投資信託の積立とは?初心者が知りたい始め方とコツ

「老後資金を準備したいけど、何から始めればいいか分からない」そんな悩みを抱えていませんか。
S&P500は米国を代表する500社の株価指数で、長期的に右肩上がりの成長を続けてきた実績があります。
この記事では、S&P500への投資方法から具体的な商品選び、証券会社の選び方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
新NISAを活用すれば、利益が非課税になるメリットも受けられます。
投資信託とETFの違いや、それぞれのメリット・デメリットも詳しくお伝えしますので、自分に合った投資方法が見つかるはずです。
まずはS&P500の基本から確認していきましょう。
目次
S&P500とは?
S&P500は、米国の代表的な株価指数の一つです。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しており、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している主要企業500社で構成されています。
米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしているため、米国経済全体の動向を把握する指標として世界中の投資家に注目されています。
1957年の算出開始以来、長期的に右肩上がりの成長を続けてきた実績があり、個人投資家から機関投資家まで幅広く活用されている指数です。
S&P500は時価総額加重平均型の株価指数で、企業の時価総額が大きいほど指数への影響度が高くなる仕組みです。
構成銘柄は定期的に見直され、成長性の高い企業が選ばれ続けています。
S&P500の採用基準
時価総額が一定以上であること
4四半期連続で黒字であること
十分な流動性があること
指数の算出方法は、各構成銘柄の時価総額の合計を基準値で割って算出されます。
個別の株価変動だけでなく、企業の規模も反映される仕組みになっているため、米国経済の実態をより正確に表す指標として評価されています。
2024年12月時点での構成銘柄上位には、世界的に有名な企業が名を連ねています。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、アルファベット(グーグル)などのテクノロジー企業が上位を占めています。
セクター別構成比
情報技術:約30%
ヘルスケア:約13%
金融:約13%
一般消費財・サービス:約10%
テクノロジー企業の比率が高いことから、イノベーションや技術革新の恩恵を受けやすい特徴があります。
構成銘柄は四半期ごとに見直しが行われ、成長性の低下した企業は除外され、新たな成長企業が追加される仕組みです。
このダイナミックな入れ替えにより、常に米国経済の最前線を走る企業群で構成されています。
S&P500への投資がおすすめな3つの理由
S&P500は、投資初心者から経験豊富な投資家まで幅広く支持されている投資対象です。
その理由は、長期的な成長実績と分散投資効果、そして低コストで投資できる環境が整っているためです。
ここでは、S&P500への投資が多くの投資家に選ばれる3つの理由を詳しく解説します。
S&P500は1957年の算出開始以来、リーマンショックやコロナショックなどの一時的な下落局面はあったものの、長期的には右肩上がりの成長を続けてきました。
過去30年間の年平均リターンは約10%とされており、長期投資の有効性を示す代表的な指数です。
1980年代から2020年代にかけて、S&P500は何度も過去最高値を更新してきました。短期的には20%以上の下落を経験することもありますが、歴史的に見れば数年以内に回復し、さらなる成長を遂げています。
この成長を支えているのは、米国経済の持続的な拡大と、構成企業の継続的なイノベーションです。
アップルやマイクロソフトなどのテクノロジー企業は、世界中に製品やサービスを提供し、グローバルな成長を実現しています。
S&P500に連動する商品を1つ購入するだけで、米国の主要企業500社に自動的に分散投資できます。
個別株投資では、特定の企業が業績不振に陥った場合に大きな損失を被るリスクがありますが、S&P500なら1社の不調が全体に与える影響は限定的です。
セクター分散も自動的に行われるため、特定の業種に偏るリスクも軽減されます。情報技術、ヘルスケア、金融、エネルギーなど、多様な業種の企業が組み込まれているため、経済環境の変化にも柔軟に対応できる構造になっています。
個別株を500銘柄購入するには膨大な資金が必要ですが、S&P500連動の投資信託なら100円から投資を始められます。
少額から米国の成長企業群全体に投資できる点は、個人投資家にとって大きなメリットです。
