積立NISAはネット証券だとデメリットがある?後悔しないための注意点と対策を徹底解説

米国株投資を始めたいけれど、どの証券会社を選べばいいか迷っていませんか?
日本の株式市場とは違い、米国株には世界的な大企業が多く、長期的な成長が期待できる魅力があります。
しかし、手数料や為替レート、取扱銘柄数など、証券会社によって条件が大きく異なるため、自分に合った証券会社選びが重要なんです。
特に2024年からの新NISA制度では、米国株も非課税で運用できるようになり、ますます注目が集まっています。
この記事では、米国株投資におすすめの証券会社を徹底比較し、選び方のポイントから実際の始め方まで詳しく解説します。
初心者の方でも安心して米国株投資を始められるよう、手数料の仕組みや注意点もわかりやすくお伝えしますね。
目次
米国株投資におすすめのネット証券とは?
米国株投資を始める際、証券会社選びは投資成果を左右する重要な要素です。日本株とは異なり、米国株投資では為替手数料や取引時間など、特有の条件を考慮する必要があります。
適切な証券会社を選ぶことで、手数料を抑えながら豊富な銘柄から投資先を選択でき、長期的な資産形成につながります。ここでは、米国株投資に最適な証券会社を選ぶための4つの重要なポイントを詳しく解説していきます。
米国株投資において、手数料は投資リターンに直接影響する重要な要素です。売買手数料は証券会社によって大きく異なり、約定代金の0.495%程度が一般的ですが、最近では手数料無料の証券会社も登場しています。
例えば、10万円分の米国株を購入する場合、手数料0.495%なら495円かかりますが、手数料無料の証券会社なら0円で済みます。頻繁に売買する方や少額投資を行う方にとって、この差は大きな影響を与えます。
また、最低手数料の設定にも注意が必要です。多くの証券会社では最低手数料を設定しており、少額取引では割高になることがあります。自分の投資スタイルに合わせて、トータルコストが最も安くなる証券会社を選びましょう。
米国株の魅力は、世界的な大企業から成長著しいベンチャー企業まで、幅広い投資機会があることです。証券会社によって取扱銘柄数は大きく異なり、約1,000銘柄から5,000銘柄以上まで様々です。
主要な米国株であるアップルやマイクロソフト、アマゾンなどは、ほとんどの証券会社で取引可能ですが、中小型株や新興企業の株式は、取扱銘柄数の多い証券会社でないと投資できません。将来的に投資の幅を広げたい方は、取扱銘柄数の多い証券会社を選ぶことをおすすめします。
また、ETF(上場投資信託)の取扱いも重要です。個別株投資が不安な方は、S&P500に連動するETFなどから始めることができるため、ETFの品揃えも確認しておきましょう。
米国株投資では、円をドルに交換する際の為替手数料が意外と大きなコストになります。一般的な為替手数料は1ドルあたり25銭程度ですが、証券会社によっては0銭〜50銭まで幅があります。
例えば、100万円を投資する場合、1ドル150円なら約6,667ドル必要です。為替手数料が25銭なら約1,667円、0銭なら0円となり、この差は無視できません。特に大きな金額を投資する場合や、頻繁に円ドル転換を行う場合は、為替手数料の安い証券会社を選ぶことが重要です。
一部の証券会社では、住信SBIネット銀行などの提携銀行を利用することで、為替手数料を大幅に削減できる仕組みもあります。このような付加サービスも含めて比較検討することをおすすめします。
2024年から始まった新NISA制度では、米国株投資も非課税の対象となり、大きな節税メリットが得られます。成長投資枠では年間240万円まで米国株に投資でき、配当金や売却益が非課税になります。
ただし、すべての証券会社がNISAでの米国株取引に対応しているわけではありません。また、つみたて投資枠で米国株ETFを購入できる証券会社は限られています。長期的な資産形成を考えている方は、NISA対応の証券会社を選ぶことが必須です。
さらに、NISA口座での米国株取引手数料を優遇している証券会社もあります。通常の取引では手数料がかかる証券会社でも、NISA口座なら手数料無料というケースもあるため、NISA利用を前提に証券会社を選ぶのも賢い選択です。
ここからは、米国株投資に最適な証券会社5社を詳しくご紹介します。各社の特徴や手数料体系、メリット・デメリットを比較しながら、あなたに最適な証券会社を見つけていきましょう。
今回ご紹介する5社は、いずれも金融庁に登録された信頼性の高い証券会社です。口座開設数や米国株の取扱実績も豊富で、初心者から上級者まで幅広く利用されています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約14,000,000口座 ※2025年3月10日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 |
