SBI証券の口座開設のやり方|必要書類と手順を解説

SBI証券の口座開設のやり方|必要書類と手順を解説

SBI証券で投資を始めたいけれど、口座開設の手続きが複雑そうで不安に感じていませんか。

実は、SBI証券の口座開設は必要書類さえ揃えれば、スマホだけで最短翌営業日に完了できます。

この記事では、SBI証券の口座開設に必要な書類から具体的な手順、つまずきやすいポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。

口座開設後にすぐ取引を始められるよう、初期設定やおすすめの活用方法も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • SBI証券の口座開設には本人確認書類とマイナンバー確認書類、メールアドレスと銀行口座が必要
  • ネットで口座開設を選択すれば最短翌営業日から取引可能、郵送の場合は10日程度かかる
  • 特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと確定申告が不要で初心者におすすめ

目次

SBI証券の口座開設に必要なもの

SBI証券で口座を開設する前に、必要な書類と情報を準備しておくとスムーズに手続きを進められます。申込方法によって必要書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。

本人確認書類

本人確認書類は、あなたが本人であることを証明するために必要な書類です。

スマホでネット申込をする場合、マイナンバーカードがあれば本人確認書類はこれ1枚で完了します。

マイナンバーカードを持っていない場合は、運転免許証と通知カードの組み合わせが最もスムーズです。運転免許証がない方は、以下の書類から2種類を組み合わせて提出できます。

  • 運転経歴証明書
  • 日本国パスポート
  • 住民票の写し
  • 健康保険証または健康保険資格確認書
  • 印鑑証明書
  • 在留カードまたは特別永住者証明書

書類に記載されている住所と現住所が異なる場合、最新の住所が確認できる書類(住民票の写しなど)の追加提出が必要になります。

引っ越し後は早めに住所変更の手続きを済ませておきましょう。

郵送で口座開設する場合は、上記の書類のコピーを提出します。コピーを取る際は、書類全体が鮮明に写るように注意してください。

マイナンバー確認書類

マイナンバー確認書類は、税務手続きのために必ず必要な書類です。

マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバー確認を同時に済ませられるため最も便利です。

マイナンバーカードを持っていない場合は、以下のいずれかを用意します。

  • マイナンバー通知カード(氏名・住所が現在と一致している必要があります)
  • マイナンバーが記載された住民票の写し

通知カードの記載内容が現住所と異なる場合や、通知カードを紛失している場合は、マイナンバーが記載された住民票の写しを取得する必要があります。

住民票は市区町村の窓口やコンビニ交付サービスで取得できます。

マイナンバーは重要な個人情報のため、提出する際は番号が鮮明に読み取れるか確認しましょう。不鮮明な画像を提出すると、審査に時間がかかったり再提出を求められたりする可能性があります。

メールアドレスと銀行口座

口座開設の申込にはメールアドレスが必要です。

SBI証券からの重要なお知らせや口座開設完了通知がメールで届くため、普段使用しているメールアドレスを登録しましょう。

携帯電話のキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)を使用する場合は、SBI証券からのメール(@sbisec.co.jp)が受信できるようドメイン設定を確認してください。

迷惑メールフィルターで弾かれてしまうと、重要な通知を受け取れません。

銀行口座は、証券口座への入金や出金に使用します。ほとんどの金融機関の口座が利用できますが、住信SBIネット銀行との連携がおすすめです。

SBIハイブリッド預金を設定すると、普通預金金利が優遇され、証券口座への入出金も自動で行われるため便利です。

銀行口座の情報は口座開設後の初期設定で登録するため、口座番号や支店名をすぐに確認できるよう準備しておきましょう。

SBI証券で口座開設する5つの手順

SBI証券の口座開設は、オンラインで完結する「ネットで口座開設」と、書類を郵送する「郵送で口座開設」の2つの方法があります。

ここでは、最短翌営業日から取引できる「ネットで口座開設」の手順を詳しく解説します。

メールアドレスを登録する

まずはSBI証券の公式サイトにアクセスし、「口座開設はこちら」ボタンをクリックします。

メールアドレス登録画面が表示されるので、普段使用しているメールアドレスを入力してください。

1.SBI証券公式サイトの「口座開設はこちら」ボタンをクリック
2.メールアドレスを入力し「メールを送信」ボタンを押す
3.登録したメールアドレスに認証コードが届く(数分以内)
4.認証コード入力画面に戻り、届いた6桁の認証コードを入力
5.「次へ」ボタンをクリックして次のステップへ進む