S&P500に連動する投資信託やETFは、信託報酬が年率0.1%以下の商品も多く、低コストで長期投資できる環境が整っています。
運用コストが低いほど、投資リターンを最大化できるため、長期的な資産形成において重要な要素です。
低コスト商品の例
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):年率0.09372%以内
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:年率0.0938%程度
100万円を運用した場合、年間のコストは1,000円以下に抑えられます。
また、多くの証券会社で購入時手数料が無料(ノーロード)になっており、売買コストを気にせず積立投資を続けられます。
新NISAのつみたて投資枠でも多くのS&P500連動商品が対象となっているため、非課税メリットを受けながら低コスト運用が可能です。
S&P500に投資する2つの方法
S&P500に投資する方法は、大きく分けて投資信託とETF(上場投資信託)の2種類があります。
どちらもS&P500の値動きに連動することを目指していますが、購入方法や取引の仕組み、コストなどに違いがあります。
自分の投資スタイルや目的に合わせて、適切な方法を選ぶことが大切です。
投資信託は、運用会社が投資家から集めた資金をまとめて運用する金融商品です。
S&P500連動型の投資信託は、指数と同じ値動きを目指すインデックスファンドが主流で、eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズなどが代表的な商品です。
購入は1日1回、基準価額が決まるタイミング(通常は翌営業日)で約定されます。
価格は1日1回しか変動しないため、リアルタイムでの売買はできませんが、その分、価格変動を気にせず積立投資に集中できる利点があります。
投資信託の最大のメリットは、100円から積立投資を始められる点です。
多くの証券会社で少額からの定期積立に対応しており、毎月自動で購入する設定ができるため、投資初心者でも無理なく続けられます。
分配金が自動的に再投資される「再投資型」を選べば、複利効果を最大限に活用できます。配当金を受け取る手間がなく、効率的に資産を増やせる仕組みです。
新NISAのつみたて投資枠でも多くの商品が対象となっており、非課税メリットを受けながら長期投資できます。
投資信託のデメリットは、リアルタイムでの売買ができない点です。
注文を出してから約定するまでに時間がかかるため、急激な相場変動時に即座に対応することはできません。
ETFと比較すると信託報酬がやや高めに設定されている商品もあります。ただし、近年は低コストの商品が増えており、eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズなど、年率0.1%以下の商品も登場しています。
ETF(上場投資信託)は、証券取引所に上場している投資信託で、株式と同じようにリアルタイムで売買できます。
米国市場に上場しているVOO(バンガードS&P500 ETF)やIVV(iシェアーズ・コアS&P500 ETF)などが代表的な商品です。
取引時間中は株価のように価格が変動し、指値注文や成行注文を使って好きなタイミングで売買できます。
機動的な取引を重視する投資家に適した商品です。
ETFの最大のメリットは、信託報酬が投資信託よりも低い傾向にある点です。
VOOの経費率は年率0.03%、IVVは0.03%と、非常に低コストで運用できます。
長期投資においては、わずかなコスト差が最終的なリターンに大きな影響を与えるため、コスト重視の投資家にとって魅力的です。
リアルタイム取引ができるため、相場の動きを見ながら柔軟に売買できます。指値注文を使えば、希望する価格で購入することも可能です。
ETFのデメリットは、最低投資金額が投資信託より高い点です。
米国ETFの場合、1株単位での購入となるため、数万円程度の資金が必要になります。
米国ETFの場合は為替手数料や外国株式取引手数料がかかることがあります。分配金は自動再投資されず、受け取った分配金を再投資する場合は手動で購入手続きが必要です。
新NISAの成長投資枠では購入できますが、つみたて投資枠では米国ETFは対象外となっています。
投資信託とETFのどちらを選ぶかは、投資スタイルや目的によって異なります。
少額から積立投資を始めたい初心者には、投資信託がおすすめです。
100円から自動積立ができ、新NISAのつみたて投資枠も活用できるため、手間をかけずに長期投資を続けられます。
また、両方を組み合わせる方法もあります。