【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円 【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円 ※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券の特徴
米国株取扱銘柄数:約5,000銘柄(豊富な品揃え)
売買手数料:約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
為替手数料:片道25銭(住信SBIネット銀行経由なら片道6銭)
NISA対応:成長投資枠・つみたて投資枠の両方で米国株取引可能
特徴:定期買付サービスあり、米国株アプリが使いやすい
SBI証券は、口座開設数約1,350万口座を誇る大手ネット証券です。米国株の取扱銘柄数は約5,000銘柄と豊富で、大型株から中小型株まで幅広い選択肢があります。
最大の魅力は、住信SBIネット銀行と連携することで為替手数料を片道6銭まで抑えられる点です。また、米国株の定期買付サービスを利用すれば、毎月自動的に指定した銘柄を購入でき、ドルコスト平均法での投資が簡単に実践できます。
デメリットとしては、取引画面が初心者には少し複雑に感じられる可能性があります。ただし、専用の米国株アプリを使えば、スマートフォンからも簡単に取引できるため、慣れれば問題ありません。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券の特徴
米国株取扱銘柄数:約4,500銘柄
売買手数料:約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
為替手数料:片道25銭
NISA対応:成長投資枠・つみたて投資枠の両方で米国株取引可能
特徴:楽天ポイントで投資可能、取引ツールが充実
楽天証券は、楽天グループのネット証券で、約1,200万口座を保有する大手証券会社です。楽天ポイントを使って米国株投資ができる独自のサービスが人気を集めています。
取引ツール「マーケットスピード」は、プロ仕様の高機能ツールでありながら無料で利用でき、詳細な銘柄分析や自動売買も可能です。また、楽天銀行と連携する「マネーブリッジ」を利用すれば、普通預金金利が優遇されるメリットもあります。
一方で、為替手数料の優遇サービスがないため、頻繁に円ドル転換を行う方にとってはコストが高くなる可能性があります。ただし、楽天経済圏を活用している方なら、ポイント還元を含めたトータルメリットは大きいでしょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券の特徴
米国株取扱銘柄数:約5,000銘柄
売買手数料:約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
為替手数料:買付時0銭、売却時25銭
NISA対応:成長投資枠・つみたて投資枠の両方で米国株取引可能
特徴:米国株専用ツール「トレードステーション」が利用可能
最大の特徴は、米国の本格的な取引ツール「トレードステーション」を日本語で利用できることです。リアルタイムの株価情報や高度なチャート分析機能を備えており、本格的な米国株投資を行いたい方に適しています。
また、米国株の投資情報も充実しており、銘柄分析レポートや市場動向レポートを日本語で読むことができます。ただし、売却時には為替手数料がかかるため、短期売買を繰り返す方は注意が必要です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券の特徴
米国株取扱銘柄数:約4,900銘柄
売買手数料:約定代金の0.495%(最低0ドル、上限22ドル)
為替手数料:片道25銭
NISA対応:成長投資枠で米国株取引可能
特徴:25歳以下は現物取引手数料無料、老舗証券会社の安心感
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、ネット取引にも早くから対応してきました。25歳以下の方は現物取引手数料が無料になるため、若い世代の米国株投資家に人気があります。
サポート体制が充実しているのも特徴で、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。初心者の方でも安心して米国株投資を始められる環境が整っています。
取扱銘柄数も約4,900銘柄と豊富で、主要な米国株はほぼカバーしています。ただし、米国株専用の高機能ツールは他社と比べると見劣りする面があり、本格的なトレーディングを行いたい方には物足りないかもしれません。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 非公開 |
| 取引手数料 | 【米国株】 ベーシックコース:約定代金 × 0.132%(税込) アドバンスコース:200株まで一律2.18米ドル(税込)【日本株】 取引手数料:無料 |