認証コードのメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認してください。それでも見つからない場合は、メールアドレスの入力ミスが考えられるため、最初からやり直しましょう。

認証コードの有効期限は30分です。時間内に入力できなかった場合は、再度メールアドレスを登録して新しい認証コードを取得してください。

お客様情報を入力する

認証コードの入力が完了すると、お客様情報の入力画面に進みます。

氏名、住所、生年月日、電話番号などの基本情報を正確に入力してください。

入力内容は本人確認書類と完全に一致している必要があります。

1.氏名(漢字・フリガナ)を入力(本人確認書類と完全一致させる)
2.生年月日、性別を選択
3.住所を入力(郵便番号から自動入力も可能)
4.電話番号(携帯電話または固定電話)を入力
5.特定口座の開設を選択(「SBI証券に任せる(源泉徴収あり)」を推奨)
6.NISA口座の開設を選択(希望する場合は「申し込む」を選択)
7.住信SBIネット銀行の同時申込を選択(推奨)
8.SBI証券ポイントサービスを選択(Vポイント、Pontaポイント、dポイントなど)
9.規約を確認しチェックボックスにチェックを入れる
10.口座開設方法を選択(「ネットで口座開設」を推奨)

特定口座は「源泉徴収あり」を選ぶと、SBI証券が税金の計算と納付を代行してくれるため、確定申告が不要になります。投資初心者の方には特におすすめです。

NISA口座は後からでも開設できますが、同時に申し込んでおくと手続きが一度で済みます。

ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、他の金融機関ですでにNISA口座を持っている場合は「申し込まない」を選択してください。

住信SBIネット銀行を同時に申し込むと、SBIハイブリッド預金が利用でき、証券口座との資金移動が自動化されて便利です。口座開設・維持費用は無料なので、申し込んでおくことをおすすめします。

本人確認書類を提出する

お客様情報の入力が完了すると、ユーザーネームとログインパスワードが発行されます。

これらを使って口座開設状況画面にログインし、本人確認書類を提出します。

1.発行されたユーザーネームとログインパスワードでログイン
2.「本人確認書類の提出」画面で提出方法を選択
3.スマホで撮影する場合:表示されたQRコードをスマホで読み取る
4.マイナンバーカードをスマホで読み取る(2024年6月以降の新方式)
5.画面の指示に従って本人確認書類を撮影またはアップロード

2024年6月18日以降、マイナンバーカードの読み取り機能が導入され、自分の顔を撮影する必要がなくなりました。スマホでマイナンバーカードをかざすだけで本人確認が完了するため、より気軽に口座開設できます。

書類を撮影する際は、以下の点に注意してください。

  • 書類全体が画面に収まるように撮影する
  • 文字がはっきり読める明るさで撮影する
  • 反射や影で文字が隠れないようにする
  • 書類の四隅がすべて写っているか確認する

不鮮明な画像や一部が欠けた画像を提出すると、審査に時間がかかったり再提出を求められたりします。撮影後は必ず画像を確認してから送信しましょう。

初期設定を完了する

本人確認書類の審査が完了すると、SBI証券から口座開設完了通知が届きます。

メールで受け取る場合は、記載されたURLから取引パスワードを設定し、初期設定を行います。

1.口座開設完了通知のメールを確認
2.取引パスワード設定用のURLをクリック
3.任意の取引パスワードを設定(ログインパスワードとは別のものを推奨)
4.ユーザーネームとログインパスワードでお客さまサイトにログイン
5.初期設定画面で勤務先情報を入力
6.振込先金融機関口座(出金先)を登録
7.インサイダー登録(該当する場合)
8.アンケートに回答
9.初期設定完了