つみたて投資枠で投資信託を毎月積み立てながら、成長投資枠でETFを購入するなど、それぞれのメリットを活かした投資戦略を取ることもできます。
S&P500連動のおすすめ投資信託5選
S&P500に連動する投資信託は数多くありますが、信託報酬の低さや純資産総額、運用実績などを基準に選ぶことが大切です。
ここでは、個人投資家に人気の高い5つの投資信託を紹介します。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」というコンセプトのもと、信託報酬の引き下げが継続的に行われています。
eMAXIS Slimの特徴
信託報酬:年率0.09372%以内(2024年12月時点)
純資産総額:4兆円超(国内最大級)
新NISAつみたて投資枠対応
購入時手数料:無料(ノーロード)
eMAXIS Slimシリーズは、投資家からの人気が高く、資金流入が続いているため、スケールメリットによるコスト削減効果も期待できます。
長期投資を前提とした積立投資に最適な商品です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、SBIアセットマネジメントが運用する投資信託で、米国ETFのVOO(バンガードS&P500 ETF)を実質的な投資対象としています。
信託報酬は年率0.0938%程度(2024年12月時点)と、eMAXIS Slimと同水準の低コストです。
SBI・Vシリーズの特徴
バンガード社のETF(VOO)を通じて投資
純資産総額:1兆円超
新NISAつみたて投資枠対応
バンガード社のETFを通じて投資するため、世界最大級の運用会社の運用ノウハウを活用できる点が特徴です。
VOOに直接投資するよりも少額から始められるため、ETF投資のメリットを投資信託の形で享受できる商品です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用する投資信託です。
信託報酬は年率0.077%以内(2024年12月時点)と、主要なS&P500連動ファンドの中でも最低水準のコストを実現しています。
楽天証券で購入すれば、楽天ポイントを使った投資や、投資によるポイント還元を受けられる点が魅力です。楽天経済圏を活用している投資家にとって、ポイントの相乗効果を得られるメリットがあります。
新NISAのつみたて投資枠にも対応しており、楽天証券での取り扱いが中心ですが、他の証券会社でも購入可能です。
純資産総額も順調に増加しており、長期投資に適した商品です。
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドは、ブラックロック・ジャパンが運用する投資信託です。
世界最大級の資産運用会社であるブラックロック社の運用ノウハウを活用しており、信託報酬は年率0.0938%以内(2024年12月時点)と低コストです。
iシェアーズの特徴
米国ETFのIVV(iシェアーズ・コアS&P500 ETF)を実質的な投資対象
ブラックロック社のグローバルな運用体制
新NISAつみたて投資枠対応
純資産総額も着実に増加しており、長期投資に適した選択肢です。
ブラックロック社のブランド力と運用実績を重視する投資家におすすめの商品です。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、厳密にはS&P500ではなくNASDAQ100指数に連動する投資信託ですが、米国株式への投資という観点で比較対象として紹介します。
大和アセットマネジメントが運用しており、信託報酬は年率0.495%(2024年12月時点)です。
NASDAQ100は、アップル、マイクロソフト、アマゾン、テスラなど、テクノロジー企業を中心に構成された指数です。S&P500よりも値動きが大きい傾向がありますが、成長性の高いテクノロジー企業に集中投資したい投資家に適しています。
S&P500と組み合わせることで、米国株式市場全体への分散投資とテクノロジーセクターへの重点投資を両立させることも可能です。
新NISAの成長投資枠で購入できるため、より積極的な運用を目指す投資家の選択肢となります。
S&P500連動のおすすめETF3選
米国市場に上場しているS&P500連動ETFは、世界中の投資家から資金を集める巨大なファンドです。
信託報酬が非常に低く、長期投資において有利な選択肢となります。
ここでは、代表的な3つのETFを紹介します。いずれも新NISAの成長投資枠で購入可能です。
VOO(バンガードS&P500 ETF)は、世界最大級の運用会社であるバンガード社が運用するETFです。
経費率は年率0.03%と極めて低く、長期投資において最もコスト効率の高い商品の一つです。
VOOの特徴
純資産総額:50兆円超(世界最大級)
