米国株式配当貴族とは|25年連続増配の魅力と始め方

「米国株に投資したいけれど、値下がりが心配」「配当を定期的に受け取りながら資産を増やしたい」そんな思いをお持ちではありませんか。
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、25年以上連続で増配を続けている米国の優良企業に分散投資できる投資信託です。
野村アセットマネジメントが運用するこのファンドは、景気後退期にも強いパフォーマンスを発揮してきた実績があります。
この記事では、配当貴族ファンドの仕組みから購入方法、リスク管理まで、投資判断に必要な情報をすべて解説します。年4回の分配金を受け取りながら、長期的な資産形成を目指したい方に最適な情報をお届けします。
目次
米国株式配当貴族(年4回決算型)とは?
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、野村アセットマネジメントが運用する投資信託です。S&P500配当貴族指数に連動することを目指し、25年以上連続で増配している米国の優良企業に投資します。
このファンドの最大の特徴は、長期にわたって配当を増やし続けてきた企業のみで構成されている点です。25年以上連続して増配するには、安定的な収益基盤と健全な財務体質が不可欠とされています。
S&P500配当貴族指数は、S&P500指数構成銘柄の中から、連続増配25年以上、時価総額30億米ドル以上のハードルをクリアした銘柄を厳選して構成された指数です。2025年時点で約67銘柄が採用されています。
この指数の特徴は、均等加重で算出される点です。時価総額が大きい企業だからといって指数の大部分を占めることはなく、すべての銘柄が同じ割合で組み入れられています。これにより、特定の大型株に偏らない分散投資が実現されています。
構成銘柄は年1回見直され、増配記録が途切れた企業は除外される厳格な基準が設けられています。
年4回決算型は、年に4回(2月、5月、8月、11月)決算を行い、運用状況に応じて分配金を支払う仕組みです。
一般的な年1回決算型と比べて、分配金を受け取る機会が多いのが特徴です。分配金を定期的に受け取りたい方や、年金の補完として活用したい方に適しています。
ただし、分配金は運用状況によって変動し、必ず支払われるとは限りません。同じ配当貴族指数に連動するファンドでも、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族は年1回決算型です。投資目的に応じて決算頻度を選ぶことができます。
運用会社は野村アセットマネジメント、信託報酬は年率0.55%(税込)です。野村アセットマネジメントは国内最大級の運用会社であり、豊富な運用実績を持っています。
信託報酬は投資信託を保有している間、継続的にかかる費用です。年率0.55%は、インデックスファンドとしてはやや高めの水準ですが、指数使用料などのコストが含まれています。
購入時手数料は最大2.2%(税込)ですが、多くのネット証券では購入時手数料無料(ノーロード)で取り扱っています。購入前に各証券会社の手数料体系を確認しましょう。
配当貴族ファンドを選ぶ3つのメリット
配当貴族ファンドには、一般的なS&P500インデックスファンドにはない独自のメリットがあります。長期的な資産形成を目指す投資家にとって、検討する価値のある選択肢です。
ここでは、配当貴族ファンドを選ぶ主なメリットを3つ紹介します。それぞれの特徴を理解することで、自分の投資方針に合っているかを判断できます。
景気循環の中で、25年以上という長期間、連続して増配するには、安定的な収益基盤と健全な財務体質が不可欠です。配当貴族に選ばれる企業は、この厳しい条件をクリアした優良企業のみです。
日本では25年以上連続増配している企業はわずか2社程度ですが、米国では60社以上が存在します。これは米国企業が株主還元を重視する経営文化を持っていることの表れです。
連続増配のインパクトは小さくありません。現在の配当利回りが2.5%でも、増配率3%で25年目には約5.2%、増配率5%なら約8.5%にまで上昇します。
当初の投資元本に対する配当利回りが年々高まっていくのが、連続増配企業への投資の魅力です。
2008年の世界金融危機においては、S&P500が4割近く下落したのに対して、配当貴族指数の下落率は22%にとどまっている実績があります。この下落耐性の強さが、配当貴族指数の大きな特徴です。