取引パスワードは、株式や投資信託の売買、出金などの重要な操作を行う際に必要です。

ログインパスワードとは別のものを設定し、他人に推測されにくい複雑なパスワードにしましょう。

勤務先情報は、インサイダー取引を防止するために登録が必要です。上場企業やその関連会社に勤務している場合、勤務先の株式取引に制限がかかる場合があります。

振込先金融機関口座は、証券口座から出金する際の振込先です。本人名義の口座のみ登録できます。住信SBIネット銀行を同時申込した場合、銀行口座の開設完了後に振込先として登録できます。

口座開設完了通知を受け取る

初期設定が完了すると、正式に口座開設が完了します。

「ネットで口座開設」を選択した場合、最短翌営業日から取引を開始できます。

1.初期設定完了後、口座開設が正式に完了
2.お客さまサイトにログインして口座状況を確認
3.マイページで口座番号や各種設定を確認
4.入金方法を確認し、証券口座に資金を入金
5.取引開始

郵送で口座開設を選択した場合は、簡易書留郵便で口座開設完了通知が届きます。

郵送物にはユーザーネーム、ログインパスワード、取引パスワードが記載されているため、大切に保管してください。

口座開設完了後は、実際に取引を始める前に、取引ツールやアプリの使い方を確認しておくとスムーズです。SBI証券では初心者向けのガイドや動画マニュアルも用意されています。

NISA口座を同時に申し込んだ場合、税務署での審査に1~2週間程度かかります。NISA口座の開設完了前でも、通常の証券口座(特定口座・一般口座)での取引は可能です。

口座開設でつまずきやすいポイントと解決方法

口座開設の手続きは基本的にスムーズに進みますが、いくつかのポイントでつまずく方もいます。

よくあるトラブルと解決方法を事前に知っておくと、スムーズに手続きを完了できます。

本人確認書類のアップロードに失敗する

本人確認書類のアップロードに失敗する原因の多くは、画像の不鮮明さやファイルサイズの問題です。

以下の点を確認して、再度アップロードしてください。

1.画像が不鮮明でないか確認する(文字がはっきり読めるか)
2.書類全体が写っているか確認する(四隅まで画面に収める)
3.ファイルサイズが8MB以内か確認する(超えている場合は圧縮または再撮影)
4.ファイル形式が対応しているか確認する(JPEG、PNG、GIF、BMPのみ対応)
5.反射や影で文字が隠れていないか確認する
6.書類の有効期限が切れていないか確認する(パスポートなど)

スマホで撮影する場合、手ブレを防ぐために机の上に書類を置き、真上から撮影するのがコツです。

照明が暗い場所では文字が読みにくくなるため、明るい場所で撮影しましょう。

何度試してもアップロードに失敗する場合は、ブラウザを変更したり、スマホではなくパソコンから試したりすると成功することがあります。それでも解決しない場合は、SBI証券のカスタマーサービスセンターに問い合わせてください。

郵送での提出に切り替えることも可能ですが、口座開設完了までに10日程度かかります。急いでいない場合は、郵送での提出も選択肢の一つです。

マイナンバーの入力でエラーが出る

マイナンバーの入力エラーは、番号の入力ミスや書類の不備が原因であることがほとんどです。

以下の点を確認してください。

1.マイナンバーの12桁を正確に入力しているか確認する
2.全角数字ではなく半角数字で入力しているか確認する
3.通知カードの場合、記載されている氏名・住所が現住所と一致しているか確認する
4.通知カードの記載内容が古い場合、マイナンバー記載の住民票の写しを取得する
5.マイナンバーカードの有効期限が切れていないか確認する

通知カードは2020年5月に廃止されましたが、記載内容が現在と一致していれば引き続き使用できます。

ただし、引っ越しや結婚などで氏名・住所が変わっている場合は、マイナンバーカードを取得するか、マイナンバー記載の住民票の写しを提出する必要があります。

マイナンバーカードを持っていない場合、市区町村の窓口で申請できます。発行までに1ヶ月程度かかるため、急いでいる場合は住民票の写しを取得する方が早いです。

マイナンバーは重要な個人情報のため、入力画面では番号が「●●●●」のように伏せ字で表示されます。入力後は必ず番号を確認してから送信しましょう。

申込の進捗状況を確認したい

「ネットで口座開設」を選択した場合、口座開設状況画面でいつでも進捗状況を確認できます。

以下の手順で確認してください。

1.SBI証券の公式サイトにアクセス
2.「口座開設状況の確認」ボタンをクリック
3.発行されたユーザーネームとログインパスワードを入力してログイン
4.現在の手続き状況が表示される
5.次に行うべきステップを確認