高い流動性と狭い売買スプレッド
分配金:四半期ごと(配当利回り年率1.5%前後)
米国市場での取引となるため、SBI証券や楽天証券などの米国株取引に対応した証券会社での口座開設が必要です。
為替手数料や外国株式取引手数料がかかる点には注意しましょう。
IVV(iシェアーズ・コアS&P500 ETF)は、ブラックロック社が運用するETFで、VOOと並ぶ代表的なS&P500連動商品です。
経費率は年率0.03%とVOOと同水準で、純資産総額も40兆円を超える巨大ファンドです。
ブラックロック社は世界最大の資産運用会社であり、iシェアーズシリーズは世界中で広く利用されています。流動性が高く、取引コストも低いため、機動的な売買を重視する投資家に適しています。
分配金は四半期ごとに支払われ、配当利回りはVOOとほぼ同水準です。
VOOとIVVはほぼ同じパフォーマンスを示すため、どちらを選んでも大きな差はありませんが、証券会社の取引条件や為替手数料を比較して選ぶとよいでしょう。
SPY(SPDR S&P500 ETF)は、1993年に設定された世界初のS&P500連動ETFで、最も歴史のある商品です。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用しており、純資産総額は60兆円を超える世界最大級のETFです。
SPYの特徴
経費率:年率0.0945%(VOO・IVVよりやや高め)
流動性:3つの中で最も高い取引量
デイトレーダーや短期投資家に人気
長期投資においてはコストの差が積み重なるため、VOOやIVVの方が有利ですが、短期的な売買を頻繁に行う投資家にとっては、SPYの高い流動性がメリットとなります。
分配金は四半期ごとに支払われ、配当利回りは他の2つとほぼ同水準です。
S&P500投資におすすめの証券会社5社
S&P500への投資を始めるには、証券会社で口座を開設する必要があります。
証券会社によって手数料やサービス内容、取扱商品が異なるため、自分の投資スタイルに合った証券会社を選ぶことが大切です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、国内最大級のネット証券で、口座開設数は1,500万口座を超えています。
S&P500連動の投資信託やETFの取扱本数が豊富で、eMAXIS SlimシリーズやSBI・Vシリーズなど、低コストの商品を幅広く取り揃えています。
SBI証券の特徴
国内株式の売買手数料:原則無料
米国株式:主要ネット証券の中では手数料が低い水準
新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応
クレカ積立でポイント還元
取引ツールも充実しており、PC向けの「HYPER SBI 2」やスマホアプリ「SBI証券アプリ」など、初心者から上級者まで使いやすい環境が整っています。
IPO取扱実績も年間78銘柄(2024年実績)と業界トップクラスで、幅広い投資ニーズに対応できる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、楽天グループが運営するネット証券で、口座開設数は1,200万口座を超えています。
楽天ポイントを使った投資や、投資によるポイント還元が受けられる点が最大の特徴です。
楽天カードでのクレカ積立を利用すれば、積立額に応じて楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは投資信託の購入に使えるため、楽天経済圏を活用している方にとって相性の良い証券会社です。
S&P500連動の投資信託も豊富に取り揃えており、楽天・S&P500インデックス・ファンドは信託報酬が業界最低水準です。
取引ツール「MARKET SPEED Ⅱ」は高機能で、情報収集から取引まで一貫して行えます。
新NISAにも完全対応しており、初心者から経験者まで幅広く利用されています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、米国株式の取扱銘柄数が約5,000銘柄と、主要ネット証券の中でもトップクラスです。
米国株投資に力を入れており、情報提供やツールの充実度が高い点が特徴です。
マネックス証券の特徴
米国株式の買付時手数料キャッシュバックキャンペーン定期実施
新NISA成長投資枠で米国ETF購入時の手数料実質無料
クレカ積立のポイント還元率が高い
米国ETFのVOO、IVV、SPYなどのS&P500連動商品はもちろん、個別株投資にも対応しています。
投資情報の質も高く、米国株投資を本格的に行いたい投資家におすすめです。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約1,670,000口座 ※2025年3月時点 |