2022年はロシアのウクライナ侵攻や強いインフレに伴う金利上昇など、経済の不透明感が強まった年でした。S&P配当貴族指数は一般に景気の変動を受けにくい「生活必需品」を手掛ける企業の割合が大きく、比較的良好なパフォーマンスにつながったとされています。
景気後退局面では、安定した収益を生み出せる企業の株式が評価される傾向があります。配当貴族企業は、不況期でも配当を維持・増加できる収益力を持っているため、相対的に株価の下落が抑えられるのです。
S&P配当貴族指数の構成銘柄に占める「生活必需品」の割合は24.7%、S&P500は7.2%となっています。配当貴族指数は、生活必需品セクターの比率が3倍以上高いのが特徴です。
生活必需品セクターには、コカ・コーラ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コルゲート・パルモリーブなど、私たちの日常生活に欠かせない製品を提供する企業が含まれます。これらの企業は、景気の影響を受けにくく、安定した収益を生み出しやすいビジネスモデルを持っています。
一方、S&P500は情報技術セクターの比率が高く、成長性は高いものの値動きが大きい傾向があります。配当貴族指数は、成長性と安定性のバランスを重視した構成になっていると言えるでしょう。
年4回決算型と年1回決算型の違い
配当貴族ファンドには、年4回決算型と年1回決算型の2種類があります。どちらも同じS&P500配当貴族指数に連動しますが、決算頻度の違いによって投資成果や使い勝手が異なります。
ここでは、両者の違いを詳しく解説し、どのような投資家にどちらが適しているかを明らかにします。自分の投資目的に合った選択をするための参考にしてください。
年4回決算型は、2月、5月、8月、11月の年4回決算を行い、運用状況に応じて分配金を支払います。一方、年1回決算型は年に1回のみ決算を行います。
年4回決算型のメリットは、定期的に分配金を受け取れる点です。年金の補完として活用したい方や、定期的なキャッシュフローを重視する方に適しています。
3か月に1回のペースで分配金が入ることで、生活費の一部に充てることができます。
年1回決算型のメリットは、分配金の支払い頻度が少ない分、ファンド内で再投資される期間が長くなることです。長期的な資産形成を目指す方には、年1回決算型の方が複利効果を最大化しやすい傾向があります。
分配金を受け取ると、その都度税金が課されます。NISA口座以外で保有している場合、分配金には20.315%の税金がかかります。
年4回決算型は年に4回、年1回決算型は年に1回税金が引かれるため、税引き後の金額が異なります。
年4回決算型で分配金を受け取ると、その分だけファンド内で運用される資産が減少します。分配金を再投資する設定にしていても、一度税金が引かれた後の金額を再投資することになるため、複利効果が若干低下する可能性があります。
年1回決算型は、分配金の支払い回数が少ない分、税金の影響を受ける機会も少なくなります。長期投資では、この差が運用成果に影響を与える可能性があります。ただし、NISA口座で保有する場合は分配金が非課税になるため、この差は生じません。
NISA口座で保有する場合は、税金の影響がないため、どちらを選んでも大きな差は生じません。ご自身の投資目的に合わせて選択することをおすすめします。
基準価額と運用実績
米国株式配当貴族(年4回決算型)の投資判断には、基準価額の推移と運用実績の確認が欠かせません。過去のデータから、このファンドがどのようなパフォーマンスを示してきたかを見ていきましょう。
基準価額(分配金再投資)とは、当初設定時より課税前分配金を再投資したものとして計算した価額であり、ファンドの収益率を測るためのものです。実際の投資成果を評価する際の重要な指標となります。
2025年12月時点で基準価額は22,652円となっています。設定日は2018年11月14日ですので、設定来約7年で2倍以上に成長したことになります。
基準価額の変動要因は、主に3つあります。第一に、組入銘柄の株価変動です。米国株式市場全体の動向や、個別企業の業績によって基準価額は上下します。
第二に、為替レートの変動です。このファンドは為替ヘッジを行わないため、円安になると基準価額が上昇し、円高になると下落します。第三に、配当の受取です。組入銘柄から受け取った配当は、ファンドの資産として組み入れられるため、基準価額の上昇要因となります。
S&P500配当貴族指数の算出が開始された1989年12月からのパフォーマンスを見ると、S&P500指数を大きく上回っています。長期的には、配当貴族指数の方が優れたリターンを示してきました。