口座開設状況画面では、以下のような進捗状況が表示されます。

  • お客様情報入力完了
  • 本人確認書類提出待ち
  • 本人確認書類審査中
  • 初期設定待ち
  • 口座開設完了

「郵送で口座開設」を選択した場合、オンラインでの進捗確認はできません。書類到着から審査完了までに10日程度かかるため、郵送物の到着を待ちましょう。

本人確認書類の審査には通常1~3営業日かかります。土日祝日を挟む場合や、書類に不備がある場合はさらに時間がかかることがあります。1週間以上経っても連絡がない場合は、SBI証券のカスタマーサービスセンターに問い合わせてください。

特定口座とNISA口座の選び方

口座開設の際に選択する口座タイプは、税金の取り扱いに大きく影響します。

自分の投資スタイルや目的に合った口座を選ぶことが大切です。

特定口座(源泉徴収あり・なし)の違い

特定口座は、証券会社が年間の取引損益を計算してくれる口座です。

「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2種類があり、税金の納付方法が異なります。

特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、SBI証券が利益に対する税金(20.315%)を自動的に計算し、売却時に源泉徴収して納付してくれます。

年間取引報告書も作成されるため、原則として確定申告は不要です。投資初心者や、確定申告の手間を省きたい方におすすめです。

特定口座(源泉徴収なし)を選ぶと、SBI証券が年間取引報告書を作成してくれますが、税金の納付は自分で行う必要があります。

年間の利益が20万円以下の場合は確定申告が不要になるため、少額投資の方にはメリットがあります。ただし、利益が20万円を超えた場合は必ず確定申告が必要です。

一般口座は、年間取引報告書も発行されず、すべて自分で損益を計算して確定申告する必要があります。特別な理由がない限り、特定口座を選ぶことをおすすめします。

特定口座の種類は後から変更できますが、変更は年単位での適用となります。年の途中で変更することはできないため、慎重に選びましょう。

NISA口座を同時に申し込むべきか

NISA口座は投資で得た利益が非課税になる制度で、長期的な資産形成を考えている方にはぜひ活用してほしい制度です。

口座開設と同時に申し込むことをおすすめします。

2024年から始まった新NISA制度では、つみたて投資枠(年間120万円)と成長投資枠(年間240万円)の2つの枠を併用でき、生涯で最大1,800万円まで非課税で投資できます。

非課税期間も無期限になり、より使いやすくなりました。

出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」

NISA口座は1人1口座しか開設できず、金融機関の変更は年単位でしか行えません。他の証券会社や銀行ですでにNISA口座を持っている場合は、SBI証券で新たに開設することはできません。

NISA口座の開設には税務署での審査が必要なため、申込から開設完了まで1~2週間程度かかります。その間も通常の証券口座(特定口座・一般口座)での取引は可能です。

NISA口座を開設するか迷っている場合でも、とりあえず申し込んでおくことをおすすめします。開設後に使わなくても費用はかかりませんし、後から開設することも可能ですが、手続きの手間を考えると同時申込が便利です。

自分に合った口座タイプの選び方

口座タイプの選び方は、投資経験や年間の投資額、確定申告の必要性によって異なります。

以下のチェックリストを参考に、自分に合った口座を選びましょう。

投資初心者で確定申告の経験がない方
特定口座(源泉徴収あり)+NISA口座の組み合わせがおすすめ。税金の計算・納付を証券会社に任せられ、NISA枠内の投資なら利益が非課税になります。
年間の投資額が少ない方(利益が20万円以下になりそうな方)
特定口座(源泉徴収なし)も選択肢。利益が20万円以下なら確定申告不要で税金もかかりません。ただし20万円を超えたら確定申告が必要です。
複数の証券会社で取引する方
特定口座(源泉徴収なし)で損益通算を活用。確定申告で各社の損益を合算でき、損失の繰越控除(3年間)も利用可能です。
会社員で副業収入がある方
特定口座(源泉徴収あり)で投資利益を分離。給与所得と投資利益を合算せずに済み、住民税の増額を抑えられます。

