国民年金基金とiDeCoの違いは?併用や選び方を解説【2026年】

国民年金基金とiDeCoの違いは?併用や選び方を解説【2026年】

自営業やフリーランスの方にとって、老後の年金準備は会社員以上に重要な課題です。国民年金だけでは将来の生活が不安という声も多く、国民年金基金やiDeCoといった制度が注目されています。

しかし、この2つの制度は名前が似ているものの、仕組みや特徴が大きく異なります。この記事では、国民年金基金とiDeCoの違いを分かりやすく比較し、あなたに合った選び方をご紹介します。

併用の可否や掛金の上限、年収別のシミュレーションも解説しますので、老後資金準備の参考にしてください。

この記事の要約
  • 国民年金基金は確定給付型で受給額が決まっており、iDeCoは運用成果で受給額が変わる
  • 併用は可能だが、掛金の合計上限は月額68,000円まで
  • 安定性重視なら国民年金基金、運用益を狙うならiDeCoがおすすめ
SOICO株式会社 共同創業者・取締役COO 土岐彩花
共同創業者&取締役COO 土岐 彩花(どきあやか)
SOICO株式会社
慶應義塾大学在学中に19歳で起業し、2社のベンチャー創業を経験。大学在学中に米国UCバークレー校(Haas School of Business, University of California, Berkeley)に留学し、経営学、マーケティング、会計、コンピュータ・サイエンスを履修。新卒でゴールドマン・サックス証券の投資銀行本部に就職し、IPO含む事業会社の資金調達アドバイザリー業務・引受業務に従事。2018年よりSOICO株式会社の取締役COOに就任。
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国民年金基金とiDeCoの違いは?|結論を先に

国民年金基金とiDeCoは、どちらも国民年金に上乗せして老後資金を準備する制度ですが、受給額の決まり方や運用の自由度が大きく異なります。まずは基本的な違いを表で確認しましょう。

項目 国民年金基金 iDeCo
制度の種類 確定給付型 確定拠出型
受給額 加入時に確定 運用成果次第
受給期間 終身年金(一生涯) 有期年金(5年以上20年以下)または一時金
運用の自由度 なし(基金が運用) あり(自分で商品選択)
掛金の変更 減額のみ可能(増額は制限あり) 月単位で変更可能
途中脱退 不可 原則不可(掛金停止は可能)
税制優遇 掛金全額が所得控除 掛金全額が所得控除、運用益非課税
加入対象 国民年金第1号被保険者 20歳以上65歳未満(ほぼ全員)

国民年金基金は「将来もらえる年金額が確定している安心感」が特徴で、iDeCoは「運用次第で資産を増やせる可能性」が魅力です。

どちらも税制優遇があり、掛金が全額所得控除の対象になります。この2つの制度は併用も可能ですが、掛金の合計は月額68,000円が上限です。自分の収入状況やリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。

全国国民年金基金:国民年金基金制度の概要

国民年金基金とは|確定給付型の終身年金

国民年金基金は、自営業者やフリーランスなど国民年金第1号被保険者のための公的な年金制度です。会社員が加入する厚生年金に相当する制度として、国民年金に上乗せして老後資金を準備できます。

国民年金基金の仕組み

国民年金基金は確定給付型の年金制度で、加入時に将来受け取れる年金額が確定します。掛金を支払うと、その金額に応じて将来の受給額が決まる仕組みです。

最大の特徴は終身年金であることです。一生涯にわたって年金を受け取れるため、長生きリスクに備えることができます。

国民年金だけでは不安という方にとって、安定した老後収入を確保できる制度と言えます。運用は国民年金基金連合会が行うため、加入者自身が運用方法を選ぶ必要はありません。専門家が運用を行い、予定利率に基づいて年金額が計算されます。

全国国民年金基金:国民年金基金とは

加入できる人

国民年金基金に加入できるのは、国民年金第1号被保険者です。具体的には、自営業者、フリーランス、学生、無職の方などが対象になります。

ただし、国民年金の保険料を免除・猶予されている方や、農業者年金に加入している方は加入できません。また、会社員や公務員など厚生年金に加入している方も対象外です。

年齢は20歳以上60歳未満で、国民年金の保険料を納付している方が加入条件となります。途中で会社員になった場合は、国民年金基金の加入資格を喪失しますが、それまでの掛金に応じた年金は将来受け取れます。

掛金と給付額の決まり方

国民年金基金の掛金は、選択する給付の型(プラン)と加入時の年齢によって決まります。給付の型には、終身年金A型・B型、確定年金I型〜V型があり、それぞれ受給期間や遺族給付の有無が異なります。

