すれば誰でも利用できます。

証券口座の開設や本人確認書類の提出は不要で、スマートフォンから簡単に始められます。

おまかせ運用とテーマ運用の2つのコース

dポイント投資には、大きく分けて「おまかせ運用」と「テーマ運用」の2つのコースがあります。

それぞれ運用方針や連動する金融商品が異なるため、ご自身の投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

おまかせ運用は、ロボアドバイザーが自動的に資産配分を調整してくれるコースです。

「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類があり、リスク許容度に応じて選択できます。

株式と債券に分散投資されるため、比較的安定した運用が期待できます。

投資の知識がない初心者の方や、手間をかけずに運用したい方におすすめです。

テーマ運用は、特定のテーマや市場指数に連動するコースです。

日経平均株価やS&P500などの主要指数に連動するコースのほか、金(ゴールド)や新興国株式、特定業種(ヘルスケア、生活必需品など)に投資するコースもあります。

自分で投資先を選びたい方や、特定の市場に期待する方に向いています。

どちらのコースを選んでも、運用中にコースを変更することができます。最初はおまかせ運用で投資に慣れてから、テーマ運用に挑戦するという使い方もおすすめです。

また、複数のコースに分散してポイントを運用することで、リスクを抑えることもできます。

dポイント投資の5つのメリット|初心者に嬉しいポイント

dポイント投資には、投資初心者にとって嬉しいメリットがたくさんあります。

ここでは、特に注目すべき5つのメリットを詳しく解説します。

現金不要で投資体験ができる

dポイント投資の最大のメリットは、現金を一切使わずに投資体験ができることです。

貯まったdポイントだけで運用できるため、「投資に興味はあるけれど、現金を失うのが怖い」という方でも安心して始められます。

ポイントが減ったとしても、現金の損失ではないため、心理的なハードルが低いのが特徴です。

投資の世界では、実際にお金を動かすことで初めて学べることがたくさんあります。

dポイント投資なら、リスクを抑えながら市場の値動きを体感し、投資の基本を実践的に学ぶことができます。

将来的に本格的な証券投資を始める前の練習としても最適です。

口座開設の手続きが不要

通常の証券投資を始めるには、証券口座の開設が必要です。

本人確認書類の提出やマイナンバーの登録など、手続きに時間がかかることも少なくありません。

しかし、dポイント投資ならdアカウントさえあればすぐに始められます

既にドコモのサービスを利用している方は、追加の手続きなしでdポイント投資を開始できます。

ドコモユーザー以外の方でも、dアカウントの作成は数分で完了します。

面倒な手続きを避けたい方や、今すぐ投資を始めたい方にとって大きなメリットです。

100ポイントから気軽に始められる

dポイント投資は、わずか100ポイント(100円相当)から始められます

通常の投資信託では最低投資額が数千円から数万円に設定されていることも多いため、少額から始められるのは大きな利点です。

「まずは少額で試してみたい」「余ったポイントを有効活用したい」という方にぴったりです。

100ポイントから始めて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていくこともできます。

投資経験を積むための最初の一歩として、理想的な金額設定と言えるでしょう。

手数料が一切かからない

dポイント投資では、運用手数料や管理費用が一切かかりません

ポイントの追加や引き出しも無料で行えます。

通常の投資信託では信託報酬などの手数料が発生しますが、dポイント投資ならコストを気にせず運用できます。

手数料が無料ということは、運用で得た利益をそのまま受け取れるということです。

特に少額投資の場合、手数料の影響は大きくなりがちですが、dポイント投資ならその心配がありません。

コストを抑えて効率的に運用したい方にとって、大きなメリットです。

有効期限が近いポイントを有効活用できる