どの口座タイプを選ぶか迷った場合は、特定口座(源泉徴収あり)を選んでおけば間違いありません。後から源泉徴収の有無を変更することも可能です(年単位での変更)。

口座開設にかかる日数と審査の流れ

SBI証券の口座開設にかかる日数は、申込方法によって大きく異なります。

急いで取引を始めたい方は、オンラインでの申込を選びましょう。

最短翌営業日で取引開始できる

「ネットで口座開設」を選択し、スマホでマイナンバーカードを読み取る方法なら、最短翌営業日から取引を開始できます。

これは業界でもトップクラスのスピードです。

参考:SBI証券「口座開設の流れ」

具体的なスケジュールは以下の通りです。

  • 月曜日の午前中に申込:火曜日から取引可能
  • 金曜日の午前中に申込:翌週月曜日から取引可能
  • 土日祝日に申込:翌営業日の審査開始、最短で翌々営業日から取引可能

ただし、本人確認書類の審査状況や提出書類の不備によっては、さらに時間がかかる場合があります。通常は1~3営業日で審査が完了します。

「郵送で口座開設」を選択した場合、書類の往復と審査に時間がかかるため、口座開設完了まで10日程度必要です。

急いでいない場合や、スマホ操作に不安がある方は郵送での申込も選択できます。

審査で確認される項目

SBI証券の口座開設審査では、本人確認と反社会的勢力でないことの確認が主に行われます。

以下の項目がチェックされます。

  • 本人確認書類と申込内容の一致(氏名、住所、生年月日)
  • マイナンバーの正確性
  • 提出書類の有効性(有効期限内か、鮮明に読み取れるか)
  • 反社会的勢力でないことの確認
  • 年齢要件(18歳以上)の確認
  • 日本国内に居住していることの確認

審査は機械的に行われる部分と、人の目で確認される部分があります。書類が鮮明で内容に問題がなければ、スムーズに審査が進みます。

審査中は口座開設状況画面で進捗を確認できます。「本人確認書類審査中」と表示されている間は、審査の完了を待ちましょう。

審査に落ちる可能性と対処法

SBI証券の口座開設審査で落ちることは稀ですが、いくつかの理由で審査に通らない場合があります。

主な理由と対処法は以下の通りです。

本人確認書類と申込内容の不一致:申込時に入力した氏名や住所が、本人確認書類の記載内容と異なる場合、審査に通りません。特に引っ越し後に住所変更をしていない場合や、旧姓のまま書類を提出した場合に起こりやすいです。最新の情報が記載された書類を用意し、再度申し込んでください。

書類の不鮮明さ:提出した書類の画像が不鮮明で文字が読み取れない場合、審査に通りません。明るい場所で書類全体を鮮明に撮影し、再提出してください。

年齢要件を満たしていない:証券口座の開設は18歳以上が対象です。18歳未満の方は、親権者の同意のもと未成年口座を開設する必要があります。

審査に落ちた場合でも、理由が明示されないことがあります。書類の不備が原因の場合は、正しい書類を用意して再度申し込むことで開設できる可能性があります。

どうしても開設できない場合は、カスタマーサービスセンターに問い合わせてみましょう。

口座開設後にやるべき初期設定3つ

口座開設が完了したら、すぐに取引を始めることもできますが、いくつかの初期設定を行っておくとより便利に、そしてお得にSBI証券を活用できます。

住信SBIネット銀行と連携する(SBIハイブリッド預金)

住信SBIネット銀行との連携は、SBI証券を最大限活用するための必須設定です。

SBIハイブリッド預金を設定すると、以下のメリットがあります。

SBIハイブリッド預金の主なメリット

普通預金金利が優遇される

証券口座への入出金が自動化される

振込手数料が無料になる

SBIハイブリッド預金の設定方法:

1.SBI証券と住信SBIネット銀行の両方の口座開設が完了していることを確認
2.SBI証券のお客さまサイトにログイン
3.「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」→「SBIハイブリッド預金」を選択
4.住信SBIネット銀行の口座情報を入力
5.設定完了(即座に連携開始)