掛金の上限は月額68,000円ですが、この金額にはiDeCoとの合算額も含まれます。掛金は加入時の年齢が高いほど高くなり、若いうちに加入するほど少ない掛金で多くの年金を準備できます。

給付の型 受給期間 遺族給付 特徴
終身年金A型 65歳から一生涯 あり(保証期間15年) 最も基本的なプラン
終身年金B型 65歳から一生涯 なし 掛金が安い
確定年金I型 65歳から15年間 あり 有期年金
確定年金II型 65歳から10年間 あり 短期の有期年金
確定年金III型 60歳から15年間 あり 早期受給
確定年金IV型 60歳から10年間 あり 早期受給・短期
確定年金V型 60歳から5年間 あり 最短の受給期間

1口目は必ず終身年金A型またはB型を選択する必要があり、2口目以降は自由に組み合わせることができます。

掛金は加入後も増減可能ですが、減額は自由にできるものの、増額には一定の制限があります。

全国国民年金基金:掛金と給付

iDeCoとは|運用次第で増やせる確定拠出年金

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を拠出し、自分で運用方法を選び、運用成果に応じて将来の年金額が決まる私的年金制度です。国民年金基金とは異なり、運用次第で資産を増やせる可能性があります。

iDeCoの仕組み

iDeCoは確定拠出型の年金制度で、掛金は確定していますが、将来受け取れる金額は運用成果によって変わります。加入者自身が運用商品を選び、運用の結果次第で資産が増えることもあれば、元本割れする可能性もあります。

運用できる商品は、定期預金や保険などの元本確保型商品と、投資信託などの価格変動商品があります。リスクを抑えたい方は元本確保型を、積極的に運用したい方は投資信託を選ぶことができます。

受給方法は、年金として分割で受け取る方法と、一時金として一括で受け取る方法、またはその併用が選べます。ただし、受給期間は有期年金で、5年以上20年以下の範囲で設定します。

厚生労働省:iDeCo(イデコ)の概要

加入できる人

iDeCoは20歳以上65歳未満のほぼすべての方が加入できます。国民年金基金とは異なり、自営業者だけでなく、会社員、公務員、専業主婦(主夫)も加入対象です。

ただし、国民年金の保険料を免除・猶予されている方や、企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入していて会社がiDeCoとの併用を認めていない場合は加入できません。

加入対象が幅広いため、ライフステージが変わっても継続しやすいのがiDeCoの特徴です。自営業から会社員になった場合でも、掛金の上限は変わりますが、iDeCoは継続できます。

掛金と運用方法

iDeCoの掛金は、職業によって上限額が異なります。自営業者など国民年金第1号被保険者の場合、月額68,000円が上限です(国民年金基金との合算)。

会社員の場合は勤務先の年金制度によって月額12,000円〜23,000円、公務員は月額20,000円、専業主婦(主夫)は月額23,000円が上限です。

掛金は月単位で変更可能で、年1回まで金額を変更できます。また、掛金の拠出を一時停止することもできるため、収入が不安定な自営業者にとっては柔軟性が高い制度と言えます。

運用商品の種類

運用商品は途中で変更できるため、年齢やライフステージに応じてリスクを調整することが可能です。

厚生労働省:iDeCoの掛金

国民年金基金とiDeCoの違いを比較|5つのポイント

国民年金基金とiDeCoの違いを、5つの重要なポイントから詳しく比較します。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った制度を選びやすくなります。

受給額の決まり方(確定給付 vs 運用成果)

国民年金基金は確定給付型で、加入時に将来受け取れる年金額が確定します。掛金と加入時の年齢、選択したプランによって受給額が決まり、運用がうまくいかなくても約束された金額を受け取れます。

一方、iDeCoは確定拠出型で、将来受け取れる金額は運用成果次第です。運用がうまくいけば掛金以上の資産を形成できますが、運用に失敗すれば元本割れする可能性もあります。

安定性を重視するなら国民年金基金、運用益を狙いたいならiDeCoが向いています。

受給期間(終身年金 vs 有期年金)

国民年金基金の最大の特徴は終身年金です。一生涯にわたって年金を受け取れるため、長生きリスクに強く、老後の生活設計が立てやすくなります。

iDeCoは有期年金で、受給期間は5年以上20年以下の範囲で設定します。終身年金ではないため、長生きした場合に年金が途切れるリスクがあります。ただし、一時金として一括受取も選べるため、受給方法の自由度は高いと言えます。