dポイントには有効期限があり、期限が切れると失効してしまいます。

特に期間・用途限定ポイント以外の通常ポイントでも、獲得から一定期間が経過すると使えなくなります。

dポイント投資に回すことで、有効期限を気にせずポイントを保有し続けることができます。

運用ポイントに交換している間は、元のdポイントの有効期限は関係なくなります。

必要な時にdポイントに戻せば、そこから新たに有効期限がスタートします。

ポイントを無駄にすることなく、資産として活用できるのは大きな魅力です。

dポイント投資の3つのデメリット|始める前に知っておきたいこと

dポイント投資にはメリットが多い一方で、理解しておくべきデメリットもあります。

投資を始める前に、リスクや制約をしっかり把握しておきましょう。

ポイントが減る可能性がある

dポイント投資で最も重要なデメリットは、運用によってポイントが減る可能性があることです。投資である以上、市場の値動きによって運用ポイントは増減します。

株式市場が下落すれば、運用ポイントも減少し、元のポイント数を下回ることもあります。

例えば、1,000ポイントを運用に回した場合、市場が10%下落すれば運用ポイントは900ポイント程度になります。

この時点でdポイントに戻すと、100ポイント分の損失となります。

現金ではないとはいえ、貯めたポイントが減るのは避けたいものです。

特に短期的な値動きは大きくなりがちです。

投資を始めて数日で大きく減ることもあれば、逆に増えることもあります。

一時的な下落に慌てて引き出してしまうと、損失が確定してしまいます。

長期的な視点を持ち、短期的な値動きに一喜一憂しないことが大切です。

ただし、ポイント投資は現金投資と異なり、生活に直接影響を与えるものではありません。減ったとしても「ポイントが減った」だけで、銀行口座の残高が減るわけではありません。この心理的な余裕が、冷静な判断を保つ助けになります。

大きな利益は期待しにくい

dポイント投資は少額から始められる反面、大きな利益を得ることは難しいのが現実です。

例えば、1,000ポイントを運用して年間10%の利益が出たとしても、増えるのは100ポイント程度です。

数万ポイントを運用できる場合は別ですが、一般的な利用者が得られる利益は限定的です。

本格的な資産形成を目指すなら、現金での投資や証券口座の開設を検討する必要があります。

dポイント投資は、あくまで投資の入門や余剰ポイントの有効活用として位置づけるのが適切です。

「投資で大きく稼ぐ」というよりも、「投資を学びながらポイントを増やす」という姿勢で取り組むとよいでしょう。

期間・用途限定ポイントは使えない

dポイント投資で使えるのは、通常のdポイント(通常ポイント)のみです。

キャンペーンなどで付与される「期間・用途限定ポイント」は、dポイント投資には使用できません。

期間・用途限定ポイントは有効期限が短く設定されていることが多いため、別の用途で使う必要があります。

dポイントには通常ポイントと期間・用途限定ポイントの2種類があり、dポイントクラブのアプリやウェブサイトで内訳を確認できます。

投資に回せるポイント数を把握するために、事前にチェックしておくことをおすすめします。

期間・用途限定ポイントは、d払いやdポイント加盟店での買い物に使うとよいでしょう。

おまかせ運用とテーマ運用の違い|どちらを選ぶべき?

おまかせ運用の特徴とおすすめな人

おまかせ運用は、ロボアドバイザーが自動的に資産配分を調整してくれるコースです。

世界中の株式や債券に分散投資され、リバランス(資産配分の調整)も自動で行われます。

投資の知識がない方でも、プロのような運用ができるのが大きな特徴です。

おまかせ運用には「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類があります。

どちらも世界の株式と債券に投資しますが、その配分比率が異なります。

ご自身のリスク許容度に応じて選択できます。

おまかせ運用が向いているのは、投資初心者の方や、手間をかけずに運用したい方です。コースを選んだら、あとは自動的に運用されるため、日々の値動きを細かくチェックする必要がありません。