SBIハイブリッド預金に預けた資金は、銀行預金として預金保険制度(ペイオフ)の対象になります。万が一銀行が破綻しても、元本1,000万円とその利息までは保護されるため安心です。

ポイントサービスを設定する

SBI証券では、取引に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントで投資もできるポイントサービスがあります。

Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントから選べます。

ポイントが貯まる主なタイミング:

  • 投資信託の保有残高に応じて毎月ポイント付与(投信マイレージ)
  • 国内株式の取引手数料に応じてポイント付与(スタンダードプラン利用時)
  • 金・プラチナ取引でポイント付与
  • 新規口座開設キャンペーンでポイント付与

貯まったポイントの使い道:

  • 投資信託の購入(1ポイント=1円)
  • 国内株式の購入(Pontaポイントのみ)
  • 各ポイントサービスの加盟店で利用

ポイントサービスの設定方法:

1.SBI証券のお客さまサイトにログイン
2.「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」→「ポイントプログラム」を選択
3.希望するポイントサービスを選択(メインポイントとして設定)
4.各ポイントサービスのID連携を行う(Vポイントカード番号、Ponta会員ID、dアカウントなど)
5.設定完了

メインポイントは1つしか設定できませんが、後から変更することも可能です。普段よく使うポイントサービスを選ぶと、効率的にポイントを活用できます。

三井住友カードでクレカ積立を始める

三井住友カードを持っている方は、クレジットカードで投資信託の積立ができる「クレカ積立」を設定すると、積立額に応じてVポイントが貯まります。

投資をしながらポイントも貯まる、一石二鳥のサービスです。

クレカ積立のメリット:

  • 毎月自動で積立投資ができる(手間いらず)
  • 積立額に応じてVポイントが貯まる(最大3.0%)
  • クレジットカードの支払いサイクルを活用できる
  • NISA口座でも利用可能

ポイント付与率はカードの種類と年間利用額によって異なります。2024年11月買付分以降は、年間カード利用額に応じたポイント付与率が適用されます。

三井住友カード(NL)の場合、年間10万円以上の利用で0.5%、年間100万円以上の利用で0.75%のポイントが付与されます。

クレカ積立の設定方法:

1.三井住友カードを用意(まだ持っていない場合は発行)
2.SBI証券のお客さまサイトにログイン
3.「投信」→「積立買付」→「クレジットカード」を選択
4.三井住友カードの情報を登録
5.積立する投資信託と金額を設定(毎月100円~5万円)
6.設定完了(翌月から積立開始)

クレカ積立は毎月1日に買付が行われます。初回設定は毎月10日までに完了させる必要があるため、月初に設定すると翌月から積立が始まります。

SBI証券で口座開設する5つのメリット

SBI証券は国内最大級のネット証券として、多くの投資家に選ばれています。口座開設するメリットを具体的に見ていきましょう。

国内株式・米国株式の売買手数料が無料

SBI証券では、国内株式の現物取引と信用取引の手数料が原則無料です。

2024年からは米国株式の売買手数料と為替手数料も無料になり、コストを気にせず投資できます。

投資では、手数料が利益を圧迫する大きな要因になります。特に少額投資や頻繁に取引する方にとって、手数料無料は大きなメリットです。年間で数万円の手数料を節約できる可能性があります。

投資信託の取扱本数が業界最多水準

SBI証券では約2,600本の投資信託を取り扱っており、業界最多水準のラインナップです。

初心者向けのバランス型ファンドから、上級者向けの専門的なファンドまで幅広く揃っています。

投資信託の購入時手数料は原則無料(ノーロード)で、100円から購入できます。少額から分散投資を始めたい初心者にも最適です。

つみたて投資枠(旧つみたてNISA)対象ファンドも約271本と豊富で、長期的な資産形成に適した商品を選べます。

IPO取扱銘柄数がネット証券No.1

SBI証券のIPO(新規公開株)取扱銘柄数は年間78銘柄(2024年実績)と、ネット証券の中でトップクラスです。

主幹事を務める案件も年間12社あり、IPO投資のチャンスが豊富です。

IPOは上場後に株価が上昇する傾向があり、人気の高い投資手法です。SBI証券では独自のIPOチャレンジポイント制度があり、抽選に外れてもポイントが貯まり、次回以降の当選確率が上がります。