運用の自由度

国民年金基金は、加入者自身が運用方法を選ぶ必要がありません。国民年金基金連合会が専門家として運用を行い、予定利率に基づいて年金額が計算されます。運用の手間がかからず、金融知識がなくても安心です。

iDeCoは、加入者自身が運用商品を選び、運用方針を決定します。定期預金から投資信託まで幅広い商品から選択でき、途中で商品を変更することも可能です。自分で運用をコントロールできる反面、一定の金融知識が必要です。

掛金の変更・途中脱退

国民年金基金は、掛金の減額は比較的自由にできますが、増額には一定の制限があります。また、途中脱退はできず、一度加入すると原則として60歳まで掛金を支払い続ける必要があります。

iDeCoは、掛金の変更が年1回まで可能で、金額を増減できます。また、掛金の拠出を一時停止することもできるため、収入が不安定な時期にも対応しやすい制度です。

収入が安定している方は国民年金基金、収入変動がある方はiDeCoの方が柔軟に対応できます。

リスクとリターン

国民年金基金とiDeCoのリスクとリターンを比較すると、以下のような違いがあります。

項目 国民年金基金 iDeCo
元本割れリスク なし(給付額確定) あり(運用商品による)
インフレリスク あり(固定額) 低い(運用でカバー可能)
長生きリスク なし(終身年金) あり(有期年金)
途中脱退リスク 不可(掛金減額のみ) 掛金停止可能
期待リターン 予定利率(固定) 運用成果次第(変動)
運用の手間 なし あり(商品選択・見直し)

国民年金基金は元本割れリスクがなく安定していますが、インフレリスクがあります。iDeCoは運用次第で高いリターンを狙えますが、元本割れのリスクもあります。

全国国民年金基金:国民年金基金とiDeCoの違い

併用はできる?|掛金の上限と注意点

国民年金基金とiDeCoは併用することが可能です。ただし、掛金の合計には上限があり、いくつかの注意点があります。併用を検討している方は、これらのポイントを押さえておきましょう。

併用時の掛金上限

国民年金第1号被保険者(自営業者・フリーランス等)の場合、国民年金基金とiDeCoの掛金合計は月額68,000円が上限です。この上限は、国民年金基金のみ、iDeCoのみの場合も同じです。

例えば、国民年金基金に月額40,000円を拠出している場合、iDeCoには月額28,000円まで拠出できます。逆に、iDeCoに月額50,000円を拠出している場合、国民年金基金には月額18,000円までしか拠出できません。

付加年金に加入している場合は、その掛金(月額400円)も上限に含まれます。

国民年金基金連合会:掛金の上限

併用するときの注意点

国民年金基金とiDeCoを併用する際には、以下の点に注意が必要です。

  • 掛金の配分は慎重に決める:一度国民年金基金に多く配分すると、減額はできても途中脱退はできません
  • 受給期間の違いを理解する:国民年金基金は終身年金、iDeCoは有期年金のため、長生きリスクへの備えを考慮
  • 運用の手間を考える:iDeCoは自分で運用商品を選ぶ必要があり、定期的な見直しも必要
  • 税制優遇は同じ:どちらも掛金が全額所得控除の対象で、税制面でのメリットは変わりません
  • 会社員になった場合の扱い:国民年金基金は資格喪失、iDeCoは継続可能(掛金上限は変更)

併用する場合は、リスク分散の観点から、国民年金基金で安定した終身年金を確保しつつ、iDeCoで運用益を狙うという戦略が考えられます。

どっちを選ぶべき?|判断基準とフローチャート

国民年金基金とiDeCoのどちらを選ぶべきかは、あなたの状況や価値観によって異なります。ここでは、タイプ別の選択基準とフローチャートをご紹介します。

安定性を重視する人は国民年金基金

将来の年金額が確定していることに安心感を求める方は、国民年金基金が向いています。特に、以下のような方におすすめです。

運用のリスクを取りたくない方
確定給付型で受給額が保証されているため、運用リスクを負いたくない方に最適です。
金融知識に自信がない方
運用は国民年金基金連合会が行うため、金融知識がなくても安心して加入できます。
長生きリスクに備えたい方
終身年金のため、一生涯にわたって年金を受け取れます。

運用益を狙いたい人はiDeCo

自分で運用をコントロールし、運用益を狙いたい方はiDeCoが向いています。特に、以下のような方におすすめです。

投資経験がある方
投資信託を活用して、インフレに対応しながら資産を増やせる可能性があります。
収入が不安定な方
掛金の変更や拠出停止が可能なため、収入状況に応じて柔軟に対応できます。
会社員になる可能性がある方
iDeCoなら継続できるため、ライフステージの変化にも対応できます。