| NISA対応 | 〇(成長投資枠のみ対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 非対応 |
| 成長投資枠対象商品 | 米国株 / 日本株 |
| 投資信託 | 取扱あり |
| 外国株 | 3カ国/米国株:約7,000銘柄 |
| 取引ツール(PC) | moomooアプリ(Windows / Mac対応) |
| スマホアプリ | moomooアプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 非公開 |
| ポイント投資・付与 | なし |
| 口座開設スピード | 最短即日(オンライン申込) |
moomoo証券の特徴
米国株取扱銘柄数:約7,000銘柄以上
売買手数料:約定代金の0.088%(業界最安水準)
為替手数料:片道15銭
NISA対応:成長投資枠で米国株取引可能
特徴:24時間取引可能、プロ仕様の分析ツール無料
moomoo証券は、2022年に日本でサービスを開始した新興証券会社ですが、米国株投資に特化したサービスで急速に人気を集めています。売買手数料が約定代金の0.088%と業界最安水準で、コストを重視する投資家に最適です。
最大の特徴は、米国市場の時間外取引にも対応し、実質24時間取引が可能な点です。また、機関投資家向けの高度な分析ツールを無料で提供しており、企業の財務データや市場動向を詳細に分析できます。
一方で、日本でのサービス開始から日が浅いため、日本語サポートがまだ充実していない面があります。また、投資信託の取扱いがないため、個別株投資に特化したい方向けのサービスと言えるでしょう。
米国株投資において、手数料は投資成果に大きく影響する重要な要素です。売買手数料と為替手数料の2つが主なコストとなり、投資スタイルによって最適な証券会社は異なります。
ここでは、各証券会社の手数料体系を詳しく比較し、どのような投資スタイルにどの証券会社が適しているか、具体的な計算例を交えながら解説していきます。
米国株の売買手数料は、証券会社によって大きく異なります。主要5社の手数料体系を比較すると、moomoo証券の0.088%が最も安く、次いでSBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券の0.495%となっています。
| 証券会社 | 手数料率 | 最低手数料 | 上限手数料 |
| SBI証券 | 0.495% | 0ドル | 22ドル |
| 楽天証券 | 0.495% | 0ドル | 22ドル |
| マネックス証券 | 0.495% | 0ドル | 22ドル |
| 松井証券 | 0.495% | 0ドル | 22ドル |
| moomoo証券 | 0.088% | 0.99ドル | なし |
例えば、1,000ドル(約15万円)の米国株を購入する場合、SBI証券なら4.95ドル、moomoo証券なら0.99ドル(最低手数料適用)となります。頻繁に売買する方や大口取引を行う方は、手数料率の低い証券会社を選ぶことで、大幅なコスト削減が可能です。
ただし、moomoo証券には最低手数料0.99ドルが設定されているため、少額取引では割高になる場合があります。100ドル以下の取引なら、最低手数料0ドルの他社の方が有利になることもあるので、自分の投資金額に合わせて選びましょう。
米国株投資では、円をドルに交換する際の為替手数料も重要なコストです。各証券会社の為替手数料を比較すると、マネックス証券の買付時0円が最もお得で、次いでmoomoo証券の15銭となっています。
| 証券会社 | 買付時 | 売却時 | 特記事項 |
| SBI証券 | 25銭 | 25銭 | 住信SBIネット銀行経由で6銭 |
| 楽天証券 | 25銭 | 25銭 | – |
| マネックス証券 | 0銭 | 25銭 | 買付時無料 |
| 松井証券 | 25銭 | 25銭 | – |
| moomoo証券 | 15銭 | 15銭 | – |
100万円を米国株に投資する場合(1ドル150円として)、約6,667ドル必要です。為替手数料25銭なら約1,667円、マネックス証券の買付時0円なら0円となり、この差は大きいですね。
SBI証券は住信SBIネット銀行を経由することで、為替手数料を6銭まで削減できます。この場合、100万円の投資で約400円の手数料となり、大幅なコスト削減が可能です。長期投資で頻繁に売買しない方は、買付時の為替手数料が安い証券会社を選ぶとよいでしょう。
米国株投資の手数料を抑えるには、自分の投資スタイルに合った証券会社選びが重要です。
まず、頻繁に売買する方は売買手数料の安い証券会社、まとまった資金を投資する方は為替手数料の安い証券会社を選びましょう。