アクティブコース

アクティブコースは、株式の比率が高めに設定されたコースです。

株式70~80%、債券20~30%程度の配分で運用されます。

株式の比率が高いため、市場が上昇すれば大きな利益が期待できる反面、下落時の減少幅も大きくなります。

リスクを取ってでもリターンを狙いたい方や、長期運用を前提として短期的な値動きを気にしない方に向いています。

投資期間が10年以上取れる方や、ポイントが減っても慌てずに保有し続けられる方におすすめです。

バランスコース

バランスコースは、株式と債券をバランスよく配分したコースです。

株式40~50%、債券50~60%程度の配分で運用されます。

債券の比率が高いため、アクティブコースよりも値動きが穏やかで、安定した運用が期待できます。

リスクを抑えて安定的に運用したい方や、投資初心者の方に向いています。

大きな利益は期待しにくいものの、大きな損失も出にくいため、安心して運用を続けられます。

初めてdポイント投資を始める方は、まずバランスコースから試してみるとよいでしょう。

テーマ運用の特徴とおすすめな人

テーマ運用は、特定のテーマや市場指数に連動するコースです。

自分で投資先を選びたい方や、特定の市場に期待する方に向いています。

おまかせ運用よりも選択肢が多く、自分の投資方針に合わせて柔軟にコースを選べます。

テーマ運用では、日経平均株価やS&P500などの主要指数に連動するコースのほか、金(ゴールド)や特定業種(ヘルスケア、生活必需品など)に投資するコースがあります。

複数のコースに分散投資することで、リスクを分散することも可能です。

テーマ運用が向いているのは、投資経験がある程度ある方や、特定の市場に興味がある方です。

市場の動向をチェックする習慣がある方や、自分で投資判断を楽しみたい方におすすめです。

ただし、テーマによっては値動きが大きくなることもあるため、注意が必要です。

日経平均株価連動型

日経平均株価に連動するコースは、日本の代表的な225社の株価に連動します。

日本経済の動向に興味がある方や、日本株に投資したい方に向いています。

ニュースで日経平均株価が報道されることも多いため、値動きを把握しやすいのが特徴です。

米国大型株連動型

S&P500に連動するコースは、米国の代表的な500社の株価に連動します。

世界経済の中心である米国市場に投資できるため、長期的な成長が期待できます。

米国株は歴史的に右肩上がりで成長してきたため、長期投資に適しています。

その他のテーマ

金(ゴールド)に連動するコースは、株式市場が不安定な時期に価値が上がりやすい特徴があります。

リスク分散の手段として活用できます。

また、ヘルスケアや生活必需品などの特定業種に投資するコースもあり、自分の興味や期待に合わせて選べます。

リスク許容度別の選び方フローチャート

どのコースを選ぶべきか迷った場合は、以下の基準を参考にしてください。

リスクを抑えて安定的に運用したい方
おまかせ運用のバランスコースがおすすめです。値動きが穏やかで、初心者でも安心して運用できます。
ある程度のリスクを取ってリターンを狙いたい方
おまかせ運用のアクティブコースか、テーマ運用の日経平均株価・米国大型株連動型がおすすめです。長期運用を前提とすれば、高いリターンが期待できます。
特定の市場や業種に興味がある方
テーマ運用で自分の興味に合ったコースを選びましょう。ただし、テーマによっては値動きが大きくなるため、分散投資を心がけることが大切です。
どれを選ぶべきか決められない方
複数のコースに分散して投資するのも一つの方法です。例えば、おまかせ運用とテーマ運用を組み合わせることで、リスクを分散しながら運用できます。

dポイント投資の始め方|5ステップで完了

dポイント投資は、スマートフォンから簡単に始められます。

以下の5ステップに従えば、数分で運用を開始できます。

1.dアカウントにログインする
dポイントクラブのウェブサイトまたはアプリにアクセスし、dアカウントでログインします。ドコモユーザー以外の方は、事前にdアカウントを作成してください。
2.dポイント投資のページにアクセスする
dポイントクラブのメニューから「dポイント投資」を選択します。初回利用時は、利用規約への同意が必要です。
3.運用コースを選ぶ
おまかせ運用(アクティブ・バランス)またはテーマ運用の中から、ご自身に合ったコースを選択します。後から変更することもできるので、まずは気になるコースを選んでみましょう。
4.運用するポイント数を入力する
投資に回すdポイント数を入力します。100ポイントから1ポイント単位で設定できます。初めての方は、少額から始めるのがおすすめです。
5.内容を確認して運用を開始する
選択したコースと投資ポイント数を確認し、問題がなければ「運用を開始する」ボタンをタップします。これで運用がスタートします。