選べるポイントサービスが充実

SBI証券では、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントの5種類から選べます。

普段使っているポイントサービスを選べるため、効率的にポイントを貯められます。

投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントが貯まる「投信マイレージ」は、長期投資をする方にとって大きなメリットです。保有しているだけでポイントが貯まり、そのポイントで再投資もできます。

口座開設数1,500万突破の実績と信頼性

SBI証券は、SBIグループ全体で口座開設数1,500万を突破し、国内株式個人取引シェアNo.1の実績があります。

多くの投資家に選ばれている信頼性の高い証券会社です。

金融庁に登録された第一種金融商品取引業者であり、日本投資者保護基金にも加入しています。万が一SBI証券が破綻しても、1,000万円までの資産は保護されます。

20年以上の運営実績があり、システムの安定性やセキュリティ対策も万全です。初心者から上級者まで、安心して利用できる証券会社です。

SBI証券で気をつけたい3つのこと

SBI証券には多くのメリットがありますが、利用する上で知っておくべき注意点もあります。事前に把握しておくことで、スムーズに投資を始められます。

国内株式と外国株式は別口座で管理

SBI証券では、国内株式と外国株式は別々の口座で管理されます。

外国株式を取引するには、証券総合口座とは別に外国株式取引口座を開設する必要があります。

外国株式取引口座の開設は無料で、SBI証券のお客さまサイトから簡単に申し込めます。国内株式と外国株式をまとめて管理したい方には少し不便に感じるかもしれませんが、それぞれの口座で資産を分けて把握できるメリットもあります。

取引アプリも商品ごとに分かれており、「SBI証券アプリ」(国内株式)、「SBI証券 米国株アプリ」(米国株式)など、複数のアプリを使い分ける必要があります。

デモ口座(練習環境)は提供されていない

SBI証券では、実際の資金を使わずに取引を体験できるデモ口座(バーチャル取引)は提供されていません。

取引の練習をしたい方は、少額から実際の取引を始めることをおすすめします。

国内株式は100株単位(単元株)での取引が基本ですが、SBI証券のS株(単元未満株)を利用すれば1株から購入できます。数百円から数千円で実際の株式を購入できるため、少額で取引の流れを体験できます。

投資信託なら100円から購入できるため、まずは投資信託で取引画面の操作に慣れるのも良い方法です。

問い合わせは基本的にチャット・メール対応

SBI証券のカスタマーサポートは、基本的にチャットとメールでの対応となります。

電話でのサポートも提供されていますが、混雑時は繋がりにくいことがあります。

問い合わせ方法:

  • チャットサポート(平日8:00~17:00):リアルタイムで質問できる
  • メールサポート(24時間受付):返信まで1~2営業日かかる
  • 電話サポート(平日8:00~17:00):混雑時は待ち時間が長い
  • よくある質問(FAQ):24時間いつでも確認できる

急ぎの質問や複雑な内容の場合は、チャットサポートの利用がおすすめです。簡単な質問であれば、FAQページで解決できることも多いです。

口座開設後の取引開始までの流れ

口座開設が完了したら、いよいよ実際の取引を始められます。初めての方でもスムーズに取引を開始できるよう、具体的な流れを解説します。

入金方法を選ぶ

SBI証券への入金方法は複数あり、それぞれ手数料や反映時間が異なります。

自分の利用状況に合った入金方法を選びましょう。

  • 即時入金サービス:提携金融機関からインターネットバンキングで入金、手数料無料、即座に反映
  • リアルタイム入金:主要銀行から入金、手数料無料、即座に反映
  • 振込入金:銀行窓口やATMから振込、振込手数料は自己負担、反映まで数時間~1営業日
  • SBIハイブリッド預金:住信SBIネット銀行との連携で自動振替、手数料無料、即座に反映