| 取引手数料 | 【ボックスレート(1日定額制)】 1日の約定代金合計50万円まで:0円 50万円超:1,000円(税込1,100円)~※25歳以下なら約定代金に関わらず手数料無料 |
| NISA対応 | 〇(日本株、米国株、投資信託すべて売買手数料無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 投資信託(約1,800本以上) |
| 投資信託 | 約1,900本以上(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 米国株:約4,900銘柄(2025年4月23日時点) |
| 取引ツール(PC) | ネットストック・ハイスピード(無料) |
| スマホアプリ | 日本株アプリ / 投信アプリ / 米国株アプリ(すべて無料) |
| 提携銀行口座 | MATSUI Bank(松井証券専用銀行) |
| ポイント投資・付与 | 松井証券ポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | 最短即日(スマートフォンによるオンライン申込) |
松井証券は、創業100年以上の歴史を持つ老舗証券会社で、ネット証券としても早くからサービスを展開しています。
1日の約定代金が50万円以下なら現物取引・信用取引ともに手数料無料という料金体系が特徴です。
25歳以下の投資家は取引金額に関わらず手数料無料となっており、若年層の資産形成を応援する姿勢が明確です。
S&P500連動の投資信託も豊富に取り揃えており、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応しています。
サポート体制も充実しており、電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれます。
初心者向けの投資情報も豊富で、投資を始めたばかりの方でも安心して利用できる証券会社です。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数(残あり口座) | 約105.3万口座 ※2025年3月末時点 |
| 取引手数料 | 【国内株式】 約定代金 × 最大1.265%(税込) ※最低手数料2,750円(税込) 【米国株式】 約定代金 × 0.495%(税込) ※最低手数料22米ドル(税込) ※手数料は取引チャネルや銘柄により異なります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA:つみたて投資枠・成長投資枠ともに対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 29銘柄 ※2025年時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式(約4,000銘柄) / 米国株式 / 投資信託(約285本) |
| 投資信託 | 約4,054本 ※2025年7月時点 |
| 外国株 | 米国株:約4,500銘柄 その他外国株:取扱限定的 |
| 取引ツール(PC) | オンライントレード(WEB) 専用取引アプリ(PC版) |
| スマホアプリ | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券アプリ(iOS / Android対応) |
| 提携銀行口座 | 三菱UFJ銀行(即時入出金サービス対応) |
| ポイント投資・付与 | なし(ポイント投資制度は未対応) |
| 口座開設スピード | 通常2〜3営業日 ※オンライン申込後、書類提出状況により変動 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループとモルガン・スタンレーの合弁証券会社で、大手金融グループの安心感と充実したサポート体制が魅力です。
口座開設数は約1,800万口座と国内最大級で、店舗でのサポートも受けられるため、対面での相談を希望する投資家に適しています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の特徴
外国株式の取扱国数:14カ国
IPO取扱実績:年間21銘柄(2024年実績)
主幹事実績:年間9社(2024年実績)
Pontaポイントが貯まる
S&P500連動の投資信託も取り扱っており、新NISAにも対応しています。
米国株式以外にも幅広い投資機会を提供しており、大手ならではの強みがあります。
新NISAでS&P500に投資する方法