また、NISA口座を活用することで、一部の証券会社では米国株の買付手数料が無料になる場合があります。さらに、定期買付サービスを利用すれば、為替手数料を抑えながら計画的に投資できます。例えば、毎月10万円ずつ投資する場合、まとめて120万円投資するよりも、為替変動リスクを分散できます。
最後に、複数の証券会社を使い分けるのも有効です。例えば、長期保有銘柄はマネックス証券(買付時為替手数料0円)で購入し、短期売買はmoomoo証券(売買手数料最安)で行うなど、用途に応じて使い分けることで、トータルコストを最小限に抑えることができます。
初心者向け
米国株投資に興味はあるけれど、何から始めればいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。実は、米国株投資は思っているよりも簡単に始められます。
ここでは、証券口座の開設から実際に米国株を購入するまでの流れを、初心者の方にも分かりやすく解説します。基本的な手順を理解すれば、誰でも米国株投資家としての第一歩を踏み出せますよ。
口座開設の際は、特定口座(源泉徴収あり)を選択することをおすすめします。これにより、米国株の売却益にかかる税金が自動的に計算・徴収されるため、確定申告の手間が省けます。
また、NISA口座も同時に申し込むことができます。NISA口座で米国株を購入すれば、配当金や売却益が非課税になるため、ぜひ活用しましょう。ただし、NISA口座の開設には税務署での確認が必要なため、通常の口座より時間がかかることがあります。
為替取引のタイミングも重要です。円高の時に米ドルに交換すれば、より多くの米国株を購入できます。ただし、為替相場の予測は難しいため、定期的に一定額を交換する方法もおすすめです。
また、SBI証券では住信SBIネット銀行で円をドルに交換してから入金する方法もあり、この場合は為替手数料を大幅に削減できます。手間は少しかかりますが、大きな金額を投資する場合は検討する価値があります。
初めての米国株投資では、どの銘柄を選べばいいか迷うものです。まずは、自分がよく知っている企業や、日常的に利用している商品・サービスを提供している企業から始めることをおすすめします。
例えば、iPhoneを使っているならアップル(AAPL)、検索エンジンを使うならグーグル(GOOGL)、ネットショッピングをするならアマゾン(AMZN)など、身近な企業から選ぶと投資への理解が深まります。これらの企業は時価総額も大きく、比較的安定した値動きをする傾向があります。
もう一つの選択肢として、S&P500に連動するETF(VOOやSPY)があります。これは米国の代表的な500社に分散投資できる商品で、個別株のリスクを避けながら米国市場全体の成長を享受できます。初心者の方には、まずETFで米国株投資に慣れてから、個別株投資に挑戦する方法もおすすめです。
米国株投資は魅力的な投資機会ですが、日本株投資とは異なる注意点があります。これらのリスクや注意点を事前に理解しておくことで、予期せぬ損失を避け、計画的な投資を行うことができます。
ここでは、米国株投資を行う上で特に重要な3つの注意点について、具体例を交えながら詳しく解説します。これらの点を押さえておけば、より安心して米国株投資を始められるでしょう。
米国株投資では、株価の変動に加えて為替変動のリスクも考慮する必要があります。
たとえ米国株の株価が上昇しても、円高が進めば日本円での評価額は減少する可能性があるんです。
例えば、1ドル150円の時に100ドルの株を購入(15,000円)し、株価が110ドルに上昇(10%上昇)しても、為替が1ドル130円になれば、日本円での評価額は14,300円となり、実質的には損失となります。逆に円安が進めば、株価が横ばいでも日本円での評価額は増加します。
このリスクを軽減するには、長期投資を心がけることが重要です。短期的な為替変動に一喜一憂せず、企業の成長性に注目して投資を続けることで、為替リスクの影響を相対的に小さくすることができます。また、定期的に一定額を投資することで、為替レートを平均化する効果も期待できます。
米国株の配当金には、米国で10%の源泉徴収税がかかり、さらに日本でも20.315%の税金がかかります。つまり、二重課税の状態になってしまうのです。これは日本株投資にはない、米国株特有の注意点です。
例えば、100ドルの配当金を受け取る場合、まず米国で10ドル(10%)が源泉徴収され、90ドルが入金されます。その90ドルに対して日本で20.315%(約18.28ドル)が課税されるため、実質的な手取りは約71.72ドルとなります。
ただし、確定申告で外国税額控除を申請すれば、米国で支払った税金の一部を取り戻すことができます。また、NISA口座で米国株を保有すれば、日本での課税は免除されます(米国での10%は課税されます)。配当金を重視する投資を行う場合は、これらの制度を上手く活用することが大切です。