運用開始後は、dポイントクラブのアプリやウェブサイトから、いつでも運用状況を確認できます。

運用ポイントの追加や引き出しも、同じ画面から簡単に行えます。

市場の値動きに応じて運用ポイントが増減するため、定期的にチェックするとよいでしょう。

運用実績シミュレーション|1年後・3年後はどうなる?

おまかせ運用の運用実績例

おまかせ運用のアクティブコースで10,000ポイントを運用した場合、過去の実績を基にすると以下のような結果が想定されます。

1年後の想定10,000ポイント → 10,800ポイント程度(+8%)
株式市場が順調に推移した場合、年間5~10%程度の利益が期待できます。ただし、市場が下落すれば9,000ポイント程度まで減少する可能性もあります。

3年後の想定10,000ポイント → 12,500ポイント程度(+25%)
長期運用により複利効果が働き、年平均7~8%程度の利益が期待できます。短期的な下落があっても、長期的には回復する傾向があります。

バランスコースの場合は、アクティブコースよりも値動きが穏やかです。

1年後で+5%程度、3年後で+15%程度の利益が想定されます。

大きな利益は期待しにくいものの、安定した運用が可能です。

テーマ運用の運用実績例

テーマ運用の米国大型株連動型(S&P500)で10,000ポイントを運用した場合、過去の実績を基にすると以下のような結果が想定されます。

1年後の想定10,000ポイント → 11,000ポイント程度(+10%)
米国株式市場は長期的に成長してきた歴史があり、年間10%前後の利益が期待できます。ただし、市場が不安定な時期は大きく変動することもあります。

3年後の想定10,000ポイント → 13,300ポイント程度(+33%)
長期運用により、年平均10%程度の利益が期待できます。米国市場は世界経済の中心であり、長期的な成長が見込まれます。

日経平均株価連動型の場合は、日本経済の動向に左右されます。

過去10年間の平均では年間5~7%程度の利益が期待できますが、年によって大きく変動します。

長期運用での複利効果の可能性

投資の世界では、「複利効果」が重要な概念です。

複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、利益が利益を生む効果のことです。

dポイント投資でも、長期運用により複利効果を活用できます。

例えば、10,000ポイントを年利7%で10年間運用した場合、単利では17,000ポイント程度になりますが、複利では約19,700ポイントになります。

長期運用すればするほど、複利効果の恩恵を受けられます。

ただし、これらのシミュレーションは過去のデータに基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。市場環境によっては、元本を下回る可能性もあることを理解しておきましょう。

dポイント投資を攻略する5つのコツ

dポイント投資で成功するためには、いくつかのコツを押さえておくことが大切です。

ここでは、初心者でも実践できる5つのコツをご紹介します。

長期運用を心がける

投資で最も重要なのは、長期的な視点を持つことです。

短期的には市場が上下に変動しますが、長期的には成長する傾向があります。

dポイント投資でも、少なくとも1年以上、できれば3年以上の運用を目指しましょう。

短期的な値動きに一喜一憂せず、じっくりと運用を続けることで、複利効果の恩恵を受けられます。

「今日は100ポイント増えた」「今日は50ポイント減った」と毎日チェックするのではなく、月に1回程度の確認で十分です。

長期運用を前提とすれば、一時的な下落も気にならなくなります。

定期的にポイントを追加する

dポイントが貯まったら、定期的に運用ポイントに追加することをおすすめします。

毎月一定額のポイントを追加することで、「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。

ドルコスト平均法とは、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く買うことで、平均購入価格を下げる投資手法です。