2024年から始まった新NISA制度は、投資で得た利益が非課税になる制度で、S&P500への長期投資と非常に相性が良い仕組みです。
つみたて投資枠と成長投資枠の2つがあり、それぞれの特徴を理解して活用することで、税制優遇を最大限に受けられます。
つみたて投資枠は、年間120万円まで投資でき、長期・積立・分散投資を支援するための制度です。
金融庁が定めた基準を満たす投資信託のみが対象となっており、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やSBI・V・S&P500インデックス・ファンドなど、低コストのS&P500連動商品が多数含まれています。
毎月一定額を自動で積み立てる設定ができるため、相場の上下に関わらず継続的に投資を続けられます。ドルコスト平均法の効果により、高値づかみのリスクを軽減しながら、長期的な資産形成が可能です。
つみたて投資枠で購入した商品は、非課税保有期間が無期限のため、何年保有しても利益に税金がかかりません。
配当金や売却益がすべて非課税になるため、複利効果を最大限に活用できます。
100円から積立投資を始められる証券会社も多く、投資初心者でも無理なくスタートできます。
成長投資枠は、年間240万円まで投資でき、つみたて投資枠よりも幅広い商品が対象となります。
投資信託だけでなく、米国ETFのVOO、IVV、SPYなどもこの枠で購入できます。
一括投資も可能なため、まとまった資金がある場合は成長投資枠を活用して効率的に投資できます。ただし、非課税保有限度額は1,800万円のうち、成長投資枠は1,200万円までという制限があるため、計画的に利用することが大切です。
成長投資枠とつみたて投資枠は併用できるため、つみたて投資枠で毎月コツコツ積み立てながら、成長投資枠でETFや個別株に投資するといった使い分けも可能です。
多くの証券会社では、クレジットカードを使った積立投資(クレカ積立)に対応しており、積立額に応じてポイント還元を受けられます。
クレカ積立のポイント還元例
SBI証券×三井住友カード:最大5%還元
楽天証券×楽天カード:最大1%還元
毎月5万円をクレカ積立した場合、年間で最大3万円相当のポイントが貯まる計算になります。
貯まったポイントは投資信託の購入に使えるため、実質的に投資元本を増やすことができます。
クレカ積立は新NISAのつみたて投資枠でも利用できるため、非課税メリットとポイント還元の両方を受けられる非常にお得な仕組みです。
S&P500投資で気をつけたい3つのリスク
S&P500は長期的に成長してきた実績がありますが、投資である以上、リスクは必ず存在します。
リスクを正しく理解し、適切に対処することが、長期的な資産形成を成功させる鍵です。
S&P500は米ドル建ての資産のため、為替相場の変動が投資成果に大きな影響を与えます。
円安時は為替差益が得られますが、円高時は為替差損が発生し、S&P500自体が上昇していても円換算では損失が出る可能性があります。
例えば、1ドル=150円の時に投資した場合と、1ドル=130円に円高が進んだ場合では、同じS&P500の上昇率でも円換算のリターンは大きく異なります。為替相場は予測が難しく、短期的には大きく変動することもあります。
為替リスクを軽減するには、ドルコスト平均法による積立投資が有効です。
毎月一定額を積み立てることで、為替レートの高い時も低い時も平準化され、長期的には為替変動の影響を抑えられます。
S&P500は米国企業500社に分散投資できますが、あくまで米国市場に集中した投資です。
米国経済が長期的に停滞した場合や、米国市場が他の地域に比べて劣後する局面では、リターンが限定的になる可能性があります。
過去には、日本のバブル崩壊後の「失われた30年」のように、特定の国の株式市場が長期間低迷した事例もあります。米国も同様のリスクがないとは言い切れません。
地域分散を重視する場合は、全世界株式インデックス(オルカン)など、米国以外の地域も含めた商品を組み合わせることを検討しましょう。
S&P500と全世界株式を併用することで、米国の成長性を取り込みながら、地域分散のメリットも得られます。
S&P500は長期的には右肩上がりですが、短期的には20%以上の下落を経験することもあります。
リーマンショック時には約50%、コロナショック時には約30%の下落がありました。
暴落時にパニック売りをしてしまうと、損失を確定させることになります。歴史的に見れば、S&P500は暴落後も数年以内に回復し、さらなる成長を遂げてきました。
短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期投資の視点を持ち続けることが重要です。