ただし、すべての期間で配当貴族指数が優れているわけではありません。IT企業が市場をけん引する局面では、S&P500指数の方がパフォーマンスが良くなる傾向があります。2020年以降のコロナショック後の回復局面では、GAFAMなどのハイテク株の上昇により、S&P500指数が優位な時期もありました。
配当貴族指数の強みは、下落局面での耐性です。株式市場が大きく下落する局面では、配当貴族指数の下落幅がS&P500指数よりも小さくなる傾向があります。
リスクを抑えながら長期的なリターンを狙いたい投資家にとって、魅力的な選択肢と言えるでしょう。
2022年はロシアのウクライナ侵攻や強いインフレに伴う金利上昇など、経済の不透明感が強まった年でした。S&P配当貴族指数はS&P500を上回るパフォーマンスを残しています。この年は、配当貴族の特性が際立った年でした。
2022年は米国の金利上昇により、ハイテク株を中心に株価が大きく下落しました。テスラなどのグロース銘柄は、将来の成長期待で評価されていたため、金利上昇の影響を強く受けました。一方、配当貴族を構成する生活必需品セクターの企業は、景気変動の影響を受けにくく、相対的に株価が安定していました。
米国株式配当貴族(年4回決算型)の純資産総額は、特に2022年に大きく増加しました。好パフォーマンスが評価され、多くの投資家がこのファンドに資金を投じたことがわかります。
分配金の実績と利回り
年4回決算型の大きな特徴は、定期的に分配金を受け取れることです。分配金の実績や利回りを理解することで、このファンドが自分の投資目的に合っているかを判断できます。
ここでは、過去の分配金実績、利回りの計算方法、税金処理について詳しく解説します。分配金を重視する投資家にとって、重要な情報です。
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、2月、5月、8月、11月の年4回決算を行い、運用状況に応じて分配金を支払います。分配金の金額は、ファンドの運用成績や市況によって変動するため、毎回同じ金額とは限りません。
過去の分配金実績を確認すると、基準価額1万口あたり数十円から数百円程度の分配金が支払われてきました。ただし、運用状況によっては分配金が支払われない決算期もあります。
分配金の支払い実績は、各証券会社のウェブサイトや野村アセットマネジメントの公式サイトで確認できます。投資判断をする際は、最新の分配金実績を確認することをおすすめします。
分配金利回りは、「年間分配金合計÷基準価額×100」で計算します。例えば、基準価額が22,000円で、年間の分配金合計が550円だった場合、分配金利回りは約2.5%となります。
米国株式配当貴族(年4回決算型)の配当利回りは、ポートフォリオ全体でおよそ2.5%程度とされています。これは、高配当株ファンドと比べると高くはありませんが、S&P500全体の配当利回りよりはやや高い水準です。
分配金利回りは、基準価額の変動によって変わります。基準価額が上昇すると利回りは低下し、基準価額が下落すると利回りは上昇します。過去の利回りは参考値であり、将来の利回りを保証するものではないことに注意しましょう。
分配金には、通常の株式配当と同様に20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金が課されます。特定口座(源泉徴収あり)で保有している場合は、分配金から自動的に税金が差し引かれるため、確定申告は原則不要です。
NISA口座で保有している場合は、分配金が非課税になります。年間120万円までの投資枠内であれば、分配金を全額受け取ることができるため、税制面で大きなメリットがあります。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で保有している場合は、確定申告が必要です。また、配当控除を受けたい場合や、損益通算をしたい場合も確定申告を行います。税金の取り扱いについて不明な点がある場合は、税理士や税務署に相談することをおすすめします。
組入銘柄の紹介
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、具体的にどのような企業に投資しているのでしょうか。組入銘柄を知ることで、このファンドの特性やリスクをより深く理解できます。
S&P500配当貴族指数の構成銘柄数は、2023年9月時点で67銘柄です。それぞれの銘柄には均等に投資されるため、特定の銘柄に投資比率が偏るということはありません。この均等加重の仕組みが、配当貴族指数の大きな特徴です。