例えば、毎月500ポイントずつ追加すると決めておけば、市場が高い時も低い時も同じように投資できます。

タイミングを図る必要がないため、初心者でも実践しやすい方法です。

dポイントが貯まるたびに追加することで、運用資産を着実に増やせます。

含み損を抱えた時は慌てず様子を見る

運用を始めると、ポイントが減る時期もあります。

「10,000ポイントが9,000ポイントに減った」という状況に直面すると、不安になるのは当然です。

しかし、ここで慌てて引き出してしまうと、損失が確定してしまいます。

市場は短期的には上下に変動しますが、長期的には回復する傾向があります。

一時的な下落は、むしろポイントを追加するチャンスと捉えることもできます。

含み損を抱えた時こそ、冷静に様子を見ることが大切です。

どうしても不安な場合は、一部だけ引き出して様子を見るのも一つの方法です。

権利落ち日のタイミングに注意する

テーマ運用で株価連動型のコースを選んでいる場合、「権利落ち日」に注意が必要です。

権利落ち日とは、株式の配当金や株主優待を受け取る権利が確定した翌営業日のことで、この日は株価が下落する傾向があります。

権利落ち日の前後は、一時的にポイントが大きく減ることがあります。

これは市場の仕組み上、避けられない現象です。

権利落ち日を理解しておけば、一時的な下落に慌てることなく対応できます。権利落ち日は事前に公表されるため、気になる方はチェックしておくとよいでしょう。

複数のコースに分散してリスクを抑える

投資の基本は「分散投資」です。

1つのコースに全てのポイントを集中させるのではなく、複数のコースに分散することでリスクを抑えられます。

例えば、おまかせ運用とテーマ運用を組み合わせたり、複数のテーマに分散したりする方法があります。

分散投資により、1つのコースが下落しても、他のコースが上昇していればバランスが取れます。

全体としての値動きが穏やかになり、安定した運用が期待できます。

ポイント数に余裕がある方は、ぜひ分散投資を検討してみてください。

dポイントを効率的に貯める方法|投資と併せて実践

dポイント投資を効果的に活用するには、まずdポイントを効率的に貯めることが重要です。

ポイントが多く貯まれば、それだけ運用できる金額も増え、より大きな利益が期待できます。

ここでは、dポイントを効率的に貯める方法をご紹介します。

dカードでポイント還元率を最大化

dポイントを効率的に貯める最も効果的な方法は、dカードを利用することです。

dカードは、利用金額に応じてdポイントが貯まるクレジットカードです。

通常のdカードでは100円につき1ポイント(還元率1%)、dカード GOLDでは100円につき1ポイント(還元率1%)が貯まります。

dカード GOLDをお持ちの方は、ドコモの携帯電話料金やドコモ光の利用料金に対して10%のポイント還元が受けられます。

月々の通信費が10,000円の場合、毎月1,000ポイント、年間12,000ポイントが貯まります。

これだけでも、dポイント投資に回せるポイントが大幅に増えます。

また、dカード特約店では、通常よりも高い還元率でポイントが貯まります。

例えば、スターバックスやマツモトキヨシなどの特約店では、ポイント還元率が2~4%にアップします。

日常的に利用するお店が特約店に含まれているか、事前にチェックしておくとよいでしょう。

d払いで日常的にポイントを貯める

d払いは、スマートフォンで決済できるQRコード決済サービスです。

d払いを利用すると、支払い金額に応じてdポイントが貯まります。

通常の還元率は0.5%ですが、dカードを支払い方法に設定すると、合計1.5%のポイント還元が受けられます。

d払いは、コンビニやスーパー、ドラッグストアなど、多くのお店で利用できます。

現金で支払うよりもポイントが貯まるため、日常的な買い物はd払いを活用するとよいでしょう。

また、d払いでは定期的にキャンペーンが実施されており、ポイント還元率がアップすることもあります。

dポイントクラブの特典を活用する

dポイントクラブには、ポイントが貯まる様々な特典があります。

例えば、毎週金曜日と土曜日に開催される「d曜日」では、対象のネットショップでd払いを利用するとポイント還元率が最大4%にアップします。

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが対象となっており、ネットショッピングをする際は活用しない手はありません。