暴落時の対処法としては、積立投資を継続することが最も効果的です。下落時は安く買えるチャンスでもあり、その後の回復局面で大きなリターンを得られる可能性があります。
事前に投資計画を立て、暴落が起きても動揺しないよう心の準備をしておきましょう。
S&P500 vs 全世界株式(オルカン)
S&P500と並んで人気の高い投資対象が、全世界株式インデックス(通称オルカン)です。
どちらも長期投資に適した商品ですが、投資対象地域やリスク・リターンの特性が異なります。
S&P500は米国市場に集中投資するため、米国経済の成長を最大限に取り込める一方、地域分散は限定的です。
過去のリターンは年平均10%程度と高く、今後も米国経済の成長が続けば高いリターンが期待できます。
全世界株式(オルカン)の特徴
投資対象:米国を含む先進国・新興国の約50カ国、数千銘柄
米国の比率:約60%
残り:欧州、日本、新興国などに分散
地域分散が効いているため、特定地域の不調による影響を抑えられます。
過去のリターンを比較すると、S&P500の方がやや高い傾向にありますが、将来も同じ傾向が続くとは限りません。
米国経済の成長性を信じ、高いリターンを追求したい投資家には、S&P500が適しています。
テクノロジー企業を中心とした米国の成長企業に集中投資できるため、イノベーションの恩恵を最大限に受けられます。
両方を組み合わせる方法もあります。
例えば、つみたて投資枠でS&P500を積み立てながら、成長投資枠で全世界株式に投資するなど、それぞれのメリットを活かした投資戦略も有効です。
投資信託なら、多くの証券会社で100円から積立投資を始められます。SBI証券や楽天証券、マネックス証券などの主要ネット証券では、最低投資金額が100円に設定されており、無理のない金額からスタートできます。
一方、米国ETFの場合は1株単位での購入となるため、数万円程度の資金が必要です。まずは少額から始めたい方は、投資信託を選ぶとよいでしょう。
ドルコスト平均法とは、定期的に一定額を投資し続ける方法です。価格が高い時は少なく、価格が安い時は多く購入することになるため、平均購入単価を抑える効果があります。
相場の上下に関わらず機械的に積み立てることで、高値づかみのリスクを軽減し、長期的に安定したリターンを目指せます。新NISAのつみたて投資枠は、この手法を活用するのに最適な制度です。
暴落時に最も避けるべきは、パニック売りです。歴史的に見れば、S&P500は暴落後も回復し、さらなる成長を遂げてきました。短期的な価格変動に動揺せず、積立投資を継続することが重要です。
むしろ暴落時は安く買えるチャンスでもあります。積立投資を続けることで、下落局面でより多くの口数を購入でき、回復局面で大きなリターンを得られる可能性があります。
通常の課税口座で投資した場合、売却益や配当金には20.315%の税金がかかります。しかし、新NISAのつみたて投資枠や成長投資枠で購入すれば、利益が非課税になります。
特定口座(源泉徴収あり)を選べば、証券会社が自動的に税金を計算・納付してくれるため、確定申告の手間も省けます。新NISAを最大限活用することで、税制優遇を受けながら効率的に資産形成できます。
レバレッジ型ファンドは、S&P500の値動きの2倍や3倍の変動を目指す商品です。上昇局面では大きなリターンが期待できますが、下落局面では損失も2倍・3倍になります。
また、長期保有すると減価リスクがあり、相場が横ばいでも価値が目減りする可能性があります。レバレッジ型は短期売買向けの商品であり、長期投資には適していません。初心者の方は、通常のS&P500連動商品から始めることをおすすめします。
S&P500は、米国を代表する500社の株価指数で、長期的に右肩上がりの成長を続けてきた実績があります。
投資信託なら100円から、ETFならより低コストで投資でき、新NISAを活用すれば運用益が非課税になります。
投資信託は少額から積立投資ができ、自動再投資で複利効果を得られる点が魅力です。
一方、ETFは信託報酬が低く、リアルタイム取引ができるため、コスト重視の投資家に適しています。
SBI証券や楽天証券などの主要ネット証券では、S&P500連動商品を豊富に取り扱っており、手数料も低水準です。
クレカ積立を活用すれば、ポイント還元も受けられるため、効率的に資産形成できます。
為替変動リスクや米国集中投資のリスク、短期的な価格変動リスクには注意が必要ですが、長期投資を続けることでこれらのリスクを軽減できます。
暴落時にも積立投資を継続し、ドルコスト平均法の効果を活用しましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
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