おすすめは即時入金サービスまたはSBIハイブリッド預金です。手数料無料で即座に反映されるため、買いたいタイミングを逃しません。

初回入金は少額から始めることをおすすめします。取引画面の操作に慣れてから、徐々に投資額を増やしていきましょう。

初心者におすすめの投資商品

投資初心者の方には、リスクを抑えながら分散投資できる投資信託から始めることをおすすめします。

以下のような商品が初心者に適しています。

  • バランス型ファンド:国内外の株式・債券に分散投資、リスクとリターンのバランスが良い
  • インデックスファンド:日経平均株価やS&P500などの指数に連動、低コストで運用できる
  • つみたてNISA対象ファンド:金融庁が認めた長期投資に適したファンド、初心者でも選びやすい

具体的な商品例:

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):世界中の株式に分散投資
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):米国の代表的な500社に投資
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド:低コストで世界分散投資

投資信託は100円から購入できるため、まずは少額で試してみましょう。毎月一定額を積み立てる「積立投資」なら、価格変動のリスクを抑えながら長期的に資産を増やせます。

個別株に投資したい場合は、S株(単元未満株)を利用すれば1株から購入できます。有名企業の株式を数百円~数千円で購入できるため、初心者でも始めやすいです。

取引ツール・アプリの使い方を確認する

SBI証券では、パソコン向けの取引ツールとスマホアプリの両方が用意されています。

自分の投資スタイルに合ったツールを使いこなしましょう。

パソコン向け取引ツール:

  • HYPER SBI 2:高機能な取引ツール、リアルタイムチャートや板情報が充実、アクティブトレーダー向け
  • お客さまサイト:ブラウザで利用できる基本的な取引画面、初心者にも使いやすい

スマホアプリ:

  • SBI証券アプリ:国内株式の取引、ポートフォリオ管理、マーケット情報の確認
  • かんたん積立アプリ:投資信託の積立設定、初心者向けのシンプルな画面
  • SBI証券 米国株アプリ:米国株式の取引、米国市場の情報確認

初めて取引する方は、まずお客さまサイトやスマホアプリの基本機能を使ってみましょう。取引画面の見方、注文方法、保有資産の確認方法を一通り確認してから、実際の注文を出すと安心です。

SBI証券では初心者向けの動画マニュアルやガイドも用意されています。取引前に一度目を通しておくと、スムーズに操作できます。

よくある質問(Q&A)

よくある質問(Q&A)
口座開設に費用はかかりますか?

SBI証券の口座開設は完全無料です。口座開設費用、口座維持費用、年会費などは一切かかりません。口座を開設したまま取引をしなくても、費用は発生しないため安心してください。

未成年でも口座開設できますか?

18歳以上であれば、親権者の同意なしで口座を開設できます。18歳未満の方は、親権者がSBI証券の口座を持っている場合に限り、未成年口座を開設できます。未成年口座の開設には親権者の同意書が必要です。

複数の証券会社で口座を持つことはできますか?

はい、複数の証券会社で口座を持つことは可能です。SBI証券と他の証券会社の口座を同時に保有しても問題ありません。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、複数の証券会社でNISA口座を持つことはできません。

口座開設したら必ず投資しなければなりませんか?

いいえ、口座を開設しても必ず投資する必要はありません。口座を開設したまま取引をしなくても、費用はかかりません。投資の勉強をしながらタイミングを見計らったり、キャンペーンを待ったりすることもできます。

NISA口座を他社から移すことはできますか?

はい、NISA口座は年単位で金融機関を変更できます。ただし、変更したい年にすでに買付を行っている場合、その年は変更できません。翌年からの変更となります。変更手続きには、現在NISA口座を開設している金融機関で「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得し、SBI証券に提出する必要があります。

パソコンがなくてもスマホだけで口座開設できますか?

はい、スマホだけで口座開設から取引まですべて完結できます。マイナンバーカードをスマホで読み取る方法なら、最短翌営業日から取引可能です。取引もスマホアプリで行えるため、パソコンは必須ではありません。

口座開設の申込をキャンセルできますか?

口座開設の申込途中であれば、手続きを中断することで自動的にキャンセルされます。すでに口座が開設された後にキャンセルしたい場合は、口座解約の手続きが必要です。口座解約はSBI証券のカスタマーサービスセンターに連絡して手続きを進めます。

問い合わせ先はどこですか?

SBI証券のカスタマ

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