S&P500配当貴族指数の構成銘柄の中には、私たちの生活に欠かせない身近な銘柄が多いことが特徴です。代表的な組入銘柄には、以下のような企業があります。
代表的な組入銘柄
コカ・コーラ(生活必需品セクター)
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G、生活必需品セクター)
コルゲート・パルモリーブ(生活必需品セクター)
これらの企業は、景気の影響を受けにくい安定したビジネスモデルを持ち、長期にわたって増配を続けてきた実績があります。
S&P配当貴族指数の構成銘柄に占める「生活必需品」の割合は24.7%と、最も高い比率を占めています。次いで、資本財、ヘルスケア、金融などのセクターが続きます。
生活必需品セクターが高い比率を占める理由は、景気変動の影響を受けにくく、安定した収益を生み出しやすいためです。食品、飲料、日用品などは、景気が悪化しても需要が大きく減少しないため、企業の収益も安定します。
一方、情報技術セクターの比率は低めです。IT企業は成長性が高い反面、配当よりも事業への再投資を優先する傾向があり、長期連続増配の条件を満たしにくいためです。このセクター構成が、配当貴族指数の安定性と下落耐性につながっています。
これらの特徴を持つ企業に分散投資できることが、配当貴族ファンドの大きな魅力です。
配当貴族ファンド全商品の比較
S&P500配当貴族指数に連動するファンドは、複数の運用会社から提供されています。同じ指数に連動していても、信託報酬や決算頻度、運用実績には差があります。
ここでは、主要な配当貴族ファンドを比較し、それぞれの特徴を明らかにします。自分に最適なファンドを選ぶための参考にしてください。
代表的な配当貴族ファンドとして、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(年1回決算型)、米国株式配当貴族(年4回決算型)、Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)、たわらノーロード S&P500配当貴族があります。
実質コストでもTracersが0.266%と最も低く、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族[Funds-i]より0.3ポイント低くなっています。Tracersは信託報酬0.1155%と業界最低水準で、コストを重視する投資家に人気です。
野村の年4回決算型は信託報酬0.55%とやや高めですが、定期的に分配金を受け取れるメリットがあります。野村の年1回決算型も同じく0.55%です。たわらノーロードは信託報酬0.3575%と中間的な水準で、購入時手数料が無料です。
信託報酬の差は、長期運用では大きな差となって現れます。例えば、100万円を20年間運用し、年率5%のリターンが得られたと仮定します。信託報酬が0.1155%の場合と0.55%の場合を比較してみましょう。
信託報酬0.1155%の場合、実質リターンは年率4.8845%となり、20年後の資産は約257万円になります。一方、信託報酬0.55%の場合、実質リターンは年率4.45%となり、20年後の資産は約238万円になります。その差は約19万円にもなります。
ただし、信託報酬だけで判断するのは適切ではありません。年4回決算型は分配金を定期的に受け取れるメリットがあり、それを重視する投資家にとっては、信託報酬が高くても選ぶ価値があります。自分の投資目的に合わせて、総合的に判断することが大切です。
米国株式配当貴族(年4回決算型)の純資産総額は、2023年3月末に初めて1000億円に到達しました。純資産総額が大きいファンドは、運用の安定性が高く、償還リスクも低いと言えます。
野村の年4回決算型は、設定来順調に純資産を増やしてきました。一方、Tracersは2022年10月設定と新しいファンドですが、低コストが評価され、急速に純資産を伸ばしています。たわらノーロードは設定間もないため、純資産総額はまだ小規模です。
純資産総額が大きいファンドは、売買の際に市場への影響が小さく、指数との乖離も抑えられる傾向があります。ただし、純資産総額が小さいからといって、必ずしも運用成績が悪いわけではありません。新しいファンドは、今後の成長が期待できる可能性もあります。
米国株式配当貴族におすすめの証券会社3社
米国株式配当貴族(年4回決算型)を購入するには、証券会社で口座を開設する必要があります。主要なネット証券では、購入時手数料無料で取り扱っており、NISA口座にも対応しています。