併用でリスク分散する方法

国民年金基金とiDeCoを併用することで、両方のメリットを享受しながらリスクを分散できます。例えば、以下のような配分が考えられます。

国民年金基金で月額30,000円〜40,000円を拠出し、終身年金の基盤を確保します。これにより、長生きリスクに備えつつ、安定した老後収入を確保できます。残りの月額28,000円〜38,000円をiDeCoに拠出し、運用益を狙います。

この戦略により、国民年金基金で安定性を確保しながら、iDeCoで資産を増やす可能性を残せます。

選び方フローチャート

以下のフローチャートを参考に、自分に合った選択をしてください。

1.運用のリスクを取れますか?→ NO:国民年金基金を検討、YES:次へ
2.金融知識や投資経験はありますか?→ NO:国民年金基金を検討、YES:次へ
3.収入は安定していますか?→ NO:iDeCoを検討(掛金変更が可能)、YES:次へ
4.長生きリスクに備えたいですか?→ YES:国民年金基金を検討(終身年金)、NO:次へ
5.運用益を狙いたいですか?→ YES:iDeCoを検討、NO:次へ
6.両方のメリットを享受したいですか?→ YES:併用を検討

年収・年齢別のシミュレーション|具体例で比較

国民年金基金とiDeCoの効果を具体的な数値で比較します。年収や年齢によって、どのくらいの節税効果や受給額の違いがあるのかをシミュレーションします。

年収300万円・30代の場合

年収300万円の30代自営業者が、月額20,000円を拠出する場合のシミュレーションです。

項目 国民年金基金 iDeCo
年間掛金 240,000円 240,000円
年間節税額(所得税率5%+住民税10%) 約36,000円 約36,000円
30年間の節税額合計 約1,080,000円 約1,080,000円
30年間の掛金総額 7,200,000円 7,200,000円
受給額(概算) 年額約600,000円(終身) 運用成果次第(年利3%想定で約1,160万円)
受給期間 65歳から一生涯 65歳から20年間(想定)

年収300万円の場合、所得税率が低いため節税効果は限定的ですが、それでも年間36,000円の節税になります。

国民年金基金は終身年金のため、長生きすればするほど受給総額が増えます。iDeCoは運用成果次第ですが、年利3%で運用できれば掛金総額を大きく上回る資産を形成できます。

年収600万円・40代の場合

年収600万円の40代自営業者が、月額50,000円を拠出する場合のシミュレーションです。

項目 国民年金基金 iDeCo
年間掛金 600,000円 600,000円
年間節税額(所得税率20%+住民税10%) 約180,000円 約180,000円
20年間の節税額合計 約3,600,000円 約3,600,000円
20年間の掛金総額 12,000,000円 12,000,000円
受給額(概算) 年額約1,200,000円(終身) 運用成果次第(年利3%想定で約1,640万円)
受給期間 65歳から一生涯 65歳から20年間(想定)

年収600万円の場合、所得税率が20%になるため、節税効果が大きくなります。

年間180,000円の節税は、20年間で360万円にもなり、掛金の約30%が税制優遇で戻ってくる計算です。

併用した場合の節税効果

年収600万円の40代自営業者が、国民年金基金に月額40,000円、iDeCoに月額28,000円を併用する場合のシミュレーションです。

項目 国民年金基金 iDeCo 合計
年間掛金 480,000円 336,000円 816,000円
年間節税額(所得税率20%+住民税10%) 約144,000円 約100,800円 約244,800円
20年間の節税額合計 約2,880,000円 約2,016,000円 約4,896,000円
20年間の掛金総額 9,600,000円 6,720,000円 16,320,000円
受給額(概算) 年額約960,000円(終身) 運用成果次第(年利3%想定で約920万円)

併用することで、国民年金基金の終身年金で安定した老後収入を確保しながら、iDeCoで運用益を狙うことができます。

国税庁:所得税の税率

付加年金も選択肢に|3つの制度を比較

国民年金基金とiDeCoに加えて、付加年金という選択肢もあります。この3つの制度を比較して、自分に合った老後資金準備の方法を考えましょう。

付加年金とは

付加年金は、国民年金の保険料に月額400円を上乗せして納付することで、将来の年金額を増やせる制度です。国民年金第1号被保険者のみが加入でき、非常にシンプルで分かりやすい制度です。

付加年金の最大の特徴は、納付した期間に応じて年金額が増える仕組みです。具体的には、「200円×納付月数」が年金額に上乗せされます。例えば、20年間(240ヶ月)納付した場合、年額48,000円(200円×240ヶ月)が一生涯にわたって上乗せされます。