また、dポイントクラブのアプリでは、毎日ログインするだけでポイントが貯まるキャンペーンや、アンケートに答えるとポイントがもらえる企画も実施されています。

少額ではありますが、コツコツ貯めることで投資に回せるポイントが増えます。

さらに、dポイントクラブでは、会員ランクに応じて特典が用意されています。

ランクが上がると、ポイント還元率がアップしたり、限定クーポンがもらえたりします。

ドコモの回線契約やdカードの利用で、ランクを上げることができます。

他のポイント投資サービスとの比較|楽天・PayPayとの違い

ポイント投資サービスは、dポイント投資以外にも複数あります。

ここでは、代表的な楽天ポイント投資とPayPayポイント運用との違いを比較し、どのサービスが自分に合うかを考えてみましょう。

楽天ポイント投資との比較

楽天ポイント投資は、楽天証券が提供するポイント投資サービスです。

dポイント投資と大きく異なるのは、楽天ポイント投資では実際に投資信託を購入する点です。

証券口座の開設が必要ですが、本格的な投資ができるのが特徴です。

楽天ポイント投資のメリット

実際の投資信託を購入するため、NISA口座を利用できる

投資信託の種類が豊富で、自分に合った商品を選べる

楽天経済圏を利用している方なら、ポイントも貯まりやすい

楽天ポイント投資のデメリットは、証券口座の開設が必要で、本人確認書類の提出やマイナンバーの登録が必要なことです。

また、投資信託には信託報酬などの手数料がかかります。

dポイント投資よりも手続きが複雑で、初心者にはハードルが高いと感じるかもしれません。

どちらを選ぶべきかは、投資の目的によります。

投資初心者で手軽に始めたい方や、証券口座を開設したくない方は、dポイント投資がおすすめです。

一方、本格的な投資を始めたい方や、NISA口座を活用したい方は、楽天ポイント投資が向いています。

PayPayポイント運用との比較

PayPayポイント運用は、PayPayが提供するポイント運用サービスです。

dポイント投資と同様に、ポイントを運用ポイントに交換して運用します。

証券口座の開設は不要で、手軽に始められるのが特徴です。

PayPayポイント運用のメリットは、PayPayを日常的に利用している方なら、ポイントが貯まりやすいことです。

PayPay経済圏を活用すれば、効率的にポイントを貯めて運用できます。

また、運用コースが複数あり、自分に合ったコースを選べます。

PayPayポイント運用のデメリットは、運用できるのがPayPayポイントのみで、他のポイントとの互換性がないことです。

また、運用コースの選択肢はdポイント投資よりも少なめです。

PayPayを利用していない方には、あまり向いていません。

どちらを選ぶべきかは、普段利用しているサービスによります。

ドコモユーザーやdカードを利用している方は、dポイント投資が便利です。

一方、PayPayを日常的に利用している方は、PayPayポイント運用が向いています。

どちらも証券口座不要で手軽に始められるため、両方試してみるのも一つの方法です。

どのポイント投資が自分に合うか

ポイント投資サービスを選ぶ際は、以下の基準を参考にしてください。

投資初心者で手軽に始めたい方
dポイント投資またはPayPayポイント運用がおすすめです。証券口座の開設が不要で、スマートフォンから簡単に始められます。
本格的な投資を始めたい方
楽天ポイント投資がおすすめです。実際の投資信託を購入するため、NISA口座を活用でき、本格的な資産形成ができます。
ドコモユーザーやdカードを利用している方
dポイント投資が最も効率的です。日常的にdポイントが貯まるため、投資に回せるポイントも増えます。
PayPayを日常的に利用している方
PayPayポイント運用が便利です。PayPay経済圏を活用すれば、ポイントを効率的に貯めて運用できます。