ここでは、配当貴族ファンドの購入に適した証券会社を3社紹介します。それぞれの特徴を理解し、自分に合った証券会社を選びましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約15,000,000口座 ※2025年11月25日時点(SBIネオモバイル証券など含む) |
| 取引手数料 | 【スタンダードプラン(1注文ごと)】 取引金額に関係なく0円【アクティブプラン(1日定額制)】 1日100万円以下の取引:0円※現物取引・信用取引・単元未満株(S株)もすべて対象です。 |
| NISA対応 | 〇 |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(259銘柄)※2025年3月3日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 外国株 / 投資信託(約1,329銘柄 ※2025年3月3日時点) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年3月3日時点 |
| 外国株 | 8カ国/米国株式(5,000銘柄) |
| 取引ツール(PC) | HYPER SBI 2 / HYPER SBI / SBI CFDトレーダー |
| スマホアプリ | SBI証券 株アプリ / 米国株アプリ / かんたん積立 / HYPER FX / HYPER 先物 / HYPER CFD |
| 提携銀行口座 | SBI新生銀行 / 住信SBIネット銀行 |
| ポイント投資・付与 | Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
SBI証券は、約1,500万口座を持つ国内最大手のネット証券です。投資信託の取扱本数は約2,600本と業界トップクラスで、米国株式配当貴族(年4回決算型)も購入時手数料無料で購入できます。
SBI証券の特徴
Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALマイル、PayPayポイントが貯まる
クレジットカード積立で最大5%のポイント還元
NISA成長投資枠で購入可能
また、クレジットカード積立にも対応しており、三井住友カードで積立設定をすると、積立額の最大5%のポイントが還元されます。NISA口座での取引も可能で、米国株式配当貴族(年4回決算型)をNISA成長投資枠で購入できます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約12,000,000口座 ※2025年1月時点 |
| 取引手数料 | 【ゼロコース】 国内株式(現物・信用):0円 かぶミニ®(単元未満株):0円 投資信託:0円 ※ゼロコース選択時。 ※一部、スプレッドや信託財産留保額が発生する場合があります。 |
| NISA対応 | 〇(新NISA対応) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 263銘柄 ※2025年4月24日時点 |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株式 / 外国株式 / 投資信託(約1,345銘柄) |
| 投資信託 | 約2,550本 ※2025年4月24日時点 |
| 外国株 | 6カ国/米国株式(約4,500銘柄) |
| 取引ツール(PC) | マーケットスピード / マーケットスピード II / 楽天MT4 |
| スマホアプリ | iSPEED / iSPEED for iPad / iSPEED FX / iSPEED 先物 |
| 提携銀行口座 | 楽天銀行(マネーブリッジ) |
| ポイント投資・付与 | 楽天ポイント(投資信託 / 国内株式 / 米国株式<円貨決済>) |
| 口座開設スピード | 最短 翌営業日 |
楽天証券は、約1,200万口座を持つ大手ネット証券です。楽天経済圏を活用している方にとって、特にメリットの大きい証券会社です。投資信託の取扱本数は約2,550本で、米国株式配当貴族(年4回決算型)も購入時手数料無料です。
楽天証券の特徴
楽天ポイントで投資信託を購入できる
楽天カード積立で最大1%のポイント還元
使いやすいスマホアプリ「iSPEED」
楽天カードでのクレジットカード積立にも対応しており、積立額の最大1%の楽天ポイントが還元されます。また、楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」は使いやすいと評判で、外出先でも手軽に取引や資産状況の確認ができます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口座数 | 約2,700,000口座 ※2025年2月時点 |