掛金総額は96,000円(400円×240ヶ月)なので、2年間年金を受け取れば元が取れる計算です。長生きすればするほどお得になる制度と言えます。

日本年金機構:付加年金

3つの制度の比較表

国民年金基金、iDeCo、付加年金の3つの制度を比較すると、以下のような違いがあります。

項目 国民年金基金 iDeCo 付加年金
掛金 月額最大68,000円 月額最大68,000円 月額400円
受給額 加入時に確定 運用成果次第 200円×納付月数(年額)
受給期間 終身年金 有期年金(5〜20年) 終身年金
税制優遇 掛金全額所得控除 掛金全額所得控除、運用益非課税 掛金全額所得控除
運用の自由度 なし あり なし
途中脱退 不可 原則不可(掛金停止可) いつでも停止可能
併用 iDeCoと併用可(合計68,000円) 国民年金基金と併用可(合計68,000円) 国民年金基金とは併用不可、iDeCoとは併用可
元が取れる期間 約10〜15年(加入年齢による) 運用成果次第 約2年

付加年金は掛金が月額400円と非常に安く、2年間で元が取れるため、コストパフォーマンスが非常に高い制度です。

ただし、国民年金基金との併用はできません。iDeCoとは併用可能なので、iDeCoと付加年金を組み合わせる戦略も考えられます。

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よくある質問|国民年金基金とiDeCoのQ&A

よくある質問
途中で会社員になったらどうなる?

国民年金基金は、会社員になると国民年金第1号被保険者でなくなるため、加入資格を喪失します。その時点で掛金の納付は停止されますが、それまでに納付した掛金に応じた年金は将来受け取れます。

収入が減って払えなくなったら?

国民年金基金は、掛金の減額は可能です。ただし、途中脱退はできないため、最低限の掛金は継続して納付する必要があります。どうしても払えない場合は、掛金を最低限まで減額することを検討してください。

死亡したときの扱いは?

国民年金基金は、選択したプランによって遺族給付の有無が異なります。終身年金A型や確定年金I〜V型には保証期間があり、その期間中に死亡した場合は遺族に一時金が支払われます。終身年金B型には遺族給付がありません。

iDeCoの金融機関はどう選ぶ?

iDeCoの金融機関を選ぶ際は、口座管理手数料が安いこと、運用商品のラインナップが充実していること、低コストのインデックスファンドがあること、サポート体制が充実していることが重要です。特に、口座管理手数料は毎月かかるため、できるだけ安い金融機関を選ぶことをおすすめします。

確定申告での手続きは?

国民年金基金とiDeCoの掛金は、どちらも確定申告で所得控除の対象になります。年末または翌年1月に、国民年金基金連合会またはiDeCoの金融機関から「小規模企業共済等掛金払込証明書」が送られてきます。

小規模企業共済との併用は可能?

小規模企業共済は、国民年金基金やiDeCoとは別の制度で、併用が可能です。小規模企業共済の掛金上限は月額70,000円で、国民年金基金やiDeCoの上限(月額68,000円)とは別枠です。

まとめ

国民年金基金とiDeCoは、どちらも自営業者やフリーランスの老後資金準備に有効な制度ですが、それぞれ特徴が異なります。国民年金基金は確定給付型で受給額が確定しており、終身年金として一生涯受け取れる安心感があります。一方、iDeCoは確定拠出型で運用成果次第ですが、運用益を狙える可能性があり、掛金の変更や停止も柔軟に対応できます。

どちらを選ぶかは、あなたのリスク許容度、金融知識、収入の安定性、長生きリスクへの備えなどによって異なります。安定性を重視するなら国民年金基金、運用益を狙いたいならiDeCo、両方のメリットを享受したいなら併用という選択肢があります。また、付加年金も非常にコストパフォーマンスが高い制度なので、まず最初に検討する価値があります。

税制優遇はどちらも同じで、掛金が全額所得控除の対象になります。年収が高いほど節税効果が大きくなるため、所得税率が高い方ほど恩恵を受けられます。併用する場合は、掛金の合計が月額68,000円までという上限があるため、配分を慎重に決めることが大切です。

最終的な判断は、ご自身の状況や価値観に合わせて行ってください。投資には元本割れのリスクがあり、国民年金基金は途中脱退ができません。iDeCoは運用成果によって受取額が変動します。詳しくは全国国民年金基金や各金融機関にご確認いただき、ご自身の責任で判断してください。

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