どのサービスも一長一短があるため、ご自身のライフスタイルや投資の目的に合わせて選ぶことが大切です。

複数のポイント投資サービスを併用することも可能なので、まずは気になるサービスから試してみるとよいでしょう。

本格的な投資へのステップアップ|おすすめの証券会社2社

dポイント投資で投資に慣れてきたら、本格的な証券投資へステップアップすることを検討してみましょう。

dポイントを使って実際の株式や投資信託を購入できる証券会社をご紹介します。

SMBC日興証券(日興フロッギー)|dポイントで株が買える

SMBC日興証券のLP画像
項目 内容
口座数約400万口座
取引手数料ダイレクトコース:137円~27,500円
総合コース:1,925円〜192,500円
投資信託約1,000本
ミニ株(単元未満株)非対応
NISA対応対応(つみたて投資枠・成長投資枠)
外国株2カ国以上
米国株:約2,200銘柄
IPO取扱実績年間52銘柄(2024年実績)
IPO主幹事件数年間22社(2024年実績)
ポイントサービスVポイント / dポイント
口座開設スピード最短即日
取引ツール(PC)パワートレーダー / BRiSK
スマホアプリSMBC日興証券アプリ

SMBC日興証券が提供する「日興フロッギー」は、dポイントを使って実際の株式を購入できるサービスです。

100円から株式投資ができるため、少額から本格的な投資を始めたい方に向いています。

日興フロッギーの最大の特徴は、dポイントで株式を購入できることです。

dポイント投資で貯めたポイントを、そのまま株式投資に活用できます。

また、記事を読みながら投資の知識を学べる「記事から株が買える」機能もあり、初心者でも安心して始められます。

日興フロッギーでは、100円から株式を購入できるため、少額投資に最適です。

通常の株式投資では数万円から数十万円が必要ですが、日興フロッギーなら少額から分散投資ができます。

また、買付手数料が無料(100万円以下)なので、コストを抑えて投資できます。

dポイント投資で投資に慣れてきた方や、本格的な株式投資を始めたい方は、日興フロッギーを検討してみるとよいでしょう。

dポイントをそのまま活用できるため、スムーズにステップアップできます。

マネックス証券|dポイントで投資信託が買える

マネックス証券のLP画像
項目 内容
口座数 約2,700,000口座 ※2025年2月時点
取引手数料 【取引毎手数料コース】
  • 5万円以下:55円(税込)

  • 5万超~10万円以下:99円

  • 10万超~20万円以下:115円

  • 20万超~50万円以下:275円

  • 50万超~100万円以下:535円

  • 100万超~150万円以下:640円

  • 150万超~3,000万円以下:1,013円

  • 3,000万円超:1,070円

NISA対応 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料)
つみたて投資枠取扱銘柄数 〇(銘柄数は公式サイトで確認)
成長投資枠対象商品 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上)
投資信託 約1,800本(購入時手数料すべて無料)
外国株 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点)
取引ツール(PC) マネックストレーダー / 銘柄スカウター
スマホアプリ マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ
提携銀行口座 マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認)
ポイント投資・付与 マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能)
口座開設スピード オンライン申込で最短翌営業日

マネックス証券では、dポイントを使って投資信託を購入できます

投資信託は、専門家が運用する金融商品で、少額から分散投資ができるのが特徴です。

株式投資よりもリスクが低く、初心者にも向いています。

マネックス証券の特徴は、投資信託の取扱本数が約1,800本と豊富なことです。

自分に合った商品を選べるため、投資の幅が広がります。

また、NISA口座にも対応しており、運用益を非課税にできます。

dポイントを使ってNISA口座で投資信託を購入すれば、税制優遇を受けながら資産形成ができます。

マネックス証券では、投資信託の購入時にdポイントが貯まるサービスもあります。

投資をしながらポイントが貯まるため、さらにdポイント投資に回すことができます。

ポイントと投資の好循環が生まれるのは、大きなメリットです。

dポイント投資で投資の基本を学んだ方や、投資信託で本格的な資産形成を始めたい方は、マネックス証券を検討してみるとよいでしょう。

dポイントを活用しながら、段階的に投資のステップアップができます。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
Q1. dポイント投資で得た利益に税金はかかりますか?確定申告は必要ですか?