| 取引手数料 | 【取引毎手数料コース】
|
| NISA対応 | 〇(日本株・米国株・中国株・投資信託の売買手数料が無料) |
| つみたて投資枠取扱銘柄数 | 〇(銘柄数は公式サイトで確認) |
| 成長投資枠対象商品 | 国内株 / 米国株 / 中国株 / 投資信託(約1,750本以上) |
| 投資信託 | 約1,800本(購入時手数料すべて無料) |
| 外国株 | 2カ国/米国株:約5,000銘柄以上(2025年1月27日時点) |
| 取引ツール(PC) | マネックストレーダー / 銘柄スカウター |
| スマホアプリ | マネックス証券アプリ / 米国株アプリ / 投信アプリ |
| 提携銀行口座 | マネックス証券専用銀行口座(詳細は公式サイトで確認) |
| ポイント投資・付与 | マネックスポイント / dポイント(投資信託の積立に利用可能) |
| 口座開設スピード | オンライン申込で最短翌営業日 |
マネックス証券は、約270万口座を持つネット証券です。米国株の取扱銘柄数が約5,000銘柄と豊富で、米国株投資に力を入れている証券会社です。米国株式配当貴族(年4回決算型)も、購入時手数料無料で購入できます。
マネックス証券の特徴
マネックスカード積立で1.1%のポイント還元
米国株取扱銘柄数約5,000銘柄
充実した投資情報とセミナー
また、マネックス証券は投資情報の提供に力を入れており、レポートやセミナーが充実しています。米国株投資に関する情報も豊富で、配当貴族ファンドと合わせて米国株の個別銘柄にも投資したい方に適しています。
購入方法とNISA活用法
米国株式配当貴族(年4回決算型)を実際に購入する手順を、初心者の方にもわかりやすく解説します。証券口座の開設から購入設定まで、ステップごとに見ていきましょう。
NISA口座を活用することで、分配金や売却益が非課税になるメリットがあります。ここでは、NISA活用法も含めて、具体的な購入方法を説明します。
口座開設の審査には、通常2営業日から1週間程度かかります。審査が完了すると、ログインIDとパスワードが郵送またはメールで届きます。初回ログイン後、取引パスワードを設定すれば、すぐに取引を開始できます。
米国株式配当貴族(年4回決算型)は「成長投資枠(特定非課税管理勘定)」の対象です。NISA口座で購入することで、分配金と売却益が非課税になります。
NISA成長投資枠の年間投資上限は240万円です。つみたて投資枠と合わせて、年間360万円まで投資できます。非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)です。
NISA口座での購入手順は、通常の口座と同じです。ファンド検索画面で「米国株式配当貴族(年4回決算型)」を検索し、購入画面に進みます。購入する口座として「NISA口座(成長投資枠)」を選択し、購入金額を入力します。
積立投資は、毎月一定額を自動的に購入する投資方法です。相場の変動に左右されず、定期的に投資を続けることで、ドルコスト平均法の効果を得られます。購入単価を平準化できるため、高値掴みのリスクを軽減できます。
NISA口座での積立設定も可能です。ただし、米国株式配当貴族(年4回決算型)は、つみたて投資枠の対象ではないため、成長投資枠での積立となります。成長投資枠は年間240万円が上限ですので、月額20万円まで積立設定ができます。
分配金の受取方法には、「受取型」と「再投資型」の2種類があります。受取型は、分配金が現金で証券口座に入金されます。再投資型は、分配金を自動的に同じファンドの購入に充てる方法です。
長期的な資産形成を目指す場合は、再投資型を選択することをおすすめします。分配金を再投資することで、複利効果を最大化でき、資産の成長スピードが速まります。
一方、分配金を生活費に充てたい場合や、定期的なキャッシュフローを重視する場合は、受取型を選択します。年4回決算型の特徴を活かし、3か月に1回のペースで分配金を受け取ることができます。投資目的に応じて、適切な受取方法を選びましょう。
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、長期連続増配企業への投資という魅力がある一方で、投資信託である以上、リスクも存在します。投資判断をする前に、リスクと注意点を十分に理解しておくことが大切です。