米国株式市場の取引時間は、日本時間で夜間から早朝にかけてとなります。通常期は日本時間の23:30〜6:00、サマータイム期間は22:30〜5:00が取引時間です。この時間帯の違いは、投資判断や取引執行に大きな影響を与えます。
日中仕事をしている方にとっては、リアルタイムで市場の動きを見ることが難しく、寝ている間に大きな価格変動が起こる可能性もあります。重要な経済指標の発表や企業の決算発表も、この時間帯に行われることが多いです。
対策としては、指値注文を活用することをおすすめします。事前に買いたい価格、売りたい価格を設定しておけば、寝ている間でも自動的に取引が実行されます。また、一部の証券会社では時間外取引に対応しているため、日本時間の日中でも取引が可能です。長期投資を基本とし、短期的な値動きに振り回されない投資スタイルを確立することが重要です。
はい、米国株投資は少額から始めることができます。日本株と違い、米国株は1株単位で購入できるため、数千円から投資を始められるんです。例えば、コカ・コーラ(KO)なら1株約60ドル(約9,000円)、フォード(F)なら1株約10ドル(約1,500円)程度で購入可能です。
さらに、一部の証券会社では「単元未満株」や「端株」と呼ばれるサービスを提供しており、1株未満の単位でも購入できます。例えば、アマゾン(AMZN)の株価が1株3,000ドルでも、0.1株なら300ドル(約45,000円)で投資できるわけです。
初心者の方は、まず少額から始めて、米国株投資の仕組みや値動きに慣れることをおすすめします。月1万円程度から始めて、徐々に投資額を増やしていく方法も良いでしょう。重要なのは、無理のない範囲で継続的に投資を続けることです。
米国株投資の確定申告については、口座の種類によって異なります。特定口座(源泉徴収あり)を選択していれば、売却益や配当金にかかる税金は自動的に計算・徴収されるため、原則として確定申告は不要です。これは初心者の方にとって大きなメリットです。
ただし、以下のケースでは確定申告が必要または有利になる場合があります。まず、複数の証券会社で損益通算を行いたい場合や、損失を翌年以降に繰り越したい場合は確定申告が必要です。また、米国株の配当金について外国税額控除を受けたい場合も、確定申告を行うことで税金の一部を取り戻せます。
NISA口座で米国株を保有している場合は、日本での税金は非課税となるため、売却益に関する確定申告は不要です。ただし、配当金の外国税額控除を受けたい場合は、NISA口座でも確定申告が可能です。自分の投資状況に応じて、確定申告の必要性を判断しましょう。
はい、新NISA制度では米国株への投資が可能です。成長投資枠(年間240万円)を使って米国の個別株やETFを購入でき、配当金や売却益が非課税になる大きなメリットがあります。これは米国株投資を始める絶好の機会と言えるでしょう。
ただし、すべての証券会社がNISAでの米国株取引に対応しているわけではありません。主要なネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)は対応していますが、事前に確認が必要です。また、つみたて投資枠では米国の個別株は購入できず、一部の米国株ETFのみが対象となります。
NISA口座で米国株投資を行う際の注意点として、配当金の米国源泉徴収税10%は免除されないことが挙げられます。日本の税金は非課税ですが、米国での課税は残るため、完全に非課税というわけではありません。それでも、日本の税金20.315%が非課税になるメリットは大きく、長期的な資産形成には最適な制度です。
米国株投資は、世界経済をリードする企業への投資機会を提供し、長期的な資産形成に適した投資手法です。適切な証券会社を選び、基本的な知識を身につければ、初心者の方でも十分に始められることがお分かりいただけたと思います。
証券会社選びでは、手数料の安さ、取扱銘柄数、為替手数料、NISA対応の4つのポイントを重視しましょう。特に初心者の方には、総合的にバランスの取れたSBI証券や楽天証券、米国株に特化したマネックス証券がおすすめです。それぞれの投資スタイルに合わせて、最適な証券会社を選んでください。
米国株投資を始める際は、まず少額から始めて、徐々に投資額を増やしていく方法が安全です。為替リスクや税金の仕組みを理解し、長期的な視点で投資を続けることが成功への近道となります。新NISA制度を活用すれば、税制面でも有利に投資を進められます。
最後に、米国株投資は魅力的な投資機会ですが、投資には必ずリスクが伴います。株価の変動や為替の変動により、投資元本を割り込む可能性があることを十分に理解した上で、余裕資金の範囲内で投資を行いましょう。また、投資判断は自己責任で行い、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも大切です。この記事を参考に、あなたも米国株投資の第一歩を踏み出してみてください。
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