A. dポイント投資で得た利益は、原則として課税対象となります。ただし、ポイントの増減は「雑所得」として扱われるため、年間の雑所得が20万円以下であれば確定申告は不要です。会社員の方で他に副業収入がない場合は、ほとんどのケースで確定申告は不要と考えられます。詳しくは税理士や税務署にご相談ください。

Q2. 運用中のポイントはいつでも引き出せますか?

A. はい、運用中のポイントはいつでもdポイントに戻すことができます。引き出し制限や解約手数料はかかりません。ただし、市場の値動きによって運用ポイントが増減しているため、引き出すタイミングによっては元のポイント数を下回ることもあります。

Q3. dポイント投資のサービスが終了するリスクはありますか?

A. サービス終了のリスクはゼロではありませんが、NTTドコモという大手企業が提供しているため、可能性は低いと考えられます。万が一サービスが終了する場合でも、運用中のポイントはdポイントに戻されるため、ポイントが失われることはありません。

Q4. NISAやiDeCoとdポイント投資は併用できますか?

A. はい、併用できます。dポイント投資は証券口座を使わないため、NISA口座やiDeCo口座とは別の枠組みで運用されます。NISA口座で投資信託を運用しながら、dポイント投資で投資の経験を積むという使い方もおすすめです。ただし、dポイント投資自体はNISA口座の対象外です。

Q5. 運用中のポイントは通常のdポイントとして使えますか?

A. いいえ、運用中のポイントは通常のdポイントとして使えません。運用ポイントをdポイントに戻す手続きが必要です。dポイントに戻した後は、通常のdポイントと同じように買い物やサービスの支払いに使えます。

Q6. dポイント投資の最低投資額はいくらですか?

A. 最低投資額は100ポイント(100円相当)です。1ポイント単位で投資できるため、少額から気軽に始められます。初めての方は、まず少額から試してみることをおすすめします。

Q7. dポイント投資に手数料はかかりますか?

A. いいえ、dポイント投資では運用手数料や管理費用は一切かかりません。ポイントの追加や引き出しも無料で行えます。手数料を気にせず運用できるのは、大きなメリットです。

Q8. 初心者におすすめのコースはどれですか?

A. 投資初心者の方には、おまかせ運用のバランスコースをおすすめします。ロボアドバイザーが自動的に運用してくれるため、投資の知識がなくても安心です。リスクを抑えて安定的に運用できるため、初めての方でも始めやすいコースです。

まとめ

dポイント投資は、現金を使わずにdポイントだけで投資体験ができるサービスです。

口座開設の手続きも不要で、100ポイントから気軽に始められるため、投資初心者にとって最適な入門ツールと言えます。

おまかせ運用とテーマ運用の2種類があり、ご自身のリスク許容度や投資スタイルに合わせて選択できます。

初心者の方は、まずおまかせ運用のバランスコースから始めてみるとよいでしょう。

投資に慣れてきたら、テーマ運用や複数のコースへの分散投資にも挑戦してみてください。

dポイント投資を成功させるコツは、長期運用を心がけることです。

短期的な値動きに一喜一憂せず、じっくりと運用を続けることで、複利効果の恩恵を受けられます。

また、定期的にポイントを追加することで、ドルコスト平均法の効果も期待できます。

dポイント投資で投資の基本を学んだら、SMBC日興証券の日興フロッギーやマネックス証券など、本格的な証券投資へステップアップすることも検討してみましょう。

dポイントを活用しながら、段階的に投資の幅を広げることができます。

なお、投資には元本割れのリスクがあります。dポイント投資でも、市場の値動きによってポイントが減少する可能性があることを理解しておきましょう。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。詳しくはNTTドコモの公式サイトでご確認いただくか、専門家にご相談ください。

SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。

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