ここでは、主なリスクとその対処法について詳しく解説します。リスクを正しく理解することで、適切な投資判断ができるようになります。
このファンドは、原則として為替ヘッジを行いません。そのため、円と米ドルの為替レートの変動が、基準価額に直接影響します。円安になると基準価額が上昇し、円高になると基準価額が下落します。
例えば、米国株の価格が変わらなくても、1ドル=150円から1ドル=140円に円高が進むと、円換算での資産価値は約6.7%減少します。逆に円安が進めば、米国株の価格が変わらなくても、円換算での資産価値は増加します。
為替リスクへの対処法としては、長期投資を前提とすることが挙げられます。短期的には為替が大きく変動しても、長期的には平準化される傾向があります。また、資産全体を分散させ、円建て資産と外貨建て資産をバランスよく保有することで、為替リスクを軽減できます。
投資信託は、株式などの値動きのある有価証券に投資するため、基準価額が変動します。市場環境や組入銘柄の業績によっては、基準価額が購入時を下回り、元本割れする可能性があります。
配当貴族指数は、下落局面での耐性が比較的強いとされていますが、それでも株式市場全体が大きく下落する局面では、基準価額も下落します。2020年3月のコロナショックでは、一時的に基準価額が大きく下落しましたが、その後回復しています。
価格変動リスクへの対処法は、長期投資を心がけることです。短期的な価格変動に一喜一憂せず、10年、20年といった長期的な視点で投資を続けることが重要です。
また、一括投資ではなく、積立投資で購入単価を平準化することも有効な対処法です。
年4回決算型は、運用状況に応じて分配金を支払いますが、分配金の金額は保証されていません。運用成績が悪化した場合や、市況が悪い場合は、分配金が減額されたり、支払われなかったりする可能性があります。
組入銘柄は25年以上連続増配の実績を持つ企業ですが、それでも将来の配当が保証されているわけではありません。景気悪化や企業業績の悪化により、配当が減少したり、停止されたりする可能性もあります。
分配金を生活費の一部に充てている場合は、分配金が減少するリスクを考慮しておく必要があります。分配金だけに頼らず、他の収入源も確保しておくことが大切です。また、分配金の実績は定期的に確認し、変化があった場合は投資方針を見直すことをおすすめします。
投資信託での資産形成は、長期投資が基本です。短期的な価格変動に惑わされず、10年、20年といった長い期間で資産を育てる姿勢が重要です。市場が下落した時こそ、冷静に投資を続けることが、長期的な成功につながります。
また、定期的に運用状況を確認し、自分の投資目的やリスク許容度に合っているかを見直すことも大切です。ライフステージの変化に応じて、投資方針を調整することも必要です。
投資判断に迷った時は、ファイナンシャルプランナーや証券会社の相談窓口を活用することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な投資判断ができるようになります。
米国株式配当貴族(年4回決算型)は、25年以上連続で増配を続けている米国の優良企業に分散投資できる投資信託です。景気後退期にも強いパフォーマンスを発揮してきた実績があり、安定性を重視する投資家に適しています。
年4回決算型は、定期的に分配金を受け取れるメリットがある一方で、税金と複利効果への影響も考慮する必要があります。長期的な資産形成を最優先する場合は年1回決算型、定期的なキャッシュフローを重視する場合は年4回決算型を選ぶとよいでしょう。
配当貴族ファンドは複数の運用会社から提供されており、信託報酬や決算頻度に違いがあります。Tracersは低コスト、野村の年4回決算型は分配金の受取頻度が高いなど、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
購入にはSBI証券、楽天証券、マネックス証券などのネット証券が便利で、NISA口座を活用することで分配金と売却益を非課税にできます。積立投資を活用し、長期的な視点で資産形成に取り組みましょう。
なお、投資には元本割れのリスクがあります。為替変動や価格変動により、投資元本を下回る可能性があることを十分に理解してください。ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、慎重にご検討ください。詳しくは各証券会社や運用会社にご確認いただくことをおすすめします。
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